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映画「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」クリント・イーストウッド監督


映画「愛を読む人」


2023年07月10日
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テーマ: 読書(8636)
カテゴリ: 読書

忙しい時には隙間時間にちょこっと読めるから、図書館でエッセイなどを借りてくる。
今回の二冊は、私にはとても対照的というか、考えさせられる本だった。
何を考えさせられたかというと、人間は生まれ育った時代や環境で人格や価値観が形成されるのだなということ。
もう一つは、時代や環境を超えて、人の個性はみんな異なるのだというあたりまえのこと。

​「ボクと、正義と、アンパンマンーなんのために生まれて、なにをして生きるのか」

 「それゆけ!アンパンマン」「手のひらを太陽に」の生みの親やなせたかし氏による、愛と勇気の人生論。
 戦争を経験した著者が考える、本当の正義とは。

 国民的ヒーローのアンパンマンが生まれた背景や、子どもたちから学ぶ純粋な心など、著者のものづくりへの姿勢や生き方、温かな人柄が伺えるエッセイ集です。
●第1章 ボクと、正義と、アンパンマン
●第2章 子どもは先生
●第3章 人生はよろこばせごっこ
●第4章 女の子・男の子
●第5章 表紙の取れた本


アンパンマンはあまりちゃんと読んではいないけど、内容は知っている。
私にはやなせたかしが編集していた 「詩とメルヘン」 の方がなじみがある。
書店で手にとって、いいなと思う作品があったらよく買っていた。
残念ながら、今はまったく手元にはない。

私はやなせたかし氏の考え方には共感できることが多いので、
このエッセイも無理なく受け止めることが出来たし、
時代は変わっても普遍的な人間の価値はあるなと思ったのだが、
彼の女性観・男性観には(やっぱり一昔前の人だな)と思うことが多かった。


​「よなかの散歩」角田光代/著​

恋人にカレーが好きといわれるがっかり感。住んでわかった新しい「家族」のすごいところ。
なぜ私は家計簿をかかさずつけるのか。そして、なぜ子供が写った年賀状が好きなのか?
……食べ物、暮らし、旅のこと、人のこと。あせらずに、りきまずに。
流れる毎日のあれこれをやわらかく綴る、小説家カクタさんの生活と(ちいさな)意見。
共感保証付き、日常のおもしろさ味わいエッセイ。


確かに読みやすく面白かった。
しかし、それは(わかるわかる、その感じ…)ではなく、
(へ~ッ! そう考えたり感じる人なんだ)という、
自分とは異なる感性の人に出会った面白さだ。
さらに、日本社会は私の生きてきた70数年でとても変化したのだという実感。
自分が普通に生活してきたので、戦後から現代までを激動の時代なんて考えてもみなかったけれど、
やはりかなりの変化があったのだろう。






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最終更新日  2023年07月10日 11時01分12秒
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