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6 老人と襤褸の犬 春の陽光が注ぎ、多摩川の土手は緑色に包まれていた。ドッグランの犬たちも、イキイキと走り回っている。ドックランに放たれたポンコは、少し元気を取り戻した。尻尾を振ってみんなが挨拶してくれる。 「あそぼう」というと、「遊ぼう」と言ってくれる。ああ、嫌な磯野家の生活から、ひと時でも解放されて、広場を駆ける清々しさ、あっ、虎鉄だ、相変わらず黒く引き締まった肉体に優しいまなざし 「やあ、元気してた?」 「虎鉄さんに会えて、嬉しいなあ」 虎鉄との恋は破れたが、友情は保っていたし、厚い信頼関係もそのままだった。嬉しくて、弾んで遊んだ、遊んだ、嫌なことから逃れるように、はしゃぎまくって遊んだ。 「あれ、ポンコの家族帰っちゃうよ」ふと、ベンチの方を見ると、順造と聖子が泣きじゃくる桃子を抱きかかえるようにして、ドックランを出て行った。「ん? ん? 」まあ、いいか、遊ぼう、遊ぼう。 赤い夕陽が西に沈みかけて、木々の影が長くなると、ドッグランにいた犬たちはひとりふたりと、姿を消していった。 「どうしたんだろうポンコの飼い主、心配だな、僕も呼んでるから帰らなくちゃ、楽しかったよ、またね」虎鉄も帰った。 西の空から赤味がきえると、ドッグランも薄暗くなってきた。桜の木の下に座っていた老人と秋田犬が、ゆっくりと立ち上がり、ドッグランを出ると、ポンコひとりになった、磯野家の車もない、どうしよう。ポンコは俄かに不安になり、土手の上をゆっくり歩く老人と秋田犬の後を、とぼとぼと、歩いていた。 老人と秋田犬の家は河川敷の草むらにあるあるビニールハウスのひとつだった。老人は黙って、焚火をし、焼酎を飲んで、顔を赤らめていた。 秋田犬は顔に大きな傷跡があり、右耳は欠けていた、体や足にも、無数の傷跡があった。足がぶっとく、顎が張って、かなりの貫録である。ヤクザ犬だろうか、ポンコは不安になった。 「しばらくここにいていいよ」 「ありがとう、どうしていいかわからない」 「人間嫌いじゃなかったのかい」 「そうだけど、どうしていいかわからない」 「まあ、いい、明日またドックランに行ってみよう」 秋田犬は襤褸≪ボロ≫と、呼ばれていた。 ずっとお風呂にも入ってないらしい、体も汚れていたし、傷だらけだし、動きも鈍いからだろうか、襤褸≪ボロ≫はお似合いの名だ。でも、昔は老人と東北の山々で、熊や鹿を仕留めていたらしい。傷跡はその勲章だ、ヤクザの出入りでついた傷ではない。 飯を食おうと言って、襤褸≪ボロ≫は、草むらの中を歩きだし、他のビニールテントの住民の間を一回りした。 「おお、襤褸か、これ喰え」 「おっ、別嬪さん連れてるね、これかい」と、小指を立てる。 「襤褸、今日はごちそうだ、焼き肉だぞ」 襤褸はテント村の住民と仲良しだ、媚を売る分けでもなく堂々としていて、住民と信頼関係ができているようだ、友達のようで、上下関係がない、 平等に付き合っている、人間と犬との関係はこれが本当だ。 「どうして、みんなが御飯くれるの」 「共存共栄、市役所の連中が、立ち退けって来たら、一発脅かしてやるのよ、悪餓鬼どもが時々襲ってきたときにも、脅してやるさ、奴ら、震えながら逃げていくさ」 朝陽が山の影から、顔をだすと、老人が入れてくれる珈琲タイムで、襤褸と老人は人生の話をしている、ポンコも珈琲を頂く、老人も襤褸もポンコに何も強制しない、命令しない、干渉しない、それがとても居心地が良かった。昼になると、毎日ドックランに出かけ、虎鉄たちと遊びながら、磯野家の人を待ったが、姿を見ることはなかった。 「捨てられたか」ポツリと、老人が呟く。 「でも、保健所じゃなくてよかった、殺処分にされちゃうんだぜ」虎鉄が慰めてくれる、きっと桃子が保健所行きを止めてくれたんだ。 あんなに憎んでいたのに、磯野家のひとが無性に懐かしかった。 せめて桃子には会いたかった。会ってあやまって、お礼を言って、またいい子になろうと思った。 「襤褸はこの辺の親分さ、いい人に助けられたよ」 虎鉄は心配しながらも、少し安心し、襤褸やポンコの自由な生活に憧れも感じていた。つづく作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.31
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5 犬は歩いて棒に当らない 犬も歩けば棒にあたる、はひどすぎる冗談だ 猫に小判、豚に真珠なら理解できる。猿も木から落ちるだってあり得ることだ、豚もおだてりゃ木に登るもあるかもしれない、でも、犬は歩いていて棒に当ったのを見た人がいますか。 犬の遠吠え、警察のイヌになりさがる、お前は犬かガツガツしやがって、人間言葉を聞けば解ること、本当は犬を馬鹿にしてるんだぜ! ポンコは最早、いい子ぶりっこから完全に逸脱していた。人間の慰み者ではなく一匹の犬としてプライドを持って生活をしていた。そんな反抗的な態度に、順造も聖子も業を煮やしていた。 引き摺るように散歩させられ、「ううぅ!」と、唸れば、頭を棒で叩かれる。 ポンコも復讐、報復のつもりで、意地になって困らせてやろうと行動した。「全くこの犬は、どうしようもない駄犬だわ」「磯野家にふさわしい犬じゃないのよ!」 今や、ポンコと磯野家は憎しみ合いながら生活していた。人間に媚びを売り、完全に制圧されている振りをすれば人間は可愛い可愛いと頭を撫ぜて、餌をくれるが、犬が犬らしく生活しようとした途端、犬は邪魔者にされる。 完全に制圧する喜びが人間が犬を飼うということなのだ。父母の言うとおり、犬を捨て、自我を捨てなければ、生活できないのだ。「ねえ、あなたこの馬鹿犬、 私のベットの上に糞したり、私が大切にしているチューリップの鉢植えに おしっこ掻けたり、まだ、それは我慢できるわ、でも、散歩してたら、他の犬のうんちの臭いを嗅いでたからダメと言って、紐をひっぱたら、はら、跳びかかってここに咬みついたのよ」「最近、目付きも悪いし、尻尾も振らないな」「犬らしくもない、言うこと聞かない犬なんか、犬じゃないわ」「言うことを聞くから犬なんだからな、保健所だな」「いやいや、お母さん、お父さん、ポンコは手術をされて、心が痛んでるんだわ、そのうちきっといい子になるから保健所は止めて、だって殺されちゃうんでしょ」「しかたないでしょ、犬畜生なんだから」ポンコは磯野家の残虐な計略をじっときいていた。 憎悪の眼差しをむける、順造と聖子を無視して、不貞腐れている。「見て、あの態度、とても家族なんかじゃないわよ」桃子は涙をいっぱいためて、ポンコの横に座った。「ごめんねポンコ、でも大丈夫桃子が保健所になんか、絶対連れて行かせないから、桃子はポンコが大好きだから」そういって、頭を撫ぜる。 ポンコは桃子の優しさに負けそうになる。ペロッと、桃子の頬を舐める。つづく作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.30
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4 人の恋路の邪魔する奴は犬に喰われて死んじまえ! 磯野家の家族会議が始まった。「ねえ、もう恥ずかしくって、お尻ばっかり舐めあって」「そりゃあ、うらやましいね、おまえともやろうか」「馬鹿なこといわないでよ!ポンコは淫乱女かもしれないわ」「このままにしていたら、虎鉄とやっちゃって、黒のラブラドールよ、どんな子が出てくるの、怪獣よ!」「子宮摘出手術か?、かわいそうだけどしょうがないかな」「痛くないの、ポンコ、子供産めなくなっちゃうの?」「子供は産めないけど、手術はみんなしてることだから、心配いらないよ」 ポンコは動物病院に連れていかれ、子宮摘出手術を受けた。全身麻酔をさせられたので、ポンコにはなにがおきたのかわからない。ただ、病気だったと、言われた。 それから、暫く散歩にもいかず、家の中で桃子と遊んだ。桃子はいつもポンコの側にいてくれて、優しくしてくれた。 一週間ぶりのドックランはいつもどおりに元気に犬が遊んでいた。 みんながポンコを見つけて「久し振り」と尾を振る。ポンコも虎鉄を見つけて走り出した。虎鉄は首を傾げ、怪訝そうな表情をしている。「病気治ったの?太ったみたいだね」 あの日以来食欲が増し、病気だったので、運動不足かなと思う、でも、何かおかしい、いつも色目を使う他の雄犬もきょうは、ポンコの臭いを嗅ぎにこない。 虎鉄もポンコのお尻を舐めようとしない、ポンコにも虎鉄のお尻を舐めたい衝動がおきない。おかしい、何かが狂った、何病かしら?「やられたな、子宮を取られたんだよ、俺のせいかな」済まなそうに虎鉄が下を向く。ポンコ、がぐっと、膝をつく。「気にするな、みんなやられちまうんだ、人間の都合なのさ 俺たちは人間のおもちゃだからしょうがない、避妊しなけりゃ、年中妊娠させられるんだぜ」 ポンコを震度10のショックが襲った。絶望の波が押し寄せた。父母と引き離され、子宮を奪われ、女を失い、虎鉄との愛も消え、それでも、人間に媚びを売らなければいけないのか、犬の犬性とは何なのか、飯を貰うために何でも我慢しなければいけないの、奴隷より酷すぎる。ご機嫌取りながら喜ぶ振りをする分辛すぎる。 家族だよ、犬の気持ちはわかるという、欺瞞に尻尾を振って人間の幸せな家族のために道化し続けなければいけないの、ポンコは一生懸命両親の言いつけを守って人間の平和幸福に努力してきたが、もう、限界値を超えてしまったようだ。 ポンコは自分の心に忠実に生きることに決めた。両親から、引き離され、子宮を奪われたんだ、もう、いい子にはならない、人間のご機嫌もとらない、それで、ご飯がなくてもいい、生きるということは、ご飯を食べることだけに全てを犠牲にすることじゃない。 ポンコの性格も行動にも媚びがみられなくなった。「おいで!」と、呼ばれても、ちらっと視線を動かすだけ、「ご飯よ!」と、命令されても、「そのうち好きな時に食うからそのままにしといて」と、言う態度、人間の気まぐれで散歩に引き摺りまらされる時にも、嫌いな人間には「ううぅ!」と威圧し、好かぬ犬に会えば「ワンワン」と吠えまくる。 犬が臭い散歩なのに、勝手に紐を引っ張れば、「うわん!」と、吠え、睨み付けてやる。夜、父母を想い出して淋しい時は「うおうおうおっ」と、遠吠えもする。 小便、糞もしたい時にする、それが嫌なら、外に出してくれ、家の中は息が詰まって厭なんだよ、犬だから、寒くないんだよ。 俺は犬だ、おもちゃじゃない、奴隷じゃない、俺は犬なんだ。 零れる涙を桃子がそっと拭く、「ごめんね、ごめんね」 桃子だけは言うことを聞かなくなったポンコにも優しくしてくれた。もしかしたら、桃子だけとは、こころが通じるのかと、ふっと思う。 馬鹿野郎、人間だぞ!騙されちゃいけないよ!つづく作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.29
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3 人間がいないから、ドックランは僕らの楽園 多摩川縁にあるドッグランには、今日も沢山の犬たちが集まっていた。 「さあ、思い切り遊んでおいで」と、飼い主は犬を放ち、互いの犬を褒め合いながらも、自分の犬がやっぱり一番可愛いいと、にんまり笑う。 犬たちも鎖から放たれて、自由に広い空間を走り廻って楽しそうだ。ドッグランは「犬の楽園」なのかもしれない。人間の居ない世界の解放感に喜びが溢れているが、人間は人間がいない犬の喜びは理解できないでいる。 犬たちは走り廻ってひと運動すると、気の合う仲間と集まってお喋りしている。飼い主にも犬友達仲良しグループがある。 「お宅のハナちゃんとうちのモモはいつも一緒、仲良しね」 「ほんと、いいお友達ができて、嬉しそう」 「はら、ヤマトもきたわよ、あの子イケメンね」 「ハナちゃん、ヤマトに犯されて欲しいわ!」 ドッグランは飼い主の淫靡な楽園でもあるらしい。 ポンコも、ドッグランデビューしてから、毎日のように聖子と桃子に連れられてくる。プードルのポンコはその美貌で、すぐドッグランの人気者になった。ポンコもこの場所がお気に入りだった。 ここでは、思いきりお尻を振って歩いた。プリン、プリン、他の犬たちとじゃれあったり、お話するのが、楽しくてしょうがなかった。人間は言葉で話をするが、犬は臭いと眼で、話をする。 もしかしたら、お母さんやお父さんの消息が解るかもしれないと、いろんな犬に話かかけてみたりもしたが無駄骨だった。少し淋くなって、桜の木の下で、遠い空をみていると、 「どうした?犬はみんなひとりぼっちにされるんだよ」 「だって、お母さんに会いたいんだ」 黒のラブラド-ルの虎鉄≪コテツ≫は、ポンコが一人でいると、いつも傍にきて慰めてくれた。優しいシテイボーイだった。いつしか、ポンコは虎鉄が来るのを期待するようになり、傍にきてくれると、心が休まり、自分の頬が薄っすらピンク色に染まるのも感じていた。 やがて、二人は、お互いの尻を舐めあって、見つめ合う時間に胸をときめかしていた。だんだんポンコはドッグランにいく喜びが虎鉄に会うことに変わっていた。恋してる?愛してる? 恋の炎は燃え上がらんばかりだった。 ベンチの人間たちは、二人の恋の良き理解しゃではなかった。 「見て、お宅のポンコ、ラブラドールの虎鉄と、妖しくないかしら」 「あら、いやだ、お友達と思ってたけど、お尻なんか舐めちゃって」 「サカリがついたのよ、発情期ね」 「素敵だわ、恋して、愛して、あれするなんて」 「でも、どうしよう、妊娠でもしたら、あんな大きい黒い犬となんて」 「いいわ、黒くて大きいの、私も欲しいわ」 聖子とその犬仲間はポンコの青春に危険と嫉妬を感じていた。つづく作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.28
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2 犬の気持ち、犬失格 ポンコが連れていかれた家は高台の洒落た家だった。広い芝生の庭で、桃子とじゃれあって遊ぶのは楽しかった。両親に言われた通り、人間が喜ぶように、気に入られるように自分を捨て、犬を捨てた。だから可愛がられた。美味しいご飯もおやつも食べられた。叩かれたり、いじめらたりしなかった。 桃子の父の順造は、大企業に勤めるエリートサラリーマンで、妻の聖子は教養もある、近所でも評判の美人であった。日曜日には三人に連れられて、近所の家の人に挨拶した。「今度、我が家で暮らすことになったポンコです、よろしく」「まあ、おりこうさんなプードルさん」 ポンコはじっと相手を見つめ、ちょっと首を傾げる、人間が喜ぶポーズはペットショップの店長から教育されていた。 「桃子、ポンコはペットじゃないぞ、パートナーだ、いや、磯野家の家族だ、桃子の妹だよ」「そうよ、ちゃんと私たちの気持ちも通じてるわよ」「犬の言葉はわからなくても、犬の気持ちはよくわかるわ」「ポンコおいで、一緒に遊ぼう」 ポンコは嬉しそうに尻尾を振って桃子に絡みつく、順造が呼べば、首を傾け、聖子が呼べば、愛想を振りまく、ポンコが来てから磯野家はますます明るくなった。 ポンコは家族に大切にされた、猫可愛がりされた≪犬なんだけど≫ 旅行にもいった。温泉にも入った。おもちゃも沢山買ってもらった。磯野家の典型的な幸せには可愛い犬がいて100%に近づいた。「私は家族の幸せのふりかけかしら」 昼間は父母の言いつけを守り、いい子にしていても夜ゲージの寝床に入ると、父母を思い出す。お父さん、お母さんはどうしているんだろう、会いたいなあ、もう、会えないんだろうか、人間は勝手だ!私たち家族を引き離しておいて、「うちの家族だ、幸せに暮らそう」と、ポンコに強制する。 私は人間に気に入られるように頑張っているだけ、私は家族じゃない、ペットなんだ、奴隷なんだ、これでしか生きていけないかわいそうな犬なんだ。犬をすてたのだから犬じゃなくて、人間の言うことを100%聞くロボットの犬だ、心は捨ててしまったんだ。犬失格だ。 犬の気持ちがわかる?人間の勝手な思い込みなんだ、ポンコの幸せはお母さんとお父さんと暮らすことなんだ。人間に飼われることじゃないんだ、こぼれる涙に父母の姿が浮かぶポンコは昼と夜の間で、心が引き裂かれていた。つづく作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.27
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1 お嬢さん、お尻を振っちゃ駄目よ! ペットショップわんわんハウス 本日激安 全品3割引き! 広告チラシと幹線道路に立てられた激安の幟に釣られて、店の中には家族連れのお客で賑わっていた。お客はまるで、娼婦を見定めるように、ガラスごしの犬たちに手を振ったり、色目を使ったりする。30個以上も並んだゲートの最後には≪最終処分5割引き≫と、いうコーナーもある。賞味期限切れの売れ残りの犬たちで、産まれて一年以上も経過すると、子犬の可愛さが薄れ、人気がなくなるのだ。 その一番最後のゲートには親子三匹の犬が同居していた。ポンコの両親はお客が来るといつも不貞腐れた態度だ、可愛げのない姿勢で、いつもお客に汚い尻を見せていた。 人間に飼われるのを嫌っていたのだ、不自由でも家族三人で暮らしていけることを望んでいた。娘と離れ離れになるのは何としても嫌だった。でも、今日は危険日だ、オーナーの奴、とうとう私たちが邪魔になった、もう無駄飯は食わせないつもりだ。 出血覚悟の五割引処分価格にした、多分これで売れなければ今度は殺処分かもしれない。どっちにしても地獄だ、ポンコの両親は不安で鬱状態だった。娘が売られるのは悲しい、殺処分はもっと悲しい。 コツコツとガラスを叩く音がポンコを振り向かせた、「ポンコ 見ちゃダメ、 はしゃいじゃだめ、お尻を振っちゃだめよ!、無視、無視するの」両親は必至にポンコに注意したのだが、ポンコは好奇心に負けてしまった。少女がじいっーとポンコを見つめていた、ポンコの視線と少女の視線が会い、真ん中で星が光った。ポンコはお尻を振ってしまった。尻尾が動いてしまった。 「可愛いい、お母さん、この子がいい、ね、いいでしょう」 「あら、可愛いわね、でも、産まれて一年も経ってるわ、子供じゃないのよ!もう大人なのよ、でも、5割引きだから、この犬にしましょうか」 「嬉しい!、この子が大好き!」桃子一目惚れ、ちょっとした不注意がポンコの運命を変えることになった。 笑顔は間違いのもと、瞳の光は誤解のもと、お嬢さん お尻を振っちゃ駄目よ! ポンコは両親と引き裂かれて、泣く泣く売られてしまった。 「ポンコ、人間に飼われたら、よく言うことをきくのよ!絶対服従よ!自分の我を出しちゃいけない、自分を捨てるのよ 犬を捨てるの、人間に気に入られるようにだけするの そうすれば、おいしいごはんが食べられるから、ぶたれたりしないから、いいわね」 いつかはこうなる犬の運命だ、犬だけでは生きていけない世界なんだ。人間の巧妙な仕組みの中でしか、存在できないんだ。処分価格で売られても、殺処分よりはまだましだ。 「お母さん、お父さん、さようなら、ワンワン」 ポンコは係員の手でゲージから出された。桃子の手が触れた、ぶるっと、体が震えた。つづく作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.26
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どうしてこんなことを 書いているのですかくだらぬと知りながら書いている 自分が情ないのです焦るな焦るなと 言い聞かせながらしきりに焦っている自分が 情ないのですこの焦りの全てを世の中のせいにしたい世の中の 無能さを罵りたいのですけれども それより先に自分を 責めてしまうのです自分の無能さを 認めてしまうのですそれが当たり前で そうじゃないのが傲慢だということは 知っています分かっていながら 認めていながらぶつぶつ 言っているそんな自分が 分からないのですそのくせ どうしてこんなことを 書いているのでしょうか焦りを 不安を 悲しみを書いて書いて 書きなぐって気が晴れると信じているのでしょうかけれども それより先に自分の 焦りが 不安が 悲しみが自分の中に 広がってどうすることも 出来なくなってしまうのです作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.25
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平和な盆地に 静かな夕暮れ山並みは薄く 山すそに夕げの煙しみじみと ノスタルジアの温かさ一日の疲れも幸と 鍬かつぐ農夫の姿 うらめしく沈みゆく 夕陽に帰る空の鳥赤き柿の実 紫の花に旧い友の顔を おぼえるユートピア ユートピア無心に 我一人いつになく こころ落ち着く作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.24
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涙って 不思議だね悲しいときに 流すだけではなく悔しいときも 淋しいときも嬉しいときも 可笑しいときもそして痛いときにだって 流れてくるでもいちばん熱い涙はね純なこころに 触れたときに心の底から こみあげる涙なんだよ作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.23
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素晴らしき 存在がある絶対に 素晴らしき存在があるしかし私の神経は あるいは脳は決して素晴らしい存在だと賛美しない自分自身のみを 本当だと信じているから一生懸命自分自身のみを本当だと狂信しているからいつまでたっても素晴らしい存在を 見ることがないそれでもかまわない 自分が腹を立ててなお自分だけが 当たり前と信じている作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.22
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陽射しの強い晴れ渡った 空よりもどんよりと寂しそうな 空が好き・・・・・・・・群がって飛んでゆく 鳥よりもひとりぼっちで悠々と羽ばたく 鳥が好き・・・・・・・・野辺に咲き乱れる れんげ草よりも水辺に浮かぶ白い水蓮の 花が好き・・・・・・・・ひとっ子 ひとりいない 真っ暗闇の 森の中大きな杉の 木の上でひとりぼっちの 梟がこんな寂しい ひとりごとをつぶやいておりました作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.21
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砂浜を洗う白波が俺に何かを 言っているようだ昔の純情な自分にかえって海の向こうを みつめているざわめく波音にもだえる心を ぶっつけりゃがらんどうな 寂しい胸に氷りついた 風が吹きまくる作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.20
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先に前編を読むことをお奨めします。前編へ戻る あれから一年間、通常の仕事が終わってから土方をしたりして、2000万円を蓄えた。もちろん暮れの有馬記念の8-3に、全財産をつぎ込むためである。もし払戻金が記憶している2800円だとしたら、2000万円つぎ込んで、5億6000万円になって戻ってくる計算だ。 さていよいよ今度のレースこそ有馬記念である。目まぐるしく変化する電光掲示板のオッズを見ていると、8-3は40倍前後で点滅している。ここで自分が2000万円買えば、きっとオッズは28倍前後に下がるのだろう。男はそう勝手に解釈して馬券売り場へ向かった。 いよいよファンファーレが高らかに鳴って、砂煙を上げ各馬が一斉にスタートを切った。そして例によって8-8の馬が飛び出している。そうそうこの展開だ。でも最後は8-3なんだよね。男はそうつぶやきながらほくそえんだ。 やはり四コーナーまでは、8-8のままでなだれ込んできた。手に汗握る展開とはまさにこのことである。そして予定通りゴール直前で、3の本命馬が差し込んで来る。三頭がほぼ一直線になってゴールイン。よし思った通り、いや当然ながら8-3だ。これで5億6000万円は俺のもの。男は余裕たっぷりにニヤついていた。 だがなかなか確定のランプがつかない。結局写真判定となり、予定通りハナの差で8-3が点灯した。一度経験したことなので当然なのだが、男は跳び上がらんばかりに狂気した。 そして暫くするこれも経験した通り、ドーンという地響きと共に、メインスタンドが大きく揺れはじめた。物凄い揺れ方だ。もう立っていられない。だが男は落ち着いていた。この地震も予定通りとばかりに、用意していたヘルメットを被って、暫くじっとうずくまっていた。 しかし物凄い揺れが1分以上続き、スタンドはパニック状態。ほとんどの人が出口に殺到し、怒号と叫び声の雨嵐であった。それでも男は柱の下でじっと辛抱していた。ここから先は男の経験外の出来事になる。うずくまりながら男は多少不安になってきた。 数分後にやっと揺れが納まったが、停電のため辺りは夕闇に襲われてかなり薄暗くなっている。当然電光掲示板も機能していない。 パニック状態だった人波はやっと少し納まったが、今度は今のレース結果を再確認したい人々のざわめきが怒号になってメインスタンドにこだましはじめている。男は8-3なのだから騒ぐな騒ぐなと、自分にも言い聞かせた。 暫くしてやっと自家発電が稼動し、再び電光掲示板が神々しく輝きはじめた。そして確定のランブは8-3を灯している。そら見ろと男は得意満面の笑みを浮かべた。 ところが、すぐに8-3の点灯が点滅に変わり、いつの間にか8-8が点灯しているではないか。何だ何だ、一体どうしたというのだ。 そのとき場内アナウンスがあり、着順は8-3だったのだが、3の馬が進路妨害を行ったため、結果は8-8に変更になったのだという。 男は呆然と立ちすくんでいた。この一年間は一体何だったのだろうか。そして今度も馬券を捨てる気にはならなかった。 するとまた突然、ドーンという地響きと共に、メインスタンドが大きく揺れはじめた。物凄い揺れ方だ。もう立っていられない。男は懸命に手摺にしがみつき、なんとか余震の被害を受けずに済んだ。しかしもうタイムスリップは起こらなかったようである。(完)作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.19
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凍りついた氷原の上を自由奔放に 滑るこの身いっぱいに忘却の感覚を 浴びながら自然界の新しいコンクリートをぶち割りながら目をつぶって 気のすむまま氷原を どこまでもこの粉雪を わけて滑ろう作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.18
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今日は有馬記念だ。いつもは新宿の場外馬券売り場にしか行かないのだが、年に一回有馬記念のときにだけ、競馬場まで足を運んでいる。いよいよ次の最終レースがお目当ての有馬記念である。 通常のレースは、出走馬たちの過去の成績、騎手名、馬場の状態などのデーターをパソコンに入力し、競馬予想ソフトに着順を予想させている。これが不思議なくらいよく当り、なんと一着馬の正解率は平均80%前後という驚異的な的中率なのだ。ただこのソフトはデーター入力に、一レース当り一時間前後の時間を要してしまうのが、唯一最大の欠点であった。 それでレースの前の晩は、ほぼ徹夜状態。とても馬場まで足を運ぶ気にはなれない。しかし年に一度のお祭りである有馬記念の日くらいは、競馬予想ソフトを使わず、自分の感だけで馬券を買うことにしているのである。すでに四レースの馬券を買ったが、まだ一度も当っていない。やはりソフトを使わないとド素人丸出しだ。今年の有馬記念も、例年通りゾロ目の8-8に有り金の全てである5万円をつぎ込んだ。オッズはなんと500倍。もし当れば、2500万円が手に入る。まさに夢の祭典なのだ。 いよいよファンファーレが高らかに鳴って、砂煙を上げ各馬が一斉にスタートを切った。そして期待の8-8の馬が飛び出している。あーあ、きっと三コーナー手前辺りで失速してしまうだろうな。 ところがなんと、四コーナーまでは、8-8のままでなだれ込んできたではないか。手に汗握る展開とはまさにこのことであった。だがゴール直前で、3の本命馬が差し込んで来るではないか。三頭がほぼ一直線になってゴールイン。 結局写真判定となったが、確定のランプがなかなかつかない。心臓がドックン・ドックンと音をたて、イライラが頂点に達する頃、やっと確定のランプが灯った。 ガーッ!何とハナの差で8-3が点灯しているではないか。それでも払戻金は2800円もついている。大きなざわめきと共に馬券が宙を舞う。だが男はまだハズレ馬券を握り締めたまま、呆然と立ちすくんでいた。 突然、ドーンという地響きと共に、メインスタンドが大きく揺れはじめた。物凄い揺れ方だ。もう立っていられない。男は足を取られて、手摺に思い切り頭をぶつけてしまった。 男が気付くと、どうも周りの様子がおかしいのだ。地震は治まっていた、というより地震など起きていない雰囲気である。隣の人に聞いても、地震など知らないと言う。正面の電光掲示板を見ると、まだ5レース目のようである。なんか変。一体どうなっちゃったのか。 男は競馬場の中をウロウロと歩き回り、売店で新聞の日付を見て度肝を抜かれた。なんと今日は、一年前の今日らしい。もしかするとさっきの地震の影響で、タイムスリップしてしまったのかもしれない。男が僅かな時間で、自分の置かれた状況を理解したのも、日ごろからSF小説を読み漁っていたからだろう。 幸いまだ5レースが終了したばかりで有馬記念の出走はまだだいぶ先である。財布には手付かずの10万円がそのまま残っていた。男はこれを全て最終レースの有馬記念に賭けることにした。そう確か1年前は4-5で2千円程度ついたことを覚えていたからである。 結局そのときの有馬記念は、予想通り4-5で2100円つき2百10万円の荒稼ぎであった。去年のレースなのだから、当然といえば当然の成り行きなのである。これで半信半疑だったタイムスリップが、真実だということを確信せざるを得なかった。そして男は一年後、つまりタイムスリップする直前の有馬記念に、全財産を賭けようと決心していた。(後編へ続く)作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.17
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少年は 夕空が好きでした目にいっぱい 涙をためて丘の上から 夕空をみつめているのです少年の想いが 夕陽に染まると傷ついた少年に 哀しみがこみあげてきました少年は 野の花が好きでした少年は おかあさんが好きでした少年は あのひとが好きでした少年の瞳に 初恋の想い出が映りました少年は 空に向かって叫びました俺は 悲しい想い出が好きさ俺は 傷ついた俺が好きさ俺は ひとりぽっちでいいんだよ空を みつめているだけでいいんだよ少年は 寂しいひとりぽっちでしたでも少年は いつも誰にでも笑っています少年は ひとりぽっちの夢があったのです少年は その夢とふたりで生きるのですひとりぽっちで弱虫で 小さい少年はそれが 幸福なのでしょう傷ついた少年は ひとりぽっちががいいのです少年は 片想いが好きなんです傷つく恋が 嫌いでした少年は 立派な男の子になりたいんですだから少年は ひとりぽっちがいいのですほら ごらんなさい あの少年をひとりぽっちの少年は幼い瞳で あてないあこがれを追いかけるのです少年が 一度は泊まるあこがれの宿に本当の幸福が あるのかもしれません純な少年の旅を 励ましてあげましょう少年は ひとりぽっちで今日も 夕空をみつめています作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.16
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ぼくが 祖母に叱られているまったく 理由も判らずに・・・違うよ・違うよ・ぼくじゃないよだけど祖母は 許してくれないそのとき みつ子が泣きながらおばあちゃん お兄ちゃんを怒らないで本当は わたしが悪いの ウェーンなんだか 分からないけれどぼくも 一緒に泣いてしまった幼い幼い日の 幼い夢である作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.15
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ふんわり ふわりこ ふんわりこ空から 白いゆきっこが坊やの国に やってきたふんわり ふわりこ ふんわりこまっかなおうちも 野の原もおしろい 沢山つけましたふんわり ふわりこ ふんわりこ一本松は クリスマス良い子の顔に 綿帽子ふんわり ふわりこ ふんわりこみんな仲良し おともだちよちよち赤ちゃん まっしろけふんわり ふわりこ ふんわりこゆきっこふれふれ ゆきっこよにっこり笑った だるまさん作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.14
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自分の隣に 女のひとがいた長い黒髪の 素敵な匂いのする若くて綺麗な 女のひとがいた夕暮れの通勤電車・・・自分は意識していた女も意識していたに違いない白いミニスカートから可愛いひざが 静かにゆれるそれは そっと倒れて自分のひざに ゆっくり触れる触れたまま ぴったりと離れない妖しい感触が 自分を包むひざを伝って こころを包むうっとりと 自分は幼子に返る幼子になって 女のひざで眠る女のひざは 柔らかく温かくそのくせ ときには冷たい夕暮れの通勤電車・・・清楚な香りを 漂わせながら女の髪が 自分の肩に触れるそして少しずつ 身を寄せてくるなんと心地よい 重みだろうか幸せな温もりが 染み込んでくる夕暮れの通勤電車・・・自分は 永遠に こうしていたい女の こころも そう願っている互いに 想いをはせながらやがては 黙って振り向きもせずあのまどろみさえ 忘れたかのようにうつむきながら 別れてしまうのだ夕暮れの通勤電車・・・作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.13
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まっさらな水の上に落ちた雫なら、僕は僕であるかもしれない。僕はどうやって僕を創ってきたんだろう僕だけで純粋培養できたのだろうか、一体、 僕の心や考えはどこから来たんだろう、僕が今考えていることは、僕なんだろうか、僕の中にいるもう一人の僕ですか、殺人者は悪くて、僕は悪くないのだろうか、彼が殺人者であることに、彼の責任はどれほどあるだろうか、彼は彼が創ってきたものだろうか僕は僕が作ったものだろうか、僕はどこ、僕は僕なんですか僕はどこからきたんだろう、僕は僕に責任を持たなけばいけない。それが、僕が僕であるからだろうか、なんで、これが僕なのかそれが、僕にはわからない。作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.12
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山になりたい雄大な 落ち着いた山に黒い嵐が 殴りつけようが白い吹雪が 体当たりしようが決してあわてず びくともせず昔から居座って 人々を見守ってきたそして毎日毎日 飽きもせず山の端に輝く 光と共に朝を告げ夕闇を連れて 夜を帰してきたたとえ何が 起ころうと我関せずと 知らん振りをして遠くの方から 誰かがバカヤローと 叫べばバカヤローと 言い返すそしていつもぐいっと 虚空をにらみ動くものかと 歯を食いしばる男らしい 山になりたい作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.10
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私は誰ですか私は美貌の人、瞳が魅力的、肌が綺麗、髪はさらさら、胸も豊富で足も長い、小さい時から、皆に可愛がられたお嬢様、優しい性格、弱い人には力を貸す、他人を馬鹿にするようなこともない、優越感で、人を見降すこともない、威張らないし、嘘もつかない、みんなに私は好かれている、でも、それは私なのかしら、私が私を創ってきたのかしら、もし、私が美貌でなかったら、私の瞳が1ミリ小さかったら、私は今の私でいられたのだろうか、たった1ミリですべてが変わる私なのだろうか、美貌から産まれた性格だから性格も私が創ったんじゃない、でも それが私私は何?、私は誰?、私は何でできてるの?、私の芯はなんなの、私は私に何か影響をあたえてるの、私って、なんだろう、私が私と思っていたけど、私は私じゃないみたい、でも、これは私なのかしら、私に何処へ行けば会えますか、作:朽木一空 ※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.09
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おもえば 幼き恋ごころ真珠のつぼみの 恋ごころ遠き昔の 面影の胸に秘めたる 純情よ夕日に染まる 黒髪を風にふるわせ うつむいた木陰に 肩を並べつつ交わす 瞳のぎこちなさそっと互いに 身を寄せて恥らう 乙女よ 若者よ二人を照らす ともしびは春の陽射しか 陽炎か若き二人の 恋ごころ真か嘘か 恋ごころそれが 幼き恋ごころ作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.08
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走った、走った、走った、いつも一番、やっぱり一番、早いね、頑張ったね、凄いね、でも、それって僕ですか、 僕が早いんだろうか、 僕が早いのは、僕なんだろうか、僕が早いのは、確かに僕だけど、僕が僕の力で早くなったのじゃない僕が早いのは僕の力だろうけれど、僕が早いのは、僕が創った力じゃないそれなのに、やっぱり僕なんだ僕は僕が創っていくんだろうか、僕は創られてた僕なんだろうか、僕は誰なんだろう僕は誰?作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.07
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白いコートを なびかせて 俺は 黙々と歩く岩を蹴り 砂を踏みくねくねと あるいは真っ直ぐに一歩一歩 力を込めて歯を食いしばり 拳を握り 懸命に歩いてゆく汗が吹き出して 全身を濡らすそして風が 嘲笑うように 吹いてくる冷たいが 爽やかであるそして汗が乾き 肌を引き締めるそのとき 突然 俺は叫び出すまるで苦しさを はぐらかすように今度は 古い歌を大声で歌ってみるのどが カラカラでヒリヒリするそして風が 空しさをぶつけてくる黙っていても はしゃいでいてもやっぱり 俺は独りぼっちそれでも 楽しいのだと言い聞かせる白いコートを なびかせて俺は 黙々と歩くそしてまた 風が惜しげもなく吹いてくる作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.06
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12-2. しらとり泣いている 春がきて君はきれいになった 去年より ずっときれいになった 冬枯れの木に、小さな青い点のような、新芽が息吹きはじめ、蝮たちも動き始めると、葛谷の景色の色も一変する。人々は否応なしに、元気を貰う。 坂を登って、集落を眺め、思い切り息を吸って、「やっぱり、ここはいいところ」 背筋を伸ばして、腿を上げて、腕を振って みつこさん颯爽と歩く、爽やかな空気が気持ちいい。初めて来た時のあの暗闇の道を歩いた時とは、全然違う、景色もみつこさんも雲泥の差。 「無我さあん、こんにちは」透き通るような明るい声、無我、みつこさん見つけて、信じられない表情、「ね、きれいになったでしょう」 みつこさん別人のようにきれい、寸胴だった体も、腰はくびれ、膨らんだ胸と尻、肌は白く目もぱっちり。 「驚いたでしょう、やっぱり美人じゃなくちゃだめなの 美容整形外科、豊胸手術、脂肪吸い取り、フィットネスクラブ、お化粧教室、苦労したんだから」 「うん、きれいだなあ、女は化けるんだね」弱井くんもうっとり。 「不思議なことにね、心も晴れやかになり、ルンルン気分なの、うつ病の治療は。精神分析より整形だわ、無我さんもやったら」 「男もイケメンになれば明るくなるかな」 「人は、外見にとらわれずにはいられないんだわ、今の私ならみんなが振り向くわ、助けてくれるわ、優しくしてくれるわ、美は力よ、美は強さよ、美を馬鹿にしちゃいけないわ、美人な私はきっと心も優しくて、頭もいいと思っているの セックスも巧そうだなって」 あのぶよぶよしたみつこさんではない、まるで女優のように自信に溢れたみつこさんになっている。 「よかったなあ、実は。みつこさんがきれいになったからではなくて、今度会ったら言おうと思っていたんだ。一緒に暮らさないかと」 喜び満面の表情が俄かに雲ってきたみつこさん。 「無我さんありがとう。私考えたわ、四つの希望があったの、健康でいること、金持ちになること、美しくあること、三つ手にいれたの、あと一つは可愛いあかちゃんを育てること」 無我、言葉につまる。 「私の容姿は自分ではどうしようもなかったの、不幸だったわ、苦しかった、つまらなかった、嫌だった、いじめられた、でも今、偽物でもきれいになったの、子供にはね、私のような苦しみはさせない、生まれつき不平等なんだもの、しあわせは種できまってしまうのよ、だからね、背が高くて大きくて、いい男で、頭がよくて、前向きで、明るい人、経済力のある人の遺伝子を最優先にすることにした。遺伝子は嘘をつかないのよ、無我さんを愛していても、子供が可哀そうすぎるわ、うまれてすみません、なんて出生時からうつ病なんて、残酷よ、でも、無我さんは無我さんのままでいてください、愛なんてあるから悲劇が生まれるんですものね、だから、もう無理しなくていいの、悩まなくていいの」 鴉なぜな泣くの、涙がとまらないみつこさん。 しらとり、きっとかなしいのよ、春の柔らかいあかごのような蕾はすべてを曖昧にして優しさを装い、夏に咲く花は眩しすぎる太陽を浴びながら、蝶を呼び寄せ、鋭い棘で刺す、秋の赤い実は毒を含んでいて、人が死んで、また、冷たい冬に焚火をしている男が悲しい酒を飲む。 僅かに春を感じていた無我は あとずさりしながら「おうい、おうい」と、流れる雲に呼びかける、雲はゆうゆうと、馬鹿にのんきそうに、空をゆっくりと動いていく。 おわり作:朽木一空 長い間ありがとうございました。ただいま新作を構想中です。楽しみに待っていてください。※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.05
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12-1 膨らんだ蕾 寒い冬の中で、じっと耐えていた、堅い蕾が、膨らみはじめ、梅の木には、ぽつぽつと白い花が開き始めていた。葛谷にも、暖かい陽射しがさしこんでいた。無我がここに住み着いてからもう半年になる。穏やかな日々が続き、草木や花を眺める心も生まれつつあった。 弱井君がふらりときては、釣り上げた山女魚を持ってくる。ミネ婆さんの月命日には、八兵衛がやってきて、山女魚を炙って酌み交わす。 「無我さん、春は癒してくれますか」 「蕾には悲しみを減らす力があるんでしょうか」 「嘘つき八兵衛などとよばれ、辛い日々もありましたが、葬儀屋は天職です。毎日死に出会っていると、苦しさご凹んできますね、みつこさんはあれから来ませんか?」 「顔を無くしたのに、酷いことを言いましたからね」 無我は、唯一それだけが、気がかりだった。美の追求などとただの我儘だったのだ、自分も歳をとってどんどん汚くなる、女だって、美しいのはある瞬間だけなんだ、無我は今度みつこさんに会ったら、一緒に暮らそうと心に決めていた。 愛がどうのこうのじゃない。醜い顔でも気持ちは通じ合える、何よりこんな暗い自分を理解してくれる優しい心の人なんだ、文通の時には、お互い愛し合っていたのだ、それが、容姿を見た途端、愛が壊れてしまうのは自分の心が貧しいかったからだ。 めぐる季節のように、うつくしいものは、咲いて枯れてまた膨らんだ蕾になる。ほんとうのものは花ではなく、花を支えるそのものなんだ。私の間違いだった。こうして、草にすわれば それがわかる(誰の詩でしたか、拝借) みつこさんに手紙を書こう。 春がきた 春がきた どこにきた 山に来た 里に来た 葛谷にもきた 僕のドジョコが恋しがっているよ。 つづく作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.04
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11-4 林檎の気持ち 顔中白い包帯で巻かれ、目だけが無我を見つめている。木枯らしがびゅーと二人の間を駆け抜ける。 「無我さんは手紙で愛してると書いてくれたわ 私の容姿が悪くてもいつかは、愛が通じると思っていたの。でも、もう無理ね、顏がないんですから」 「愛にどんな意味があったんだろう、愛してるってどういうことだろう、僕にはわからない」 「逃げていいのよ、誰だって美しいものがいいんだから、美しくなければ愛は悲劇ですから」 「愛に悲劇はありません。愛があると思うから悲劇がはじまったのです」 沈黙の空気の中を、枯葉が吹雪のように散ってくる。秋が深まり、蝮も冬眠の季節だ。弱井君にもらった赤い林檎をズボンで拭う。みつこさん林檎を齧る、ポタリと涙が林檎を濡らす、言葉が見つからない無我、枯れ枝をぽきっと、折っている。 赤いリンゴに口びるよせて だまってみている青い空 りんごはなんにも言わないけれど リンゴの気持ちはよくわかる リンゴかなしや かなしやリンゴ 無我さんが悪いんじゃない。同情と愛情は違う、今、愛してると言われたら、私は無我さんを愛さない。無我さんの虚飾が喜ぶ愛は嫌いです。愛は本当じゃなくちゃ意味がない。 無我さんなんにも言わないけれど無我さんの気持ちがよくわかる。無我さん悲しや、悲しや無我さん 辛いのは私より無我さん。顏を探しに葛谷を後にするみつこさん。峠の上から、もう一度、振り向くと、「透明人間みたいだね」 弱井君なんにも言えず、落ち葉を足でかき回しながら、べそをかいていた無我。 だれがいうのか さ、よ、う、な、ら作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.03
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11-3.うつくしいもの 「蛇卵は家内の好物でね、儂はこれだよ」蝮酒にした一升瓶が窓際に並んでいる。まだ。蝮が動いているのもある。「飲むかい?」「嬉しいイネ、久しぶり」八兵衛喜ぶ、弱井君にんまり。 蛇十さんは、蛇の十兵衛という、葛谷の人はけが、怪我、火傷、腹痛、頭痛、兎に角、具合が悪くなると、蛇十の所へ来る、葛谷の医者も兼ねている。蝮男と呼ばれていて、夫婦で毎日蝮を食している。蛇十が山から帰ってくると、潤い肌のウロコさんは「ご飯にしますか、お風呂にしますか、それともあれしますか?」 よ、意味ありげ。 「あれだ!」と蛇十喚いて、即合体なのだそうだ、朝に一発、昼に一発、夜に一発、屁の話じゃないんですよ。だから、子供も19人産んだ。出来すぎたので、断種して、合体を続けている。 年齢不詳だ、高齢でも肌はてかてか、精力絶倫が体じゅうに溢れている。蝮の食べ過ぎに注意 蛇十の目は小さく蛇の目の緑色になっているし、ウロコさんの背中には蝮のようなの鱗が生えているという。 無我は三日間、みつこさんと蛇十の家で過ごした、みつこさんを覗く勇気はなかったが、襖越しに会話はした。 「私はお化け、私は顏をなくした女」 「見かけだけが、すべてじゃないよ」 「すべてじゃなくても、女の最重要なことでしょ」 「顔が崩れたら、すべてが崩れていく気がするわ」 「もともと、文通だったのだから、顏はなくてもいい また、文通しましょう」 無我の精一杯の励まし。 蝮の串焼きをつまみに蛇十と蝮酒を毎日飲んだ、生臭いような、草の臭いがする褐色の液体を飲んで三日目無我は大量の夢精をした。みつこさん、気配を感じて、悶え悶えた。 「私がここにいます、無我さん」 醜いから、セックスも下手ですか、醜いと燃えませんか、醜いと頭も悪く見えますか、犯罪者は醜いひとが多いって本当ですか、罪が重くなるって本当ですか、幼児虐待は可愛くない子供が多いって本当ですか。 子供だって、デブ、チビ、出っ歯、ダサい、汚い、罵るのは、美がいいって知っているからじゃないですか、赤ん坊が美人を目で追うというのも聞いたことがある。誰でも美しいものに魅かれ、美しいものを楽しみ、美しいものを無視なんかできないんだ。 きれいな花には蝶が群がる、孔雀の羽根に雌が群がる。ああ、わたしは顏を無くして心が病みはじめた。醜いと悪になるんでしょうか、誰も私を助けないでしょうか、私は醜いあひるの子。 わたしのみづからのなかでもいい、わたしの外の世界でもいい どこかに「ほんとうに美しいものはないのか」 それが敵であってもかまわない 及びがたくてもいい、ただ在るということが分かりさえすれば ああ 久しくも これを追ふにつかれたこころ 本当にうつくしいものは物体なんかじゃない うつくしいものは他にあるはずだ。 うつくしいもの、それはいったいなんなんだろう 美は厄介なもの、美がなけりゃ苦しみもない 八木重吉の詩が重たく無我の心を覆う。作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.02
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謹賀新年昨年は、東日本大震災、台風12号、タイの大洪水などの大災害が相次ぎ、そのうえに大不況、スーパー円高、ユーロ崩壊の危機など経済的にも大混乱した一年でした。被害に巻き込まれた方々のご冥福を祈りながら、今年こそはもう少しマシな年になるよう、さらに祈願するばかりであります。 さて本ブログ、『ネット文芸館 木洩れ日の里』は、朽木一空と五林寺隆の二人で、2011年10月15日に誕生したばかりですが、この間、ほぼ毎日のように記事を更新してきました。これはかなり辛かったのですが、お陰さまでかなりのアクセス数と好評価を得ることが出来、読者の皆様にはとても感謝しております。 昨年は学生時代に書いたポエムやかなり暗い小説が中心となっていましたが、本年からは朽木の新境地小説や五林寺の新作・SFショートショートなどを発表する予定でおります。本年も引き続き、本ブログをごひいきに、ご愛顧くださいますよう宜しくお願い申し上げます。 また本文学館に参加希望者を募っておりますが、いまだに参加希望者が現れていません。投稿してくださるだけで結構ですから、勇気を出して是非、五林寺までメッセージにてご連絡ください。よろしくお願い致します。 2012年元旦 朽木一空 & 五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2012.01.01
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