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新潟の海は、ここ1週間で陽気が一変し、温かい食べ物がほしくなる。朝、海にほど近い食堂に行く。 後輩S君と向かい合わせで座敷に上がり、S君がメニューを見る。僕からすれば文字が逆になっているので、はなはだ読みづらい。苦労して読んでいると、「おやじ」というメニューを発見。面白そうだ。これにしよう。 なんだ、「おじや」じゃないか。それでも、こういう温かな食べ物が雨交じりの釣りに鋭気を与えてくれる。僕は首を伸ばして温かなおじやを身体に流し込んだ。 アオリイカはそこそこ釣れる。で、S君は「どうしてもスズキが釣りたいっすわ」と言う。場所を移動し、僕は車の中で仮眠。気が付くと、車窓をバタバタと叩くS君のアップ顔が目の前にあった。 スズキは釣れなかったけど、大きなコチを釣り上げた。昨夜から、S君はクラゲしか釣っていないので、鼻の下をのばして喜んでいる。 その後、釣りたてのアオリイカをその場でさばいて食べる。2人とも、鼻の下をのばして喜ぶ。 夕方、大きなフェリーが停泊している港に到着。釣りの時間をのばして、最後の一戦に臨む。S君のルアーに、何かが食いついた。 ...釣れたというより、引っかかったのはサヨリだった。小さなサヨリが、鼻の下ではなく、アゴをのばして驚いていた。
2007.09.30
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未明から、後輩S君と新潟の漁港ツアーを開始。暗がりにささやかな明かりを落とすポイントで、クロソイを釣る。 同じ港で、後輩S君はクラゲを釣る。「これ見てくださいよ。クラゲは海の宝石ですわ」と言い張る。彼はその後、怪盗ルパン並みの鮮やかな手口で、もう1匹の宝石を釣り上げた。 今回は、S君の上司・N君も途中合流。何でも、朝から子どもの運動会があるので、僕らといっしょに釣りを楽しむタイムリミットは、「午前3時」とのこと。片道1時間半だから、往復時間の方が釣る時間よりも長い。お父さんも大変だ。 合流後間もなく、「それでは僕はこれで帰ります」とN君は漁港を後にした。明日の運動会の場所取りは、魚を釣るよりも重要課題で、今回初めて狙ったイカもその他の魚にも、そして「海の宝石」にも巡り会えず、N君の車は猛スピードで去っていった。 子どものために、寝る間を惜しんで釣りをするN君の後ろ姿を、僕は「お父さんの宝石」として拝見させていただいた。ただ、暗闇の中では確認できなかったけど、きっとN君の目からは大粒の「海の宝石」が流れていたに違いない。
2007.09.29
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まちを歩いていると、思わぬモノに出会ったりして、「自分のこれまでの人生は一体何だったのか?」と、改めて人生経験や見識の無さを突きつけられたりする。 今回も、そんな出来事がとある駐車場に用意されていた。 僕の頭の中には、「駐車禁止」という単語しか入力されていなかったけど、このアスファルトの上にしっかりと刻まれている「駐車禁車」という単語は、生まれて初めての出会い。早々、混乱に陥る。 駐車禁止専用車の専用駐車場なのか?
2007.09.28
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行きつけの釣具屋に、先日折ってしまった竿を持って行く。店のおばちゃんが言うには、「この程度なら修理できるよ」とのこと。車のウインドーに挟んで折ってしまったことを、おばちゃんは僕に聞くまでもなく理解している。「竿を折る時は、釣りをしていない時の方が多いんだよねぇ」。 意気消沈している僕に、おばちゃんは「かっちゃん、ちょっといいモノあげるよ」と、店の棚からこんなものを持ってきてくれた。 「何に使うの?」 「ここにね、醤油とお酒とみりんで作った漬汁を入れておくの」 「何のために?」 「釣ったイカをね、生きたまま入れるの」 「何を作るの?」 「イカの沖漬け。美味しいよ!今度イカ釣りに行く時にやってみたら?」 これは、たためるタンクだ。お手軽沖漬け作りには最適なのだそうだ。なるほど、これは便利。 「漬けたまま冷凍庫に入れておけば、いつでも美味しく食べられるよ。お酒に合うよぉ」 「おばちゃん、ありがとう。でもさ、この容量は15リットルもあるよ。容器に見合うイカを釣るのは、けっこう大変だぞ」 「大丈夫。1枚しか釣れなくても、恥ずかしがらずに作ってみなよ」 ってことで、週末は海へ行くことになった。釣りというより、沖漬け作りに。
2007.09.27
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カバンとかバッグ類に、不思議と執着する時がある。"入れ物"というのは、そこに何を入れるかでその価値が決まる。形あるものばかりじゃなくてもいい。「ここに何を入れようか?」という楽しみだって、「こんなモノを入れたことがある」という思い出だって、カバンやバッグには入るのだ、と思っている。 先日、釣りに使うバッグがほしくなった。ベストを着ている川では使う必要もなかったけれど、海では意外と小物を使うのだ。これまでアウトドア系のメーカーのものを代用。でも、今ひとつ収まりが悪い。で、近くの店を巡ってみたものの、どうもしっくりこない。結局、オンラインショッピングに踏み切った。その品物が届いた。 でへへ。これはアオリイカ釣り専用のバッグにするのだ。これから続くアオリイカ釣りの思い出を、ギッシリと詰め込むのだ。 昔、「ポケットの中にはビスケットが1つ」なんていう歌があったっけ。叩く度にビスケットが増える不思議なポケットの歌。実は、このバッグもその機能を目指している。バッグを叩く度に、アオリイカが釣れるのだ。でへへ。
2007.09.26
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中華料理店に行った際、品名に惑わされることが多い。その最たる例が、「チャーシュー」と「チャーハン」だ。 チャーシューは、カタカナ書きをしてくれれば「ひとまずオッケー」なのだが、「叉焼」とか「焼豚」とか書かれていると、身構えてしまう。中には、「煮豚」なんて正直にアピールしている店もあるけど、僕は「どっちでもいいから、早く食べたい」のだ。 チャーハンも同様。「焼飯」とか「炒飯」とか...。正直に言わせてもらえば、「出せるものを出してくれれば、それでいい」のだ。読み方が複雑なメニューは、すべて漢字からカタカナないしは平仮名に変えてほしい。 昼食に、カゼ気味だという後輩A君をラーメン店に誘った。ニンニクやネギをたっぷりと食べて、ウイルスを蹴散らすという作戦だ。体調に不安のない僕は、「チャーハン」を注文した。 おおっ、これは正真正銘の「炒飯」だ。適度に油を飛ばしてあるので、サラッと食べられる。そして何と!具になっているのは「叉焼」だ。しっかりと焼き続けた痕跡があるぞ。なかなかしっかりした調理だ。しかも美味ではないか。 やっぱり、最近の日本は、漢字をわざわざカタカナや平仮名にして表現する傾向があっていけない。「かき揚げ」を「牡蠣揚げ」と間違えた友人だっているのだ。飲食店の品書きは、なるべく漢字で表現した方がいい。
2007.09.25
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先日のキャンプの夜に、床屋のH君が自宅から持参したそうめんは、それはそれは深い味わいだった。先日出産した奥方の実家が精米店で、このそうめんを取り扱っているのだそうな。H君は「以来、そうめんはこれ一辺倒になりました」という。奥方に対しても、そうめん同様に「これ一辺倒」で生きてほしいと願う。 夜、H君が僕の家に来た。例のそうめんを抱え、「是非召し上がってください」と言う。実にうれしい。1箱に15袋も入っているので、当面は「これ一辺倒」で生活できる。 このそうめんは、群馬県富岡市の製麺業者が作っている。卵をつなぎに使っているのが特徴で、コシのある食感が楽しめる一品。これといった薬味がなくても、冷たい水が乾麺の奥に隠された不思議な世界に誘って、思いも寄らぬ甘みを運んで来たのには驚いた。 ところで僕は、通った幼稚園がカトリック系だった。園生活の句読点はすべてが「アーメン」一辺倒。で、マリアお母様の仏像、じゃなくて銅像に向かっては「アーメン、そうめん、冷やそうめん」と怪しい呪文を唱えていた。今夜は、久しぶりに園児の気持に戻って、ズルズルッといってみるか。それでは、みなさんご一緒に。アーメン...
2007.09.24
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新潟県の筒石漁港は、昔の漁村を感じさせる風情を保っている。対岸に軒を並べる船小屋が、時間の流れを忘れさせてくれる懐がある。昨夜から続く夜釣りは、アオリイカも適度に釣れて僕を楽しませてくれた。それに、何人もの夜釣り人と会話ができた。 最初は、60代と思われるおじさん。ニヤニヤしながら近づいて来て、「お宅、長野からわざわざ来たの?変わってるねぇ、あんなにいっぱい川があるのにさ。よっぽど海釣りが好きなんだぁ」と言う。2、3分話をしているうちに、本人も長野県人だということが判明。「沖に出てワラサを釣ろうかと思ってよ」と、おじさんは頭をカキカキ暗闇に姿を消した。 次は、この港で暮らす漁師のおじいさん。「今夜は、あんまり良い状況じゃないな。東風が吹くと、湾の魚は沖に出てしまうんですよ」と言う。本職はシビアに天候と語っていたのだ。 釣竿を持たず、玉網と懐中電灯を持ったおじさんは、「えっ?私?ワタリガニ捕りですよ。夜になると目が光るので、捕りやすくなるからね」と、しきりに海を覗いていた。この前、僕もたくさん捕まえたが、その事には触れまい。何せ、相手は地元の方だ。気分を損ねてはいけない。 僕が釣っている上の公園から見学していた若者2人は、大学生だった。たまたま、目の前でイカを釣り上げたら「うわっ、すげえ!それってイカっすか?すげえ、初めて見た!」と感動しきり。僕は恐縮しきり。 深夜、「どーも、こんばんは。調子いかがです?」と、声をかけてきたシブイ男性は、釣りのコスチュームをバッチリ決めていた。どう見てもベテランで、低い声が大人の落ち着きを漂わせていた。が、男性は、海の暗がりに行った数分後に引き返してきた。様子を聞くと、「夜の海は怖くって、釣りどころじゃありませんでしたよ。やっぱり、僕は明るい時間じゃないとダメなようです」。あれほど低音だった声がすっかり高いトーンになり、しかも小刻みに震えていた。僕は込み上げてくるものを抑えるのに必死で、全身を小刻みに震わせてしまった。 港の隅でサヨリ釣りをしている女性と話したのは、辺りが白々としてきた頃。最初は40代ぐらいに見えたが、時間が経って明るくなるにつれ年齢が加算されてきた。目の前でイカを釣った僕に近づいてきて、「まあ、ゴミかと思ったらイカだったのね!」と目を丸くしていた。 なんでも、夫と子どもの3人で釣りに来たが、足手まといになるので1人で釣っていたらしい。「お兄さんは地元の人?」と聞かれ、「いえいえ、長野です」と答えると、「あらま、よっぽど好きなのねぇ」と笑う。で、「どちらから来られたんですか?」と聞くと、女性は「アタシも長野なの」。年齢を隠すのは構わないが、出身地を隠す理由がわからない。 そんなこんなで夜が明ける。釣りは魚とも出会えるけど、色々な人とも出会える。本命も外道もいるけど、それがまた、面白い。
2007.09.23
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連休が多いこの時期は、さすがに海も混んでいる。釣り人との接近を敬遠する川と違い、漁港は数m間隔で人が立ち並ぶ。竿を持った姿が揃うので、まるで「小さく前へ習え」をしているようだ。 早朝からアオリイカを狙うも、人が多いので身動きがとれず、ほぼ同じ場所でねばる。次々と車が港に入ってくる中、小さめのアオリイカを10ハイ釣る。クーラーに忍ばせておいた缶チューハイを飲みながら「小さいイカでも、この状態でこれだけ釣れれば満足じゃ」と、いい気分に浸っていた。 と、僕の後方で人がざわめき始める。何やら釣れたのかな? これは大物!竿のようなクレーンがきしむ音をたてながら、真新しい漁船を釣っていた。 昼過ぎまで、漁船並みの大物は釣れなかったけど、ほろ酔い気分で釣りを楽しむ。「ちょっと車で休もうか」と助手席に座った後、僕の記憶は夜まで消えていた。 辺りは暗くなっている。アルコールが抜けて眠気も覚め、頭が回転し始める。あのクレーンに釣られてしまったのか、あれほどいた釣り人の人影もまばら。よし、今夜はこのまま釣りをしよう。そうとなったら買出しだ。お酒、お酒。ツマミ、ツマミっと!
2007.09.22
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釣りの前日、特に夕方以降は子どもに返る。ワクワクする気持が足をバタバタさせ、目をニコニコさせ、のどがカラカラになる。缶ビールで動揺を抑え、出発直前に余裕を持って車に荷物を積む。 着替えよし。クーラーボックスよし。竿よし。道具箱よし...。明日は1人で出かけるから、こんな時は指差し確認をして確実な準備を心がけている。多少は骨が折れる作業だが、現場に行って忘れ物に気がついた時は、泣くに泣けないのだ。 と、助手席の車窓から、竿の先端が顔を覗かせている。車内の温度が上がってはいけないと思い、若干ウインドーを空けておいたのだ。こりゃイカンと思い、あわててウインドーを閉める。ん?、順番が逆だったかな?まずは竿を引っ込めるのが世の慣わしだったような...。バキッ! 気がついた時はもう遅い。折れたのは、大きめの魚を釣るための竿だった。これじゃ、ほかの竿で代用するしかない。竿を折る前に、もう少し骨の折れる確認作業をしておくべきだった。泣くに泣けない。
2007.09.21
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浅間山登山口のY君の話によると、今年のマツタケは「とってもキビシイ」らしい。これだけ暑い日が続くと、マツタケの根本がふにゃふにゃになってしまうとのこと。今日採った3本も、土の中の部分から腐っているかのようだったという。念願のマツタケ自主採取の夢が、これでまた遠のいてしまうかもしれない。 この暑さが、仲間たちの仕事にどう影響しているのかを、居酒屋で聞き取り調査してみた。 床屋のH君はどうかね?暑い日が続くと、髪の毛の伸びが早いとか… 「あんまり考えたこともないですね」。 ふーん、なるほど。そば屋のT君は?ざるそばが飛ぶように売れるとか… 「夏場のそばは美味しくないんで、新そばの頃からが勝負です。それよりも、観光客の入りが悪くって困りますよ」。 ふーん、そうなんだ。大変だな。クリーニング屋のK君はどうかな?衣類の回転が早そうだけど... 「あんまり関係ないっすね。作業場は1年中暑いんで、汗の量は例年並みですわ」。 ふーん。そういうものか。ところで、ガス屋のG君はどうなのさ?エアコンで冷えた体を、ガス熱で温める人間が増えているとか… 「?そんなことよりも、ツルリとしたこの頭に、直射日光を当てないようにするのが大問題」。 ほーう、そりゃ大変だな。UV対策も怠らずに励んでくれ。さてさて、ツマミを頼もう。 真夏並みの暑さが続いても、野菜類は美味しく育っているようだ。仕事も飲食も、暑さ負けしないように励もうぜ。じゃあ、もう1軒行こうか!
2007.09.20
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ご近所や知り合いからの頂き物は、地域で生活する潤滑油のようなもので、品物のやり取りが気持のやり取りにもつながっていく。頂く時はありがたく、あげる時でも相手に気兼ねがないようにするのが、より良いキャッチボールになるのだ。 家に帰ると、段ボール箱いっぱいに盛り上がったプルーンが置いてあった。 プルーンは、「奇跡のフルーツ」と言われる。生でもドライでも食べることができるし、カロチンやビタミン、鉄分などが豊富だ。色々な病気にも効くらしい。が、頂いたプルーンはざっと数えただけでも300個ぐらいはある。これを食べきれる方が「奇跡」だ。 こういう頂き物は得てして品目が集中する。レタスやキュウリなどの野菜は収穫の時期が重なっているので、どの家庭でもダブつくものだ。朝から晩までキュウリばかり食べなくてはいけない時もあって、「このままじゃ虫になってしまう」と真剣に悩む時さえある。カフカも真っ青の変身食と化すのだ。 で、このプルーンは、できるだけ知り合いなどに横流しする必要が出てくる。量が多過ぎるし、「奇跡のフルーツ」だって食べ過ぎれば身体に悪いに決まっている。 ちなみに、プルーンの次はリンゴ、カキ、キノコなんかが例年の頂き物リストに名を連ねている。ありがたいことに違いはないけど、農作物の輸入に頼る日本とは思えないラインナップだな。砂の国では、食糧危機が絶えず続いているというのに。
2007.09.19
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最近、脂っぽいものを好んで食べなくなっている。理由は、翌朝の胃もたれや、額に脂がにじみ出ているのがイヤだからだ。もっとも、1番イヤなのは、日本酒が美味しく感じなくなってしまうからで、僕の身体が動物性タンパク質を週1回の摂取でさえ不自由を感じないと証明している。 一杯ついでに出かけた寿司屋のツマミで「マグロのサイコロステーキ」を食べた。ワサビとの相性も、日本酒との掛け合いもいい。 で、このメニューの食材で、最も美味しかったのはナスだった。マグロもいいけど、マグロの脂を吸ったナスの味が最高なのだ。 かつて、江戸っ子は脂の乗った魚を敬遠したらしい。今や、脂の乗った魚は人気があるけど、脂っぽい男は敬遠される時代だ。ナスのように脂を吸収しつつ、アッサリと生かされる人生を、そろそろ僕も求めていかねばならない。「歳をとれば、野菜が1番」と、どこかの高齢者が話していたことを思い出す。
2007.09.18
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天気予報は、野外で遊ぶ場合は「宝くじ」や「おみくじ」以上に重要だ。当たる、当たらないではなく、当たって当たり前でないと困るのだ。だがしかし、富山キャンプの2泊3日は、天気予報にことごとく裏切られ、「雨」→「晴れ」、「曇り」→「晴れ」という状況が続いた。こんな気象庁の野望を打ち破るべく、僕らは汗だくになって魚を追い求める。 僕は、アルコールを飲みながら海釣りを堪能。太陽の恵みをしっかりと焼付け、サングラスの跡と、ベレー帽の跡だけが病的なほどに残ってしまった。日焼けムラがあるお肌は、もう1度じっくりと焼くしかない。酒焼けした胃腸は、日々の規則正しい摂取で鍛えた。 H君は、寝ながら海釣りを堪能。釣りをしているのか寝ているのかわからない時間を過ごす。海を見ながら寝るのは楽しいが、起きて釣りをすることも楽しいことを、いずれじっくり教えないといけない。近く、生まれたばかりのお子様との生活が始まるので、「これが独身最後の遊びです」と告白していた。今回の経験を、明日からの床屋稼業に生かしていただければ幸いである。 後輩S君は、釣り7割、昼寝3割を堪能。あまりアルコールは飲まないので、バナナオレとかバニラアイスでにこにこしていた。彼は暑さに弱く、ちょっとした動作でも汗を噴出。地球温暖化に手を貸した。今回はスズキを狙うも、2000円もしたルアーを糸ごと放り投げたことが心残りだったようだ。(2泊3日の富山キャンプ終了)
2007.09.17
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富山県の東端・朝日町は、ヒスイがとれることで有名だ。今回、僕らが宿泊したキャンプ場は、この海岸沿いにある。テントサイトはきれいに整備されていて、親子連れでも安全安心。男3人でも安定安価だ。 僕らのテントは、浜辺にほど近い。潮騒の音で眠り、潮騒の音で目覚める。僕がイメージした今回のキャンプとはこうだった。が、その願いは、すべて僕以外の2人のイビキと、意味不明な寝言でかき消される。僕ですか?僕は自分のイビキを聞いたことがない。なので、「イビキはかいたことがない」という履歴を言い張っている。 さて、夜が明ければ海へ向かう。H君が、イシダイのお子様を釣り上げる。彼はつい最近「お父さん」になったので、釣りの場面でもお子様に関心があるらしい。 その証拠に、H君はその後もアジのお子様を釣り、夜のメニューを満たしてくれた。お子様万歳。 一方、僕とS君は不釣である。海からほど近い用水でイワナを釣った程度で、その後の海釣りでも威厳を示すことはなかった。釣りがダメとくれば、昨日のように網で食料調達だ。水中に潜むカニをすくいあげ、それをカニ汁にしてみた。驚くほど美味い。 昨夜も今晩もカニ汁にありつけたのには、きっとワケがあるに違いない。H君は床屋だけに、きっと「チョキチョキ」に縁があるのだろう。 キャンプの夜は、酔いと同時に空気が溶けていく。今宵もまたイビキの輪唱と、おまじないのような寝言がテントを振動させ、ヒスイの浜辺は更けていくのだ。(続く)
2007.09.16
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床屋のH君は、休日が稼ぎ時だ。なので、週末にいっしょに出かけることが難しい。しかし今日から始まる2泊3日の富山キャンプは床屋の定休日と重なり、初めて釣りに同行することになった。 そのH君に、どうしても釣りたての魚を食べてもらいたくて、先発隊で富山の海に着いた僕と後輩S君は、アオリイカと根魚を釣ろうと奮闘。人間性で優る僕が、アオリイカを立て続けに釣る。その後S君が「人生初のアオリイカっすわ」を1ハイ追加。 が、「ここでイカしておきましょう」と、S君が用意したイケスの中にその都度入れるも、細かな編み目から次々と脱走。6ハイ釣ったのに、食卓に用意できたのは3ハイだった。勝負カウントで言い換えると、「6勝3敗」である。 そんな中、海面を泳ぐワタリガニを発見。隣で釣っていたおじさんが、「ホラ、網を貸しましょう」と協力してくれたおかげで、思わぬ食材が手に入った。気分的には「わたりにカニ」である。 H君と3人でキャンプの夜が始まる。肉やらイカやらカニやら、怒濤の如く飲みかつ食う。 H君が、わざわざ持参してくれたワインを飲む。ふと見ると、ワインの色がグラスを透けて、きれいな赤い影を作っていた。僕らも、遊びを通して美しく生きるのだ、と思った。(続く)
2007.09.15
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山国信州には海がない。なので、信州人が海を見ると、ほぼ必ず「あっ、海だ」と口にしてしまう習性が身に付いている。実に悲しいサガで、日頃見慣れていない景色にウットリしてしまうのだ。 海辺で、指を指して海を見ているご一行様は、かなり高い確率で信州人だと思っていただき、やさしく見守っていただければ幸いである。 週末からの3連休は、仲間3人と富山方面で「あっ、海だ」を堪能することにした。海辺のキャンプ場で潮騒を聞きながら遊ぶのだ。 さあ、これが富山県宮崎港の夜明け。これからの3日間、僕らは海の効能にどっぷりと浸かり、信州に帰った暁には「あっ、山だ」と口走るまで、「もう海はイヤ」と言うまで、紺碧の海に身を委ねるのだ。(続く)
2007.09.14
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リンゴ農家を営むMさん一家は、低農薬栽培のほかに細かな工夫を絶えずしているので、消費者からの信頼が厚い。Mさん家族とは不定期で開く宴会仲間で、お手製のリンゴパイやらピザをご馳走してもらっている。 今年もそろそろ美味しいリンゴの収穫時期だな、なんて考えていた矢先の先日の台風は、Mさんのリンゴ畑にも少なからず被害をもたらした。春先の天候不順、夏のヒョウ被害、そして今回の台風は「トリプルパンチだよ」とMさんの表情を曇らせている。 Mさん夫人・T子さんが、「かっちゃん、これもらってくれない?」と、被害に遭ったリンゴを届けてくれた。 多少の傷はあっても、美味しいリンゴには変わりない。人間同様、りんごだって見た目で判断してはいけない。リンゴ栽培は、1年かけて実を付ける農業だ。だから、形の善し悪しはあっても、実を付けるまでの苦労は変わらない。T子さんも辛かろう。さっそく、ねぎらいの言葉をかけようと思ったら...落ち込んでいる様子がない。というか、ニコニコしている。なぜだ? 「3カ月になる孫が可愛くてね。アタシ毎日幸せなの。リンゴがいくつ落ちても、孫を見るとつい笑っちゃうの」という。ついでに、「かっちゃん、子どもはどうするの?」なんて突っ込んでくる。とんだ災害見舞いのお返しだ。 T子さんは以前、「リンゴはアタシの子ども」なんて言っていたのに、子どもよりも孫の方が可愛くなったらしい。何だか「子ども」が可愛そうだ。で、僕は「子ども」を食べることが出来ずにいる。
2007.09.13
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隣町のアウトドアショップが「閉店セール」のチラシを出した。「店内全品売り尽くし」なんだって。そりゃ行かないと...なんて考えていたら、「ぜひ、今日のうちに行かないといけないと思います」という輩がいたので、さっそく馳せ参じた。 「店内全品70%引き~10%引き」なのだ。「ただし、割引対象外商品もあります」と小さく記してある。よくあることだ。しかも、「閉店セール」は、「店舗改装のため」なんだって。 最近はこういう「閉店セール」が主流だ。本当に商売をやめてしまう多くの店は、セールの前に倒産してしまうから、「閉店セール」なんてやらないのだ。 それでも、僕らは買い物をしてしまった。ただ、小物中心で、「ほしかった竿は地元の店で買いましょう。地元を裏切ることはできませんから」となった。 「閉店セール」に乗っているくせに、おかしなところで地元愛に胸を張る。帰り道、「もしも地元の店に品物がなかったら、もう1度閉店セールに行きましょう」と、後輩S君は胸を張って言った。
2007.09.12
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毎年9月半ばにもなると、「今年の鮎はいつ頃までできるかナ?」という思案と向き合わざるを得なくなる。秋雨前線とのにらめっこは、相手が自然現象であるだけに何の対処ができるわけでもない。鮎が終われば、間もなく渓流も終わる。僕にとっては、秋風を心で感じる時期なのだ。 ダイニングに、毎年叔母からもらう絵てがみが置いてある。鮎解禁をノドを鳴らして待つ彼女の気持ちが、筆を通して刻まれている作品だ。年賀状は、こんなに手をかけていないので、いかに甥の僕を脅迫しているかが感じ取れる。 ただ、この絵てがみを見ると、結構ムキになって頑張ったりする。釣り人というのは、誰かに期待されるだけ張り切ってしまう一面があるのだ。 考えてみれば、今年は10回も鮎釣りに行かなかった。1回当たりの釣果は20匹以上だから過去最高だったけれど、それでも叔母の家へお裾分けした鮎は、例年以下だった。 この週末、僕は富山へ向かう。鮎釣りをする予定はないけれど、叔母には何か持っていってやろう。例え釣れなくても、お詫びの絵てがみでも書いてみようかな。
2007.09.11
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昨日釣り上げたアオリイカの調理にとりかかる。慣れない包丁さばきは、釣りの時の竿さばき以上に難しい。 我ながら上々の出来の「イカそうめん」である。「ムニュ」→「コリコリ」→「おー甘っ」という一連の流れを堪能する。 ちなみに、残り5ハイは塩水で洗い、ワタを取り除いたりして1ハイずつラップで包装。いつでも包丁で切って食べられるように下準備をした。自分が、こんなにマメな一面があるとは知らなかった。 この5ハイのアオリイカは、お酒1ハイごとに片づけていく所存である。
2007.09.10
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昨年10月に、初めてトライしたアオリイカのエギングを、再チャレンジすることにした。前回は途中であきらめて小アジ釣りに方向転換したけど、1回釣れなかったからといって引き下がっていけない。やってみなければ、釣ってみなければ何の評価もできない。 で、新潟県の名立港で朝から開始。オレンジ色のエギをヒョイと投げていると、水中のエギにアオリイカが寄ってきたのが見える。エギの近くで漂いながら、じっと様子を伺っている。ヒョイとしゃくってみると、次の瞬間エギの周りにイカスミが爆発した。やったー! 人生初のアオリイカ。後輩S君と缶チューハイで祝杯。 真っ青な空、深緑色の海、そしてイカ墨の黒が本日の3原色。ビューティフルなサンデーだ。「爽やかな日曜、降り注ぐイカ墨...」と口ずさみながら、その後5ハイを釣り上げる。後輩S君に「墨ふかせ名人」と讃えられる。一向に釣れないS君に、「それは人間性の違い」とアドバイスするも、1日だけで人間性は向上するはずもなかった。 そんなこんなで、夕食は港近くの24時間営業の食堂へ。たらふく食べて人間性向上のための栄養を摂取させなければならない。 と、こんなメニューが僕らの目を釘付けにした。 「かっちゃんさん、普通は『カレーうどん』すよね?」 「だけど、あっちに書いてあるメニューには『かつカレー』って書いてあるぜ」 「だったら『カレーうどん』で、『カレイうどん』とは書かないっすよね?」 「うどんの上にカレイの煮付けが乗せてあったらどうするよ?」 「そりゃ大変!次回、チャレンジっすね!」 初めてのアオリイカの感動も吹き飛び、新たな世界が手招きをする。僕らが狙う獲物が、1つ増えた。
2007.09.09
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僕はダンスを嗜まないけど、「サタデーナイトフィーバー」という映画を初めて観た時、いつか僕もJ・トラボルタのように踊ってやろうと目論んでいた。ビージーズの「ナイトフィーバー、ナイトフィーバー」という裏声に乗って、ピチッとしたスーツで、周囲の人々が一目置くような踊りを披露する。羨望のまなざしの中、人差し指を立てた右腕を、ミラーボールめがけて突き上げるのだ。 あれから階段を転げ落ちるような歳月が経ち、今ではすっかり「あんな格好恥ずかしくて出来やしない」と思うようになった。流れる時間が、僕の判断能力を転換したのだ。 それでも、土曜日の夜はウキウキする。特に、それが夜釣りだったりすると、ウキウキを通り越してドキドキさえするのだ。新潟県の筒石漁港に向かう。後から合流した後輩S君と、夜の海面めがけてルアーをキャストする。が、夜も更けると睡魔も訪れる。S君は車に戻って大いびきをかいている。と、その時... よし来た!クロソイ。僕はこの手の根魚(ロックフィッシュ)が好きで、愛嬌のある顔に何とも言えない魅力を感じている。 釣った後、周囲を見渡すが誰もいない。こんな時は、かつての思いを遂げるしかない。左手を腰にあて、腰は若干右側にひねり、右手の人差し指を夜空高く突き上げる。イエーイ。憧れの「サタデーナイトフィーバー」は、こんな時のために僕の記憶に残されていたのだ。イエーイ。
2007.09.08
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信州は、台風の影響をあまり受けない。8つの県境を持つ山国は、アルプスや山々に囲まれているので、直接の被害を受けにくいと言われていたのだ。それでも、7日未明に最接近した台風は、とんでもないお土産を置いていってくれた。 たまに釣りに行く川が大増水。川沿いの道路のアスファルトも削り取ってしまった。人命に影響なかったのは幸いだけど、心配なのは魚だ。こんな泥水の中、魚たちはどこに身を寄せているのだろう? 今年、鮎釣りが好調だった千曲川も大増水。たぶん、千曲川の夏はこれで終わるに違いない。台風が過ぎ去って空は青いのに、濁流の重々しい色が、余計切なさをにじみ出させている。 夕方、行きつけの釣具屋さんに立ち寄った。店のおばちゃんが、「かっちゃん、これで鮎釣りはお終いだね。寂しいね」とうなだれていた。気持ちがわかるけど、ここで同調しては、おばちゃんが可愛そうだ。 「大丈夫。鮎はダメでも渓流があるし」 「でもね、渓流だって禁漁まで後1カ月を切っているしねぇ」 「大丈夫。渓流が終わっても海があるし」 「そう言えば、最近ルアー釣りやっているんだってねぇ。アタシも去年メバル釣りやったけど、あれも面白いよね。そこの棚にある仕掛けを使ったんですよぉ、まだあるかな?」 「おばちゃん大丈夫。僕、それ買っていくから」 余計な買い物をしてしまった。鮎釣り終焉の悲しみに、今更ながら同調しておけばよかった、と思った。
2007.09.07
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僕の住むまちの西側に、広い台地がある。ここで収穫されるジャガイモは「白いも」と呼ばれて、近年この特産品を使った加工品づくりが進められている。 第1弾は「ポタージュスープ」だった。ビシソワーズという冷たいジャガイモスープ用に開発されたが、温めて食べてもいい。味の方は、僕がつべこべ言うよりも、食べた方々で判断してもらいたい。 第2弾として、10月からは「ニョッキ」が売り出されるんだって。伊太利亜国のパスタの1種で、白いもの特性をバッチリ生かしているらしい。初めて見た時、「どこの肉だんご?」と思った僕も試食したけど、味の方は、これから食べる方々に判断してもらうしかない。 ところで、僕は子どもの頃から、母親に「独国人の頭がイイのは、毎日ジャガイモを食べているから」と聞かされ続けてきた。今でも時折、ジャガイモを食べるとその脅迫文句を思い出す。 ポタージュスープもニョッキも、いっそのこと「これを食べたら頭が良くなる」と宣伝したらどうかな?そうすれば、味で勝負しないで済むんだから。まあ、頭が良くなるかどうかは、食べた方々に判断してもらうしかないけど。
2007.09.06
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電車や飛行機に乗る時と同じように、渓流や鮎釣りをする場合はチケットが必要だ。「遊漁券」とか「日釣り券」なんていう形で販売されている。その川を管轄する漁協が魚を放流したり、河川整備などの事業に充てている漁協に対して支払う。 概ね1枚1000円から2000円程度。だがしかし、これを買わずに川に入る釣り人もいるようだ。もしも、監視員に見つかった場合は、「現場売り」の手数料として50%以上の追徴分と合わせて支払うことになる。金額の設定や販売方法など、色々課題はあるにせよ、監視員の目を逃れて釣りをするのは、飲酒をして車を運転するような心持ちじゃないかな。 以前、帽子一面に各地の遊漁券を何十枚も結びつけていたおじさんに出会ったことがある。「監視員に見つかっても、ごまかしやすいから」と胸を張っていた。まるで、車に「駐車違反」の張り紙を付けたまま走るようなもので、「切符は切られる前に貼れ」の精神に押しつぶされそうになった。 そんなことをしない僕が、今回の「みちのく1人旅」で購入した遊漁券の一部がこれ。 色も形もそれぞれだけど、よくもまあ色々な川に行ったと思う。 全国各地に出向く僕にとっては、このチケットは日記帳のようなもので、意識したわけでもないのに保管するようになった。切手やカード類の収集家並みに、「遊漁券コレクター」としての地位確立を目指すのだ。
2007.09.05
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昨夜遅く、新潟の上越で後輩Sと合流したものの、あいにくの雨が海釣りの邪魔をしてくれた。釣り三昧と温泉三昧の日々で、わしもすっかり熟睡し、目が覚めたら後輩Sは30里離れた信州へ戻って行きおった。わしの寝覚めは、カモメの声じゃった。 さて、今日は何をして遊ぼうかのう。そうじゃ、今回のみちのく1人旅で出会っていない魚を釣ろう。この近くの小川にでも足を延ばすとするか。きっとこんな小川には... ほれ、釣れた。かわいいカジカよのう。たかがカジカと侮るなかれ。カジカが棲む川は美しい。こんな川があってこそ、日本の釣りは豊かでいられるのだ。 帰り道、こんな看板がわしの前に立ちはだかる。ちょこざいな。わしの名を名乗るとは。しかも居酒屋ではないか。うらやましいではないか。わしも将来、こんな店が持てたらいいのう。経営者自身が酒を飲み、売上げに貢献できるような店作りが理想じゃな。 日本海は荒れ気味じゃが、こんな波の中でも土地の若い衆が船を漕いでおった。若者はこうでなければならぬ。わしもな、そちらを見習って頑張って釣るぞ。おやっ?何か釣れたな。それにしても、微妙なアタリじゃったが... なんと!タコではないか。まあよい、今回の釣りを締めくくるには何とも風が変わりなヤツじゃが、よくもまあルアーに飛びついてくれたわい。 さあてと、そろそろ今回の1人旅も仕舞いにしようかのう。それにしても、1週間の旅ではまだまだモノ足りぬ。みちのくで出会えた魚や酒、人々に、後ろ髪を引かれる思いよ、のう。
2007.09.04
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温海温泉は、山形と新潟の県境近くにある古い温泉で、千年余の昔、弘法大師が発見したとも伝えられておる。かの与謝野晶子も訪れ、夫を亡くした傷心を癒したそうな。 こんな歌碑がある。「さみだれの出羽の谷間の朝市に傘して売るはおほむね女」(与謝野晶子)。うーむ、周囲を見たところ、そんなおなごはいないではないか。まあよいわ。足湯に浸かり眠気を覚まそう。 この温泉街には共同浴場があってな、土地の人との交流ができるのじゃ。かしこまった温泉宿も良いがの、たまにはこういう庶民の温もりに身を浸すのもオツなもんじゃて。それにしても、山形は全てのまちに温泉があるという。うらやましい限りじゃのう。 さて、今日はいよいよ越後路に入ろうかのう。鮎釣りと言えば三面川や越後荒川が有名じゃが、どうも増水して濁っているようじゃ。ここは一つ、越後荒川の支流・女川に入ろうぞ。 人っ子1人いない川じゃ。遠慮なく釣らせてもらうぞよ。女川の鮎は、その名の通りおなごのような顔をしておるわい。 この川の近くにも温泉があってな、「ゆーむ」という風変わりな名じゃが、ここも結構良い湯じゃ。鮎も大漁じゃったし、さっそく入ってみるかのう。 と、わしの携帯飛脚に便りが届いておるぞ。差出人は後輩Sのようじゃ。何?「本日夕刻、上越にてスズキ釣りを行いたく候」とな。うむ、良い心がけじゃ。よしよし、わしも上越に馬を走らせよう。しばし待たれい。
2007.09.03
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みちのく山形瀬見温泉の朝、ちょいと温泉街を散歩してみるか。 店仕舞いをした宿もあるのう。日本各地の古い温泉街は、どこもツライ思いをしているようじゃ。ま、その分ひなびた雰囲気があって悪くはないのう。 さてさて、3日ぶりに「松原鮎」と遊ぼうか。おお、また釣れてくれたか。相変わらず、良い顔しておるな。 誰じゃ?わしに声を掛けるのは?何々、調子はどうですか?とな。まあ、見ての通りじゃ。で、そちはどこから来たんじゃ。何と!江戸からとな。おやっ?先日ここで出会った商人ではないか!いやいや奇遇じゃのう。 何?これからどこへ向かうのかとな?わしはこれから酒田方面へ足を延ばすつもりじゃ。庄内の海で釣りをしようと思うての。ここで会ったのも何かの縁じゃ。またいつか、この川で会えるじゃろうて。それまで達者で暮らせよ。 酒田へは最上川に沿って下る。 「五月雨を集めて速し最上川」とは、芭蕉の詠んだ句じゃ。今回は、「大雨を集めて濁りし最上川」じゃな。 さて、これは夕闇に包まれる酒田港じゃ。向こうに見えるは鳥海山。これから、港で夜釣りを楽しもうかと思うておる。どれどれ何が釣れるかな? おやっ、さっそくアタリじゃ!これはクロソイじゃな。 続いて来たのはコチじゃな。こいつは食べても美味いが、今宵はここで逃がしてやろう。 いやいや、鮎釣りも良いが、港の釣りも趣があって良いのう。明日は、日本海沿いを西に向かい、温海温泉にでも立ち寄ろう。それまでは、夜っぴて海釣りじゃ。
2007.09.02
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秋田に別れを告げ、みちのく1人旅は再び山形へ向かうぞえ。子吉川の脇を上る峠道に、こんな場所があってな。「笹子名水」と記されておる。 名水を湛えるからには、さぞ美しい魚もおろう。そうじゃ、せめて子吉川水系でヤマメでも釣ってやろう。そう、この笹子川がよい。 うーん、なかなか美しいヤマメであるな。子吉川よ、またいつか来る日まで、この美しい流れを絶やさないでおくれな。 ささ、今日は県境の山形は真室川へ行くぞえ。初めて行く川じゃて、なんだかウキウキするのう。ほう、これが真室川か。どうれ、さっそく鮎でも釣ってやろうかのう。 おお、来たぞ...と思いきや、糸が切られてしもうた。なるほど、ここの鮎は大きいと聞いておったが、どうやら真のようじゃのう。おっと、ようやく手元に寄せたぞ。ほーう、8寸を越えておるな。これまた見事な鮎じゃ。 おや、わしの後ろに控えるは、ヤナじゃな。 おう、そこの親父。このヤナには何が掛かる?何?鮎も掛かるがフナもウナギも掛かるとな。真室町のナマリは聞き取りにくいが、魚は捕りやすいのだな。相わかった。達者で魚捕りをするがよいぞ。 さて、朝から川浸りで体が冷えたのう。どこかに湯はないものか。なんじゃ、この鮎は?何?「あゆっ子温泉」とな。面白い、さすが鮎の町じゃ。湯に浸かってしんぜよう。ふむ。何だかわしまで鮎になった気分じゃな。 さて、今宵は瀬見温泉で1泊しようかのう。その前に、そこの店で、一杯ひっかけるか。おう、婆さんや、熱いのつけてくれ。 うーん、五臓六腑に染み渡るのう。それに、このお新香が良い。しかもこの量。まさか酒1本で全部食べるのはキツイぞよ。もう1本、いや2本ばかりここへな。 ところで婆さん、この店のお勧めは何じゃな?あー?そんなこと聞かれても困る?まあよい。そこに書いてある「鳥そば」をな。 おいおい、婆さん。このそばはいかんな。そばなのかラーメンなのか迷ってしまうではないか。とても美味いとは言えないぞえ。まあよい、酔い覚ましには丁度良い味じゃ。ついでにもう1本、酒を頼む。
2007.09.01
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