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2008年03月06日
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近所のちょこっといい方のスーパーで、四国物産展をやっていた。

箱がよかった。
和とじ本のような感じで、定家の仮名が載っていた。
6個いりのその中身は、あんこを包んだぎゅうひに何かまぶしてあって、おいしかった。

ずいぶん昔のこと。
これで定年退職、となる先生が、先輩格(?)のある先生についておっしゃった。
「あの先生は、本当にすばらしいものを書いていたが、晩年はろくでもないことばかり書いて、それまでの業績を台無しにしてしまったのは、本当に残念だ。年をとると、物事の本質を見極める力が衰える一方、周りはちやほやし続けるので、思いこみだけで書いてしまうのだろう。もう自分もその年齢になったのだから、もう筆を折らなければなるまい」
というような内容だった。


で、再就職先で書かれたものは、「おお、なるほど」というものがあった。
らしい。
そこまでの読解力がないので、すごさの程度がどのくらいかよくわからないのだが、優秀な弟子たちは喜んで本を買っていた。

その業界から少々離れていたので気付かなかったが、その後もコンスタントに?というか、1~2年前にまた書かれていたらしく、ある雑誌に書評で紹介されていた。
その書評を読んだだけなので、あれこれ言うのは何だが、たまげた。
一応、書評の人は褒めているのだけど…

その結論が、仮にそうだとしても、何の必然性があって、何の効果を考えて、筆者はそう書いたと推理するのか、と思ってしまった。
退職時にお気づきになっていたことは、残念ながらその通りかもしれん。
だからといって筆を折る必要はないのだけど、読者にとって引用は難しい領域になってしまわれたということだ。
読み物として面白いところがあり、また文系であれば、社会に対して害はがあるわけではないのでかまわない。

若いころから過激な要素があったひとは、老化が進むと、トンデモ系に進んだりすることは時々あるように思う。

十数年前は、アンチ白い巨塔なのは結構なこと、と思ってこの人をみていたのだが、近年その方向性はだんだん倫理や福祉に反するひどいものばかりになっている。

この人は開業医で、当時まだ医療技術が進んでいなくて、不安定だった排卵誘発剤の効果の結果、多胎を妊娠した人に、業界で規定するように、本人がどちらも希望しない「ゼロか4か」という選択を強いることができず減胎した、ということが問題になったことがあった。
いまは、過剰に排卵するケースも少なくなっているだろうが、親の経済的理由や健康上の理由で、単胎児の妊娠中絶が合法である以上、これは必要悪であり、違法だということにはならない。

70年前とは違って、いまは多胎児はかわいらしいイメージがあるのだが、生まれてくる子がみんな元NHKの山下さんちみたいに経済力があり、健康で優秀な子に育つわけではない。
(ネットで出てくる情報だと、全員私立の清明学園の小中学校に通わせ、それぞれ東大・早稲田・立教・法政・玉川女子短大に進学したというが、生まれたときの体重がそのまま偏差値の差になっているらしい。たしか東大出の長女がJR東日本で、立教出の二男が鹿児島のお母さんの実家(造り酒屋だったかでたいへん裕福)の跡継ぎに養子になったとか読んだ記憶がある。)


生まれるまでは母親は命がけなのだし、法律上認められている週数までなら、医師ではなく産む人に決定権があるということでいいだろう。

が、そのうち変なことをやりだした。
非配偶者間人工授精が70年代から認められているのだから、女性だって非配偶者の卵子を使って出産したって同じことだ、と事後承諾をとってしまった。
このあたりから様子がおかしい。なにか勘違いしてしまったのだろう。

父親分半分他人の遺伝子を持つ子どもを抱えるだけでも悪阻になったりするのに、全部違う遺伝子の子って、すごく妊娠が辛そうである。
それでもまあ、本人が自分の体を使ってそうしたいというなら、他人に対する迷惑は少ないので仕方がない。

しかも、根津医師はこれを他人にやらせ始めた。アングロサクソンが合法化している代理出産だ。
姉妹間、母娘間、いくつも例を作ってしまった。
「希望する人に絶望させたくない」
って、絶望しない形で希望の持ちようをかえさせるべきでしょーが。

今回の50代母が代理母の例は、産んでもない娘が授乳できるように措置もとったと自慢げ。
なんだそりゃ。
薬で出した乳なんて、子どもの健康上危険すぎないか。
授乳によって母性を出すとか、どうかしてるよ根津医師。
根津医師は、娘が5人いて、医師になっている人もいるらしいが、もう何年も口をきいてくれないとかも書いてあったけど、この結果そうなったのか、それでこんな結果を作ったのか。
欲望は追求し過ぎたらいかんですよ、ということを諭すのも、医師の仕事じゃあないのかなぁ。





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Last updated  2008年03月08日 16時34分35秒


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