全7件 (7件中 1-7件目)
1

未知の国ロシアの暮らし想像す ビーフストロガノフ煮込むとき「旅に出る」友の決断 胸ささる残りの人生どこをさまよう作:成風下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2022.11.27
コメント(0)

ほおれ、、腰を上げて、さあ今日は原っぱへ出張(でばる)とするか、小高い丘を一巡り、五千歩程度の散歩道である。丘の上の原っぱは、山里の風景が見渡せ、爽やかな風の吹く場所である。夕暮れには鹿と出会ったこともある、隣人は瓜坊(猪の子供)に遭遇したという。 春にはのびろ、秋には烏瓜(からすうり)を頂くのもこの道端である。見晴らしのいい丘である。家々の屋根から夕餉の煙が昇る、屋根の下の平和な景色が浮かび上がる。 石仏が並んでいる。石の地蔵さん、野仏だ。崩れかけた地蔵さんだが、にこやかな顔が日に照らされていた。石の地蔵さん拝んで、丸い小石を積んで、手を合わせてお願い事。地蔵さんの横の草に座って目を瞑る。 ああ、自分はどうして自分のことばかりを優先してしまうのだろうか、優しくない自分に嫌気がする。このまま、きっと変われない、いやな爺さんのままなのだろうな。~わたしの まちがひだった、わたしのまちがひだった こうして 草にすわれば それがわかる~ 八木重吉の詩が風の間から聴こえてくる、 てくてくてくてく、 さよなら地蔵さん、歩こう、歩いていけばなんとかなるよね。~野仏の横に座りて雲眺む 間違いだった あの時のこと~ ~得をした 損したとかで 傷つかぬ どこ吹く風の 地蔵さん~ 作:朽木一空下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2022.11.23
コメント(0)

熱川の露天の下で聞こえくる発車のベルの懐かしさかな頼朝と八重の二人が寄り添いし音無川に秋風の吹く作:五林寺隆下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2022.11.19
コメント(0)

もっそりと蒲団を抜け出しす、すっかり秋だ。寒いけど、散歩日和だ。雑木の間から夏の名残りの暑い日差しが漏れていて、アスファルトの上には木の葉の影がきらきら躍っていていた。小さいヤマカガシが体をくねらせて道路を渡ろうとしていた。気味が悪い、悪人を見たかのように思わず後ずさりしてしまった。スマホを向けると、頭を擡げてこちらをにらみつけた。 明らかに自分はビビっている。何を怖がっているのだ、蛇のどこが悪いのだ、蛇の何が悪いのだ。見た目や出自で人を差別してはいけないと、常々思っていたつもりだったが、小生の心の奥にはまだ差別する心が残っていたのだ。 偏見は持たないなんて言ってたことが嘘だったのかと思うと、足取りが重くなった。まだ修業が足りんぞ、喝! てくてくてくてく、 ふと、再びアスファルトの道路に目やると、車に挽かれて絶命した蝮が横たわっていた。死んでいる蛇にまだ怯えている自分がいた。その横には潰されたカエルが死んでいた。自分はいつまで生きていていいのだろうか? おおい、ヤマカガシ、早く道路を渡らないと危ないよ、もうすぐ冬眠だろう、うらやましいな。どくだみ草が献花のように咲いていた。 ~雑草と 差別されるは 花の顔? みんな無駄花 徒花命~ ~生きてきて いいことあるか 蛇命~ 作:朽木一空下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2022.11.13
コメント(0)

私の名前は黛順子、看護婦になって3年目になるわ。医師の先生方は私のことを素直で明るく可愛いし、仕事も真面目にこなしていると言うのだけど、男に惚れっぽいのが玉に瑕なのね。それで前職のA病院では既婚の医師との不倫が発覚してしまい、病院を辞めざるを得なかったの……。それで先月からこのBクリニックに転職してきたのよ。 このクリニックは医師が5人で薬剤師と看護婦が4人、検査技師とレントゲン技師が3人に事務員が4人というミニ病院だけど、家族的な雰囲気が気に入っているの。ただ医療関係者は、皆おじさんおばさんばかりで、20代以下の若者は私と事務員の石塚君だけなのね。 その石塚君は去年高校を卒業したばかりの19歳で、私よりも5歳年下だから恋愛の対象外だと考えていたのだけど……。彼は真面目でよく働くし、私よりずっとしっかり者だし、何と言っても長身で西郷輝彦似なのよね。そのうえ文学青年で高校時代は文芸部長をしていたらしいの。それで「いま何を読んでるの?」と聞いたら、今年直木賞を受賞した五木寛之の『蒼ざめた馬を見よ』を読んでいると言うのよ。わーっかっこいいな。年下だけど好きになりそう……。 レントゲン技師の話だと、石塚君は野球が好きらしいのよ。それである日、廊下ですれ違った石塚君に「新聞屋からもらった巨人戦のチケットがあるけど、皆で一緒に見に行かない?」と気軽に誘ってみたら、彼は即OKで今日ここ後楽園球場の内野席に座っているという訳なの。でも残念ながら今日は、レントゲン技師の田端さんと、看護婦の福田さんも一緒なのよ。お次は石塚君と二人だけのデートをしたいけど、それは明日以降のお楽しみ……。 さて野球のほうは、10対1で巨人のぼろ負け、唯一の得点は王のソロホームランのみ、期待の長嶋は全く良いところなしのまま8回の裏の最終打席を迎えていたのね。その長嶋が三振に倒れると、観客たちがゾロゾロと席を立ち始めたのよ。そしてあっという間に観客の約半分が帰ってしまったの。それにしても長嶋さんの人気は神がかりだわ。そして石塚君も大の長嶋ファンのようで「もう帰ろう」と言って席を立ったのよね。 その後石塚君との二人だけのデートがしたくて何度か誘ったのだけど、何だかんだと言い訳気味にやんわりと拒絶されてしまったの。嫌なら嫌だとはっきり言えばいいのに、やれ仕事だの田舎から親戚が来ているからなどとはぐらかされてしまうのが悔しいのよね。 それでクリニックの閉館後、石塚君が誰もいない診察室の中で、何やら1人で残業していたのを見つけて声をかけたの。 「こんな時間にこんなところで何をしているの?」「決算なので、ここにある備品類の棚卸をしているんだ」「ふ~ん、ところで棚卸って何なの?」「このクリニックの財産の確認チェックみたいなものさ」 なんだかよく分からないけど、石塚君の顔にはこれ以上の説明は嫌だと書いてあるので、なんだか話がし辛い雰囲気が漂っている。それで強攻策を選ぶしかなくなってしまったのね。 私はいきなり石塚君の手を握り抱きしめて、診察室のベッドに押し倒したの。彼はびっくりしていたけど、特に強い抵抗はなかったわ。だから私はさらに勢いづいて彼の唇を吸い、あそこも握りしめてしまったの。こうなると彼も興奮してきて、私のおっぱいをもんだり、スカートの中に手を入れてきたのよ。そして二人はすぐに全裸になってゆくところまで行ってしまったのね。ここまでは良かったのだけど、いきなりドアが開いて、そこに院長が鬼の形相で立ち尽くしていたの……。 こんなことがあって、石塚君は即刻クビになってしまった。一方の私はクビにならなかったのだけど、この日を境に私は院長の女になってしまったの。院長は以前から私のことを狙っていたらしい。たまたま忘れ物をとりにクリニックに戻ってきたら、憧れの看護婦が事務屋の若造とまぐわっているのを目にして怒り心頭に…という流れの中で、この件は誰にも公言しない条件として自分の女になることを要求してきたのね。それを飲んだ私は最低の女ね。悲しいけど石塚君とは、それっきり逢うことはなかったわ……。 ハレルヤ ハレルヤ愛されたくて 愛したんじゃない燃える想いを あなたにぶっつけただけなの夜空に 祈りをこめて あなたの名前を呼ぶの 作:湯川和泉下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2022.11.10
コメント(0)

よっこらしょ、立ち上がって歩こうか、いつまで、こうして散歩ができるのだろうか、昨日は三千歩だった、今日は六千歩歩けたらいいな。動物にも植物にも寿命は必ずあるのだ。 蝉は土の中で七年、地上で鳴き続けて、七日で死ぬという。引き籠り生活七年、社会に出て七日で死ぬ、人間なら耐えられない、会社生活40年隠居七年で没、寂しい人生だなあ、、道端には名も知らない草や花が咲いている。 四季折々草は生え、花が咲く 春夏知って秋冬知らず 秋冬知って春夏知らず 草も花も短い命を繋いでる。 草花に比べりゃ贅沢に長生きしてきたのかなあ、長く生きたからってなにかいいことがあったわけでもないが、、 てくてくてくてく、 たぶん自分は、死ぬ前の日まで生きるの死ぬのと戯言をほざきながら春夏秋冬、この道の儚い命の草を横目で見ながら歩くのだろう。 屁糞葛(へくそかづら)なんてお気の毒な名前をつけられた花が咲いている。臭いかどうか、実を潰して臭いを嗅いでみる。なあるほど、屁と糞の混じった臭いがする、臭い臭い! 名は体を表すというから、名前は変えられないかもしれない。花言葉は「人嫌い」だそうだ。別名「馬くわず」とも呼ぶらしい。臭いと嫌われるんですね。生きていくことは醜い悪臭の沼に身を委ねながら加齢臭を染みつけていくことなのか。ていっ、小生も屁糞葛の仲間入りだな。 ~花はみな あと三日 あと七日だと 命のかぎりを 知って咲くもの~ ~薄暮れて 秋蝉の鳴く 哀れかな 長生きするが いいのかどうか~ ~名をへくそ かづらとぞいふ 花盛り~ 高浜虚子 作:朽木一空下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2022.11.05
コメント(0)

牧水荘、野天に根付くゴムの樹に古の風が吹き抜けたり牧水が愛したと言うこの宿で独り静かに短歌を綴る仄暗き洞窟に籠り金を掘る流人の汗と土肥の海風作:五林寺隆下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2022.11.01
コメント(0)
全7件 (7件中 1-7件目)
1