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2016.12.13
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カテゴリ: コメディ



「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」 Mortdecai 2015 アメリカ映画


監督 デヴィッド・コープ
出演 ジョニー・デップ グウィネス・パルトロー ユアン・マクレガー
   ポール・ベタニー ジェフ・ゴールドブラム

 すいません、またジョニデ映画です。口ヒゲがトレードマークのとぼけた紳士に扮したジョニデ ( 例によってキャラをかぶっています。 ) が印象的で、公開時 TVCM などで盛んに盛んに宣伝していた映画です。

 イギリスの貴族であるチャーリー・モルデカイ ( ジョニー・デップ ) は、裏社会でインチキ美術商を営んでいますが、実はイギリス政府に対し 800 万ポンドの借金を抱え破産寸前でした。  彼の愛する妻ジョアンナ ( グウィネス・パルトロー ) と、モルデカイ家に仕える忠実な従者ジョック ( ポール・ベタニー ) は、邸宅の美術品を売るなどして何とか破産を免れようとしていましたが、チャーリーは家の状況には無関心で、最近生やし始めた口ヒゲばかりを気にしていました。

 そんなある日、女性絵画修復士が何者かに殺害され、 ゴヤ の名画が盗まれるという事件が発生します。絵画を盗んだ男が国際テロリストだと判明したため、 アラステア・マートランド警部補 ( ユアン・マクレガー ) は、旧知の仲であり、美術品の知識があり裏社会にも顔が利くチャーリーに絵画の捜索を依頼します。一方、マートランドから絵画の話を聞き出したジョアンナは、借金を返済するため独自に絵画の捜索を始めます。
 チャーリーはゴヤ専門の美術商から情報を聞き出し、自動車修復士のスピノザのところに向かいますが、エミルに命を狙われて襲われ、ジョックやマートランドに助けられます。
 絵画修復士の家に向かったチャーリーは、彼女が撮影した写真に写っていた絵画を見て、ゴヤの幻の名画『ウェリントン公爵夫人』だと判断します。『ウェリントン公爵夫人』は第二次世界大戦 中にゲーリング の手に渡った後、彼の莫大な財産と共に姿を消しており、絵画の裏地にはスイス銀行の秘密口座の番号が書かれていたのです。
 しかし、その直後、チャーリーはロシアン・マフィア に拉致されてしまいます。
 同じ頃、ジョアンナは絵画修復士と恋仲だったアッシャーボロードン公爵 ( ジェフ・ゴールドブラム ) と面会し、“バーニー”という人物が『ウェリントン公爵夫人』を所持していることを突き止めます。



 コメディタッチの推理物ということで、結構僕の好きなジャンルなんですが、正直言いまして、あんまりおもしろくなかったんですよ。

 キャプテン・ジャック・スパロウまたはマッドハッターまたはウィリー・ウォンカことジョニー・デップ、アイアンマンの超優秀な秘書ペッパーこと
グウィネス・パルトロー、オビ・ワン・ケノビことユアン・マクレガーと、主要キャストにはスターを配し、「ドッグヴィル」「ビューティフル・マインド」など多くの作品で存在感を発揮している名脇役ポール・ベタニー、「ジュラシック・パーク」シリーズや「インディペンス・デイ」では主役を張っているジェフ・ゴールドブラムと、脇には確かな名優も起用している映画なのですが、なぜか面白くないのです。


 チャーリーの口ヒゲ ( 日本版の宣伝文句に“チョビ髭が世界を救う”とありましたが、ちょびヒゲというのはチャップリンや“カトちゃんぺっ”のようなヒゲのことで、このチャーリーのヒゲは“口ヒゲ”ですよね。 ) をめぐる夫妻の掛け合いは、「さっさとそれよ!!!」と思わず TV の前で突っ込んでしまうほど、ちょっと面白いのですが、モルデカイ家の忠実な従者ジョックのドジっぷりとタフさも非常に面白かったのですが、そのほかの部分は………。

 どうやら、脚本や演出に問題があるのではないでしょうか。しかし、このデヴィッド・コープという監督、「ジュラシック・パーク」シリーズ、「ミッション・インポッシブル」「天使と悪魔」「スパイダーマン」「宇宙戦争」「スネーク・アイズ」「
M.I.B. 3」などなど、数々のヒット作の脚本を書いている方なんですよ。

 ところが、彼の監督作はというと、ヒット作は全くありません。 ( 数は少ないのですが ) 以前、このブログでも、いまいちだったと紹介した同じくジョニデ主演の「シークレットウインドウ」 ( 監督・脚本 ) という作品もありました。
しかも、今回は脚本は別の無名の人 ( 弟子かな? ) に任せているんですね。



 ということで、豪華キャストを配しているにもかかわらず、興行的にも全く振るわず、批評家たちにも酷評されている、残念な作品を紹介しました。

 この作品、公開時、日本では盛んに盛んに宣伝されていましたよね。本国での不振を、日本公開で何とか挽回しようと必死だったということですかね。なるほど、異常に盛んに宣伝している作品には気をつけろということですね。





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Last updated  2016.12.13 12:20:33
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