2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
全30件 (30件中 1-30件目)
1
![]()
十年戦争で荒れ果てた無法地帯バレン、そこに突然あらわれた黒ずくめ美少女キリ、彼女はとんでもない戦闘能力をもっていて近辺のキメラを狩り賞金を稼いでいく。「キル・ゾーン」、「ブルー・ブラッド」シリーズ、「流血女神伝」シリーズでおなじみの須賀しのぶさんの新シリーズです。 ジャンルはSF。キリをはじめバレンのモーテルで働いているロキシー、娼婦をしている少女ファナの女の子3人を中心に話は進みます。見所は戦闘シーン、ヒロインのキリがナイフと銃でキメラや神父と戦うシーンはとてもカッコいいです。キメラというと普通、ファンタジー小説でよく出てくるライオンとヤギの頭を持つ怪獣ですが、この話では戦争で狂ったサイボーグのことを言うようです。神父というのも普通のキリスト教の神父ではなく、ディートン教という何だか怪しげな宗教の神父でえらい人ほど美形で強くなっていくという設定になっています。 SFアクションが好きな人にお薦めの話だと思います。<終>
2005年06月30日
コメント(0)
![]()
ルーナ帝国軍から複写眼(アルファ・スティグマ)を持つ少年アルアを助けたライナとフェリス、二人はアルアの幼馴染の少女のいるレジット村へと向かいますがそこには・・・。 いつもどおり同時進行でローランド王国のシオン王、フロワード、クラウらの話が展開します。今回はそれだけでなくガスターク国へ潜入するキファ・ノールズの話も同じく同時進行することになります。 ガスターク王レファル・エディアも登場していよいよ主要人物がそろい物語が大きく動きだしそうな様子です。「伝説の勇者の伝説」ではガスタークの王もローランドのシオン王も武力によって国の平和や幸福を手に入れようとしていますが、こうした国同士が戦争をすることによってどれだけ犠牲が出ることになるのでしょう。まあ、侵略してくる国がある以上武力をもたないで平和を維持するのは困難です。ライナのいう「誰もが何も失わない世界、みんなが笑って昼寝だけしてれば良い世界」を実現するのは不可能なのでしょうが(だいたい、みんな昼寝をしていては困る人が出てくる)、戦争を終わらせる手段として戦争をするというのも際限がないように思われます。 それにしても「勇者の遺物」をみつけていないライナとフェリス、ガスターク側は「忘却欠片」と言っている超兵器をすでにたくさん持っているのでどのように対抗するのでしょうか。気にかかります。あと、この巻ではミルク・カラードと忌破り追撃部隊の出番がなかったので少し残念だったです。 ジャンルは、シリアスなファンタジーですがライナとフェリスをはじめキャラクターが面白いので楽しく読むことができます。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>
2005年06月29日
コメント(0)
![]()
「ガンドール・ファミリー」の日本刀を使うメキシコ人の殺し屋マリアとテロリストのヒューイ・ラフォレットに仕える「ラルウァ」の一員で十字槍使いのアデル二人の刃物使いの勝負の行方は?「ガンドール・ファミリー」の拷問師チックと「ラルウァ」のリーダーになっている弟タック、兄弟の絆とは?昨日の「バッカーノ!1933<上>」マリアとチックの話の完結編です。 前巻、いつも天真爛漫でポジティブなマリアがアデルとの対決で自信を喪失してしまったのは、すごく以外でした。日本刀VS十字槍、前に読んだ「リアルバウト・ハイスクール」の刀と薙刀の対決でもリーチが長い薙刀のほうが圧倒的に有利に戦えるということでしたが日本刀と十字槍でも同じことがいえるようです。性格が対照的なマリアとアデルの対決はとても面白かったです。その他にも殺し屋ヴィーノと銃剣使いクリストファーの対決など盛りだくさんのアクション・シーンが大変よかったです。 アクションとコメディが好きな人にお薦めの作品です。<終>
2005年06月28日
コメント(0)
1933年、禁酒法の時代がおわったアメリカを舞台に悪魔によって作られた不老不死になる酒を飲んでしまった錬金術師、ギャングたちが繰り広げる奇妙なバカ騒ぎの話です。 1巻から登場のマルティージョ・ファミリーのフィーロやガンドール・ファミリーのラック・ガンドール、いつもニコニコな鋏使いの拷問師のチック、ガンドール・ファミリー食客で日本刀を操る天真爛漫なメキシコ人のマリア。2巻の「バッカーノ!1931」に登場の列車強盗をしようとしていたジャグジーたちや殺し屋ヴィーノ、テロリストのシャーネ。その他にもダラスとイヴの兄妹にいつものバカップルのアイザックとミリア、初登場のヒューイ・ラフォレットの手下たちが加わってバカ騒ぎが始まります。とにかく登場人物の多い話ですが、どのキャラクターたちも非常に個性的でそこも魅力の一つです。今回の主人公は、ニコニコ拷問師のチックと天真爛漫な殺し屋のマリア。今までの話ではちょっとした活躍でしたが、今回はふたりの掛け合いも面白くかなり活躍します。 ジャンルはコメディ。続きものなので1巻から読むことをお薦めします。明日は<下>巻を読む予定。<終>
2005年06月27日
コメント(0)
![]()
リンクは1巻 「レヴィローズの指輪」シリーズの16巻目です。「ローティアスの天秤」でレヴィローズのシャンレインの石が出現、このことによりレヴィローズの寿命が残り少なくなっていることが分かります。レヴィローズは消えてしまうのか? レヴィローズの寿命が尽きかけている証拠をつきつけられたレヴィローズの主でもある本編の主人公・ジャスティーン、主としての力が不足していることによりレヴィローズの寿命が少なくなってしまったと思い悩みます。一方、レヴィローズの分身であるレンドリアも主でありながら宝玉を守れなかったジャスティーンが炎の一族から報復されないように守ろうとします。そうした二人のもとに宝玉泥棒ネスフェ・クローゼ、そして謎の少女があらわれます。 タイトルが「薔薇の終焉」なので完結編なのかと思いきやそうではなくよかったです。ネスフェ・クローゼだけでなく炎の一族の指輪の番人であるジャスティーンの叔母のヴィラーネや姿を見せない指輪の主候補だったシャトー、地の宝玉のグレデュースなどレヴィローズの消滅が示されたことによるこの巻では登場のなかった人たちのそれぞれの思惑がとても気にかかります。この先レヴィローズとジャスティーンはどうなってしまうのでしょうか? ジャンルはファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>
2005年06月26日
コメント(0)
![]()
「炎の蜃気楼」の特別編です。仰木高耶と直江信綱を中心とした超番外編6作品を収録しています。その他にも「炎の蜃気楼年表」、ミラージュ紀行、キャラクター編、ドラマシアターなどスペシャルな内容になっています。 やはり、本編よりも濃厚な高耶と直江のHシーンが印象に残りました。また、本編では比較的登場機会のない高耶の妹・美弥が以外に活躍していて新鮮に感じられました。 「炎の蜃気楼」は、「千億の夜をこえて」で完結していますが「真皓き残響シリーズ」や高耶に換生する前にあったという上杉夜叉衆と織田信長勢の決戦などまだまだ語られていない話がいっぱいあるのでこうした番外編が出てこれからの展開が楽しみです。 ジャンルはサイキック・アクション。現代によみがえった戦国時代の怨霊を上杉謙信から使命をうけた主人公・上杉三郎影虎ら上杉夜叉衆たちが鎮める話です。男色が盛んだった戦国時代の人が主人公ということもありボーイズ・ラブの要素も満載です。この「炎の蜃気楼メモリアル」は基本的に本編を知らないと内容を十分理解することができないので、読みたいと思った人はあらかじめ本編を読んでからのほうがよいでしょう。 戦国時代の話が好きな方やボーイズ・ラブが好きな方にお薦めです。<終>
2005年06月25日
コメント(0)
![]()
伝説の杖ハシェべトを英知の庭にいるゴエルに届ける使命をうけた少年・ヨタナン、イギリスにいるヨタナンの夢を毎夜みている足の動けない少年・ジョナサン。ふたりの少年が主人公として章ごとに入れ替わりながら語られる話です。 わたしのホームページを訪れて書き込みをしてくれたビン8619さんの推薦で「ネシャン・サーガ1 ヨタナンと伝説の杖」を読んでみました。ビン8619さんが言っていたようにハードカバーで500ページくらいあって重くて読むのに苦労しましたが内容は面白かったです。ジャンルはファンタジー、ドラゴン・クエストの小説版のようなゲームのノベライズといった独特な雰囲気の冒険ファンタジーで二人の主人公が入れ替わりながら展開していくストーリーが良かったです。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>
2005年06月24日
コメント(0)
ドルチェ・ヴィスタシリーズの2巻目です。2巻の「お伽話のように」は前巻の「それでも君が」の不思議な空間とはうって変わり現在の日本を舞台にしています中編が3本で1巻から登場のキンカンこと金田寛治がどの話にも出てきます。第一話「春の月夜に消える影」は犬の黒が主人公。第二話「幻日、残照」は金田寛治と不思議な少女の話。第三話「非常識的リアリズム」は最後にまさかの真実が明かされる奇妙な話になっています。 このシリーズは前巻とあわせてミステリー風でありながら時間や空間を超越した不思議なファンタジーになっていて、この2巻も思いもよらない展開で面白かったです。ミステリーやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>
2005年06月23日
コメント(0)
![]()
リンクは前巻になります。 「風の大陸」は、主人公のティーエたちが大陸を滅亡から防ぐために奮闘する大河ファンタジーです。 今まで世界を救う方法をさがしてアドリエや太陽帝国を訪れたティーエたち一行ですが、いよいよ大陸崩壊が近づくなかローダビア公国でその方法の核心に迫っていくことになります。しかし、ティーエたちはローダビア公国でも陰謀に巻き込まれていきそうな気配、大陸の命運は?物語はクライマックスに向けて加速していきます。 この巻で今までさがしていた大陸を救う方法がようやく見つかったようです。具体的にはどのようにして大陸を救うことになるのでしょうか。また、ティーエとラクシの二人に何らかの進展があるのかも気になります。この「風の大陸」シリーズが完結してしまうのは寂しいように思いますが、クライマックスがどうなるのか大変楽しみです。 ファンタジーが好きな方にお薦めです。<終>
2005年06月22日
コメント(0)
![]()
イオドとはかつてザーンの街で活躍した大盗賊です。イオドに盗めない宝はないとまで言われました。そして、彼は死後「誰にも奪えぬ、最高の宝」を残したと言われています。今回のソード・ワールド短編集は久しぶりの「サーラの冒険」のつづきである「奪うことあたわぬ宝」、表題作でヘッポコーズが活躍する「へっぽこ冒険者とイオドの宝」、リプレイ新シリーズ「ロマール・ノワール」のキャラクターたちが主人公の「ボックス・ポックス」、そしてベルダインの貴族ポール・ギューゼルバーンが活躍の「赤い鎧シリーズ」4の新旧パーティーを取り混ぜた4編で「イオドの宝」をテーマにした作品になっています。 4つの短編の中でとくに注目したいのは、やはり「サーラの冒険」です。著者である山本弘さんの作品のあとがきで著者の奥さんが「サーラの冒険」を楽しみにしているらしいことが書いてあったので読んだのですが、内容は面白かったのにその後シリーズが中断していて残念に思っていました。この作品が復活の一歩となると解説に書いてあるのでシリーズ再開がとても楽しみです。 ファンタジーやTRPGが好きな方にお薦めです。<終>リンクは「ロマール・ノワール」と「ヘッポコーズ」です
2005年06月21日
コメント(0)
![]()
「半分の月がのぼる空」は主人公の裕一と深刻な病気で入院している少女・里香の感動的なラブ・ストーリーです。 成功の確率が低い手術に挑むことになる里香、手術の際には裕一の写真を手に死ぬかもしれない不安と戦います。また、裕一に貸した本「チボー家の人々」にも里香の決意のメッセージ。困難な手術という試練に里香、裕一、主治医の夏目たちが奮闘する巻になっています。話の前半はともかく後半はとても深刻な話です。さらに里香が倒れて危険な状態のときに裕一がとんでもないことをしていてすごくショックでした。また、次巻にあかされる手術の結果も気になります。3巻は1・2巻より激動の展開で気が抜けなくて良かったと思います。感動のストーリーが好きな人にお薦めの話です。
2005年06月20日
コメント(0)

「あんな子ブタみたいにふとった娘はごめんだね!」主人公ミシアは、かつて自分を子ブタ扱いにした男アドルファに復讐するために王宮へ行くことになります。屈辱をバネに美しくなったミシアですが、再会したアドルファは別人のように礼儀正しい青年になっていて「むかし、あなたに対してひどいことを言った」と謝罪をしてきます。ミシアの復讐はどうなる? お互いの勘違いによりズレたまま進んでいくラブ・ストーリーです。復讐を決意してますが基本的に人の良いミシアとミシアに対してひどいことを言ったと後悔しミシアを守ろうとするアドルファの相思相愛ながらすれ違っている恋愛がとても面白かったです。 前作の「楽園の魔女たち」シリーズがとても面白いコメディだったので読んだ「それでもあなたに恋をする」ですが期待どおり良かったです。コメディが好きな人にお薦めの作品。<終>リンクは「楽園の魔女たち」1巻
2005年06月19日
コメント(0)
![]()
リンクは本編11巻 「リアルバウトハイスクール」は主人公で神威の拳の使い手、南雲慶一郎が同じく神威の拳を使う刺客たちや異世界ソルバニアのモンスターと闘う格闘ファンタジーです。 この「ナデシコガールの挑戦」は本編の外伝的な話でSAMURAIGIRL御剣涼子を主人公としていて小説では初登場のライバル霧林あずみと対決します。わたしは、「リアルバウトハイスクール」の原作である小説のシリーズは読んでいるのですがマンガ版のほうは読んだことがないので今回登場の霧林あずみというキャラクターについて詳しく知りませんが、確かテレビシリーズのリアルバウトハイスクールに登場していたように思います。個人的には少しだけ見たことがあるテレビシリーズの霧林あずみよりもこの小説版の霧林あずみほうがカッコよかったような気がします。 今回の見所は、涼子が何種類もの武器をつかって薙刀を武器とする霧林あずみとKファイトで対決するシーンです。薙刀という武器をどのように攻略すればよいのかよく考えられていて非常に面白かったです。アクションが好きな人にお薦めの話<終>
2005年06月18日
コメント(0)
![]()
不思議な力を持つ女子大生の根岸美弥子、テレポーターの杳、美弥子と同じゼミの桂一郎の三人がそろった時、謎の扉が出現。扉の向こうは異世界で三人はどうなってしまうのか?ジャンルは異世界ファンタジーです。 途中まで読んで、数年くらい前にテレビで見たことがあることに気がつきました後から調べてみて分かりましたが1980年代の話でマンガや映画にもなった作品のようです。確かに話の中では誰も携帯電話を持っている様子がなくて時代を感じさせられました。内容は典型的な異世界ヒロイックファンタジーでしたが、自分の異能に悩みながらもそれを乗り越えようとする主人公がよく描かれていて、改めて本で読んでみてなかなか面白かったです。まだ読んだことのない人は新装版が出ているのでこの機会に読んでみては。<終>
2005年06月17日
コメント(0)

破天荒なヒロイン涼宮ハルヒがクラスメイトのキョンや宇宙人、未来人、超能力者たちを巻き込んで騒動をおこす学園ファンタジーです。 同著者が電撃文庫から出している「学校を出よう!」というシリーズでも超能力者や未来人が登場しますが、「涼宮ハルヒの憂鬱」ではキョンをとおして強くておかしくて時には可愛らしかったりする涼宮ハルヒという魅力的なヒロインの活躍を描いています。涼宮ハルヒのまわりには、前述のように宇宙人、未来人、超能力者などものすごいキャラクターたちが集まっていますが涼宮ハルヒ本人はそのことに気づいていなくて、日々の日常に退屈して不思議な事件や人物を一生懸命さがしているのがおかしくて面白かったです。コメディや学園を舞台にした話が好きな人にお薦めの作品です。<終>
2005年06月16日
コメント(1)

前巻はレールダム福音連邦のローデウェイク辺境州の人たちラシード、ジュラ、ノウラたちを中心とした話でしたが、この巻ではジュラたちのライバルであるアールガウ神聖帝国の皇帝シグルド・ヴァン・フォルセティを中心にアールガウ側を大きくクローズアップした話になっています。攻勢に出てレールダム福音連邦を切り崩すアールガウ皇帝シグルドに対してローデウェイク辺境州の面々はどうでるのかジュラとシグルド二人の天才の対決は? 前回にたいして海獣(ラグナ)があまり出てこなかったのが残念でした。とは言え一進一退の迫力のある攻城戦シーンはとても面白かったです。ローデウェイクとアールガウが今後本格的に激突するのが楽しみです。戦記ファンタジーが好きな人にお薦めの作品。<終>
2005年06月15日
コメント(0)

「我が家のお稲荷さま。」は、ありとあらゆる術を自在に操り、騒動が大好きな三槌家の守神・大霊狐空幻をはじめ三槌家の護り女で世間のことに疎いコウ、コンビニを経営する恵比寿神など個性豊かで魅力的なキャラクターたちが高上昇・高上透兄弟を巻き込んで繰り広げる笑いと感動の話です。 とにかくキャラクターたちが大変魅力的でとても楽しく読むことができました。また、高神透とその母親美夜子との再会のシーンはとても感動的で良かったです。基本的にコメディが好きな人にお薦めの作品だと思います。<終>
2005年06月14日
コメント(0)
前巻、二人で旅立った鳴と颯音。争いのないという戸谷ノ庄にたどり着くことができたのですが、やっぱり戦国時代という時代に争いがない場所があるわけがなく二人は戸谷ノ庄と近隣の領主・尾白との争いに巻き込まれていきます。 主人公の鳴と颯音はもちろん今回登場の戸谷ノ庄を護る異能の集団「鼠」のメンバーや鳴と颯音を狙ってくる元「狐」の刺客・迅など異能の者たちのアクションシーンがすごく良かったです。 ジャンルはロマンティックファンタジーとミステリーを合わせた感じです。しかし、異能を操る人たちがたくさんいるのでミステリーとしてはどうかと思います。颯音の千里眼という能力なんかは心を読んだり、物体にしみついた思いを感じることができるのでミステリーの主人公としては反則のような気がします。密室殺人が起こっても犯人は瞬間移動の能力があるのではと考えてしまいます。 それにしても1巻で運命的に出会って一緒に旅立った鳴と颯音ですが、颯音が自分は鳴を幸せにすることができるか悩んでいるせいで全然ラブラブの雰囲気でなく鳴がかわいそうでした。颯音にも色々事情があるようですが鳴に幸せなってほしいです。<終>
2005年06月13日
コメント(0)
冥海(メノーグ)という特殊な空間、その中で様々な能力を発揮する海獣(ラグナ)と呼ばれる生物、そうしたものを駆使した戦術・戦略・新兵器が飛び交い個性豊かなキャラクターが活躍する戦記ファンタジーが「ゆらゆらと揺れる海の彼方」です。ラグナには炎を吐くものや透明になったりするものなど様々な種類がいて戦闘シーンではそうしたラグナたちの特性が十分生かされていて大変面白かったです 主人公は記憶を失くしたノウラという少女なのですが、この1巻ではそれなり活躍しているわりに影が薄かったと思います。むしろあとがきで著者が言っているように本編でも英雄とされ破天荒でカリスマのあるジュラというキャラクターが一番活躍しており主役だったように思いました。ジュラの他にもラシード、イーフェンなど魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。1巻では登場していないジュラのライバル・シグルドなどもこれから出てきそうで2巻以降も面白くなりそうです 戦記ファンタジーが好きな人には必見の作品だと思います。
2005年06月12日
コメント(0)
「ガンズ・ハート」の前の1・2巻「硝煙の誇り」・「硝煙の女神」は、エズオルという野生動物の大発生によって危機に陥った国を主人公のケリンとミントが救うという話でした。そして、この3巻では人々のためにエズオルを退治したり、そのために一部の人意外使用が禁止されている銃を使ったことによって知の教団と対立することになります。失われた超兵器とともに迫る知の教団の部隊に対してケリンたちはどう立ち向かうのか・・・。 実際に人が死ぬなど重大なエズオルの被害が出ているのに「エズオルを殺すことは禁忌とされている」「一般の人が銃を使ったり、改造により強力な銃を作ってはいけない」と原則のみを押し付けようする知の教団は、ケリンたちでなくても理不尽に感じます。野生動物を保護したり、銃を規制することは社会を維持していくために意義のあることだと思いますが、多くの人々の生活が脅かされている緊急事態に状況を考えずただマニュアル通りに対応しようするのは問題があるように思いました。しかし、銃がひろがって人間同士が戦争をするような事態は避けたいですね「ガンズ・ハート」の今後の展開はどうなるのか? ジャンルはSF。話の設定はそれほど独創的なわけではありませんが魅力的なキャラクターとその心理描写がとにかく面白くて非常に楽しく読むことができましたSFが好きな方やそうでない人にもお薦めできるシリーズだと思います。<終>
2005年06月11日
コメント(0)
「グイン・サーガ」の100巻達成を記念するガイドブックです。著者の栗本薫への百問答、グイン・サーガのストーリー紹介、100巻達成お祝いメッセージ、などの他、書き下ろしの外伝「アレナ通り十番地の精霊」が収録されています。 実のところ私はまだ100巻目を読んでいないので、ストーリー紹介で100巻の「豹頭王の試練」を見てしまったのは自分でもかなり失敗したと思います。これから、読もうと思っている人は100巻まで読みおわってからこのハンドブックを読むことをお薦めします。 ハンドブックの中では外伝「アレナ通り十番地の精霊」が面白かったです。トーラスにある「煙とパイプ亭」が話の舞台になっており、ゴダロ一家に不思議なことが起きるちょっとファンタスティックなホームドラマ風の話です。 今後はとりあえずグイン100巻目を読みたいと思います。<終>
2005年06月10日
コメント(0)
戦国時代を舞台にしたミステリーです。触れた人間をはじきとばす不思議な力を持つ美駒の姫、鳴姫はその異能の力のせいで人々から「業多姫」と呼ばれて恐れられています。隣国へ政略のため嫁ぐことが決まっている鳴姫ですが、母親が何者かに殺されるという事件に遭遇し鳴姫自身も刺客から命を狙われることになります。 鳴姫を偵察しにきた異能を持つ間者との許されない恋愛などロマンティックな展開や戦国時代のきびしさなど一応ミステリーというジャンルの作品なのですが、そうしたジャンルとは関係のない面白さでした。どちらかというと異能の力によるアクションシーンや禁断のラブラマンス、戦国時代を舞台にしているなどの魅力の方がミステリー本来の頭脳を駆使した犯人捜しという要素よりも面白かったと思います。ミステリーが好きな人よりもロマンティックな恋愛ものが好きな方にお薦めの作品ではないでしょうか。<終>
2005年06月09日
コメント(0)
1905年、ドイツ・ロシア・オーストリアに囲まれた架空の小国アップフェルラント王国を舞台にした話。主人公のスリの少年ヴェルが監禁されている少女フリーダを助けようとするところから物語は始まります。結局、ヴェルはフリーダを救出することができずヴェル自身も捕まってしまいますが、知り合いのフライシャー警部に2人とも助け出されます。そして、フリーダを狙う者の目的が彼女の所有する廃鉱山の中にあることが分かります。それは、大きな都市を一瞬で壊滅させることが可能な兵器であり、ドイツ皇帝も手に入れようと画策しています。ヴェルはフリーダやフライシャーたちと廃鉱に向かいますが・・・。 少年と少女のアドベンチャーというだけでなく、大国の横暴に小国がその勇気と誇り、外交の力で立ち向かうという話です。当時のヨーロッパの社会事情がリアルに描かれているとともに良い子どもと大人の関係とはどんなのもなのか?ということが作品全体をとおして伝わります。著者が田中芳樹さんということで読んだ作品ですが期待どうりの面白さで大変満足できました。<終>
2005年06月08日
コメント(1)
世界が滅んで「ペルシダー」という富士山の地下に極秘裏に建設されたシェルターでたった一人で生き残ってしまった少女・まゆの話。まゆには、アヤ・ヒロシ・コユキ婆・おハルさん・ゲン爺そして犬のトッピーという5人と1匹の家族がいるのですが犬のトッピー以外の5人はすでに死んでおり、まゆとトッピーだけが生きています。しかし、世界が滅んでいることや自分以外に人間が死んでいることを知らされず幸せに生活してきたまゆですが成長するとともに、その偽りの生活を維持していくことができなくなっていきます。まゆに真実を伝えるかどうか悩む5人、そんな中もともとペルシダーを管理するはずだったコンピュータがまゆとその家族に介入してきて・・・。 人間はまゆしか登場しませんが5人の幽霊、犬のトッピー、コンピュータの疑似人格が人間ではないのですがとても人間らしかったように思います。特にまゆをめぐって幽霊たちと疑似人格が対立するシーンでは、よりいっそうそう感じられて面白かったです。ジャンルはSFなのかな?滅んでしまった世界に最後に一人で残されるという設定はちょっと悲しかったですが人間以外のキャラクターの活躍で楽しく読むことができました。まあ、人間でなくても最後一人きりというのはイヤだと思います。<終>
2005年06月07日
コメント(0)

今日は愛・地球博に行って、このガイドブックを片手に様々なパビリオンをまわりました。どのパビリオンもかなり混んでおり、自分の番を待つだけでとても疲れました。また、万博会場も広く移動するのにも大変だったです。パビリオンでは映像空間により地球の生命力をリアルに体感することができる長久手日本館や最新の情報端末システムにより希少動物と触れ合うことができる日立グループ館が面白かったです。しかし、トヨタグループ館などまだまだ行きたい所もありましたが主に時間の関係で行くことができなくて残念でした。広い万博会場を効率よくまわるために、このガイドブックが大変役に立ってとても助かりました。<終>
2005年06月06日
コメント(0)
「事件シリーズ」は、ドラゴンや魔法使いなどが存在するファンタジー世界で起きる事件を主人公の仮面の戦地調停士エドが解決する話です。 この「禁涙境事件」では、魔法をいっさい使うことができない禁涙境という特殊な町で魔法を使ったとしか思えないような事件が起こります。そして、最終的にはなぜ禁涙境では魔法が使えないのか?その真相が明らかになっていきます。 エドがどうして仮面をつけているのか?や風の騎士ヒースロゥの子どもの時の武勇伝、以前の「紫骸城事件」に登場する魔導師ニーガスアンガーの再登場など見所がたくさんで大変面白かったです。なかでも、残酷号という謎の怪人物が物語の最後のほうで大活躍。次の「事件シリーズ」の予定が「残酷号事件」なので今から楽しみです。<終>
2005年06月05日
コメント(0)

テーブルトーク・ロールプレイング・ゲームのソード・ワールド短編集です。TRPGについては、「ソード・ワールドRPG完全版」など各種ルールブックが出版されているので、そちらを参照されると良いと思われます。 さて、今回の「狙われたヘッポコーズ」ではマーファの神官、盗賊ギルドの盗賊見習い魔術師、そして冒険者であるぺッポコーズと4つの「役割り」を中心としたテーマの短編集になっています。 表題作「狙われたヘッポコーズ」は、暗黒神を信仰する邪悪な組織に狙われたヘッポコーズの話で卑劣な罠により、ヘッポコーズのメンバーは危機におちいります当初、「ヘッポコ」だったヘッポコーズも最近はヘッポコどころか英雄的な活躍をするようになりましたが、個性的なキャラクターの魅力は相変わらずで大変楽しく読むことができました。 ジャンルはファンタジー、「ロードス島戦記」・「魔法戦士リウイ」などもこのソード・ワールドの世界の話なのでこうしたファンタジーが好きな人は、ソード・ワールド短編集を読んでみると良いのではないでしょうか。<終>
2005年06月04日
コメント(0)
時は昔々で世はそれなりに太平。七草藩の元気いっぱいのお姫様なずな姫とその護衛で被り物をつかった変身が得意な忍者ぺんぺん丸の大爆笑の物語です。タイトルにCD付きとあるように、本書に収録してある第一話「なずな姫とぺんぺん丸」がCDとしてついています。そのせいか電撃文庫としては、約1000円とかなり高めな価格になっていますが、なかのCDは物語の雰囲気がよく出ておりなかなか面白かったです。 ジャンルはコメディで、特にぺんぺん丸の松の木や灯籠などの着ぐるみで変身する忍ぐるみの術は大爆笑でした。コメディが好きな人にお薦めです。<終>
2005年06月03日
コメント(0)

リンクは1巻 銀の一角獣(ラプカス)シリーズは、銀の一角獣であるアズファーンとその妻イゼーテのロマンティックな恋愛ファンタジーです。「眠り姫とワルツを」では、アズファーンに仕え銀の森を守る銀の鬼ハザトールと謎の美女、眠りつづける少女、老魔女をめぐるトリッキーなラブ・ロマンスになっています。それにしても今回、主役と思われたハザトールですが、ちょっと悲惨な結果になってしまい可哀相でした。まあ、物語自体は基本的にハッピーエンドだったので良かったのではないかと思います。ラブ・ロマンスなど恋愛の話が好きな方にお薦めの作品です。<終>
2005年06月02日
コメント(0)

リンクは前巻 「レディ・ガンナー」シリーズは、アナザー・レイスという動物に変身することができる種族が存在している十九世紀ヨーロッパ風の世界を舞台にしています。そんな世界で主人公・正義感の強いレディ・ガンナー、キャサリン・ウィンスロウとその友人のアナザー・レイスのダムー、ケイティ、ベラフォード、ヴィンセントたちの活躍を描いた痛快な活劇ファンタジーです。 「レディ・ガンナーと二人の皇子」では、エルディア王国を訪れたキャサリンがエルディア独特の奇妙で独善的な皇太子選定レースに反感をおぼえ立ち上がることになります。一方、ダムーたち用心棒も皇太子の身代わりに雇われたヴィンセントのこともあり皇太子レースに巻き込まれていきます。 マリアという名前の人がとてもたくさん出てくるので少しややこしいですが、いつもの魅力的なキャラクターたちが活躍して相変わらず面白かったです。中巻ではいよいよ皇太子フェルナンドを殺そうとしている者たちも明らかになっていき、今後はますます下巻が楽しみです。 日本でも女性天皇を認めるかどうかが問題となっていますが、できるだけ多くの人々が納得のできるような制度になってほしいです。<終>
2005年06月01日
コメント(0)
全30件 (30件中 1-30件目)
1