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アニメ界の重鎮といえるお二人が亡くなられました。一人は脚本家の首藤さん。首藤さんといえば私の世代ではやはりポケモン。ちょうどこないだ大学の友人が「ミュウツーの逆襲はテーマ性がすごい」と言っていた矢先だったので、なんだかとても複雑な気分です。先ほど追悼を兼ねて、GyaO!で配信されているミンキーモモを久々に見たのですが、やはりすごい方だったなぁ。46話のような話をかける脚本家ってそうそういないと思うのです。もうお一人が声優の野沢那智さん。最近体調が悪いようだとは聞いていましたが、まさか癌だったとは・・・。コブラの声優を降板なさったのもこれが理由だったのでしょうね。ちなみにコブラもGyaO!で無料配信中ですので、また野沢さんのお声を聞きに行こうかと思っています。さて、野沢さんといえば、私の中では2代目宗方コーチやフェルゼン、そして先ほど挙げたコブラなど、出崎アニメに多く出演されているといった印象があります。野沢さんの演じる2枚目は本当にかっこよく、初めて追っかけが付いた声優というのも頷けます。けれども印象的なお仕事はなんといっても悟空の大冒険の三蔵様です(笑)。あの変人っぷりは野沢さんだからこそ出せたのだと確信しています。本当に偉大な方でした。お二人のご冥福をお祈り申し上げます。
2010年10月30日
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今、何気にGyaOで全話配信中だったのですね。とりあえず「サマードッグ」は見られたのでよかった。原恵一はやっぱり逸材だと思うわけですよ。
2010年10月26日
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やっぱりなんだかんだで今期はいいです。●俺妹好きですよ、これ。中村悠一さんがいいんですよね。妹も悪くないんですけど、やっぱり兄に惚れるアニメだと思ってしまうわけです。●ミルキィホームズなんでこんなノリが狂ってるんでしょうね笑作画的に金田調なのは、やはり沼田さんの力。それがノリに合ってるから、さらによいのです。●パンストマジで人に薦められない笑なんであんなにも下品なんだろうか。正直ドン引き。でも、それが受けるんでしょうね。●ざくろうーん、今のところ1話が一番好きだったなぁ。作画的にも、演出的にも、あの方向性のほうが好きなんですよね。とはいえ、悪い作品ではないし、3話は岡田さんらしいところが少し見られたのが嬉しい。福田さんの演出も良かった。
2010年10月25日
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映画評論家やらの間では不評だったというこの映画。見てみれば、意外と普通に面白かったです。ただ、どうしてここがこうなるのか分からない、という部分がないわけではありません。ニュートンだけでappleが出てくるのもなんだか納得がいかないし、ソフィーがどうして王女様になるのか、その辺の論理も少しついていけません。この辺はやはり小説の領分だった、といわざるを得ないのでしょうね。言葉が主体の小説と映像が主体の映画において、具体的な説明をするのには前者のほうが適していたということです。ということで、個人的には、この映画は字幕より、吹き替えで見ることをお勧めします。ご存じの方も多いでしょうが、字幕よりは吹き替えのほうが情報量が多いのです。説明がなければ話が理解できなければならない作品だということを考えると、やはり少しでも情報量が多い吹き替えを選択すべきでしょう。(もちろん、英語で聞き取れるという方は、字幕で問題ないかと思いますが)なんだか悪かったところだけ挙げてしまったので、最後に良かったことも。ラストシーンは、映画のほうがよいのかもしれません。やはり、ヴィジュアルがあることで、感動が増すこともあると思うのです。あと「最後の晩餐」の解説も映像があれば一層分かりやすいことは間違いありません。
2010年10月25日
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ジャン・ルノワールの名作映画。数年前にルノワール+ルノワール展に行ってからずっと見たいと思っていた作品だったのですが、とうとう念願が叶いました。それにしてもこの作品、結構難しかった。というのも、人と人との関係がすごく分かりにくいんですね。一体この人はどういう職業の人で、どういう理由からこの人に関わっているのだろう、だとか、それこそ恋愛事情だとか、そういったものがただなんとなく見ているだけでは頭に靄でもかかったような感じでしか見えてこない。もっと主体的に、映像表現を考えながら見なければならなかった映画だと私が気付いたのは終盤に差し掛かってからでした。ラスト、ニニはムーラン・ルージュでの出演を拒否するのですが、その拒否に至るまでの二人の関係の変化がそれこそ映像的な構造によって丁寧に描写されているのです。舞台が始まり、ムーラン・ルージュで女性が歌を歌っている時、ニニとダングラールは幕を挟んで、丁度上手と下手の逆側の位置に存在しています。これが二人のうまい対比となっていて、ニニはダングラールを想っているが、ダングラールはもうニニを想っていないことが構造的に示唆されるのですね。幕が二人の間に存在するのも、二人の仲が断絶してしまったことをさりげなく仄めかしていたりと、映像的に綺麗です。このように、映像のちょっとした構成の中に関係を描写しようとするというのが、ジャン・ルノワールの意図だったのではないでしょうか。こういったところをきちんと最初から見ていなかったのが少し悔やまれます・・・。それにしてもラストのダンスシーンはすごかった。すごく華やかで、自分もムーラン・ルージュにいるような気分になりました。なにより衣装がいいんですよね。スカートまくりあげたりとか、本来すごくはしたない行動のはずなんですけど、そう見えない。いやらしいのではなく、むしろかわいらしいと思えるような衣装になっているのです。とにかく、最後のシーンだけでも見る価値ありです。それにしてもニニを演じているフランソワ―ズ・アルヌールって、やっぱり003のモデルになった人なんだろうなぁ、とか思った。
2010年10月25日
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ツイッターで少しスタドラについて呟いたものを1つにまとめてみます。下の方が古いので注意。#うーん、結局何もまとまらなかった笑さて、お風呂にでも入ってこよう・・・。#こう思うと、やっぱりタクトはウテナでしかないんじゃないかという気がしてきた。ただ幾原が主張した「男の子は王子様になれない」というのだけが違う。五十嵐は「男の子だって銀河美少年(王子様)になれるよ」とでも言いたいのかな。#ただ、外の世界に行きたいけど行けない、という意味で、ワコと姫宮は通じるものがあるんだよな。ポジション的にも、姫と巫女だし。しかもワコはタクトの決闘に立ち合う人でもあるしな。 #そう思うと、「魚ちゃん=姫宮」でもあるのか。そもそも鳥籠の中にいる少女というのは、薔薇園という籠の中にいる姫宮と結びつく。 #キャラ設定のところで書いておけばよかったが、綺羅星十字団だって鳳学園生徒会の何物でもないよね。で、石田彰は間違いなく鳳暁生。まぁ、魚ちゃんとのやり取りは、草時と馬宮を思わせないでもないが。 #で、やはり誰もが注目の戦闘シーン。これもウテナ的。0次元の空間は決闘場そのもの。戦闘でいつも戸松の歌が流れるのだって、ウテナでJ.A.シーザーがかかるのと同じセンス。 #それにしても1話で負けるのが緑髪の男というのは、セルフパロディとしか思えないwww #次に物語構造。ウテナでは基本的に1話に1人スポットライトが当たり、その人の内面を深めた上でウテナとの決闘、となる。スタドラでも同様に1話に1人(あるいは1つのグループ?)にスポットライトが当たり、葛藤を深めた上でメカに乗り込み、対戦。#ウテナとの類似項は複数挙げられる。まずキャラクター設定。色でキャラを分けるというのは古典的であるが、ビジュアル面を画面全体に打ち出したウテナの特徴でもある。 #こう思うと、スタドラは榎戸脚本の集大成になるのかもしれない。#と、榎戸脚本を共通項に、無理矢理「トップ2」にこじつけてみる。ちなみに公式HPではメカニックのとこを見ると、乗り込む人という意味で「STAR DRIVER」という言葉は使われている。メカのデザインも共にコヤマさんなんだよな。#最近思っていたこと。「STAR DRIVER」って、「星の運転者」ってことでいいのだろうか?それってつまり、「星を運転する人」ということで、しいては「星を動かすもの」なのではないか?
2010年10月20日
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水島監督飛ばしてるなー。久々にアニメらしいアニメ見たかも。一言でまとめると、イカ娘との価値観の違いというか、「え?そこ違うでしょ?」というのを楽しむアニメ。ここぞ、という場面でいろいろな表現を使ってキャラの表情を見せてくれるから、前の画面とのギャップが非常に面白い。この切り替えが実に見事で実にアニメ的。どっちかってと漫画的じゃないの?といわれそうだが、いやいや、違います。漫画だと1つのページを複数のコマで割っているわけで、空間的に様々な表現方法が同一のものとして存在できるのだけど、アニメではくっきり区切られているんだよね。個人的には、この空間的なずれが上手く時間的なずれにも作用している気がするわけです。つまり、漫画ではどうしても目に入ってしまって、次にギャグ絵になるだとかが分かってしまいますよね。でもアニメでは急にその画面が現れる。漫画以上に「なんだこのギャップは!」となるわけです。このギャップがイカ娘というキャラの価値観のギャップにも繋がって非常にいい味を出しているのですなぁ。
2010年10月20日
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マジでレベル高いなぁ。今のところ、スタドラと海月姫が抜群に面白い。パンストも弾けっぷりがいいしね。他に俺妹、ざくろ、ミルキィホームズも良作。バクマンも原作通りという意味では非常に手堅い作りになってるし、神セカも悪くはない。それ町はまだOPしか見てないけど、OPは梅津で非常にセンスある感じで好感が持てるし、マジで切る作品が見当たらないよ。とりあえずこのままいくと、スタドラは私にしては珍しくBlu-rayに手を出してしまいそうだ。
2010年10月16日
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昨日はレディースデイだったので、見てきました!簡潔に作品について述べると、脚本は悪くないが構成がなっていなくて、けれども作画やビジュアルが素晴らしいので、気付けば最後まで疾走してしまっている映画でした。ちなみに構成をやっているのは榎戸洋司、その人だったりするのですが、榎戸、本当に仕事する気あったのか!?要素要素は良く、非常に盛り上がるのですが、その繰り出した要素を回収する気が全くないとしか言いようがない!むしろそれがある種の勢いになっているような気もしなくはないのですが、“構成”という役職を置いた意味は私には感じられませんでした。この作品は複数脚本家がいるのですが、私が思うにきちんと話が繋がっているところは榎戸が書いていて、他の部分がその他の人なのじゃないかな・・・。つまり、恋愛の部分が榎戸。過去の話とか、ソノシーが落としたもの届けるとか、いかにも榎戸が好きそうなエピソードじゃないですか。で、ラストはJPとソノシーが結ばれて終わる。伏線というか、エピソードを回収できているのは恋愛だけなんですね。ロボワールドの話とか最終的にどうなったか、全く分からん笑逆にいうと、榎戸が大筋を書いて、あとはクリエーターが好きな描写、あるいは盛り上がると考えた描写を付け足したようにも見えます。結局、榎戸がこの作品でどういう立ち回りをしたのかは、すごく気になるなぁ。次に画面についてですが、とりあえずキャラクターデザインについて。キャラクターデザインはアニメスタイルとかを見てもらえれば分かりやすいかと思いますが、かなりアメコミ的です。影は真っ黒、体には鋭いパースを利かせ、どこかセクシー。これがどう動くのか、すごく楽しみだったのですが、そういう意味では期待を裏切られてしまいました。なんだかんだであそこまでパースは利いていないし、女性キャラなんかはそこまで影もベタじゃない。普通の日本のアニメと何が違うのか?ソノシーとかフリクリのハル子の延長のデザインにしか見えない。少しがっかりではありました。しかし、人間というものは新しいものに敏感でありながら、新しいものを忌避しようとする性質も持ち合わせています。それを考えると少しアメコミ風なデザインを取り入れた日本のキャラクターデザインというのは、悪くはないのかな、とも思います。実際、動いた姿を見ると、JPはあんなリーゼントを持った浮いた見た目なのにかっこよく、ソノシーは可憐で可愛らしく見えました。完全なアメコミ調ではそうはならなかったでしょう。動画としては、よいデザインでした。そして作画。作画はやはりすごかった。前半は正直、すごいけど10万枚もかけるほどいい作画なのか?と懐疑的でしたが、後半はめちゃくそかっこよかったです。(まぁ、前半もタイトルが出る前あたりの白と赤だけで見せた車が走っていくシーンはすごくよい作画でしたが)ガイナの面子が多いので、ガイナっぽい部分も多々見られました。ガイナはやっぱりいいなぁ。こういう粗い作品にはよく似合います。なんやかんや書きましたが、もう一度見たいなぁ・・・。ラストのゴール直前でのJPが言った「見えた」の意味を測りかねているし、他にも色々もう一度確認したいシーンがちらほらと。スピーディーな作品名だけに見逃しも多いんですよね。ストーリーもかなりかつかつに詰め込んでるし。
2010年10月14日
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とにかくあずにゃんがかわいい笑ツンツンしてるあずにゃんはなんかツボだわ。川口監督の作風に合ってそうな話なだけに、降板は残念だな。
2010年10月11日
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1話の戦闘パートがやけに金田してると思ったが、総作画監督沼田さんか!納得。EDの画は面子的におそらく坂井原画だと思ったが、やっぱりそうか。監督の森脇さんは演出をチェックしてる人の間ではよく名前が挙がる人だけど、なんか特徴をつかみ損ねたなぁ。普段どういう演出する人なんだろう?今回は画面分割が多い気がしたが・・・。とにかく話としては、良くも悪くもおバカっぽかった。優秀な子が急に落ちこぼれになり、そこからの再出発、という展開はまるでこの作品は2期か!と突っ込みたくなる。一般的には1話に持ってくるものではないよな。でもそれまでのドラマが見えないからこそ、楽観的に主人公たちがこれから頑張るぞーってなってもさほど嫌な感じはしない。問題は今後どうなるか、かな。もともとの落ちこぼれが頑張る話との違いをどう見せてくれるのかを期待することにしよう。
2010年10月11日
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REDLINEは何気に榎戸脚本だと・・・!?食い散らかされているらしいが、それでも見なければ。
2010年10月10日
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1話見たときはどうかな、と思いましたが、2話はとてもよかったです。冒頭が特にしみじみとしていて、とてもサトジュンらしいよい出来でした。そして、声優さんの使い方が全体的にいい。母親の声が緒方さんなのがふわふわしたかんじでたまゆらに合っているし、何より志保美りほが葉月さんなのは最高。つまりたまゆらはARIAのその後の話ということですね。だからやっぱり素敵な不思議を追い求めるストーリーなんです。今は時間がないので、たまゆらについては今度じっくり語りたいな。
2010年10月07日
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夏休み中にイタリアに旅行に行っていた時にたくさん映画を見たのだが、すっかり感想を書くのを忘れていた。細部はもはや忘れてしまっているかもしれないが、一応感想を。●パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々ハリー・ポッター以外の何物でもない笑ただ、吹き替え版だと主人公が宮野ボイスなので楽しい。わくわくしながら見れる作品なので、子供さんがいらっしゃる方は一緒に見るのもよいかも。●ペルシャの王子これが思ったより良かった。上映していた当時、一番の注目作となっていたのは知っていたのだが、そこまで評判を聞いていなかったので。パイレーツがシリーズを重ねるごとに落ち目になっていたし、ここらでディズニーもドキドキするような冒険やラブロマンスが詰まった新作を出すべきだと思っていたが、まさにそれがこれ。アクションはあまりにもありえなくてアニメ的だともいえるが、それがディズニーらしさを引き立てている。意外と序盤で敵の黒幕が分かってしまったり、最後の死んだ兄弟たちみんなが生き返ってしまうという、ご都合主義というか、あっけない展開もよい。だってディズニー映画なんだもの。多少強引でもハッピーエンドに持っていくことに価値がある。●ロビン・フッドうーん、これはちょっと見ているのが辛かった。長いからというのもある。後半はまだ持ち直したけど、もう少しコンパクトにできんもんかね。●Letters to Julietどうやら日本では公開していないらしい。マンマ・ミーアのアマンダが主演である。いわゆるラブ・ロマンス映画で、ローマの休日と同じジャンルといってもいい。お伽話的な話だ。つまり、日常にはありえないようなロマンスを味わえる映画といえる。私はこの手のジャンルは大好きなので、よかった。今ふと思ったのだが、アマンダはオードリー・ヘップバーンと役柄としては似たような立場にあるのかもしれない。オードリーもマイ・フェア・レディなどのミュージカルに出ているし、コメディタッチのラブロマンスを得意とした。アマンダの今後の活躍が楽しみである。あと個人的にはクレアを演じたヴァネッサ・レッドグレイブが素敵だった。昔はさぞかし美人だったのだろうな、と思わせる容姿を持ち、どことなく品が漂ってきて、まさにクレアそのものだった。●ベスト・キッドこれも非常に丁寧に作られていてよかった。ジャッキー・チェーンを見ようと思ってこの映画を鑑賞した人の中には、彼のアクションシーンが少ないので残念に思った人も多いかも知れない。だが、これはジャッキーの新境地だと個人的には思った。ジャッキーの映画をすべて見ているわけではないが、この作品はジャッキー演じるハンさんの心理描写が非常によくできていて、泣けた。本当にジャッキーの演技がいい。家族を失った「悲しみ」が常にハンさんを取り巻いている。普段の素振りでも単なる一風変わった人というだけではなく、何かしらの暗い過去を背負っている人だというのが表情や声から分かる(声は日本語吹き替えで見たので石丸さんの手柄だ)。これは見事としか言いようがなかった。そして何より一番すごかったのは、ハンさんの悲しみが爆発したシーンだ。妻や息子の命日の日、ハンさんは主人公には「練習しすぎは良くない」と稽古を休みにすると言った。もちろん嘘だ。しかし、命日だと知らない主人公はやったと喜び、気になっている女の子を無理矢理連れだして遊びに出かけてしまう。この女の子は実は次の日が音楽学校の入学試験で、当然練習しなければならなかったのだが、このことがきっかけで試験には失敗。彼女の両親に「君は悪い影響になる」と告げられ、絶縁状態にされてしまう。絶望的な悲しみを抱えた主人公は知らぬうちにハンさんの家へと向かっていた。休みだと告げられていたにもかかわらず。するとそこには、余りの自責の念に耐えられず暴走し、自分の車をたたき壊すハンさんの姿があった。自分の過去を告白するハンさん。それを静かに聞く主人公。ハンさんは自分を責め続ける。何故妻と喧嘩をしてしまったのか。どうして平静な状態を保てなかったのか。それに対し、主人公の少年はハンさんに二つの棒を差し出す。カンフーの稽古だ。ここが本当に泣ける。主人公とハンさんの姿は直接画面には映されない。長く伸びた二人の稽古をする影だけが映し出される。二人の心は映像的には二つの棒を通して、実質的にはカンフーを通して繋がったように思えた。カンフーは誰かを倒すためのものではなく、自分を守るものである。それがこのシーンには如実に表れていた。主人公はこの場面を通して初めて実際にカンフーの極意を感じ取ることができるようになり、メキメキとさらに腕を上げていくという流れも見事。何より、ハンさん自身が「立ち上がる勇気をもらった」と言っていた通り、主人公の負けても諦めないまっすぐな心がきっちり表現されているのがいい。これは二人の対比構造を組み取れば、分かりやすい。・ハンさん→家族の命日・主人公→好きな女の子と絶縁と悲しみを抱えたもの同士なのだが、それぞれの在り方が違っていて、・ハンさん→絶望・主人公→望みを捨てていないといった感じになっている。これを行動としては、・ハンさん→自分の車の破壊・主人公→稽古といった形で表現している。こうすることで、本当に主人公の少年らしいともいえるピュアさが出て、好ましい描写となっているように私は思う。そして、稽古を申し込まれて、最初は棒も手に取らなかったハンさんだが、主人公の姿を見るうちに自分も再び立ち上がる勇気をもらう、という流れになる。稽古日ではない、というのも効いていたなぁ。とにかくよい映画だ。それにしても、今年の夏はかなりたくさん映画を見ることができたな。幸せだった。
2010年10月06日
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そうそう、今日後輩から渡辺信一郎コンテだと聞いたのだが、私はてっきり細田かと思ってたよ。だってナージャなんだもん笑。
2010年10月05日
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むしろ90年代のエヴァやウテナなどを筆頭とする、「評論してくださいアニメ」の再来、といった方が正しいかも知れない。ただし、ゼロ年代を経た「評論してくださいアニメ」になっている。キャラクターの設定は明らかにウテナ的。色で個性を強調されたキャラクター像が後にどう活きてくるのかが個人的に楽しみ。それにしても緑は初っ端からやられる運命なんだなぁ。ウテナ的だと思ったのはもう一つ。鳥籠に入れられた少女だ。これは薔薇の花嫁である姫宮アンシーに他ならないではないか。ただ決定的にウテナと違うのは主人公が銀河美少年であることだ。少女が王子様を目指す物語ではない。ビジュアルからいっても、少年が王子様になる物語なのだろう。幾原邦彦監督はもう少年は王子様になれないといった。しかし、ウテナから10年を経て、少年は王子様に再びなれる術を見つけたのではなかろうか。これはもしかすると鳳暁生の人生やり直しの物語なのかもしれない。
2010年10月05日
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というか、ふと思い出し書き。ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ヴェニスに死す」のカメラワークがすごいなぁ、と思ったけど、よく考えたら似たようなカメラワークを見たことがあったことを思い出した。それもアニメでだ。あの高畑勲監督の初監督作「太陽の王子ホルスの大冒険」のヒルダがちょうど出てくるシーンの前の描写。人は写っていないけれど、まさにカメラの動きとしては一緒だったのではなかろうか。今度確認してみよう。
2010年10月05日
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読んだのはもう3週間ほど前だが、今更ながらレビューを。映画のほうはずいぶん脚色されていると聞いていたので、どこがどう違うのか楽しみにして読んでいたのだが、なんというか、やはり原作はすごいなぁ。イルミナティを始めとした秘密結社に関する知識や宗教美術に関する説明はもちろんのこと、反物質の科学的考証までもが行われている。映画ではこれらの説明は随分と簡単に済まされ、ほとんどなかったに等しい。これにより、映画では殺人事件というスリリングな事象自体が焦点となっていたのに対し、原作では殺人事件はあくまで宗教と科学の対立という問題から派生して起こった悲劇だった、ということが強調された。(もちろん、原作でも娯楽部分の大半はこの殺人事件ではあるのだが。)筆者がおそらく一番描きたかったのは「天使と悪魔」という題と同じく、対になる存在である「宗教と科学」であろう。しかし、この長く対立していた二つの存在は、ラストでは既に融合し始めていたことが示唆される。ネタバレになってしまうが、それを象徴するものが前ローマ教皇の清らかな体のままでの創造(処女懐胎=人工授精)である。これは映画にはないエピソードだったので、読んだ時には非常に驚愕した。単なるサスペンスではなく、こんなに深い話だったのかと感心したのだ。しかもエンターテイメントとしても、これを発端とする犯人の動揺も非常に興味深い。犯人は全てがよかれ、と思って、神の代わりに殺人を行っていた。しかしこの事実により、それが実は間違いだったのではないか、という葛藤がそこに生じる。この葛藤こそが神々しい死へと犯人を駆り立てる。単に犯人だとばれたから自殺した映画版とは大きな違いだ。また別に、実は犯人は「宗教の祭壇」にかけられた被害者だったのではないか、という疑惑が浮上する。もっと分かりやすくいうと、犯人は宗教の犠牲になったといえるのではないだろうか、という疑惑である。宗教という思想に囚われていたせいで大切な人を殺し、そして罪もない人々も死の穴へ突き落してしまった。そんな風に思えるのである。ベスト・セラーになるのも納得の一作だった。近々「ダ・ヴィンチ・コード」も読みたいな。
2010年10月02日
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少し前にアニメスタイルでダンガイオーを取り上げていたので、これを機に平野俊弘(現:平野俊貴)作品を見てみる。ダンガイオー、イクサー1の順に視聴。ダンガイオーも作画はかっこいいし(OPはあの山下将人氏!)、声優にはあの神谷明を起用。そして、堀江美都子と水木一郎が歌うテーマソングは最高なんだけども、イクサー1を見てしまうとどうしても見劣りしてしまう。イクサー1のほうがストーリーも掘り下げてあるし(キャラクター数が少ない分、OVAの話数的には合っているのだろう)、何より音楽が良すぎる。渡辺宙明音楽はこういう熱いメカものにはやはり強みになる。アニメ様のコラムによると、昔の特撮だとかを見ていると音楽的なパロもあってもっと燃えられるらしいのだが、いかんせん特撮はあまり見ないので分からない。イクサー1は本当にOVA黄金期に作られたのがよく分かる作品で、マニアックな作りになっている。多少エログロだし、何より美少女でメカ。美少女はもちろん今でいう萌系ではなく、どちらかというと肉質が感じられるデザインに仕上がっている。全編を通してスタッフの愛情が感じられるし、金田系(いや、ここでは大張系といった方が確かなのかも)のテンション高い作画も魅力的。本当にこの頃のアニメはすごかったなぁと思う。今は良くも悪くもこういった作品はほとんど見られなくなってしまったなぁ。
2010年10月02日
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