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昨日長時間のフライトがあったため、疲れて昼前まで爆睡。昼前に東京とニューヨークからサンパウロ入りした人から電話があって、一緒にホテルのレストランで昼飯を食べようということになった。治安が悪く、去年うちの会社の人がこのホテル前で強盗に撃たれているのを聞いていたので、基本的にはホテルを出ない方がいいんだって。僕は来る前にちょっと失敗していたので、東京から来た上司にあって開口一番謝罪し、そしてパスタを食べた。まずかった。そのあと、オフィスで午後中会議。サンパウロの駐在員は同期なので、再開を楽しみにしていたが、体の調子が悪いみたい。出張者4人ですし屋に行って夕食を食べた。ブラジルのすし屋のレベルはまあまあ。店の雰囲気は、ホントに日本ぽくっていい感じ。
August 31, 2003
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移動日。深夜のエールフランスでパリ経由サンパウロ。エコノミーもビジネスも満員。夏休みシーズンで、機内は浮かれている。深夜なので、飯を全く食わずに爆睡、したいと思ったが出来ない。う....エコノミーじゃやっぱり寝れないよね。でも取りあえず目を閉じてみる。うつらうつらしながらパリ到着。空港でトランジットしただけだが、やっぱりヨーロッパはいいよな...。中東とはえらい違いだ。エコノミーの機内食だってエミレーツと比べると、美味しい気がするし。3時間待ってサンパウロ便へ。これも満席。やはり夏休みのブラジル人多し。日中のフライトなので、今度は出来るだけ寝ないように努力。パリ/サンパウロ11時間。でも飯でワインを飲んでしまふ。機内で、「密林・生存の掟」A.D.フォスター著(扶桑社ミステリー)読了。なかなか面白い。映画化希望。途中バイオレンスシーンがあるけど。ジャングルをテーマにしたのでは、前に貴志祐介の「天使の囀り」を読んだがこっちの方がスケールがでかいね。僕は機内で仕事をするのは好きではない。やるべきは、寝るか、時差の調整で寝ない方がいい時は、ストーリーが明快なミステリーを読む。これに限る。ブラジルは初めてだ。サンパウロの街は思ったより綺麗だ。まあ空港からの道はどんな国でも綺麗なわけだが。市中は、でも建物が密集していて、なんか日本とにた雰囲気もある。最低なのは僕のケータイのキャリアはブラジルではローミングできなかったこと。知らなかった....サイテー。合計17時間余りのフライトで疲れきっていたのと、時差調整の為、何も食べずに10時まで頑張ってそのまま爆睡。
August 30, 2003
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さて、本日早朝からブラジルに出張で行くので、日記はお休み。その間にライコスから昔のが移ってくるはず。どんな感じになるのかな。ブラジル、気分転換になるといいな。
August 29, 2003
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なんか、こんな仕事やっててもしょうがないんじゃないかという気になってきた。肉体的にも精神的にもつらいし、もうぼろぼろだ。疲れた。利益も上がらないし。J/Vのパートナーにやりたい放題やられて、こちらは何もいえないし、なにか失敗するとどやされる。挙げ句に利益も削られて、ただお願いするばかり。自分の成長にもならない。親会社は「これ以上は駄目だ」というばかり。パートナーは「こんなんじゃ駄目だ」と突っぱねる。条件の差があまりに広すぎて、自分ではどうにもならない。そしてどっちからも評価されずに、疎んじられる。こんなところに来た俺はやっぱりバカだという気になってきた。30台前半の貴重な時期を、アホな先人がつくったアホな会社で潰すのはまっぴらゴメンだ。ということで、転職サイトに登録した。これって転職日記になっちゃうのかなぁ。どうなるか、自分でもちょっと楽しみだ。今の会社だけが選択肢じゃないと考えると、なんか清々する。
August 28, 2003
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あ~うざい。マジで東京の本社からのメールウザイ。ったく、何様だっつーの。上司様か。そんなに不満ならとっとと俺を早く日本に返せばいいのに。俺はまったくオッケーよ。明日にでも荷造りするよ。でもそういう俺も仕事と自分自身の線引きが下手だな。大体がネガティブ志向で小心なのは昔から。でもさ、しょーがないじゃん。海外赴任で仕事とプライベートの線引きなんて出来ないよ。だってこんなとこに住んでること自体、仕事で来てんだからさ。そんな仕事は仕事。プライベートはプライベートって割り切れない。ここは東京じゃない。ところで、今日、昔一緒に働いていたハケンちゃんよりメールあり(9月1日以降になったらLycos時代の日記読んでね)。今は人妻の彼女だが、大宮の駅前でキャバクラのスカウトにナンパされることが自慢らしい。まぁ、たしかにスタイルよくて可愛い子だったな。そんな彼女のメールでさえ、気分転換にならぬよ。あ~~!!!
August 27, 2003
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「泣かない女」小池真理子著(講談社文庫)読了。ダメだ....精神状態が悪いと現実逃避でミステリーみたいなものしか受け付けられなくなる。やっぱり現実逃避で、2ちゃんねるに書き込みしてみる。住んでるところの情報を書き込んだら、新婚旅行に来たい人から喜ばれた。それがいったいなんだ!あぁぁぁぁーーー。こんな会社つぶれちゃえばいいのに。絶対2年でここ逃げ出すことを決意。あと5ヶ月の辛抱なり。
August 26, 2003
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しかし、楽天に移ってきて、このメールで日記が書けるというのはとてもいいね。なんかRemindしてくれてる感じで。それと同時に、一日一個っていうと、ホントに日記日記してていい。前のはなぜかエッセイの勉強してた感じ。それはそれでよかったけど。住んでるところのセキュリティカード無くした。約5,000の罰金なり。ふぇ~。思わず気分転換で最後のレトルト麻婆豆腐を食す。最近中国の米を炊いて食べてるが、炊きたてはいいんだけど、時間が経つとまずい。豆くさいというか。まぁ、それほどグレードの高い米ではないのだが。仕事いと辛し。自殺したい人の気がちょっと分かる。死なないけどね。やっぱり機嫌というのは、僕の場合多分に仕事の調子で決まる感じ。夏はさぁ、やっぱ無理しちゃいかんな。もう年だし。
August 25, 2003
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「さくら、さくら」林真理子 (講談社文庫)読了。この間日本からの帰りに、飛行機の中で、と思った軽いホン。あ~疲れる。暑い!やっぱここは辛いよ。早く日本帰りたい。
August 24, 2003
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車がわりとあっさりと直ったので、車に水とCDとサンドイッチとカメラを積んで、砂漠のオアシスの街まで週末のドライブに出かけた。昨日のドライブに持っていったCD:ホール&オーツとPrefab Sproutとエニグマのベスト+アンテナの"En Cavale"。アンテナはちょっと外したけど後の3枚は、砂漠を一人でドライブするのになかなかよい選択。80’sのコンピレーションが売れてるらしいけど、多分僕の世代が買うのだろうと思う(かくいう僕も筒見京平の8枚組CD全集は全部買ってしまった)。僕の趣味も80年代から一歩も出ていない。でもそれでいいもん。みんなホール&オーツとか聞いてたんだよね。こういうさわやか系は乾いた砂漠の景色によく合う。出会いは姉が"Private Eyes"のシングルが好きで良く聴いていたからだけど、僕は同じアルバムの"Did it in a minutes"の方が派手で好きだ。いいねぇ。なつかしい。アーサーベーカーがProduceした"Out of Touch"の12インチバージョンってかっこよかったなぁ。そういえば、坂本龍一がサウンドストリートでその年のベストシングルで"Say it isn’t so"を選んでたりした。もうこれっておじさんだってことなんだよな、多分。でもべつにいい。多分いくつになっても"Wait for me"とか口ずさんでると思うよ。つぎは、Prefab Sprout。これは「一人のドライブ」っていうのに合う。当時の論評でもそうだったけど、これ聴くとホントに青春というか思春期を思い出す。今の若い奴ってこういうの聞くのかな....。女にふられたあととかに、一人で部屋にこもったりとかしてさ。....聴かないよな。そういう時代じゃない気がする。今の若い奴って寂しさに耐えられなくて他人で紛らわそうとして、もっと傷ついたりしてそうだもん。その分、純粋なのかもしれないんだけど。でも、いや、ホントに"Steve Mcqween"って名盤だと思う。僕も高2で女に振られた時、後輩が千葉の海に誘ってくれたのだが、夏季講習で一人だけ1日遅れていった。その時一人で電車に乗って"Steve Mcqween"をウォークマンで聴いた。今から思うとハマリ過ぎの状況だけど、その時このカセットを選んだのは偶然だった。内房線のボックスシートの窓から見えるススキの穂のことを覚えている。なんか男子校で全然モテなくて成績も上がらないし将来不安で悶々としてたけど、一人でこういうの聞いてたあのころの時間って今となっては貴重だったんだなって思う。"分かれは辛いけど、忘れたほうがいい。人生は死ぬまで延々と続く。そして君は時計を戻すことはできない。"今とその頃って何が違うんだろう。その頃より、今のほうが大人。オトナ。ほんと?経験を積んで思慮深く分別もある。ほんと?いや、僕はまだぜんぜん何もわかっていない。知らないことは沢山ある。高校生の時からたいして成長していない。昔は自分の中になにか欠落したものがあって、それが不安でしょうがなくて、なんとかそれを埋めようと必死だった気がする。でも今だって僕は欠陥だらけだ。日々追いまくられて忙しいから不安を感じる暇がなくて、ごまかしているだけ?これからの余生はどんどん短くなる。自分の限界もなんとなく見える。昔を思い出して懐かしんでも、それはただの昔でしかなくなってしまった。それが今の自分を変えてくれるわけではないということがだんだん分かり始めている。つまり、あの時は二度と戻ってこないということだ。"人生は死ぬまで延々続く。そして君は時計を戻すことはできない"。
August 14, 2003
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車が壊れた。これで今年3回目だ。今僕はクライスラーの車に乗っているが、オートマのギアがシフトアップしない。エンジンはどんどん熱くなってくる。ここは砂漠だ。季節は夏。気温45度。去年も同じことがあった。その時は5月だった。砂漠の真ん中を走る高速道路で止まってしまった。助けを呼んだが、これが夏だったらどうなっただろうと怖かったものだ。今回はまさに夏だったけど、なんとか会社まではたどり着けたので、干からびる思いはしなくてすんだ。もうこの車はダメだな。この過酷な気候だと、やはり日本車ってすばらしいと思う。カローラは最高だ。価格が安くて、世界中で部品が手に入り、多少質の悪いガソリンを入れてもよく走る。狭い日本では助けを呼ぶのは結構楽な時が多いし、だから見栄の為にいい車にのるという人も多いと思うけど、「壊れない」ということはとても大事な付加価値だと再認識。砂漠の真ん中での事故は死を招くこともあると思う。僕自身、今迄日本車しか乗ったことなかったので、車って壊れないものだと思ってたけど、そうでもなかった。さて、なんとか本日ブラジルのビザ取得。ブラジル大使館は日本人の僕にも結構厳しかった。今迄の中で一番厳しいと思ふ。
August 12, 2003
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「九月の四分の一」大崎善生(新潮社)読了。なんか切ない話ばっかり。なんか...でも僕の回りにはこういう話ってすごく多い。さて、アゼルバイジャンに初めて行った時にびっくりしたことがある。あれはもう3,4年前のことだ。空港でCIP/VIP待遇の入出国がある。CIPとは"Commercially Important Person"の略。VIPはVIPです。空港に着いたあと飛行機から下りてImmigrationへと進んでいく。階段を降りると、そこに白ブラウス/紺タイトスカートのブロンドのロシア人のおねえちゃんが僕の名前を書いたボードを持っている。「これは僕の名前だ」というと、荷物のタグとパスポートを取られ、「この車に乗って待っててください」と言って車に乗せられる。最初に僕はこれを知らされてなかったので、どこかに連れて行かれてしまうのではないかとあせった。しかし、別になんでもなく、CIP ROOMに連れて行かれ、そこのソファーで待っていると、荷物が運ばれてきて、ビザを含む入国手続きがなされてなにもせずに入国できる。今は首都バクーの空港は新しくなり、CIP ROOMも新しくて広くなり、大画面TVでMTVなんかがかかってたりするのだが、旧ソ連時代は特権階級がこうやって旅行してたんだろうな、と思わせるような部屋だった。この部屋だけコーラがあったりしてさ。なぜか、必ず待っているのはブロンドのきれいなおねえちゃんなのだ。共産党の重役の愛人なのかな,,,なんてことを思わせるタイプ。この人のことを僕(達)は勝手に「ナターシャ」と呼んでいる。今日の「ナターシャは飯島直子に似てた」とか「今日のナターシャはレザーグラハムだ」とかそういう感じ。冬に行った時など、コートの袖を通さずに肩に羽織っていて、ボンドガールのようだった。ちなみにこの国は、まさに007に出てきそうな雰囲気があることはある。Economistだったか、どっかの雑誌の世界の汚職度ランキングで堂々の世界一。経済は政府と癒着しているマフィアが牛耳る。石油が出るせいか結構金持ちもいて、バクーにはパークハイアットもある。このバクーのパークハイアット、プールとジムは世界のパークハイアットの中で一番と評判。行ってみたが、確かになかなかよい。因みに、007の「World is not enough」はバクーが舞台になっています。気候は日本とほぼ同じ。四季があり、夏は33度くらいまで、冬は0度くらい。カスピ海沿岸で温暖な気候。フルーツがよく取れる。あと、キャビア。昔はマーケットでキャビアの量り売りのお店があった。グレード別に盛られていて、好きなものを好きなだけ瓶詰めにしてくれるのだ。今はもうないらしいが。食べ物はやはりケバブだが、アラブ諸国よりマイルドで、どちらかというとトルコ料理に近い。日本でカスピ海ヨーグルトが流行っていたが、これは正確にはアゼルバイジャンではなく、隣国のグルジアにある「長寿研究所」にあった乳酸菌を京都大学の先生が持ち帰って流行らせたものらしい。だから、性格には「カスピ海」ではない。だけど、このアゼルバイジャンにも特有の乳酸菌があるらしい。今回、カスピ海沿岸のビーチに行った。垢抜けてはいないが、結構綺麗。湖なので高い波はない。近くのガキがいっぱい。若者もいる。その後夕食を食べにレストランに行き、涼んだ。湘南というよりは、やはり河口湖、ってかんじ。世界一の湖でもちろん向こう岸なんて見えないけど、やっぱり湖だなって感じ。なんでかわからないけど、海と湖はやっぱりちがうなという印象。
August 11, 2003
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さて、この間またアゼルバイジャンのバクーに行ってきた。もう何回目だろう...5回目?6回目?ちなみに僕はバクーがとても好きだ。山内昌之の本にもあったが、イランのあの「眠たくなるような荘厳さ」と比べると、とってもバクーは「ヨーロッパ的」でほっとする。イランとロシアとトルコがMIXされていて、いい感じだ。あと、僕の住んでいるところからバクーにいくと、いやはや女性が綺麗で。俺の住んでる回りは真っ黒いカラスとか、サリーを着た太っちょとかばっかりだから、そう見えるのも無理ない、といってエッチな自分を弁護してみる。しかし、聞いてみると同僚のアゼルバイジャン人もトルコ人も同じことを言っていたから、別に僕の考えは異常ではない、と思う。ちなみに人々はみないい人だ。それとちょっと保守的。あまり外国人にどんどん話し掛けたり、ということはない。その代わり、騙されることもない。ビジネス以外に外国人はあまり来ない。なので問題は、ほとんどの人が英語をしゃべれないことだ。外国から来た僕に対して、英語を話す人を付けてくれるのだが、その英語がひどい。僕の仕事は、新しい食べ物をここに持ち込むこと。なので、サンプルを持っていって人々に感想を聞いてみる。街で老若男女を問わず人に声をかけて味とかパッケージの感想を聞く。ほとんど言葉は通じない。全部身振り手振り。僕は、ナンパってしたことがないんだけれど、仕事と思うとなんでもできるものだ。しかも言葉も通じないのに。思うんだけど、ガイジンが身振り手振りが大きかったり表情が豊かだったりするのって、言葉の通じない相手とどれだけ話した経験があるかによって鍛えられるものではないかしら?だって自然とそうなる。僕もそうだもん。その現地のパートナーが付けてくれた「英語の話せる」若い社員だって、会話している最中に"Are you agree with me?"とか言うし、炎天下のなか車に乗り込んだ時に、"I am hot!"なんていうからこいつホモかと思った。市場調査を終えてそのパートナーの会社に戻ったら、女子社員がお茶室でウダウダしていた。この会社の女の子はみんな本当に美人!なので、「どうしてこの会社の女の子はみんな可愛いの?」とオヤジっぽく声をかけてみる。英語のわかる子が通訳したのでみんなクスクス笑ってたが、あまり答えにくい質問ばかりしてるとウザがられるのは万国共通だと思い、「今度JAPANESE BOYSとパーティーしない?」と言ったら「喜んで!」と結構乗り気だった。「何を着たらいいのか」とかいうので、実現できない約束にあまり期待されてもと思い、適当にいなしたが、「言葉ができない」という子がいたので、「言葉なんてできなくても全然問題ない!(Problem yok!)」といったらすごいウケてた。なんでそんなにウケたんだろう....。
August 10, 2003
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しばらく更新してない間に読んだ本を記録。「流星ワゴン」重松清(講談社) 読了涙ボロボロ。早速「ビタミンF」も購入。「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」河合隼雄/村上春樹(新潮文庫)読了。出張中に読んだ。勉強になります。蛍光ペンで線を引きながら読んだ。特に、115頁「物語と身体」164頁「個性と普遍性」205頁「痛みと自然」の章は必読。「仕事の中の曖昧な不安」玄田有史(中央公論新社) 読了。この本は2001年に出た本らしいが、なんで今迄読まなかったんだろう?雇用関係において、現在の若年層に対して行われる様々な批判/指摘、フリーターでモラトリアム期間を増やす、パラサイトシングルで仕事を「趣味化」している、「ぜいたく」な失業、「忍耐が足らない」など、これらが全て「決めつけ」であり根拠がないこと、それらの批判は既得権を持つ中高年が声高にマスコミを通して広げているだけで、女性や若年層などは常に弱い立場で環境に対して受身にならざるを得ないこと、がデータを元に冷静に展開される。僕も若年層に属するが、如何に自分の考え方が雰囲気に流されていたかがわかってびっくりするし、そのような世の中の常識が、実は全く「まやかし」であることが一つ一つわかって痛快ですらある。特に、日本では学校卒業時点の世の中の景気がその人の一生の収入をある程度決めてしまうという事実には本当に驚いた。これは日本に生まれたことの大きなリスクだ。それに、なによりこの本はこの手の本にあまり見られないことだが、作者の優しさがにじみ出てくる気さえする。「若年就業を考える上で大事なことは「決めつけない」ことである」。「社会と適切な距離を保つのに時間がかかる若者はいつだっている」。「「頑張れ」もやめてみる。そうすれば、もっと相手を真剣に見つめることが必要になる」。「進学校ほど、学校は社会に開かれている。しかし、そうでない学校では、社会人と生徒のあいだに大きな壁がある」だから「大切なのは大人が自分から足を運んで、話をすることである」。最後には、作者は自分の給料の額まで公開している。書いた人は東大の社会科学研究所の助教授らしいが、データを冷静に積み上げて結論を粘り強く導いてくるやり方をとるセンセが、東大では経済学部でなく社会科学研究所にいるみたいな気がする。橋本寿朗教授とか。東大のセンセがここまで我々の世代のことをわかってくれているのならもうそれだけでかなり救われた感じもしている。なんか癒されてしまった。ちょっと涙も出た。
August 9, 2003
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