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「大丈夫ですか?母上様」家茂が天璋院をそう呼んだシーン。宮崎あおいが家定のことを思い出してうれし涙をこぼすその姿も美しいけど、その後ろで天璋院を見つめてしみじみと涙する幾島の姿にもらい泣きです。思えばやんちゃな姫様を、藩主の娘として育て、将軍家に輿入れするまでに導き、いまや大御台所となられたその姿を見れば、幾島も「自分の役目は終わった」と思ったことでしょう。確かに、斉彬の密命を果たすことはできなかったけど、ある意味幾島の教育の甲斐あってここまでやってこられたようなもの。「篤姫育ての親」としては、娘の巣立ちを見送る気分だと思うのです。一方、斉彬に仕える身としては、役目を果たせなかった無念さもあり、仕事人としての自分と「親」としての自分の心の間で幾島はずいぶん迷ったんだろうなあ。「ひとり取り残されたわけではないのですね・・・。」という篤姫の言葉を聴いて、決心したんだと思います。もう、自分がいなくても姫様は大丈夫って。来週で幾島の姿を拝めるのも最後ですか・・・。篤姫じゃなくても、心にぽっかり穴があいてしまいます。松坂慶子、一世一代のハマリ役ではなかったでしょうか?さて。薩摩では忠興が帰国して大変なことになっています。ただでさえ単純で思い込みが激しい薩摩の若者たちの感情を逆撫でするこの殿様にも困ったものだけど、それを押しとどめることのできない忠教にも、帯刀じゃなくたった不信感を抱いてしまいますよ。ま、来週で死んでしまうけどね、このおじさん。西郷は月照とともに死のうとしても、ひとり取り残され・・・。斉彬を慕い、忠誠を尽くすその姿は天晴れと思いつつも、どうしてもこのオトコを好きになれないのは、「実は策士なんでは?」と思わせる何かがあるんですよ。ど~しても好きになれない。その後の日本のことを本当に心から考えていたとは、ど~~~しても思えないんですよ!西郷を慕う人の気持ちも分からなくもないけど、実は龍馬を殺したのも、あなた加担してませんか?と。あ、それは「新選組!」の影響強すぎですかね。ところで、話は戻って。将軍になった家茂は当時まだ13歳くらいでした。天璋院が23歳。「母上」っていうか「姉上」ですよね。第23回「器くらべ」で、本寿院が「まあ、まるで本当の姉弟のような・・・」と目を細めたのを思い出します。家定も品があったけど、家茂はほんとに「育ちの良さ」「毛並みの良さ」を感じさせる、まっすぐな「少年」ですね。だから、次々と自分に反目したものたちを処罰していく井伊のやり方に拒否反応を示したのでしょう。家定は、幼いけれど素直でまっすぐで正義感の強い家茂と天璋院はきっとうまくいくと思っていたのでしょう。あの世から、篤姫様を見守ってほしいものです。そういえば、最近本寿院様が出てきませんね。
2008年07月27日
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滝山に話しかけられてもうつろで、ただ涙を流すだけの篤姫。今和泉の父上が亡くなった時でさえここまでではなかった・・・。今回は、あおいちゃんが泣くシーンではずーっと一緒に涙を流していました。家定様を思い出しては泣き、自分のせいで上様の命を縮めたと言っては泣き・・・。今回の中で一番好きなシーンは、落飾する前の篤姫の世話を自らするという、幾島とのシーン。今和泉家から離れて以来、幾島は最初は反発する対象、その後は同志として、そして今は母親にも似た存在なのではないでしょうか?篤姫の髪を梳く時の、暖かいまなざしといったら・・・!松坂慶子さん、ハマリ役ですね。大奥から去るなんて言わないで!って、あおいちゃんに変わってお願いしたい。そして井伊直弼との対面。こいつ段々イヤなヤツ!になっていきますね。この役をやる人は、そう思われてナンボだと思いますが、「初耳でございます」とは、あ~~ムカつく!!だから桜田門外で殺されちゃうんだよ。でも、その当時の男たちの当たり前の感覚なんでしょうね。女が政治に関わるなんてあり得ないって。お人よしの堀田殿でさえ上様に「何ゆえでございますか?」って質問したくらいですから。ところで、このドラマを見ていると、西郷よりも大久保にどうしても肩入れしてしまう。泰造くんがウマいのかもしれないけど、なんだかすごく説得力が感じられるんです。大久保のその後の生き方につながっていく感じが。なんというか、カッコ良い。No.2のカッコ良さ。土方みたいなものかしら?いよいよ次回からは家茂が登場。新選組も登場・・・はしませんが、いっそのこと、桜田門外の変の回で、その場にいる野次馬の中に山南さん=堺雅人を登場させてはくれませんかね、NHK様。家定様も、山南さんも、今後は堺雅人以外考えられません。大河で今後ちらっと家定が出てくる場面とかあったら、ぜひ堺くんにやってほしいわ。「功名が辻」で唐沢寿明が前田利家で登場したみたいに。なんか、今回は篤姫と一緒に思考停止状態でした。ま、それで良いのかも。
2008年07月20日
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日テレ深夜にこんな番組をやっているなんて、つい最近知りました。恋愛新党堺雅人が「恋愛新党」という党の党首で、塚地武雄(ドランクドラゴン)が秘書。「日本の恋愛に活を入れる」べく、毎週金曜日深夜に堺党首が熱い演説を繰り広げてます。初めて見たときは、腰を抜かしました。「上様、なぜそのようなところにいらっしゃるのですか・・・?」(篤姫風に)と思わずつぶやいてしまったではないか!!今回のテーマは「お取り寄せ」。お取り寄せが日本の恋愛をダメにするという、非常に無理のある話なんだけど、堺党首のよどみない演説に「ほんとにそうかも」と思ってしまう。出張サービス(シェフが家に来てくれるとか、マジシャンが家に来てくれるとかいうやつ)は「黒船」なのだそう。それを徳川幕府の崩壊に絡めて演説する堺くん・・・。「おや?党首はなんだか幕府側に肩入れしてるぞ?」とツッコミを入れる塚地秘書。BGMは某国営放送大河ドラマのテーマ曲・・・!いいのか、日テレ!?堺雅人の新たな一面を見て、かなり感動!正直、山南さんのとき以上にハマってる感じです。来週も見ちゃおうっと。金曜日の深夜という腑抜けタイムにピッタリです。
2008年07月18日
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今回は見終わってしばらくしてから「思い出し泣き」をしてしまう出来映えだったように思います。庭の花を見て「きれい・・・」とつぶやく篤姫。今まで感じたこともないような、柔らかく暖かい感情=愛情を知った女性の表情になっています。それと別な場所で、見事に咲いた牡丹を見て「今宵、御台に持っていってやろう」と微笑む家定。こちらも、ようやく得たかけがえのない存在へ思いをはせるひとりの男性の顔。別な場所で、同じように美しいものを見てお互いを思い出すくらい、心が通い合っているのに、もう二度と会えなくなるなんて。もう1回録画を見たら、おそらく家定が亡くなって悲しむ篤姫の場面ではなく、花を見ている二人それぞれのシーンで泣いてしまうでしょう。篤姫にとっては、何がなんだか分からないうちに、大切なものを突然失ってしまったのです。一人は遠く離れて住んでいる父。もう一人は、同じ城内にいるのに、会えない夫。考えてもみると父と夫をほぼ同時に失うという経験をする人は、そうそういるものではなくて、実際自分がその立場になったとしたら、打ちひしがれるヒマもなく周囲が動いていき、茫然自失状態になってしまうと思う。今回は、その篤姫の「茫然自失状態」を視聴者も一緒に味わう回だったようにも思います。2つの死を別々にじっくり描くことも出来たかもしれないけど、あえてあっという間の出来事として1回に盛り込んだのでしょうか?今回はまた新しい曲がいくつか使われていました。印象的なのは、家定の命がもう終わろうとしている、病床のシーンで流れていた音楽。女声の悲しげなスキャットでしたね。「新選組!」最終回の1回前、近藤が自らの運命を悟った時の音楽も、そういえば、女声コーラスでした。偶然かもしれませんが。そして、おそらくどちらも、このシーン以外では使用されない特別なもの。横ですが、「新選組!」では、山南切腹のシーンだけに使われた曲があります。今回、「篤姫」で特別にこの場面だけに作られた(と思われる)曲も、家定の死の場面。なんと!堺雅人は大河で2回死んで、2回ともスペシャルな音楽で見送られているわけですね。そして、その音楽に相応しい演技を見せてくれました。来週からもう彼を見られないなんて悲しすぎます・・・。篤姫が誰かと碁を打つシーンももうないんだろうな。だって、1個は家定様に送ったので、白い碁石は足りなくなってしまったから。碁を打ちながら、心を通わせあえる相手は、今後はもう現れないという意味でしょうか・・・?
2008年07月13日
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曲目:コープランド バレエ音楽「ビリー・ザ・キッド」 ガーシュイン 「ラプソディー・イン・ブルー」 ショスタコービッチ 交響曲第9番指揮:井上道義ピアノ:小曽根真小曽根真のラプソディー・イン・ブルーを聴くのはこれで3回目。昨年のラ・フォル・ジュルネで聴き(都響&井上道義)、今年の2月に聴き(大フィル&大植英次)、そして本日。満を持して(?)N響。さすがに3回も聴くと飽きるだろう?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。3回聴いたけど、3回とも違うガーシュインでした。びっくりするくらい。今日の小曽根さんのピアノは、いつもより硬質な感じの音でした。キリッとした感じの。ホールのせい?出だしのクラリネットのソロは、今日のN響(磯部さん)が一番良かったです。でも、N響と小曽根真の組み合わせってどうなんだろう?と思う部分もなくはなかったです。曲がガーシュインだからですが、ソロが始まるととにかくいつ終わるか分からない、何が起こるか分からない状態。百戦錬磨のN響さんですから、それで問題が起こるわけではないのですが、なんとなく困惑してるっぽい雰囲気が微妙に漂います。ピアノソロの後の、ヴァイオリンソロ、トロンボーンソロが微妙に音が不安定(もちろん、直ちに立ち直りましたが)だったのは、小曽根のピアノに聞き入っててうっかりしたのか、惑わされたのか?すこ~しだけ、小曽根ペースに置いていかれてる感が全体的にありました。東京の超エリート進学校に、これまた関西出身でアメリカ帰りのやんちゃな転校生がやってきて、優等生くんたちが振り回されてる。最後は仲良くなりました。・・・みたいな演奏。誉めてるのかけなしてるのか分からない?いや、個性の問題ですから。オケの演奏だけで言ったらN響が一番良かったですが。組み合わせとしては、大フィルとの組み合わせが良かったように思います。同じ関西人同士のノリなんでしょうか?都響は・・・ノーコメント。井上道義が指揮だったから、良かったんだと思います・・・。他の2曲は、指揮者の得意なジャンルなだけに、オケもノリノリでとてもヴィヴィッドな印象でした。「ビリー・ザ・キッド」は、乾いた西部の空気とか、銃撃戦の迫力とかがすごく伝わってきました。以前、井上さんの指揮でコープランドのバレエ3部作(「アパラチアの春」「ロデオ」「ビリー・ザ・キッド」)の演奏会を聞いたことがあります。その時も、マエストロを見てるだけでどんな音楽を作りたいのかが明確にわかる、かっこいい演奏でしたが、本日も素晴らしかったです。(あのときはオケはどこだったかなあ?)ショスタコービッチは、あまり個人的に親しくない(?)作曲家なので、本日の第9番も初めて聴きました。ショスタコというと第5番しか知らないので、最後まで聞きとおせるのか不安でしたが、意外や意外、非常に良かったです。どこが、というのはうまくいえないけど、結構肩に力を入れなくても聴ける感じで。CDでもう1回じっくり聴いてみようと思います。今日はピッコロ(甲斐さん)大活躍でした。ブラボー!
2008年07月12日
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歴史に「もしも」は無意味とは思うけど、もし、家定が大老を井伊直弼ではなく、松平慶永に任命していたら?当然のことながら、安政の大獄で多くの人が粛清されることもなかっただろうし、家定が生きているうちに幕政改革されて、家定は最後の将軍となっていたかもしれない。そうすれば、戊辰戦争も起こらず、西南戦争も起こらず、その後の薩長中心の新政府にもなっていなかっただろう。だとしたら、家定はどうしただろう?とっとと隠居を決め込み、徳川宗家代表は慶喜か家茂に任せて、篤姫とのんびりリタイア生活を送れたのではないか?家定と篤姫にとっては、そのほうが幸せだったんじゃないかしら?毎日五つ並べをして、面白い話をして、もしかしてもしかすると子を授かったりもしてたかも。でも、自らの死期を家定が悟っていたとしたら、あのような決断しかなかったのかもしれない。今回のラスト10分の場面は、その後の2人の残酷な運命を思うと、涙なくしては見られない。ようやく、本当の夫婦になれたのに、それが最後の思い出に終わってしまったなんて。男子が女子を後ろからハグするシーンは、いつでも視聴者の婦女子をドキドキさせるもの。私の中では、ドラマ「のだめカンタービレ」最終回の千秋様と、「篤姫」第27回の家定様が、甲乙つけがたい。でも、「よく見ると、面白い顔じゃのお」(むにゅ)の後、ぎゅっとハグ、というのもあるので、今回の家定様に軍配!(何の?)そうそう。細かいことですが。本寿院様が「上様は変わられましたね」と言った時に、「それは母上様のおかげです。薩摩から元気の良い嫁をもらってくれたのですから。」と返すところ。く~~~っ!嫁としては、この夫に満点を差し上げたいです。母上をさりげなく持ち上げつつ、嫁をかばう絶妙なやり方。夫としては、かなりの上級テクニックです!ここでただ嫁をほめただけでは、母上の不興をかってしまいますからね。2008年ベストハズバンド賞受賞間違いなしです!薩摩の父上からのお手紙には、何が書いてあったのか?どうやら自分に不吉な運命が待っていることを悟っているらしい斉彬の手紙に、いまさら「一ツ橋公を次期将軍に早く推挙してくれ!」ということが書いてあるはずがない。篤姫が自分でものを考え、自分の意思で動く女性であることを一番分かっているのは斉彬自身。自分の密命のために、大奥に送り込んだとは言え、自分の密命にだけ縛られ続けるとは思っていないはず。と、すると「最後の手紙」には、父親としての娘への暖かい気持ちが書いてあったのではなかろうか?それは次回明らかに!堺雅人くんばかりほめてますが、宮崎あおいちゃんは回を重ねるごとに、どこまでって思うくらい良くなっていきます。公方様と一緒に、二人の老中に接見する場面とか、「扉をあけよ!」のシーンとか、御台所の風格と、夫を慕う可愛らしい妻の、微妙な境目を上手く見せてます。仕事中とは分かっていても、公方様のところへ走ってきたあおいちゃん。私が家定ならその場でぎゅっとハグですよ!来週は、あまりに辛く悲しい回になりそう。この2人のツーショットがもう見られないなんて・・・。4年前の年末同様、「2008年アンコール放送」があるとしたら、やはり今回。第27回ではないでしょうか!?そしてまた主役はキミだよ!堺雅人!かっこいい~!NHKに投書しなければ!4年前同様に。第28回をアンコールにしちゃうと、堺くん「またボク死ぬの?」って感じですから。それにしても、民放には、なぜ堺雅人をここまで魅力的に使いこなせる企画がないんだろう?スタッフたちの器が小さいのかね。
2008年07月06日
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