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ヤクザの取引の現場を見てしまった紺若ゆうな。代々紺若家を守る忍者の家系の陰守マモルは、目撃者を消そうとするヤクザから忍者らしく誰にも気づかれないようにゆうなを守ることになるが・・・。 その昔こんにゃくが大好きな殿様が、おいしいこんにゃくを作る名人の家系を陰からこっそり守るように忍者に命じました。それから数百年が経ち、現代になっても当時の殿様の命令と400年の伝統ある掟のため忍者の家系の陰守家は、こんにゃく名人の家系の紺若家を守っているのです。 ヤクザの刺客も筋肉祭り(筋肉の素晴らしさを堪能するために暴れまわる)を得意技とするスーパーマッチョマンばかりの松血代組、普段は人に好かれる動物園の経営をしているが裏では動物を使った殺しの仕事をするケダゴロウさん率いるけだもの一家、こんにゃくも斬ることができ斬鉄剣よりすごい斬瀬羅満狗剣(ざんセラミックけん)を持つ真双津椿など馬鹿馬鹿しいキャラクターばかりで、それはどうかという理由で紺若ゆうなを守っている陰守マモルと戦います。 どう考えてもバレバレなのに天然ボケすぎてマモルが忍者だと気づかない紺若ゆうなをはじめ出てくる登場人物がとにかく馬鹿馬鹿しく、またストーリー展開もやはり著者・阿智太郎さんお約束の馬鹿馬鹿しさでとても楽しく読むことができました。 ジャンルはコメディ。コメディが好きな人にお薦めです。<終>陰からマモル!シリーズ
2005年11月30日
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「伝説のハミル」を演じた藤崎晃一に演技指導を受けたケイ。しかし、ケイの演技は榛原憂月に通じず望んでいたオーギュスト役から外されてしまいます。オーギュスト役はケイのライバルの来宮ワタルに決定したかに見えたが、藤崎晃一が現われて・・・。 榛原憂月との確執によって列車に飛び込み両足を失った藤崎晃一は、前巻ケイが訪ねていった時演劇にいっさい関わらない生活をしていました。今回、過去の傷をえぐられたくないから榛原憂月と関わりたくないと言っていた藤崎晃一が突然登場し、「勝負をして観客が選んだ方をオーギュスト役に決定するべきだ」と榛原憂月にたいして挑戦状をたたきつけます。 両足を失い夢も希望もないと沈んでいた藤崎晃一が、自分は演技をできなくなってしまったが演技指導・演出を通して舞台を作り上げることができると演劇に復活するのです。長年のブランク、マスコミの興味本位の中傷、体のハンデを乗り越えて頑張る藤崎晃一復活物語は感動的でした。また、この巻では主人公のケイのライバル来宮ワタルの苦悩、演劇バトルを行うことになるという急展開など見所たくさんで面白かったです。 ジャンルは演劇ファンタジー。演劇ストーリーやボーイズ・ラブが好きな人にお薦めです。<終>赤の神紋シリーズ 外伝もあります
2005年11月29日
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妹候補・有馬菜々と親交を深めるために会うことになった島津由乃だったが姉の令ちゃんに一大事が起き・・・。「黄薔薇パニック」 姉の志摩子さんと一緒に下校する乃梨子。しかし、平和なひとときは謎の男が志摩子さんを連れ去るという形で失われてしまった。通りがかった元ロサ・ギガンティア佐藤聖さまに志摩子さんに起こった事態について訪ねる乃梨子だが・・・。「白薔薇の物思い」 ずっと延期になっていた遊園地デートにでかけた祐巳と祥子さま。そこで待ち受けていたのは祐巳の実弟・祐麒と祥子さまの婚約者でHG?と評判の柏木さんで・・・。「紅薔薇のため息」 祐巳、由乃、志摩子のそれぞれ3編収録の短編集です。 主人公の祐巳が通う私立リリアン女学園は伝統あるカトリック系お嬢様学校。そこでは、姉妹(スール)制度という仲の良い先輩後輩同士が姉妹(スール)となり先輩が後輩を指導する制度があります。この「マリア様がみてる」は突然、超お嬢様・小笠原祥子の妹(スール)となってしまい権威ある生徒会・山百合会のメンバーになってしまった庶民・福沢祐巳も笑いと涙と感動の物語です。 この巻、一番の必見はセクハラ大好き聖さまとセクハラに全くひるまない乃梨子のやりとり。大爆笑でした。 今回の3編は、どれも親友や姉妹を心配して思い悩んだりあるいは暴走したりするのですが、本当に相手を思いやることにことでおきる勘違いによる笑いや心配による涙など心温まるストーリーでとても面白かったです。 ジャンルは学園コメディ。コメディが好きな人にお薦めです。<終>マリア様がみてるシリーズ原作・TV版の紹介本もあります
2005年11月28日
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宇宙人に脳を入れ替えられてしまったつばさ先輩とはじめ。二人は元の体に戻る努力をすることもなく周囲の人々からもあっさり受け入れられ楽しく暮らし始めます。そして夏休み、つばさ先輩はとんでもないイベントをはじめのために用意していて・・・。 今回も変わり者のつばさ先輩に振り回される主人公のはじめは、肝試しでは子猫の幽霊にとり憑かれ、先輩の家に泊まりに行けばトラウマが残る体験に涙し、海に行っては何故か無人島に漂流するなど大変なことになります。 また、子猫化して一層可愛らしくなったはじめを先輩や嵐ちゃんたちがバトルロイヤルで奪いあうことになったり、ナルシストの道本君が種族を越えた美しさで大量のヤブ蚊を体に引きつける挑戦をしたり、女王様を求めてさすらいの旅に出ているマゾ番長も登場でユニークな脇役も大活躍。「おまけ」では、おたくの王者・川村君の川村レポートも載っていて、いつもどおり変人たちが大集合という展開で楽しく読むことができました。 ジャンルはコメディ。コメディが好きな人にお薦めです。<終> 先輩とぼくシリーズ
2005年11月27日
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妖怪たちの犯罪ネットワーク「ナイト・フォッグ」の魔霧を操る攻撃により、大混乱の日本。中にいる者は人間でも妖怪でも正気を保つことが難しい魔霧の中、人間との共存を望む妖怪ネットワーク「スリーエ・ルージュ」のメンバーたちや主人公の波田洋大は霧をはらうための最後の戦いに挑むが・・・。シリーズ完結編! 主人公の波田洋大は普通の人間の高校生でしたが、意思を持つ万年筆の妖怪ジェラルドと出会ったことから「スーリエ・ルージュ」のメンバーたちと知り合い妖怪たちと仲良くなりました。そして、洋大は人間と妖怪の共存のため悪い妖怪と戦ったり、人間に迫害される妖怪の保護などの活動をするうちに妖怪の日野山麦を好きになります。 しかし、魔霧発生により洋大のことが好きな幼なじみの少女・守田律子が妖怪退治の剣「蟒薙剣」で恋敵の麦を斬りつけ逃走。正気を失くし麦だけでなく妖怪全体を憎む律子と妖怪退治の使命のため暴走する「蟒薙剣」を洋大は止められるのか? 最終巻ということで洋大と麦と律子の三角関係、「スーリエ・ルージュ」の仲間を裏切ってしまった魔法少女ひかりの話、全てに決着がつきます。何があっても揺るがない魔女ひかりと普通の人間・夏美の友情。人間と妖怪の共存を実現するために傷つき苦悩しながらも前へ進む洋大。霧は晴れ真実が明かされ感動のラストでした。 今回の一連の話では、「スーリエ・ルージュ」の仲間たちなどの幾人かが命を落としました。それぞれ悲惨な死を迎えたり、仲間を助けるため死を決意したり、特に理不尽に死ななければならなかったキャラクターは可哀相でした。こうした悲しい犠牲を考えると人間と妖怪の関係にかぎらず、現実の人間同士でも立場の違う者たちが相互に理解し分かり合うのは非常に難しいということを思い知らされました。しかし、どうしようもない立場・意見の違いがあっても、いつか共存できる時がくるように力を尽くしあきらめない姿勢が重要だということも知りました。最終巻にふさわしく「人間と妖怪の共存」というシリーズのテーマに十分答え、大変感動的で面白かったです。 ジャンルはホラー。ホラーが好きな人にお薦めです。<終>百鬼夜翔シリーズ TRPG リプレイもあります
2005年11月26日
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頻発する異界から出現する「禍つ式」の襲撃事件。そして、巨大企業ラズエル社から依頼される数法咒式士レメディウス誘拐事件。二つの事件は、やがてエリダナ市全体を巻き込んでいくことになり、攻性咒式士のガユスとギギナは事件を解決するために尽力するが・・・。 異界の住人で古くは悪魔・魔神とも呼ばれる「禍つ式」。竜に匹敵する力を持つ「禍つ式」の襲撃にガユスとギギナを含めエリダナ中の咒式士たちが苦戦します。その「禍つ式」襲撃事件と独裁者に苦しむ国で独裁者を排除しようとする組織に取り込まれてしまった天才数法咒式士レメディウスの過去の話が同時に進行しながら物語は展開していきます。 本来は人間など気にしないはずの「禍つ式」の悪意があるとしか言いようがない謎の襲撃が続きます。そして、今回の話の鍵となる人物レメディウスの過去は少しずつ悲惨な方向にむかっていきます。 どうしてこんな事件が起こっているのか?「禍つ式」の目的は?レメディウスはどうなったの?ものすごく事件の真相が気になり夢中になって読んでしまう展開、非常事態でも忘れないガユスとギギナのこれでもかという毒舌のやりとりが大変面白かったです。 ジャンルはファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>されど罪人は竜と踊るシリーズ
2005年11月25日
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神竜が去ったことにより竜の守護が失われ、地は恵みをなくし人間にとっては過酷な環境になった世界。シンとラトキスはある日、謎の黒い竜と出会って・・・。 盗賊などの悪人は平気で殺すが子どもにはやさしく無鉄砲で自信満々で竜を操る才能を持つ15歳の少年・シンと高貴な生まれで力仕事はできないが物知りで思慮深い16歳の少年・ラトキス、そして盗賊に襲われて家族を失いその時のショックで口がきけなくなってしまった10歳の少女・ファナの3人がそれぞれの力を合わせて旅をするうちに竜と出会い、とんでもないことに巻き込まれてゆくというストーリーです。 3人は暗殺・無差別殺人・人身売買を行う過激な宗教組織スキエンツァに襲われたり、幽霊が支配する幻の街に迷い込んだり、竜をめぐる陰謀に巻き込まれたりして大冒険の連続でとても面白かったです。 ジャンルはファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>2巻もあります
2005年11月24日
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最強と言われるEMEのエージェントたちが次々と謎の刺客に斬り殺される事件がおきる。刺客は何者なのか?EMEを狙う目的は?何も分からないまま紅や黒部にも危機が・・・。 EMEとは、もともと八百万機関と呼ばれる陰陽寮の組織で普通の人間では解決できない不思議な事件を扱う組織です。そのエージェントたちは、物体にふれずに物を動かす力(力場干渉能力)や影で全てを破壊する力(空間掌握能力)など様々な特殊能力を持っています。 今回の話では、こうした特殊能力を持ち最強とも言われるEMEエージェントたちと野球の動きをもとにした野球剣を操る国重、何本もの小型の槍を連結して自在に槍の長さを変えながら戦う独自の槍術を身に付けた興友などユニークで馬鹿馬鹿しいとも思えるような技ながらとんでもなく強い謎の敵たちが戦うことになります。 とにかくEMEエージェントと異常なほど強い刺客たちの迫力のアクション・シーンが良かったです。特に剣VS銃、特殊能力など通常では絶対ありえない対決がとても楽しめました。また、刺客の正体にもびっくりです。 ジャンルはアクション・ファンタジー。アクションが好きな人にお薦めです。<終>blackは長編で主人公の紅が半人前だった頃の話ですblueは長編で主人公の紅の現在の活躍を描いた話ですredはコメディの短編集で主人公の紅の現在の話ですこのシリーズをはじめて読もうと思う人はredから読むと良いと思います
2005年11月23日
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ステフィア、アニラや気候変動誘発局の連中がウィルスを使った大規模テロを起こそうと計画していることを知ったミリィやユメミら気象精霊たちはテロを阻止しようとするが・・・。 主人公のミリィやユメミは天候を操ることにより地球の環境を守っている気象精霊です。精霊の中には人間が環境を破壊しているのだから人間を絶滅させれば地球の環境は良くなると主張する過激な環境保護団体があり、それらの団体がテロを起こそうとしているのです。テログループは黴雲(ばいうん)と呼ばれる細菌やウィルスが大きなコロニー(共生圏)を形成している雲を使ってウィルスをばら撒く計画です。ミリィやユメミたち気象精霊らは世界中にたくさん存在する雲の中から黴雲をつきとめ消滅させるためテロリストと戦います。 昨日読んだ「時空のクロス・ロード」もそうでしたが今回もウィルスの話になります。最近はインフルエンザが流行ると大変だと問題になっているので非常に興味深く読むことができました。自然を操るほどの巨大な力を持つ精霊たちの壮大なアクション・シーン、楽しそうな宴会シーン、自然科学の知識を楽しく学ぶことができるなど大変面白かったです。 ジャンルはファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>気象精霊記シリーズ 「空飛ぶ黄色い風邪工場」はシリーズ8巻になります外伝で主人公たちの修行時代の話もあります
2005年11月22日
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鉄道マニアの主人公・筑摩和彦は夢の鉄道マンになるため鉄道専門高校に通う日々を送っていたが、世界中で流行している治療法がない病気が日本でも流行り始めて・・・。 「時空のクロス・ロード」は世界中を襲った熱病「三日熱」によって多くの人々が死に絶え、社会秩序が崩壊した世界が舞台となる物語です。この最終譚が1~3巻までの「時空のクロス・ロード」と違うのは主人公がパラレル・ワールドからやって来た別世界の人間ではないということです。 和彦の大切な人たちは「三日熱」の猛威により成すすべもなく次々と命を落とし、失意の和彦に社会が崩壊したことによる暴徒が襲い掛かります。防ぐことのできない伝染病の恐怖、警察組織消滅で起こる日常的な強盗や殺人やレイプ事件そんな中で和彦は生き延びることになります。 崩壊した社会で和彦は、人々を力づけるため時間どおりに運行し平和と秩序の象徴の社会基盤・鉄道を復活しようと頑張ります。社会を復興させるため仲間と力をあわせ困難に挑むストーリー展開はとても感動的で面白かったです。 ジャンルはSF。SFが好きな人にお薦めです。<終>時空のクロス・ロードシリーズ新・時空のクロス・ロードシリーズもあります
2005年11月21日
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神が殺されたことで世界中が砕け散り東西南北が意味を失った世界。世界が砕けたことにより多くの人々が死に苦しんでいます。主人公の「神の子」クルスは神を復活させ世界を元に戻す旅にでるが・・・。 旅にでた途端クルスは、欲望のままに行動し強盗をしている最中でも自分は善人だと主張するクルスそっくりの龍族の王子ディア、自分の活躍を伝記小説として残すため国を飛び出し事態が悪化するほど大冒険のチャンスだと大喜びする姫スカーレットらと出会ってしまい神を復活させる旅がとんでもない方向に進んでいくことになります。 基本的には生贄にされそうな少女を助けようとするなど王道のストーリー展開なのですが、ディアやスカーレットなどみんな結構重いものを背負っていても妙にぶっ飛んだ性格のキャラクターたちが揃っていてアクションあり笑いあり感動ありと大変楽しく読むことができました。 ジャンルはファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>ドラゴンクルスシリーズ
2005年11月20日
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学校の授業の一貫で惑星ヴェロニカの体験学習をすることになったリィとシェラだったが、何も検討もつかないまま他の参加メンバーらとともに何処とも分からない場所に置き去りにされてしまい・・・。 人がいない場所に置き去りにされてしまい大自然の中、皆でサバイバルという状況になるのですがサバイバル能力抜群のリィとシェラがいれば全く問題なし。文句ばかり言う足手まといの他の参加者10人の面倒を見ながらもリィとシェラの二人の活躍で難なくサバイバルをしながら助けを待つことになります。 この二人がいれば大自然でサバイバルというのも安心して楽しめそうと思って読んでいたのですが、突然リィに思わぬアクシデントが起きて大変なことになってしまいます。最終的には、このアクシデントが原因でリィは命を落としてしまうのでは?と思うほどの事態です。そして物語は急展開、もしリィが死んでしまったら怒り狂ったルウによって宇宙は消滅してしまうのです。 思いもよらない大宇宙の危機、そして考えられないような理由で起きるその後の法廷劇と今回は意外な展開が続きとても面白かったです。 ジャンルはSF。SFが好きな人にお薦めです。<終>クラッシュ・ブレイズシリーズ暁の天使たちシリーズ「クラッシュ・ブレイズ」シリーズは「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「暁の天使たち」シリーズをあらかじめ読んでおくと一層楽しめます
2005年11月19日
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カルネー公爵に仕えることになったエリックだが、公爵からミミと別れるように命じられて・・・。 「鏡のお城のミミ」7巻です。元王子のエリックと王家の人に大事な家族を奪われてしまった少女・ミミの恋と冒険のストーリーになります。この巻ではヒロインのミミが突然エリックに冷たい態度で振られてしまったり、悪質な詐欺の被害に遭ったり、悪いおじさんに売り飛ばされてしまったり、死にそうな目にあったり次から次へと苦難に遭遇します。読んでいてミミがとても気の毒になりましたが、愛する人のためどんな苦難にもくじけず頑張るミミがけなげで大変良かったです。 ジャンルは恋愛ファンタジー。恋愛ものやファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>「鏡のお城のミミ」シリーズ
2005年11月18日
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白銀雪子は、文化祭特別執行委員として活躍した報酬に生徒会から温泉旅行無料チケットをもらうことになりました。雪子と一緒に温泉に行くメンバーは雪子の友人の高嶺美樹と久世律乃、そして雪子が文化祭で好きだと告白した相手・水瀬遊矢です。雪子はこの機会に遊矢との仲を進展させようとするのですが、旅行先には遊矢をはさんでの雪子の恋のライバルである井沢玲と玲の妹だというゼルフィと名乗る女の子が来ていて・・・。 水瀬遊矢は大ケガを負った白銀雪子を治すために悪魔を召喚し、そのケガを治してもらいました。しかし、その代償として遊矢は「恐怖」と「緊張」という二つの感情を失ったのです。感情が欠けてしまった人間は精神バランスがおかしくなり、そのままではしだいに発狂してしまいます。だからと言って急に感情が戻ってしまっても人間の精神はその衝撃に耐えられないので精神崩壊を起こしてしまいます。遊矢を救うためにはどうすれば良いのか?「カレとカノジョと召喚魔法」はこうした話になります。 この4巻ではオリジナルと呼ばれる強力な能力を持つ悪魔ヴィータが登場し、さらに井沢玲の過去も明らかになります。こうしたことで話のテーマである「遊矢を救うためにどうすれば良いのか?」という命題が進展します。 遊矢を救うためなら自分はどうなっても良いと考えている雪子、自分が助かることより雪子が幸せになることを望んでいる遊矢、遊矢が助かる方法に気づいているような玲、玲を慕い遊矢に反感をもっているゼルフィ、そしてオリジナルのヴィータ、様々が思惑が絡み合い次々と駆け引きや戦闘が行われる息もつかせぬ展開でとても面白かったです。 ジャンルはファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>カレとカノジョと召喚魔法シリーズ
2005年11月17日
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時は1612年。徳川家康を打倒するため豊臣方の武将・真田幸村は、見習いくノ一の風音と葛葉そして霧隠才蔵に神剣「北斗」の再生を命じる。神剣「北斗」とは建御名方命が退治した鬼神の力を封じて作った七支刀でものすごい威力があるのです。しかし、現在の神剣「北斗」は6体の鬼神が逃げ出した状態なので風音・葛葉たちは、「北斗」を本来の姿に戻すため鬼神を捕らえる旅に出るというストーリーになります。 5巻が終わった所までに捕らえた鬼神は4体。そして、「北斗」が再生に近づくに従って風音に起きる異変。いよいよ物語は佳境に入るというところでシリーズは8年ほど中断していました。私がこのシリーズを読み始めたのは2001年。その後、続きが出ないので打ち切りになったと思っていたのですが、この度読むことができました。 今回、風音たち一行は「北斗」となんらかの関係があるらしい出雲のむつやしろに入ります。そこで明かされるのは「北斗」誕生の秘密と風音の母の話。そして風音の父だという神楽王、特殊能力をもつ5番目の鬼神が登場して話は急展開を向かえます。 しばらく読んでいなかったのですが、前からの内容を割と覚えていて楽しく読むことができました。「北斗」の正体が分かったりや葛葉がとんでもない事態になったり怒涛の展開で面白かったです。また様々な妖怪や忍者たちとのアクションも健在でした。ただ、良い所で終わっているので7巻がいつ出るのか心配でなりません。 ジャンルは戦国ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>風雲縛魔伝シリーズ
2005年11月16日
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子どもの頃に誘拐されたことがあるアイドルの彩乃ニ美花は誘拐された時の記憶を失っていて、その事がずっと気にかかっていました。一方、アイドルデュオ・プラティウムのメンバーの村雨響も義理の妹を惨殺されたことで深い傷を負っており、妹を救うことができなかった犯罪研究家の巽玲を憎んでいます。ある日、ニ美花が謎の失踪。彼女は自分の誘拐された過去と向き合うため事件を追っているのではないかと推測したニ美花の友人・女郎花茜や大地一心らS&Sのメンバーは、彼女を探しだそうとします。そんな中、ニ美花誘拐事件と村雨響の妹の惨殺事件がつながっていることが判明して・・・。 巽玲と大地一心は兄弟です。二人は解決できなくて後悔の残る事件に決着をつけるため、友人を救うため、協力して事件の犯人と二美花を探し出そうとするのですが、巽玲を狙うユーロ・マフィアの殺し屋サージャンも動いていて玲と一心の妹ニコルも巻き込まれ事態は複雑になっていきます。 「無垢な少女を殺し、その恐怖の表情とともに醜く腐敗してゆく過程をフィルムに収め永遠のものにする」という狂気の殺人犯にニ美花は自分の過去を克服するため、響は妹の死を乗り越えるため、玲や一心は友人・妹を助けるために対峙します。緊迫の展開と怖ろしい犯罪により負わされた大きな心の傷を何とか乗り越えようとする登場人物たちの苦悩や必死さが伝わって面白かったです。 ジャンルはミステリー。猟奇事件など少しグロいシーンも大丈夫で犯罪小説が好きな人にお薦めです。<終>「アンプラグドは幻のー」はシリーズ8巻です最新刊です 二つは短編集
2005年11月15日
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三嶋はいきなりナイフを突きつけられて「家に泊めろ」と脅す少女・マドカと一緒に暮らすことになってしまって・・・。 近未来、遺伝子操作が発達し子どもの容姿や性格、能力などを親の嗜好で選べるようになった世界の話です。遺伝子操作は自分の子どもの頭を良くしたりスポーツ万能にしたりすることのできる夢の技術なのですが、その時の流行で子どもの容姿・性格を選択してしまったり、ちょっとしたミスやイメージの相違で自分が思っていたものとは異なる子どもになってしまったりトラブルも頻発しています。さらに、もっとひどいものは興味本位で爬虫類など遺伝子を組み込んだり、クローンを造ったりする人間もいるのです。 そんな世界の中で思っていた子どもと違うという理由で親に棄てられた人間たちとともに生きる三嶋とオリジナルのクローンとして造られたマドカですが、マドカを狙う者たちが現われて二人の生活は脅かされていきます。 親に否定されたり人間として扱われなくても必死に生きようと頑張る三嶋やマドカたちの姿が感動的に描かれていて大変面白かったです。 ジャンルはSF。SFが好きな人にお薦めです。<終>
2005年11月14日
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ついに有馬の家庭の問題に決着がつき、その後の雪野の妊娠報告とそれぞれ進路変更についても両親や友人たちに驚かれながらも祝福してもらえます。そして卒業式、雪野・有馬とその友人たちはそれぞれ自分の進む道に向かって旅立っていき・・・。 「彼氏彼女の事情」感動の完結編です。浅葉のその後、雪野と有馬の子どもたちのエピソードなど16年後の未来を描いた特別編になります。 完結編ということで1巻から振り返っての主人公の二人・雪野と有馬の精神的・社会的成長やあの時はああだったこうだったという読んだときに感じたことが思い出されました。また、初登場となる雪野と有馬の子どもたちの話もとても良かったです。有馬そっくりの長女・咲良、雪野似の長男・次男で双子の蘇芳と藍、外見も内面も二人の子どもという感じで大変面白かったです。しかし、一番ビックリしたのは唐突に出てくる有馬の死亡シーン。詳しくは言いませんが、思わず「えー!」と叫んでしまうほど驚きました。 ジャンルは学園ラブ・ストーリー。ラブ・ストーリーが好きな人にお薦めです。<終>彼氏彼女の事情全巻セット
2005年11月13日
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とんでもない存在のヒロイン涼宮ハルヒとそのハルヒに振り回される宇宙人、未来人、超能力者、そして普通人のキョンたちの学園ストーリーです。 今回は文化祭の話の「ライブアライブ」「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」、宇宙人の長門有希が一目ぼれされる「ヒトメボレLOVER」、超能力者の古泉が主催し猫のシャミセンが活躍の推理ゲーム「猫はどこに行った?」、未来人の朝比奈みくるが未来人としての任務に苦悩する「朝比奈みくるの憂鬱」の5編収録のシリーズ6巻になります。 それぞれのエピソードで長門有希、古泉一樹、朝比奈みくるら脇役たちが大活躍でとても面白かったです。特に冷静沈着で頼りになり底の知れない力を持っていて時に可愛らしさも見せる宇宙人の長門有希がちょっとすれ違っただけで熱烈に惚れられてしまい大騒ぎになる「ヒトメボレLOVER」が予想外の展開で大変良かったです。 ジャンルは学園SFコメディ。コメディが好きな人にお薦めです。<終>最新刊
2005年11月12日
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明らかになる有馬総一郎の父・怜司の帰国の真意。どうなる有馬ファミリー。そして、妊娠した雪野は・・・。 完結直前の「彼氏彼女の事情」20巻になります。優等生の宮沢雪野と同じく優等生の有馬総一郎が主人公なのですが、ある日雪野が優等生なのは必死に見栄をはっているだけだということを有馬に知られてしまい、そのことを皆にバラされたくなければ言うことを聞けと脅迫される所から始まるラブ・ストーリーです。 自分の素顔をみせられない友達がいないという共通点のある二人ですが、とにかく元気で明るくハイテンションな雪野とシリアスで重苦しい雰囲気になってしまうことが多い有馬という対照的な二人のキャラクターの活躍がこのシリーズの魅力です。 今回20巻もものすごくシリアスな有馬の家庭の問題と結構深刻なはずなのにひたすら明るい雪野の妊娠の話がジェットコースターのように展開して大変面白かったです。 ジャンルは学園ラブストーリー。ラブストーリーが好きな人にお薦めです。<終>最終巻の21巻 全巻セットもあります
2005年11月11日
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最上真一の前に現われる不思議な少女・鈴谷有紀。そんな時、愉快犯的な事件が頻発し、真一も事件に巻き込まれて窮地に陥ります。真一の窮地を救った有紀は、世界は破滅に向かって進んでいて世界を救うカギは真一が握っているという驚愕の真実を告げ・・・。 「新・時空のクロス・ロード」最終巻です。主人公の真一がいる世界が破滅の未来へつき進んでいて、それをくい止めるために真一はこれまで「時空のクロス・ロード」「新・時空のクロス・ロード」に登場したキャラクターたちとともに世界の危機に立ち向かうことになります。 人間一人一人が盗まれた自転車の被害届けを警察に出すことなどちょっとしたルールを守って社会に貢献することが精神的にも物質的にも豊に暮らすために必要であり、人間の社会は私たち一人一人がみんなで守っていく責任があるということを思いおこさせる話でした。 シリーズにこれまで登場した主要キャラクターたちが意外なところで出てきたり協力しあったり、そして感動的な結末で最終巻にふさわしい面白さでした。 ジャンルはファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>時空のクロス・ロードシリーズ新・時空のクロス・ロードシリーズ
2005年11月10日
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両親が仕事で海外へ行ってしまい主人公の春日マコトは、一人暮らしの寂しい生活を送っています。ある日、マコトが神社で「家に帰るとおかえりって言ってくれて、ご飯も作ってくれるかわいい彼女がほしい」とお祈りしたところ忍者の格好の女の子が突然現われて・・・。 女の子は、涼葉という戦国時代からタイムスリップしてやって来たくの一で主だったという誠之進にそくっりなマコトと一緒に暮らすことになります。思いがけず願いがかなったマコトですが戦国時代からやって来た涼葉に現代の常識は通用せず、掃除も洗濯も料理も家電製品を使わずに行おうとする彼女に困惑します。さらに、マコトは友人たちには恋人になった涼葉に無理やり忍者のコスプレさせている変態と勘違いされたり、涼葉と敵対する血桜忍群に命を狙われたり大変なことになっていきます。 とにかく著者の代表作「僕の血を吸わないで」「僕にお月様を見せないで」に続くこれでもかという大爆笑のおバカな展開の連続で期待どおり面白かったです。 ジャンルはコメディ。コメディが好きな人にお薦めです。<終>いつもどこでも忍2ニンジャシリーズ
2005年11月09日
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エリックの母でカンタン王国の王妃ソフィーが毒を盛られ暗殺されそうになります。犯人と疑われたのは、一緒にお茶会していて状況的に最も妖しいジャン・バティスト。バティストに好意を持つミミと恋のライバルとはいえバティストの親友であるエリックはバティストを助けるため城に乗り込むことになり・・・。 犯人を探していると疑われないようにエリックとミミは結婚すると偽ってお城にいきます。エリックは嫌いでないが、バティストも気になっているミミは突然の花嫁役に大混乱。さらにエリック、バティスト、そして王様までもミミをめぐって火花を散らすことになり、王妃暗殺の陰謀にもミミは巻き込まれて大変なことになります。 王妃暗殺未遂事件にミミの恋の行方が絡んでいく何がおこるか気のぬけない展開でとても面白かったです。 ジャンルはミステリー風ロマンティック・ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>鏡のお城のミミシリーズ「やさしい花嫁のすすめ」はシリーズ6巻目です
2005年11月08日
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付き合い始めて二ヶ月の吉村護と鷹栖絢子を訪ねてきたのは「凍れる魔女」「魔王の剣」と恐れられるビアトリス使いエレメンツィア。訪問の目的は謎ですが「魔女ベアトリーチェ」と呼ばれ世界屈指のビアトリス使いである絢子に因縁があるらしい彼女は、手下を連れて絢子たちを襲撃しようとしていて・・・。 ビアトリスとは、人の意思に応えあらゆることを可能にするという大気中に漂う奇跡の物質です。ビアトリス使いはこのビアトリスを操ることで魔法のようなことができます。 時期はクリスマス。護と絢子は恋人らしくお互いにプレゼントを渡しあったりして過ごそうとするのですが、いつもどおり二人をからかって楽しもうとする生徒会の陰謀と突然現われたエレメンツィアの妨害に遭います。絢子にとっての弱点は恋人の護であると考えたエレメンツィアの作戦により危機に陥る絢子たち。護と絢子のクリスマスの行方は?というストーリーです。 護という足手まといができ弱くなったと言われた絢子、絢子の弱点と見なされた護、二人は強力なビアトリス使いエレメンツィアに立ち向かいます。大切な人の存在により、人はその人を思うあまり弱くなってしまうこともありますが、逆に大切な人がいることで強くもなれるという二人の絆が試される話でした。クリスマスというイベントもありロマンティックな雰囲気で面白かったです。 ジャンルはラブ・コメディ。ラブ・ストーリーが好きな人にお薦めです。<終>護くんに女神の祝福を!シリーズ番外編もあります
2005年11月07日
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夏休みを利用して旅行に行ったリリアとトレイズだったが、飛行機に乗っての観光の最中リリアたちが乗っている飛行機のパイロットが射殺されてしまいます。その後、助かったかに見えた二人だったが・・・。 リリアとトレイズは施設の子どもたちとともに安全な所に飛行機で送ってもらう予定が、前回突然襲ってきた連中のものと同じ数機の戦闘機にまたしても襲われることになります。そんな中、リリアたちを送ってもらうはずだった飛行機のパイロットたちは乗客全員を置き去りにして自分たちだけパラシュートで脱出してしまいます。残されたのはリリアとトレイズそして現状を何も知らない子どもたちのみ。旧式で武器が全くない飛行機、残り少ない燃料と理由も分からないまま襲撃をしてくる数機の戦闘機。はたしてリリアとトレイズはこの絶望的な状況で子どもたちを助け生き延びることができるのか?という怒涛の展開になります。 飛行機同士の息のつまる空中戦、ボロボロの飛行機からの生還劇、驚くべき事件の真相と見所満載でとても面白かったです。また、二人で危機を乗り越えるにしたがい前巻ではさっぱりだったリリアとトレイズの恋の進展にも注目です。 ジャンルはアドベンチャーファンタジー。アドベンチャーが好きな人にお薦めです。<終>アリソンシリーズリリアとトレイズ1巻「リリアとトレイズ」は「アリソン」の続編です。先に「アリソン」を読んでから読むことにより一層「リリアとトレイズ」を楽しむことができます。
2005年11月06日
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前巻、主人公のニノ宮峻護と一緒に住むことになった男性恐怖症のサキュバス月村真由は最初すれ違ったりしながらもそれを乗り越え仲良く暮らせるようになりました。しかし、ニノ宮くんが好きで月村真由と一緒に生活していることを快く思っていない北条麗華はメイドとしてニノ宮家に住み込むことになるのですが、ニノ宮くんと月村真由の仲を邪魔することも自分とニノ宮くんの関係を進展させることもできていません。そんな中、麗華はニノ宮峻護の姉・ニノ宮涼子に「南の島へ行くことになったから、機会を見つけて真由ちゃんから峻護を奪っちゃいなさい」とそそのかされて・・・。 1巻ではあまり出番がなかった北条麗華の逆襲編になります。麗華は南の島へ行っても単純に月村真由の真似をしてニノ宮くんといい雰囲気なろうとするなど無茶な作戦ばかりで全く良いところがありません。しかも、素直になれないので自分の気持ちを正直に伝えることもできないのです。何をしても検討違いで失敗ばかりの麗華が一生懸命頑張っている姿は、大爆笑でもあり微笑ましくもあり大変面白くて応援したくなりました。また、サキュバスとは?ニノ宮くんの過去とは?疑問も増える展開にもなっています。 この2巻は主人公が麗華のせいかニノ宮くんが主人公だった1巻とは少し雰囲気が違いますが、麗華という魅力的なキャラクターが全開でとても面白かったです。 ジャンルはラブ・コメディ。コメディが好きな人にお薦めです。<終>ご愁傷さまニノ宮くんシリーズ
2005年11月05日
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「槍こそが最強!」と言うシルワーウェスト・シルウェルトの武器はどう見てもナイフとフォークを頭に付けているブタのぬいぐるみです。そんなブタのぬいぐるみのブーちゃんは、ある日自らの意思を持ってしまい主の言う最強の槍になるという期待にこたえるため修行の旅に出ることになって・・・。 伝説の勇者の伝説の短編集6巻になります。上記のブーちゃんが自分の意思を持ってしまう話「ブーちゃんず・とらいある」は、ブーちゃんが主人公となって活躍するストーリーです。伝勇伝の短編集は、今までも本編の主人公ライナ以外のキャラクターが主人公となる話がありましたが今回はいきなり人間でないブーちゃんが主人公という驚愕の展開でびっくりしました。ブーちゃんと伝勇伝のものすごく個性的なキャラクターたちのやりとりがとてもおかしくて面白かったです。「ブーちゃんず・とらいある」他4編収録。 ジャンルはコメディ。コメディが好きな人にお薦めです。<終>本編はシリアス、短編集はコメディです
2005年11月04日
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ファイゼルに匿われることになったミアだったが、謎の人物アール・アールの襲撃を受けることになり・・・。 「武官弁護士エル・ウィン」の10巻目になります。武官弁護士とは人間を越えた圧倒的な戦闘能力とものすごく優秀な頭脳を持った存在で司法庁という組織の一員です。主人公のミア・ラルカイルは、元々はお姫様だったのですが国を滅ぼされて路頭に迷っている所を唯一司法庁に属していない武官弁護士エル・ウィンと知り合い行動をともにするようになります。 エル・ウィンのことを好きになり何とか振り向いてもらえるように秘書の資格をとって一緒に仕事を頑張るミアでしたが、様々な事件を解決していくうちに司法庁の闇の部分に触れることになっていきます。そして、しだいにその闇の部分は自分やエル・ウィンら武官弁護士にも関わっていることが分かり、アール・アールという謎の人物がその中心にいることを知ります。異常に高い権限を与えられた人間を越えた存在・武官弁護士とは?司法庁が企んでいるものは?謎の人物アール・アール?そして、主人公ミアの真実は?といった物語です。 恋する乙女ミアが主人公なので話は少女マンガ風な雰囲気ですが、基本的にエル・ウィンが深刻な事件に真面目に取り組み皆が幸せになれるように頑張るという展開になります。起こる事件は悲しくてやりきれないものが多いですが、そうした事件に目をそらさず何とか解決しようとするエル・ウィンやミアたちが描かれていて感動的でとても面白いです。 今回の10巻は一部完結で区切りとなるものです。今までエル・ウィンらに守られてきたミアが衝撃の真実を前に一人で立ち向かうことになります。必見です。 ジャンルはファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>武官弁護士エル・ウィンシリーズこちらは番外編
2005年11月03日
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「魔女ベアトリーチェ」と呼ばれる世界屈指のビアトリス(奇跡の物質ビアトリスを操ることで魔法のようなことができる)の天才で学園一有名な鷹栖絢子にコクりコクられ恋人同士になった吉村護。それから一週間が経過した東京ビアトリス総合大学附属高等学校には学園祭が迫っていて・・・。 付き合い始めて一週間の二人が主人公ということで微妙なところですれ違ったり、まわりのクラスメイトや生徒会メンバーにからかわれたり、二人とも意識過剰になったり恋人同士になったばかりの初々しい展開で話は進むことになります。 学園祭という大きなイベントを通して相手のことを深く知ろうとしたり、お互い恋人同士としての良い思い出を作ろうと頑張ったり、微笑ましい純愛ラブ・ストーリーとして楽しく読むことができました。 ジャンルはラブ・コメディ。恋愛ものが好きな人にお薦めです。<終>護くんに女神の祝福を!シリーズ
2005年11月02日
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新たに鈴乃宮学園にやって来たのは、半人前の陰陽師アグニエシカだった。彼女は文部科学省陰陽課の一員として霊障を解決するために来たのだが、鈴乃宮学園に取り込まれてしまい・・・。 鈴乃宮学園は学校として出来てすぐ戦争で燃えてしまったという無念が元で幽霊になってしまった学校幽霊です。その無念をはらすため「どこかココとは違う所に行きたい」と考えている者たちを取り込み生徒にしてしまうのです。 取り込まれたアグニエシカは元の世界に帰るため鈴乃宮学園を成仏させようと奮闘することになります。しかし、鈴乃宮学園の化身・詩月やゾンビの少女たち・シーズンシスターズ、妖狐の紅葉、アンドロイドのネレイド、そして長居優樹ら鈴乃宮学園の住人たちと出会い、持って生まれた特殊能力ゆえ普通の世界では仲間はずれにされ陰陽師としては半人前で相手にされなかったアグニエシカはそこに自分の居場所を見つけることになるのです。 詩月に勝負を挑んだり、シーズンシスターズたちにからかわれたり、長居優樹に恋心を抱いたり不器用な陰陽師少女アグニエシカが大活躍で面白かったです。 ジャンルはハートフル・ファンタジー。ファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>君の居た昨日、僕の見る明日シリーズ
2005年11月01日
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