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群馬には、草津、四万、伊香保、水上と全国に知れた温泉があり、有名どころは行ったかなと思っていたが、いろいろネットで情報収集してる時に、偶然見つけた。
2012年の春に宿泊した。

中之条の街から四万温泉の方へ、途中から道が分かれ、日本ロマンチック街道の方へ。
橋を渡って、さらに田舎道の方へ。
少し走ると、たんげの里がみえてくる。
50戸ほどの小さな集落で、山里深く寂しいところ、でも、家はどれもきれいで沿道には花桃のピンク、ユキヤナギの白、レンギョウの黄色、春一色。
さらに進むと、今度は桜咲き。
綺麗な山里だ。

奥に、夢かなう郷 たんげ温泉 美郷館。
立派な和風の宿で、地上2階、地下一階。
玄関を入ると、アジサイがいっぱい。

ロビーは、大きな吹き抜けで、ケヤキの床が光り、欅の柱や梁も太くて、ものすごい。
テーブルなども分厚い一枚板、各所に趣向が凝らされている。
地元の林業の社長が建設しただけあって、館内にはケヤキ、ヒノキ、スギ、キリ、サクラなど様々な木がふんだんに使われ、すばらしい造りになっている。
木を見るだけでも来る価値がある。

1階の角の部屋にご案内。
入ると、踏み込みと水回り、左に寝室、奥に主室。

主室は十畳で、広縁4畳もあるし、二面窓で、広い。
さりげなくいろいろな木が使われていて、きれい。
座っていても、外の滝がみえ、音が心地よい。
部屋は滝、その名の通り、滝が一番よくみえる部屋で一番人気。
一室2名で一人22200円。

広縁には、山里でまだ肌寒く、掘りごたつ。
大きな窓からは、渓谷の緑と反下川(たんげがわ)、そして宝泉の滝。
座っても滝が見える。
窓から見ると、新緑がきれいで、渓流は澄んでいて透明、深いところはエメラルドブルー、そして宝泉の滝は小さめながら二段になっていて、あいにくの小雨まじりもあり水量が多く勢いがある。
真下まで滝つぼが広がり、左側を流れていく。

振り返ると、側面の窓からは緑、奥の寝室にも丸窓がある。
そう、滝の部屋、3面窓で離れみたいな造りなのだ。
寝室は六畳で、窓からは渓谷の緑。覗くと川。
唯一露天付きの部屋もあるが、大浴場には自由に入れるすごい貸切露天も2つあるし、実質、この部屋が特等室だろう。
これで22200円なら安い。

浴衣やタオルやタビなど。
寝室にも浴衣など。

踏み込みには、洗面、トイレ、冷蔵庫。
鍵は二つ、木彫り。

お茶を入れてもらって、お茶うけも。
部屋に入ってすぐに評判通りの名宿だと実感したので、冷蔵庫からビール700円。
滝をみながら最高。

一段落したら、お風呂へ。
まずは露天風呂の方へ。
1階の奥から木の通路を抜けて、別館。

入り口に休憩所があり、冷水と、外は緑と渓流。
奥は二つに分かれ、左が貸切露天の宝泉の湯、右が大浴場。
大浴場は男女入れ替え制で、午後7時までは男性は瀬音の湯。
館内いたる所に、木のレリーフや飾りなど。

瀬音の湯。
木で包まれた脱衣所、きれい。
湯上がり処もあって、渓流が近かった。
大きな内湯で、総檜造りの湯殿は、天井も高く、窓にはステンドグラスがはめられ、見事な梁が支える。
床は石が敷かれ、浴槽の底も石、源泉かけ流しでなめらか熱めの湯も心地よい。
国登録有形文化財の水上の法師温泉長寿館の大浴場を参考にしたのだろうが、趣がありながらきれいで、素晴らしい。
そう言えば、四万の積善館の元禄の湯にも似ているなあ。
独り占めだった。極楽。
全18室の宿で、半分ぐらいいたと思うが、ほとんど出会うことはなく、静かだった。
しかし、渓流沿いにあるのにあえて総檜の内湯にしてあかりとりで演出とは、贅沢すぎる。
この湯だけでも、入る価値がある。

少し戻って、宝泉の湯へ。
2つある貸切露天で、空いていますの看板を裏返しして入る。

左側、檜と岩風呂。
右側、岩風呂。
グループで入るには十分な広さで、渓流の眺めもよかった。
これが自由とは恐れ入る。
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