SAMEJIマジメ日記 JAKE JAWSのHP
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ほんとに、このところ、やな事件ばかりだ。テレビのニュースを、見るのが嫌になっている。高校生が事故死した[エレベーター]の選定について、小中時代の同級生[Y.K]が、ぼくらのMLにこんなことを書いてきた。以下、転載。;:;:;:;:;:;> エレベータの件は、東工大も「被害者」、入札で安く買ったわけだ。入札で安く買った、というのはそうだろうね。シンドラーは官公庁ばかりだし。昨年来、公取がらみの妙な事件が多い。30年続いた下水処理場建設の談合がつぶされたが、昨年、公取が立ち入り検査して書類をゲットして検察に回した結果だね。我々と同年代の、営々と30年以上働いてきた大企業の部長クラスがぞろぞろと捕まってしまった。定年目前だが、退職金もないだろう。それで世の中がよくなるなら、それでいいのだろうが、談合がつぶれると、官公庁は結局、安い物しか買えなくなる。シンドラーが安値を出してくれば、それになるし、エレベーター管理業者が安値を出してくれば、管理はそこに決まる。姉歯事件も、流れとしては、そういうことだ。その結果、人が死ぬ。民間会社が購入する場合でも、たとえば石油会社がプラントを作るとか、船会社が船を作るとか、そういうときはもちろん入札とか合い見積もりとかをして選ぶわけだが、値段だけでは決めない。技術とか実績とか、いろいろな要素を、購入担当者が判断する。「安物買いのゼニ失い」という言葉があるように、安い物を買って、そのプラントが動かなかったり、船が沈んだりしたら、それを購入した民間会社は大痛手を受けるわけだから、そんな安易なことはしない。官公庁は自分の金じゃないし、安物を買ってもつぶれるわけじゃないから、値段だけで決めて平気だ。しかしそれは結局、市民のためにならない。つまり、たとえば下水処理場建設を安いだけで決めてしまって、出来てから、周囲がくさくて困る、あふれかえる、なんてことになったら市民は大損だ。そうならないように民間側であらかじめ調整する。それが談合。発注側の官公庁も、担当部署の人はその事情に通じているから、奨励はぜずとも黙認してきた。30年もだ。そこに公取がつっこんできて、談合をつぶしてまわるものだから、安物買いで人が死ぬことになる。すべての談合を肯定するわけではないが、談合には社会的な意味があったのだとはいえる。公取には報酬付きの密告制度があって、ホームページで募集している。何でもいいから気づいたことを知らせろ、報酬を払う、と書いてある。そして密告に基づいて、査察するかどうか、審問するかどうか、すべて裁判所などの捜索令状なしに自分たちで勝手にできる。さらに、その結果に対する審判も自分だけで勝手にできて、しかも判決は主文だけで、判決理由は一切明らかにされず、不服申し立ても受付ない。そして、公取は手柄顔に記者会見し、対象者がいかに悪徳であったかをまくしたてる。次はどこをやろうか、てなもんです。まるで戦前の治安維持法状態です。そこに赴任してきたのが今の公取委員長で、自分の法解釈で、どんどんやって、喜んでいる。独禁法は、すべて自由競争でやれという趣旨だ、自由競争とは価格競争だ、と公取委員長は本気で信じ込んでいる。昨年の下水処理関係会社への立ち入り検査も、そういう流れの中で起き、多くの逮捕者を出し、30年来の談合組織がつぶれた。その結果、各市町村にはもっとよい下水処理設備ができるか、というと、そういうことはない。たぶん、もっと悪くなる。シンドラーになる。さすがに国会が、与野党ともに危険を感じて、そんな勝手なことをするなら独占禁止法の条文の方を変えて、公取の権限を縮小するぞ、となった。これが、先日の、新聞の独禁法特例を継続して認めるかどうかの攻防で、誰も何も不都合を感じていないところへ、そんな特例は認めない、と突然言い出して火をつけた公取委員長だったが、最後に折れた。自分の代で権限を縮小されては、官の仲間に申し訳ないということだろう。官僚の専横に対する民主主義の勝利、というか、まあ、国会が最高の機関だという当たり前のことが、機能したわけです。;:;:;:;:;:;:いつも、鋭いコメントを披瀝する仲間の一人であるが久しぶりに彼のコメントに溜飲が下がる思いをした。本日は、転載でした。
2006.06.09
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