型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2019.01.10
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テーマ: パリ時代(31)
カテゴリ: 新しいこと
ここまでの人生、自分はわざと何でも言われやすいポジション、
相手の目線に合わせることを得意としていました。
そうすることによって本音を引き出せ、
教育的には適切なアドヴァイスを送れると感じていました。

パリに留学していた時に知人のピアニストが、
ロン=ティボー国際コンクールの1次を通過し、
2次に課されたフランスの新曲について曲の相談を受けました。
その作曲家の名前や作風を知らないまま、
楽譜を見て簡単な分析や楽譜上の解釈を考えたわけです。

楽譜上から読み取れる収穫はありませんでした。

その時にそのピアニストが話したことのもっとも大きな話題は、
自分が心酔している3次の曲の練習をもっとしたいのに、
なぜこんな曲に時間を割いて煩わされなければならないか、
とのことでした。

当時、1996年の日本ピアノ指導者協会、
ピティナピアノコンペティションの特級課題曲に
拙作「ピアノのためのエッセイ」が選ばれ、
日本では特級のコンペティションを受けたピアニストが、
ちょうど同じことを考えていたのではないかと思います。
留学は1997年まででしたので、

演奏も後々にビデオで見た程度です。

現代音楽の作曲家にとって自分の曲が課題曲になるというのが、
もっとも幅広く知られることのひとつであると思います。
しかし、そのコンクールの参加者にとって、
その曲を演奏することが実りとは感じておらず、

要は本当にすばらしい課題曲が選ばれることです。

作曲で留学することの利点は、
自分が立ち会わなくても世界中のどこにでも曲を出せることです。
自分の作風はその当時に現代音楽の最前線では難しい状況を感じていましたが、
日本には仕事もコンクールも両立できました。
ピアノデュオ協会作曲コンクールや吹奏楽の朝日作曲賞入選(2位)を留学中に取りました。
残念なことは演奏を一切聴けていないことでした。
作曲家はつくったらちゃんと演奏や演奏者の意見を聞くことは必須だと思います。
その意味で多少のお金になっても進展はありません。





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最終更新日  2019.01.10 23:28:56
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