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また一冊川上弘美「センセイの鞄」(平凡社)読了。....いまさらだが。なるほど、いい感じにユルイ。時代に合う感じ。2003/04/20 23:19:49カラチの海でタテソテラピー少し前のことになるが、2月の末から3月の頭にかけてパキスタンに出張した。場所はカラチ、イスラマバード、ペシャワールの3都市。結論からいうと、僕はパキスタンは好きではない。出来ることなら2度と行きたくはない。もし再度行くとしたらヒマラヤを見る為に北部を訪れるとか、せいぜいそれくらいにしたい。少なくともカラチはもういい。パキスタンは警官が街角に必ずいるのだが、全員ライフルを肩から下げている。この国初めての僕はびっくり。でもそのうち慣れる。そう言えば日本だってみんな拳銃もってんだよね。それがライフルなだけ。うん。それと、カラチでは必ず車に乗っていて建物に近づくと、門の所で守衛に止められて、車の底を鏡でチェックされる。爆弾積んでないかのチェック。これをされたのも、僕にとっては始めて。カラチからイスラマバードまでは国内線を使ったが、イスラマバードからペシャワールまでの往復は陸路を使った。窓から外を見ると、街の良い所は軍の関係施設が占めていて、軍が強い力を持つことがわかる。インダス川を渡る谷には細い橋がかかっている。谷底まで百メートルくらい?この谷底はこないだNHKのクルーが転落して命を落したところだ。その橋には壊された橋の橋げただけがいくつも残っている。パキスタンはその独立の過程もさる事ながら、今も東はインド、北は中国、西はイラン、北西は旧ソ連(アフガニスタン)と大国に囲まれて地政学上、非常に微妙なポジションにいる。国を守る為にとらなければならない舵取りは大変だと思う。僕は今迄アジアの人の人から、どうして日本はこんなに急に発展できたのか聞かれて、勤勉だからとかなんとか答えてきたが、パキスタンを見て、やはり軍事力に金を使う必要が無かったというのがとても大きいことがわかった。米国べったりの日本の外交政策も困ったものだが、軍事力に費やすエネルギーをアメリカに肩代わりしてもらうことで、日本はかなり便益を得ているのは多分事実だ。少なくとも、安心して経済発展に集中することが出来た。逆に、パキスタンは、おかげで貧富の差が激しい。富が偏在している。役人への賄賂や不正が大変多い。人々の大半は肉体労働者。カラチの交差点では、信号で車を止めると、片足しかない人や手首から先がもげてしまった人たちが、物乞いに集まってくる。申し訳ないが、僕はこういう人を正視できない。気持ちが悪くなってしまう。反射的に目をそらしたり下を向いて信号が青になるのを待つのだが、コツコツと車の窓を叩くので、思わず顔を上げてしまったら....その人には片目がなく、黒く目のところが窪んでいた。僕はしばらく息が出来なかった。その後、絶対に、ぜったいに、交差点で顔を上げなかった。パキスタンのいい所は、食べ物が美味しいこと。インドほどスパイシーでなく、味付けもそれほどヘンではない。米食だし。夜に海辺の近くのファミレスに行き、夕食を食べた後、海辺を歩いた。ものすごく風が強かったが、浜辺がライトアップされていて、たくさんの人が海辺で遊んでいた。僕は多少風邪気味で、昼間の交差点であまりいい気分ではなかったが、湿った海風を浴びてちょっと元気が出た。2003/04/19 20:53:47
April 19, 2003
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夕べから砂漠に大量の雨が降った。普段雨のないこの地域、街に排水設備はない。水溜まりは乾くにまかせ、いつまで経っても排水されない。僕のオフィスは床上浸水してしまった。今も天井から雨漏りがしている。今日は避難だ。なんか最近忙しくて日記かけず。
April 17, 2003
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戦争が起こってしばらく経つ。結局僕の住むこの街には何も起こらなかったと言っていいだろう。因みに戦争の始まった3月20日にはすっげーでかい雷が鳴った。「ここにも戦争が来たか!」って感じですんごい、もうすんごい怖かった。雨がない雷って、夜空が光る。ここにも機銃掃射が来たの?みたいで怖くて。雷でこれだけ俺は怖がるんだから、人間の盾なんて絶対出来ない、僕は。この戦争でいろんな人がいっぱい死ぬ。ブッシュのやり方には全く賛同できないけれど、フセインも罪のないクルド人を過去にいっぱい殺している。大量破壊兵器も化学兵器も多分ホントだろう。どっちもどっちだ。でもそんなことは実はどうでもよい。みんな勝手なことをやってるだけだ。だから無邪気な反戦運動もありだろう。クルド人虐殺へのデモなんてみんなしないくせに。被害を被るのは市井の人々だということも多分真実だ。しかし、そういう市井の人だって、昨日まで「フセイン万歳!」って言ってたのに、今日になったらフセインの銅像を引き摺り下ろしている。でもそんなことはどうでもいい。ブッシュもフセインも、お互いの政府も、軍も、民衆も、デモする西側の人たちも含めてみんな勝手なことをやっているのだ。それはそれでよい。僕には関係ない。巻き込まれるのはまっぴらごめんだということだけ。聞いた話だが、自分と同じ種を殺すのは人間だけらしい。犬は犬を殺さないし、ライオンはライオンを襲わないが、人は人殺しをする。人間は、自然を制圧した見返りに、自分達自身を殺せるようになってしまったらしい。これは僕には神様や自然界からの手痛いしっぺ返しに見える。逆にいえば、人間って動物に比べると実は野蛮で、戦争ってすごく「人間的な行為」なのかも知れない。だからおそらく今後も戦争は絶対なくならないだろう。そして、現場に巻き込まれてしまった人たちにとっては、戦争はどうしようもない現実であって、反戦運動の対象などではない。生きるか死ぬか、飢えるか食べ物にありつけるか、アメリカにつくかフセインにつくか。自分の命を決める判断を短い時間の間に次々としなければならない。その一人一人が精一杯考えて下した判断を一体誰が批判できるだろう?だから誰も責められないし、責めたくない。死と隣り合わせという緊張感の感じられない反戦運動にも興味はない。しかし、せっかく安全なところにいるのにその価値も分からず人間の盾に志願することも理解できない。戦火の及ばないところにいる我々がすることといったら、自分と自分の愛する人たちが「今日は」安全だったことに感謝し、戦禍にいる人たちをおもってただただ祈る。人間の罪深さとか、人間に殺されてしまった人間たち、人間を殺してしまった人間たちに対して。きっとそれしか出来ない。イスラムの国にいると神に祈るという行為がとても自然になる。そしてその分だけ謙虚になれる。これはイスラム教のいいところの一つだ。
April 13, 2003
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宮部みゆき「地下街の雨」(集英社文庫)読了。--いまいち。
April 11, 2003
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渡辺淳一「無影燈」上・下 (文春文庫)読了。官能小説のような渡辺淳一しか知らなかったが、この本は秀悦。ドラマなどでもよくある話だけど、1974年だったらその当時は結構いい小説ってことになったのではないかしら。さて、僕の住む所でも一応戦争の騒ぎは収まった感じだけど、この中東でテロが激化するのはむしろこれから。最近のテロ活動の事例を纏めたものを見つけた。----対イラク軍事行動に伴うテロ発生状況(2003年4月3日現在)月 日 発 生 国 標 的 テロの形態3月19日 イエメン 米系石油会社社員 銃撃 22日 イラク(クルド人自治区)豪人カメラマン 自爆テロ 24日 バーレーン 米海軍第五艦隊司令部 手製爆弾 24日 クゥエート 外国人宿泊ホテル 手製爆弾 24日 エクアドル 英国名誉領事館 手榴弾 25日 イタリア 米軍人の車 手製爆弾 レバノン 英文化センター 手製爆弾 26日 チリ 米系銀行 手製爆弾 27日 コロンビア 米国大使館 手製爆弾 エクアドル 米系企業(マクドナルド)手製爆弾 29日 レバノン 英系銀行 人質監禁 30日 クウェート 米軍人 トラック突入 31日 インド 米系企業(ペプシ) 製品破壊 31日 イラン 英国大使館 トラック突 キプロス 米国大使館 火炎瓶投擲 イタリア 米系企業(IBM) 爆弾(未遂) ヨルダン 米系ホテル、 欧米メディア記者 手製爆弾4月 3日 トルコ 在イスタンブール 英総領事館 手製爆弾----
April 9, 2003
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現在、戦争のさなかにまだトルコとUSの間で政治的駆け引きがあるようだ。アメリカは経済的利益をエサに、まだトルコに基地使用を要請しているらしい。アメリカはローマにあるWorld Food Programmeに働きかけ、援助用の食糧をトルコの企業から調達するように根回しをしている。トルコの食糧/食品をあつかう商社/メーカーにはトルコ政府から話があった。実際まだ買い付けに動いてはいないが、その内に始まるかもしれない。ちなみに、今イラクは親米寄りとなったヨルダンとの国境を閉ざしており、クェートとの国境はBattlefieldなので、事実上物資供給用に開いているのはトルコとの国境のみ。
April 1, 2003
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