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昨日はお昼前に、潤を連れて荒川土手を散歩しました。 午後から雨になっちゃったから、桜の下で宴会していた人は大変だったでしょうね。寒かったし。散ってしまうかと心配しましたが、桜も花を散らすと寒いのでしょうか、脱げないでいるようです。 天気が良くなったから飲みに行きたくなったけど、まだ寒いし帰宅したらご飯ができていたので、今夜はBARうちんちです。 豚肉のしょうが焼きをおかずに黒霧島のお湯割りを2杯、そのあとモルトに移行しています。 サントリーローヤルがなくなったので、現在の家飲みモルトは「ニッカピュアモルト樽出しウィスキー原酒」です。これも、しばらく前のウィスキーです。コルクは大丈夫でした。 チョコをおかずに飲んでいます。 BGMは大好きなシベリウス、交響曲第1番。壮大なのに愛しくて切ないシベリウスは、冬から春に移行している今くらいの時季がとても合うんです。 芋焼酎に豚肉が合い、モルトにチョコが合うように。 酒とつまみと音楽さえあれば、いつでもささやかな幸せを味わえます。
2008年03月31日
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ルイスをあとにして、とぼとぼ家路に着きました。でも、スイカが効いているのか、トイレが近い。そんなときに、都合よく途中にあるのがLVSJなのです。 おしぼりをもらう前に、まずトイレに駆け込む。こちらは、いつもの慣れたトイレで、落ち着きます。 じゃ、最後にレッドアイ。 って、おい!それじゃあ、帰った途端またトイレに行くことになるって。
2008年03月30日
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「雨降ってきたから洗濯物入れといて」 という電話がきたので中断しました。次の店は別記事とします。 次は、JAZZ BAR LEWISです。 この季節にスイカが出てくる意外性こそ、ルイスの真骨頂だな。 酒にスイカじゃトイレが近い。ついにルイスのトイレにも入りました。黒地に花のタイルが張られた壁は、抑制されたゴージャス&エロス。ここでもルイスの魅力を発見。 カウンターに座ると、酒はウィスキーしか見えないから、ウィスキーしかないのかと思っていたら、ジンやウオッカもあるそうです。でも、今おいてあるジンは、ヴィクトリア・ヴァット・ジンだけとのこと。不思議なお店です。 確かに、ストレートやジントニックにはとても良いかもしれないが、カクテルにはどうかな。 だいたい、ここでカクテルを飲んでる人を見たことがない。カクテルも出してもらえるのか、聞いてみました。「まあ、長いことやってるから、実は結構やれるんですよ。」とのこと。へえー、へえー、へえー。 さっそくダイキリをお願いしました。 マスターは奥に引っ込み、氷を割る音に引き続き、シェークの音が聞こえてきます。ダイキリにしてはやや遅めのリズム。シェーカーを振る姿を見せないのも普通のバーらしくないですね。 そして完成したグラスが運ばれてきました。 ダイキリなのに黄色い。とてもドライ。砕氷なし、シュガーなし、微妙な甘味と色はグレナディン。このスタイルは、バカルディと言ってもいいかもしれないが、これがルイスのダイキリなのです。 ダンディな男のダイキリであり、ちょっと色っぽい女のダイキリ、酒飲みのダイキリです。 ははあん、なんとなくぼんやりと見えてきたような気がします。ここはバーというより、コンパニオンのいないクラブなのかもしれません。 ルイスの秘密を徐々に解き明かしていくのが楽しい。
2008年03月30日
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金曜日は、午後からいい天気になり、飲みに出るのには最高の日和。仕事も早く終わったので、まずは映画を見ることにしました。金曜はメンズデーで、1000円で見られるから。 「The FEAST」。 フィーストは、饗宴とか宴会とか、ごちそうたっぷりのお祝いの意味。 その名の通り、モンスターたちが、次々と人間を食べちゃう怖くて血なまぐさい内容です。西部の酒場にモンスターが襲ってきて、客たちが必死で戦う。誰が食べられて、誰が生き残れるのか、ストーリーはないし、なぜモンスターが現れるのかとか、彼らはいったいなんなのかとか、そんな説明もありません。 頭使わずに楽しめました。 そのあと近くのパナセへ。1時間ほど一人っきりだったので、あのガラス窓から襲われたら逃げ場がないねとか、アイスピックとバースプーンの後ろのフォークと酒瓶で戦う?とか、おしゃべりしながらのんびり飲みました。 パナセのトイレに入るのは久しぶり、というか、パナセに来たのも久しぶり。 トイレに僕の絵が飾ってありました。うれしー! こういうの見ちゃうと描く意欲がまた湧いてくるし、飲む意欲も湧いてきます。 その後、やっぱり久しぶりのAちゃんがご来店し、モルトを舐めながら歓談していたら、長男の塾講師もご来店。どんどん客が入りだし、いつのまにか満員です。 S氏が来るというので、待ってようかと思ったのですが、到着しても席は離れちゃうから話できないなあと思い、到着する前に次の店に移動。塾講師とS氏とは、また今度ゆっくりお話することにしましょう。
2008年03月30日
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ホップステップジャンピンGoo~! 最近そんなお笑いのおば様がいたよ~な。 パナセ→ルイス→LVSJと飲み歩いた夜。もう、ポエムもかけないほど酔った。そんな春なのに、帰りの風は冷たかったな。 帰り道のラベルのピアノ協奏曲のうかれたリズムが逆にせつなくて、それは第二楽章の思春期を思い起こさせるような旋律の予感なのだろうか、なんて思っていると、その第二楽章がはじまっちゃて、さいなまれつつ歩くのだ。 あー、せつない。 自分が今、生きている命ってなんなのかよくわからないけれど、そのちっぽけな命がいとおしくてならない。 ラベルのピアノには、そんな誘いがあるのかな。 今日飲んだモルトやカクテルの味を思い起こしながら、生きている現実感を噛みしめている。そう、酔っ払ってる時しか、生きる喜びを感じられないから。 それは否定的な意味じゃなくて、いま、生きる喜びを感じているってことなんだ。悲しみも、ねたみも、苦しみも含めてだよ。 ふぁ~、歯~磨いてねよ
2008年03月28日
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まる一週間もイッてないから、すっごくタマッてる。 今夜はイコーと思ってたのに、遅くなっちゃったからあせっていたんだけど、そういう時に限ってかみさんがまじめな話をしだしたせいで、イクタイミングを逸してしまいイケなかった。 一週間が我慢の限界。 あー、イキたい。明日こそイクぞ。 ところで、今飲んでるサントリーローヤル、例のコルクがスカスカだったやつですが、中味はとてもおいしいです。甘さの中にピートも感じられるし。香りはまだ抜けてなかったんだなあ。でも、あと1,2杯でなくなってしまいそう。飲み干したくない・・・なんだか、イクのが惜しいような気持ちに似てなくもない? いや、いや、イキたい気持ちをそらすため、ここはローヤルを潔くイッちゃうか?
2008年03月27日
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潤を話相手に飲んでました。 彼は酒が飲めないので、まあ、バーテンダー役でしょうか。ときどき首をかしげたり、クンッとかうなづいたりしながら、ずーっとそばで付き合ってくれます。 おつまみのおこぼれが欲しいだけだとはわかっているのですが、それでもかわいい。 だから、彼が食べられるものがあれば、かみさんの目を盗んでついついあげてしまいます。 うちの潤は、原則的にトイレは外でするので、一日に何度もトイレ散歩をしなくちゃいけません。夜10時ごろにも最後の散歩があります。 さっき、かみさんが玄関から、「潤、トイレに行くよっ」と、声をかけました。普段なら喜んでついていくんですが、今夜はなぜか僕のそばから離れません。行きかけて戻ってきて、また行きかけて戻ってきて、どうしようか困っています。僕と一緒に散歩に行きたいのだそうです。 そんなことがわかるのかと思うかもしれませんが、一緒に生活してると、そのくらいはすぐにわかります。 そういうおねだりにも弱い。 雄犬のおねだりにも弱いくらいだから、他のいろんなおねだりにも弱いパブデです。やっぱり、かみさんの目を盗んで・・・。
2008年03月25日
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酔っ払った状態で描いていると、大きく像が歪んでいたりします。ひどいときは、何を描いているのか、あとから見直しても思い出せない。 ある夜のJazz Bar Lewis。 この店は壁が黒くて店内はかなり暗いのですが、それを差し引くと、こんな色彩の影だったのです。その場で色をつけたので、その時の自分にとってはかなりリアルな光景のはずです。 でも、今見れば、ホントにそんな色の影だったのか、全然自信ない。 酔っていようがいまいが、現実というのはそんなもんなんです。だから、その時の感動をあとでそっくり追想したいと思っても、無理なんです。
2008年03月25日
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春眠暁をおぼえずってほんとですよね。暖かくなってから、妙に眠い日々です。花粉症じゃないけど、花粉のせいなのかな? 先日、いつものLVSJでみかけぬボトルを見ました。 グラッパです。名前忘れちゃいました。 バックバーに新しいボトルを見つけると、飲まずにいられません。特に蒸留酒系は。 このグラッパは、甘さとビニールのバランスがよく、うきうき春らしいグラッパでした。落ち込んでいても勇気づけてくれる友人のような。別に落ち込んでいないので、元気になりすぎ、確かこの日もついつい飲みすぎました。 今夜は月曜なのに珍しくBARうちんち。サントリーローヤルを舐めながら「薔薇のない花屋」の最終回を見ています。
2008年03月24日
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暖かくなって、ついつい夜の散歩に出てしまいがちですね。先週から今週にかけて、外で飲むことが多いです。 春らしいカクテル、何がいいかなーっと、いつも考えながらBARに向かいます。 この日は、いきなりエメラルドアイル(グリーンアラスカ)。雪解けの湖のイメージ。 ジンとシャルトリューズヴェール。とってもハードですが、おいしいです。 絵は色が美しくありませんね。この一杯のおかげで深酔してしまい、色の記憶が飛んでしまいました。 翌日は有給で、ひとりスキーに行きました。二日酔いで朝起きれず、着いたのは昼すぎになっちゃいましたが。たんばらのゲレンデから氷が溶けかかった湖を見下ろし、昨夜のグリーンアイルを思い出しました。楽しかったあ。
2008年03月22日
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なかなか更新が進まないのは、忙しい暮らしをしているからです。何がそんなに忙しいかというと、図書館に行ったり、深夜まで飲んでいたり、スキーに行ったり、よくわかる日本の歴史を読んだり、潤の散歩にいったり、自転車でぶらぶらしたり、ごはん作ったりしているのです。 今夜は、しばらく滞在していた両親が帰るから、その前に息子の手料理をふるまうという企画で、数品作りました。 メニューは、超簡単なあさりの酒蒸し。 ほんのちょっとのバターと、市販のペペロンチーノソースが隠し味。他を作っている途中、ビール飲みながらつまみ食いする。うまっ! もう一品、なすとおくらの炒め物鰹節和え。これは醤油味です。これは作って置いてから食べる直前にレンジでチン。 メインディッシュは、今日のお買い得品がブリだったから、みぞれ煮改め「ブリの春スキー」。 ブリに下味をつけてから、小麦粉まぶして揚げて、たっぷり大根おろしと醤油だしを混ぜたのをかけて、ちょい七味を振り、かいわれを散らしました。 ご飯を炊くときに、大根おろしの汁を混ぜるとおいしいという話を聞いたので、やってみました。よくわからなかったけど、子供がご飯をおかわりしていたから、おいしかったのかな。 味噌汁は、じゃがいもとたまねぎ。この組み合わせのときは、コンソメの素を一個入れるのがマイレシピです。 我ながらお見事、どれもまいうーでした。あまりにお見事だったので、久しぶりにレシピブック(料理だけのスケッチブックがあるのです)に追加しちゃいました。和風な料理にスペインのワインもナイスなマリアージュだったね。 料理ってホント楽しいっ!
2008年03月20日
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火曜の夜、S氏とRさんの誕生会を兼ねたワインパーティがあった。 花の蜜のようなシャブリ 早春を感じるニュイサンジョルジュ 神の雫に出てきたモンペラ I氏ご提供のサンテステフ 最後に1964年のボルドーという豪華なラインナップ。 シャトーモンペラは何年のものか忘れてしまったが、噂どおりすごかった。肉のような味わいのパワフルでゴージャスなワイン。まるでサイボーグと戦うように、飲むにも体力を要する。 1964年のボルドーは、サンテステフのChateau Lafon-Rochet。ラベルはきれいなので、途中で貼り換えられたのであろう。コルクも換えられていたかもしれながいが、抜栓時にボロボロになったようだ。 澱のため、濁っている。ピノかボジョレーのような軽さとはかなさ。既に力を失ってしまったということなのか。女は40代からなどと言われるが、このワインは瓶の中で輪廻転生し、何度目かに生まれ変わって現在の味わいになっているのだな。 このパーティで、塾講師をしているという女性に会った。良く聞けば、なんと中学2年の息子が通っている塾であり、昨年はかみさんと三者面談もしたらしい。ぶはっ、ワインむせそうだ。 44年前のワインを飲みながら、ジェネレーションギャップにとまどうパブデであった。
2008年03月15日
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今夜もメルトダウンですけど、もっとメルティなチーズフォンデュ状態の女もいたので、それに比べれば、バブデは裂けるチーズぐらいかもしれません。 フォンデュの女が、バッグがないと言い出して、1次会の店まで探しにいったんですけど、それを利用して、春雨の微妙な気温の道を、ひとりでサティのピアノなんか聞きながら歩くのはとても気持ちよかったです。マイiPodです。 みんな帰ったあとにまた飲んで帰る雨上がりの道に点々と散らばる水溜りは、広大な宇宙にまばらにある銀河のようであり、 側溝の穴はブラックホールかなー、なんて、 泣き上戸とか、笑い上戸とかあるけど、おれってばシャーマン上戸かなーなんて、そんなこと思いながら、サティの次にフォーレとか聞いて、 自分の質量と地球の質量を感じあうことが重力ということか、だから自分と地球はおよぼしあってるんだ、とか思って帰る道は楽しいんだ。 はい、はい、メルトダウン。 シャーマンは眠るのがおしい、今、スピリッツにあふれてるから。
2008年03月14日
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2日目の夜は、居酒屋「根っこや」に行った。 「なにわ本店」も「BARくう」も「根っこや」もこのあと行く「BAR山小舎」も、The Whisky World松江編で紹介されていた店だ。そのまま回るのは芸がないようにも思えるが、組嶽さんが一生懸命考えただけあって、歩いて回れるベストコースなのである。 「根っこや」も壁際のカウンター席から大橋川の夜景が眺められる。メニューは豊富で、全国各地のおいしいものや地物の材料を使ってひと工夫ふた工夫してある料理が食欲をそそる。スタッフも元気はつらつとして好印象だし、わが町にも支店を出して欲しいなあと思っちゃうようなとても良い店だった。 組嶽酒造の「王禄三種飲み比べ」を注文した。 左から順番に、超辛口、80%精白(80%を残しているということ)、無濾過生酒である。 うまっ!超辛口は香りで飲ませる吟醸酒、80%精白は逆に酸味や甘みや旨みが濃厚な舌と喉で味わう酒だ。かといって重い感じはしない。無濾過生酒はとても滑らかな舌触りでマイルドなネクター。思い出しても唾が出る。 ついでに奥出雲ソーヴィニヨンブランもうまかった。 外は急に嵐になっていた。ピカッドドーンッ、波立つ大橋川が牙を光らせる。まるで、やまたのおろちが娘をさらいに来たようだ。歩くのは無理だ。タクシーで移動しよう。なんてったって松江のタクシーはまだ初乗り560円だから気軽に頼めちゃう。 車から降りて「BAR山小舎」に駆け込んだ。びっくりした。この嵐だというのに、10人掛けくらいのカウンターは満席で、テーブル席にもお客さんがいる。みんな嵐が去るのを山小舎で飲んで待とうというつもりか。 創業51年、30年くらい前にこの建物に引っ越してきたというが、木のテーブルやカウンターは創業当時からのものらしい。 オレンジを使ったカクテルが20%オフの日だというので、かみさんはカシスオレンジ、僕も安易にオレンジブロッサム。味も確かである。 カウンターのお客さんが2人帰った。しめた、とカウンターに移動する。左隣では常連の青年がモルトを飲み、右隣ではべろべろな酔っぱらい中年オヤジがサイドカーを飲んでいる。かみさんはミモザを飲み、僕はブラックブッシュを飲んだ。本当に山小屋で暖をとるような暖かい店だった。 古い店というのは、古いというだけで素晴らしい。この店は古いだけじゃない。祖父が始めた店を2代目が継ぎ、今はさらにその息子が店を任されている。三代続けて酒場をやっているのだ。地元の酒飲みや旅人に愛され、100年も200年も続く店だ。そんな気がする。このショットグラスも長く使われているのであろう。グラスのカットが出雲大社の本殿の千木(ちぎ)のように見えた。 行きたいBARは他にもたくさんあったのだが、神社巡りで疲れていたし、雷雨だし、なによりかみさんと一緒だったので、ホテルに戻ることにした。 山小舎での1時間も一瞬なら、2泊3日も一瞬であり、2000年だって一瞬である。松江には、生きている間に絶対にもう一度来たい、と思った。 ホントは他にも書きたいことはまだまだたくさんあるのですが、きりがないから出雲旅行記はこれで最終回にします。
2008年03月13日
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明日の朝、深刻な話をするはずの一人の患者さんと、 それでも、もう一杯飲んでしまう酒と、 帰り道で仰ぐ一片のレモンピールのような月と、 帰ったら振ってくれる潤の1本のしっぽと、 どれが大切なのか、自分にはわからないのだ。
2008年03月11日
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まだまだ出雲旅行の話は尽きないんですが、途中休憩。 絵はある日のジンフィズ。記事内容とは全く関係ありません。 今日は暖かくて、外を歩くのも気持ちよかったですね。鼻炎の方々はそうも言ってられないでしょうけど。超立体密着マスクの人もたくさんいました。 この間なくなった叔父さんの納骨に行ってきました。 iPod用にインナーイヤーヘッドホンを購入したばかりなので、電車でその効果を確かめました。 良いですね。インナーイヤー。クラシックはダイナミックレンジが広いので、ピアノとフォルテを同時に満足させるボリュームが難しいのですが、インナーイヤータイプは外の騒音が多少残っていても、ピアニッシモが十分聞こえます。密着感はいつの間にか気にならなくなってるし。 今まで聞いてきた曲が、ちょっと違うく聞こえます。同じ曲でも、違うシチュエーションで聞くと新たな発見があるものです。 それは、酒も同じこと。絵も同じこと。 ところで、住職から49日の法要の意味を教えていただきました。49日目に、地獄か、天上界か、人か、畜生か、どこかわからないけれど生まれ変わるのだそうです。何に生まれ変わるかはその人の生前の行いによって決定されます。まあ、受験の時の内申書みたいなものです。 死んだあとは本人は功徳を積むことはできませんので、代わりに親類縁者がお布施をしたり善い行いをします。そうすると、さらに点数が加算されるのだそうです。 その1点のおかげで、地獄界からせめて畜生界へと一段ステップアップできるかもしれない、というわけです。 1つの良い行いが1点と数えられるだけじゃなく、1杯の酒が1点と換算されるなら、毎日必死に飲むだろうか、命を縮める代わりに来世の快適さを得られるとしたら・・・なーんてことをお経を聞きながら考えていました。 納骨式のあとビールをいただき、帰ってきて夕食に餃子をつまみにワインを半ボトル飲みました。 残りは明日に取っておくことにしようかな、それとももうちょっと飲もうかな・・・。 春だから潤はムラムラしています。酒を飲んでいるときと、おいしいものを食べているときと、潤と戯れているときに、生きてる喜びみたいなものを感じます。 今夜は、ブラームスで哲学しながら寝ましょうか。
2008年03月09日
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飽きられて読者が減りそうだが、それでも続くのである。 松江のホテルに戻る前、八重垣神社にも立ち寄った。八重垣神社の主祭神は、有名なやまたのおろち事件で愛を深めたすさのおとくしなだひめである。妻をめとって家を建てたすさのおが詠んだ、「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣つくるその八重垣を」は、日本で最初の歌とされている。 あえて夫婦でこの縁結びの神様に詣でるのは、緩みきった二人のきずなを結び直すためには良いかもしれない、などと思いながら参拝する。 境内にはこんなご神体も勃っている。 参拝し撫でれば子宝に恵まれるらしい。恵まれて欲しくはないのだが、神様たちだってみんなの願いを叶えられるほど閑じゃないだろうから、さすってみる。ありがたや、ありがたや。 くしなだひめが姿を写したという鏡の池で占いをする。 紙にのせた硬貨が早く沈めば早く良縁にめぐり会える、近くで沈めば近くのひとと、遠くで沈めば遠くの人と結ばれるのだそうだ。 パブデのは、すぐ近くであっという間に沈んでしまった。すぐそばに良縁が転がっているということか。BARで会ったあの娘かな、それとも職場のあの女性・・・ムフフ。でも、僕のかわりに潤にその機会を譲ってもいいな。 たっぷり神社めぐりをした。単独行動だったら、国宝に指定されている神魂(かもす)神社にも訪れたかったのだが、かみさんもそろそろ飽きてきてるようだから、いつかまた来る日のためにとっておこう。今日は雲が多くて夕陽は期待できない。
2008年03月09日
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出雲そばを食べた後、Dannyさんお勧めの日御崎に向かって海岸線を走る。 風が強いけれど、青空と青い海原がまぶしい。神社好きのパブデはもちろん日御崎神社にも寄る。下の宮であまてらす、上の宮ですさのおにご挨拶。 あまてらすとすさのおは高天原で壮絶な兄弟げんかを繰り広げる。糞をまき散らしたり、皮をはいだ馬を投げ込んだりと、すさのおのいたずらはとても子供っぽい。その後、例の天の岩戸事件などを経て仲直りする。日御崎神社はこの兄弟が並んで奉られているのだ。 日御崎灯台は日本で一番高い灯台らしい。青い空と白い灯台のコントラストがとても美しかった。 崖の上は風が強くて恐い。「日御崎灯台殺人事件」とか、サスペンスドラマの舞台にもってこいの雰囲気。実はもうとっくにできているのかもしれない。ここで、かみさんの背中をちょいと押したら・・・悪魔のささやきは、風の音でかき消された。 近くにはお土産屋がたくさんあるのだが、みんな閉まっている。海水浴シーズンには観光客でにぎわうのだろう。 さあて、松江まで約1時間のドライブだ。疲れて足腰だるいが、かみさんは運転を代わる気など毛頭なく、早くも隣でいびきをかいている。やはり背中を押すべきだったか・・・。
2008年03月06日
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古事記の魅力の一つは、おおらかなエロスである。 たとえば、いざなきといざなみが大地を作るシーンがいきなりエロい。ふたりは矛(あめのぬぼこ、この響きがまたHではないか)でどろどろした混沌をかき回し、矛の先端からこぼれた液が積もって始めの島ができるのだ。 その後引き続いて「君の成り合わないところに僕の成り余りすぎたところを刺し塞いで国を産もうじゃないか」という単刀直入というか男根直入とも言えるくどき文句。恥知らずのいざなきの真骨頂だ。 さて、そんな神話の世界に触れるため、2日目は出雲大社に向かった。 コンビニで買ったサンドイッチの朝食をほおばりながら、宍道湖の北岸に沿って西へ走る。松江に向かう上り斜線は混んでいたが、出雲方面に行く車は少なく、快適なドライブだった。 宍道湖の湖面にはシジミ漁の小舟がちらほら見える。そういえば、名物のシジミをまだ食べていなかったなあ。今夜こそ食べなければ。 古代出雲の象徴、出雲大社に到着した。 観光には季節はずれだし、観光客が集まるにはまだ早いのか、閑散として気持ちがいい。 砂利が整然と敷き詰められた参道に松が交錯する。まるで神様を守るように、神様をよけるように、神様を隠すように。 この参道は神様が通る道だから、人は真ん中を堂々と歩いてはいけない。それが出雲大社の礼儀である。そう、旅行の直前にK先輩より教わっていたので、脇の細道をこそこそと歩いた。見れば恐れ多くも真ん中を歩いている人がいる。ふふふ、恥知らずなやつめ、きっとばちがあたるであろう。 拝殿は工事中で参拝できなかった。拝殿の注連縄をおがみ、鈴をならして神様に僕らの到着をお知らせしたかったのだが、残念だ。仕方なく、そのまま本殿へ向かう。 本殿を見上げれば、さっきまで良く晴れていた空がいつのまにか一面雲で覆われている。出雲ではあっという間に八雲立つのだ。 灰色の空に向かってそびえ立つ社は厳かで神秘的だ。この本殿は、平安時代は48mという高層建築であったらしい。その前の時代はなんと96mだったという説もある。現在の建物だって十分に巨大だというのに。もちろん本殿には入れないのだが、奥からなにかある種のエネルギーが漏れ出てくる気配を感じる。ぶるっ。 恐れ緊張しながら、作法にのっとり二拝四拍手一拝。 何も願ったりはしない。今日はただ初めましてのご挨拶に来ただけだ。偉大なるおおくにぬしにお会いして、初対面から願い事など失礼であろう。 本殿は南に向いているが、中のご神体は実は西に向いているというので、西に回って本当の正面からもう一度お参りし、さらに奥の素盞社(すさのおを奉る)に参拝した。 古代出雲を学ぶため、近くの県立博物館へ移動する。 展示物やアニメなどで、神話の物語をわかりやすく解説してくれて楽しい。時間が経つのを忘れてしまう。圧巻は、荒神谷から発掘された358本の銅剣。一本二本なら、ふう~んと思うところだが、これだけ一斉に並んでいると、理屈抜きで圧倒される。古い本殿の心柱の太さも実物でみると迫力があるなあ。 外に出ると、いつのまにか再び青空が戻っていた。そろそろお腹も空いてきたから出雲そばでも食べよう。
2008年03月05日
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実はこの旅行、季節はずれの格安フリープラン。羽田-米子間の往復フライトと食事無しの2泊3日で、なんとひとり22000円である。宿泊は松江ニューアーバンホテル別館というビジネスホテルだが、ホテル内に温泉大浴場が付いている。レンタカーも2泊3日で11700円とお得だ。 この旅行記はさらに延々と続く。読者を気にせず、自分の記憶の地固めのために書いているのだ。読むのがめんどうな人は、絵だけでもどうぞ。 さて、チェックインして荷物を部屋に入れたあと、さっそく夕陽を見にでかけた。うわさには聞いていたけれど、宍道湖に沈む夕陽はホントきれいだった。 地平線付近には少し雲があった。冬はどうしても雲がかかりやすいのだそうだ。雲の中に沈む夕陽だったが、それでも十分に美しかった。八雲立つ出雲の方角に向かって沈むのだから、多少の雲なら歓迎してもいいくらいだ。毎日こんな夕陽が眺められる松江の人がうらやましい。 影になったかみさんの後ろ姿は、なぜかねずみ男に似ていた。 夕ご飯は、ホテルから歩いて10分くらい、大橋川べりの「なにわ本店」で釜飯のコース。川面に揺れるネオンを眺めていると、船の上にいるような感覚になる。ロマンティックなロケーションの中、小懐石風の料理に舌鼓をうつ。まいうー、まいうー。 釜飯を半分も食べ切れないでお茶をすすっていると、かみさんの方は釜からおこげをはがしながら、「あー、もう腹一杯で食べられない」といいつつ、早くも完食。もちろんデザートは別腹だ。 かみさんは「色気より食い気」であり、食うのが早く、一番好きなものを最初に食べる。一方僕は、「食い気より色気」であり、食うのが遅く、一番好きなものは最後にとっておく。性格の相違は、結婚生活の障害にはならないのだなあなどと思いながら、あっぱれな食いっぷりに改めてほれぼれするのであった。 さて、食事のあとは、お隣の「BARくう」へ。 The Whisky Worldの松江編にも載っていたし、フライングシードさんのお勧めでもあったから、ぜひ行きたかったBARだ。 カウンターに座って右を向けば、大きな窓から一面に大橋川とその向こうの宍道湖まで見渡せる。ぽつりぽつりと点された灯りが水面で揺らいでいる。とても幻想的だ。窓際のソファー席に座れば、空間認識が壊れてめまいに襲われるかもしれない。 店長は組嶽酒造の息子さん。カクテルはないが、ワインや日本酒やウィスキーなどこだわりの酒が置いてある。店長のお薦めのひとつ、出雲にある旭日酒造の新酒「戊子(つちのえね)」をいただく。 濁り酒だが甘ったるさはなく、フルーティでとても爽やかだ。うまっ。微発泡の舌触りは、エロチックでもあるな。 かみさんが一緒のときは決して飲み過ぎないパブデ。アードベックのAlmost Thereを一杯舐めて、後ろ髪引かれつつ店をあとにした。 明日は念願の出雲大社に行く。楽しみでなかなか寝付けない夜だった。
2008年03月04日
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宍道湖の夕陽をみるにはまだ早かったので、松江の手前、東出雲町の黄泉比良坂(よもつひらさか)に寄ることにした。 古事記の中に、黄泉比良坂に関して壮大な夫婦げんかの逸話がある。 いざなみは火の神を産んだためにホトに大火傷をおって黄泉の国へ行く。あきらめきれない夫のいざなきも彼女を連れ戻しに黄泉の国へ向かう。 しかし、体中に蛆がわいたおどろおどろしいいざなみの姿を見て、恐くなって逃げ出してしまう。これを追いかけるいざなみ。いざなきは木のつるだの櫛の歯だの桃の実だのをてあたりしだいに投げつけてなんとか逃げのび、黄泉の国の出入り口を大岩で塞いだ。 ここがその出入り口と言われている。 いざなきは安心したとたんに、「いまでもおまえのことが好きなのだよ」などとほざく。なんて恥知らずな奴なんだろう。 岩の向こうで聞いていたいざなみは、さすがにムカついて、「今後あなたの国(あしはらのなかつくに)のヒトを毎日千人殺してやる」と捨てぜりふを吐く。 するといざなきは急に態度がでかくなって、「それなら私は毎日千五百人産ます」と言い返したそうだ。いざなきってば、ほんとにどーしよーもない神様である。読んでるこっちほうが恥ずかしいぞ。 さて、本題に戻ろう。 国道9号線から平賀という交差点を南西に曲がって山の方に数分進むと、行き止まりとなる。雑木林の片隅に小さな石の鳥居が立っており、これが黄泉比良坂だなとわかる。 妙に薄暗く、期待通りの不気味な雰囲気だ。そばの小さな池の水面には波は立たず、底に沈んだ鯉は身動き一つしない。時間が止まったまま現実世界から忘れられてしまった場所だ。 まわりに比べて気温が少し低いのかまだわずかに雪が残っていて、それをじゃりじゃり踏みしめながら鳥居をくぐると、奥に大きな岩が鎮座している。 その先には林があるだけなので、出入り口は岩の下にあるのだろうか。古事記によれば、いざなきは駆け下りて戻ってきたはずなのだが・・・まあ、そんなのかんけーねー。 忘れらたようなと言っても、鳥居には小さな注連縄がかけられているし、屋根の付いた箱には解説の書かれた紙がドサッと積まれている。ゴミも落ちていない。町の職員かボランティアか、定期的に整備しに来る人がいるのだろう。ちなみに、その紙はじっとりと冷たく湿っていた。 かみさんが、「気味が悪いから早く行こう」とせかすので、しかたなく急いで2-3枚写真を撮り車に戻った。あとから見たところ、怨霊も「ぬりかべ」も「べとべとさん」も写っていなかった。 写らないから居なかったとは言えない。あのとき近くを通った野良着のおばあちゃんは、本当にヒトだったのか。あとから思い出すと自信がない。 帰りに気が付いたのだが、そばの国道に「黄泉の入り口・黄泉比良坂」という大きな看板があった。その夜訪れた「BARくう」の店長はこの近くの組嶽酒造の御曹司であり、彼を含めた町の青年団がこの看板を作ったのだそうだ。立派な看板が立ったあとも、通りがかりにへーっと思うだけで、実際に訪れる人はめったにいないらしい。 今夜の記事は地味でしたね。次号はもうちょっと派手な絵を載せましょう。
2008年03月03日
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昨夜、へとへとで帰ってきました。充実した濃厚な2泊3日でした。今日は一日がかりで絵日記に色をつけました。10時すぎて、しあがったばかりです。 出雲は古代神話の里ですから、「神と妖怪」というテーマで観光しました。 米子空港に降り立ったのはお昼すぎ、レンタカーで境港の街へ向かいます。境港の第一印象は、「人口密度が低い」です。平日だからでしょうか、観光には季節はずれだからでしょうか、車は少ないし、歩いている人もほとんどみかけません。 静かな水木しげるロードを歩きます。観光客はちら、ほら。静かなほうが、妖怪たちにとっても僕らにとっても好都合、のんびり歩きました。 憧れ(?)の「びびびのねずみおとこ」にご対面。 みんな彼の不潔さを気にせず握手するらしく、右手だけが緑青がなくブロンズです。これって不潔なのか清潔なのかどっちだ? ブロンズ像を一個一個確認して歩くので、結構時間がかかります。 水木しげる記念館では、水木しげる氏の生い立ちや古いマンガ雑誌など興味深いものがたくさん。時間を忘れて過ごしてしまうのは、妖怪のしかけた罠かもしれません。 神と妖怪、それは呼び名が違うだけで、本質的にはあまり差がない。もともと日本の神さまは、森羅万象それぞれから生まれたヤオロズの神ですから。 ああ、ついに念願の出雲に来たんだなー。目玉おやじの頭をなでながら喜びを噛みしめました。
2008年03月02日
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