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次に何を飲もうかと、バックバーを物色する。 レダイグが、ディーンストンの右隣にそっと座っている。あれ、いつからそこにあったのだろう。思い出そうとしても思い出せない。何事も、見ようと思わなければ見えないのだな。 オフィシャルのレダイグを飲むのは何年かぶり。昔、モルトにはまり始めたころは、レダイグのピートが気づけなかったが、今はどうだろう。 レモングラスのような不思議な甘酸っぱさと、おこげのような香ばしいピートがある。なんとなくエスニックなモルトだ。あの当時はピートといえばアイラのピーティーさしか理解できなかったが、今ならわかる。 昔はわからなかったのに、今ならわかるということっていろいろあるな。 わかる? んっ?本当にわかっているのか。 今わかると思っているのは真実が理解できるということではなくて、たぶん今の自分がそう解釈するということに過ぎない。あのときの解釈や選択はあれはあれでよかったのかもしれない。今の解釈や選択が良いのか悪いのかわからない。世の中にたったひとつの真実なんてないのだから。 今度来たときは、隣のディーンストンとその隣のダルウィニーを飲んでみよう。右隣にあったのはなんだったかな。見えていなかったみたいだ。
2008年08月31日
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久しぶりのメルトダウンですな。 一、二杯飲んで帰ろうと思っていたのに、二杯が三杯となり三杯が四杯となるのはいつものことだけれども、いつのまにかお客がいなくなり、こっち端と向こう端で友人と会話してた。 いざとなったら男とやれるかという話。 オレはその場になってみないとわからないけど酔っ払っていたらやっちゃえる気がするといい、彼は無理だといい、そのうち彼の彼女がやってきて、なーんだ一人で来たんじゃなかったんだ、と思ったらちょっとムキになっちゃって、もし今君にくどかれたら君の〇〇クワエられるよ、といいそうになったが、彼女もいたからやっぱりやめた。 彼女が居たからいいそうになって、彼女が居たから言うのをやめた。 なんじゃそれ。 むきになりそうになった自分の気持ちをどのように中和して良いのかわからずに店を出て、 玄関では、いつものように潤がペロペロ顔をなめてくれ、じゃあ酔っ払っていれば潤のをなめられるかと自問すれば、それは無理だというのに気づいた。 意味のない議論なのに、酔っ払うと逆に真剣になっちゃったり、彼の彼女が来たからかっこつけようとしたり(全然かっこつけたことにならないが)、バカとしかいいようがない。ほんとバカだ。何年たっても何十年たっても、全然進歩がなくて、やになっちゃうよ。 実は今、チェ・ゲバラの南米縦断日記を読んでいて、その真剣さと軽さのはざまにとまどっていて、そういうことに影響されているのかもしれないなんて思うのは、自己欺瞞に過ぎないのだけれど、そんなことがあると、オレってこのままでいいのだろうか、こんなことしてていいのだろうか、っていう不安が押し寄せてきて泣きそうになる。 そんなことを正直に言えた相手は、今まではこの間死んじゃった友人だけだった。 なんで死んじゃったんだろう。僕のバカな姿をどっかから見ていて笑ってくれていればいいんだが。そんなわけないし。自分好きな自分には珍しい自己嫌悪。
2008年08月30日
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岩牡蠣の季節も、いよいよ終わりだね。岩牡蠣とともに迎えた夏が、岩牡蠣とともに去っていく・・・ちょっと、さびしい。 そういえば、今年の夏は海を見ていません。海に行きたい、その思いを込めて酔えば、カウンターの向こう岸に水平線が見える。 ウィスキーはプロヴナンスの若いボウモアです。冷たいカッペリーニとともに。 なんか物足りない夏だなあと思いながら過ごした夏だったけど、8月も終わりになって振り返って自分のこの絵を見ると、けっこう飲みには行けたし、楽しい思い出もあるし、そう悪くない夏だったようにも思えてきた。 今日は友人達が夏の総集編と称した飲み会を開いているんだけど、僕は事情があってBARうちんち。 僕の分まで楽しんでもらおう。 さあて、秋には、また一人で海でも見に行こうかな・・・。
2008年08月29日
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ギネスとは見事なマリアージュだったので、中間的なバスペールエールも試してみました。 うまいはうまいのですが、残念ながらギネスほどではないですね。BASSが中途半端におとなしいからではないかと思います。奥に見え隠れしている新潟産茶豆は絶品でした。いろんな茶豆を試しましたが、今年の枝豆の中ではダントツにうまかったな。
2008年08月28日
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こう雨が続くと、気分が滅入ります。夏休みなんだから行動を起こさなくてはと、重い腰をあげて、昨日はフェルメール展を見に上野の東京都美術館に行きました。 駅で買った太宰治の「人間失格」を読みながら電車に揺られていると、都会の灰色の空がさらに暗さを増すようで、理由もなくどんどん落ち込んでいく。 雨だ、これはただ雨のせいだと、自分を励ましつつ。 さて、ようやく上野について都立美術館に向かいます。雨のせいか人は少なめでしたが、さすがフェルメール展だけあって、にぎわっているようでした。チケットブースがしまっているのを不思議に思いながらも会場に歩いていくと、「今日ななんとか会員様限定日ですが、招待状をお持ちですか?」と、受付で止められてしまいました。「いいえ、持っていません」 はるばる来たんだからと、少し駄々をこねてみたんですが、ダメでした。 しかたないから隣の西洋美術館でコロー展でも見るかな、と思ったのに月曜休館でした。美術館って月曜休館が多かったんですね。科学博物館とか動物園とかは見る気になれず、思い切って六本木の新国立美術館に移動しました。 ぼーっとしていたせいか、ここも閉まっているかもしれないと気づいたのは六本木に着いたときでしたが、やってました。 ウィーン美術史美術館の静物画の秘密展 静物画か、ちょうどいいんじゃないの?はい、なかなか良かったです。沈んだ気分にふさわしく、写実的でそれでいて不思議にシュールレアリスティックな17世紀の静物画たちに癒されました。 牡蠣や檸檬を描いた絵があって、400年前も牡蠣を描くために見つめていたひとがいたんだなあ、と思ったら、平らな心に波が戻ってきました。 これはパブデの絵です。間違わないように。色々試していますが、やはり牡蠣にはスモーキーなアイラの酒が合うようです。 ひとりぼんやりと、カフェでお茶して帰ってきました。描く意欲も湧いてきました。 描くために軽く飲んで帰宅しましたが、今夜も雨の中とぼとぼおでかけしようと思います。もっと心を波立たせねば。 せっかくの夏休みのおでかけなんだから、日帰りというわけには行くまい。
2008年08月26日
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先日LVSJに行ったら、岩牡蠣がお通しで出てきました。たぶん、今週はもう頼まれないから放出しちゃおうという作戦じゃないかと思います。 急に寒くなっちゃったし、岩牡蠣シーズンも終わりなのかな。 そこで、今年の夏休みの自由研究として描いた岩牡蠣の絵をシリーズで大放出することにしました。さまざまなマリアージュを試してみましたが、これは載せたっけ? 牡蠣殻のはいった黒ビールもあるし、この組み合わせはフツーにおいしいです。牡蠣のミネラルがギネスにさらにコクを与えるような気がしました。手前のショットグラスはタリスカーです。
2008年08月24日
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馬豚=バトンでしたあ! 久しぶりに回ってきました。スローパパさんからです。ちょうどオリンピックだから記念にやっちゃいます。 [ルール] ★次の人には3日以内に回しましょう。 ★嘘偽りなく答えましょう。 ★アンカー禁止 ★回した人は、回された人がルールを守っているか見に行きましょう。 ★ルールが守られていなければ罰ゲーム。 ★3人の方に回して、その方のイメージカラーを答えましょう。だそうです。もともとルール嫌いなのでルールにとらわれないでやってみましょう。 [お名前は] パブデ・ピカソ [年齢は?] まだ熟成中です [恋人は?] サンタクロース♪ [好きなタイプは] スモーキーさが焼き栗のようなタイプ [好きな食べ物は?] この夏はゴーヤと岩牡蠣にはまってます [嫌いな食べ物は?] キモイもの、ホヤとか [好きな音楽は?] 今、ヴィクトール・ラズロが気に入っています [心の中の一曲は?] その中の「city never sleep」とかいう曲 [日記を書く時に気をつけてる事は?] 一週間以上はあけない [心安らぐ時は?] ひとりバーかな、やっぱり [罰ゲームは?] 蚊が吸ってるのを見つけても耐える バトンをまわす相手は特にいないのですが、3人のお友達の僕の勝手なイメージカラーを書いておきます。もしよろしければ、バトンもしてみてください。 ヒコさん もちろんニキータ色 じーんさん 意味はないけど緑 フリフリさん 黒混じりの赤紫、なんとなく邪悪
2008年08月20日
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LVSJに行ったら、「新しいグラッパが入っていますよ」、と。それは飲まないわけにまいりませんねえ。 「MASI」、複数品種のぶどうが混じっているそうです。 琥珀がかっているので熟成されたグラッパのようです。香りと味は、複雑で奇妙。グラッパ特有のビニール感、畳感、そして葡萄らしいというかブランデーらしい甘いとろみと紹興酒香、アルコール度も50%と高くパワフルでもあります。 複雑さが複雑にはめ込まれたキュビズム。 うまいのかまずいのかよくわからなくておもしろい。 しばらくたって熊谷の空気に少し馴染んできたら、また味わってみましょう。 そのあと数日して、LVSJからまたメールが来ました。新しいマールを4種類仕入れたそうです。かみさんが、誰からメール?と聞くので、見せてあげました。 「これにつられてまた飲みに行くんだ。まったくたちの悪い迷惑メールだなっ、ふんっ!」 と言っておりました。 「先日だんな様が飲んだお酒の代金が支払われておりません」なんていう架空請求メールを偽装して小遣いをせしめようかなあ、そりゃ無理か。 はい、これがそのうちのひとつ、ドモアゼルのシャンパンマールです。 瓶がそのままシャンパンボトルです。確かに、上品でおしとやかなマドモアゼル風。とてもバランスが良くてのみ易いマールでした。さあ、次はどれにしようかな。
2008年08月17日
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終戦記念日にちなんで、「カミカゼ」なんて飲んでみる。「B29」じゃあ、さすがに不謹慎だろうから。 亡くなった友人が残していった数百枚のCDをみんなで分けようということになって、どれもほとんど聞いたことのない人の曲だったが、飲みながらジャケットの雰囲気で10枚ほど選んだ。 気に入らなかったら、また交換してもらえばいいしね。 まだ1月もたっていないから、もちろん49日も迎えてないわけで、新盆というには早すぎる気がする。どうなのだろう。 「コープス・リバイバー」・・・死体をよみがえらせるもの。 彼のことをネタにして飲むのは、きっと彼も嬉しいだろう。 いや、死んでるから嬉しくないか。 一人で飲んでいると、深夜にふらっとやってきて、こっちこっちと隣に呼んでよくしゃべったものだ。今だって、突然やってきそうである。来ないけど。来ないとわかっていることと来るかどうかわからないことって大きな違いなのか、微妙な差なのかわからなくない。 来たつもりで心の中で会話していることと、現実に会話したことを思い出すことの違いは、もうほとんどないに等しい。 死んだら会えるのかなあ、そんなわけない。 酔っ払ったら会えるのかなあ、それも現実とは違う。 現実と非現実の境界や生者と死者の境界は酔うほどに薄れていくので、こうやって夜が更けて店が静かさを取り戻すと、ほんとにふらっとあの扉が開いて、彼がはいってきそうな錯覚を起こす。錯覚じゃなけりゃいいのに、ほんとに・・・。
2008年08月16日
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おしいウィスキーを飲むと、味覚や嗅覚がより敏感になるような気がします。 先日、久しぶりに一人でじっくりとモルトを味わいました。最近友人たちと飲むことが多いので、こうした機会は貴重です。 ファウンダーズ・リザーブのスプリングバンク16年。 シングルカスクではないようです。シェリー感が強いのですが、バニラミント感もします。様々なミックスドライフルーツ味でやっぱり苺もあり、加水すると紹興酒的な香りとハナタレ芋焼酎的な香りが強調されます。こういう匂いはしばらく前まではあまり得意じゃなかったのですが、いつのまにかとてもおいしく感じられる。 うま~っ。 このうまみを他の人はどう感じてどう表現するのだろうか、と気になります。そこでバーテンダーに一杯いかがともったいなくて言えない自分の懐の浅さが悲しい。 年末ジャンボこそ!
2008年08月14日
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この瀬見温泉は、源頼朝に追われた義経が、弁慶と一緒に平泉の藤原秀衡のもとへ逃げる途中に寄ったところ。亀割山の峠を越えたあと、義経の正室である北の方様が産気づきました。弁慶が湯煙の立っている岩を発見し、長刀で突いたところ、湯が沸き出したというのが発祥のいきさつです。 近くには、弁慶が座った岩だとか、硯に使った石だとか、弁慶が引っこ抜いて放った松(弁慶の投げ松)とか、ホラ貝を土に突き立てたところ湧き出た泉とか、ちょっと笑える伝説の遺物がたくさんあって、楽しめます。 この時生まれた子は、亀割山にちなんで「亀若丸」と名付けられました。実は8月9日が亀若丸の誕生日であり、「亀割子安観音」のお祭りはそれを祝う誕生祭なのだそうです。 いまさら子宝の祈願はしませんが、もしもし亀よ亀さんよ・・・ひっそりと脇にたたずむ金精様に手を合わせました。 朝ご飯前に、ぶらっと散歩に出かけました。 川沿いの森の散歩コースは涼しくて、人っ子ひとり歩いていないのでちょっと不気味でもありますが。 コースは片道約20分、ゴールには吊り橋があるらしい。微妙にアップダウンもあるので、だんだんと汗ばんできます。ようやく着いて橋を渡ろうとしたら、危険であるからと封鎖されていました。 しかたないね。とぼとぼと温泉街に戻り足湯で休憩、少し疲れた足の筋肉がほぐれてとっても気持ちいいです。 すれ違う地元の人は、小学生でも「おはようございまーす」と声をかけてくれます。これは都会ではありえないよなあ。とても新鮮な感覚でした。 近くには木造のコンビニが併設されている「ヤナ茶屋」、そばに犬や豚やうさぎ達と触れ合える小動物園などもあって、けっこう楽しめますよ。ちょっと遠いけど、のどかで落ち着くお勧めスポットです。
2008年08月13日
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週末は実家に帰ってきました。実家は山形県新庄市にあります。山形県の北の端にある目立たない町ですが、山形新幹線の終着駅なので、名前だけは知っている人がいるかもしれません。 今回は、両親の金婚式のお祝いがあり、近くの「瀬見温泉」に泊まりました。 両親、姉の家族、妹の家族、僕らの家族、みんな離ればなれに暮らしているので、全員が一緒になることはめったにありません。会う時と言えばたいてい親戚の葬式なので、今回はおめでたいことでみんなが集まった貴重な機会でした。 瀬見温泉は、新庄市から東へ約15kmのところにあります。四方を山に囲まれた小さな温泉街で、中心を小国川という川が流れています。この川は鮎釣りでは有名な川で、たまに全国的な大会も開催されるそうです。 この温泉街、僕が子供のころにはもう少しにぎわっていたように思うのですが、今では10軒以上あった旅館の多くが廃墟となっていました。 温泉街に入るには、小さな橋を渡ります。 橋の向こうの温泉街の入り口には、片づけるのを忘れたまま月日が過ぎ去ったような安っぽい七夕飾りがで、風に揺れています。 「千と千尋の神隠し」の最初のシーンで、家族が訪れたゴーストタウンを覚えておられるでしょうか。まさにそんな感じです。 生きて戻れるのかちょっと不安。 僕らが泊まった孫六旅館は、最近リニューアルしたのかとても快適でした。4時頃、夕食までまだたっぷり時間もあるから、一服しながら新聞でも読もうかとフロントに降りてみると、今日はちょうど近くでお祭りをやっているから見てきたらと言われ、みんなを誘ってぶらぶらと出かけました。 教えられた道を5分ほど歩くと、「亀割子安観音」という小さな神社(観音様なのにどう見て神社なのです)があり、その石段で数家族がバーベキューをしているというくらいの極小規模のお祭りをやっていました。近所の数人の大人が店をやり、近所の子供達が集まっているという小さな小さな町内のお祭りでした。 水ヨーヨーと金魚すくいと綿飴と焼き鳥と玉こんにゃくがあり、玉こんにゃくの鍋のそばでビールも売っていました。 なんと、生ビール一杯200円です。うちわ祭りでは500円だったのに。もちろんいただきます。つまみの玉こんにゃくは4個刺さって50円、これを8本買ったら2本おまけしてくれて、1串やっぱり50円の焼き鳥8本もサービスしてくれました。 2歳の姪っ子は水ヨーヨーをもらいました。 なんだ、実はいいところじゃん。
2008年08月12日
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酔っ払ってるから、テンション高いです。前頭葉の理性は眠ってるけど、それは酒のせいなのか暑さのせいなのか、はたまた、またはら、はらぺーにょ! ハイボールとモルトとグラッパとビールと、またまた岩牡蠣、茶豆もね。 幸せだなあ、僕は牡蠣といるときが一番幸せなんだ、明日は39℃でも幸せなんだ。だから・・・いいだろう?何が? ああ、なんて言ったらいいか、とても楽しいんだ。ずーっと楽しくしていたい。 だから、夏よ、終わるなっ!地球温暖化ばんざーいっ!
2008年08月07日
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夕方になると雷が鳴り出して、パソコンをカタカタしていては危険であると判断、仕事を残して早めに帰ることにした。 途中雨が激しくなり雷もビカビカガリガリ。おかげで車も渋滞気味。でもこんな時の渋滞は大歓迎だ。この雷雨の中を飲みに行く気にはなれないが、このペースだとうちに帰るころにはちょうど雨があがっているかもしれないし。 しめしめ、期待通りに小降りになり、雷鳴も遠ざかっていく。「そういえば、先週店を出るときにバタバタして無銭飲食してたんだよね。思い立ったが吉日だから、ちょっと払いに行ってくるわ」などと、かみさんに言い訳にならない言い訳をして、さあ出かけよう。 雷のおかげで早く帰れたので、空はまだ明るい。水たまりに気をつけながら、1杯目を考える道のりも楽しいね。ピチピチちゃぷちゃぷランランラン。 さて、何を飲む? 雷、トラのパンツ、タイガー・・・スティンガー? スティンガーはブランデーとミントだったな。うむ、この湿気を吹き飛ばすには最適だ。よし、これにしよう。 久しぶりに飲んだスティンガー、子供の頃は大嫌いだった水薬的な味が今では美味しい。コート代わりに羽織った黒のジャケットを脱ぎ、ネクタイをゆるめる。 バーテンダーが扉を開けて、空を見ていた。「不思議な色の空ですよ、まるで火星みたい」どれどれと、つられて外に出てみると、黄色味がかった奇妙な雲が低い空を覆っている。「ほんとだね、火星の空みたいだ」二人とも、火星に行ったことあんのかよ。 見かたを変えれば、その空はスティンガーの表面に浮かぶ細氷と泡のようでもある。このグラスはこの空を写した水たまり?それともバーテンダーが空をグラスに閉じ込めたのか? 壮大な気分でもう一口。ふふっ、うまいねえ。 店は開けたばかりだから、しばらく一人の幸せな時間をゆっくりと楽しむことができる。BARは自分に酔うのが許される空間だからさ。
2008年08月05日
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毎週、2-3個ずつ岩牡蠣を食べ続けています。食べるごとに描いていると、岩牡蠣の色んな個性が見えてきます。丸い牡蠣もあれば細長い牡蠣もある。ごつごつした無秩序に見える殻もあれば、パイ生地のように波のように重なってできた殻もある。身の色艶もそれぞれ微妙に違うようです。どれ一つとして同じ牡蠣はない。 ボウモアのときもちょっと書きましたが、牡蠣はウィスキーをひきたてます。カリラ12年を口に含んで牡蠣をほおばると、カリラが負ける気がします。でも牡蠣を飲み込んだあとにもう一口味わうカリラは、スモーキーさが増すし味わいが濃く感じられるのです。 今シーズン、あと何回食べられるかなあ・・・。
2008年08月03日
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昨夜は、地域SNSのオフ会で盛り上がったあと、いつものI氏らと飲み歩いた。バー、スナック、おかまクラブなど・・・。 ママと『ロンリー・チャップリン』をデュエットしたのだが、この店では「わーでゅーわっちゅわなだげーん」のでゅーのところを、振り付きでブーとかチューとか変える決まりなのだそうで、プーとかズーンとか振りや言葉を考えながら歌わないといけなくて、大変だったが楽しかった。 久しぶりに空が白むまで飲み歩き、歌いつかれ、踊りつかれ、飲み疲れ、さすがに今日はつらかった。今日は休肝日、前の休肝日がいつだったのか思い出せない。
2008年08月02日
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