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会話をするだけで「バカがうつる」という伝染病があるらしい。感染の被害に遭うのは年少期からで、幼稚園や小学校の「どうしようもないヤツ」が感染源。「あたしは、そんなヤツが2人もいる!」と、塾講師のMちゃんと、おもちゃ屋のYちゃんが興奮して話している。 夜、「かっちゃんさん、早く飲みに来て!」との電話があり、急遽会議を抜け出して合流した居酒屋で、2人がこの感染病にまつわる暗い過去を打ち明けてくれたのだ。 この感染病の最も代表的な症状は、「不愉快になる」とか「目の前が真っ白になるくらい腹が立つ」というもの。 ところで、この伝染病から身を守るには、「まちで見かけても無視をする」「話しかけられても『お宅、どちらさん?』とトボける」「それでもしつこく詰め寄ってきた場合は、『ゴメンね、あなたと話すとバカがうつるから!』とハッキリ断る」というような対処法が必要だ。MちゃんとYちゃんの伝染具体例を公表するのは控えるが、それはそれはツラい病気らしい。 そんな話で、僕らは大いに盛り上がったが、カウンター越しの店員のお姉さんは、若干あきれ気味で腰が引けている。たぶん、「バカがうつらないように」と用心していたんだ。
2007.05.31
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急用で立ち寄った群馬県高崎市からの帰り道、とあるラーメン屋さんに入った。同行した後輩S君は運転手なので、僕は生ビールで1杯やることにする。この店はなかなかの人気店で、駐車場は満車状態だ。 店の壁に、「ギョウザ」と書かれた貼紙を見つける。ビールとギョウザは切っても切れない縁だ。注文しないと生ビールがかわいそうだ。 「あれ?『ご希望があれば、塩でもお食べいただけます』って書いてあるぞ」 「えっ?塩っすか。塩でなんか食べたことないっすわ。すみません、塩で食べたいんですけど」 店員のお姉さんが、ギョウサと塩を運んできた。「これは宮古島の雪塩でございます」。 「宮古島だって!で、どこだっけ?」 「...どこっすか?東京の下の方っすか?」 宮古島の濡れ衣は後で晴らすことにして、まずは食べてみよう。 「あっ、これ美味いっすわ。最高っすわ」。 塩気が強いようでいてまろやか。苦りが強いようでいてスッキリしている。半ば強制的に、伝承文化のように作っていた「醤油+酢+ラー油」の方程式が崩れる。「これからギョウザは塩っすね!」で満場一致。 宮古島は、沖縄から南下すること空路で45分。雪の降らない南の島なのに、雪よりも繊細なパウダー状の「雪塩」は、なんと18種類のミネラルを含んでいるという。 お会計の際、店員のお姉さんに「ギョウザを塩で食べたのは初めてだけど、とっても美味しかったです」と、僕の思いを告白。これまで在籍していた「ギョウザ醤油酢ラー油党」から、「ギョウザ塩党」への入党を決めた次第である。
2007.05.30
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ご飯が美味しいという噂の食堂に行く。ブランド米を「こだわり」で炊いているらしい。後輩A君とY君を誘って飛び込んだ。 店内には、おじいさんのグループのみ。ゲートボールかマレットゴルフをした後らしいイデタチ。1人はずいぶん酔っ払っていて、「どーだ、まいったか!」と大声を張り上げている。きっと、今日の成績が良かったのだろう。ほかのおじいちゃんたちは、「んー、まいった」と相づちを打っている。 で、僕らはアルバイト店員と思われるおばちゃんに、「日替わりランチがお勧めよ」と攻められる。 「あのー、今日のランチって何ですか?」 「はい、ヒラマサのフライと、もう1つは、えっと…」 「ヒラマサのフライって珍しいな。で、もう1つは?」 「あのー、揚げ出し豆腐!じゃなくって、何だっけ?アレ」 「アレって、何だか不安なんですけど」 「あっ、そうそう油揚げ、油揚げ。いかがです?」 油揚げが付くランチってのも珍しい。じゃあ、それちょうだい。 ヒラマサはいいとして、これ油揚げじゃないぞ。さつま揚げだよね、コレ。 隣のテーブルでは、酔っ払いのおじいちゃんが引き続き頑張っている。「どーだ、まいったか!えっ?」。 僕らは“油揚げ”の一件で、キツネにつままれ腹筋がギブアップ状態。「ま、ま、まいりました!」。
2007.05.29
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いわゆる「表彰状」みたいな紙切れを、久しくもらっていない。座敷の壁とかにギッシリ飾りつける御仁も結構目撃しているので、もらった人なんかは本当にうれしいのだろう。 昨日登った「日本で海から一番遠い地点」は、管理する市の観光協会から「認定証」がもらえるという。僕はこの情報を密かに入手していた。たかが紙切れ1枚に、何の価値もないんだけれど、もらってやってもいい。というより、本当はほしくなくもない。...やっぱりほしい。このまちの観光協会までさっそくもらいに出かけた。 認定証は自己申告制。担当の職員さんは、「そうですか。お友達と登られたのですね。ご苦労様でした」とねぎらってくれた。 うれしい。勝手に登っただけなのに、そんな言葉をかけてくれるなんて。僕は調子に乗って、「それでね、海から一番遠いところで、海の幸を食べたんですよ。そう、刺身。美味しかったですよ。たぶん日本人初でしょ?ね?」。 職員さんは、顔を若干傾げて、不思議な顔をしてこちらを見ている。「不思議な顔」というよりは、「あきれている」と言った方がいいかもしれない。「お刺身を?わざわざ?はあ、それはどうも...。じゃあ、これが認定証です。どーぞ」。 担当の職員さんの後方にも、何人かの職員がいて、哀れみを含んだ視線で僕を見ている。余計なことまで言うんじゃなかった。認定証が、認知症の診断書のように見えてきた。僕は深々と頭を下げ「ありがとう」と後ずさり。「お気をつけて」という職員さんの声に、も1度頭を下げた。
2007.05.28
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隣まちに「日本で海から一番遠い地点」がある。国土地理院の暇人が、10年前に計算したんだって。何でも、新潟の直江津や静岡の田子の浦湾から114kmも離れているのだそうな。この地点へ行くための「日本で一番近い地点」は、とある林道の車両通行止ゲート。ここから2.3km、標高差200mでたどり着けるらしい。 でも、1人で行くにはちょっと怖い。山道だからクマなんかが出たら大変だ。山歩きが好きな埼玉県在住B君と、山歩きに縁のない後輩S君を誘う。2人とも2つ返事で「いいっすね」。ついでにS君が、「日本で一番海から遠い場所で、海の幸を食らうってのどうっすか?」と提案。うむ、悪くないぞ。そんなバカなこと考えるヤツいないはずだ。スーパーで刺身を購入し、「いざ出発!」。 林道は、タラの芽の宝庫だった。「これ、帰ったら天ぷらでいただこう」と意気揚々と収穫。...とまあ、この辺までは楽勝ムードだった。 林道を抜けて、沢沿いの道を登りはじめてから急な登りになる。汗が止まらない。膝の笑いも止まらない。元気いっぱいの会話がいつしか途切れ、みんな無口になって引きこもり症になる。 そのうち、「ウー」とか「ンガー」とかの悲鳴に似た怒鳴り声を発し出す。いやはやキツイ。奇声でもあげないとやってられない。「次の山歩きは、『日本で一番楽勝な登山』だな」なんて考えていた矢先、先頭のS君が「着いたぁー!」。 歩き始めてからおよそ1時間。「日本で海から一番遠い地点」と記された案内柱は、シダとか熊笹に囲まれた林の中に佇んでいた。 さぁ、海から一番遠い場所で、海の幸を食べよう。クーラーから缶チューハイと刺身を取り出す。マグロやブリやエビも、まさかこんな所まで運ばれるとは思わなかったろう。 「到達記念に、エビのシャチホコを案内柱の上にでも奉納しますか?」なんて腹を抱えて大笑いしているのは、紛れもなく「日本で海から一番遠い地点にいるバカな男たち」であった。
2007.05.27
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釣りは、釣る時間帯が重要だ。早朝とか夕方なんかが最も適している。週末ともなると、信州には釣り人が大勢来るので、昼間にノコノコ出かけたりすると、あちこちのポイントが荒らされるので、あんまり釣れないのだ。 前回、寝坊によって早朝の釣りに出かけられなかった後輩S君と、再度早起きにチャレンジ。今回は、前回の約束よりも30分遅らせて「絶対4時に集合ね!」と誓い合う。 僕は前日に深酒をすることを控え、朝4時前に起きることに成功。ところが、S君からは何の沙汰もなく、電話をしても留守電になる。彼の場合、寝坊率は現在80%に達している。ようやく「すみません。今着きました。申し訳ありません」と電話がかかってきたのは、6時近くになってからだった。 近くのY川に行くも、魚からの着信なし。「魚も寝坊しているんすかね?」とS君は仮説をたてたが、魚は本当に寝坊している様子。場所を代えて源流にのぼる。 S君と離れて釣っていると、川の上でS君が飛び跳ねている。 ...腕を頭の上に上げマル印を描いた。「ほー、釣れたんだな」 ...魚の格好をして、横向きに「パクッ」と餌を食べる様子を表現している。「ふーん、そうやって釣れたんだな」 ...両手を広げてニコニコしている。「そんなに大きいのを釣ったのか!」 彼が釣ったのは、紛れもない天然イワナだった。「天然ものは初めてっすわ」とはしゃいでいる。きっと、S君に釣られるなんて朝寝坊したイワナに決まっている。僕もイワナを釣ったけど、S君のよりも小さかった。こんな結果じゃ、朝寝坊を否定できなくなる。僕は、頭の上でバツ印を描いた。
2007.05.26
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かれこれ30年以上昔のテレビドラマを観てしまった。父親を探して全国を飛び回る女性のお話で、彼女は赤いカウボーイハットを首にかけ、極端に裾の広いジーンズをはいている。長細い袋を肩に背負い、非常にヒッピーなイデタチである。 で、旅の夜はキャンプをするのだ。ここで、旅先で知り合った2人の男と焚き火を囲み、白いフォークギターが登場する。歌うは「若者たち」だった。 「君のゆく道は果てしなく遠い...」って歌。僕は、中学生の頃に音楽の授業で習ったことがあるが、テレビドラマの中ではたぶん、当時の「最新ヒット歌謡」だろう。でも、なんだか懐かしくなったので、僕もギターを弾きたくなった。 僕のはフォークギターじゃないけど、まあいいや。ドラマのように、みんなで肩を寄せ合いながら「清々しい一体感」を体感したいのだ。久しぶりに手にしたギターは、ホコリだらけだった。弦もちょっぴりサビているな。 僕はギターが得意ではないので、コードはGとかCとかFとか、せいぜい10もない。でも、このくらいの歌なら何とかなるぞ。...と、音が若干狂っている。適当にチューニングするも、「シャリーン」という清々しい音にならない。でも、まっ、いいか。 「君のゆく道は果てしなく遠い」までは楽勝。歌声にも合ってるぞ。「だのに」もいい。けど、「なぜ」から「歯を食いしばり」にかけてのコードの泣かせどころで、甘いチューニングが不協和音になって、インド方面のお経のような響きになる。 再度チューニングしてもう1回。...ダメだ。納得いかない。「なぜ」から数回、動きが悪くなった指先で「歯を食いしばり」、サビついた弦が指先にツラくても、「僕は弾くのかそんなにしてまで」...。
2007.05.25
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午前2時40分まで飲んでしまった。翌日、というか50分後の午前3時30分には、後輩S君と約束した「平日早朝釣り教室」の集合時間が控えている。「とりあえず寝ておこう」と思い、携帯アラームを3時25分にセット。気がついたら、8時前だった。 まずい。S君に悪いことをした。きっと、うちの駐車場で待ちくたびれているかもしれない。だが、携帯電話の着信がない。 それから程なく、S君よりメール。以下全文。 「本日三時半集合でセミナーを企画して頂き、夜の間に準備を整え目覚ましを三時に設定し、就寝したわけでございますが、目覚めたのは六時半でございました。前日に「寝坊しないように」とのご指示をいただいたにもかかわらず今回のような事になってしまったことを深くお詫び申しあげます。これに懲りずに引き続きご指導いただきますようお願い申しあげます。」 ...めずらしいことではない。あいつは寝坊が得意で、ついでに趣味で、生きがいだ。これまでも何度も同じあやまちを繰り返して生きてきた。よーし、ここはひとつ自分のことを棚に上げて脅してやろう。 「もしもしS君?おまえ性懲りも無く...」 「すみませんでした。起きたら3時間も過ぎていて...。でも、かっちゃんさんの怒りの電話が何件もあったと思ってたんですけど、確認してみたら着信がなかったですねぇ。不思議ですねぇ。さては、また飲んだくれてましたね?僕が寝ている間に」 もはや言い訳できない。ここはひとつ、寝たふりをしてこの場をしのごう。ZZZ...。
2007.05.24
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クリーニング店の若旦那K君が、このところ入り浸っているスナックがある。この店には女の子が数人いるが、K君の目当てはママさんだ。「かっちゃんさんもどうっすか!」と、めずらしく無理やり誘われた。 店に入ると、僕の横には女の子が座るのに、K君の隣は空いたまま。女の子たちは、K君とママさんの「微妙な関係」を知っていて、K君には寄り付かない。店内の人口密度がちょっとアンバランス化している。 しばらくすると、例のママさんがやって来た。K君のダブルスコアさえ超えていると見られる年齢。身体も大きい。手にしていたのは、山盛りのお通しだった。「いらっしゃーい」という大きな声と、おふくろの味・煮物がドカーンとテーブルについた。 でも変だ。僕のお通しの量と、K君のそれとは2倍以上の差がある。その答えは、ママさんが明かしてくれた。 「K君はね、あたしの作るお通しが大好きなのよ。ねぇK君!」 「はいっ。ママさんのお通し、最高っすよ」 K君は酒も飲まずにお通しばかり食べている。一皿終わると、ママさんが追加のお通しを山盛りにして持ってくる。 K君は、かなりツラそうな表情で、僕に小声で打ち明けてきた。「ここのママさん、いっつもこうなんですよ。『食べろ、食べろ』ってうるさいんですよ。正直、僕1人じゃ全部食べきれないんで、かっちゃんさんも食べてもらっていいっすか?」 家畜のような扱いをされているK君がかわいそうになって、僕もお通しに箸をつける。 「ねっ美味しいでしょ。あたしの煮物。いっぱい食べてね!」 僕もK君も、この店に何をしに来たのかさえ忘れ、お通しを着実にこなしていく。それを見たママさん、いたく感動したのか、僕らにキスをしてくれるという。僕は固辞。しかし、K君はママさんの気持ちを受けざるを得ないようだ。 さて、この店の女の子は、ほぼ全員が健康優良児。相撲をとったら、確実に僕が負ける体格をしている。ふと見ると、彼女たちも一生懸命にお通しを食べている。体格を維持しているのは、きっとこのお通しなのだ。僕は切なくなって、2皿目のお通しをいっしょになって食べた。歌声1つない店内に、ムシャムシャ食べる音だけがこだましていた。
2007.05.23
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「一膳めし」という響きは、雑多な中にも温もりが感じられる。僕のまちに昔からある店「一膳めしA」は、観光客に人気があって、「グルメな芸能人の選ぶ名店」みたいな番組でも紹介された。雑多な中に込められた温もりは、料理ばかりではなくて、その店自体にも求められていることは、訪れる多くの観光客が証明している。 この店の看板は、かの文豪・島崎藤村(1872-1943)の直筆によるものらしい。彼がこの店を訪れたことは、今に残された作品の中でも書き記されている。 ともあれ、この店は豆腐料理が実に美味い。少し固めのシラミ豆腐に、じっくり染み渡った味が楽しめる。 これは、田楽。田楽法師が竹馬に乗って遊んでいた様に似ているところから付いた愛称らしいが、味噌との相性もバツグンである。 これは、肉豆腐。「豚」と「牛」の2種類あるが、僕は「豚」がお勧め。 これは「博多蒸し」。豆腐と豆腐の間に、アナゴを挟んでいる。 この店を切り盛りする娘Yちゃんは、僕の仲間である。小さな2人の子どもを店の片隅に寝かせ、テキパキと働いている。僕は会う度に「だんだん僕に似てきたね!」と挨拶することにしている。子どもの方はソッポを向くが、Yちゃんは「そうね。下の子の方がかっちゃん似ね」なんて返してくれる。肝っ玉母さんに片足を突っ込まないと言えないセリフである。 さて、この店の名物は、料理以外にもある。四六時中流れているBGMが、童謡唱歌なのだ。Yちゃんの子どもが生まれる前から、この店の慣わしだった。たまにグズって泣き声をあげるYちゃんの子どもと、年配の客が酒をチビチビやっているテーブルの上空1m50cmのスピーカーから、「もーもたろさん、ももたろさん」とか「しょ、しょ、しょーじょーじぃー」と歌う甲高い声が震えている。 小さな子どもと、おじいさんが同居するこの店に、童謡唱歌の歌声はスーッと染み入る。肩肘張らない和やかな味わいは、さしづめ味が染みた豆腐料理のようでもある。
2007.05.22
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拝啓 新緑の候、貴殿ますますご遊泳のこととお慶び申し上げます。 さて、このたびは第2回ブラックバス釣り初心者講習会にて、貴殿との面会を賜りたく出向きましたところ、誠に残念ではありますが、お目にかかることができませんでした。 貴殿飲食等ご多忙の折から、お忘れになられたのではないかと拝察し、お知らせ申し上げる次第です。当方の講師・後輩S氏の指導力不足は否めず、人間性の欠落、不行き届きも多々あろうかとは存じますが、その点何卒ご容赦いただきまして、一同、まだ見ぬ貴殿との対面を心よりお待ちしているところです。 つきましては、第3回講習会には、ぜひともご出演いただきますよう、心からお願い申し上げます。敬具追伸 尚、これまで過去二回の講習会で、お顔を拝見できなかった理由等ありましたら、参考までにお聞かせ願えれば幸いに存じます。
2007.05.21
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朝から快晴。なのに、風が強い。こんな日は釣りがやりにくいことこの上ない。普段、僕は「車を停めて3分以内」の場所で釣る横着者だが、こんな風の強い日は、広々した川原では風の障害物がない分釣りにくい。よし、意を決して山奥のV字谷に行こう。 久しぶりの上流域。「さあて、釣れるかな?」なんて思っていたら、すぐさま24cmほどの天然イワナが2匹釣れた。 これで充分。この滝よりも上には魚がいないので、必要以上に釣ってはいけない。2匹釣れようが、10匹釣れようが、イワナからもらえる感動は同じなんだから。 イワナの模様って不思議だ。どことなくオリエンタルで、オレンジ色のお腹も土着な感じを表現している。いつ見ても、きれいな模様だ。 早朝から釣り始め、早朝に釣り終える。笑っちゃうほど淡白だけど、こんな釣りも楽しい。上空を見上げたら、真っ青な空を猛スピードで雲が流れていた。この模様も、きれいだな。
2007.05.20
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5月も半ばを過ぎれば、ワラビが顔を出して僕を待っている。山深いところは大変なので、人里近い傾斜地が、僕の秘密の場所だ。 ワラビ採りは、人目についてはいけない。場所がバレたら困る。なので、今日は女中犬ウメを車に乗せて、秘密の場所に向かった。 ウメは、車が大好きである。スクーターなんかにも乗る。それ以上に、山が好きらしい。 おっ、あった、あった。 ワラビを次々と探し出すと、「もしかして、僕は名人?」なんて思ったりする。ところが、ウメがじゃれついたりするので、思うように集中できない。探し出したワラビを採ろうとすると、「何か美味しいものでもあったのか」とジャマをする。 ウメを見ると、ちょっと後悔する時がある。ワラビの匂いを覚えさせて「ワラビケン」にしておけば良かった。いや、「タラの芽ケン」でもいいぞ。いっそのこと、「まつたけケン」なんかでもいいな。 結局、ウメのジャマが入って、30本くらいしか採れなかった。さすがの名人も、「ジャケン」にされる。
2007.05.19
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善光寺で息づく長野市からちょっと入った山間に、鬼無里という村がある。今では合併して長野市になったけど、この村の名前「鬼無里(きなさ)」は、どこか神秘的だ。日々、鬼に囲まれているような生活からちょっと抜け出して、鬼のいない里に釣りに出かけた。 見ての通り、いい感じ。程なく、イワナが釣れた。鬼とは無縁の表情だ。 川に流れ込む細い沢に、小さな十字型の白い花が咲いている。それも一面。ウッシッシ。野ワサビだ。刺身用、そば用、おひたし用…うーん、ありがたや、ありがたや。 そうこうするうち、突然雷が鳴り出す。雨も降り出した。さっさと釣り道具を仕舞いこみ、車に避難。まだ、1時間も釣っていないのに…。雨は一段と強くなる。 もしかして、これは鬼のたたりじゃ。イワナやワサビを取ったので、鬼が怒ったんじゃー。ひえーっ、ここはきっと「鬼居里」じゃーっ。
2007.05.18
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信州の中でも、山深く貼り付いているような集落にとって、バスは交通手段、というよりも生活手段。新幹線が走ろうが高速道が通ろうが、多くの地区にとって大威張りで走り抜ける高速交通網なんて大した影響はない。 とある山村集落に、こんなバス停があった。 小屋の中には、さびれたベンチが置かれている。学校に通う学生や、病院に通うお年寄りの会話が聞こえてきそうだ。発着時間を見てみたら、昼間を中心に1時間に1便程度。バス路線が廃止されているところもあるのだから、このバス停は恵まれている方だ。 と、バス停の正面左に郵便ポストが設置されている。さっそく、収集時間を確認。1日1便だけだった。 生活の利便性を追える地域はありがたい。この集落は、不便性に則した日々を送っているのだ。辺りは山と、山を縫うようにクネクネ曲がった道だけ。一昔前の田舎の店が何でも売っていたように、バス停と郵便ポストの同居くらい、別に不思議なことではないんだろうな。
2007.05.17
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コロッケを食べる時、ソースをかけるのが一般的だ。しかし、僕はコロッケを醤油で食べるのが好き。油っぽいコロッケが、どことなくサッパリとするからだ。でも、悲しいことに身の回りの友人はみんなソース。「コロッケ醤油党」の僕は、少数野党に追いやられている。 それでも、僕よりももっと少数野党がいるので、ご参考までに紹介させていただこう。以下、党派名。「トンカツ醤油党」「天ぷらソース党」「豆腐ソース党」「カレーマヨネーズ党」「そば七味唐辛子党」…。中には解党を迫られ、姿を消したヤツもいる。 さて、今は亡き僕の友人が、信州のとある食堂でカツ丼を食べたのは、かれこれ10年近く前。テーブルに置かれた器の蓋を取るなり、「あっ、おばさん。カツ丼にソースがかかっているよ!」と抗議したことがあった。彼は「コロッケソース党」で、「トンカツソース党」と連立与党を組んでいるような保守的な立場だったが、悲しいかな「ソースカツ丼」の存在を知らなかったのだ。 ということで、昼食はソースカツ丼を食べて亡き友人を偲ぶことにした。 卵とじ風のカツ丼とソースカツ丼は、今や二大政党。僕はどっちかというと右より(通常のカツ丼)かな。
2007.05.16
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この品は何じゃ?やけに怪しい文句が記されているではないか? 「極上!伊豆女子」? 「何度食べても、またほしくなる」? 「頭からまるごと...踊り子焼き」? この品をわしに献上したのは誰じゃ?おお、瀬戸物屋の女中Sとな。何?駿府へ旅した土産品とな。それにしても、「極上のおなご」とはえげつないぞ。わしはな、そんな殺し文句には乗らんぞえ。 ...まて、まて。「何度食べても、またほしくなる」なる文句が気にかかるのう。「踊り子焼き」というのも、なぜかそそられるぞえ。じゃがの、丸焦げの踊り子じゃあ、味も素っ気もないではないかえ?んー、まあよい。苦しゅうない。その極上の伊豆女子をこれへ。 なぬ!これがおなごかえ?こんなに変わり果てた姿になりおって...。この細々とした姿は、さしづめ指でも焼いたのかえ?なぬ?人ではなく魚とな?イカナゴという魚か。「伊豆女子」と書いて「イズナゴ」と読ませるのか。どうれ、食してみようぞ。 ほーう。まさに絶妙なおなごよのう。これは極上、極上!今宵からな、わしの晩酌に付き合うがよい。苦しゅうない、苦しゅうない。わしはな、そちのような極上おなごが、大好きなのじゃ。で、これは相談だがな、そちのような女子、もっと連れて来るがよいぞ!ぬははは、今宵は酒盛りじゃあ!
2007.05.15
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書道に縁がない僕でも、「近代書道の父」と称される比田井天来(1872-1939)の名前は知っている。初の芸術院会員に選ばれるほど、書という東洋独自の芸術を追求した人だ。 天来の生まれ故郷が隣町にある。今年、初めての「天来祭り」を開くというので、「たまには書にも触れてみよう」と思い、遥か20kmの道のりを車で飛ばした。 「揮毫(きごう)」というイベントが開かれていた。聴衆のリクエストに応えて、偉い書家が筆を走らせるのだ。「指導者の型にはまりやすい近代書道にあって、作品の内容を自分で感じ、その感動を書にする姿勢が重要になっています」と、この先生は話していた。んー、字は読めないけど、奥が深そうだ。 先生が書いたこの作品は、額に入れて10万円で販売していた。書と経済、生活というトライアングルの奥深さも感じる。近くにいたおばさんが、「10万円はお安いわよ、買いなさい」と急かす。おばさん、ごめん。僕はこの先生の書のように、そんなにハッキリ白黒つけられません。
2007.05.14
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日帰りの公的温泉施設が、県下全域に広がっている信州は、昔からあった民間の温泉を圧迫するだけでなく、公的機関同士の競争を激化させている。「隣の村で温泉を掘ったから、おらが村でも一丁掘るべ」のノリである。おおよそ、日本全国地中深く掘り下げていけば、どこでも温泉は湧いて出るらしい。 昨年、偶然通りかかった村の温泉もその1つ。釣りをした後の身体を温めようと入ったら、ほかの公的施設よりも空いていたので興味を持った。白馬からの帰り道、また立ち寄ってみた。 ここの温泉は、大浴場と露天風呂、サウナという点では他と共通しているが、「エステ」というテーマに過敏に反応している。内湯にはいくつかのコーナーがあって、「ローリングバス」とか「エステバス」などの変り種が並ぶ。多くは、ジェット噴流が装備されていて、かなり強引な振動が身体をほぐしたり、刺激を与えてくれる。 僕が今回チャレンジした「アクアジュビナ」なる浴槽は、「美容や痩身の全身ジェットマッサージ!お好みのスタイルでご利用ください」なんていう説明書きがしてあって、入浴を戸惑わせてくれた。 座っての入浴ではなく、深い浴槽に立ったまま浸かる。いくつものジェット噴流が全身を襲うので、ツボのマッサージにはいいかもしれないが、ゆっくりと浸かる従来の温泉入浴とは一線を隔す。「お好みのスタイル」で入浴しているおじいちゃんが偶然いたけど、なんだか恥ずかしそうに片手を上げたり、ちょいと斜めに身体を沈めていたので、つい笑ってしまった。 ただ、多くの入浴客は、この過剰なジェット噴流を敬遠している。特に、年配の方々には「刺激」というよりも「過激」な装置だからなのだ。たぶん「こんな歳になってまで、温泉でそんなに痛い思いをしたくないわい」なのだ。 浴場内の写真を撮ろうと思ったけれど、近頃「何でもカメラを向ける」という風習が危惧されているので、外観だけ収めておく。 この温泉は、ちょっと前まで村営だったけど、今は合併して市営に。同じ市内にゴロゴロしている温泉施設と、ジェット噴流並みの激しい競争を繰り広げているらしい。
2007.05.13
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残雪をたたえる北アルプスの麓から、「生そば」対「乾そば」の世紀の対決をお送りします。解説はご存じかっちゃん、ゲストには後輩S君をお迎えしております。お2人ともよろしくお願いします。●「よろしくどーぞ」 さて、一般的に野外で食べる「そば」といえば、普通は「焼きそば」ですが、今回は日本そばを野外で食べてみるという、いささか無謀かつ意味のない戦いであります。●かっちゃん「この対決に使用する生そばは、信州の有名店T庵製。そばつゆと辛み大根をセットにした真空パックなので、そばが風邪を引くこともないんですよ」●S君「今回、この対決を彩るために、我々は山菜の天ぷらを準備しました。まぁ、本来であればこの辺りで採れる山菜を使いたいところですが、諸般の事情からスーパーで購入したものを使います。料理は僕がやりましょう」 さあ、まずは生そばの茹でが始まりました。茹で時間は1分半ほど。そば茹でと濯ぎに使う水は、「名水百選」の清水であります。天然ミネラルウォーターだから、普通のそば屋さんにはできない芸当ですねぇ。●かっちゃん「それと、今回のそばの薬味には、先程僕が水辺で見つけた野ワサビを使ってみましょう。香りがいいですよ」 おっと、先程から茹でが始まって2分近く経ちますが、不思議なことに茹でているそばがピクリともしません。ストーブの火力の問題でしょうか。普通は熱湯の中でそばが踊りますが、こんな状況は初めてです。解説のかっちゃん、どうでしょう?●かっちゃん「はい。これでは熱がそばに満遍なく行き届きません。僕が手伝いましょう。こうやって箸でかき回せば…」●S君「うわぁー、そりゃ厳しいっすわ。やめておいた方がいいっすわ」 …と言っている間に茹で上がりました。野外で茹でた生そばの完成でーす!さて、気になるお味の方がどうでしょう?●S君「そばがちぎれて短くなってますわ。何喰っているんだかサッパリわからないっすわ」●かっちゃん「ベビースターラーメンを茹でたような物体ですね。茹でるお湯の量に問題があったんでしょう」 さあ、気を取り直して行きましょう。次は乾麺です。茹で時間は5分。で、お味の方は?●かっちゃん「?こっちの方が美味いですね」●S君「歯ごたえといい、そばの香りといいバツグン。山菜天ぷらとの相性もいいっすわ」。 それでは、今日の対決の判定をどうぞ!●「乾麺!」「乾麺!」 2対0で乾麺の勝ちとなりました。生そばを提供していただいたT庵さん、相手が乾麺だっただけに、カンベンしていただき、そばのように細く長く見守っていただきたいと思います。じゃ、また次回。
2007.05.12
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1尺とは、計量単位で換算すると30.3cm。この微妙な単位が、釣り人を一喜一憂させる。めったにお目にかかれないので、渓流釣りをする人なら、誰でも「尺もの」というトロフィーを手にしたい。 昨年から、本格的に渓流釣りを始めた後輩S君は、当然のことながら「尺もの」に縁がない。「どうすれば尺ものが釣れるんですかね?」と聞かれた僕は、いつも「技術や運よりも、人間性で釣るのだよ、ゥオッホン」と指導してきた。が、人間性が一向に上向かない後輩のために、こうなったらマンツーマンで指導してあげようと、「尺もの釣り超初心者セミナー」を開いてあげた。セミナーのタイトルは「そこに、尺ものがいる」。目的地は、白馬である。 なんという北アルプスの山並み。美しいことこの上ない。セミナー会場としてはバツグンの環境だ。準備を済ませてから、どこから釣るのか、どういうところに大物が潜んでいるのかをレクチャー。「じゃあ、行きます!」と初めてすぐ、後輩S君が20cmほどのきれいなヤマメを釣った。 その後もイワナを釣って喜んでいる。が、今日の目的は尺ものなのだ。いくつかポイントを移動するが、S君は対岸の木ばかり釣っていてお話にならない。「もう、気分が萎えそうですわ」としゃがみ込んでいる。「それでは、先生のお手本を」とばかり僕が釣ったのは28cmのイワナだった。 あと2cmの壁が立ちはだかる。受講生も講師も、厳しい現実に直面。人間性を高めるためのイバラの道は、北アルプス並みの険しさだな、こりゃ。
2007.05.11
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夏の風物詩といえば、僕ら釣り人にとっては鮎になる。スイカのような独特の香り、上品な白身…。今年もそろそろ「もう、いくつ寝ると…」の気分が高まっている。 隣町に、「鮎そば」を食べさせてくれる店ができたというので、後輩を誘い暖簾をくぐってみた。鮎の解禁はまだ先なので、この店はきっと冷凍物を使っているだろう。でも、一足早く鮎を堪能するのも悪くない。 本当は、この店の看板メニュー「鮎そば」は予約が必要らしい。だけど、「今日は鮎があるからどうぞ」ってことになった。冷凍庫に感謝、感謝。混ぜご飯や漬け物、デザートが付いて1200円也。 待つこと暫し、土鍋に入った「鮎そば」がやって来る。 結構な量に驚き。でも、鮎の香りは…。おやっ?そばの香りもないな。お腹が満腹になっても、心は満たされないぞ、こりゃ。 一石二鳥をねらったこのメニューだが、「二兎追うものは一兎をも得ず」。信州信濃のそばよりも、僕は鮎のそばがいい、や。
2007.05.10
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居酒屋というのは、お客さんの迎え方も大事だけど、送り方も重要だと思う。どんなに美味しい料理が出たって、店を後にする時の女将さんや大将の見送り方一つでありがたみが違ってくる。 今夜の店は、味の方は「並」。店員のお姉さんには、料理を運んでもらう度に足で蹴られ、「ごめんね。僕の足が長くって」とその都度フォローを入れさせてもらった。 普通、こういう店に戻って来ることはない僕だが、店を出る時、その考えを改めようと思った。 さっきまで、外反母趾の足で何回も僕を蹴っていた店員のお姉さんが、外まで見送りに出てきてくれた。 んー、そうか。僕を蹴り続けた理由は、もっと違うところにあったのか。もっとストレートに打ち明けてくれればいいのに。 「ごめん、僕はDNAの安売りはしないんだけど…」 「はぁ?…ど、どうもありがとうございました」。お姉さんは、一目散に店に戻っていった。 客を見送る店の姿勢を問うよりも、見送られる客の質が問われているという一コマ。ついでに、僕の発した言葉も見送られた。
2007.05.09
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山の幸に出会いたければ、山に登ればいい。ただ、わざわざ山に登らなくても、とんでもなく美味い山菜なんかに出会えることもある。今日はそんな日だった。 浅間山麓に登ったY君が、行者ニンニクの天ぷらを持ってきてくれた。つい先ほどまで、土の養分を吸って旨味を蓄えていたヤツらだ。香りもいいし、味も濃い。Y君は登山口の温泉宿を経営しているので、裏庭が山菜の宝庫なのだ。労せずして食らう山の幸は、また格別。Y君、大儀であった。 で、Y君らと居酒屋に行く。さっそく彼が注文したのは、「春の天ぷら」だった。山菜の天ぷらだ。「そうは言っても、自分の宿で出すものと比べないと気がすまない」という。食べてみると、予想通り香りがない。味と言えば「油と衣の味」としか言いようがない。まるで「山の幸モドキ」だ。 Y君の話によると、最近は行者ニンニクや芽が出る前のタラの木を刈り取って、持ち帰った家で栽培する業者がいるらしい。でも、確実に味は落ちるそうだ。業者が売る「行者ニンニク」は、さしづめ「業者ニンニク」に過ぎないというお話。山菜は、山にあるから初めて「山の幸」なんだ。
2007.05.08
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僕の住むまちの製麺工場が作った商品が、今年のモンド・セレクションで最高金賞を受賞した。金色のラベルが貼られたお菓子なんかは、スーパーの陳列棚なんかでは見た記憶はあるけど、何でも、このセレクションは「食品のノーベル賞」と言われているらしい。 このコンテストは、ECとベルギーの経済省で切り盛りしているとのこと。 んでも、ヨーロッパの国々とはあまり縁のない「そば」が、最高金賞をもらっちゃったという感覚の誤差、というか勘違いみたいなところがあるようで面白い。きっと、審査した異国の人々は、パスタのように音を立てずに口に含んで、「○…×▽□!」なーんて両手を広げていたんだろう。 で、僕もこの乾麺を食べてみた。意外に美味しくてびっくり。そば粉の配合比率は2:8とか3:7以下なのに、「そばの美味さを追求した」ことに勝因があったらしい。茹でた後の「そば湯」が、モンド・セレクションのような色をしていたのにも驚いた。…疑う人もいるかもしれないけど、感覚の誤差もなければ勘違いもない、本当の話。
2007.05.07
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浅間山(2568m)は活火山だ。日本の活火山は、危険度の状態を表す「火山活動レベル」というレッテルが貼られていて、この数字が高いほど近寄ってはいけないという指標になっている。浅間山は最近、「火山活動レベル」が「2」から「1」に引き下げられた。簡単に言うと、火口近くまで登れるようになったのだ。 毎年、5月8日は「浅間山開き」という神事があって、昨年からは8日に最も近い日曜日に執り行うようになった。今年は6日で、GWの最終日。観光業者の皆さんは「800人は来るだろう」なんて見込んでいたが、あいにくの雨がたたり100人台の登山者しか来なかった。 登山口で温泉宿を営むY君によると、「山開きに雨が降るってのは記憶にないっすね。雪の日はありましたけどね」。あわよくば山菜でも採りに行こうと思っていた僕だが、とんだ水入りで、早朝からつけてもらった熱燗を片手に、濡れ鼠の登山者御一行様を見送った。 Y君の宿も、ちょうど朝食時間になっていた。ふと見ると、どうも怪しいカップルがいる。歳の離れ具合がどう考えても変。どうやら常連の不倫カップルのようだ。いかがわしい立ち振る舞いから、僕は「不倫活動レベル3」と認定。人生のおかしなヤマ場には近寄らない方がいいな。
2007.05.06
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我が家の庭にあったモミジが、原因不明の病にかかり他界した。去年の秋、散った葉っぱをホウキで掃いた時、「こんなに葉っぱを散らかしやがって」と思ったが、あれは今わの際の言葉だったのだろか。手のひらのようなモミジの葉っぱが、今思うと僕にありったけの「バイバイ」をしていた。 んで、さっそく植木屋さんに頼んで、二代目モミジを植えてもらった。 このモミジは、以前住んでいた家の庭にあったもので、子どもの頃からの付き合いだ。つかまえてきたカブトムシの住処にしたり、勝手に剪定して親に怒られた僕の過去を知っている。 まてよ、モミジの寿命ってどのくらいなんだろ?とっくに、樹齢30年は越えているはずだぞ。心なしか、僕に対して早くも「バイバイ」している。大丈夫かな?
2007.05.05
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山形市で宿泊した2晩で、僕らは6軒ハシゴした。とりわけ「花小路」という場末の飲み屋街が気に入って、僕は店の配置をほぼ覚えた。次回に行く機会があれば、フラフラと迷うことはないだろう。 初日に入った居酒屋は、狭いカウンターが印象に残る。親父さんが1人で切り盛り。何かお手伝いをしたくなるような店だった。 これは、その店の看板メニュー「どて煮」。濃厚。(山形市七日町のKにて) 山形市は焼き鳥とか、牛を売りにした店が多い。そんな中で、僕らが引き寄せられるように入った店。焼き鳥はセットで出てくる。 すべてタレでいただく。後で聞いたことだけど、この店はかなりの有名店らしい。メニューがない店なので、初心者は小上がりを避けた方が無難。(七日町のHで) シャレた洋館づくりの老舗料亭。僕らはこの高級料亭に入らず、料亭の横に増築した系列料理屋に入った。 B君が、「晩酌セット1500円」の看板を見つけたからだ。値段の割りに、内容は濃い。ハシゴ酒には持って来いの店。(七日町のレストランCにて) 実は今回、僕はハシゴ酒の新しい試みに打って出た。喫茶店で一端呼吸を整えたのだ。 赤ら顔した男4人が、アイスコーヒーをすする姿は想像に値しないけど、ここでの一呼吸が意外にイケた。(Dコーヒーにて) ツアー最後の宴は、「やっぱり場末のスナックでしょう」と僕が提案。薄暗い通りに置き去りにされたビルの一角、ひっそりとした物悲しいドアを引いた。 「いらっしゃいまし」。既に60代も半ばを越えていそうなママさんが、官能的ないでたちで出迎えてくれた。ちょっと温めの瓶ビールが、いかにも「場末なスナックにいるんだな」というムードを高めてくれる。 1時間ほどお話をしているうちに、ママさんの表情に疲労が見え隠れしてくる。そろそろ腰を上げよう。で、とても人に自慢する写真にするつもりはないけど、「せっかくだから」と2ショット。 心霊写真にならないことを祈りながらも、山形の夜は怪しく更けていく。(花小路のSにて)
2007.05.04
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山形には美しい川が多い。 なのに、今回釣れた魚は非常に少なかった。きっと、GWでお出かけしていたんだ。 これは、その中でもまあまあの型。なかなかのパワーで僕を緊張させた。釣る度に「まじっすか!」と後輩S君が叫んでいた。(S川で) 今回釣ったどの魚よりも印象に残ったのがモクズガニ(通称ズガニ)。Sちゃんがカニの足にハリを掛けて釣った。海からはるばる遡ってきたのだ。さっそく後輩S君がテイクアウト。味噌汁の具にした。(新潟県O川で) 釣り場を探していた時、僕らの車の前を横切ったガマガエル。 新緑の季節をのぞきに来たのだろう。と、デュークエイセスの「筑波山麓男性合唱団」を思い出す。「コンダクターはガマガエル」なんて低い声で歌っていたっけ。このガマガエルは、さしづめ新緑の芽吹きを告げるコンダクターかな。(寒河江市のY川沿いで)
2007.05.03
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なかなか自分の時間が作れなかった今年の前半を、スカッと晴らそうと決心。GWは山形へ旅をした。同行者は埼玉県在住のB君、釣り友達のSちゃん、後輩S君の、相変わらずの「釣って飲んで食べて」のメンバーである。 今回の春の山形ツアーは、この「釣って」「飲んで」「食べて」のシリーズでお送りしたい。第1回は「春の山形食の陣」である。 今回の目玉は、アウトドア料理を堪能することだった。となると、ダッチオーブンによるスタッフドチキンだ。わざわざ山形までダッチオーブンやら調理道具を持ち込んでのお楽しみは、男だけではもったいないほどの美味さだった。(最上町・小国川の川原にて) これは、山形名物「ずんだもち」。茹でた枝豆をすりおろし、砂糖と塩で味付けてある。非甘党の僕はちょっと苦手だけど、青い味が何とも言えないぞ。(寒河江市のコンビニFで) 行列のできる店というのは、それほどでもない場合が多い。が、ここのそばはなかなか。田舎そばと更科そばの色合いが抜群。天ぷらを付けていただいた。 注文したお酒を、店のお姉さんから渡される際、なぜか手の甲をひっかかれた。「挽き立て、打ちたて、茹でたて」のそばは、「引っかき立て」で味わいを深める。(山形市のS屋にて) 初日の夜、宴会の締めに勇気を出して入ったラーメン屋さんで、メニューにはない「スペシャルラーメン」を食べた。何がスペシャルかというと、この店のメニューにある「蔵王みそラーメン」と「ネギ味噌ラーメン」「納豆ラーメン」がドッキングしているからだそうな。納豆ラーメンは初体験だったけど、糸引くこともなくラーメンのスープになじんでいた。最終的には底に沈んだコーンと同じ扱いになる。 おっと、実はこの店、非常に...というか恐ろしく場末である。10年以上も前の週間マンガが現役で置かれている点、大小のテレビが6台も積まれている点(うち5台はスイッチが入っていない)、5度の傾斜を微妙に保ったテーブル、お客さんが1人もいなかった点など、実にそそられる店構えでよろしい。 あまりの面白さに腹を抱えて笑い、腹筋周辺に腹痛を催すも、翌朝は内臓へのダメージもなく、怖れていた腹痛は回避できた。(山形市・花小路のZラーメンにて)
2007.05.02
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朝一番早いのは、確かパン屋さんだったと幼稚園の先生に教えてもらった。僕の後輩のK君も、パン屋さんだけど、毎朝4時半には起きているらしい。店頭販売ではなく、学校給食用のパンを出している。なので、学校が休みの日は仕事も休み。学校あってのK君なので、児童や生徒と同じような身分だ。 ところが、この業界も大変らしい。子どもは減るし米は余る。なので、小麦粉ではなく米の粉を原料にしたパンづくりにも精を出しているのだ。 これは、K君が特別にこさえた米粉カレーパンである。別に粉っぽくはない。麦芽玄米も使っているので、ツブツブッとした食感もある。普通のカレーパンは揚げてあるけど、このパンは揚げていない。だから、健康に気を遣っている人や油嫌いの人、油に恨みを持っている人なんかには好都合。 パンの上に乗せてあるのは、カレーに付き物の福神漬け。中身のカレーは「パン用に加工されたものです。僕が作ったのではありませんから味は保障できません」と、K君は責任逃れも忘れない。パン屋さんは朝も早いが、逃げ足も速いのである。非売品だが、特別注文で1個90円。味の方はなかなかだけど、パン屋さんとて朝一番に食べるにはちょっと重い。
2007.05.01
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