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この頃は良い天気が続いています。ここ数年ほど私の大好物の干し柿を作っています。三年ほど前に、知人から干し柿の作り方を聞いて、私もやってみよう・・・と始めたのがきっかけです。渋柿の皮をむきビニール紐につり下げます。南側のベランダに洗濯物みたいに干していますが一ヶ月以上すると出来上がりです。とても楽しみです。(今年は柿の豊作で25個くらいを280円で買いました)24日、店で第二回目の若い難聴者の集いを行いました。前回来られた方の二名が都合が悪くて来られませんでしたが、二人の新入りがありましたので結局、前回と同じ人数でした。1人の方は中年の女性です。一年以上前、新聞の投稿欄に「脳腫瘍で聞こえなくなった」と書かれた方がおられたので、私はジッとしておれなくて新聞社に相手の連絡先を尋ね、「難聴会もありますよ。希望を捨てないで下さい」とFAXを送ったことがありました。返事を頂いたのですが、そのAさんの気持ちがまだ落ち着かなかったのか、それきりになっていました。「きっと苦しんでおられるかもしれない・・無理には言えない・・」と思ったので、そのままにしていました。最近地元の新聞で私の記事が載ったりしたので、今度はそのAさんが新聞社に私の連絡先を尋ねられ、店に出て来たい・・・ということでした。Aさんは「人と会いたくなかった。自分から話し掛けたくもなかった。話し掛けると相手の話が聞えないので、もっと辛くなる。最近もう一方の耳が突発性難聴になり、家に居たけれどこのまま黙っていても治らないので、もう外に出なくては・・・と思って、やっとここにきました」ということでした。もう1人の若い大学生はもっと辛そうでした。突発性難聴とのこと。私が「聞えない事は治らないので辛いけれど、それを受け入れて色々な方法や情報を探って前に進みましょうよ。ここに居る人は全部貴方と同じように聞えない人ばかりですよ」と話したら「そうですね」と静かにうなずきました。彼はここに来るのに、すごく勇気が要ったと思います。私もずっと座っておれるわけではなく、他のお客様が来られると席を外すので全部の会話に入ることができません。でもAさんも大学生も他の仲間と話して「自分だけじゃないんだ。頑張ろう」と思ってくれたら、それでいいのです。前回参加していた方達は、とても仲良くなっていて昔からの友人のように笑ったりして話が弾んでいます。また今回始めて来られた方のことも気遣って筆談で話の輪に入れるようにしてくれています。自分が会話の輪から外れる辛さを知っているのでさりげなく筆談してくれるのです。Aさんも大学生も夕方帰られましたが、Aさんは「楽しかった。気持ちが軽くなった。前向きに生きれそうです」と喜んでくれました。それが私にとって一番嬉しいことです。大学生も「次回も出てきたい」と少し笑顔が見えました。こうして自分が前に進もう・・・と思った時点で道ができるのです。誰かと繋がって、色々な情報も入り、気持ちが前向きになればしめたものです。私はその方達の背を少し押す手伝いをしたいと思っています。前回、福岡から来られた男性は用があり遅くなりましたが、それからでも会話が弾み、その中の1人の女性は延々なんと9時間半(午後一時半から十一時まで)も話しました。「今まで、いろんな難聴者の集まりに行ったけれど最高記録です。時間が経つのがすごく早かった。楽しかった~」と言ってました。Aさんは難聴会に入ることも考えているようで「一度見学にいらっしゃいませんか?」と声をかけています。ご本人から、難聴会の入会を希望されるようになれば私も嬉しいですが無理強いしたくありません。入会の気持ちになるまで、ゆっくり待っておくつもりです。集いだけの参加希望の方は、それはそれでいいと思います。人それぞれなのですから。先日また新聞の記事を読んでくれた女性が参加したい・・・と言ってましたので、少しずつ増えていけば嬉しいです。(当日は仕事でこれなくて残念でした)有難いことに、福岡の方達が「難聴者が集える店があってよかった。なかなか場所が見つからないんですよ。普通の喫茶店だと周りが、喧しいし、公的なところだと時間が短くて長くお喋りできないですよ。ここは静かだし、話が聞き取りやすいし、いいところです」と褒めて頂き感謝しています。私の店も(難聴者の店)にリニュアールして3年半以上経ちました。(難聴者が誰も来ない、少ない)と何回も落ち込んだり、少しでも来てくださると、また頑張ろう・・・と勇気が出たり・・・の繰り返しですが、こうして一人でもいい・・必要として下さる方がいる限り続けていかなくては・・と思っています。私も皆さんから勇気を貰っている1人なのですから・・・では また・・
2007年11月24日
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この頃は日本晴れが続いています。関東に住んでいる孫の幼稚園のマラソン大会がある・・・と嫁さんから知らせがきたので(よく近況報告してくれます。ありがたいものです)孫に激励の便りをFAXしました。すると沢山の怪獣の絵と「がんばります。ばあちゃん、すき」とたどたどしい字で書いたFAXが届き嬉しい宝物が増えました。すると嫁さんから「私は(絵を)貰った事がないので私も欲しいです」とメールがきました。離れていても心が通じてささやかな幸せをかみしめています。11月11日、半年近く準備を重ねてきた難聴会主催の講演会がありました。県活性化事業で採択された助成金で行いました。去年は「人工内耳と補聴器」という医師の講演会だったので今年は趣を変え、福祉機器製作、販売会社、社長中園秀喜氏にお願いしました。(東京都中野区在住)この準備で、まず難聴会員に、誰に講師をしていただくか、いつ、どこで?などとたずね、多数決で決めていきました。会場も交通の便がいいところ、会場費が高くないところ・・などと数ヶ所当たってみて市の公共施設に決めました。講師が決まると、タイトルは何にするのか?話の内容は?と数回のメールのやり取りで順次進めていきました。名義後援依頼書の作成後(県、市、マスコミなど16件)発送し、承諾を得てポスター作成依頼。レイアウトなどの交渉。ポスターができると名義後援を頂いた所へ配布し、いろんなところへもポスター貼付のお願いに廻りました。講演会間近になると会場で使う機器の確認(講師の方とメールで数回のやりとり)・・・これは要約筆記の会に協力をお願いしました。そして当日。講師の方を駅まで迎えに行きましたが写真で知っていたので、すぐに出会えました。思ったより小柄な方だったのでちょっと意外な気がしました。写真では大きく見えてましたから・・・会場に着くと案内書の貼付、机、椅子などの借用、パソコン機器の取り付け・・など要約筆記の方々の協力で準備完了。本番です。今年二月に入会された70代の男性Aさんに司会をお願いしました。司会者だけど、自分が難聴会に入会した経緯まで話されたので、一緒に来られた奥様が司会が終わった後「うちの人に司会させなくて良かったのに・・要らぬ事まで話すので・・」と苦笑されてました。Aさんは三年前に病気で難聴になられ、すごく落ち込んで家庭も会話の疎通で暗くなり、「家内に年金を半分やるから出て行っていいよ、と言ったこともある」と言うほど悩んだそうです。関東にいる嫁いだ娘さんが、思い余って(関東で難聴会があることを知り、その難聴会で佐賀の私のFAX番号を尋ねて)私にFAXしたことがきっかけで入会されたのです。今は嘘のようにニコニコされて、聞き間違っても「聞こえないもので、すみませんねぇ」と笑いながら聞き直されてます。入会されて、とても明るくなられました。司会者の開会の話の後、私が挨拶して講演会の始まりとなりました。内容は多岐にわたりました。*聴覚障害は40歳代から始まる。*手話を使っている聴覚障害者は17%で高齢になるほど手話取得は困難になる。*災害時、聴覚障害者は情報が伝わらず逃げ送れる。 (停電や混線でFAXが使えず連絡が取れなくなる) (避難勧告や避難命令が聞えず取り残されたり逃げ遅れる) (例として岡山県立盲聾学校で1950年火災が起きた。一階の視覚障害者は全員逃げ 出して無事だったが二階の聴覚障害者16人は聞えないので全員死亡した) 1985年以降火災でなくなった聴覚障害者は156人以上います。 *聴覚障害者の一番苦手な所が病院である。 (名前を呼ばれても気付かない・・・無線振動呼び出し器で解消) (マスクを掛けている医師の話がわからない・・簡易筆談器の導入で解消される) (エックス線検査の音声案内がわからない。ナースコールを押しても看護師の返事が聞えない。・・・電光文字表示器の導入で解消)*非常ベルが聞えない。逃げ送れる。などと沢山の聞えないことによる情報通達の不公平があることを話されていました。これらに筆談器や電光表示器などで配慮すれば不安が解消され精神的効果がある。不便さは、まず聞えない本人が言い続けなければならない・・特に外見ではわからない障害なので、なかなか理解され難く、配慮され難い。私など、ともすると(なかなか聞えないことを理解され難い)と落ち込んだりします。でも中園氏は「ここまでくるのに17年かかりました。何度も何回も繰り返し、聞えない不便さを社会に訴え続けている」と言われ・・・17年も言い続けているのだ、私なんてまだまだだな・・と反省しきりです。中園氏はユニークな方で「95歳なのですが、まだまだ頑張ります」とご自分の年59歳を逆に話されてました。本も数冊上梓されています。「拝啓、病院の皆様」「社長バリアに挑む」「イクオール」など聴衆も、あまり多くなかったので責任を感じ、落ち込みましたが知人の県会議員や市会議員(私が講演会に来てください・・・と頼みました)は「とても役に立った。勉強になった」と言ってくれたので安堵しました。福祉の面で聴覚障害者が困っていること、不便な事を、これから議会で発言してもらえば嬉しいことです。講演会が終わった途端、頭の中では既に来年の講演会はどうしようか??などと思い巡らしています。要約筆記会でお礼方々、反省も述べましたが「来年も頑張って講演会を考えたら?」と言ってもらい、又やるぞ~と勇気が出てきました。何もしないでクヨクヨ悩むより、色々とやって、回り道してもいいから進んでいこう・・・と思いました。まだまだ中園氏に比べたら私はひよっこです。頑張らないと~
2007年11月14日
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あんなに暑かったのに、今頃は季節に応じて気温も平年どおりになってきました。佐賀では有明干拓のシチメンソウが華やかな朱色を演出しています。先日四ヶ月ぶりに人工内耳のリハビリに行きました。リハビリ・・・と言っても殆ど聞き取りテストです。聴力検査は30db位で一定しています。問題はテープから流れてくる男性の声がわかるかどうか??初めは単語です。「驚く」「たまご」など全く関連がない単語なので五割わかったかどうか?次に文章・・これは7割くらいか??このテープからの声・・・が聞き取り難いのです。スピーカーからのマイクの声も聞き難い。私の苦手な検査です。「あまり成績よくないよね?テープの声は聞き難い」と言語聴覚士の方に話したら「単語は難しいですよ。私達普通の者だって、全て聞き取れない時がありますヨ」と言ってくれたので、気分的に楽になりました。テスト・・・というと(少しでも良い成績を取らなくっちゃ)なんて学生時代の気持ちがぶり返してきます。何でもその時その時、一生懸命になるのです。次に肉声での文章の聞き取りテストは9割わかり、気持ちは軽くなりました。「福田新内閣が発足して一ヶ月になる」とか「佐賀のバルーンが昨日から始まりました」等暮らしに密着した内容だったので聞いた事がスラスラと口から出てきました。そして診察室でK医師の診察を受けるのですが、診察・・というより雑談に近いです。私の手術を担当してくれたこともありますが、疑問に感じたことは何でも質問するのです。自分のことばかりではなく難聴に関して全てです。(図々しくてゴメンナサイ)今回は、先日講演会で私自身が話したとき、出会った難聴児を抱えたお母さんのことを話しました。(ちょっと、こんな話していいのかな?と思ったのですが耳に関することなので、聞いてみました)小学6年生なので勉強が、段々難しくなり、授業についていけるか心配だし、思春期・・・という難しい年頃になって・・・と、お母さんが話されていました。その時私は「授業では、要約筆記・・という方法もありますよ」と言ったのですが、この要約筆記のことについてK医師は次のように話されました。「小中学校(高校も?)では、要約筆記はつけないほうが良いですよ」(エー―ッ、何で??要約筆記があれば先生の話がわかるのに)と一瞬思いました。「子供が要約筆記の方ばかり見て教科書をみないようになる、というか教科書を見るゆとりがなくなる。補聴器や人工内耳でもいいからFMマイクを教師につけてもらって、その声を聞くようにしたほうがいい・・・」とのこと。「でもマイクの声は聞き取り難いんじゃないですか?」と私が聞き返しましたら「FMマイクは明瞭で肉声に近い声がします。それに要約筆記をつけると耳で聞こうとしないので、却って聴力が落ちる心配があります。(人間の機能は)使わないと段々と衰えていきますからね」とK医師。(はぁーっ)目から鱗だった。そういえば私が小中学校時代は隣の友達が教科書のどのページを開いているか、必死で盗み見?して教科書ばっかり見ていたなぁ。先生の話は、あまり聞えず(わからず)穴の開くほど黒板と教科書だけ見ていたものだ。子供達は勉強で知識を吸収する大切な時期だから、教科書を見ることは大事だと思う。「FMマイクも、どこの耳鼻科でもいいというわけではなく、きちんとした耳鼻科で検査して各自に合った補聴器を使わないと効果がない。佐賀では佐賀大学病院耳鼻科で検査した方がいい」といろんなことを教えてもらいました。「要約筆記は、大人は大変役に立つと思います。時と場合ですね」とK医師。本当に人工内耳している私でさえも、マイクとなると聞き取り難くて、今でも要約筆記にどれほど助けられているかわからない。私の店で若い難聴者の会を始めたことも話したら「難聴者が、お互いの悩みなどを話せる場って大事ですね。広がるといいですね」と言っていただきました。診察室を出たら、沢山の患者さんが待ってたのでとても恐縮しました。ゴメンナサイ、すみません・・でもK医師は急かせることなく話を聞いて下さって感謝です。このように何でも時と場合、ケースバイケースだということです。補聴器でもアナログよりデジタルがいい・・・というわけではなく個人差に応じて、アナログが向いている方もいるそうです。自分の知識のなさが恥ずかしいほどです。個々に対応する・・・事が大切なのです。聞えもひとり一人違うのだから、どんなに性能が良い補聴器でも人によっては、あまり効果がないこともあるのだから、よく試聴して補聴器を買い求めることも大事です。何でもそうですが、奥が深い・・・と思いました。どんなことでも、いろんな角度から物事を見ることは大事だし、必要です。また一つ勉強させてもらいました。次に繋げていきたいです。 では また・・
2007年11月06日
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