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「道士さまにおねがい」は、「道士さまといっしょ」の続きで2巻目にあたります。ジャンルはアクション・コメディで数十年後の未来に英雄となる予定の女子高生、天王洲映希をさら数百年の未来からやってきた道士、漂藤流哉が保護する話です。物語として続いているので、1巻から読んだほうが読みやすいと思います。 「道士さまにおねがい」では、1巻からのメンバーにつづいて愛する流哉を追ってきた精霊召喚士ヴィヴェカ、サムライのコスプレで赤い髪の女性をつけねらう変質者、そしてあまりに危険な能力により封印されていた魔剣EE・イントゥリーグらが登場してさわぎを大きくしていきます。特に魔剣EE・イントゥリーグは、そのおそるべき能力を利用して映希や流哉をピンチにおとしいれます。 それにしても、ヒロインの映希は未来からやってきた流哉たちにかなりひどい目に合わされているように思いますがピンチをチャンスに変えるようにして、ただではころびませんね。さすが、魔女と言われているだけあります。前巻の「道士さまといっしょ」とくらべても遜色ない面白さで満足できました。<終>
2005年04月30日
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白い病院にずっと入院しているしずるさんとお見舞いにやってくるよーちゃん。いつも退屈しているしずるさんのために、よーちゃんは不思議な事件の情報をもってきます。そして、しずるさんは病室から一歩も出ることなく事件を解き明かしていきます。 ジャンルはミステリーです。前巻に「しずるさんと偏屈な死者たち」がありますが、続きものではなく短編集なので前巻を読んでいなくてもこの2巻から読んでいただいて問題ないと思います。今回のテーマは、密室ということになっていますが、人の血を吸ってミイラにしてしまう吸血植物だとか鳥のように空飛ぶ怪人の話のように怪事件ばかりで、扉も壁も鍵も部屋そのものすらない普通は密室殺人とは言えないもののように思います。 密室殺人といった場合、大きく分けて二種類のケースがあります。ひとつは完全な密室で殺人がおきたケースです。この場合、毒などの道具を使って遠隔地からでも人を殺すことが可能だったり、最初から犯人が密室にいて殺人後も部屋にひそんでいたり、実は殺人に見えているだけで自殺であったりします。もう一つは、密室に見えているだけで実際には密室でないケースがあります。部屋の中に思わぬ抜け道があったり、鍵がかけられていないのに犯人が鍵がかかっているかのように誘導していたりする場合のように「ごまかし」によって密室に見せかけている場合です密室殺人は、ミステリーの中では古くからあるテーマで今でもたくさんの作家がこのテーマに取り組んでいます。基本的に密室の中では殺人はおきない、不可能犯罪であるということで逮捕をまぬがれようと犯人が画策しますが、それを見破るのが醍醐味であると思います。こうした不思議な密室殺人事件をしずるさんやよーちゃんと一緒に考えるのはなかなか面白いです。また、章ごとに付いてくる「はりねずみチクタ」の話も殺人事件を読んだ後で読むとほっとした感じになって良かったです。<終>
2005年04月29日
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リンクは前編 昨日の前編に続いて、後編を読みました。今後、短編集が出るとのことですが、「東京S黄尾探偵団」はこれで一応完結になります。慈吾朗の妻子の行方やイエローテールメンバーの卒業など見逃せない展開でとても面白かったです。この巻の感想というよりも完結編ということで「東京S黄尾探偵団」全体の感想を書いてみたいと思います。 わたしが、この「東京S黄尾探偵団」最初に読みはじめたのは、何年前になるのでしょうか。たぶん、1999年ごろだったと思うので今から6年ほど前になると思います。「少女たちは十字架を背負う」と「青の封印」の二冊をいっきに読みました。当時、わたしは東京S黄尾探偵団の作者、響野夏菜さんの本は「カウス=ルー大陸史・空の牙」シリーズと「アル・ナグクルーンの刻印」シリーズ、その他短編集を読んでいました。どれも、女の子が主人公で異世界が舞台のホラー・アクションだったので「東京S黄尾探偵団」シリーズを読んだとき大変驚きました。舞台は現代日本であったし、ジャンルもコメディだったので。章ごとのタイトルも有名な映画や本のパロディでちょっと笑ってしまいました。とにかく、新鮮で面白かったという印象があります。最後に「東京S黄尾探偵団」はわたしにとって笑いと血と涙と感動がいっぱいで本当によい作品だったと思います。<終>
2005年04月28日
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話の舞台となる黄尾高校は、いろんな理由で一般の高校に通うことができない人たちが行く高校で年齢・職業に関係なく通うことができます。そんな高校の保健室に事務所を構えているのが東京S黄尾探偵団(東京スーパーイエローテール)でメンバーは、元テニス特待生で家事全般が得意の主人公・天野行衡、その義理の兄でアメリカ大学院修士課程を蹴ってS黄尾にやってきた超マイペースな天才少年・天野五月、人とかかわるのは苦手だがパソコンを自在に操り記憶力と五感にすぐれている一見かれんな美少女・藍田花音、性格もファッションもゴージャスで長い爪を武器にしている美少女・如月みさお、本業トラック運転手で元暴走族の総長・砧兵悟、学生結婚した妻に逃げられ幼い娘のサナを男手一つで育てているどんな鍵でも簡単に開けてしまう鍵師・新田善美、探偵団所長で傍若無人な性格で他のメンバーをいつも振り回すハイパーじじい・紀井津慈吾朗の7人です。殺人事件や人捜しだけでなくギャングと兼業なので強盗や銃撃戦もやったりします。さらに、魔女や幽霊にかかわる霊能事件やもっとバカバカしい事件も担当しています。 ジャンルは、基本的にコメディになるでしょうか。「史上最大の作戦」では、ずっと謎にされていた慈吾朗の過去がみえてきます。いつもいつも落としてきた卒業試験の直前、前巻「S黄尾、解散!?」で活動停止になっているS黄尾メンバーのもとに袂をわけた慈吾朗が土下座して依頼をしてきます。慈吾朗のさがしものとは?ヨーロッパを舞台に最終幕があがります。 それにしても、メンバー全員で卒業できるのでしょうか?S黄尾探偵団の存続は?次回はシリーズ最終巻なので今まで面白かった分、期待したいと思います。<終>
2005年04月27日
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リンクは4巻 「バッカーノ!」は、悪魔によって不老不死を得てしまった錬金術師やギャングたちの話です。ジャンルは、ドタバタコメディで1930年代のアメリカを舞台にしています。今回の「バッカーノ!2001」は、今までの時代や舞台をいっきに飛び越えて2001年の話になっています。「バッカーノ!」では、特に決まった主人公は存在せず、毎回何人かの登場人物が中心になって話が進んでいくので、登場人物が多くて読みはじめは少し思い出すのに苦労しますが、内容が面白く文章も読みやすいので違和感なく読むことができると思います。 「バッカーノ!2001」では初登場の妖艶な美女シルヴィ・リュミエール、仮面をかぶった大男ナイル、「バッカーノ!1931」に登場している子供の格好をしたチェス、そして最初の巻から出ているマイザーといった18世紀に不老不死になった錬金術師たちが、同じく18世紀に不老不死になった初登場のエルマー・C・アルバトロスを訪ねて奇妙な村をおとずれます。わたしはバッカーノのキャラクターの中では、アイザックとミリアというバカップルが最高に面白くて大好きなのですが今回あまり二人の出番がなくて残念でした。しかし、初登場の「笑顔中毒者」エルマーが二人の分も結構楽しませてくれて面白かったです。<終>
2005年04月26日
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リンクは上巻 舞台は大戦といわれる星を激変させる大きな戦争が起こってから長い年月を経た世界。ザ・サードという第三の眼(天宙眼)を持った種族が世界を管理していますザ・サードは、大戦以前の危険な遺産や技術をテクノス・タブーとして人間が使うのを禁止するとともに人間たちが生きていくために最低限必要な支援をしています 主人公は、火乃香という居合いを使う女の子で相棒の砂上戦車ボギーとともにロクゴウ砂漠を中心に、なんでも屋として活躍しています。「死すべき神々の荒野(ゲヘナ)」では、ザ・サード2巻「虚ろなる幻影の墓碑(グレイヴ・ストーン)」から登場する元暗殺者で現在は学校で保険医をしているパイフウ先生の話になっています。 パイフウを殺し屋として育て何度殺しても復活してくる謎の存在ハデス、前巻(上巻)で火乃香を追い詰めたハデスの分身ロウエン、そしてその他の四神と呼ばれるハデスの分身たち、ザ・サードですら手の出せないという「石の街」を舞台にパイフウ・火乃香は彼らと決着をつけることになります。 見所は、火乃香やパイフウをはじめとするキャラクターの魅力、気功や超技術を駆使したアクション・シーンで特に火乃香とロウエンの再戦シーンは非常に面白かったです。アクションが好きという人に大変お薦めです。<終>
2005年04月25日
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EMEとは、EIGHT MILLION ENGINE(エイト・ミリオン・エンジン)の略称で八百万機関とも言います。EMEは平安時代から続いていて元々陰陽寮と言われていましたが、今では空想の生き物と考えられているPC(現象生物)の保護・場合によっては殲滅などを行う機関になっています。話の主人公、乾紅太郎こと紅はエージェント・アビリティ(AA)言われるEMEのエージェントが持つ特殊能力で任務を遂行しようとがんばります。 EME REDは、EMEシリーズの短編集で「UNDEAD」でも狐火や以津真天などユニークな生物がたくさん登場していて面白いです。また、EMEのエージェントのとんでもない能力や性格も見所の一つになっています。<終>
2005年04月24日
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百鬼夜翔シリーズは、妖魔夜行シリーズの続編で人間たちの強い思いが「妖怪」を生み出すという「GURPS妖魔夜行」というテーブルトーク・ロールプレイングゲームのルールを元に作られた作品でグループSNEの複数の作者が書いています。 「霧が惑う暗夜」は、前々巻の「真夜中の道化師」からの続きで妖怪の犯罪ネットワーク「ナイト・フォッグ」の作り出した「魔霧」によって狂わされた人間や妖怪たちを元にもどすために、主人公の波田洋大をはじめ人間や妖怪たちと仲良くやっていこうと言うネットワーク「スーリエ・ルージュ」や「バロウズ」メンバーたちが奮闘します。今回の決戦ではスーリエ・ルージュのメンバーにも死傷者が出てハードな展開になっています。敵に利用されている、ひかりちゃんはどうなるのか?洋大は、幼馴染の守田律子やスーリエ仲間たちを守ることができるのか?目が離せません。ジャンルはホラー、シリーズでは短編集が多いですが一応百鬼夜翔の1巻「夜からの招待」から読んだほうが理解しやすいと思います。<終>
2005年04月23日
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20日の「Missing9座敷童の物語」に続く話で座敷の物語の完結編になります。いよいよ魔女の使徒たちによって、「サバト」が行われ前巻でバラバラになってしまった文芸部も巻き込まれます。1巻から続いている怪異にかかわる謎も解き明かされ、魔女・十叶詠子の目的もあきらかになります。 前巻、怪異にたいして何もできなかったことに悩む村神俊也ですが近藤武巳のなりふりかまわず稜子を守る姿を見て何かふっきれたようで今回は活躍します。村神俊也が好きな人には期待できる内容になっていると思います。物語も核心に迫りつつあり、これからの展開に注目です。<終>
2005年04月22日
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魔女の使徒の宣戦布告、魔術師・小崎摩津方の暗躍、その中で文芸部の亀裂が大きくなっていきます。十叶詠子の目的とは?木村圭子のもとに訪れる「どうじさま」の正体とは? 昨日の座敷童の物語の続きです。空目とあやめはともかく他の文芸部の面々、近藤武巳・日下部稜子・木戸野亜紀・村神俊也は怪異に立ち向かうために悩みもがいています。そのなかでも、近藤武巳は日下部稜子を守るために必死に頑張って大活躍します。やっぱり、愛の力は偉大なのでしょうか。<終>
2005年04月21日
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「自分の欠けたものを補ってくれる儀式」 まず、木や石もしくは消しゴムを削り小さな「人形」を作ります。次に、供物としてできるだけ綺麗で立派な花を用意します。この二つを用意したら、学校の旧校舎の裏にある池で「儀式」を行います。何人で行っても良いですが、参加者以外に見られないようにしましょう。最初に作った人形を池に投げ込み(あとで人形を拾うのであまり遠くに投げない)、その後花を池に投げ入れます(供物なので投げ入れたら手で触れない)、そして池に手を合わせ祈りをささげます。花が沈んだりして見えなくなったら最初に投げ入れた人形を回収します。後はそのまま自分の部屋に帰ることになりますが、この時決して池を振り返ってはいけません。無事に帰ることができれば儀式は終了します。人形は池に住む者の存在が宿り、あなたの半身としてあなたに欠けた部分を補ってくれます。「どうじさま」と呼ばれる上記の儀式を行ってしまった木村圭子は、毎夜異界の存在に脅かされ文芸部の空目たちに相談することになります。 ジャンルはもちろんホラーです。座敷童というとそんなに怖い感じはありませんが、座敷童も異界の存在であり自分の部屋に得たいの知れないものがいるというのは、かなり怖いと思いました。<終>
2005年04月20日
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ストレイト・ジャケットシリーズは、魔法が技術として確立された世界の話ですしかし、魔法は安全な技術ではなく<イエルネフェルト事変>によって呪素とよばれる汚染物質が人体にたまることにより魔法を使った人間が魔族化することが分かります。魔族は本能的に人間を襲う危険な存在なので魔族となってしまった元人間は、すべての権利を剥奪されて災害として駆除されてしまいます。危険な魔法を使わなければ魔族が発生することがないわけですが、人々は魔法という便利な技術をすてることができず、魔族化をあるていど抑えることが可能なモールドやスッタフという道具をつかって魔法を使い続けることになります。 この「トモガラのエン」は、ストレイト・ジャケット初の短編集で主人公の戦術魔法士レイオット、CSA(先天性魔法中毒患者)のカペルテータ、魔法士監督官ネリンなどいつものレギュラーメンバーにくわえてネリンの妹、ナレアが登場します。ナレアは、魔族化をテロに用いるテロリスト集団におそわれて大変な目にあいますが主人公たちと親睦を深めることになります。 ナレアから見たレイオットやカペル、ネリンが新鮮でとても面白かったです。ジャンルはアクションファンタジーといったところでしょうか。ものすごい再生力と無敵の魔力圏をもった魔族に制限の多い魔法士たちが立ち向かうアクションシーンが見所です。<終>
2005年04月19日
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リンクは1巻になります 前巻、鈴乃宮学園に来てしまった主人公の長居優樹は鈴乃宮学園の無念をはらすために学園生活を送ることになりました。2巻では、新たにロボット少女ネレイドが鈴乃宮学園にやってきます。「私は人間になりたい」と言うネレイドですが、人間でないものは人間にはなれない、「人間になりたい」という欲求も複写した際に発生したものにすぎないと矛盾に苦しんでいます。そして、鈴乃宮学園にネレイドと同じ顔をしたもう一人のネレイドがやってきて・・・。 今回は、偽物がキーワードになっています。人間になりたいけれど結局人間のまがい物にしかなれないと考えているネレイドや狐少女の紅葉がメインの話です。鈴乃宮学園は幽霊や狐の生徒、先生役も一応保健医だという本町小竹乃など何もかもが現実の模倣にすぎません。だからこそ、人間でないものが人間であろうと諦めず頑張りつづけることができる場所でもあります。偽物の悲哀や矛盾、偽物だから良いものなど非常に考えさせられました。人間とは何なのか、人間でないものは人間になれないのか、哲学的な問いで難しいかったですが、話の中で登場人物たちと一緒に考えたりするのは、とても面白かったです。<終>
2005年04月18日
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気象精霊記は、人間世界の気候を管理する気象精霊たちの話で規則正しく季節がくるように操作したり、異常気象を起こそうとする者たちと戦ったりする話です。いろいろな天候(台風の起こし方)や地理(火山の仕組み)など自然現象の知識が分かりやすく理解できてとても面白いです。また、気象を操作するには普通では想像できないほどのエネルギーが必要ですが、気象精霊たちの戦闘シーンはそうしたエネルギーがぶつかりあって必見です。「気象精霊ぷらくてぃか」は、その気象精霊記シリーズの主人公ミリィとユメミの修行時代の話になります。 表題作「魔界の卑怯温泉」では、ぷらくてぃかシリーズで飛べなかったユメミが飛べるようになって良かったと思います。ユメミは、以前に飛ぶことができなくてひどい目にあっていたので。 ジャンルはファンタジーでしょうか?天気予報とか難しそうと思っている人も分かりやすく面白いので気軽に楽しむことができると思います。<終>
2005年04月17日
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一千年前の<災厄>によって、文明が崩壊した世界で人々は群都というドームを中心に暮らしています。大地には草ひとつ生えず、過酷な環境に適応した異常環境適応種とよばれる獰猛な生物におびやかされ、人間たちは何とか生き残っている状態です。そんな中、主人公クリトフは深い森の奥を探索中、世界が失ってしまった小さいながらも豊かで平和な村、ウェストリーに迷い込みます。最初は、群都にウェストリーのことを伝えて兵士としての仕事を果たそうとするクリトフですが、村人たちの温かい気持ちに触れるにしたがい考えを変えるようになっていきます。 物質的な豊かさよりも自然の豊かさこそが、人間にとって一番必要な幸福の条件であることをあらためて感じさせられる話でした。現在、愛地球博など世界中で自然の大切さが叫ばれているので環境保護に興味がある人に是非とも読んでほしいです。<終>
2005年04月16日
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まぶらほは、魔法の学校・葵学園を舞台にしたラブコメで主人公の式森和樹が同級生の宮間夕菜、後輩の神城凛、先輩の風椿玖里子らにせまられる話です。 まぶらほには、大事件にまきこまれる長編の「ノー・ガール・ノー・クライ」、「アージ・オーヴァーキル」、学園生活を描いた短編集「にんげんの巻」、「ゆうれいの巻」、「ふっかつの巻」、特別編で戦闘メイドが活躍する「メイドの巻」、「もっとメイドの巻」があります。 今回の「ふっかつの巻・にし」を読んで思ったのは前半で宮間夕菜が大暴れしているのにたいして、後半の山瀬千早の番外編はふつうの恋愛小説のようでした。どちらも面白く読むことができましたが、一応メインヒロインであるはずの宮間夕菜よりも番外編の主人公山瀬千早のほうが魅力的に感じました。 最後に、一年生の剣豪少女・神城りんの「りん」という漢字が出てこないのですがどうすれば出るのでしょう。にすいへんに「稟」という漢字なのですが。<終>
2005年04月15日
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主人公、フェンベルクはストライフ王国の王女でグールを従える獣兵師団の将軍をしています。しかし、ある事件にかかわって投獄・国外追放され奴隷として売られてしまいます。そして・・・ 王女のフェンベルクが、裏切られて無実の罪で国外追放・奴隷にされる怒涛の展開はとても悲惨でかわいそうでした。外国でたよる者もなく、王女だったので世渡りもうまくないフェンベルクでしたが、それでも今まで知らなかった外の世界に向きあって行くようになる姿は感動的でした。ジャンルは典型的なファンタジーなのでファンタジーな好きな人にお薦めです。<終>
2005年04月14日
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「道士さまといっしょ」は、未来からやってきた道士・漂藤流哉が地球を救う英雄となるはずの女子高生、魔女・天王洲映希を保護するアクション・コメディです守銭奴の天王洲映希、プッツン王女のクラウディア、流哉のエレメンタル・エンジンで鈍くさい感じのアルバ・マキシマなど個性的で面白いキャラクターがいっぱいで楽しく読むことができました。<終>
2005年04月13日
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魔女の結婚シリーズは、流星車輪を宿す巫女姫エレインが結婚をして平凡で幸せな生活を夢見る話です。しかし、流星車輪は世界を滅ぼすとも言われるとても強い魔力を持つ呪具なので結婚相手は、流星車輪を正しく使いこなす者でなければなりません。エレインの結婚はどうなるのか? 主人公のエレイン、魔術師のマティアス、エレインを守る剣士のミシェル、聖遺物の継承者ステファン、吟遊詩人のアートたちは流星車輪に導かれて魔女狩りの行われるキリスト教の時代と自然と精霊を敬うケルト民族の時代を行ったり来たりするファンタジーです。 魔女の結婚シリーズはこの巻で完結します。シリーズ通しての感想として流星車輪はものすごい魔力がありますが、現実の歴史がそうであるように宗教や民族による対立といったものは簡単には解決しません。しかし、この魔女の結婚シリーズを読んで、もしかすると未来には現在起こっているこうした対立による戦争なども解決する可能性があるのではないかと思いました。<終>
2005年04月12日
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吸血鬼の兄弟ジローとコタロウは、吸血鬼と人間が共存する「特区」を目指して旅をしています。しかし、かつて香港で多数の犠牲者を出す原因となった呪われた「九龍の血統」と関わることになってしまい・・・。 吸血鬼の話というのは、結構たくさんありますね。わたしも最近では「トリニティ・ブラッド」、「吸血鬼のおしごと」などのシリーズを読みました。あと、「僕の血を吸わないで」や「夜叉姫伝」なんかも良かったです。話によっては、吸血鬼の設定は様々でホラーというジャンルを超えて一つのジャンルと言ってもいいように思います。Black blood brothersでは様々な種類の吸血鬼が登場していてとても面白かったです。吸血鬼の話が好きな人に大変お薦めです。<終>
2005年04月11日
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戦争から7年、中立のハニア連邦の大使からアーヴ皇帝にたいしてハニア連邦をアーヴ帝国に吸収してほしいとの要請がきます。そのことは、やがてラフィールやジントを巻きこんでゆくことになります。 久しぶりに星界の戦旗の続きを読みました。何年ぶりになるのでしょうか。読み始めはアーヴ語の表記にかなり苦労しましたが、最後のほうになるとスムーズに読めました。まだ、話は区切りの良いところで終わっているわけではないので、早く続きを出してほしいと思います。<終>
2005年04月10日
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妖怪に関わる逃がし屋を営む結界師・逆貫絵馬は、結界のはられた隠れ里で神楽冬春という少女を一週間以内に村から逃がしてほしいと依頼を受ける。その際、保護する少女に対して妖怪などの存在を伝えてはならず、この依頼についても教えない、依頼者である自分の名前も知らせることが出来ないという謎の内容。閉鎖的な村に何とかもぐりこんだ絵馬たちを待ち受ける異様な祭りとその裏で行われている奇妙な儀式、絵馬は少女を逃がすことができるのか?隠れ里の秘密とは?という話です。 強力な妖怪に立ち向かう結界師の絵馬、彼女は「逃げることが最善とは言わないが、どんなにかっこ悪くても無様でも生きるために逃げてもいい。何もかも捨てて逃げた自分に誇りを持って前を向いてほしい」と言います。わたしは、逃げることも選択肢の一つぐらいに思っていましたが、絵馬の信念を聞いて逃げることも相当な困難を伴うとともに場合によっては以外に前向きな決断なんだと思いました。 ジャンルはアクションかな?主人公、逆貫絵馬をはじめ倫太郎・冬春・天宮など魅力的なキャラクターがたくさん登場して面白い作品でした。2巻も続けて読みたいです。<終>
2005年04月09日
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最近、起こっている失踪事件、主人公桜子はバイト先で失踪している少女を知らないか聞かれて事件に関わることになります。そして、老舗の人形店で手がかりらしきものを発見します。推理によって真相に近づいた桜子に危機が・・・。意外な協力者とともに浅子は、桜子を救うことができるのか?といった話です。ミステリーというよりもホラー風に話は展開します。前巻では、あまり主人公の桜子にスポットが当たらなかった分、今回桜子がメインでよかったです。タイトルにあるように人形が話の鍵になっていますが、怖いというよりちょっと可哀想におもいましたみんなは、人形ってこわいとおもいますか?この本を読み終わった今でもわたしはそんなに怖くないです。<終>
2005年04月08日
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トリニティ・ブラッドは遠未来、異種知性体の吸血鬼と人類の闘いを描いた作品です。シスター・エステルとアベル・ナイトロード神父が活躍するR.O.M.(Reborn on the Mars)シリーズとR.O.M.より以前でヴァチカンのAx(派遣執行官)たちの活躍を描いたR.A.M.(Rage Against the Moons)シリーズがあります。壮絶なアクション、人間とヴァンパイアの対立と友情が見所です。 アポカリプス・ナウでは話の中で暗躍するテロリスト組織、薔薇十字騎士団の内紛がメインの話になっています。薔薇十字騎士団、氷の魔女ヘルガと魔術師ケンプファーが陰謀や武力を駆使して戦いますが、個人的にはケンプファーさんがカッコ良くて応援しました。 最終的にR.O.MとR.A.M.のシリーズはアポカリプス・ナウの終りにつながる予定になっているということですが・・・。稀文堂のような所が存在しないかぎり無理なのでしょう。<終>
2005年04月07日
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レヴィローズの指輪シリーズは、炎の宝玉レヴィローズとその主ジャスティーンの話です。主人公、ジャスティーンはある理由で魔力を使うことができません。主に魔力がないと宝玉は力を発揮できなく弱ってしまいます。しかし、レヴィローズは何故かジャスティーンを気にいっていて主を変える気はなさそうです。ジャスティーンは、そんなレヴィローズを心配しているのですが・・・。二人の奇妙な関係に注目です。 今日読んだ「夜明けのオルドール」は、「紅の封印」と同じく番外編になっています。前巻の「ローティアスの天秤」があんな場面で終わっているので続きがとても気になっていますが、番外編では本編では登場しないジャスティーンの両親や若き日のケディ・ローやヴィラーネが出てきます。とくに、ジャスティーンの父親エリオスが面白いです。ファンタジーが好きな人にお薦めの作品です。<終>
2005年04月06日
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禁約聖書に封じられていた魔を解き放ってしまった女子高生、姫坂マリスが人間そっくりに変身するガーディアン・ドール紅羽とともに再び魔を封じるために奮闘する話です。美少年に変身する紅羽は魔からマスターのマリスを守るために24時間がんばっていますが、周りの人たちには姫坂マリスが紅羽を奴隷のようにコキ使っていると勘違いされて大変です。二人の掛け合いは、とても面白いです。 サイレントの魔女では、マリスの同級生が殺されていたり魔も強力になってきます。一応、続きものですがこの巻から読んでも問題ないでしょう。<終>
2005年04月05日
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いぬかみっ!は、犬神ようこと犬神使い川平啓太が繰り広げるコメディです。4巻では川平啓太のライバル?川平薫のかわいくて個性豊かな犬神たちが、たくさん登場して大変おもしろかったです。 同じ作者が書いているインフィニティ・ゼロのシリーズとは、まったく違う雰囲気ですがコメディが好きな人にはお薦めです。<終>
2005年04月04日
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雪村舞を失った月島亮史は失意の中、真田との決着をつけることになります。そして、その戦いの果てに・・・。シリーズ最終巻です。最後まで読んでみて、1巻のあとがきで作者が言っていた我が町の吸血鬼というテーマとは、全く違った話になったように思われます。月島亮史、レレナ、雪村舞、ツキ4人の絆は数ヶ月の共同生活を経てとても強く大切なものになったのだと感じました。だからこそ、このラストがあるのでしょう。ちょっと、切なかったです。 ジャンルとしては、アクションというわけではないのですが比較的戦闘シーンが多かったような気がします。拷問とかもあったりするので、残虐なシーンが苦手な方にはあまりお薦めできません。<終>
2005年04月03日
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これは、ちょっと変わり者の死神の話です。普通の死神は、常に暗い表情でたんたんと命を奪う仕事をします。しかし、この話の主人公モモは死神の仕事を行うにあたって、かかわっている人達のために泣いたり笑ったりします。おっせかいで泣き虫でやさしい死神モモの姿に感動させられました。 1巻から直接続いている話ではないので、2巻から読んでも問題ないと思います。2巻の「スノウリバース。」ではちょっとフルーツバスケットの話を思い出しました。<終>
2005年04月02日
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狂気の天才科学者、峰島勇次郎によって世界中に広がった数々の超技術。その中には危険なものが多く、峰島勇次郎が謎の失踪をとげてからは、ADEMという特殊機関がその管理、トラブル処理を行っている。勇次郎の娘、由宇は超技術を受け継ぐものとしてADEMに自由を奪われ拘束されていた。そんな中、勇次郎の遺産をめぐる事件が起き、由宇は一人の少年坂上闘真と出会うことになる。 そんなふうに始まる話です。ステルス機能が付いていて、何処から何処に発射するのか分からない核ミサイルやその他、超技術を利用したすごい武器・兵器を駆使するアクションが見所です。また、由宇と闘真の不器用ながらも微笑ましい掛け合いも面白いと思います。とにかく、アクションが好きだという人には必見です。
2005年04月01日
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