残業人間の野遊び生活
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鈴鹿にやってきた。 俺自身バイクも乗るし、かつて鈴鹿8耐の観戦にも来たこともあって、鈴鹿といえば、一般的にもモータースポーツの聖地なのだが、俺にとっても北海道に加えて、鈴鹿もバイクの聖地的威厳を放つ場所なのである。 目的はといえば、鈴鹿サーキットの遊園地で、家族3人清く正しく1日を遊んで過ごすというもの。 で、予定通り、朝から延々いろんな乗り物に乗って楽しんだ。 これだけならいつもの普通の清く正しい親子の1日ですな。 閉園1時間前、突如K助が叫んだ。 「バイク乗りたい!」 現役バイク乗りの俺が、この発言を無碍にするわけがない。 鈴鹿サーキットの遊園地には、観覧車に乗るのと同じ乗り放題チケットで、スタッフが付きっきりで面倒を見てくれ、電動バイクに乗らせてもらえるのである。 ニーパット、エルボパット、メットに軍手。完全装備である。 それにしてもかなり不安そうなK助である。 発進と同時に、加速とメットの重さで、く、く、首がぁ! k助ぇ、あごをもっと下げろ!ニーグリップだ!目線はもっと前だ!コーナー立ち上がりはアクセル開けろ! 叫びたいのをじっとこられて黙って見ているこっちもハラハラドキドキ。 でも、こけることなく、よたよたふらふら淡々とコースを周回するK助。 19歳でバイクに乗り始め、かれこれ21年。 まさか、俺の息子がバイクに乗る姿をこんなに早く拝むことができるとは。 頭の中は、数年前にテレビで流れたホンダCB1300のCM、父さんが息子をCBの後ろに乗せてタンデムツーリングに行くCMね。 あのCMが駆けめぐっている。 無事完走。 写真右上で、ビデオカメラを持って必死に撮影しているオッサンは、他でもない、K助のバカ親である。 走り終わって照れくさそうに戻ってきたk助を、ぐっと抱きしめ、 「k助、よぉ頑張った!上手だったぞ。今日はご褒美に父さんがビールを飲んでやろう!」 決して俺が押しつけたわけではない。K助から乗りたいと行って、バイクに乗ってくれたのである。 果たして、親の姿を見てたからそう言ったのか、単に遊園地に面白そうな乗り物があったからなのか、そこまでは想像しえないが、バカ親的には、目頭がホットになるくらい嬉しい出来事なのである。 帰宅後、1日中遊んで疲れたK助は、あっという間に夢の中。 その後、喜びのビールが俺の胃袋へ、イグアスの滝のごとく流れ込んでいくのであった。 あと11年待てば、K助と二人で、2台のバイクでツーリングに行くことも、まんざら夢ではなくなってきたかな。
2009年06月06日
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