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なんか『仮面ライダー』の「本郷猛は改造人間である」みたいなタイトルになっちゃったな…元々私はツンデレ男萌えでありまして、それについてはここなんかでも触れているのですが、私的に萌え萌えなツンデレ男というものは『勇者王ガオガイガー』の火麻参謀にトドメを刺すものなのであります。―――通信機握り潰しや牛山長男引きずりまわしに代表される普段の「ツン」と、CDドラマ4を初めとする様々なエピソードで垣間見える「デレ」っぷりのギャップに勝てる者は現時点では存在しません。ちなみにその他の私的萌えなツンデレ男としては『戦闘妖精・雪風』の深井零や、『亡国のイージス』の如月行、『スーパーロボット大戦MX』のヒューゴ・メディオ&アルベロ・エスト(MXは主人公とそのライバルキャラがWでツンデレ男という素晴らしすぎる作品なのです)、『ガンダムSEEDデスティニー』のシン・アスカ等などが名を連ねているわけなのです。―――まぁ、関係ない話はこれ位にして。『タイタス・クロウの事件簿』&『地を穿つ魔』を読了した時点では、アンリ-ローラン・ド・マリニーに対するタイタス・クロウはツンデレだと思っていたのですが…なんか、微妙に違うような気が。クロウのド・マリニーに対する態度って一見「ツン」に見えるけど、細かく見てみるとアレで結構好意的でむしろ女王様?な感じなので、狭義のツンデレには当てはまらないんですよね。むしろド・マリニー以外…それこそジェラルド・ドーソンとかベンジャミン・ソールソンとかに対する態度の方が険がある分、私がイメージする「ツンデレ」属性に近い感じ。まぁ、このこと自体が「状況・相手限定のデレ」と言えるんで、これはこれで萌えなのですが。そうそう「状況限定」といえば、『妖蛆の王』のクロウは他の話に比べて若いせいかへっぽこぶりが見事なんで、その他のクロウとはまた別の萌えがありますね。さて、ド・マリニーに対するクロウの態度が微妙に「狭義のツンデレ」ではないとしたらそれは何に当たるのか。色々調べながら考えたのですが一番近いのは、所謂「素直クール」と言われる属性なのではないでしょうか。ちなみに「素直クール」というのは「自分の思ったことを素直に表現するが、いつもクールである」というタイプのことで、ツンデレに見られる「ツンからデレへ」のような動的な性質はなく、時間軸に影響されない特性であるそうであります。(共に「はてなダイアリー」のキーワード説明から)思ったことを素直に表現し、そして動的な性質はない。前者はあの長科白、「アンリ、同類でいてくれてうれしく思っているよ。もしきみがこれほど自分と似た存在でなければ、だれを信頼してうちあけたらいいかと途方にくれただろう。(中略)しかしきみほどたがいによく知り合っている者はほかにいないし、数々の恐怖をともにし、一緒に恐怖に震えあってきた友もほかにはいない。まだ子供だったきみがアメリカから船でこのロンドンにはじめて上陸してからこの方、私達はずっと強い絆で結ばれつづけてきた。そうとも!あそこにある、かつてきみの父上の所有物だったあの時計によっても、二人は結びつけられているんだ」「その意味でも、わたしときみは二人でひとつのものといえるほどだ(後略)」に。(ちなみにコレは『地を穿つ魔』の39頁から)後者は…まぁ現れないことが特徴なので抜き出せる部分はありませんが、確かに読んでみた限りではクロウのド・マリニーに対する態度は一定であり、目に見える変化はない。そうか、クロウは素直クールだったのか…!!ということで、素直クールシチュエーション(ツンデレに於ける「あ、あんたのためにじゃないからね!!」みたいな感じで)にクロウを当てはめて考えてみると―――「きみが好きだ」とか、「きみがわたしを好きなこともわたしがきみを好きなことも、どちらも確かめる必要もない自明のことだと思わないか?」とか、「きみ以上にわたしと長い時間をともにしているものはいないのだが?」とかそんな感じ!?勿論いつも通りの余裕たっぷりな薄笑い&悠然とした口調で!!!(ちなみに例に出したのは全部今適当に考えただけでベースにした科白とかはありません)しかも肝心のド・マリニーが「子犬系幼馴染み」属性持ちだから、素直クールなクロウの言葉にいちいち大げさに反応して、顔を真っ赤に染めてわたわたする姿が簡単に想像できるあたりもう!!素直クール×子犬系幼馴染み、萌え!!!!!素直クールな年上の友人に振り回され続けてきたであろうド・マリニーの姿を!!そして、素直クールゆえに悪意なくド・マリニーを振り回してきたであろうクロウを!!!これを想像して萌えないわけにはいかない!!!あーでも本当にクロウとド・マリニーの付き合いはかなり長いみたいだし、それなりの年齢差があったりするみたいだし、かーなり萌えなエピソードが眠ってるんだろうなぁ…上に欠いたみたいなベタベタのはあるわけないけど、深読みすれば…なのはザラにありそうな気がするし、たとえなかったとしても妄想するのは自由だしね。
2006.03.31
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財布の中に入れっぱなしにしていた家電量販店のポイントカードが結構溜まってたんで、「シードヒロインズ7」を一つ衝動買い。タリアさんかルナマリア狙いだったんですが、出てきたのはマリュー艦長……微妙だ。なので、手持ちの別フィギュアの頭と挿げ替えて遊んで見ました。《ケロロ艦長!!》ちなみに、ケロロの頭はコレ↓の奴を使用。 頭の部分に付いたポール(?)を、クビに差し込むタイプで共通してたんで、結構すんなり行きました。一応、逆バージョン(ケロロの身体にマリューの頭)も試してみたんですが、髪の毛のパーツが邪魔してチョット難しかったのと、シャレになんないくらい不気味で楽しくなかったんで取りやめ。あー、あと一応普通の状態のマリューも載せておきますね。 流石にここに掲載する勇気はありませんが、ロングタイトスカートを外した状態だと、しっかりパンツが見えます。足と同じ色の塗装がされているんですが、却ってそっちのほうがエロい様な気が…ちゃんとシワもよってるし。
2006.03.30
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平日の(?)アンリは骨董商をやってます。アンリ(今日も疲れたな… タイタスにTELでもするか)タイタス『もしもし?』アンリ「あ いた」アンリ「きみ、また一日中家にいたのかい?」タイタス『ああ』アンリ「駄目じゃないか こんなよく晴れた一日に―――」タイタス「へえ 今日は晴れだったのか?」アンリ『………今 起きたのかい』(ひまじん 第1巻14頁「ドラキュラかあんたは」より)前回までは「あずまんが大王」からだったけど、今回は重野なおき作の超インドア派駄目ライフまんが「ひまじん」から、理沙=アンリ、つぐみ=タイタスで。いや、どうもタイタスって昼夜逆転生活を送ってるっぽいから。まあ、扱っているものの性質上仕方のないことなんだろうけど、なんかその辺がつぐみに似てるなあ…と。理沙ちゃんとアンリの献身っぷりも割りと近いものがあるしね。
2006.03.29
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先日ここで、『タイタス・クロウ・サーガ』スパロボ参戦妄想などという、まず私以外には賛同者のいないであろう、阿呆な妄想をさらした訳なのですが、まぁ一応苦情は来なかった所から見て、賛同者もいない代わりに反対者もいないのであろうということで、更なる妄想―――率直に言って、前回のそれを遥かに上回るほどに寒い、戦闘デモ中の科白でも妄想してみようと思うわけなのです。ちなみにインターミッション中の科白ではないのは、ただ単に他版権キャラとの絡みが想像できないから。―――おぼろげにでも解るのがGGGくらいなもんで。(あそこのキャラはそれぞれの性格・役割がハッキリしてるんで言う事を想像しやすい)取り敢えず既刊の二冊をパラパラとめくってみて、使えそうな発言(主にクロウのをね)を抜け出してみると―――「きさまの失敗だ、魔術師」(『妖蛆の王』より)「いい夜には、いい別れを……」(『黒の召喚者』より)「わたしはおまえを識っている―――そして、おまえの<数>も!」(『名数秘法』より)・・・・・・・・・・・・・・・あれ?なんかどう見ても悪役の科白ばっかりなような気がするんだけど、おかしいな?確かに「いい夜には、いい別れを」ってのは、作中でも敵の発言をそのまんま返しただけだから悪役っぽくてもおかしくないんだけど、それ以外のも悪役っぽいのは…どういうこと?やっぱり、クロウがかなりお間抜けな行動をしてる『妖蛆の王』とか、まるっきり電波さんな行動しかしてない『名数秘法』とかから持ってきたのが間違いなのか!?じゃ、じゃあ他のところから―――あんまり思いつかないけど!!「ははっ! まるで地獄じゅうの悪魔どもと取引するようなものだな」(『地を穿つ魔』より)…これも悪っぽい?なら、ド・マリニーとの連携な、タイタス「危なかったな、アンリ」アンリ「危ないなんてものじゃない―――これ以上の目に遭うのはごめんだ!」(『地を穿つ魔』より)は大ダメージ時の科白なんかにはよさそうだけど―――なんか、今までのとは違う意味でアレな発言だし。…しかしド・マリニーにはいい歳したおっさんとは思えない可愛さがあると思う。(私だけ?)う、う~ん。ここまで正統派な科白が見当たらないとは思ってなかったし、そもそも短編集と長編第一作の時点ではここまでアレな主人公ってのはどうよ?とか思わなくもないんですが。取り敢えず誤解無き様に言っておきますが、タイタス・クロウは別に悪人ではございません。善のために働き、悪を追跡して滅ぼす刺客である。とか、魔術と数秘術を駆使し、邪神達に戦いを挑む人類の守護者。とかいわれる邪神対抗組織「ウィルマース・ファウンデーション」のエース・オブ・スペード様です。―――ただ現時点で和訳されている作品中での言動が少々アレなだけで!!親友兼下僕…じゃなくて戦友のアンリ-ローラン・ド・マリニーに対する態度もかなりソレだけど、単なるツンデレの一種(っていうかクーデレかな?)だから!!!…多分。なのでもういっそのこと「憎悪の空より来たりて(以下略)」とか、「光射す世界に(以下略)」とかの逆輸入(?)科白では―――駄目?駄目??駄目駄目???
2006.03.28
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一目でバイト店員とわかる、大学生くらいのそこそこ格好いいおにいちゃん二人が、「この裏切り者~♪」「はははッ コイツ~」とかなんとか言いながらヘッドロックをかけ合ったり、軽く拳で殴るマネをしたりして子ネコの様にじゃれあっている光景を目撃。―――これだけで、かなり幸せな気分になれたりしてしまう最近の午後。
2006.03.27
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エンドレス症候群という病気がある。―――いや、実在する物ではなくて『やまいだれ』という4コママンガ(ちなみに作者は小坂俊史)にでてきた、『頭の中で同じ歌がエンドレスで回り続けてどうしようもなくなる』という、まぁ私だけじゃなく殆どの人にとって心当たりのある症状を引き起こす、架空の病気なのですが。私と周囲の人々だけでも、『ケロッと!マーチ』や『巨人の星OP』やら、『プッチンプリンの歌(プッチンプリンがビックプッチンプリンで、ビックプッチンプリンがプッチンプリン~)』や『ポリンキーの歌(ポリンキー、ポリンキー三角形の秘密はね~)』などの歌が止まらなくなった…という症例が報告されていますし、多分誰もが一度は発祥したことのある病(?)だと思います。―――で、まぁ今日の日記のタイトルにも使った、オーバーマン・キングゲイナーのOP曲、キングゲイナー・オーバー!のサビが昨日から脳内でエンドレスにぐるぐる回っています…キング キング キングゲイナー!!アニメ本編は一度も見ていないのに…面白半分で、一度聞いちゃっただけなのに…メタルオーバーマン キングゲイナー!!―――と、いうわけでこれからキンゲのCDをレンタルしに外出します。…ああ、金欠なのにおもわぬ出費を強いられそうです…悲しい。
2006.03.26
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一言で言うなら読んだ人が怒り出すか笑い出すか本を破り捨てるか脱力するか壁に叩き付けるか記憶から消去するか、な本。メフィスト賞という賞がありまして、まぁ西尾維新やら殊能将之やら舞城王太郎やら佐藤友哉やら、その辺りがデビューしている賞なのですが、そのメフィスト賞の第3回受賞作品にして―――当時、賛否両論…どころか、基本的にボロクソ言われまくった問題作であります。とはいえ、昨年何故かこの続巻である『六とん2』(これが正式名称)なんていうのが発刊された辺り、あまりにあまりなんでかえって売れた作品でもあるのかもしれない、そういう問題作です。―――この人の作品の殆どが所謂『問題作』のカテゴリーに入るとは思うんですけど。で、この作品もノベルス版と文庫版の両方がありまして、どうやら内容もかなり違うようなのですが、ここではノベルス版の感想を。読み終わってまず第一に思ったのが―――馬鹿ばっか。…だって、マジでメインキャラには馬鹿しかいないような気が。一応主人公である小野の一人称で全編話は進むんですけど、この小野からしてかなりの馬鹿! 小野の親友(?)にして『六とん2』ではいきなり馬鹿馬鹿しい理由で失踪して読者の度肝を抜いた、探偵役の古藤も相当の馬鹿! 小野の後輩でハッキリいって単なるウザいデブの早乙女もとんでもない馬鹿!! 馬鹿と馬鹿と馬鹿!!だけど、あまりの馬鹿っぷりにいっそこいつらが可愛く見えてくる―――人も稀にいるかも?盗まれた金塊の隠し場所を探して「(前略)客の玉と竿の下に、金色に光り輝いて置いてあったんだよ! そう、金田が盗んだ金を溶かしてつくりかえたものの正体とは、はたしてそれは、それは、この、黄金色に光り輝く、この、すけべ椅子だーッ!!」とか、砂浜で少女が殺された事件の現場に証拠を探しに行って「そう、海岸で普段われわれがあまりにも見なれている光景。それは、どこの海岸にも必ず落ちている、そう、コンドームだッ!!」とか、事件解決のために購入したモザイク消しのチューナーを人に貸したことを思い出して私は押入れの中の、やはり膨大な数のアダルト・ビデオのことを思い浮かべた。とか―――って、気づいたら全部下ネタじゃねえか!!まぁ、そんな様な感じ(どんな?)の、馬鹿が馬鹿な事件に遭遇して馬鹿なことをしながら馬鹿な真相を発見する―――そういう話でした。下ネタっていうか、下品な話が多いんで女性にはオススメできない―――といいたいところですが、ノベルス版には『下品すぎて』載せられなかった話があるようで、そっちは文庫版に収録されているそうです。―――上のアレでも十分すぎるほどに下品なのに、これ以上下品な話って何だよ…でも、タイトル(ググればすぐ出てくるかと)から察して、未収録作品の内容は色々凄そうだよなぁ……ある意味ほかの誰にも真似できない凄い領域に全力で突入してる作品なんで、馬鹿で下品な話が平気な人なら読んでみる価値はあるでしょう。読了時に本を壁に叩きつけることになるかもしれませんが。しかし、一体選考委員は何を考えてこの作品にメフィスト賞をあげたんだろうか…これこそ最大の謎だよ、うん。
2006.03.25
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細く繊細そうな作りをした、それ自体が既に高価そうな真っ白い花瓶―――正直な話、彼はそんなものがこの家にあること自体を知らなかったのだが―――に生けられているピンク色の薔薇。明るく濃いピンク色の花弁と純白の花瓶とのコントラストは目に痛いほどで。しかもなまじ量が多いものだから、そこには一種異様な迫力もあった。溢れんばかりに生けられたピンク色の薔薇。―――誰が、こんな物を?先に帰宅している筈の同居人にそのことを質問しようとして、すぐに彼はその同居人以外にこんな物をここに置く人間が存在しえないことに気づいた。―――ならば、彼女が買ったのだろうか。普通ならばプレゼントされたというのが一番ありそうだったが、なんとなく同居人の小娘(実はそこまで幼くはないのだが)が、彼のあずかり知らぬ所で花束を受け取っているイメージを思い描けなかったので、その可能性を却下した。―――自分ですら花なんて贈ったことがないのだから。この花を、どこで買ったのか。何故買ったのか。同居人を見つけて質問すればすぐさま氷解する二つの疑問。けれどとっくに家についている筈の同居人の姿は何故か見当たらなかった。いつもの彼女の行動から考えて、近くの店になにか細々した物でも買いに行ったのだろうとそう見当をつけ、仕方無しに彼は花瓶が置かれたローテーブルの前で胡坐をかいた。彼女の、そして以前この家の住人だった彼女の両親の趣味なのか、象牙色を基調に纏められた調度品の数々。―――白い部屋で、ピンク色の薔薇は明らかな異彩を放っている。本当に、何のために彼女はこんな物を買ったのだろうか。自分のために花を買う、という考えすら持ったことのない彼だったから、それはいかにも深遠な疑問のように思えた。―――本当は、花を買うことの理由なんて一つしかないのに。「あれ? もう帰ってたの?」手にコンビニのビニール袋―――醤油のボトルが顔を出していた―――をぶら下げ帰宅してきた同居人はさも不思議そうに目を瞬かせた。「もうって… そんな時間かよ」「うん。今日は残業だと思ってたから」同居人はそっけない口調で答えながら、調理途中で放棄されていたらしい鍋の中にドボドボと―――本当にそうとしか表現の出来ない勢いで―――醤油を注ぎこんだ。それからお玉でおざなりにかき混ぜ、火にかける。「…何作ってるんだ?」料理をしたことの殆どない彼にすら一目瞭然のアバウトな作業に悪寒を感じ、恐る恐る鍋の中身を覗き込む。「いやほら、今日の夕飯あたし一人だと思ってたから」魚の切り身―――っぽいものが美味しそうに煮込まれている鍋に、冷蔵庫から取り出したチューブ生姜をニュルニュルと投入しながら、何故か彼女はレトルトの白米を電子レンジにかけた。「…ああ。ご飯、炊いてないのよ」不思議そうに見られていることに気づいたのか、確かに言われてみればスイッチの入っていない炊飯器を指差し一言。まぁ、多分大丈夫…致命的にマズイものが作られているわけでは無さそうだ。そう判断して踵を返した彼は、その先で存在を全力で主張している物体のことを、ようやく思い出した。「なぁ」同居人はあまり整理整頓の行き届いていない食器棚との格闘を繰り広げながら、「何?」魚の煮付け(?)をいれる大皿を引っ張り出そうとしているのか、ラーメンどんぶりを片手で抱えている同居人の姿に思わず笑い出しそうになりながら、彼は帰宅して以来ずっと疑問に思っていたことをやっと問いかけた。「あそこにある花は何なんだ?」必死で家事をしている自分の姿を笑うとは何事だ。そう言い返そうとしていた彼女は、思いもよらない彼からの質問に一瞬だけフリーズしかけ、その一瞬で落としそうになってしまったラーメンどんぶりをあわてて流し台の脇に置いた。「…買ってきたんだけど」邪魔なラーメンどんぶりを放棄したことで取り出しやすくなった大皿を引っ張り出し、先ほどと同じアバウトな手つきで盛り付けられる魚の煮付け(?)。その味をやや悲観的な方向に想像しながら、彼はわかりきったことを返してきた同居人に更なる質問を重ねた。「だから、何で買ってきたんだ?」取り敢えずワケの解らないことばかりを聞いてくる同居人を手招きし、珍しく素直に彼女に指示に従ってくれた彼に大皿を手渡し、流し台のラーメンどんぶりを食器棚にしまいながら彼女は、「綺麗だから!」―――花を買うのに、他にどんな理由が必要なの?「綺麗だから…かよ」汚れた食器を片付けながら、彼はあまりにも端的で、そのくせ不思議と納得できる彼女の答えを思い出していた。芳醇な苦味と香りをもった食後の珈琲。ミルクも砂糖も一切入れずにそれを味わっていた同居人は、そんな彼の姿にひそかに首を傾げていた。―――こんなに綺麗なのに、どうしてそんなに不思議がるの?綺麗な花を買って、花瓶に飾って。それは彼女にとっては純然たる楽しいことだったし、その認識は誰にとっても変わらないものだと、ずっと信じていたから。「…花が嫌いなの?」不安そうな声色でそう問いかけられて、彼は彼女を安心させるかのように軽く頭を振った。「いや。ただ、花なんか買ったことがねえから…どうも、な」「プレゼントとかにも?」「…俺がそういうことをする風に見えるのか?」「見えない…ね」咲き誇るピンク色の薔薇の花弁をそっと弄びながら、彼女は驚くほどに真っ直ぐで穏やかな眼差しで彼を見据えていた。「でもさ、花を買うのは楽しいよ」小さな花屋で店頭を飾っていた花達。赤、白、ピンク、黄色、青。小さいの、大きいの。―――どれもこれも綺麗で可愛かったから。「こういうのを買うのって、多分、凄く楽しいときなんだよね」誰かにプレゼントするため、自分自身で観賞するため。―――少なくとも、彼女にとっては「花屋で花を買う」という行為は、それだけで心躍ることだった。「あたしは花を買うことが楽しいし、人に贈るのも、人から貰うのも大好き」―――そう言っている彼女は、言葉通り本当に嬉しそうな顔をしていたから。「…それは次の誕生日かなんかの催促か?」可愛いな、と。そう一瞬思ってしまったことの照れくささを誤魔化すために、わざと露悪的にそう言ってみる。けれど。「うん…そうかもね」喧嘩の最中なら兎も角、こんな風にひどく平静な気持ちの彼女がそんな事を見抜けないはずもなく。―――だって、彼は驚くほどに素直で、考えていることをそのまま表に出してしまう性質の持ち主なのだから。彼女はこぼれんばかりの嬉しさとこそばゆさを自覚しながら、晴れやかに笑って見せた。―――花にまつわる幸せな記憶が、また一つ増えたよ。
2006.03.24
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最近、スパロボ系のファンページの掲示板をよく覗いているんですが、そこで結構見かけるのが『デモンベイン参戦希望』の文字。確かにデモベはその出自こそややアレですが全体的なテイストは正統派・王道の熱血ロボット活劇なんで、某SEEDシリーズなんかよりはよっぽどスパロボの世界観に馴染めそうだし、私個人もデモベファンなので是非ともスパロボのユニットとしてでデモンベインを使用したいなぁ、と思うわけなのですが。(『ナァカルコード送信!』のレムリアインパクトと、『ゴルディオンハンマー発動承認!!』のハンマーヘル&ヘヴンを、MXにあったような二画面分割でやってみたい…戯言ですが)で、そんな事をつらつらと考えていて思ったのですが―――もしも、今後のスパロボでクトゥルー邪神の皆様方が出演なさるなら、その対抗組織として発足したウィルマース財団の方々―――ぶっちゃけ、タイタス・クロウとアンリ-ローラン・ド・マリニーの二人の出演は…無理かな、やっぱり。ほら、機神飛翔ではラバン・シュルズベリー教授が『セラエノ断章』つきで出てくるみたいだし、いっそのこと『ネクロノミコン新釈』とか『ド・マリニーの掛け時計』持参であの二人がスパロボ世界に出てきても別に問題は―――山積みか。でも美少年&美少女溢れる昨今では逆にオヤジ系キャラが(一部では)求められているし、だったら仲良くキャイキャイじゃれあってる(あいつらの会話はそうとしか見えないのが多すぎるよ)50歳代おっさん二人組なんて、その間隙を上手く突ける主人公コンビじゃありません?ウィルマース財団なんてプレイヤー部隊の支援役として使うにうってつけの秘密組織だと思うし、ピースリー教授はCCD関連の事象の説明役としてピッタリだし。精神コマンドに関しては―――クロウがメインパイロット(?)でド・マリニーがサブパイ(?)だとした場合、取り敢えずクロウには『気迫』『魂』『加速』『覚醒』、ド・マリニーには『信頼』『応援』『友情』『期待』『脱力』辺りから適当にお願いします。―――あの最早MMRなノリを自在に操る二人なら、どっちも『脱力』持ちでもおかしくない気がするんですが、二人が二人とも『脱力』もちはちょっと強すぎ…いや、上記の奴が全部揃ってるだけでもかなり強力ですけど。一体何に乗るのかという問題はさておいて。まぁ単なる私的な妄想なんですけどね、こういうくだらない妄想って非建設的ではありますがかなり楽しいです。でも後半の戯言は兎も角、デモンベインはスパロボ参戦しないのかなぁ…マスターテリオンのCVはグリーンリバーだし、ゲーム上で再現したら面白そうなガジェットも多いのから、いいシナリオが作れそうなのに。
2006.03.23
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・「がんばれメメ子ちゃん」 むんこ春は新人の季節…ってなわけで新キャラ登場。メメ子LOVEな美人秘書・乾さんの弟は、岸田さんLOVEのちょっとソッチ系…凄い姉弟だ。弟君の対象が対象なんで、今後は沢子との恋の鞘当てなんかは…ないかな?・「けものとチャット」 みずしな孝之あれ?茶々ちゃん会長に秘密明かしちゃったよ。そこまで必死になって隠しているわけでもなかったっけ?でも、秘密を明かしたら明かしたで誤解は増えちゃった模様。…だからいっそのことくっついちゃえと。・「自由な女神」 秋吉由美子超待望の新連載!!いつも通りに天然マイペースがイヤミになっていない秋吉ヒロインと、なんだかんだいって楽しそうな周囲の人間(周りが楽しそうかそうでないかって結構重大だと思う)の様子が和みます。―――しかし、一箇所『聡』が『恥』になってる誤植があるのは…。・「あなたに猫ぱんち!」 山野りんりん単行本発売記念の…書下ろし?再録??山野りんりんの特に主役を定めない4コマは初めて読んだけど、コレは結構面白いな。単行本もこのクオリティなら「買い」かもなあ。・「やまいだれ」 小坂俊史毎日三回正露丸服用、一度でも飲み忘れたら即死亡―――うん、これは物凄い難病だ。・「ぽけっとタマちゃん」 いでえいじタッくんといい課長といい、ちょっと洒落にならない領域に踏み込んできているような気が…ドコまで行く気なんだろ。・「MY SWEETムサシ」 羽崎やすみ愛猫のために『考える人』化した弟君の姿に、膝の上で寝た猫を起こさないために一晩中その姿で過ごした御大の影を見た。・「OLさんの履歴書」 三ツ森あきらいや、だからその『表』にしてるか『裏』として一応隠しているかというのが重大な問題なのではないかと思うんだけど。
2006.03.22
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アンリ「タイタスってさー CCD達に襲撃されないの?」タイタス「わたしは襲撃されるのか?」アンリ「されるかもしれない」タイタス「そうなのか?」ピースリー「何を言い出すんですかあなたは…」(あずまんが大王 第3巻106頁「疑問」より)この前やった馬鹿ネタに味を占めてもう一度。―――あずまんが大王はこういうのに使いやすいなぁ。今回のも前回にやったのの直前の奴が元だからアンリ=大阪でタイタス=ちよちゃんで、ピースリー教授=よみという配役なんだけどピースリー教授はハマってる様な気がするのは、この二人の私的イメージがどっちも突っ込み役だからかな?とりあえず、実際にCCD―――ってかその眷族に襲撃されたときに危なかったのはタイタスじゃなくてアンリだった罠。しかもその後まんまと2人して報復を受けて異次元に逃亡しているし。
2006.03.21
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つい先日の出来事です。日頃あまり外出しない私が珍しく外出したある日、近くの私鉄駅のすぐ側、具体的にはとあるコンビニの駅前店の入り口付近にその人はいました。一見何の変哲もない普通の中年男性、あまり綺麗とはいい難い身なりをしていましたが、ギャンブル場が近いという場所柄もあって気にならない程度でした。しかし、その人がたった一人叫んでいた言葉は、私を戦慄させるに十分すぎました。「開国しなきゃ、開国しなきゃ、日本は開国しなきゃ駄目なんだよ!!」いや、別におじさんに言われるまでもなくとっくの昔に日本は開国しているはずなんですけど。どこの国からいらっしゃったんですか?―――春が来たなぁと実感した、暖かい日の午後でした。
2006.03.20
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・「表紙」予告通り、「動物のおしゃべり」のミカちゃん&サクラちゃん&タローくんの3ショット。桜の季節に合わせたらしいピンク色が可愛いっす。・「動物のおしゃべり」 神仙寺瑛で、もちろん巻頭カラーもこの作品。最初の口絵のミカちゃんはなんかちょっと他のと感じが違うような…ちょっと成長してる? しかし、表紙にも口絵にも出れず、本編ではタローくんにおしっこ引っ掛けられてるお兄ちゃんが不憫だ。・「いつも心に南風」 丹沢恵沖縄言葉の「てぃだ」(太陽)って、確かFFX辺りの主人公の名前がそこから来てたんじゃなかったっけ…?いや、スクエニ系はやらないんで記憶が曖昧ですが。 それにしても、横浜ではまだまだ寒いってのに海開きネタとは…実際、沖縄の気候ってどんな感じなんだろ?・「耕してv フォーリンLOVE」 後藤羽矢子社会化見学でかまぼこ工場に行くやえちゃんたち。個人的にはかまぼこ(って言うか練り物全体)は苦手なんですが、レジーナの好きなブラジル風の食べ方がちょっと気になるかも(チリソース好き)。 草柳くんの爆弾発言「この人(やえちゃん)はぼくと農業やることになってるんです」って、コレは下手すればプロポーズだよ。―――惜しいことしたね、やえちゃん。・「ポヨポヨ観察日記」 樹るうああ…そろそろ猫の発情期(ちょっとは遠まわしに言えよ)か…せっかくモテモテなのに、ポヨは去勢済みなんて、ポヨ自身にとってもハーレムの女の子達にとっても悲しい事実ですな。 もしポヨの子猫、掌サイズのまんまる猫なんてのが存在したら…可愛すぎる。・「およめに鬼嫁!」 竹林げつ今月の4本目「理不尽」を読んで思ったのですが、紅子さんって「鬼嫁」―――じゃなくて「ツンデレ嫁」なのでは? …そうか、だから「鬼嫁」嫌いで「ツンデレ」好きの私がこの作品は好きなのか。・「愛しのMyハニー」 鈴木ぺんた親方(だっけ?)のお子さん二人が再登場。ごく普通に可愛いお子様なハルカちゃんもいいけど、生意気系クールビューティーなリコちゃんもいいなぁ。眼鏡っ娘だし。 でも、一番の問題は、一応社会人なのにリコちゃんどころか、ハルカちゃんと同レベルなゆうちゃんの様な気が。…ゆうちゃんも可愛いからOKだけど。・「ときめきももいろハイスクール」 笹野ちはるで、杉浦くん&琴音ちゃん。君たちは一体、千歳ちゃんのどこがピンク色だと思ったのかね? …上?それとも下?どっちにしろ、聞いちゃいけないことに変わりはないけどね。・「てけてけマイハート」 竹本泉つい先日誕生日を迎えた身としては、なんともタイムリーに身につまされる話だ…。年取ったからって、別に急に中身も成長できたりするもんじゃないですからねえ…でも、見た目年齢がひくいままののぞみさんはちょっと羨ましい。・「GoodMorning ティーチャー」 重野なおき…ま、確かにHP上にわいた「荒らし」と友情を成立させるのは、天才上原の頭脳を持ってしても至難の業…というより、ほぼ不可能でしょうな。やっぱりほら、そういう時は河原に呼び出して殴りあいの決闘をしなければ。―――って、それは上原じゃなくて番長の役どころか。
2006.03.19
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タイタス「じゃあわたしはどうやってCCDどもに立ち向かえば…」アンリ「ほら、HPLの小説の主人公みたいにその素晴らしい英知をいかしてー」アンリ「無駄な抵抗をしてー」アンリ「殺される」タイタス「え―――っ!!」(あずまんが大王 第3巻107頁「ちよちゃん」より)昨日の日記を書いているときのBGVがTVアニメ版「あずまんが大王」だったもんで。「あずまんが大王」と「タイタス・クロウ・サーガ」のファン層ってあんまり被って無さそうだけど、デモベから入った人なら割とどっちも読んでそう。(私がそうだし)ま、HPLの小説の主人公は大体最期が悲惨だからねえ―――ちょっとひどいぞ、アンリ。でも、この場合は大阪=アンリはまだいいとして、ちよちゃん=タイタス…別の意味で怖いな、この配役。
2006.03.18
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昨日の日記にも書きましたように、新紀元社からでている「図解クトゥルフ神話」というクトゥルフ神話の解説本がありまして、私はそれを所持しているわけなんですね。で、この本は大まかに別けて「神名」「地名」「人名」それから、「書名」の項目が主なんですが、その中の「書名」、更に言うなら「ルルイエ異本」「屍食教典儀」「水神クタアト」辺りのページに、実はとっても気になる表記があるんですよ。この本の書物の解説の項には、その本がどういった経緯で誰の手に渡ったかを図解したものがあるのですが―――「屍食教典儀」の、『タイタス・クロウからアンリ-ローラン・ド・マリニーに寄贈』ってのも気になりますが(『名数秘法』で書かれてたバースデープレゼントの事だよね?)―――それによると、タイタス・クロウは上記の書物を、ジュリアン・カーステアズから『戦利品?』として入手している事になっているんですが…カーステアズってのは『妖蛆の王』に出てきた悪い魔術師(童話みたいな解説だけど、これが一番手っ取り早くわかりやすいかと)で、クロウの肉体を狙ったんだけど返り討ちにあってお亡くなりになられたわけなんですよ。で、「図解クトゥルフ神話」の記述を信じるならばクロウは、死んだカーステアズの館から貴重な書物を持ち出して我が物にしているわけで―――それって、傍から見れば強盗殺人なのでは?取り敢えず私が警察官でその事件を知ったとしたら、「住み込みの秘書として雇われた青年(クロウ)が、雇い主(カーステアズ)を殺し、館から貴重で高価な書物を強奪した」という、上辺だけ見れば確かにそうなんだけど、それが全てじゃないし、だとしたらえらいことになる犯罪のストーリーを思い描いてクロウを逮捕してしまいそうなんですが。いや、以前こことかこことかで、『クロウがやってることは、冷静に見ると結構犯罪スレスレ』やら『っていうか、「悪人に人権はない」やっちゃってる?』やら散々書いてきたんですが、まさかクトゥルフの解説本で、疑問符付きとはいえマジでこういう記述を見るとは思わなかったんです。―――雇い主を殺害(?)したこと自体は純然たる正当防衛とはいえ、その後で書物を強奪する。また別の時にはMMRも真っ青な第六感のお告げだけで、警備員に銃を突きつけて衣服を剥ぎ、更にその足で企業家を殺害(正確にはちょっと違うけどね)…こう考えると、クロウって相当な危険人物なのでは…?二次元世界の人物としてはそう珍しくないタイプとはいえ性格も結構悪い(素でかなり尊大だよ、クロウって)し、やってることも結構怖い。そのくせ肝心な所では結構へっぽこ―――本当、ド・マリニー位にクロウ大好きっ子で、いい性格の持ち主じゃないとコイツとは上手くやっていけないと思う。そういうわけなので、この二人には末永く添い遂げてって欲しいと思うわけなのです。変な意味でも、変な意味でなくてもね。
2006.03.17
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読んで字のごとく、クトゥルフ神話における様々な神名・人名・地名・書名等についてのガイドブック。図解とあるようにビジュアル的な説明が多いし、書いてあること自体もわりと初歩的なことみたいなので、私みたいなクトゥルフ初心者に最適―――と、言いたいのですが、それにしては様々な情報の出典が記されていないのがやや不便かと。複数の全く別の作品での記述を一緒くたにしているのに、どれがどの作品の記述なのか、そしてその位置づけはどうなのか、その辺りの情報がかなり不足しているので、サラッと読む分には楽しめましたが、資料としての価値は…これを足がかりに、更に詳しく調べるための基点としてはよいのですが、それにしては1300円はちょっと高いかな?(金欠)まぁ、ぐだぐた言いましたが、私的には「タイタス・クロウ」の項目があっただけで十分に嬉しかったり。 ソースは不明だけど私が持っていたアンリ-ローラン・ド・マリニーとタイタス・クロウの年齢差に関する疑問の回答もあったし。(結局それかい!!)
2006.03.16
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今回私どもが参りましたのは、秋葉原にある「メイリッシュ」。実はこれまでにも何回か行った事があるのですが、3月14日ホワイトデーということでイベントがあり、店内の様子が随分と違っていました。―――だって、テーマが「ホストクラブ」だったんだもん。臙脂色のクロスの掛けられたテーブル、物凄い名前―――ラヴレターやら、秘めた想いやら、君は僕の宝物やら―――の特別メニュー、店内の大型スクリーンで上映されていたのはホストクラブが舞台のTVドラマかな?オーダーした品を運んできてくれたメイド…ならぬホストさんに名刺をもらったんだけど(演出の一環だね)、書かれていた名前が凄かった―――「アンドリューとお呼び下さい」。―――アンドリュー?…アンドリュー、アンドリュー、アンドルー…アンドルー・フェラン、って、それは違うか。アンドリューも凄いけど他の人たちの名前はどうなんだろ…?と思って店内を見回すと、丁度名前入りの写真がそこかしこに。「翔」とか「慎二」とかそれっぽい名前の中に「月」ってのが混ざってたような気がするけど、やっぱこれってあの漫画からかな…縁起悪い。そうそう、ひときわ凄かったのはお冷のおかわりを運んできてくれた人。―――真紅の薔薇を一輪挿してるんだぜ、マジで。しかも、やたら芝居がかった仕種で「いかがですか?」とか聞いてくるし。 …浪漫を解せない私としてはアメリカザリガニのようにヒキまくってしまったはずなんだけど…同行者の証言よると、傍から見ればノリノリだったそうで。 ……違うわい!あまりにあまりな雰囲気に飲まれてただけだわい!!まぁ、その同行者様には行き帰り、さらに席を待つ時間から飲食中にいたるまで、邪神対抗組織の切り札(エース・オブ・スペード)様やその生涯の親友、ついでにド・マリニーのウサ耳っ娘あたりについて熱く語るのに付き合っていただいたんで―――えー、申し訳ありませんでした。反省してます。色々ありましたし、ヒイた一幕もないではなかったですが、雰囲気の徹底という意味においては楽しいイベントでした。もっとも、メイド喫茶のはずなのに殆ど皆男装していたのは変な感じでしたが、非日常体験としては質が高かったです。次は何のイベントがあるんだろ?
2006.03.15
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・「おうちがいちばん」 秋月りすえ? ホットプレートでお好み焼きって節約晩御飯メニューだったの!? ウチでは結構普通のご飯なんだけど…え?ええ??・「ホンスキ!」 久世番子今月のゲストさん。 本屋さんの実録エッセイまんがで有名な方だけあって、これも書店に勤める本好きの娘さんが主役。 活字中毒の気がある私としては、「(本を)置ける所までが本棚!!」発言には笑うと同時に大きく頷いてしまいました。・「動物のおしゃべり」 神仙時瑛馬鹿猫のしつけに四苦八苦している身としては、ミカちゃんにおしゃべり&しつけ術のご教示を願いたいものです。・「ちいちゃんのおしながき」 大井昌和新一年生歓迎の茶話会の料理係に任命されたちいちゃん。 こんな可愛い子が手料理で歓迎してくれるなら、もう一度小学校に入りなおしたいな…・「奥様うでまくりっ!」 野中のばら主婦のアイディア発明品って、大手スーパーとかで時々大規模なフェアとかやってますよね。 でも、千絵さんの場合、たとえ発明が大当たりしても、その分の稼ぎを現金で見たら気絶しちゃいそう。・「ハルコビヨリ」 小坂俊史…通販でも、けっこうエロ可愛い下着を扱っている会社もあるんですけどね。本屋でカタログが売ってるんで、エロ下着のハルコが見たいなら靖が買ってこなくちゃ!! …でも、ハルコなら自分が着るより先に靖にムリヤリ着せて喜んでそう。・「ういういdays」 犬上すくね確かに何故か部屋の模様替えって夜にやりたくなりますよね。 今回に限らず、最近のセンパイは妙子ちゃんに対して結構保護者モード発動してるくせに根は相変わらず抜けてる所が可愛いと思います。・「ウワサのふたり」 小笠原朋子一花ちゃん、幼い割には苦労してきてるんで男を見る目も確かなようです。うん、矢部さんタイプの温厚・誠実な人はだんな様にするなら一番いいよね。―――しかし、どうして私のPCは「くろう」を「苦労」ではなく、「クロウ」と変換するんだ…・「耕してvフォーリンLOVE」 後藤羽矢子あぁそういえば、草柳くんのお母さんってまだ出てきてなかったっけ。 お父さんのアクの強さとは裏腹に、割と物静かで穏やかな人っぽいけど…農業に対しても暗いイメージこそ持っているけど、猛烈に反対って訳でも無さそうだしどうにかなるかな?
2006.03.14
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ニトロプラスダイレクト(通販サイト)で、「タイタス・クロウの事件簿」&「地を穿つ魔」が売ってたよ…確かに主人公のモデルだし、シナリオの方自ら公言してるけど、まさかちゃっかり売ってるとは思わなかったんで驚いたぞ、かなり。 でも、わざわざあそこで買う人はそんなにいなさそうな気がするけど、実際はどうなんだろ。結構売れてるのかなぁ?そういえばザ・スニーカーの4月号に古橋氏の手によるデモンベインの短編が載ってましたね。 サブタイが、『ド・マリニーの時計』だったりする奴。 ―――確かにド・マリニーの時計ってのは元々かなりの重要アイテムだから出てきてもおかしくはないんだけど…ウサ耳っ娘ってのは、かなり、こう、「うわぁ~!!」な感じなんですけど。だってだってだって、単なるアイテム名だし深い意味はないしそれ以上にこの場合のド・マリニーってのはアンリ-ローラン・ド・マリニーじゃなくてむしろその父親のエティエンヌ-ローラン・ド・マリニー氏の方だって解っているけど、解っているけどド・マリニーのウサ耳っ娘!!!!獣耳っ娘万歳!!!!!二重の意味で萌えたよ畜生!!!!!!(ちなみにどういう「二重の意味」で萌えたかは内緒)あと、何故か私は今更になって同じくデモンベインのDr・ウェストのモデルになった人物が出てくるラヴクラフト氏の小説、『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』も読みました。―――うん、どっちのウェストもウェストでアレだけど、元ネタのウェストは冷静におかしいタイプで、デモベのウェストはおかしいくせに変に冷静なタイプだ。お近づきになりたくない度はトントンだけど、どっちかといえば元ネタのウェストのほうが嫌かなぁ。『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』は元々雑誌での連載形式だったせいで、毎回毎回前号までのあらすじ&ウェスト博士についての説明が付いているんですが―――小柄でやせ気味、上品な顔立ちのメガネっ男で、ブロンドの髪、優しい声…これだけだと、どっかの少女漫画の美形な理系君っぽいなウェスト博士。優しい声、なんて何回も書かれているところからしてイメージCVは保志総一郎か石田彰あたりか? 許せないじゃない?と、歌はいいねえ…どっちも微妙に違うかな。そういえば、青心社の文庫版「クトゥルー」は今まで借りて読んでたんですけど、諸般の事情で今まで借りてたところの利用がもう出来なくなっちゃったんですよね…一応、個人的にお気に入りの『セイレムの恐怖』や、『尖塔の影』『闇をさまようもの』辺りが収録されてる7巻だけは所有しているんですけど…うう、どこかの本屋で売ってないかな…アマゾンにでも行くしかないのかなあ。あんまり使いたくないんだけど。
2006.03.13
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―――今日、長かったお祭りが終わりました。本当のお祭りではないけど、賑やかで騒々しくて忙しい、とてもそれによく似ていた時間。たのしいこととそれ以外のこと。全部混ざってぐちゃぐちゃだったクセに短かった期間。楽しい事が楽しいまま終わって、でもそれは当たり前の事じゃなくて。楽しい事が形を変えてしまう前に終わったことは多分喜ぶべき事で。お祭りの終わり。―――でも、これが最後ではない?努力次第で、もう一度お祭りみたいだった日々は取り戻せるから?お終いの日。ここにあるのは、さびしいくせに喜ばしくもあるなにか。
2006.03.12
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桜の花が満開だった。 …あぁ、本当に忌々しいくらいに!!何で花は咲くのだろう。 意味なんてないのに、咲いたって咲かなくたって別に地球がひっくり返るわけでもないのに。ありがとう神さま、あたしは今年も桜の花が嫌いなままでいられそうです。気の狂った満開花を好きになれないままあたしは子供時代を終了させて、大人世代に片足すら突っ込めないまま精神的モラトリアムしております!!本当に、本当に、本当に!!意味なんてないのにどうして咲くんだろう。別に誰も頼んでいないのに。禁断の領域。冒涜の侵犯。この花は地下で腐り行く命たちを貪って咲き誇っているのに、どうしてそれを毎年見ているあたし達は狂わないでいられるんだろう。 …それとも、最初から狂っているから?世界の心臓。地脈の血液。 赤い色なんて嫌いだ。 多分、通常の三倍くらい。 ああ、もう。 あたしは何を言っているんだろう。花花花。花花花。ああ畜生! それなのにどうしてあたしは舞い散る花弁を拾おうとしている? どうしてあたしはこの掌で空舞う一片を掴もうとしている?願い事? そんなものはとうの昔に消えていったのに。 …神さま、うそです。 あたしは貪欲だから願い事をやめたフリをしているのです。夢? そんなものは既に消えていってしまったのに。 お酒と秘密の薬。 そんなもので手に入る快楽では何も救えません。 ヒント・でもそれはとても唾棄すべきものです。桜の花。桜の花。桜の花。毒物ですらあるアルコールで歪む視界。 後頭部に当たっている冷たく固い地面の感触。 そのくせ末端だけは不思議なくらい熱くなっている。あたしは言う。あたしはあたしを踏みにじる人に言う。あたしはあたしを踏みにじってそのくせ護っているつもりの人に言う。あたしはあたしを踏みにじってそのくせ護っているつもりでなのにあたしに依存している人に言う。「ここにある桜の花弁と同じくらいの量愛してる」―――壊れたあたしの寝言だけどね。
2006.03.11
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「タイタス・クロウの事件簿」&「地を穿つ魔」を読んだ人ならば誰しもが疑問に思うのが、ほかでもない主人公のタイタス・クロウの収入源だと思うのです。作中から察する限りクロウは多くの貴重で高価な蔵書を持ち、ロンドン郊外に広大な平屋の邸宅「ブロウン館」なんぞを所有し、その内装にもそれなりに金を掛けているし、『ド・マリニーの掛け時計』では純然たる金目当ての強盗に目をつけられている。―――ついでに愛車はメルセデスだし。なのにその収入源はといえば―――少なくとも「タイタス・クロウの事件簿」&「地を穿つ魔」の2冊では明言されていない。 精々、『魔物の証明』で余技として怪奇小説を執筆して、多分その原稿料を得ているであろうことが示唆されているくらいなわけで。その他に金銭的収入を得ていそうな話といえば、一応名目上はカーステアズの住み込み秘書として働いていた『妖蛆の王』と、チェンバーズという人物からの依頼によって事件の渦中へと身を投じた『黒の召喚者』ぐらいなのだが、どちらも雇い主が死亡している為、そう大した収入は得られていない…はずだと思う。(チェンバーズは前金を払っているかもしれないし、カーステアズのときも一応一月分の給与は受け取ってるんだけど、それでもそんなに大金ではないと思うし)いくらクロウが隠遁した賢者の如き生活を送っている隠秘学者でもまさか霞を食って生きているわけでもあるまいし、電気・ガス・水道などの光熱費だって払ってかなきゃ生きていけないだろうから、最低限の現金収入はあるはずなんだけど。『誕生』を読む限りではクロウの生家は「教会の有力な支援者」になれるくらいにはいい家みたいだし、本人もWW2の頃には英国陸軍に所属していたらしいからその頃の恩給があるんだと思うけど―――英国陸軍の恩給の額については不明だけど、終戦直後は失業して食うに困っていた(んだよね?)若者が、莫大な蔵書と広大な邸宅を得られるほどの金額、ってことは多分無いと思う。ちなみにクロウの親友であるド・マリニーは骨董商である事が明言されていて、『地を穿つ魔』なんかではそっちの仕事で渡仏したりしてる。それに骨董商なら胡散臭い古物とか古書とか集める事自体が仕事と直結しているんで、割といい職業の選択だと思う。―――英国版如月骨董品店?ってな気がしないでもないけど。…うーん。 本当にクロウは何をして現金収入を得ているんだろう。まさかとは思うけど「悪人に人権はない」方式でカーステアズとかゲドニーの家から金目のものをかっぱらったりしている…訳はないし。(いや、「妖蛆の秘密」を持っていたりするあたり、カーステアズに関してはマジでそれをやってるのかもしれないけど)続刊でその辺が明かされているのかもしれないけど、現状ではクロウってまるっきり「謎の金持ち」だぞ。―――いや、それもちょっと格好いいけど。 まがりなりとも主人公が何をして食っているのかが謎って、ある意味素晴らしいアバウトさだと思う。―――面白いからいいけどさあ。
2006.03.10
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以前言っていた、横浜に新規開店したメイド喫茶「Honey Honey(略してハニハニ?)」に行って参りました。個人的にはメイド喫茶には、「古きよき上流階級のメイド」路線の店と「萌えメイド」を前面に出しているタイプの2パターンがあると思っているんですが、ハニハニは…「萌えメイド」でした。コンビニエンスストアの上というちょっと「う~ん」(よりによってしょっちゅうカニパンとか買ってたコンビニなんで)な立地条件の中、細くてちょっと狭い階段を上って店内に入った途端…「お帰りなさいませ、お嬢様v」(男性だと「ご主人様」)も、萌えビーム!?店自体はこじんまり…というより、ハッキリいって狭い店内だったけど、雰囲気はいい感じ。入店してすぐ目に付く所に掲示してあったボードにはその日店内にいるメイドさんのお名前が。…字面からして多分源氏名だったと思うけど。メニューなんかは公式HP(ググって下さい)に載ってるそのまんま。私はレモンスカッシュを頼んだんだけど、結構量が多かったんでわりとお得感が。メイドさん手ずからガムシロ入れてくれたし。(少なめにって言った割に山ほど入れられたけど)冷たいドリンクを頼むとメイドさんがコップにストローをさしてくれるサービスがあるようで…なんか、意味不明にちょっと嬉しかったです。 あったかいドリンクにも何か別のサービスがあるのかな?で、気になっていたメイド服試着付きセットは…流石に私は頼まなかったけど、運よく他のお客様が注文しているのをコッソリ観察できたんだけど―――う~ん、ちょっと段取りが悪かったような。まだ開店から間もないし、お店側の人員の練度が低いのかも。人によってはメニュー以上に重大な要素であるメイドさんたちの衣装は…ミニでふりふりでした。個人的にはトラディショナルな感じのロングスカートのメイド服の方が好きなんですが、まぁそれは個人的な嗜好という事で。地図なんかを見た限りでは駅からかなり離れているんだけど―――実際には、横浜駅西口から「ソフマップ」→「メロンブックス」→「ゲーマーズ」→「とらのあな」→「まんがの森」→「ボークス」…という「横浜ヲタツアー」の巡回路の延長線沿いにあるんで、その手の趣味の方には割りと便利な立地でした。逆にちょっと興味本位でのぞいてみたい…って方にとっても、「東急ハンズ」あたりからならそう離れていないんで、横浜周辺在住ならお手軽にメイド喫茶体験が出来るいい機会なのではないでしょうか。―――別に一生しなくても構わない体験のような気がしないでもないですが。で、もう一軒のメイド喫茶の方も3月中に開店するんですよね…どうしようかな。
2006.03.09
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どこかの古ぼけた部屋の中。 エアコンの取り付け工事をしている壮年の電気工事工の前で、殴り合いではなく蹴りあいの喧嘩をしている哀川翔とTOKIOの長瀬智也。 鳩尾に見事蹴りが入り蹲る長瀬、勝ち誇った様に見下ろす哀川。と、そこに取り付けていた筈のエアコンを豪快に壁から剥がし、棍棒の様に振り回して哀川の頭を殴り飛ばした電気工事工―――その正体はスター錦野旦だった。頭からどす黒い血を流しピクリとも動かない哀川。 そんな哀川の亡骸(っぽい)に縋りつき、「兄貴ぃぃ!!」と男泣きに泣く勝俣州和。―――こんな夢を見たんですけど、これはどんな潜在意識のお告げなのでしょうか。
2006.03.08
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さっき日記を書こうとしてPCを立ち上げて椅子に座ったら上から綾波レイ(のフィギュア)が落下してきて私の頭を直撃しました。…結構痛かったです。さて話は変わりますが、ここ2、3日私はときめきメモリアルガールズサイドをプレイしております。発売直後に購入してオールクリアもとっくに果たしているのに…何故?まぁ元々私はガールズサイドだけでなく普通の(という言い方も変ですが)ときメモ1、2もプレイしておりまして、1(美樹原さんが好き)はオールクリア、2(メイ様が好き)は…スイマセン、真帆さん&すみれちゃんがクリアできていないんですがそれ以外は大体遊びつくしています。私は年代的に、乙女ゲーというジャンルが誕生するちょっと前の過渡期の人間なんで、純然たる乙女ゲー・女主人公ゲームよりも、ギャルゲーのほうが馴染みがあるんですよね…悠久幻想曲とかキャプテンラブとか。(前者はともかく後者はBLゲーとしてやってるんですけど)なので正に少女漫画的綺羅星の世界を描いたアンジェリークにはハマれなかったんですよね…ああいう世界より血と硝煙と砂埃の匂いのする世界の方が私には向いているようです。例外的にガールズサイドは結構馴染めたけど、あれはパラメーター上げと爆弾処理のゲームだから…いや、本当はときメモシステムそのまんまだからなんだろうけど。 初回プレイ時から無意識のうちにパラメーターによる登場人物数の調整とか出来てたし。ちなみに私がガールズサイドで一番好きなキャラは―――多分、ミズキ様です。次点が有沢ちゃんで、その次が奈津実ちゃんと珠美ちゃん。…女の子ばっかりじゃねえか。攻略対象キャラならパラメーター上げが楽しいんでヒムロッチが好きだけど、これってどう考えてもキャラ萌えじゃないよなあ。というよりガールズサイドは本当に育成部分が楽しいです。女性向けということもあってかそれまでのときメモ(3はやってないけど)と比較して随分と簡単なのに、奥が深い所は変わっていないんでやりがいがあるし。おかげで私的には攻略対象キャラが、『育成のオマケ』と化してしまって…キャラ萌え、出来なくなってしまいました。っていうか主客転倒?(モアちゃん風に能登声で)最後に、基本的にどうでもいいことなんですが、現在の私がプレイしているデータの主人公の名前は…『春日杏璃(かすが・あんり)』となっております。―――二重の意味でイタイ名前なんで両方わかった方は…まぁ、指差して笑ってやってください。
2006.03.07
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ごくごく普通の中学二年生・円迫エル。彼女がある朝目を覚ましたら―――背中に羽根が生えていました。そんな導入から始まる、タイトルどおりに天使の娘な女の子と愉快な仲間たちの、藤島じゅん作品らしい能天気で殺伐とした日常を描いたエンジェリックファンタジーの最終巻。終盤のあまりに急な展開と、あとがきで作者自ら「未完成」とハッキリ語っていることから察するに―――やっぱ打ち切りだったんだろうなぁ。 …芳文社だし、4コマだし、最終巻までちゃんと出ただけでもよかったんだろうけど、この作品を切る位ならもっともっと他にあるじゃん。でも、そう思う反面この作品って男性読者が大多数を占めるであろう「萌え系4コマ雑誌」には不向きな作品だったんじゃないかなぁとも思う…設定からしてまるっきり少女マンガだし。 ラブコメっていえばけっこうちゃんとラブコメしてるけど、基本的なベクトルが男→女だし、主人公が女の子だからでてくる子たちはあくまで「友達」だし。それ以上に、そもそもこの作者の絵って狭義の「萌え系」ではないし。1、2巻の頃と変わらない能天気で殺伐とした日常。少しずつ明かされていくこの世界の事。天使と悪魔、世界を創造した神様の事。―――神様の見ているゆめ。お馬鹿(誉め言葉)なキャラたちの賑やかで楽しそうな日常の積み重ねがあったからこそ切なくなってくる、物語の終末、お祭りの終わり。 でも、それはすべてのおしまいではなくて。もう一度始まる日常。ちょっとだけ変化したはじまり。嬉しいのは最後にエルが流した涙が悲しみだけのものじゃないこと。残念なのは、もうそれが語られることがないであろうこと。また、出会えたね。なんか書いてて恥ずかしくなってきたけど、とにかくそんな様な感じの終わり方でした。 100%ハッピーじゃないエンディングだったけど、これからの日々はきっと幸せなものだろうから読後感も悪くない。―――ってか最初読んでたころはこの漫画でここまでしんみりさせられるとは思ってなかったよ! 普通に王魔×エルや、ガチでホモで近親相姦志望(こう書いてみると凄いな)のサタン兄貴とか、とばっちり食らいまくるケットシーのKたんとかに萌え笑ってたよ!!ああ畜生!王魔の最期にはちょっとグッときたよ!ってか普通に王魔は漢だ!!正直弟萌えのサタン兄貴の気持ち解るよ!!どっかにあんな感じのいい男落ちてないか!?あのラストシーンから察するに、今まで王魔に対してツン98%のデレ2%くらいだったエルも、この後はやっぱデレ全開になるんだよね!!…激萌えじゃねーか!!(どうでもいいけど「激萌え」って書くとまるでダグオンのドリルか、ガガガの参謀に萌えてるみたいだ。―――後者は確かに私的には萌えキャラだけど)きらら系のコミックスなんでちょいと割高感はありますが、色んな意味で「一粒で二度美味しい」漫画なので損はしないと思います。 特に、私のような「一見能天気でオチャラけてるけど好きな女の子には一途な少年×意地っ張りゆえに素直になれないツンデレ少女」カプがお好きならまず満足していただけると思います。 …ギャグ担当ではありますが、弟大好きな変態お兄ちゃんも出てきますんで兄×弟趣味がある方にもオススメです。
2006.03.06
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図書館に行ってきました。 いっぺんに色々読んだんで、内容が全部ごっちゃになって頭の中を駆け巡ってます―――ついでに、お昼に食べたハンバーグとマフィンも。 とりあえずまだあんまりまとまってないんで、以下読んだものの箇条書き感想でも。「雪風・第3部」 ・前作、前々作を読んだのは2年前? ・だからあんまり覚えてなかったけど、そういえばジャム人間が反乱起こしてたんだよね ・ジャムからの宣戦布告。…この手紙はどういう風に扱われるんだろう ・敵・味方、快・不快―――確かに極限まで単純化すれば全てはそういうことだけど ・思考と言語。確かに考えている事を言葉にすることはそれ自体が一種のフィルタリングだ ・でも、まさかリン・ジャクスンから始まると思わなかった ・桂木ってイイ性格してるよ…と思ったけど、やってることは本来の特殊戦に近い? ・零も雪風もあんまり出番なかったな ・で、続きはどうなるの?「真ク・リトル・リトル神話体系」 ・今回読んだのは第3巻と第2巻の半ばまで ・一般人が先祖伝来の大剣で怪物切り刻むって一体 ・を、ド・マリニーたんのお父さん登場だ…「銀の鍵の門を越えて」だけじゃないのね ・やっぱマイケル・レイ物ってあの2作しかないのか…残念 ・合作…ってかリレー小説?途中でいきなり雰囲気が変わってハッピーエンドになったのには笑った ・間抜け魔道士の異世界珍道中は…結構好きかも ・こういうのが書かれた時代は、アフリカってどういうイメージだったんだろ「ペッパーランチ」 ・…いや、昼飯ここで食ったんで ・ハンバーグとチキンソテーのセットは結構旨かったです「ミセス エリザベス マフィン」 ・ジャム、ジャム連呼されてるのを見たら甘い物が欲しくなったんで ・杏仁豆腐味のと、ラズベリーとクリームチーズのマフィンを購入 ・どっちも美味しかった「てんしの末裔」 ・帰りに駅の売店で購入 ・こっちの感想は後日…おもしろかったことだけは先に
2006.03.05
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で、結局なんでクロウはド・マリニーを叩き起こして呼びつけたの?この話のあらすじというのは至極単純で、呪いのかかった古代の建造物を動かして祟られそうな事をしている友人(ソールソン)がいて、主人公達がそれを救うために奔走したけど、結局間に合わなかった というものなんだけど―――主人公コンビ、役に立ってねえ!…のは、ホラー(だけじゃないけど)のお約束だからいいとしても、不思議なのは、クロウはなんで、二日酔いで寝ぼけているド・マリニーに『英國海洋傅』を持参させてスカーボロまで付き合わせたのか じゃないかと個人的には思うわけなのです。だって、別にド・マリニーがいてもいなくても事態は変わらないじゃん。 『英國海洋傅』が必要だったとしても最初に待ち合わせしたキングスクロス駅で受け取ればすむ事だし、実際には別にその本が必要だった様でもないし。 まさか、載ってる詩の朗読がしたかったわけでも無さそうだし。とか何とかいってたら167頁「(前略)アンリ、力を貸してくれないか―――ソールソンを、あの本のことから手を引くように説得したいんだ と、しっかり書いてありましたね。…あはは。ということは、つまりクロウはソールソンの説得のためにド・マリニーに助力願ったわけで、二日酔いの人間を叩き起こして「コーヒーでもがぶ飲みすることだな」 とか、にべもないことをあっさり言い切ったのだって、人命が絡んでいるからまぁ仕方がないことなワケで―――すいません、思考回路そのものが腐敗していました。 訂正してお詫びいたします。と反省はしたのだけれど、説得するためにド・マリニーの力が必要って…ド・マリニーって、別にそんなに弁の立つタイプでもないような。 しかも、実際にソールソンを見つけた後はド・マリニー、殆ど口を開いてもいないんだけど…。 まぁ、クロウ達が発見した時点で、既にソールソンも祟られてる前兆みたいなのを感じてビビってたから素直だったのかもしれないけど、それでも割りとあっさり引き返してるんだよなぁ。 更に言うなら、『魔物の証明』とか『縛り首の木』とかを見る限りではクロウは結構理屈で相手を丸め込むのが上手いタイプに見える。―――ってか、『魔物の証明』『縛り首の木』のクロウってまるっきり詐欺師か、そうでもなければ怪しい新興宗教の教祖様、悪けりゃ単なる電波さんだよ。 …ド・マリニー別に必要ないじゃん。多分ね。多分、本当に何の裏もなく説得の為の人員として、クロウはド・マリニーを呼び出したんだろうけど、人命がかかっているとはいえその呼び出し前後のクロウの言動があまりに俺様だったんで、ついついツンデレ男好きの腐女子の血が騒いでしまったというわけであります。―――イタイことは重々承知しておりますので、どうか生暖かい目で見てやってください。 一応、社会生活は送れていますので。
2006.03.04
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この作品の中で萌え的な目線での最重要ポインツは、まず間違いなく276頁のどう考えても惚れてるとしか思えない程情熱的にクロウの外見、及びに雰囲気を賛美するド・マリニーだと思うのです。だって、普通は今もなお会うたびに―――この前会ったのがいかに最近であろうとも―――彼には目を見張らざるをえない。その悠然たる長身痩躯に、勇ましげな男ぶりのよさに、かつまたあのさぐるような黒い瞳の奥からつねに滲みでている知力の豊かさに。 なんて事細やかに同性の外見を描写、賞賛しないと思うんだ、私。…愛か?愛なのか?更にこの話のクロウって…かなり、性格が悪いような気がするんですけど気のせいでしょうか。何ていうか、素で尊大というか傲慢というか…生涯の親友(著者による公式な発言です)と二人きりだったんで、油断して本性が出ていたんでしょうか。少なくともこんな奴を素直に慕っているド・マリニーは性格がよすぎると思います。275頁では彼からの指示はほとんど王室からの命令にもまさって絶対的ともいえるのである。 とまで言っているし、本当に変な意味でなくても(いや、変な意味であるほうが浪漫回路の燃料的にもいいんですが、当然ながら原作ではそんなものがあるわけないし)クロウが好き好きなんだなぁ…と、微妙に微笑ましくなってきたり。そういえば『地を穿つ魔』の42頁でもいかに劣っているとはいえ、同じ力を持つ者なのだから なんていう超弩級に失礼な事をいってるクロウの事をクロウという男にしてみればこれでも大いに誉め言葉なのだ!なんて、「!」マークつきで庇ってるんですよね…本当にいい人だ。というより、これくらいの人じゃないとクロウの親友なんて務まらないんだろうなぁ。さて話を『名数秘法』に戻して、312頁 「(前略)銃は別の目的のためだ。つまり、普通の人間を威嚇するためだ」(中略)「すばやくそいつ(警備員)の制服制帽を剥ぎ取り、猿ぐつわを咬ませて奥の小部屋に閉じ込めた(後略)」―――えっと、これはクロウが世界滅亡を企む敵の所有する工場へと侵入した時の行動なのですが…どう考えたってコレは犯罪だろう。たとえ雇い主がどうしようもない悪人だったとしても、その警備員は職務に忠実なだけであって、電波さんも真っ青なMMR英国支局の構成員(違)に拳銃を突きつけられ、挙句の果てにひん剥かれなきゃいけないことは何もしていないっていうか、この場合はどう考えても弁解の余地なくクロウの方こそ犯罪者となっているような気がするんですが何故そこに突っ込まないんですかド・マリニーたん。…衣服を剥ぎ取られている間、怖かっただろうなあ警備員さん。いきなり銃を突きつけられて、脱がされたりなんかして、命のほかにきっと尻の穴の危機も感じたでしょうに。―――ついでに思い出したんだけど、『黒の召喚者』の全裸の上にガウン一枚って、万が一ゲドニーがウホ!な人だったらどうするつもりだったんだクロウよ…ってか、その格好はどう考えても「ホ~ラ見てごらん」な露出系の変質者だ。100%ありえないと思うけどもしクロウがそっち系の犯罪で捕まっても、ド・マリニーはやっぱり庇うのかな…あの好き好きっぷりからしてほぼ確実に庇うだろうな、うん。しかも警備員をひん剥いた後に、クロウってばマグルゼル(あ、世界滅亡を企んでる奴ね)を思いっきり殺してるし。…実際には「数」を告げただけなんだけど、結果的にマグルゼルは死んでるし、シチュエーション的に、同行していたマグルゼルの運転手辺りにはクロウがなんかして殺したと思われてても不思議じゃないと思うんだ。そうなると、警備員経由で不審者(クロウ)の外観が警察に流れたりとかそういうマズイことになりかねないと思うんだけど。 ―――大丈夫なのかな、本当に。それに『名数秘法』以外でもクロウって結構ヤバい事をしてるんだよね…。『タイタス・クロウの事件簿』に収録されてる短編だけでもマグルゼル以外にも、『妖蛆の王』のカーステアズや前述の『黒の召喚者』のゲドニー辺りはガチで殺している(まあどっちも自滅の色彩が強いけど)し、『海賊の石』のソールソンや『ド・マリニーの掛け時計』の強盗コンビなんかも目の前でみすみすと死なせてるし、正直よく今まで警察やなんやに捕まったりしなかったもんだ。『名数秘法』では前述した通りの行動だし、『妖蛆の王』ではどうもカーステアズと交わした雇用契約書はまるまる残ってるっぽいし、『黒の召喚者』ではゲドニーの身辺をおおっぴらに調査した上に脅迫と取られても無理はないことを言っている姿も目撃されてる。 『海賊の石』では実際には無関係どころかソールソンを助けようとするが故とはいえ滞在先のホテルから割と強引に連れ出してるし、『ド・マリニーの掛け時計』では…これはどう考えても強盗コンビが悪いか。まぁ某金田一少年やコナソ君だって、行く先々で殺人事件が起こっているけど滅多に疑われたり捕まったりしないわけで、更にいうならファンタジーの世界でこんなことを言い出す方が野暮だってのもわかってますけどね。
2006.03.03
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開店したそうですね。地図を見た限りではちょっと前まで月に2回は通っていた道沿いのような気が。 …詳しくいうならローソンの2階。そのメイドカフェのHPを先日閲覧した所、女性限定でメイド服の試着が出来る有料サービスがあるようで…おい、少なくとも私は別に着たくなんだけど、需要はあるんかいな?しかし、アニメイトにまんがの森にイエローサブマリンにとらのあなにメロンブックスにゲーマーズにボークス…そしてメイドカフェ。デカい本屋も複数件あるし、私は行かないけどマンガ喫茶もあれば、ゲーセンも多数。―――横浜に死角なし!!…だな、もうこりゃ。
2006.03.02
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書いて字のごとく、様々な作家のク・リトル・リトル神話作品を編んだ短編集の内の一冊。初版は昭和57年発行ということで、現在は一般書店ではまず見つからないと思います…というか、私も普通の本屋では見つからずに図書館で借りてきましたし。 一応、国書刊行会のWebサイトを見た限りでは、まだ新刊で買える巻もあるようです。…高いけど。個人的には『脳を喰う怪物』(F・B・ロング)、『電気処刑器』(アドルフォ・デ・カストロ)、『セイレムの怪異』(ヘンリー・カットナー)、『暗黒の接吻』(ロバート・ブロック&ヘンリー・カットナー)あたりが気に入りました。『脳を喰う怪物』は後味の悪さと怪物たちのグロテスクな思考が、『電気処刑器』は切羽詰っているはずなのにどこかユーモラスな終盤の展開が。『暗黒の接吻』はバットエンドだというのに意外に後味か悪くない所が。で、『セイレムの怪異』は―――スイマセン、ちょっと腐女子系の萌えを感じてしまいました。…だって、クトゥルー神話の作品って男ばっか出て来るんだもん。まぁこの第一巻だけではなく、同時に何冊か借りてきたんで、余裕があれば明日以降にそっちの感想も書いていこうと思います。しかし、クトゥルー神話作品ってのは、バットエンドの暗く悲惨な話が多いのに、妙にどこかスコンと抜けているような乾いた読後感があるのは何故なんでしょうか。…ま、だからこそ好きなんですけど。
2006.03.01
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