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僕のお友達の弁当屋のMちゃんは、某「ほっかほっか亭」の個店オーナーである。ボリュームたっぷりのお弁当を、自らの体格ではちきれんばかりにアピールしている。Mちゃんはとても気が利く女性で、僕の大好物である「タコさんウインナー」を特別に作ってくれるので、とても偉い女性だと僕は確信している。 社会に出たのは16歳。以降、一生懸命働いて、このほど社会の裏舞台から表舞台に登場した。全国の某「ほっかほっか亭」に置いてあるリーフレットやポスターに、はちきれんばかりのMちゃんの顔が並んでいる。 Mちゃんのチャームポイントは、鼻の穴を大きく開けて「ブヒブヒ」と大笑いする時の笑顔で、その顔がそのまま飾られている。今回は目隠しで紹介させていただいたが、機会があったら、ぜひとも食前に鑑賞していただきたい。
2007.11.30
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クリスマスが近づくと、街のあちこちで華やかなイルミネーションが瞬いている。僕はこの手の灯りにあまり興味がないので、「にぎやかな電灯」程度にしか位置付けていない。 が、後輩N君に先日もらったライターが、ことのほかイルミネーションしているのでご紹介したい。 カチッと火をつけると、3種類の灯りが点滅する。最初のうちはちょっぴり恥ずかしかったけど、このライターを使っていたら知人に「おお、もうすぐクリスマスですね」なんて言われた。季節の便りを届けているようで、悪い気はしない。必要以上にタバコを吸わないよう、火をつけないように...というか気をつけないと。
2007.11.29
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山形からラ・フランスの贈り物が届いた。初夏の佐藤錦に続き、僕にとっては「もらってうれしい贈り物」の双璧を成している。 昔、「洋ナシ」と呼んでいたこの果物が、なぜ「ラ・フランス」なんてハイカラな名前になったのかは定かではないが、「おフランス」並みの気品はあるな。 ただ、若干の難もある。もらってすぐに食べられないからだ。1週間ほど寝かせないと、旨味が増してこない。今食べてしまえば果肉も硬すぎる。風味も乗っていない状態なのだ。まるで犬の「おあずけ」のようで、それはそれはツライものがある。 で、このラ・フランスはしばし納戸に移動してやることにした。視線から外せば、いらないガマンをすることもないだろう。ただ、先ごろいただいたジャガイモやブロッコリーなどを、「とりあえずジャマだから置いておこう」と放置し、その後変わり果てた姿で発見した悲しい経過があるだけに、充分な取り扱い注意が求められている。
2007.11.28
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僕の手は、左手と右手を広げた幅が違う。親指から小指までの間 古来より、右手は「聖なる手」、左手は「邪悪な手」として国境、文化を越えて扱われてきたという。難しい人類学の話は置いておいて、僕の身近なところでは、「お箸を持つ手」は右だし、「注射する手」は左だった。 ただ、僕は字を書くのは右手だが、箸を使うのが左手。自分を殺して表現するのが右手で、欲を消化するのが左手なのだ。ところが、マジメな生活を送ってきたので、最近左手が小さくなりつつある。それは、キーボードを弾く時、左手が言うことを聞かなくなってきたことで判明した。 オクターブが届かない。小指が「ド」を押しても、親指が「シ」と「ド」の鍵盤を2つ押してしまうのだ。なので、美しいはずの和音が、不協和音になってしまう。たまにしか弾かないから、せめてその時ぐらいはキッチリ弾きたいのに。 そんな可哀想な左手を、何とかして蘇生させたいと思っている。欲にまかせた邪悪な生活を、心ならずも余儀なくされるかもしれないな。
2007.11.27
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人相が悪いことで知られる後輩K君は、金バッジ収集と関西金融系ドラマが趣味である。会話の端々に「大紋」とか「萬田はん」とかを織り交ぜ、しっかりその気になって町を歩いている。本業はクリーニング業だが、アイロンよりも「ドス」に憧れるK君なのだ。 「かっちゃんはん、今夜チラリどうでっか。ええ、まとまった銭が入るんですわ」と電話がかかってきた。あやしい投資話の収益が出たという。同い歳のG君も誘われ、S寿司の席に着く。 「ええ儲け話になりましたわ。今夜はワシがおごりまっせ」と喜ぶK君は、ジャンジャン酒や肴を注文している。僕とG君は、今後の彼の人生がおかしな方向に向かないことだけを祈っているが、そんなこともあっていつもは美味しい寿司の味も、今ひとつキレがない。「せめてお金の方だけはキレよくしよう」と、きちんとワリカンにした。 「ほな、ぎょうさん気張ってくんなはれや、萬田はん」と、声をかけ僕らは宴席を後にした。「萬田はん」は、バツの悪そうな顔で「どうもすみません。逆に気を遣ってもらっちゃって」と、標準語で恐縮していた。
2007.11.26
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かれこれ10年近く、町外れの集落にイルミネーションを飾っているおじさんたちがいる。高さ10mを超す大きなスギの木に、何千個もの電球を飾って「地域を照らすぞ」と張り切っている。 おじさんたちは、それぞれがお小遣いを出し合って、このささやかなイベントを楽しんでいる。 この巨大ツリーの周辺には、人家も街灯も少ない。いつもは暗がりのブラックホールみたいな場所だけに、明かりが一際強調される仕組みになっているのだ。 で、おじさんたちは、家庭をかえりみない。「ウチのクリスマスツリーなんか飾ったこともないぜ」と威張っている。そんなおやじの威厳が、イルミネーションを怪しく瞬かせるのだ。 平均年齢60歳。夜になると、頭もイルミネーションになるという。
2007.11.25
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子どもの頃から、小原庄助さんが憧れだった。 「小原庄助さん、なんで身上つぶした?朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上つぶした、あ~もっともだぁ、もっともだぁ」。 死んだおばあちゃんによく聞かされた歌は、人生の失敗者をののしるのではなく、親しみを持って歌い継がれる人物像を教えていたように思う。 ということで、1日の予定が何もなかったので、小原庄助先生の人生について考察してみる。「朝寝朝酒朝湯」に、改めて目を向けてみよう。 最高じゃー。酒にしても湯にしても、気持ちいいことに今も昔もない。時代を超えて、小原先生の教えの正当性が立証される。 続いて朝寝をしようと思ったが、時すでに昼。しょうがないので昼寝にする。ほろ酔いで湯上り、そこに畳み込むように攻め入るポカポカ陽気が、これまた最高じゃ。 起床後、庭の落ち葉が気になったので、落ち葉焚きに着手。働くのではない。働いては小原先生の教えに背くことになる。焚き火で酒の肴を作るのだ。 アルミホイルが破れて、若干の炭が気になるが、まあよい。エノキとシイタケのバター焼き。とっておきの吟醸酒で乾杯じゃー。 小原先生は、身上をつぶしたのではなく、充実した時間をつぶしていたのだな。さて、次回は家を飛び出して小原先生の生き様を考察したい。学習の場は、温泉宿としよう。
2007.11.24
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長野県軽井沢町と群馬県安中市をまたぐ碓氷峠は、10年前までJR信越線が走っていた。長野新幹線が開通して信越線は廃止された。横川駅の名物「峠の釜飯」も、廃線にともない線路から国道に飛び散っていった。 この線路に平行している国道18号線は、クネクネ曲がる旧道と、道幅の広い有料道路がつないでいたが、今は有料道路も無料で走ることができるようになった。失うものもあれば、つながるものもある。碓氷峠を越え、群馬県高崎市に下りる。 峠を越えた群馬県安中市に、美味しいラーメンを食べさせる店がある。この店を知ったのは新幹線開通、有料道路無料化の後のこと。信越線が切られたおかげで、知ることができた。この店の名物は、宮古島の塩で食べる餃子だ。 餃子を塩で食べるなんて考えもしなかったけど、いずれもこんなに美味しく出会うとは...。こんな山国と南国の塩が出会うのは、どんな因果によるものか。少なくとも、失うものがあればつながるものもある、ってことか。
2007.11.23
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商店街のオモチャ屋さんが、年内で店を閉めるという。老夫婦2人、長年の切り盛りも限界に達したらしい。 この店には色々とお世話になった。テレビでしか見ることのできなかったヒーローを、手のひらに届けてくれたのが、このオモチャ屋さんだった。人影が薄い静かな閉店セールを覗いてみた。 子どもの頃は大きく感じた店は、すっかり小さくなっていた。店の棚の一角に、マジンガーZやらロボコンやらが「50%引」で陣取っている。みんな、子どもの頃に遊んでもらった連中だ。つい、子ども心に戻ってしまい、こんなものを買ってしまった。 勇者ライディーンが放映されたのは、僕が小学生だった頃か。店を出る時、無意識に主題歌を口ずさんでいた。「さあ、よみがえれー、ライディーン、ライディーン」。主題歌を覚えているなんて、我ながら驚いた。でも、本当によみがえってほしいのは、このオモチャ屋さんなんだけど。
2007.11.22
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夜の街が、青白いLEDの電飾でにぎわっている。どうせ、この寒々しい光は、クリスマスまで消えることはない。しかも、街角は動物や植物の形をしたイルミネーションが幅を利かせている。この光景も寒々しくて、僕は鼻持ちならない。あれはイルミネーションではない。光のイミテーションだ。 子どもの頃のクリスマスは、赤やオレンジ、緑色といった光がささやかなイベントを祝ってくれた。あの安っぽい光の方が、光やイベントの温かさを伝えていたような気がする。 夜、近頃人気のレストランでの宴会。夜のしじまに溶け込んだ店は、事もあろうに、鼻持ちならない青白いイルミネーションに包まれていた。 美しくないとは言わない。が、何となく寒々しい。案の定、参加者からは「お料理の方も寒々しい」との評価が多かった。 食事を提供する店は、食事を美味しく彩ってほしい。店の装飾は、そのまま装食に通じているようで、これまた鼻持ちならないのである。
2007.11.21
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クリーニング屋のK君は、ほとほとツキのないヤツだ。仕事中、対向車に予告無しで衝突され、新しい車を買うことになってしまった。「とんだ出費っすよ」と落ち込んでいたのもつかの間。新車の納車式。一升瓶を持ってタイヤに酒を振りかけていた矢先、つまづき転んで、瓶の破片で手のひらを切ってしまい、救急車で病院に直行した。 1ヵ月の入院生活を終え、手の機能回復のリハビリに通うK君が遊びに来た。 これが、現在のK君の手である。「だいぶ傷が見えなくなってきましたけど、また再手術が必要らしいっすわ。ホントに僕、ついてないっすよね」。 車の運転もままならず、仕事も滞り、大好きな酒も飲めず、K君は落ち込んでいる。 「再手術が終わったら、快気祝いをしよう。で、2度とこんな目に遭わないように、一升瓶でお清めしてやろうか」 「ちょっっっつと待ってください。それ、洒落にならないっすから」。 K君は、今日もリハビリに通う。悪い遊びばかりしてきたK君に、できれば、人生のリハビリもしてほしいと願い、K君の後姿に頭を下げる僕である。
2007.11.20
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東北は仙台に出張することになった後輩S君が、「現地で魚釣りをしたい」と目論んだ。宿泊先のホテルが、海の真横だという。ただ、お偉いさんのバスツアーに同行するので、正々堂々と釣りはできない。昼の松島見物や宴会をこなし、高いびきをかいているお偉いさんの枕元をこっそり抜け出して海に行くしかない。まるで盗賊のような行動が求められるので、本人はかなり躊躇している。 僕は、「せっかくのチャンスだし、いつか行くことになるかもしれない。命を投げ打ってでも釣りをしなさい。お土産の魚を待っている。頑張りなさい」とアドバイスした。一昨日の早朝、S君は持参する荷物の大半を釣り道具に絞込み、張り切ってバスに乗り込んで行った。 夜、バスツアーを終えたS君から盗賊釣行の報告があった。 「場所は最高だったっすわ」 「ほう、それは良かった。で、釣果は?」 「これですわ」 「酒はありがたいが、魚はないの?」 「それが、いざ釣りに行こうと思った矢先、窓の外におかしな物体が飛来しまして...。白い物体ですわ。何だと思って目をこすったら、なんと雪ですわ。しかも吹雪っすわ!」。S君は、目頭を熱くして行き場のない怒りを言葉にぶつけている。 重い荷物を背負い、バスの運転手さんに釣竿をかくまってもらい、人目をしのんで楽しもうと思っていたのに。何て運の悪いヤツだ。 S君にもらった地酒が、よじれた腹筋に染み入った。
2007.11.19
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米屋のM君の着ている洋服は、下着を除いて女性物である。「おまえ、コスプレでもしているつもりなのか?」と以前聞いたことがあるが、「いえいえ、女モノしか着れねえんで。イッヒッヒ」という。 M君は身体が細いのだ。男性用の「S」でさえ、彼にとっては大き過ぎる。それをうらやむ女性もいて、何とも複雑なまなざしが彼の小枝のような手足に向けられている。それでいて、髪の毛はずいぶんと薄く、細い身体に乗せた小さな薄い頭が、数百m先にいても「あっ、M君だ」と容易く判明できる存在感を持たせている。 で、M君は書家の一面も持つ。仲間で作ったTシャツの文字も、彼に書いてもらった。 僕はこの作品が好きで、タペストリーにして家に飾っている。細い身体、薄い頭、「イッヒッヒ」という小商い人風の笑い声の持ち主に、似ても似つかぬ作風だ。 その勢いあまって、先日リリースされたイルカのアルバムに、彼の書が使われた。柔らかさと力強さ、繊細さを兼ね備えた見事な書だ。 M君は、ちょっと前に大病を患った。細い身体がより細く、薄い頭がより薄くなってしまった。僕はというと、「おまえ、まだ生きているのか?」と挨拶をしている。「ええ、何とか死にぞこないとして生きておりやす。イッヒッヒ」が、彼のいつもの返事だ。そんな返事よりも、彼の店に置いてある米俵よりも、どっしりとした存在感を彼の書は返してくれる。「かっちゃんさん、あっしはどっこい生きてやすぜ、イッヒッヒ」。
2007.11.18
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ソフトボール大会に出場した。イベントにアルコールは必須項目として取り入れている僕は、試合前から缶チューハイを飲み、ラジオ体操で酔いが回り、初打席のフルスイングで腰痛を患い、痛み止めに缶チューハイと日本酒を試合中に飲み、「こんな人生じゃイケナイ」と思い直して缶ビールに切り替えた。 試合後、近くの温泉ホテルで開いた懇親会。各所に出始めた筋肉痛を、座って飲むお酒で癒す。肴は船盛りだ! がしかし、マグロ刺しは「山かけ」用、甘エビは「鍋物」用と判明し、「こんな肴じゃ身体に悪い。2次会はラーメン食べよう」と決意。 これは「チャーシューメン」。見た目よりも油が濃い。表層の1cmは、ほぼ油と見て間違いない。うう、腰痛に悪そう。こんな飲食生活じゃイケナイ。
2007.11.17
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信州に定住する外国出身の人が多くなっている。地元の人と結ばれ、その子どもたちも増えている。日本語はあまりしゃべれないけれど、子どもは「日本人」として立派に日本語を話し、成長している。孤独感に苛まれ、神経を削られている外国出身者の親もいる。「国際化」の名のもとにあぶりだされてきた歪みは、結構多いのだ。 そんな地域で、「国際交流」のイベントが増えてきた。「かっちゃんさん、絶対来てね!」と主催する団体のおじさんに頼まれたので、昼間のイベント会場に行ってみた。 イベントは、いたってマジメな内容。出身国の衣装を見せ合ったり、音楽を披露したり、食べ物をサービスしたり…。で、会場の一角に、中国将棋のコーナーがあったので、ちょっと観戦。 中国と日本では、同じ将棋でもずいぶんと様子が違う。ただ、ルールはほぼ同じと見えて、言葉の壁を乗り越えた将棋が展開されていた。 会場で、何人かの知人に会った。が、「あれっ!昼間っから国際交流なんて珍しいね!」とか、「夜の部の会場はここじゃないよ」なんて言われ、とんだ濡れ衣を着せられていることを実感。でも、外国出身者の中には、もっと違う濡れ衣をまとわされている人だっているのだろう。この「将棋」を詰めるのは、ちょいと難しいぞ。
2007.11.16
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「りんご狩り」は、りんご農家が多いこの地方の、古くからの観光客向け商いの形である。りんご農園に実ったりんごを好きなように摘んで、持ち帰る。単純で、奥の深い商いだ。 農園近くの道沿いは、この時期多くのりんご園が直売所を出す。これも古くからある光景。先輩Yさんが、知り合いのりんご農家から、販売用のかごに入ったりんごをもらってきた。 りんごは、プラスティックのかごに詰められている。これも、昔と変わらぬ容器。単純で、奥の深い器だ。そして、かごに入れてある「小諸りんご」の紙切れ。2色刷りがシブイ。これも昔と変わらない。 Yさんによると、この農家は80代の夫婦で切り盛りしているという。後継者はいなくても、りんごは昔ながらの形でしっかりと生き残り、売られている。「時代」を意識しないぶん、流行や商売にこびない姿勢が、りんごを一層鮮やかに色付かせている。
2007.11.15
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週末のソフトボール大会に出場することになった。メンバーが足りないので、FA宣言もできない。 下駄箱の奥に鎮座しているスパイクシューズを取り出し、1年ぶりに手入れする。 とりあえず、当日は走らなくても済むポジション、走らなくても済む打順をお願いしてある。ということは、スパイクシューズも不要か。
2007.11.14
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奈良の都方面へ旅行した後輩A君が、こんなお土産を買ってきてくれた。 「とうふひねり」という銘菓だそうな。賞味期限などはどうでもいい。僕は甘いものが苦手なのに。「甘過ぎないので安心です。お餅は好きですよねぇ?」とA君は平気な顔だ。仕方ない。一口食べてみるか。 ...。確かに甘過ぎないけど、味気もない。ほんのりとした甘味は、僕にとっては美味しいと感じるまでもない。「とうふひねり」は、もうひとひねりほしい味だ。
2007.11.13
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信州の片田舎では、干し柿が軒先を彩る季節である。昔はおばあちゃんが渋柿をむいて寒風に晒していたが、そんな手間隙をかける家も少なくなった。 一説には、野ザルに与える食糧の1つがこの渋柿で、人里を襲う理由にもなっているという。人が見向きもしない渋柿を、「秋の風物詩」として認めているのが野ザルで、それを見る人が渋い顔をしているというのも、実に皮肉な話だ。 そんな渋柿を見つめ直す一環として、親戚の庭にある渋柿を採取し、家に飾ってみた。 柿以外は、すべてイミテーションである。どこかリアリティーに欠けるのは、今の柿を取り巻くおかしな環境のせいかも。作風が、渋くない。
2007.11.12
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陶芸家で、最近世界的に活躍している横田掌楽さんの後援会が開く、年に1度の日帰りバス旅行に参加した。埼玉在住のB君も参加。というのも、B君の別荘がこともあろうに横田さんの窯の隣にあるので、「ご近所付き合いの延長だから」ということになったのだ。目的地は安曇野。 荻原守衛の「碌山美術館」、ロイヤルコペンハーゲンの「大熊美術館」、絵本作家・いわさきちひろの「安曇野ちひろ美術館」、「安曇野アートヒルズミュージアム」をまわる。 たぶん、人生で初めて、自発的に絵本を買った。いわさきちひろの絵はあまり好きではないけど、その反動もあったのかも。 バスの車内、缶ビールと缶チューハイ7本を飲む。昼食で立ち寄った大町温泉郷でも「やんや、やんや」で熱燗を飲みまくる。あれほど心打たれた美術品の数々が、アルコールとともに脳裏から消える。
2007.11.11
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我が家に、クロスバイクが届いた。 注文したのは夏のこと。ずいぶん時間がかかった。さすがに、車と違い自転車は速度が遅い。とりあえず、運動不足解消に、有効活用を図りたいと考えている。 例えば、近所の自動販売機に買い物に行くには片道3分を要するが、この自転車があれば片道1分で済むのだ。運動不足解消を兼ねて生活の道具が増えるのは、実に便利。自転車で行くのに遠い場所や寒い日には、これまで通り車を使えばいい。 ところで、自転車に乗るにはちょっとツライのがこれからの寒い季節。自転車に寒い思いをさせるのも酷なので、暖かくなってから運動不足解消をしよう、と思い直している。
2007.11.10
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深まる秋の海も美しい。 後輩S君と、海を眺めに新潟へ行く。いくつもの漁港と、その近くで魚が釣れそうな場所で、あえて魚を釣らずに海だけを眺める。という結果を受け止める。 夕食を兼ねた反省会。僕が注文した「しょうが焼き定食」に、ホウレンソウのお浸しの皿が2つある。 「魚は釣れなかったけど、ホウレンソウが2つ釣れた。ラッキー」と喜ぶ僕。「あれー?僕の煮魚定食にはキノコのお浸しがあるのに、なんでかっちゃんさんにはないんですかね?たぶん、店員が間違えたんですよ。それってラッキーじゃないですよ」。 うーん。釣れない時は、キノコも釣れないのか。うーん。
2007.11.09
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柔道家で、接骨院を営んでいるI君のお腹が、最近一段と大きくなっている。もうすぐ40歳を迎えるが、身体は日々成長しているのだ。 I君の得意技は、柔道に関するものばかりではない。 例えば韓国語。通訳なしで遊びに行ける。 次にタイ語。お友だちを引き連れて遊びに行く時は、自ら通訳を買って出る。 いずれの言語も、国内で夜な夜な習得したものだ。学費は高く付いたけど、I君の血となり肉となり、ついでに贅肉となって活用されている。 I君は気持ちのやさしいヤツなので、語学の先生たちに対しても日本語を教えている。韓国やタイから出稼ぎに来ているお姉さんたちは、I君の特訓の成果もあって、最近「オモイ」という日本語を覚えたらしい。
2007.11.08
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数ヶ月前から計画していた飲み放題、食べ放題のイベント。蕎麦と鯉をメインディッシュに添え、仲間の料理店からこれに合う料理を一品ずつ持ち寄ってもらった。参加者に、出された料理を自由に組み合わせて食べてもらおうという趣向だ。アルコールは、日本酒からワイン、焼酎、生ビール、サワー系をふんだんに並べた。 これは、K子ちゃんのラーメン店で出している人気のチャーシュー。 これを、T君の蕎麦にトッピングし、「チャーシュー蕎麦」が出来上がる。この組み合わせはかなりイケるぞ。 浅間山登山口のY君は、マツタケご飯でおにぎりを作ってくれた。 これに、ウナギ屋のT君が焼いた蒲焼を乗せて食べてみると... 当たり前だけど、マツタケとウナギの味がする。こんな組み合わせ料理を出す店はないけど、非常に贅沢だ。 これは、G君がさばいた鯉の洗い。 通常、酢味噌で食べるのが一般的だが、ワサビで食べるのが僕ら流。予想通り、「これはブリですか?」と聞く人もいる。鯉とワサビ醤油の組み合わせは、してやったりの美味さ。 これは、お弁当屋のMちゃんが、僕のために特別作ってくれたタコさんウインナー。 タコとウインナーの組み合わせは、僕しか感動しないので、思う存分一人でたいらげた。 これは、参加してくれた女性のうちの一人。 写真上では、僕との組み合わせが絶妙だが、食べるわけにはいきません。
2007.11.07
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年配の方々との宴会は、料理の内容に気を遣わなければならない。揚げ物ばかりの料理だと「油っぽいものは、すぐお腹にたまる」「年寄りは油を受け付けない」といったクレームが出る。そのくせ「腹へった」と騒ぐ御仁もいるので、気が抜けないのだ。 今夜の宴席は、30代から80代の幅広い年代層が集まった。会場となった店は「とんかつとエビフライ、スパゲッティー自慢」の店。地元では名の知れた洋食屋だ。さっそく、自慢のとんかつが出てきた。いただきます。 肉がとても柔らかい。味噌ダレも程よい味加減。エビフライにしても、なかなかの美味しさだ。が、とても80代の方々が耐えられるようなメニューではない。案の定、僕の前に置かれた大皿に手を出すご年配はいない。 で、何を食べているのかと心配になって、ご年配の挙動を観察。口に運んでいるのは、刺身と鍋物程度だが、マグロは食べてもタコは食べない。鍋の野菜は食べても、肉類はパスをしている様子だった。コンニャクでさえ歯が立たないようで、可愛そうになってしまった。 「ここのとんかつ、柔らかくて美味しいですよ」と勧めてみたものの、「とんかつなんて食べたら夜眠れなくなる」「酒がまずくなる」という方もいて、つくづく宴会料理対策の重要性を認識する。
2007.11.06
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生まれてこの方、「抽選」に弱い。母親はその逆で、食品やら旅行やらを小まめに当てている。おそらく、執念が足りないのだと思う。 コンビニで買い物した際、店員さんに「700円以上お買い上げのお客様に、素敵なプレゼントが当たります。どうぞ、くじを引いてみてください」と促される。 何が当たるのかは知らないけど、どうせ当たるはずがない。今更、自分の半生を覆すことも必要ない。それでも、引いておくか。「じゃ、これね」。 「はっ、お客様おめでとうございます。アイスクリームが当たりました。しかも、大きい方です」。 おお、こんなこともあるんだ。まっ、たまにはこんな出来事も必要だ。どうも、どうも。 ところが、店内にはお客さんがたくさんいるのに、店員さんは何度も「おめでとうございます」を繰り返す。さすがにはずかしくなる。ほかの店員さんもつられて、「おめでとうございます」を連呼し始める。か、勘弁してくれ。 こんな事なら当たるんじゃなかった。やっぱり僕は、「ありがとうございました」で見送ってもらう人生でじゅうぶんだ。
2007.11.05
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山の紅葉もひと段落つき、僕の家の庭先に紅葉前線が降りてきた。 モミジやシラカバは、今週末あたりが見ごろか。紅葉を見ながら、昼間から一杯やるのもいいな。 枯葉も若干落ちている。焼き芋を焼くのもいいけど、酒の肴としては、アルミホイルでキノコやサケでも包んでバター焼きとでもしゃれ込みたい。紅葉は、食べるものとして楽しみたいな。
2007.11.04
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同じ町内に住むOさんは、その朴とつとした風貌から、「満州の人」と言われ親しまれている。生粋の日本人なのだが、教科書に載っている「満州事変」の写真の片隅に顔を出していそうな、いかにも数十年前の大陸民族を思わせる哀愁漂うルックスの持ち主だ。 そんなOさんは、とある焼き鳥屋のママさんに入れ込んでいて、この店に行けば必ずOさんに会える。会社の接待にさえこの焼き鳥屋を使うので、いかにOさんがここのママさんに入れ込んでいるかを察することができよう。 今夜も、Oさんは取引先と思われる方々の接待をしていた。 「Oさん!ニーハオ」 「こんな所で飲んでいないで、たまには真っ直ぐ家に帰れよ」 大きなお世話である。夕飯が焼き鳥定食のOさんに、生活指導をされたくはない。 「Oさんこそ、陸軍に連行されないうちに早く黄土高原に帰りなさい」なんて言っているうちに、Oさんは接待客のみなさんと次の店へと旅立っていった。 店のママさんといっしょに飲み始めると、「ねえ、あの人は本当に満州出身なの?」と真顔で聞かれる。 「実はね、満州ではその昔、同じ店に通い続けるのがプロポーズだったらしいよ。Oさんも、そういう意味では律儀だよね」。 ママさんの顔色が、徐々に満州色に変わった。
2007.11.03
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今は住んでいない実家の、道一つ隔てたところが高校である。子どもの頃は、ここが僕の遊び場だった。 学校から帰ると、小学生のくせに高校へ直行。化学室のフラスコを笛にして遊び、体育館に行ってマットの上でプロレスごっこをし、中央廊下では意味もなく全力疾走し、女子高生のスカートめくりをし、野球部の練習を叱咤激励し、給食室でパンを失敬し、「またお前か!」と先生にかわいがられた。秋になれば、敷地内に落ちているギンナンを拾ったりもした。 久しぶりに、その高校の前を通りかかった。 子どもの頃、あんなにたくさんあった木が、すっかりなくなっていた。ビニール袋いっぱいのギンナンをくれたイチョウの木も、空が見えないほど茂っていたサクラの木も姿を消している。朝からやかましいほど鳴いていた鳥の姿も見えないのは、宿木がなくなってしまったからだろう。 あの当時、少子高齢化なんて将来は考えられなかったのだろうけど、生徒の数どころか木だって少木恒例化だ。木の手入れも大変なのだろうけど、あれだけたくさんの木を植えられる場所なんて、学校の敷地ぐらいしかなかったのに。 心なしか、紅葉しているサクラの木がみすぼらしい。近所のおばさんたちと拾ったギンナンの匂いは、遠く消えていた。
2007.11.02
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数年前、釣友のSちゃんに借りたゲームCDが、突然出てきた。返すのを忘れていたので、さっそく連絡しようと思ったが、「ウキウキ釣り天国」というこのゲームのタイトルに興味をひかれ、ちょいと遊んでみる。 ゲームは、空想の川を河口から源流に釣り上っていく物語で、釣った魚を食べながら、エネルギーを補てんしていくのだ。河口の釣りでは、スズキを釣ったりシマイサキを釣ったりで、思いのほか大漁。パソコン上のゲームでも、釣りは楽しい。 時たまフグが釣れるが、迷わずリリース。既に食べられる魚は100匹以上釣れている。 さて、今日はこのくらいにしておこう。家にいながら釣りができるのだから、そうそう慌てることもない。 さて、セーブしようか...と、思った途端に「エラーが起きました」の表示。その後何度か再チャレンジするも、セーブできない。せっかく釣ったシマイサキやスズキを、すべてリリースすることになってしまった。釣れない釣りより、後味が悪いなあ。
2007.11.01
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