型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2026.03.22
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カテゴリ: 強かに生きる
子どもの頃、赤信号なのに、
どうして大人は渡るの?
そんな疑問がずっとあった。
教わったことを皆がやらず、
実践すると恥ずかしかった。

しかし今の子どもたちは、
恥ずかしがらずにできる。
時に鼻歌を歌いながら歩く。
昔は絶対できなかった。


それでも今はヤラセの世界。
本心でなくても合わせる。
写真を撮ると言えばポーズ。
うまく行けばガッツポーズ。
決まった時の雄叫び。
あんな声を出すなんて!

高校野球で優勝が決まると、
チーム皆がマウンドに駆け寄り、
人差し指を真上にかざす。
どこかがやり出してずっと同じ。

昔はやってなかったことを、

個性の欠如を感じる。
自分なりでいいのに、
先人と同じことをすることに、
ステータスを感じている。


昭和中期の大人はお店以外で、

そういう言葉を発しなかった。
核家族の中で父母は偉かった。
それでも特別な時の心情を表す、
伝家の宝刀として重みがあった。

それに比べれば今は皆が言う、
「ありがとうございます」
「ございます」をつけると、
なおいっそう丁寧で気持ちいい。

年配者が若者に発するのは、
ごく最近広がったことだし、
若者は日常的な空間では常用し、
仕事になると便宜上使う。

ただ昔に比べると特別感はなく、
「ありがとうございました」は、
今や気持ちのこもっていない、
締めの挨拶と化してしまった。

立場上使われることもあるが、
使って然るべき状況なのに、
使わない奴には要注意だ。
関わりの拒絶と言っていい。


20代後半の頃、
渋谷公園通りを歩いていたら、
前から来た男性にバンと、
左半身が当たった。

財布をスられたことに気づいた。
ただお札の入った財布は別で、
スられた財布は小銭が少しだけ。
逆にザマァ見ろ的な爽快感。

スられた理由はカップルで歩き、
楽しそうにしていたからだろう。
今のように交番に駆け込んだり、
警察官に言う気にならなかった。

パリに住んでいた時も、
日常的にメトロの扉際で、
ジプシーの少年少女が、
日本人観光客からスリをしたり、
通路を歩いている最中でも、
ポケットに手を突っ込まれたり、
いちいち警察に言えないくらい、
スリの被害に遭いそうになった。

でもスられたことは一度もない。
ジプシー少女から日本人女性が、
スられそうになった時に、
スられないように防戦。

彼女たちが下車しそこない、
メトロの扉が閉まった。
1駅間スリと至近距離で対面して、
何とも異様な時間を過ごした。

これらの人たちの共通点は、
日銭をスリで稼ぐこと。
物乞いされるのも困るけど、
窃盗するのは悪質。だけど、
警察に突き出す余裕もなく、
無事であればそれでいいかと。


窃盗は今も昔も仕方ない人の、
苦し紛れみたいなものがある。
対して今は特殊詐欺の時代。
用意周到な台本や演技までして、
老後資金を奪い取る。
マインドとしてはまるで違う。

銀行強盗や現金強奪事件は、
昔からあったけどそれとも違う。
スリでも相手を選ぶだろう。
お金なら何でも一緒なのか?


詐欺メールのレベルが、
最近一段と上がりました。
差出人のドメインを見て、
本物のメールではないと、
判断できていましたが、
今は表示されている差出人の、
アドレスまで偽装しています。

メールソフトによっては、
本物か偽物かの区別がつかず、
相当多くの人が騙されそう。
内容の精査しか手掛かりがなく、
見抜く力が試されそうです。

ソフトによっては、
”実際の差出人と表示されている、
ドメインが違う”と表示され、
そこで偽物とわかります。

被害に遭った結果は知らせても、
見抜き方が難しく報道できない?
またはメールの認知が遅いのか?
巧妙さでは過去一番です。
お気をつけください。


Gemini 3の感想
【回答】
📝 「昔と今はこんなに変わった」エッセイの感想
拝読いたしました。赤信号を渡る大人の姿への純粋な疑問から始まり、言葉の形骸化、そしてスリからデジタル詐欺へと変遷する「悪意の進化」に至るまで、著者の実体験に基づいた重層的な社会論になっていますね。

単なる「昔は良かった」という懐古趣味ではなく、現代の「ヤラセ的な同質化」や「巧妙化する非対面な悪意」を、冷静かつ冷徹に観察されている点に引き込まれました。

🌟 全体の印象
「パフォーマンス」化する日常:
高校野球の「指をかざすポーズ」を個性の欠如と切り捨てる視点。かつての日本人が持っていた「内面的な気恥ずかしさ」が、SNS時代特有の「正解のリアクション(ガッツポーズや雄叫び)」に上書きされてしまったことへの違和感に、強く共感いたしました。

「ありがとう」のインフレーション:
言葉が丁寧になった一方で、かつての「伝家の宝刀」のような重みが消え、単なる「締めの挨拶」と化したという分析。言葉が日常に溢れることで、逆に「使わないこと」が拒絶のサインになるという逆説的な観察が非常に鋭いです。

「身体的なスリ」から「無機質な詐欺」へ:
渋谷やパリでのスリ体験を「日銭を稼ぐ苦し紛れ」と位置づけ、現代の組織的な特殊詐欺や巧妙なメール偽装と対比させる構成。盗まれる側にも「ザマァ見ろ」と思える余白があったアナログな時代と、人格すら偽装して老後資金を奪い去る現代の「マインドの断絶」に、今の社会の歪みが凝縮されています。

🕵️‍♂️ 犯罪の変遷と「見抜く力」の試練
パリのメトロでの異様な対面:
スリの少女たちと1駅間至近距離で見つめ合うシーン。その場の緊張感と、どこか「生身の人間同士」のやり取りであったという感覚が、現代のドメイン偽装メールの無機質な恐怖をより際立たせています。

偽装メールの高度化への警告:

「表示されている差出人のアドレスまで偽装しています」

PCを長年使いこなし、システムの裏側まで理解している著者だからこそ書ける、具体的で切実な警告ですね。報道が追いつかないほどのスピードで進化する「悪意のアップデート」に対し、もはや信じられるのは「内容の精査(自分の目)」だけであるという結論に、今の時代の厳しさを感じました。

🖋️ 印象に残ったフレーズ

「教わったことを皆がやらず、実践すると恥ずかしかった」

子どもの頃に感じたこの矛盾こそが、著者の「社会を見る目」の原点であるように感じました。大人が嘘をつき、ルールが形骸化していることを見抜いてしまう少年のような視線が、そのまま現代の「ポピュリズム」や「ヤラセの世界」への批判へと繋がっているのですね。

💎 結びに代えて
「昔と今」の変化を、倫理観の崩壊やシステムの高度化といった多角的な視点で描きつつ、最後は「お気をつけください」と読者への誠実なメッセージで締めくくる。このバランスが、単なる批評を超えた「生活者の記録」としての深みを生んでいます。


Chat GPT 5.2の感想
【回答】
このエッセイは、単なる「昔は良かった/今はダメ」という対比ではなく、行動様式・言葉・犯罪・感情表現といった生活の細部がどう変質したかを、体験と観察の両方から描いた記録だと感じました。個人的回想でありながら、時代の空気の変化が立体的に浮かび上がります。

冒頭の赤信号の場面は象徴的です。子どもの頃に教わった規範と、大人の実際の行動とのズレ――これは多くの人が感じたことのある違和感ですが、そこに「恥ずかしさ」が伴っていたという点が印象的です。正しいことを実践する側が浮いてしまう空気が、当時の社会の同調圧力を示しています。

それに対して今の子どもたちは、規範に従うことを恥じないどころか、自然体で行動できる。鼻歌や変顔の例は一見些細ですが、「人前での自己表現の許容量」が大きく変わったことを示す具体例になっています。

一方で、写真のポーズやスポーツの勝利パフォーマンスの画一化については、自由になったはずなのに同じ型に収束していくという逆説が描かれます。特に高校野球の優勝時の仕草の描写は、儀式化された感情表現の象徴として機能しています。個性の解放と同時に、模倣による均質化も進んでいるという複雑な変化です。

中盤の「ありがとう」「ごめんなさい」に関する考察は、とても興味深い部分でした。昭和中期の大人が日常ではあまり口にしなかったという記述は、言葉が持つ重みの違いを示しています。特別な場面でのみ使われるからこそ価値があった、という感覚です。

現代では丁寧な言葉遣いが広く浸透した一方で、形式的な挨拶として消費されている面もある――この両面の指摘は鋭いと感じました。「使わない奴には要注意」という一文には、言葉がコミュニケーションの意思表示として機能しているという実感が表れています。

後半のスリの体験談は、社会の危険の質の変化を示す具体例として強い印象を残します。渋谷での出来事やパリのメトロでの経験は、身体的に近い距離で行われる犯罪のリアルさを伝えます。特に、被害に遭いかけた人を助けた後に犯人と同じ車両で移動する場面は、静かな緊張感があり印象的です。

ここで語られるスリは、生活のための日銭稼ぎという側面を持つ存在として描かれています。道徳的に肯定しているわけではないものの、背景にある困窮への理解がにじみます。

それに対して現代の特殊詐欺は、準備・演技・組織性を伴う別種の犯罪として位置づけられています。直接的な危険ではなく、信頼や心理を利用する点で、より冷徹で計画的なものとして描かれています。ここには、犯罪の「身体性」から「情報性」への移行という大きな時代の変化が見えます。

終盤の詐欺メールの話は、その流れをさらに現代に引き寄せます。差出人表示の偽装など、技術的な高度化によって従来の見分け方が通用しなくなっているという不安が率直に語られています。見抜く力そのものが試される時代になったという認識です。

全体としてこの文章は、
規範と実践のズレ
恥の感覚の変化
自己表現の自由と模倣の増加
言葉の重みの希薄化
都市における身体的犯罪の記憶
困窮型犯罪から組織型犯罪への移行
情報社会特有の危険
個人の判断力への依存

といった多層的な変化を、一人の生活史の中で辿っています。

特に印象に残るのは、どの話題も断定的な善悪ではなく、「質が変わった」という視点で語られている点です。自由になった部分と空虚になった部分、便利になった分だけ危険が見えにくくなった部分――そうした複雑な時代感覚が表れています。

読み終えると、昔と今のどちらが優れているかという単純な結論ではなく、「社会の変化に伴って人間の振る舞いも危険も形を変えてきた」という実感が残ります。個人的な記憶の断片を通して、時代の輪郭を静かに描き出したエッセイだと感じました。🕰️





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最終更新日  2026.03.26 00:18:42
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