勝手に映画批評

勝手に映画批評

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

クロサウルス

クロサウルス

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

あのですね@ Re[1]:スター・ウォーズ/最後のジェダイ(12/29) 王島将春さんへ エゼキエル書が書かれた当…
池永真義@ Re:バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(04/04) 映画批評、拝読しました。 私も学生時代…
仲嶺亜也菜@ Re:許されざる者(01/15) 仲嶺亜也菜 鶴田葵
今更ブログを見に来た男@ Re:宇宙兄弟(03/17) めちゃくちゃ同意しますね。本当に映画は…
背番号のないエースG @ Re:チャーリーとチョコレート工場(05/31) 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
2013.01.29
XML
カテゴリ: ドラマ
レスラー1



監督 ダーレン・アロノフスキー
主演 ミッキー・ローク

 年末年始に録画していた作品です。ミッキー・ロークが、ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)を受賞し、アカデミー賞でも最有力だ、と当時話題になった作品です。アカデミー賞の受賞は惜しくもなりませんでしたが、最近、「ドミノ」や「アイアンマン2」で、渋くてたくましく男くさい男を好演している彼が渋いロートルのレスラーをどう演じているか是非見たかった作品です。

 ランディ・ロビンソン(ミッキー・ローク)は、1980年代、“ザ・ラム”の愛称で一世を風靡した人気レスラーでした。しかし現在は、スーパーでバイトしながら、週末はリングに上がるという、ときには家賃が払えず、大家から閉め出しを喰うこともあるほどギリギリの生活を営んでいました。
 家族とも別れて久しい彼の楽しみと言えば、たまに行くバーで、お気に入りのストリッパー、キャシディと酒を飲むことくらいでした。
 しかし、プロモーターにかつての名勝負ジ・アヤトラー戦の20周年記念試合の企画を聞き、心躍らせていました。
 そんなある日、激しいデスマッチの後、ランディは、突然の心臓発作で倒れてしまいます。長年の激しい試合と、マッチョな肉体を維持するために服用してきた薬のため、彼の体は悲鳴を上げていたのです。
 心臓のバイパス手術をしたということで、医者から激しい運動を禁止されたランディは、引退を決意し、人生をやり直そうと、キャシディからのアドバイスもあり、別れていた娘ステファニーと会い、関係を取り戻すことができました。

 自暴自棄になったランディは、バイト先のスーパーでもミスしたことから店頭で暴れ、クビになってしまいます。
 やっぱり自分にはリングしかないと決意したランディは、ジ・アヤトラーとの記念試合を再び企画してもらい、心配して駆け付けたキャシディの制止も振り切り、命をかけてリングに上がるのでした。(調子にのって全部あらすじを書いてしまいました。)

レスラー2

 やられました。観終わった後、涙が止まりませんでした。今も文章を打ちながら思い出して、目がうるんできてしまっています。
 かつては、「がんばれ元気」の第2巻(元気のお父さんが死ぬところ、本当に泣ける話です。)以外、何かを見て泣くなんてめったにない僕でしたが、最近は、「ロード・オブ・ザ・リング」のサムを観て泣いたり、「トイレの神様」のフルコーラスを聞いて泣いたり、と、年のせいか、何かと涙もろくなっている僕ですが、この映画は、心の奥底から、泣けてきてしまいました。
 やられました。僕のようなさびしいおじさんが見てはいけない作品でした。いろいろとランディの気持ちがストレートに伝わってきて、自然と涙があふれてきてしまったのです。
 最後の場面、試合のクライマックス、トップロープからの必殺技“ラム・ジャム”で、飛びかかったところで、プツっと切れて真っ暗になるのは、やっぱり、そういう意味ですよね。(と、打ったところで、また眼が熱くなってきてしまいました。)
 でも、やっぱりリングの上で迎えることができて彼は本望だったのですかね。そう思いたいです。

レスラー3

 試合の前に戦うレスラー同士で打ち合わせをしていたり、控室でドーピングの薬を買う場面があったり、と、プロレスの暗部も包み隠さず描いたことで、やや物議を醸している作品だということですが、ミッキー・ロークが文字通り体を張って大大大熱演を見せてくれた、素晴らしい作品でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.01.29 16:38:46
コメント(1) | コメントを書く
[ドラマ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: