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2019年12月13日
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元農水次官に懲役8年求刑 長男殺害「強い殺意」 東京地裁12/13(金) 10:42配信
 東京都練馬区の自宅で長男=当時(44)=を殺害したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判の論告求刑公判が13日、東京地裁(中山大行裁判長)であった。

 検察側は「強い殺意で一方的に攻撃した」として懲役8年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、結審した。判決は16日。

 検察側は論告で、長男英一郎さんは5月25日から被告と同居し、翌26日には被告に暴力を振るったとした。被告は妻宛てに「他に方法がないと思っている。どこかで死に場所を探します。英一郎も散骨してください」などと無理心中をほのめかす手紙を書き、「発達障害だった長男に親身に対応してきたのに失望感を持ち、殺害を考え始めた」と述べた。

 その上で、英一郎さんの傷は36カ所を超える一方、被告はほぼ無傷だったと指摘。「強い殺意で、隙を狙い一方的に攻撃した。長男は被告を尊敬していたのに、突如命を奪われた」と非難した。

 弁護側は、英一郎さんが「殺すぞ」と口にしたことから「5月26日の暴行を思い出し、自らの命を守るためとっさに事件に及んだ」と反論。「献身的にサポートしており、直前まで殺害は考えていなかった」と訴えた。

 熊沢被告は最終意見陳述で、「反省と悔悟で過ごしている。息子があの世で穏やかに過ごせるよう、罪を償い、祈りをささげていく」と述べた。

 起訴状によると、熊沢被告は6月1日午後、練馬区の自宅で、英一郎さんの首などを多数回包丁で刺して殺害したとされる。 


この事件は、詳しく知れば知るほどやりきれない気持ちになる。
被告に対して同情的な気持ちにもなるし、追いつめられてしまった時にはこのようなことになるかもしれないとも思う。
それにしても、懲役8年の求刑は適当なのかどうか、私にはわからない。

家庭内暴力はエスカレートさせてはいけない。
私は20年以上、不登校やひきこもりの親と関わる活動をしてきた。
わが子が不登校やひきこもりになった時、親によって様々な対応をするし、多くは学校や関係機関、時には医療機関に相談に駆け回る。
私の印象では、親が自分の苦しさや焦りを乗り越えて、わが子の辛い気持ちを理解しようとする時期が早ければ早いほど、子どもの問題行動は軽減するような気がする。
同時に、親が子供のことで同じような経験をしている人たちと情報共有することができれば、悲惨な悪循環からは脱するように思う。
20年間で出会った親たちや当事者は、多分200人くらいにはなると思う。

随分前だけれど、関わっている当事者の会に参加した男性がいた。
その人は、息子が家庭内暴力で大変な経験をしたということで、自分の経験を現在悩んでいる人たちの参考にしてほしいと思って参加したらしい。
そして、その時集まっていた10数人の母親に対して聞いた。
「この中にも、お子さんの暴力で困っている人がいるでしょう?」と。
しかし、集まっていた母親たちは顔を見合わせながら、首を横に振った。
彼は私にも聞いた。「今日来ていない人の中にはいませんか?」と。
私も思い当たらないので、
「私が聞いている限り、親に暴力をふるっている人はいないです。
ただ、妹や弟をいじめたり、壁に穴が空いたり、物に当たって壊すような話は聞きます」と。
すると彼は、「そんなはずはない。みんな言わないだけだろう」とまで言った。
私はちょっと頭に来て、「そんな決めつける言い方はやめてください」と言ったことがある。


随分前だが、どなたかの講演か何かで、「子どもから暴力を受けるような状況になったら、まずその場から離れてください」と聞いた。
「暴力はイヤだ」と毅然として言い、「貴方の気持ちが落ち着いたころに帰るから」と家を出るようにと。
それ以来、私もその危険性を感じる人にはそのように話してきた。
実際に、弟への暴力を知った時近くにアパートを借り、弟を連れて引っ越した母親がいる。
兄のことも大切だけど、弟の心の傷が心配だったと言っていた。

経済的には大変だったらしいが、私は「素早い対応は間違ってないと思う。偉かったね」と励ました。

今回の事件の息子さんも、発達障がいを抱えていたという。
彼が成長したころには、発達障害の知識も理解もあまりなかったと思うので、家族全員が大変だったことだろう。
この事件を知った時には、きっと母親だけがずっと苦労していて、被告の父親が退職後に関わり始めたのだろうと思ったが、そうでもなかったようだ。
歯車がどこかで狂い始め、さらに妹さんが自死したということでは、同情するにあまりあるけれど、しかし一番かわいそうなのは幼い頃から自分の特性を理解してもらえず、いじめられたり、辛い思いを重ね続け、偉大な父親に比べて強いコンプレックスに押しつぶされ続けてきた息子さんである。
「殺してやる」と言ったかもしれないが、彼は実際には他人に危害を加えてはいない。
両親には暴力をふるっていたが、それは彼の親への甘えであり、「俺はこれほど苦しいんだ」という叫びのようにも感じる。
そのように追いつめてしまったのには、やはりどれほど努力したと言っても親には責任があるし、その努力もどこかで間違っていた部分もあるだろう。
そう考えると、この求刑は適切なのだろうかと少し頭を傾げてしまう。
ただ、この父親はどんな刑罰となろうと、命ある限り自分を責め続けることは間違いがないだろう。

今現在、子どもの暴力で悩んでいる人に伝えたい。
どうぞ、自分たち家族だけで何とかしようなんて考えないでください。
そして、子どもの暴力を受け続けないでください。
家を出るのは、子どもではなくて親の方にしてください。
「おまえが暴力を振るわなければ自分は帰るから」と伝え続け、離れていても気にかけ心配していることを伝え続けてください。
そして、自分の気持ちを整理するためにも、同じような体験をしている人とつながってください。

【追記】

たとえば、下記の団体の支部は各地にありますので、ぜひ相談してみてください。
今回のニュースで様々な取り上げられ方をしていますが、この団体の紹介がないことが私にはとても不満です。


KHJ全国ひきこもり家族会連合会





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最終更新日  2019年12月16日 16時25分00秒
コメント(6) | コメントを書く
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Re:ひきこもりと家庭内暴力(12/13)  
maki5417  さん
この裁判では、弁護側と検察側の言い分に食い違いがありますね。
例えば息子の暴力に身をひそめていたという一方、妻は毎日外出して社交的にふるまっていたというった具合です。
偶発的なのかそれとも、計画的なのか。

暴力を振るい始めたらそれに応じた処置をすべきだったのに、体面を気にして内内で済ませていたことが悲劇の始まりでしょう。
次官を退官した後、必要のないチェコ大使をやったのは余計でした。
(2019年12月13日 17時42分02秒)

Re:ひきこもりと家庭内暴力(12/13)  
七詩  さん
子供から逃げるという選択はなかったのでしょうか。
知人で発達障害でひきこもりの子供のいる人がいましたが定年後は海外に住むという選択をした人がいます。 (2019年12月13日 20時48分56秒)

Re[1]:ひきこもりと家庭内暴力(12/13)  
maki5417さんへ

裁判の詳細はよくわかりませんが…

>例えば息子の暴力に身をひそめていたという一方、妻は毎日外出して社交的にふるまっていたというった具合です。

これはとても理解できる状況です。
想像してみてください。お母さんは息子が中学生の頃から暴力を受けていたのですよ。

>暴力を振るい始めたらそれに応じた処置をすべきだったのに、体面を気にして内内で済ませていたことが悲劇の始まりでしょう。

体面を気にする側面はあったでしょうが、強い責任感が「親である自分たちが何とかしなくては」ということにつながることはとても多いです。

>次官を退官した後、必要のないチェコ大使をやったのは余計でした。

それこそ、他人の余計な言い方だと思いますよ。

(2019年12月14日 09時04分59秒)

Re[1]:ひきこもりと家庭内暴力(12/13)  
七詩さんへ

>子供から逃げるという選択はなかったのでしょうか。

子どもの暴力から一時的に逃げるのは大切なことです。子どもにさらなる暴力を振るわせないためにです。
でも、完全に逃げ続けることは、子どもから見たら見捨てられたと感じて更なる怒りを増幅させることになるでしょう。
私は、子どもが親を見捨てるのは自分自身として生きるために必要なことがあると思いますが、親は子供を見捨ててはいけないと考えています。

>知人で発達障害でひきこもりの子供のいる人がいましたが定年後は海外に住むという選択をした人がいます。

親子で話し合って納得した上での移住や親子が離れて暮らすことは良いと思います。
離れていても、気にかけたりサポートすることはできますからね。
その状態がたとえ他人から見たら「逃げた」と見えても、親の愛情に裏打ちされた選択で、それが子どもの状態を悪化させない或いは好転させるなら、それは正しいことだろうと思います。 (2019年12月14日 09時11分25秒)

Re[2]:ひきこもりと家庭内暴力(12/13)  
maki5417  さん
みらい0614さんへ

お言葉を返すようですが、

妻の態度に関しては、犯行直前の弁護側の主張(恐怖感を覚えて家で身をひそめていた、・・・)に対する検察側の反論です。

私が体面を気にしてと言っているのは、知り合い(親戚と報道されていました)の精神科の専門医に見てもらいながら、そのアドバイスをきかなかったことを言っています。
何とか人目につかないように、自分で解決しようと思ったのでしょう。
学校や職業のあっせんなど、一般人にはできないような対応です。


他人の余計な言い方?

大使のポストは、大いに問題です。
従前からご褒美ポストでしたが、本田といい白石といい政権功労者が目立ちます。
特に白石は、読売ですから、癒着の極みでしょう。

ご存知かと思いますが、ジュネーブでは北朝鮮問題で脚光をあびた伊原君がいま国連の特命全権大使を務めています。
それとは別のスイス大使は、お気楽なおいしいポストです。

大使だけではありません。
安倍夫人の秘書はイタリアへ、公文書改ざんの中村は英国公使です。
こちらは、ほとぼりが冷めたら戻すつもりでしょう。

そういう意味で、チェコ大使は問題です。
役人は、その気になれば80歳まで組織が面倒を見てくれますが、それはすべて税金で賄われています。

次官ですから退職金は8千万円程度でしょう。
退官を機に、息子の病気に向き合うべきでした。
今回の悲劇は、自らの欲と組織の利権維持を優先した結果でしょう。 (2019年12月14日 10時01分24秒)

Re[3]:ひきこもりと家庭内暴力(12/13)  
maki5417さんへ

ひきこもりの家族の対応については、それぞれの経験で見方や評価は異なるでしょう。
私と貴方では見え方が違いますね。
また、父親の退職後のポストの問題については私は知らなかったのですが(詳しい紹介には感謝します)、そのことと家庭の問題とはつながっていることは確かでしょうが、それをもって父親を批判する気持ちにはなれないということです。

(2019年12月14日 10時39分07秒)

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