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東京湾の釣りから帰るや否や、バーZの移転お披露目パーティーに出席する。 師は、どんなに疲れていようが、年が明けるまで走るのだ。 バーテンダーのKさんが、念願の店作りを進めた。カウンター中心だった以前の店と違い、今度の店には個室もある。「かっちゃん、怪しいパーティーにも使えるよ」という。オープンは1月1日になるとのこと。 お披露目パーティーには、店の常連が駆けつけている。怪しい個室に座った僕の前には、スナックを経営するお姉さんもいる。話が弾む代わりに、「行かなくてはいけない店」がまた1軒増えた。 東京湾の釣りは、2日間の平均睡眠時間が3時間足らずだったので、アルコールの回りが速い。まるで、この1年を振り返るようだな。シャンパンから生ビール、赤ワインを重ねていたら、既に大晦日未明。いやいや、今年も釣った、釣った。飲んだ、飲んだ!
2007.12.31
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東京湾のシーバスは、なかなか手ごわい。それでも、僕は人間性で釣り上げる。えっへん。 で、S君は人間性が一向に上がらず、シーバスも釣れない。名人といっしょに釣っているので、S君は僕の腕前に圧倒されてしまったに違いない。「俺がいたんじゃ魚も釣れぬ。わかっちゃいるんだS君よ」ということで、寅さんのふるさと・葛飾柴又の帝釈天にお参りすることにした。S君は、とてもおかしなポーズを決めている。 柴又初心者のS君の要望もあり、ついでに寅さん記念館に行く。 ここはひとつ心を落ち着かせて、「寅さん検定」でも受けるとしよう。シリーズのマドンナの名前当てや、さくら夫婦の名字などが出題される。人間性に劣るS君だが、僕の手伝いの甲斐あってなんとか「中級」。 「じゃあ、かっちゃんさんも挑戦してくださいよ!」ということで、僕は釣りのレベルに合わせて「名人コース」にチャレンジする。 結果はこの通り。全問正解で「上級」を認定される。えっへん。S君は、名人との実力差をここでも見せ付けられる格好になった。奮闘努力の甲斐もなく、今日もS君の、今日もS君の肩が落ちる。肩が落ちる」。
2007.12.30
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東京は暖かい。毎朝氷点下になる信州とは、10度以上の温度差がある。まるで「小春日和」である。うららかな陽気の中、後輩S君と東京湾のシーバスを追い求める。 さっそく、S君が「うわー!」と叫ぶ。見ると、ルアーが真っ二つに食いちぎられているではないか。 「かなりの大物のようだね?」 「ええ、敵は橋の欄干ですわ。ぶつけて割ってしまいました」。数十mある鉄製の大物には適うまい。 そんな醜態をよそに、僕は人間性でシーバスを釣り上げた。 さてさて昼食。「小諸そば」なる立ち食い系ファストフード店に入る。僕は看板メニューの「小諸そば」、S君は「カレーセット」を注文。突然、S君の箸が止まる。 「かなり満腹のようだね?」 「いや、こんなモノが混入されていたんですわ」。見ると、カレーの中に小さなゴキブリがじっくりと煮込まれて浮かんでいた。そんな醜態をよそに、僕は「見なかったことにする」と心に決めて蕎麦をたぐった。 さてさて夕食。下町江東区の小さな居酒屋に入る。店を1人で切り盛りしているおばあちゃんがお通しを持ってくる。栗だ。珍しいな。 「このカチ栗を食べれば、何事にも勝ちますから」と、おばあちゃんは言う。よし、これで景気を付けて、夜の運河に向かおう。 信州からノコノコと出てきた田舎人の僕らも、都会の運河に一たび立てば「アーバンサイド・アングラー」に変身する。が、カチ栗の縁起は遠く及ばない。釣れない現実を、「アーバンサイド・アングリー」としてかみ締める僕らであった。
2007.12.29
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今年、本格的に海釣りに乗り出して、最も印象に残っているものの1つがフナムシである。堤防のあちこちに集団で鎮座し、近づくとガサガサと音を立てて逃げる様は、まったくもって不気味だった。それでなくても、ゴキブリをめったに見ることがない信州人だけに、平べったい生物の集団移動は、スプラッターホラーとしか言いようがない。声を出さないフナムシの群れだが、「フーナムシ!フーナムシ!」とコールしながら生活しているように思えてならない。 夜、僕の家で仲間5人と「1人1品1酒の持ち寄り忘年会」をする。 飲食店関係のメンバーは店の料理を持ってきてくれるし、奥様の手料理を持参する愛妻家もいるので、食べきれないほどのご馳走が肴になるのだ。我ながら、いい忘年会企画だと感心。 カラオケをしたり、来年の豊富を茶化す宴は、夜が更けるまで続いた。 今回の宴で盛り上がったのは、フナムシの話だ。みんなフナムシを見たことがないという。で、「じゃあ、来年はみんなでフナムシを見に行きましょう」という話がまとまった。勢い余って、このメンバーで開く宴の席名も「フナムシ会」となる。ガサガサと音を立てながら集団で飲食をするんだから、そんなネーミングもいいだろう。 さて、宴を終えた僕と後輩S君は、車に釣り道具を運び始める。今年最後の釣行を決行するのだ。草木も眠る丑三つ時、僕らはガサガサと音を立てながら東京湾に向かうのだった。
2007.12.28
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小学校の高学年の頃、ラジオから流れてきたポップな音を、この歳になって聴くとは考えもしなかった。当時、欧米諸国で赤丸急上昇中の人気アイドルグループだった「ベイシティーローラーズ」のアルバムである。今日も、彼らのヒット曲「サタデーナイト」をいっしょになって熱唱した。 当時理解できなかった英語の歌詞も、今となっては簡単に理解できる内容になっていた。実に、照れてしまうような持ち上げ文句の羅列であった。 あの頃、TVでは髪の毛の色が異なる世界中の女の子たちが「キャーキャー」言いながら、バンドメンバーの名前を連呼していた。今では、日本のアイドルグループも、髪の毛の色の異なる日本人の女の子に「キャーキャー」言われて活動している。時代と国を飛び越えた現象だが、「キャーキャー」だけは共通している。だがしかし、この現象は歌詞のようには理解できない。
2007.12.27
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忘年会で入った居酒屋Sに、「ウインナー盛り合わせ」というメニューがあった。ウインナーは大好きだ。愛していると言ってもいい。だが、そのままボイルしたものよりも、ご案内の通り僕は「タコさんウインナー」が大好きである。 店員のお姉さんに、「『ウインナー盛り合わせ』を、『タコさんウインナーの盛り合わせ』にしてくれる?」と懇願してみた。 お姉さんは、「何ですか、それ?」と首を傾げている。きっと、ウインナーとは縁のない子どもだったのだろう。お弁当にはウインナーの代わりにミニハンバーグやミートボールが入っていたクチだな。 僕は、それでもと思い、タコさんウインナーを説明してみた。「ウインナーに切れ目を入れて炒めるのさ。そうするとタコさんの足のようになる」。 大の大人が、「タコ」に「さん」まで付けて怪しい食べ物を注文すれば、どんな店員だって困るはずだ。 「とりあえず、厨房には伝えてみます。でも、袋ごと茹でるウインナーなので、その『タコさん』という調理法が出来るかどうか...」。 数分後、お姉さんが料理を持ってきた。 おお、やればできるではないか。しかも、カニさんウインナーも付いているぞ。念ずれば花開く。タコさんの足も開くのだ。
2007.12.26
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雪を被った浅間山は、晴れた日の夕方になると夕日色に染まる。 とても美しい。ただ、夕日をじっくりと見ていると、ワインが飲みたくなる身体になってしまったのは困りものだ。 実は先日、酒屋のK君が、クリスマスにお勧めのワインを紹介してくれた。K君はワインアドバイザーの資格を持っているので、その日の僕のコンディションに合わせたワインを、的確にアドバイスしてくれる。 今回紹介してくれたワインは、「入荷本数が限られている品ですけど、かっちゃんさんの分はしっかりとキープしておきますから」と、棚から弾いておいてくれたイタリアのスパークリングワインだ。 夕方、夕日色に染まった浅間山を見たので、K君に注文しておいたスパークリングワインをあけた。12月25日は、お祝いの相手がイエス様であろうが、御釈迦様であろうが、砂の国の王様であろうが、やはりスパークリングワインが似合う。 グラスに注いだロゼ色のワインは、炭酸を必死になって吹き上げている。同じような色をしていた浅間山も、炭酸の代わりに噴煙を上げていたな。
2007.12.25
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魚の歯、特に海の魚の歯はスルドイ。小さな魚でも、下あごを素手でつかんだりすると指が傷だらけになる。ガサガサの指になってしまうと、「一体どんな生活を送っているのか?」と勘ぐられそうなので、こんなものを買った。 このスルドイ部分で、魚の口をつかむのだ。金属製のグリップなので、スルドイ歯を持つ魚だって歯が立たない。 これは自分に対するクリスマスプレゼントとして購入。サンタのおじさんには、「このグリップを使うための魚をプレゼントしてほしい」と、夜寝る前にお願いしておいた。
2007.12.24
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僕の住むまちには百貨店がない。隣町にはJという大型店があるけど、ここで買い物をする気にはなれない。なので、群馬県の高崎市まで行くというのが最近のパターンだ。片道50km。1時間ちょっとで行ける。アメリカの片田舎に住んでいると思えば、この程度の距離は近い近い。 クリスマス前の連休で、高崎の百貨店は周辺各地から人ごみをズルーッと吸い込んでいる。1階フロアで隣町のおじさんとバッタリ会う。「何の買い物?宝石?」なんて聞いてくる。まさか!僕がほしいのは、この百貨店の地下にあるのだ。 デパ地下惣菜コーナーの一角。ちょいと有名な鶏肉の専門店がある。行列になっているお客さんの9割以上は、クリスマス用のチキンがねらい。これを買うために、わざわざ百貨店まで出向いてくるのだ。しかも行列まで作って。ご苦労様です。 しかし、僕のねらいはチキンではない。 この店で1番美味いのは、実は焼き鳥なのだ。行列の皆さんに白い目で見られようとも、美味しいものを食べたいという欲求は抑えきれない。ローストチキンは無視。片道50km、わざわざ高崎まで来たのだから、今日は奮発して6本買おう。でも待てよ。「焼き鳥」って、英語に直せば「ローストチキン」か?
2007.12.23
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今年はなるべく忘年会のスケジュールを入れないようにした。1ヶ月で24本の忘年会をこなして以降、ここ数年は毎年「対前年比3割削減」を目標にしてきた。 ところが、とっさのお誘いが来た場合、例えば「今夜空いてる?」と聞かれた際に、「あっ、空いてた」という逆効果を生んでいることに、やっと気が付いた。今年もまた、僕の身体を忘年会ウイルスが蝕んでいく。 忘年会も佳境に入ると、1次会から虚脱感に襲われる。2次会はお付き合い程度でこなし、さっさとタクシーに乗り込む日が多くなった。そこまで頑張らなくてもいいのにと思ってはいても、「付き合い」というのは互いに苦労し、冷や汗を流し、ヘドロのように酔いつぶれる様を再確認し合う構図なのだ。 これは、疲れきった身体で、とある2次会にいっしょに参加した後輩Y君の寝姿だ。 この時点で、既に彼の魂は幽体離脱している。魂が浮遊している間、残されたY君の身体は大きなイビキをかいて魂の帰還を呼びかけていた。「あっ、いけね!僕寝ちゃいました」と復活した時、Y君のオデコには割りばしの型がクッキリと刻まれていた。この型が数本刻まれる頃、今年の忘年会は終わりを告げるのだろう。
2007.12.22
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たまに昼食を食べに行くO食堂は、ご主人が山で採ってくるキノコや山菜、川に行って釣ってくるイワナなどを出してくれる。「直接仕入れ、直接販売」が売りだ。 メインディッシュばかりではない。天ぷらやフライの付け合せに出してくれるセリもそう。ご主人が「わざわざ採ってきたんだよ!やっぱり天然モノが一番だろ!」。こんな自慢話の風呂敷を広げる。ただ、自慢するだけのことはある。けっこう美味しい。「ごちそうさーん」。 で、満腹のお腹を抱え店の裏手にある駐車場へ。と、店の勝手口の近くに、なんだか大きな風呂釜が置いてある。なんだろ、これ? ああ、そういうことだったのか。ご主人の広げていたのは自慢話の風呂敷だけじゃなかったんだ。風呂式のセリ栽培法も広げていたのだ。どうりで今日のセリのお浸しは、なんとなくノボセていたな。
2007.12.21
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夜、いつもの寿司屋で宴会があったのだが、とある食べ物のことで、寿司を味わうことさえ忘れていた。 実は先日、浅間山登山口のY君の宿で、とても美味しいものを食べたのだが、「あんまり人気が出て、食べたい時に食べられなくなってはいけないな」と秘密にしていた。ところが、宴会に出席していたY君に話を聞いたら、「ああ、あれですか?先日TVで紹介されちゃいました」とのこと。秘密にしておいて損をした。 これが、その一品。「牛肉の蕎麦粉包み」。 蕎麦粉に牛肉が包まれていて、その中にコシアブラが巻かれている。牛肉を食べたい、蕎麦も食べたい、ついでに山菜も食べたいという欲張りな人にうってつけ。僕もその1人。それにしても、この「牛肉の蕎麦粉包み」。秘密のベールに包んでおこうと思っていたのにな。
2007.12.20
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隣町にある新鋭のラーメン屋さんが、近頃大変な人気だという。以前1度行ってみたが、そんなに美味しいとは思わなかった。ただ、ずいぶん若いお兄さんたちが張り切っていると感じたのが、ラーメンの味以上の記憶だ。ひょんなことから、この店に行くことになった。 とんこつ系。店主に言わせると「油っぽいけどスッキリしている」自慢の味だ。まあ、よく聞くフレーズではある。ただ、ちょっとカチンと来る言葉が続いた。 「うちのラーメンは絶対美味い。それを不味いと思う客には来てほしくない」。なるほど。 「この辺で営業しているラーメン屋の親父たちは、ラーメン文化向上のジャマになる」。そうかな? 油っぽいラーメンではあるが、こんな言葉を聞いた後はスッキリしないな。新鋭ラーメン屋さんの行く末を案じつつ、このお話はこれまで。後味がお悪いようで。
2007.12.19
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地元の特産物の1つに「白いも」がある。肌が白いので、こう呼ばれている。とても美味しいイモだが、この加工品も作られていて、横浜の偉いシェフのアドバイスのおかげで、ポタージュスープとニョッキが開発された。 でも、ポタージュスープやニョッキって、それほど馴染みがない食品なので、この加工品を使って地元の料理人がアレンジ料理を発案した。その食事会に招かれた。 ニョッキを使ったフォンデュやリゾット。ポタージュスープを使ったクリームシチューやドリアが、次々と出される。会場は、極めて高密度な乳製品の香が充満している。 イタリア系加工品の加工品である。著しい高カロリー食のオンパレードである。最後の最後にニョッキをのせたピザが出てきたけど、見た瞬間に視線をそらす。 今回は、酒屋のK君がチョイスしたワインも数種類出された。こちらのワインもイタリア系が中心だったが、「かっちゃんさん、ワインってのはこういう高カロリー食を分解してくれるんですよ」と教えてもらう。ワインをがぶ飲みして、白イモ加工品の分解を促す。お気に入りの赤ワインをボトル3本以上飲んだので、胸焼けや腹痛に悩まされることはないだろう。 それにしても美味しい赤ワインだった。白イモ対赤ワインのイタリア合戦は、「赤」の勝ちとさせてもらう。
2007.12.18
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隣町にあるカトリック教会に、お茶を飲みに行く。僕はカトリック教徒ではないが、ここの神父をやっているお爺さんとは長い付き合いなのだ。神父が体の調子を崩したので、そのお見舞いついでに出かけてみた。 この教会は幼稚園を併設しているので、神父は園長も兼ねている。南米コロンビア出身で近く90歳を迎える神父は、国を出てからずっと日本にいるのに、おそろしく日本語が下手くそだ。部屋に入ると、いつものように「オオ、偉イ人ガ来マシタネ!」と両手を広げて迎え入れてくれた。 去年、胆管に石が詰まり、神父は長く入院していたおかげで、ずいぶんと痩せてしまった。片手には杖を持っている。「練習シタノデジョウズに歩クコトガデキマス」と自慢する。 お茶を飲んでいる最中、神父を訪ねて来る親子がいた。来年の春に幼稚園に入園するので、そのあいさつに来たという。神父は、杖をついて隣の部屋に行き、子ども用のお菓子を持ってきた。「ドウゾ」と小さな子どもに渡すと、子どもは照れながらお母さんの影に隠れた。耳慣れない下手な日本語に驚いたのだろう。神父は「ドウゾ、ワイロデハアリマセンヨ」とお菓子を手渡し、親子にさよならをした。さっきまで照れていた子どもは、何度も振り返りながら手を振っている。 「ドウデス?コドモヲダマスノハ、カンタンデショウ?」と、神父は笑った。ひどい神父だ。が、マリアお母様には内緒にしてやろう。それが僕の快気祝いだ。
2007.12.17
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朝、東京から信州へ戻る。東京は吐く息さえ白くならない暖かさなのに、信州に近づくと雪がちらつき始めた。たぶん、気温は氷点下だ。 家に着くなり、そのまま町内有志の会の忘年会に向かう。会場は、毎年恒例の浅間山登山口Y君の宿だ。 宴会をササッと片付け、そのまま恒例のマージャン大会に突入。過去数年間、この忘年会マージャンで僕は負けたことがない。今年の暮れも大勝するぞ。 マージャンを始めたら、Y君特製の蕎麦が出てくる。この手打ち蕎麦は、しょう油漬けのワサビがいい味を出している。「ズルズル」と食べながら、「ロン!」だの「ポン!」だの「ギャフン!」だの言いながらマージャンが進む。マージャンをしながら食べるので蕎麦がノビる。が、予想以上に点数も伸びる。「ズルズル」と僕のペースになる。いいぞ、いいぞ! Y君の蕎麦料理の援護射撃もあって、蕎麦のように細く長く手を伸ばし、結構な勝ちを収める。年越し蕎麦を待たずに、勝ち越し蕎麦を味わった。
2007.12.16
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一夜明けた東京湾岸。後輩S君と僕は、深川不動堂に参拝する。お賽銭を投げ「シーバスが釣れますように」と祈願する。 深川といえば「深川飯」だ。あさりとネギ、厚揚げを煮込んだものがご飯の上でかけてある。忙しい猟師のかきこみご飯は、釣りをする僕らにとってもありがたい。 で、参堂で「あさりの串焼き」も食べる。これも美味しい。江戸下町の香りがするぞ。 有明やお台場周辺を釣り歩く。僕が東京にいた頃とは景色がずいぶんと変わったな。高層ビルにとり囲まれたエリアも、潮の匂いはかすかに残っていた。ベイエリアで釣るS君は「東京はいいっすわ」と、すっかり開発された周囲の景色に視線を奪われている。視線の先が足元中心なのが都会人。田舎者の視線は、絶えず高層ビルに向けられている。 小腹がすいたので、昔良く行ったステーキ店へ。ニンニクをたっぷり乗せて栄養をつける。 さて、釣りの方は、すっかり実力を身につけた僕がシーバスを1匹釣り上げる。深川不動堂の参拝に、10円玉を投げたのが功を奏したのだろう。釣れなかったS君は、「5円玉で祈願した」と、ケチな処遇を反省していた。
2007.12.15
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金曜の夜から釣りにでかけることになった。先週末の名古屋、週明けの新潟と続いたものの、いずれも芳しくなかった。それに、名古屋は遠いし、新潟は天候が悪そう。「かっちゃんさん、だったら東京にいきましょうよ!」。後輩S君の提案を、僕は即承諾。片道2時間もあれば着くし、念願のシーバスが釣れそうな予感もする。 東京の夜は暖かい。信州では考えられない冬の夜である。人影のない、たまたま見つけたポイントに入る。波と、時折走る車の音しか聞こえない。こんな時は不思議と小声になる。怪しい2人組みが、犯罪を犯そうとしているかのようだ。 と、S君が何かを釣った。ちょっと小さいけどシーバスのようだ。「これ、斑点があるのでタイリクスズキっすよ!」と喜んでいる。 「いいなぁ、うらやましいなぁ。魚の姿は見えるんだけど...」と話している時、僕の近くで「バシャバシャ」という音。ルアーの鳴る音と振動が伝わってくる。あれ?何か釣れたぞ。おお、シーバスだ。やった! だがしかし、よそ見をしている時に釣れるとは何事だ!その様子を見ていたS君が、ヒソヒソ声で大笑いしている。生まれて初めてのシーバスは、もっと劇的に釣らせてほしかった。 時折、頭上でトレースする流星群の下、東京の夜はヒソヒソ、ケラケラと更けていく。
2007.12.14
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近隣の若者が集うパーティーに出かけた。飲み放題食べ放題のやんややんやのイベントで、ワインとビール、焼酎でヘロヘロになる。 途中ビンゴゲームに突入。僕は、この手の「抽選もの」に非常に弱い。いつまでたっても「リーチ!」ができず、「ビンゴ!」になる頃はオマケの補欠の残り物が当たるという具合。 今夜の参加者は90人近い。並べられた賞品は、僕の「抽選もの」運からして非常に遠い距離にある。番号が読み上げられても、5回に1回ぐらいしかカードに穴を開けられない。まあ、いつものことだから仕方ない。 でも、今回はたまに読み上げられた番号が、いつになく規則正しく並んでいく。おや?「ビンゴだ!ビンゴビンゴ!」。90人の中で、僕がトップだ。こんなこと生まれて初めて。ラッキー! で、賞品をもらいに行く。「おめでとうございまーす!」。 何だこれ?「歩くたびにジャリジャリ音が出る『防犯ジャリ』」。なんとも不要な賞品。これじゃ、安心して朝帰りもできやしない。 そんな悲しい運命を背負った僕に、「大変な賞品が当たっちゃいましたね」と慰めに来る女性もいた。参考までに、この女性はビンゴ賞品ではない。 で、せっかくなので記念写真を撮った。2人の間に見える頭は、いっしょに参加したG君である。「防犯ジャリ」よりも素晴らしい輝きをしている。
2007.12.13
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夜な夜な寝酒を飲む僕は、年間通して日本酒のぬる燗を飲んでいる。日本人には日本酒が似合う。しかも、冬の日本酒は一際美味しい。が、そんな固定観念をくつがえす寝酒の形態を覚えてしまった。きっかけは、知り合いのおじさんから先日もらったビールだ。 軽井沢町の地ビール「よなよなエールビール」。結構美味しい。 冬は空気が乾燥しているので、実は「シュワーッ」とくるビールの美味しさが映える季節。日本酒は意外と喉の渇きを覚えるので、ビールを1缶飲んでから日本酒に移るといい。で、存分に冷たさを味わったら、また温かい日本酒に戻る。この繰り返しが美味しい...ということを、このビールに教えてもらったのだ。 「よなよなエールビール」は、名前はなよなよしているけど、モンドセレクションやらビアアワードで金賞を受賞した逸品。アルコール分5・5%の、夜な夜なエールを送りたくなるよーな新しいお友だちである。
2007.12.12
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朝、お馴染み後輩S君の職場にお茶を飲みに出かけたら、「シーバスを釣りに新潟に行きたいんですわ。しかも今夜」と目をギラつかせている。「今夜は潮もいいし、しかも天気もいいし、しかもこれが今年最後の釣りになるかもしれないっすわ」とまくし立てる。 平日の、しかも仕事の後に、しかも片道1時間半かけて、しかも夜はろくに眠りもせずに、しかも明朝8時には出勤したいと言う。いくら釣りがしたいからといって、そこまで無理をする必要があるのだろうか。価値判断に疑問を抱く。で、僕もいっしょに行くことにする。 釣りに最適な時間帯は深夜1時頃と判断。それまで、地元にある温泉施設で入浴と食事を済ませ、館内にあるリラックスルームで仮眠をとることにした。 リクライニングシートに身体を沈ませ毛布をかける。最高だ。で、隣のS君を見ると、ドタンという音と同時に、あるはずの「顔」が「足」に変わっていた。リクライニングシートに不慣れだったのであろう。横になったとたん、ひっくり返ったらしい。カッコ悪すぎる。イヤな予感がするぞ。 午前1時。河口で釣りを開始。「晴れ」の予報は「小雨交じりの曇り」である。時折、木の枝や葉っぱなどが釣れるが、魚はいっこうに釣れない。 「場所を変えようか」と移動をし始めたとたん、横殴りの雨が僕らを襲う。まるで台風。車の中で様子をみていたつもりが、気がついたら朝6時になっていた。 帰り道、重く切ない思いを抱えた僕らを、徐々に明るくなっていく空が腹を抱えて笑っていた。
2007.12.11
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これは「絶対人に言わないでくださいよ」と、後輩S君から釘を刺されている話だが、どうしても抑えきれないのでご紹介したい。中央高速道の辰野パーキングエリアに立ち寄った時のエピソードである。 高速道のSAやPAには、そこならではの名物が用意されている。辰野PAも同様で、食堂の外に置かれた看板に、お勧めメニューが紹介されている。 「何か食べよう」と後輩S君と看板を拝見。するとS君が、「あっ!野沢菜(のざわな)の天丼がありますよ」と、その一品が記された看板を指差している。写真を見ると、どんぶりから天ぷらがはみ出さんばかりに盛り付けられている。 「へー、野沢菜の天丼なんて聞いたことないな」。僕は写真の下の商品名を読む。「特製信州野菜天丼」と書いてある。漢字ばかりが並んでいるけど、野沢菜?じゃないよな...。 「珍しいっすよね。...あれ?野沢菜(のざわな)天丼じゃないすわ」。S君も様子が違うことに気がついたらしい。「野沢菜」じゃなくて「野菜」だったのだ。 が、S君は真顔で「なーんだ。『とくせいしんしゅう"のな"てんどん』っすわ」と言い放った。 「"のな"?何それ?"やさい"じゃないの?」。 僕は涙が止まらなくなった。S君は、天ぷらにされた野沢菜が頭から離れなかったらしい。で、「沢」が抜けているのに、読み方も「ざわ」を抜いただけで発音してしまったのだ。なんて哀れな思考回路。なんてブザマな言語中枢。 よじれた腹筋で野菜天丼は食べられない。高速を降りて、下諏訪町のそば屋に入る。地酒を注文すると、店員のお姉さんが「お酒のおつまみに、野沢菜どうでしょうか」と言う。鼻と口、目から地酒がこぼれそうになる。 お姉さんによると、この野沢菜は味噌漬けなのだそうだ。味噌の味の野沢菜のシャキシャキ感、トロリとした冷酒の純米酒が、一際よじれた腹筋にしみた。
2007.12.10
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僕は競馬をしないが、武豊の名前ぐらいは知っている。名古屋の釣り2日目は、武豊町という知多半島の真ん中にある町に向かう。武豊とは関係がないらしいが、浦島太郎とは縁があるとのこと。 夜の港。工場の光が美しい。 夜明けの港。朝日とのコントラストがいい。 で、ようやく釣れたのはカサゴだった。小さい。竜宮城に連れて行ってほしいが、この背中では無理だ。タイやヒラメの舞い踊りはあきらめて、ここは一つお前の仲間を連れてきてもらおう。 と、続いて釣れたのもカサゴ。しかも一回り小さい。できれば大きな魚を釣りたい。やさしく逃がして、カサゴの恩返しを待つ。お魚満載の玉手箱を持って来い! が、恩返しはされず、強風の仕返しを食らう。撤収。 2日間にわたる名古屋方面への釣行は、ホテルや旅館に泊まらない車中仮眠で通した。長時間の睡眠がとれない分、港の公園や堤防際で数回、短時間の睡眠を繰り返す。帰り道も、サービスエリアなどでエコノミー症候群と紙一重の仮眠生活を余儀なくされる。 自宅前に到着したのは午後3時過ぎ。こともあろうに、自宅に着いたにも関わらずまたもや仮眠。白い煙の中で眠りこけ、目を開けたら辺りは暗闇になっていた。浦島太郎になった気分だった。
2007.12.09
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尾張名古屋は暖かい。自宅から高速で3時間半。名古屋港は、季節が逆戻りしたかのような気候である。これが名古屋だがや。後輩S君が探し出したポイントは、工場の裏手にある暗がりだ。 張り切って釣りを開始。潮の状況といい、風の状況といい、コンディションは最高。海面のあちこちで、盛んに魚が跳ねている。これで釣れないわけがない。これで釣れなければ、遥々名古屋まで来た意味がない。 約1時間後、僕らはラーメン屋さんにいた。 最初のポイントは不発に終わった。バシャバシャと跳ねる魚は、結局僕らを相手にしてくれなかった。がしかし、これで落ち込んではいられない。 後輩S君お勧めのラーメンは、とんこつ醤油のチャーシューメンだ。場所移動に先立って腹ごしらえをしようということになった。S君は、「ネギをたっぷりと乗せて食べると最高っすわ」と教えてくれた。せめてラーメンぐらい、大漁でいきたい。ネギをイヤというほど乗せる。 仮眠を取りながら四日市方面まで釣り歩くことになった。時間もたっぷり。初めての場所だけど、釣れないわけがない。これで釣れなければ、遥々名古屋まで来た意味がない。 夜、僕らは名古屋市内の温泉施設にいた。 美味しいどて煮と生ビールが、傷ついた心を癒してくれる。1匹も釣れなかった不満を満たすため、生酒もたらふく飲んで温泉施設の休憩室で仮眠を取る。 まるで宗教施設の修行場のよう。まっ、釣り修行中の身としてはお似合いの場か。
2007.12.08
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恋に打ち破れた年増の女性が、「冬の海が見たいわ」なんてつぶやく映画があったけど、冬の日本海はそんな生やさしいものではない。どんよりとした重い雲と横殴りの強い風、高いうねりが付いてまわる。「冬の海を見にいこうかしら」なんて日本海に行こうものなら、失恋の痛手を全身で感じるか、頭からかぶった冷たい海水で命の尊さを学ぶことになろう。 新潟の週末の天気は「雨」だ。「そんな冬の海は、見たくもないわ」と、後輩S君との釣りは予定場所を変更。なんと、名古屋方面に行くことになった。学生時代に名古屋で学んだS君は、街の隅々まで知り尽くしているという。 で、今回はシーバスを狙う。僕はそれほど興味がある魚ではなかったけど、どうせなら釣ってみたいとの思いが先行し、釣具屋さんで「店長おすすめお買得新製品」なる竿を購入する。 夜8時前、S君が迎えに来る。さっそく、「冬の名古屋の海が見たいわ」と出発する。
2007.12.07
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この時期になると、身体中の血液がアルコールに代わる。それでなくても、白血球とアルコール球の比率が同じ僕だから、健康に注意しないといけない季節が到来したわけだ。 同い年のG君も、アルコールで身体を作り上げた友人の1人。衣料品店に行っても、G君の太さに見合うサイズは存在しない。お腹の中には、推定3000万円を投入したアルコールが詰まっているとG君は自慢している。そんなG君と、同じ宴席に出席する。 宴たけなわの席上、G君が「これって、どうよ?」と変わった形のムカゴを僕に見せてきた。 まるでミッキーマウスのような顔をしている。G君も、「かわいいでしょ?このミッキーちゃん」と言って食べるのをためらっている。 ムカゴは、秋になるとヤマイモのクキにできる物体で、蓄えた養分が貯まったものだ。僕らも、蓄えたアルコールをムカゴ並みに排出できないものか。ミッキーマウスに姿を変えたムカゴが、そんな問いかけを僕らに投げかける。日々続く宴席で、ムカゴの秘技を習得したいと考えている。
2007.12.06
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2次会に突入した焼き鳥屋さんで、大幅に酔いつぶれる。目が覚めたら朝だった。 朝食の味噌汁に、見慣れないものが入っている。事情を聞くと、夕べ僕が焼き鳥屋の店主Tさんからもらった「そばがき」らしい。?覚えていない。「味噌汁に入れると美味しいんだぞ」と、ろれつの回らない注意事項を唱えていたという。 深酒の翌朝、疲れきった五臓六腑を癒してくれる。ああ、これで深酒ができる体が今夜も復活する。明日の朝の分まで、じっくりと食べておこう。
2007.12.05
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今年若干23歳のT君が、親子で店を開くことになった。食事処と居酒屋をミックスした店で、今週末にオープンする。店の名は「火付盗賊」という。当局に目をつけられそうな怪しい店名だが、なんでも「まちを活気づけるための火になりたい」のだそうな。若いのに立派な心がけじゃ。 で、「いろいろとご指摘ください」と、プレオープンの席に招かれた。 僕は、彼が目玉になるメニューにアレコレ悩んでいることを聞いていたので、池波正太郎著「鬼平犯科帳」に掲載されているメニューを紹介した本をプレゼントした。「火付盗賊」に、火盗改の鬼平は欠かせない。 T君の店は、日本酒やら泡盛やら焼酎やら、何かと酒の種類が多い。ついでに美しい女性スタッフも多い。むむ、火を付けられてしまった。仕方ない。ひいきにして進ぜよう。
2007.12.04
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何食わぬ顔をして、後輩S君が釣りに出かけた。しかも無断で。先日、「もう今シーズンは寒くなるし、そろそろ竿を納めましょう」と言った矢先である。それを、同じ職場にいるN君が内部告発し、僕に報告してくれた。こういう素行を見逃すわけにはいかない。 早々彼のもとに出向き、始末書を提出させ、反省を促した。以下全文。 「私こと『後輩S』は、12月1日から2日にかけ、無断で関川河口において、シーバス釣りにうつつをぬかしておりました。今後は、皆様にご相談の上、了解を得た上で釣行をすることをお誓い申し上げます。平成19年12月3日『後輩S』」。 ところで、結局彼は1匹も釣れずに帰ってきた。1匹も釣れなかったというてん末書も提出させようと思ったが、「今週末ぜひ行きましょう!いいポイント情報をキャッチしてきましたから」とのこと。よし。シーバスを「始末しよう」と相成った。
2007.12.03
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中学生の頃から好きだったミュージシャンの1人に、ギタリストの渡辺香津美さんがいる。ジャズもロックもフュージョンも、ギターといえばこの人だった。10年ほど前から、その香津美さんが年に1回、僕の住むまちでミニライブを開いている。 世界的なギタリストを受け入れる会場は、なんと温泉宿の食事処。「建物の温もりと、ギターの音色の相性がいい」と香津美さんは言う。僕にしてみれば、憧れのギタリストと温泉に入ったり、音楽の話をしたりするだけで、いかに香津美さんに影響を受けていたかということが実感できる機会になっている。 今回は、オーボエ奏者の古部憲一さんがゲストミュージシャンとしてやって来た。「昔、YMOのワールドツアーに参加した渡辺さんの姿を見てミュージシャンになろうと思ったんです」と、古部さんが教えてくれた。影響されるということは、実にいいことだ。それが感動として伝わり、人を感動させることにつながるのだ。 ライブの後、先日リリースされたばかりのCD「Castle in the Air」をもらう。奥さんでピアニストの谷川公子さんとの合作だ。合作のサインもいただいて、いっしょに記念写真。どーも、どーも。 渡辺さんは身長が低いが、その存在感は大きい。岸壁にそそり立つような城のようで、僕にとっては空に浮かぶ城「Castle in the Air」なのだ。
2007.12.02
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とんかつの食べ方は、人によって大きく異なることを最近知った。 まずは僕の場合。とんかつソースをたっぷりかける。辛子は、とんかつの上、断面に1枚1枚丁寧に塗るのが僕流だ。 が、友人の中にはソースをかけたとんかつを箸で持って、そのまま辛子をしゃくって食べるヤツがいる。ちょっと危険。 コイツは、お茶漬けを食べる時にも共通する。 僕はお椀の上部に塗られたワサビを、口に運ぶ度に少量づつ溶かして食べる。が、前出の輩はワサビをドサッと乗せてよくかき混ぜないまま、サクサクッと口に流し込む。粋な感じだが、かなり危険だと思う。 そんな食べ方をしていたC君が、最近痔になったと聞いた。僕とは辛さを感じる場所が違うと思ってはいたが…
2007.12.01
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