白いつる薔薇の咲く庭を夢見て

母のこと

約10年前の子宮がんの手術の後、放射線治療をした母。その弊害のためずっと便通で苦しんできたのだけれど、11月ころからひどい腹痛に襲われた。放射線腸炎とのこと。腸管に穴が開いた状態。手術が必要なのだけど、年齢も高く、おまけに心臓病、糖尿病、高血圧もある母なので手術することに迷っていた医師。でも絶食ではよくなりそうもないので最終的に手術となった。手術前に人工肛門になるかもしれないし、心臓も弱い、糖尿なのでリスクも高いし傷口も治りにくいと言われた。生死にかかわることなのだということをひしひし感じた。母は10年以上前から不調だ。心臓が止まりそうになり、救急車で運ばれたことも一度や二度ではない。真夜中2時過ぎに病院から電話があり、姉と二人かけつけたこともある。そのたびに姉と二人、頑張っていこうと励まし、また時には忙しさを愚痴りあってきた。高校の養護教諭としてフルタイムで働く姉。仕事が終わってからの病院通いは大変だろうと思う。私は母の住むところから車で一時間弱はかかるから、通うのも大変。いままでなにかと手伝ってきてくれた叔母（母の妹）も75歳近くになりもう歩けない母を連れていくのは無理と言われ、もっぱら平日に市民病院に連れていくのは私の役目となった。負担はないといったらウソになる。でもできることはやりたい。一番つらくて頑張っているのは母なのだから。母が開腹手術をするのはこれで3回目。手術前に母と話した。母は強いなと思う。自分が母の立場だったらこれほど落ち着いていられるだろうか。病院に何度も通う。そのたびにエネルギーを吸い取られるよう。でもこんなときこそ私自身が元気で明るくいることが一番大切なんだ。この大事なこと、息子の病気で学んだ。私から力強いエネルギーを母に送りたい。いつもよりも増やした筋トレ（ビリーズブートキャンプ）ウィーフィットのボクシング、エクササイズ、ウォーキング、ダンス、、、新しいウエアもそろえて頑張る、頑張る。2カ月間、いつもより意識して栄養のあるものを食べ、そのかわり炭水化物と甘いものを減らした。私自身も糖尿病がひどくなったら介護するのだって大変だし。すると一ヶ月で私の血液検査は改善。糖尿は糖質制限すれば治ると実感。医師にもう糖尿ではないから薬もいらないと言われた。ピンチはチャンスなんだと思う。母の大変さを身近で見ることで自分の意志も強くなる気がする。まだまだ大変だけれど母は退院。6時間の大手術を乗り越えた。私は筋肉量が増え、体脂肪がかなり減った。おなかが割れてきて、ビリーのDVDに出てくる人に交じれそう（笑）。