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文庫: 328ページ 出版社: 講談社 (1992/04) ★★★☆☆..................... 葉琉子が人を殺した…。 「高柳バレエ団」の事務所に強盗が入り、葉琉子が花瓶を振り回し、気付いたら強盗は死んでいたという。 正当防衛なわけだが、それを立証するには、死んだ男が強盗だという証拠がなければいけないという。ということは証拠がなければ葉琉子殺人罪になってしまうのか?…。 殺された男は近々絵の勉強の為にニューヨークに発つ予定であった。そんな男が強盗など働くものか。 そしてバレエ団の中からもニューヨークに留学させている者がいたことが分かった。.........................
August 31, 2007
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単行本(ソフトカバー): 247ページ 出版社: 扶桑社 (2007/4/28) ★★★☆☆ 「暴かれた9.11疑惑の真相」の著者が書く、日本の闇。 政府が進める大事業の闇の部分にメスを入れようとする人物は消される。 植草教授は国策のでっちあげ逮捕だ。 後半にはテレビ等でも取り上げられている9.11の闇の部分について語られている。
August 30, 2007
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文庫: 304ページ 出版社: 新潮社 (1991/11) ★★★★☆ またまた幽霊もの。 赤川次郎さんの小説は共通して若い女の子が出て、キャラクターも共通性があるのだが、なぜか飽きずに感情移入してしまい、のめり込んでしまう。絶大な人気を誇っている所以なんだろうなぁ。 笑えて、そして切ない物語。...................... 低血圧でとろい中二の妹の実加を、母親のように面倒を見ている高二の千津子。学校帰りふたりは歩いて帰っているとバイクが横転し、それを避けようとしたトレーラーの荷台が横倒しになり姉の千津子を襲った。「いつもあんたのそばにいるからね」と言った後、トレーラーの箱に千津子は押し潰されてしまった…。 数日後、実加の耳には死んだ姉の千津子の声が響くようになったのだ、実加の耳だけに。 ふさぎ込んでいた実加だったが、姉の声が聞こえ、話せるようになるとすこぶる明るくなった。母も明るくなり、姉のお陰でなんとか家族が立ち直ってきたのだ。 ピアノの発表会や友人の父の死、同級生の兄との恋、と実加は姉に支えて貰いながら強く成長していく。.........................ふたり 文庫
August 30, 2007
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文庫: 486ページ 出版社: 角川書店 (1998/12) ★★★☆☆ ホラー長編、再読です。 バイオ・ハザードを思い出します。 左腕が這いずり回る、ちょっとありえない話です。でも怖いです。 しかし長かった…。難しいくだりもあり、文字がびっしりで8~10時間位かかったかも。後半ちょっとナナメ読み。........................ 製薬会社レルンジャパン埼玉研究所の三号棟でウイルスが漏洩した。通称レフトハンドウイルスLHV。 主任研究者の影山はその中に立て篭もった。言うことを聞かないとウイルスを撒き散らすというのだ。 感染した者は左腕が膨れ、数日後に左腕は脱皮して生き残るが本人は死亡する。生き残った左腕は自ら這いまわり行動する、光が弱く音に興奮するとされている。そして凶暴…。研究材料を寄越せ、と影山のいう通り、一般人の一人の男が三号棟に放り込まれたのであった…。..........................レフトハンド 文庫
August 29, 2007
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文庫: 292ページ 出版社: 講談社 (2001/04) ★★★★★ わりと近いところに住んでいた為、夏になると思いだします。 当時、夏休みでボケーっとしていると、上空をヘリがじゃんじゃん飛んで行ったっけ。 携わった人たちの、こんな苦労があったとは…。 単独飛行機事故では世界最大! 1985年8月12日、夕刻、群馬県の奥深くの御巣鷹山に日本航空機123便は墜落し、520名の尊い命が失われた瞬間だった。 阿鼻叫喚、地獄絵図、前代未聞、空前絶後の事態。 遺体確認捜査責任者刑事が語る生々しい実態が語られる。 藤岡市から上野村まで車で一時間半、車がやっとすれ違える道で、しかも片側が崖になっており、年に数台落ちるのだそうだ。そんな道をおっかなびっくり進み終えると今度は徒歩で約1時間近く登った所が事故現場だという。 遺体が運び込まれ、身元確認がされることとなった場所は藤岡市民体育館。 災害救護のプロである日赤の看護師、医師、そして警察官はほとんど寝れずに、極限状態の中、それでも団結して遺体の処理と確認を行った。 安全ベルトのせいか、遺体のほとんどが胴体から切断されていたり、内臓や骨が飛び出し皮一枚となった遺体、小さい子供の無残な遺体…。 涙なくしてはいられない…。 夏場とあって遺体はすぐに腐敗し蛆がわく。匂いも半端ではなく、いくら医者とはいえ、体調を崩し寝込んだ者もいたという。 事故後四日後ともなると遺体の腐乱は激しく蛆虫もあっという間に大きく成長し、慣れている検死のベテランでさえ「こんなでっけえ蛆ははじめてだなぁ」と這い上がってくる蛆を払い落とす。 機体は反転し背中から墜落していったと何かに書いてあった。 もし、どういう状態であれ、胴体着陸していたなら、もう少し交通の便が良いところだったら、もっと生存者は多かったろうし、遺体もこんなにも傷つかなかったのではないか…。 当時の現場墜落遺体
August 28, 2007
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文庫: 319ページ 出版社: 文藝春秋 (2007/03)★★★★☆ 様々な場所で様々な人生を送る女性を中心に描いた、切なく、そして逞しい短編集。 人生に疲れた人はこれを読んで励みにして下さいw ~道連れの犬~ 頼子と吾郎は駆け落ちしてきた間柄だ。そして、吾郎が浮気性だということが分かる。 居なくなった吾郎を探していると様々な女性に「ちょっとお時間いただけませんか」とか「お会いできませんか」が口癖になってしまった。そして、そうやって声を掛けた女性はしぶしぶ会ってくれた、のだが…。~不運な女神~ 飲み屋を細々とやっている祐子は夫を脳出血で亡くしている。 残された娘と姑の3人暮らしだ。しかも10歳の娘は死んだ夫の連れ子だ。 こんな人生のはずじゃなかったのに…。~凪の情景~ 病弱だった夫の弟が見つかった。今度入院したら戻れないだろうと考えた弟は「そろそろ行こうと思います」という手紙を残し逝った。~枇杷~(ビワ)(読めませんでしたw) 不倫の末の結婚、そして今度は同じ運命を辿ることになってしまった佳奈子の許には枇杷が毎年届く。 その枇杷の送り主とは意外な人物であったのだ…。~ドール・ハウス~ 女だらけの一家のお話。 「これが大おばあちゃんね、それで、これがおばあちゃん、これがママ、で私」とおもちゃで遊ぶ一番小さいおちびさん。なんともこの一家は男運が悪い家系であった。~桜舞~ 桜の木が見える景色が、マンションの建設により伐採されるかもしれない。今までの景観は台無しになる。 住民一丸となって反対運動をしていると、思わぬ人物がそこに入居することが分かったのだ。~帰省~ 上京して以来、ずっと男の都合に合わせて生きてきた要子は久ぶりに田舎へ帰省したが、独り身になった母は白内障も患い相当年老いていた…。 とっても切ない一編。~彼方より遠く~ 何をやってもノロマでダメなやつと言われ続けてきた由紀江は今日も自転車で小さなスナックに通う。 解説:山下久美子さん 唯川さんとのコラボCDを出しているらしい。 山下久美子さんといえば布袋さんとのコラボ初CDが良かったなぁ。不運な女神 文庫
August 27, 2007
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文庫: 329ページ 出版社: 幻冬舎 (2007/03) ★★★☆☆ シリーズ第四弾。 現役の医師が、実体験をもとに描く人間ドラマ。 幼児の心臓が停止。 この危機を凌ぐことができるか…。 (表紙カバーより)........................... 幼児の肝移植は予定時間より少し掛かったものの無事に終了した。だが、数週間後、状態が悪くなり、敗血症かウイルス感染の疑いがかかる。術後2ヶ月かそこらで死なせてしまってはマスコミが何を言い出すか分からない。ましてや、当麻は母が危篤ということで途中退場しているのだ。当麻が矢面に立たされる可能性も出てきた…。 医師に欠員が出来たため、当麻は青木を呼び戻そうとするが、京子との関係がぎくしゃくしている為にためらっている。京子自身もその話をされ青木が戻ってくるなら辞めるしかないと言われる。京子が当麻に気があることを知らないのだ。............................孤高のメス(第4巻)
August 24, 2007
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文庫: 270ページ 出版社: 光文社 (2007/2/8) ★★★★☆ 毎日三時間程度しか寝ていないという赤川次郎先生が小説を書くに至った経緯や日常のことを綴ったエッセイ。 父親はほとんど家に居ない人だった為、小説には父親の陰が薄い。 シャーロックホームズの真似事をして、中学三年生から小説を書いていた。 先生曰く「物語は無限に作っていける」という。 本を読むことは自分の人生に免疫を付ける予防注射みたいなものだ。 その他、映画の中の矛盾点の話やアウシュビッツ、ヒトラー、民族問題に語りかける。 なかなかいい感じの一冊です。イマジネーション
August 23, 2007
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加賀恭一郎が初登場する作品ということです。 学生寮の一室での密室殺人、おお、と思い読み進んでいくうち、なんか茶道の話とか訳の分からない図解が数ページ出てきたりとか、茶道のサの字も知らない私は撃沈されました(笑) あと表紙ダサすぎ。卒業 文庫
August 23, 2007
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挫折です。><別荘に恋愛と「恋」のホラー版?って感じ。死者はまどろむ 文庫
August 23, 2007
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単行本: 535ページ 出版社: 角川書店 (2005/6/30) ★★★★☆ 再読です。 これを読むのはやっぱり夏ですね。 「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2006年本屋大賞2位」 学校なんて無理に行かなくてもよい、という元過激派の父に黙って付いていく妻も同志だ。 そんな両親に振り回される兄妹を描いた傑作。..................... 父にプロレス技をかけられる小学6年の二郎、母がやっている喫茶店の隅っこに腰を掛け、足をぶらぶらさせている、かわいい妹桃子、年の離れた姉の洋子は不倫をしている。 「政府に搾取されるものか」と父はいう。 国民年金課の人間が訪ねてくると「押し売り」と呼ぶ。 小学校の旅行代が高いといい、学校に乗り込んでいく父は自称作家だ。 そんな父の友人だというアキラおじさんが居候することになった。 寿司を奢るとか焼肉を奢るとか言っている誘惑に負けた二郎はアキラおじさんの頼みごとを受けた。それは、あるマンションにぬいぐるみを持っていき買ってもらうことだった。 数日後またそのマンションへ二人で行くと、アキラおじさんはゴーグルの様なマスクを掛けて大声を出して突入していった…。 それから上原一家は東京を離れることになった。行き先は父の故郷沖縄だ。 故郷に帰ってきた父を皆は歓迎してくれ、あれこれ援助してくれた。 だが、西表島の生活は石器時代のようだ、そして父は野生化している。 住まいは空き家になっていたところを簡単に改築し生活していると、リゾート開発業者がやってきて「不法占拠だ」と新聞沙汰にまでなってしまった。せっかく平和を求めやってきた田舎暮らしが台無しになってしまった…。............................サウスバウンド 単行本
August 22, 2007
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文庫: 514ページ 出版社: 講談社 (2003/07) ★★★★★ 有栖川有栖さんお初です。 大阪万博開催時の推理劇に提供したものを小説にした作品なのだそうです。 いやー面白い。幽霊ものは裏切らないって感じ。笑いと感動と密室殺人と、盛り沢山でした。 幽霊物って結構あるけど、みんな楽しい。大抵主人公は面白いキャラだ。 そして一人だけ神埼(幽霊の人)のことが見える相棒早川との会話がなんとも面白い。笑っちゃいます。 最後に筆者が意図的に空白の数ページを残す…。神崎の為に…。(勝手に想像) また、いつか読んでみたい。.......................... 刑事の神崎達也はふと気付くと自分の体が半透明なのに気付いた。 「おれは死んだのか?」 思い出した、課長に呼び出され「すまん」と言われ拳銃で撃たれたのだ。 どうやら殺されてから一か月が経過しているようだった。実家の母や恋人の須磨子に会いに行ったが、存在を気付いてもらえなかったが、署に寄ると同僚の新米刑事早川篤だけが、唯一神崎の存在に気付いてくれた。 「ひゃっ!」とか何とか言ってしばらくビックリしていたが「今はしがない幽霊なんだ協力しろ」と神崎は言い、2人だけの捜査会議が始まった。 5か月前にも刑事が1人自宅で撃たれ殺されていた。いまだ犯人は捕まっていない。何か関係がありそうだ。 犯人はいったい誰なのか、内部の人間なのか…。~ねたバレ~ 神崎を殺した、課長の経堂が署の取調室で殺された、密室でだ。 神崎はもしかしたら犯人は相棒の早川なのではないかと嫌疑をかける。 そして神崎と早川が「先輩が殺ったんでしょう」「いや早川お前こそ」と口論しているところを須磨子に見られてしまった。とうとう来る時がきた。近頃早川は一人でぶつぶつ何かを言っていることが多く、周りの連中から「頭でもおかしくなったのか」と噂になっている。 須磨子は何を1人でやっているのか問い詰めると、早川は言う「神崎さんの幽霊と話していました」と。 彼女は、始めは信じなかったが、ある暗号のような言葉を早川を通して伝えると彼女は卒倒した。 「ケダタナアルシテイア」 『レオダモヨコスマ』 一人の刑事が押収した拳銃を盗んでいることが分かった。だが、課長は殺していない。 別の刑事が犯人なのか。 そして犯人と対峙することになった神埼はあの暗号を使う…。<登場人物メモ>神崎達也 27歳 巴東署刑事課捜査一係早川篤森須磨子経堂芳郎課長漆原夏美係長毬村正人佐山潤一幽霊刑事(デカ)
August 21, 2007
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文庫: 347ページ 出版社: 講談社 (2007/5/15) ★★★★☆ 短編だが、登場人物で繋がっている作品。 陣内さんのキャラがなかなか良いです。 銀行強盗ものの「バンク」はこれだけで一冊いっといても良かったんじゃ?なんて思いました。.........................~バンク~ 2人組の銀行強盗は8人の銀行員と一般客4人を人質にとった。 人質達は手足を縛られ、顔にはアニメのお面を被せられた。 人質のうちの一人である盲目の青年は、犯人達のちょっとした行動や言動からこう予言した 「きっと人質は一人ずつ解放されますよ」と。~チルドレン~ 非行問題の専門家、家裁調査官の武藤は罪を犯した若者達を見て、少しでも軽い措置のほうが彼らの将来の為と思い計らってきたが、何度も裏切られてきた。 今度担当になった万引きをした少年は自分の父親のことを「あの人」という。 会社の社長でもある、その父親は子供のことをすべて把握していたいタイプのようで「あの子は何をしゃべったか」と武藤にしつこく聞いてきた。 なぜ、自分の父のことを「あの人」と呼ぶのか、一体何があったのか…。驚きの事実が…。~レトリーバー~ 盲目の永瀬と盲導犬のベス、そして陣内と優子は駅前の高架遊歩道に佇んでいた。 陣内は失恋した。そのせいで自分の周りの時間がとうやら止まったらしいと訳の分からないことを言い出した。~チルドレン2~ 陣内さんは言う「俺たちは奇跡を起こす為、仕事をしているんだ」 夫がバツ2の離婚調停の話。~イン~ レトリーバーに出てきた永瀬とベス、優子が再登場。......................チルドレン
August 20, 2007
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文庫: 313ページ 出版社: 幻冬舎 (2007/03) ★★★☆☆ 医療ミス、カルテの捏造、医者たちの出世争い…。 命の重みを忘れるな。 (表紙カバーより)................ 妊娠中に発見された乳癌患者、非常勤講師をしている近江大に二歳の男の子の肝移植を依頼された当麻、異例の肝移植をマスコミにリークする男。 いざ手術となった時、入院中の母が急変との連絡が入る…。 手術は成功するのか、母親を自分の目で見送ることが出来るのか。.......................~登場人物メモ~当麻鉄彦当麻峰子島田光治(甦生記念病院 院長)矢野文男(外科医)渡瀬恒夫(外科医)平松婦長江森京子卜部大造(近江大)実川剛大川翔子遠山英昭蘭秋二徳武耕三孤高のメス(第3巻)
August 19, 2007
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文庫: 590ページ 出版社: 新潮社 (1998/01) ★★★★☆山本周五郎賞受賞 以前に読んだ作品。再読です。 多重債務者、自己破産、刑事が失踪した女性の真相をひたすら追いかけるストーリー。 借金関係の勉強にもなりました。........................ 足を撃たれ、リハビリの為休職中の刑事本間俊介のところへ、亡くなった妻の親戚である栗原和也が相談に来た。銀行に勤めているという彼は婚約者である関根彰子が失踪したので捜して欲しいというものだった。 彼女はカードを一枚も持っておらず、栗原の勤める銀行系カードを作らせようと申請したが、彰子はブラックになっていたのだ。調べると自己破産もしていた。 そのことを問い詰めると彼女は居なくなったというのだ。 本間が彰子の会社に行き失踪した経緯を聞くが心当たりはないという。履歴書を借りて以前勤めていた3件の会社にも念のため問い合わせようと思ったら、その会社は3社とも存在しなかった。 経歴を偽る理由、それは何か…。 そして、破産手続きを行った弁護士事務所を尋ね担当した所長に当時の詳細を聞き、履歴書の写真を見せると「別人だ」との返事が返ってきた。 スナック勤め、八重歯、野球場の照明が写り込んでいる家を移した写真、彰子の母親の死の経緯、通信販売会社、少しずつ本間は彼女とその真相に近づいていく…。..........................火車 文庫
August 16, 2007
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文庫: 384ページ 出版社: 講談社 (2005/8/12) ★★★★☆..................... 野々村万里子のマンションに珠洲署の警察から電話が入った「父が死んだ」と。 父と母は結婚25周年のフルムーン旅行で新婚旅行と同じ金沢方面に出かけていたのだ。 すぐに夜行列車に乗り現地に着くと、やはり父だった。能登半島の先端、恋路の海岸で発見され、どうやら殺されたらしいというのだ。 中年の女性と争ってという情報もあった。そして母は行方不明。何があったというのだ。 万里子は真相を突きとめるべくあらゆるところに聞き込みをしていると、見知らぬ人間から 「これ以上関わるな」と電話が入った。一体誰なのか…、真相は…。........................... 新婚旅行と同じ場所に驚愕の真相が…。 これ以上は言えません。 えっ?へっ?嘘でしょ!?な結末!蜃気楼の殺人 文庫
August 15, 2007
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文庫: 324ページ 出版社: 講談社 (1996/11) ★★★★☆ かなりサディスティックでグロテスク。 が、しかし、面白い、いや、面白くはない(笑) 病の源はやはり母親なのか…。あの少年Aの様に。 最後の結末で「うへ!?」となるが、そのまま終わっていても普通に素晴らしい一冊だったんじゃないかな。...................... 連続猟奇殺人犯蒲生稔の母親は、稔の部屋を毎日掃除する傍ら稔の持ち物やごみ箱の中身などを、くまなくチェックする、そんな母親だった。ある日、射○したであろうティッシュに紛れて血の付いたビニール袋を発見し困惑した。 それからというもの、もしかしたら息子は人を殺して刻んだのだろうか…、という不安に駆られた。 稔は女性を殺してから、ゆっくり味わうことを楽しみにしていたのだ。 元刑事で現在64歳の樋口は、身のまわりの世話をしてもらっていた女性を亡くした。あの連続猟奇殺人犯に殺された一人だ。その瓜二つの妹のかおるが「犯人を捕まえたい、姉だと思って犯人が近づいてくるかもしれない」と言い出した…。.............................殺戮にいたる病 文庫
August 14, 2007
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文庫: 329ページ 出版社: 講談社 (1996/10)★★★☆☆サスペンス・ミステリー六篇~まりえの客~ 柴山の別れた愛人聡子がクモ膜下出血で倒れた。 そして、聡子は方々から借金をしていたことが分かる。 見かけたことのない沢山の貴金属と男の影、妹との関係。 柴山は、いつも行っている飲み屋「まりえ」で愚痴をこぼす。 女というものは・・・とママに説教される柴山であった。 (お説教に私まで恐縮しちゃいました)(笑)~盗まれた風景~ 会社の皆からチヤホヤされている勘違い女と精神医学もの。~三十六号車の男~ タクシー運転手の宮野詠子は、いかにもタクシー強盗でもしそうなサングラスとマスク姿の男を乗せた。 行き先は展望台、もう閉まっている時間だ。本当に強盗なのか…。~アテネ断章~ アテネもの。~死せるソフィア~ 逢坂さんお得意のスペイン、ギター、フラメンコもの。 斜め読みですいません…。~最後のマドゥルガータ~ 同じく斜め読みですいません…。まりえの客 文庫
August 13, 2007
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そして扉が閉ざされた 文庫: 335ページ 出版社: 講談社 (1990/12) ★★★★☆ 岡嶋二人作品お初です。 徳山諄一、井上夢人の共作で、8年間コンビを組み30冊近い作品を発表したという。 へー。 この作品はいきなり密室からのスタートで、映画SAWのようでした。鎖に繋がれてはいないけど。..................... 男女四人が目を覚ますと地下のようなところに閉じ込められていたことがわかった。 咲子のオフクロ…? 「お前たちが殺した」咲子の母雅代が書いた文字だ。 四人は時計も財布もすべてなくなっていた。食料はカロリーメイトと水のみ。 三ヶ月前のことだった、あれは事故なのだ。 別荘から一人で出掛けた咲子はアルファロメオに乗り崖から海へ転落して死んだ。 車のシートのずれ、アイスピック、タオルの血…。 真相はどこに…。..........................解説:島田荘司
August 12, 2007
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文庫: 324ページ 出版社: 幻冬舎 (2007/02) ★★★★☆.................... 医局のがんである野本の下に就いていた青木はストレスが溜まり倒れてしまう。 青木のピンチヒッターとして送り込まれてきたのは渡瀬という太った男で見た感じ、使えそうもない奴だった。 そして、青木は甦生記念病院を去り、当麻の紹介で関東消化器センターでの研修医となった。 病院の厨房職員の女性が交通事故に遭い、救急車で運び込まれた。肝臓破裂の重症だった。 その患者中村キヨの娘浪子は別の病院、湖東日赤病院のオペ室に勤務しているという。その娘が是非手術に立ち合わせてもらいたいとのことで当麻は了承した。 しかし、当麻の懸命な処置にも関わらず帰らぬ人となってしまった。 だが、手術に立ち会った中村浪子は甦生病院に惚れ込み転職をしてきた。 一方、野本はあろうことか議員婦人の急性胆のう炎オペでミスをやらかした。..............................~登場人物メモ~当麻鉄彦島田光治(甦生記念病院 院長)小谷(甦生記念病院 副院長)矢野文男(外科医)青木隆三(外科医)野本六郎(外科医)平松婦長江森京子卜部大造(近江大)渡瀬恒夫(青木のピンチヒッター)実川剛大川翔子中村キヨ(病院の厨房職員) 浪子(湖東日赤勤務)孤高のメス(第2巻)
August 9, 2007
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思わず激写ー。最大積載量会社次第て
August 8, 2007
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単行本: 420ページ 出版社: 朝日新聞社出版局 (2007/04) ★★★★☆――幸せになりたかった。ただ、それだけを願っていた(オビより) 「福岡市内で生命保険会社に勤める21歳の石橋佳乃が何者かに殺害され、三瀬峠に遺棄された」 「幽霊が出る」ということで有名な福岡と佐賀の間の三瀬峠。 刑事が捜査するものではなく、そこへ至った者たちの人生模様を描いている。 舞台は九州福岡、佐賀、長崎周辺。 九州独特の方言での会話がなかなか良い。 家庭環境、逆ギレ、出会い系、見栄、嘘つき。 レールから反れてしまっていることに気付かないと悲惨な人生に向かってしまう。 テレビで女性が殺されたニュースが流れると「女も女なんじゃねーの」と口々に言う。多かれ少なかれ当たっていることが多いと思う。これを読むと正にそう思ってしまう…。 重い内容の中に純愛が潜む。 おススメです。悪人 単行本
August 7, 2007
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文庫: 504ページ 出版社: 講談社 (2006/2/16) ★★★☆☆....................... タイル張りをしている小さい会社の経営者の坂ノ上宅から、今度は知人の紹介で幽霊が出るという家を借りられることが出来た。 アナンの顔を見ていると誰もが自分の悩みを告白してしまいたくなってしまう。 アナンには分からなくても、相手が思わず喋りだしてしまうのはアナンの力なのか。 話を聞いたアナンの体には必ずどこかが青くなる現象が起きていた。 そして、アナンは小学生になった。 アナンは芸術的な才能と不思議な能力を持っていた。 芸術タイルを使ったモザイクアートはアナンの成長とともにどんどん進化していく。............................ 映像化も話にあがったようだが、様々な問題で未だに実現していないらしい。 これが映像化されたら素晴らしいきっと素晴らしいものになるんだろうな。 ~モザイク~ 石とか貝殻、タイルやガラス片等を使って、建築物の床や壁、工芸品等に絵や模様を装飾する、という昔からある手法のようです。アナン、(下)
August 6, 2007
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文庫: 435ページ 出版社: 講談社 (2006/2/16) ★★★★☆...................... オレハイッタイダレナンダ…。 今日でこの世をおさらばしよう…。 ホームレスの流(ながれ)はバケツ(子猫)と一緒に今日も店の裏で食べ物を漁る。 しかし、流は別のものを発見してしまった。それは人間の赤ん坊だった。 これはホームレスに比較的協力的な警官(牛窪のダンナ)に頼るしかないと思った流は雪の中を交番へと歩く。そして、交番の目の前に来たところで背後から男が追い抜いき牛窪のダンナ目がけて拳銃が発射され、血まみれになって倒れる一部始終を目撃してしまった。 流は逃げた。そして、ホームレス仲間の女性(ギリコ)と赤ん坊、子猫との共同生活が始まった。 名前は「アナン」。赤ん坊にくっついていた新聞の切れ端から付けた。 ギリコの出るはずのない母乳をアナンは飲み、そして吐いた。 吐いた時に同時に飛び出したものがあった。それは正体不明の青い石だった。 シャドウマンと呼ばれている男は人を殺したことがある、そして子供がめっぽう嫌いだ。 その男にアナンは連れ去られてしまう。鋏を振り上げたところを助けたのはギリコだった。 そして、ギリコは刺されてしまった。.............................アナン、(上)
August 6, 2007
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文庫: 378ページ 出版社: 講談社 (1992/09)★★★☆☆「館シリーズ」第3弾........................ 迷路館の老主人宮垣葉太郎は体調が芳しくない様だ。 迷路館は廊下が迷路になっている、あの奇矯な建築家中村青司が作ったとされている。 そこで老主人の還暦祝いパーティーが行われ八名が招待された。 皆が集まったと思ったら宮垣の秘書からとんでもない報告があった「宮垣先生が今朝、自殺されたのです」と。 部屋には遺書とカセットテープが残されていた。 肉親が一切いない為、財産の半分は宮垣賞設立資金に、残りは五日の缶詰めで小説を書き、一番優れていた者に残りの半分を与える、というものだった・・・。 そしてやはり殺人は起きてしまうわけだが、なんと自分が書きかけの小説どおりに殺されていたのだ・・・。........................ 推理小説の中に推理小説があって、そして・・・真相は・・・。 設定が1987年なのでパソコンは普及しておらず、作家はワープロを使っていた。文豪だとかオアシスだとか。 で、それが作中の中に出てきて、ワープロを使ったことのない私は意味が分からないので、思わず飛ばしてしまった。迷路館の殺人 文庫
August 3, 2007
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文庫: 331ページ 出版社: 集英社 (2004/10) ★★★★★ 第126回直木賞受賞作。 親友のるり子と萌の二人の会話が面白くて笑っちゃいます。なんたってるり子が笑っちゃいます。 るり子のキャラは自己中の塊のような女性で、まー、こんな女性とは結婚できませんね。でも、友達にはなりたいかな(笑) 面白くて半分くらい読み進んでから、つい、また、最初から読んじゃいました。 萌、るり子、崇少年の三人の関係がいい感じです。 最後に「ええー、それでいいのかい?」って思いました(謎)......................... 室野るり子は短大を卒業して一回り年上と不倫の末、略奪結婚し二年で別れ、一年後学生時代からのボーイフレンドと再婚し半年で別れ、今回三回目の結婚は親友の早坂萌の恋人だった。 結婚式が終わってハワイに新婚旅行に行ったら、さっそく冷めてしまった。 三度目の結婚もさっそく危うい感じだ。 るり子は自分が一番大好きで、そして、すぐに別の男に気が行ってしまう。萌は何度もそんなるり子に男を奪われているが未だに親友関係は続いているから不思議だ。 萌は遅くまで残って仕事をしていたバイトの少年秋山崇を連れて居酒屋へ行き、帰るところがないというので、しょうがなく泊めてやった。だが、少年は15歳だったのだ。親の敷いたレールの上を歩かされるのが嫌で家出してきたという。 暇なので崇と外出すると、夫の信之が女を連れているところを目撃した。 輸入商品を扱う会社に勤める萌に仕事を任せると上司が言ってきた。それはアダルト商品のいわゆる大人のおもちゃ等を売る部門だった。さすがにプライドがあるので即刻辞めた。どうせ断ったってリストラだ。 夫の信之が女を連れているところを目撃したるり子は本人に問い詰めたが「会社の後輩に相談されていただけだ」と言い訳をし、平謝りしてきたので許した。 しかし、その後、その女に電話で呼び出された。女の修羅場だ、るり子はワクワクした。だが、修羅場にもならなかった「むこうからしつこく誘ってきただけで、仕方なく付き合っただけだ」と言い、誤解しないでください、とも言い帰って行った。 萌は崇を連れて家に帰ると、そこには酔っぱらったるり子が居た。一部始終を話し終えるとるり子は家に帰りたくないと言い出し、結局なんと三人の共同生活が始まってしまった。 遊んでばかりもいられないので萌はゲイバーのマスターに紹介してもらったゲイ専門の本屋でバイト、崇はラーメン屋だ。 はたして三人の行く末は…。.............................解説:江国香織
August 2, 2007
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朝から2台の車がコツッっとやったらしく、脇道で事故処理を終えたパトカーが、ちょうど私が信号待ちで止まっている右の方から出てきた。バックで・・・・。 右から左へうけながそうか(笑) すると、オーライ、オーライー。 先輩警官のおっさんが誘導しているのだが「もっとハンドル回せ!」ってな口調でなにやら手をこう・・・回し・・・怒り始めた。 ニヤリ。 この運転の様子だと運転手は新米だな。 オロオロしながらようやく先輩を乗せて去っていく彼は「すいません、すいません」と小さくなっていた。 彼の将来が見えた気がしました。
August 1, 2007
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