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ピアノ協奏曲第1番、第2番【輸入盤】ピアノ協奏曲第1番、第2番 グリモー、ネルソンス&バイエルン放送響、ウィーン・フィル(2CD) [ ブラームス(1833-1897) ]サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンほか【輸入盤】『ツィゴイネルワイゼン〜ユリア・プレイズ・サラサーテ』 J.フィッシャー、チェルニャフスカ [ サラサーテ(1844-1908) ]
2019年08月31日
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昭和十七年という年を年表で概観してみれば、空母同士が交戦した「珊瑚海海戦」や、「ソロモン海戦」、「ポートモレスビー攻略戦」など、散発的な衝突はいろいろと見られる。だがそれらはいわばまだアメリカと”五分五分”が保たれた戦いであった。しかし、「ミッドウェー」と「ガダルカナル」の二つの戦場での決定的な大敗は、この戦争のターニングポイントといえた。昭和十七年五月までは、日本は東南アジアをあっというまに席巻してしまうほどの勢いだった。それが、ここに来て急にエンストしてしまったのだ。この時の日本の軍事指導者には考えるべきことが多くあったと思う。(保坂正康さん「あの戦争は何だったのか」P119)
2019年08月31日
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ツィゴイネルワイゼンほか【中古】 ツィゴイネルワイゼン〜ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン /ヤッシャ・ハイフェッツ(vn),RCAビクター交響楽団,ウィリアム・スタインバーグ(cond),ア 【中古】afb
2019年08月30日
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(昭和十七年)六月五日、午前六時、日本の連合艦隊の持つ主要空母の内、四隻も動員し、南雲忠一司令官が率いる機動部隊はミッドウェーに臨んだ。と、突如、高度上空から多数の爆撃機が急降下してきたのである。機動部隊は度肝を抜かれるばかりで、反撃をなすすべもなかった。空母三隻「赤城」「加賀」蒼龍」はその場で撃沈され、かろうじて沈没を免れた「飛龍」も手痛い打撃を蒙り、やがて自爆してしまう。搭載機訳三二〇機も失い、戦死者は三三〇〇名に上った。太平洋戦争が始まって以来、初めての惨敗となった。(中略)さて「ミッドウェー海戦」で特筆すべきは、敗戦の報を受けた後の海軍軍令部の対応である。敗れたことをひた隠しにしたのであった。「大本営発表」では、「米航空母艦エンタープライズ型一隻及びホーネット型一隻撃沈、彼我上空において撃墜せる飛行機訳一二〇機。(中略)我方損害、航空母艦一隻喪失、同一隻大破、巡洋艦一隻大破、未帰還飛行機三五機」と、国民にウソの報告がなされた(これが「大本営発表」の最初のウソであった)。(保坂正康さん「あの戦争は何だったのか」P109)
2019年08月30日
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サティ:ピアノ作品集【中古】 サティ:ピアノ作品集〜3つのジムノペディ /パスカル・ロジェ【ピアノ】 【中古】afbザ・ベスト・オブ・サティ【中古】 ザ・ベスト・オブ・サティ(チッコリーニ&タッキーノ サティ:ピアノ作品集) /アルド・チッコリーニ,ガブリエル・タッキーノ 【中古】afb
2019年08月29日
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日本国内では、毎日のように「連勝連勝」と海外から勇ましい報ばかりがもたらされていた。そして、国中がそれに酔ってしまっていた。しかし、そんな昭和十七年四月十八日のこと、寝耳に水の反撃を受けることになる。東京を中心に、川崎、横須賀、名古屋、四日市、神戸とアメリカ軍による初の本土空襲を受けたのだ。東京の約八〇〇キロメートル東に停泊した空母からドゥリットル司令官に率いられたB-25爆撃機、十六機による奇襲攻撃だった。太平洋上から飛び立った爆撃機は、空襲後も二四〇〇キロメートル飛行し続け、中国東部の飛行場に着陸するという大胆な作戦だった。この空襲で民間人を含む五〇名が死亡している。しかし戦時下の被害としてはそう大きい数字とはいえなかった。ただ、軍部は、改めて高射砲の無力さを痛感することとなった。それになにより勝ち戦に浮かれていた中の不意討ちに、ショックは大きかった。(保坂正康さん「あの戦争は何だったのか」P107)
2019年08月29日
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さつきプレイズ・サティ【中古】さつきプレイズ・サティ/柴野さつきCDアルバム/クラッシックサティ:ピアノ作品集サティ:ピアノ作品集 [ オルガ・シェプス ]
2019年08月28日
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現在、我々が理解する開戦の歴史は、「陸軍の暴走に日本は引き摺られていった」という構図である。戦後の「東京裁判」がいい例だろう。A級戦犯に指定された二十八人のうち、陸軍の軍人は十五人、海軍はたった三人。その上、絞首刑となった七人は、広田広毅を除いては、全員陸軍軍人だった。「陸軍悪玉説」で納まってしまっている。東條の秘書官だった赤松はこうも言っていた。「あの戦争は、陸軍だけが悪者になっているね。しかも東條さんはその中でも悪人中の悪人という始末だ。だが、僕ら陸軍の軍人には大いに異論がある。あの戦争を始めたのは海軍さんだよ・・・・・」(保坂正康さん「あの戦争は何だったのか」P92)
2019年08月28日
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アキ・プレイズ・サティ【中古】 アキ・プレイズ・サティ /高橋アキ 【中古】afb
2019年08月27日
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さて、このシリーズだけに通用する定義ですが、明治を語る上で、明治時代とはせずに、ことさら、「明治国家」とします。明治時代とすると、流動体みたいな感じになりますが、「明治国家」としますと、立体的ないわば固体のような感じがするから、話しやすいんです。そんな国家、いまの地球上にはありません。一八六八年から一九一二年まで四十四年間続いた国家です。極東の海上に弧をえがいている日本列島の上に存在した国家でした。そのような感覚で、私は、この机の上の物体を見るような気分で語りたいと思います。(司馬遼太郎さん「明治という国家」P9)
2019年08月27日
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さだまさし:天晴天晴〜オールタイム・ベスト〜 [ さだまさし ]
2019年08月26日
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かくして、日本が南部仏印に進駐したのは、(昭和十六年)七月二十八日のことであった。そこで、石油、錫などの資源を手に入れることはできたが、その分、手痛いしっぺ返しも食うことになる。「日本の南部仏印進駐を絶対に許さない」と、アメリカが「在米日本資源の凍結」、それに「石油の対日輸出全面禁止」を通告してきたのである。にわかに事態は、風雲急を告げ始めていく。アメリカでは日米交渉を続ける野村大使に、以降、ハルは徹底的に厳しい条件をつけるようになる。「仏印からの軍隊の速やかな撤退」「三国同盟からの離脱」「中国から撤兵し、蒋介石政府を認めること」。この三条件を、ハルは終始一貫、変わることなく言い続けるようになった。しかし、日本にとってはどれも飲めない条件であった。九月三日、アメリカの強硬な制裁を受け、急きょ「大本営政府連絡会議」が開かれている。そこで、現状を鑑みて三つの取るべき国策が決定された。「英米に対して戦争準備を行う」、「これと同時進行して飽くまで日米交渉を続ける」、そして「十月上旬まで交渉を続けて、交渉の成果がない場合は米英に対して武力発動を辞せざる」と。(保坂正康さん「あの戦争は何だったのか」P79)
2019年08月26日
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ブラームス:交響曲第1番ブラームス:交響曲第1番/ジュリーニ(カルロ・マリア)[SHM-CD]【返品種別A】
2019年08月25日
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さて、太平洋戦争の歴史を語る際、どの時点から検証していくべきか、迷うところである。「高度国防国家」の考えが生まれた第一次世界大戦後の大正期か、陸軍の暴走が始まった昭和六年の満州事変か、あるいは昭和八年の国際連盟脱退時からか、いろいろ考えはあるだろう。しかし、本書ではあえて「二・二六事件」から始めたい。「二・二六事件」というテロが、明らかに時代の空気を歪ませてしまったと思うからだ。テロという暴力が、軍人、政治家まもちろんのこと、マスコミ、言論人たちも、そして日本国民全体の神経を決定的に麻痺させていった。私には、この“暴力に対する恐怖心”が、日本を開戦への道へと一気に突き進ませていったように思えてならないのである。(保坂正康さん「あの戦争は何だったのか」P56)
2019年08月25日
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ブラームス:交響曲第3番ほかデンオン・クラシック・ベストMore50::ブラームス:交響曲第3番 ハイドンの主題による変奏曲 [ クルト・ザンデルリンク ]ブラームス:ヴァイオリン協奏曲【中古】 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 /ダヴィッド・オイストラフ(vn),ジョージ・セル(cond),クリーヴランド管弦楽団 【中古】afb
2019年08月24日
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統帥権と統治権は両方とも、天皇の大権として付与されたものであった。この二つは、簡単にいってしまえば、「軍事」権と「政治」権のことである。この二者の調整により、国策は決定されていた。昭和十二年には「大本営政治連絡会議」という場が作られ、そこで両者の意見調整が行われた。会議の出席者は、大本営の側からは参謀総長、軍令部総長、政府の側からは首相、陸相、外相、蔵相、企画院総裁であった。もっとも議題によって出席者はかわった。ただし事務方は陸海軍省の軍務局が握っていた。ここで決定した議案は次に天皇の列する「御前会議」にかけられる。しかし、御前会議は飽くまで決定事項を追認する場に過ぎず、大本営政治連絡会議が、実質上の国策決定の最高機関であった。といっても大本営側は「統帥権の干渉は許さない」の名目で、軍事作戦や軍事行動計画について、一切その内容を漏らさずに独断で決定してしまうようになっていく。(保坂正康さん「あの戦争は何だったのか」P46)
2019年08月24日
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グリーグ:抒情小曲集【中古】 抒情小曲集〜グリーグ:ピアノ名曲集 /シプリアン・カツァリス 【中古】afb
2019年08月23日
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人によっては――わたしの親友ではないが――わたしがこれまでに発表した唯一の長編小説(「キャッチャー・イン・ザ・ライ」)の若い主人公にシーモアのことがたくさん入っているのではないかと質問してきた。実際には、こういう人たちの大部分は質問してきたのではなくて教えてくれたのである。とにかく、わたしがそれの抗議すれば、蜂の巣をつつくようになることはわかっていた。しかしはっきり言っておきたいことは、兄を知っている者は誰もそんな質問はしないし、話もしないということである。(中略)他方、それ以前の、一九四〇年代の末に書いたもっと短い小説(「バナナフィッシュにうってつけの日」)では、彼自身が直接姿を現すばかりでなく、歩いたり、話したり、海のもぐったり、最後の一節では頭にピストルを打ちこんでいる。( J・D・サリンジャー「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモアー序章ー」P146)
2019年08月23日
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グリーグ:《ペール・ギュント》ほか【中古】 グリーグ:《ペール・ギュント》組曲 ホルベルク組曲 /ヴァーツラフ・スメターチェク(指揮),プラハ交響楽団(so.),ルドルフ・バウムガルトナー(指揮), 【中古】afb
2019年08月22日
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さて、扉の上端近くにある「序章」という副題についてすこしばかり――できることならてきぱきと――述べることにする。ここでの中心人物は、少なくともわたしが腰をおろして、しかるべく落ち着こうという気持ちになれるような、正気を保っている間は、今は亡きわが長兄シーモア・グラースになるはずである。彼は、(わたしは死亡通知のような言い方をしたいと思う)一九四八年、三十一歳のとき妻とフロリダに旅行滞在中、自殺した。(中略)わたしの最初の計画はシーモアについての短編小説を書き、「シーモア第一部」と名づけることだった。太字の「第一部」は読者というよりは自分、つまりバディ・グラースにとって内蔵された便利な装置――論理的にいってほかの物語(シーモア第二部、第三部、そしておそらくは第四部といったようなもの)が当然続くはずだということを一瞬のうちにわからせるようなものとして役立たせるつもりだった。この計画はもはや存在しない。いや、仮に存在するにしても――このほうがもっと現状に近いと思われるが――この計画は地下に潜ってしまっていて、おそらくわたしの準部ができたら、わたしが三度地面を叩いて合図するということになっている。しかし、今のところ、兄のことを考えると、どうみてもわたしは短編作家ではない。今の自分は兄についての偏った前口上の類語辞典だと思っている。( J・D・サリンジャー「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモアー序章ー」P140)
2019年08月22日
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グリーグ:ピアノ協奏曲ほかグリーグ:ピアノ協奏曲/抒情組曲/序曲≪秋に≫ [ ジルベルシュテイン ヤルヴィ ]グリーグ、シューマン:ピアノ協奏曲グリーグ シューマン:ピアノ協奏曲集 [ レイフ・オヴェ・アンスネス ]
2019年08月21日
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刑事は栄一を廊下に置きざりにして帰っていったが、栄一は狭い固いベンチの上で、コンクリートの敷石と睨みっこをして検事の取調を待っていた。生憎葬式場から引渡されたので、一冊の書物も持って来ておらない。それで栄一は、祈祷と、瞑想のみしか考え付かれなかったが、栄一はまだ、酒井とめの屍が眼の前にありありと見えてならなかった。栄一は、リンコルンの奴隷解放宣言前夜の祈祷の一夜を思い出して、狭い固いベンチの上で、祈祷と瞑想とに沈んで行った。栄一は今度の事件が躓きの石であることを知っていた。しかし、地震には何の罪も感じなかった。世界はすべてこのように運ばれて行くということをよく知っていた。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P440)というわけで、賀川豊彦さんの「死線を越えて」を読みました。1920年(大正9年)に出版されるや、1年で百万部を超えるベストセラーになった、賀川豊彦さんの自伝的小説です。小説としての出来がどうかということになると、教養小説っぽく、理屈っぽく、読みづらく、なんでベストセラーになったのかな?なのですが、僕としては、当時の神戸市葺合新川の状況を知る意味でためになりました。そのまま引用するのも、はばかられるところもままありましたが、そういうことがあったのだということです。ただ、今、読むと、前ぶりが長く、そこでくじけてしまう人がいるかもしれません。
2019年08月21日
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久保田利伸:THE BADDEST【中古】 THE BADDEST(Blu−spec CD) /久保田利伸 【中古】afbクリスティーナ・アギレラ:キープス・ゲッティン・ベター〜グレイテスト・ヒッツ【中古】 キープス・ゲッティン・ベター〜グレイテスト・ヒッツ(2ヶ月限定デラックス・バージョン)(DVD付) /クリスティーナ・アギレラ 【中古】afb
2019年08月20日
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一月二十日の新聞号外はK氏(幸徳秋水)を初め、O(大石誠之助)氏の一味徒党二十四人の処刑されたことを報じた。その中十二人は死刑に処せられている。栄一はその号外を受取って、『時の兆』だと感じた外、別に何とも感じなかった。その晩高見君がやって来て夜遅くまで話した。近頃頓と訪問を受けなかったが、K氏事件のあった翌日三ノ宮署の高等特務の丁重な訪問を受けた。その男は『K氏事件に関する御感想はどうですか?』など尋ねていた。不景気のために港は暇であった。栄一は相変わらず毎金曜日に弁天浜に伝道に出かけた。近頃は不景気であるために、三百四百のものが仕事にあぶれることがある。それで横浜にもぐるものもあれば、門司、朝鮮、大連、遠いものでは香港あたりまでも荷物の中にもぐって生活の道を尋ねて行くものがある。ブラジル移民の人々も正月早々神戸の移民宿に一杯になっていた。一月六日に六百近くを積んで第一回のものが出発したが、一月の末に出発するものにはまた六七百人が行くと見えて、葺合新川の貧民窟の近くにある移民消毒所には百二百の団体が出入りしていた。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P440)
2019年08月20日
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ZARD BEST The Single Collection【送料無料】 ZARD ザード / ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜 【CD】
2019年08月19日
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十一月に這入ってから毎日行倒れ者があった。その度毎に親切に遠くからでも栄一の所へ報せてくれるものがあった。勿論そんなに多くのものを収容出来るわけでもないし、市役所に交渉をしたが、市役所は警察署に云うてくれと云う。警察署は市役所に云うてくれと云う。結局その行倒れものが、そのまま辻で死んでしまうことがある。死んでしまえば市役所はすぐ取ってくれるのである。それで栄一は笑ったことがあった。神戸市役所は生きているものは面倒臭がって世話せずと死んだものは誠に丁寧に世話してくれると。その市役所が偶に世話してくれるものがあっても、すぐ逃げ出してくる。それは市役所には貧民救済所というものがなくて、一日六十銭の割で神戸護国協会という慈善団に病人を委託しているのであるが、その慈善団は孤児院もやれば、養老院もやり、貧民救護もやるものであるが、どんなに見積もっても一日六十銭で一人の病人を世話の出来る法はないのである。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P416)
2019年08月19日
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ブラームス:交響曲第1番デンオン・クラシック・ベスト100::ブラームス:交響曲第1番 [ クルト・ザンデルリンク ]ブラームス:交響曲第2番デンオン・クラシック・ベストMore50::ブラームス:交響曲第2番 悲劇的序曲 [ クルト・ザンデルリンク ]
2019年08月18日
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トニ・モリスン「「他者」の起源 ノーベル賞作家のハーバード連続講演録」を買書つんどく。「社会の分断やヘイト運動が世界中で大きな問題となっている。なぜ、人の心は「よそ者」を作り出し、排除や差別をしてしまうのだろうか?本書は、アフリカ系アメリカ人初のノーベル文学賞作家トニ・モリスンが、そんな「他者化」のからくりについて考察した画期的論考。過去の白人作家たちが作品に隠蔽した人種差別を暴き、その欺瞞を鋭く突きながら、一方で自著の解説と作品の仕掛けも大胆に明かしていく。」(「BOOK」データベースより)
2019年08月18日
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お稲荷さんの流行は北本町の貧民窟だけではなかった。吾妻通にも、日暮通にも太鼓が鳴って、稲荷降しが妙なことをやっている。新聞を見ると神戸警察署も『稲荷降し』の検挙をして、五十数名ものものを科料に処したと書いている。筒井部落へ行くと、大通の長屋の前に大きなお稲荷さんの赤鳥居が立っていた。栄一はお稲荷さんの信仰復興に少なからず驚いていた。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P389)
2019年08月18日
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ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ほか
2019年08月17日
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柴田が死んで後に、栄一は何だか胸の底に空虚があるように思えた。それは自分が、未だ人を十分愛し得ないということと柴田があんなに早く死んだのは、自分の看護に手落ちがあったためではなかろうかと考えるようになったことであった。栄一はまた著しく陰気になった。それに貧民窟のことが分かってくれば、わかってくる程、その暗黒なこと――貧乏と、殺人と、犯罪と、賭博と、淫売と、親不孝と、そして、捨鉢なところに、よく眼が付いて来て、イエスが十字架で死んだのはもっともであると考えるようになった。それは一度この世の魂を真面目に見詰めたものは、どうしても死なねばならぬと考えたからである。そして、自分がまだ生に執着しているのは、要するに世界の悪と徹底的に戦って見る覚悟が欠乏しているからだと自らを責めた。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P354)
2019年08月17日
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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集【輸入盤】ヴァイオリン協奏曲集 ミュレヤンス、フォン・デア・ゴルツ、フライブルク・バロック・オーケストラ [ バッハ(1685-1750) ]
2019年08月16日
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柴田の病気は段々重くなって、肉と血が下がるので、臭気が二三十間も離れて匂うてくる。その襁褓を栄一と内山は毎日交代で朝早く吾妻通四丁目と三丁目の大溝まで洗いに行った。そのお襁褓を洗う度に栄一は色々と宗教的訓練のことに就いて考えた。医師の田沢先生がもう柴田は駄目だと見放したのは、二月の中旬であったが、柴田はなかなか死ななかった。そして日一日と柴田の信仰が増して行った。それは殆ど驚くべき程であった。栄一としては別に柴田に伝道がましいことを云うわけではなかった。栄一は信仰を強いることは大きな罪だと考えているので、尽くせるだけ尽くせば、自然信仰は発生するであろうと思うたので、何も云わずにただ黙って、母の様な愛を持って柴田を愛した。柴田も少し病が重いと知って来たので、卵をくれとか、牛乳をくれとか無理を云う。栄一はそのすべてを聞いてやった。これを見て内山も栄一に心から底から感心したようである。それで内山が心から柴田に同情を示して世話をしていることが眼に見えた。内山は信仰がメキメキと深くなって来た。栄一は内山を聖人のように考えるようになった。つい二三ケ月前までは大なまけものの手本とも考えられた男が、自分の手に合うと考える人の世話には一生懸命になっているのを見て、栄一は感服してしまった。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P349)
2019年08月16日
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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集【送料無料】 Bach, Johann Sebastian バッハ / ヴァイオリン協奏曲集 諏訪内晶子、ルルー、ヨーロッパ室内管(SHM−CD限定盤) 【SHM-CD】
2019年08月15日
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世の中には、婀娜な女と、絹の着物と、芝居と、音楽がある中に、自分だけ社会改造を夢みて、貧民窟の真中に据えられて、泣きながら、屍体の片付を命ぜられるのは何故だ?社会は余りに間違っている。・・・・・しかし云うまい。ただ大きな、社会改革に時代を待とう。それまで出来るだけ貧しきものを慰め、新しき日の来るのを待とう。今日の金持ちの道徳の腐ったものの代わりに新しいクリスチャンの道徳を産もう。十字架の道は、貧民窟の路地にあるのだ。――」そう考えて、栄一はいつも新生田川に架かっているいる日暮橋を渡るのであった。そして、その橋の名が如何にも、その日暮らしの貧民や労働者にふさわしいので立ち止まって、詩的感興に打たれるのであった。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P321)
2019年08月15日
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J・ℊ・バラード 「太陽の帝国」を買書つんどく。「1941年、第二次世界大戦の波が押し寄せつつある国際都市上海の共同租界。イギリス人少年ジムは、無邪気に零戦や模型飛行機に心を惹かれる日々を送っていた。だが、日本軍の侵攻によってすべては一変する。両親とはぐれひとりぼっちになったジムは龍華収容所へと送られ、長期の拘束を通して“人間のすべて”を学び成長してゆく。SFの巨匠バラードの原点となった傑作、新訳決定版。」(「BOOK」データベースより)
2019年08月14日
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丁度三週間ばかり寝ていたが、彼はいよいよ葺合新川の貧民窟に這入る決心をした。それで少し歩けるようになった、初めての日の午後、北本町六丁目二千五十三番の植木の世話になっている家を尋ねて行った。植木は衛生掃除の『塵芥挽』に行って留守だと、植木の世話になっている増田のおかあさんが教えてくれた。(中略)植木は塵芥掃除夫として、市役所の仕事をして、毎日六十二銭ずつ儲けていたが、思った程悪人でもなかった。そして栄一が貧民窟にはいるということに就いては、色々と世話をしてくれた。家が空いていると教えてくれたのも、植木であった。それで栄一は植木と二人でその家を見に行ったが、それは北本町六丁目の大通りを西へはいって、第一の路次を山手にはいった十軒続きの長屋の東から二件目の家であった。家は五畳敷で、表が三畳に奥が二畳敷ける。植木の話では去年の暮れにこの家で人が殺されて、近所では幽霊が出るといって、だれもはいらないので、空いているのだと云うていた。この注釈は栄一の好奇心をそそり立てた。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P299)
2019年08月14日
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ザ・ビートルズ:Revolver【中古】 【輸入盤】Revolver /ザ・ビートルズ 【中古】afbザ・ビートルズ:サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド【中古】 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド /ザ・ビートルズ 【中古】afb
2019年08月13日
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山尾悠子さんの「小鳥たち」を買書つんどく。「小説と人形と。まず山尾悠子による「小鳥たち」という掌篇が書かれ、登場する小鳥たちを人形作家の中川多理が創作した。それを受け『夜想#中川多理ー物語の中の少女』に続編「小鳥たち、その春の廃園の」が書かれ、再び呼応して新たな人形が作られた。さらに、最終章「小鳥の葬送」が書き下ろされ…。母、娘、そして侍女…風景も時間も揺らぎながら紡がれていく、芳しく神々しい幻想譚。」(「BOOK」データベースより)
2019年08月13日
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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集【中古】 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集 SUPER BEST 100 88 /ヘンリク・シェリング(Vn、cond),ペーター・リバール(vn),コレギウム 【中古】afbバッハ:ヴァイオリン協奏曲集J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集 [ ユリア・フィッシャー ]
2019年08月12日
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介添夫人は、まず飲み物を飲んでから「みんなと話したわ」と言ってグラスを置いた。「みんな」という所を彼女は力を入れて強く言ったけれど、それでも彼女としては不思議なくらいに散文的な言い方であった。彼女はまずシルズバーン夫人を見、ついでわたしを見、それから中尉を見やって「みんな安心して大丈夫よ」と言った。「万事めでたくおさまったわ」「それ、どういうことですの?何が起こったんですの?」シルズバーン夫人が切りこむように言った。「だから、今言ったじゃない?花婿殿ののね、幸福病がね、直っちまったのよ」そう言う介添夫人の口調には、聞きなれた抑揚ががまた舞い戻っていた。「どうして?あんたは誰と話をしたんだい?」と中尉が尋ねた。「フェダー夫人と話したのか?」「だから、みんなと話したって、言ったじゃない。頬を赤らめた花婿御寮だけは別だけどさ。彼女はお婿さんと駆け落ちしたんだって」(中略)「みんなアパートに戻ってみると、そこにお婿さんがいたらしいんだな。そこでミュリエルはさっさと荷物をまとめて、二人はハイ、サヨウナラ、とまあ、そんなわけよ」( J・D・サリンジャー「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモアー序章ー」P115)
2019年08月12日
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ビートルズ:ホワイト・アルバム【中古】 ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)[2cd] /ザ・ビートルズ 【中古】afbビートルズ:Abbey Road【中古】 【輸入盤】Abbey Road /ザ・ビートルズ 【中古】afb
2019年08月11日
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栄一は、イエスの弟子になった以上は、誰にも負けない信仰を持たねばならぬと一生懸命になった。しかし栄一の初めての路傍説教の経験は恥ずかしいものであった。誰かが自分の過去を知っていて欠点を発きはしないかと頗る恐れていた。彼はまた三月の第一土曜日の晩、初めて一人、神戸の東の端にある葺合新川の貧民窟へ、路傍説教に出かけた。(中略)そこには八千幾百の人が住んでいるのである。八十何戸かある二畳敷長屋という所には一軒の家が、二畳であるのに一家九人もそこにはいって寝るのである。栄一はまず、此処へはいって、住まねばならぬと考えた。しかし、誰も知己とてないので、知己を作るために、路傍説教をすることに定めたのである。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P274)
2019年08月11日
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ブラームス:交響曲第4番【中古】 ブラームス 交響曲第4番 /クライバー/ウィーンフィル 【中古】afbバルトーク:ヴァイオリン・ソナタ【中古】 バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ /ギドン・クレーメル,マルタ・アルゲリッチ 【中古】afb
2019年08月10日
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彼は出来るだけ、自己の身体を虐待しようと考えた。彼は死ぬ機会があるかと思って、須磨明石の海岸を彷徨してみた。しかし愈々死を決して見ると、倦み日れた目にも実在の驚異が入ってくる。殊に街を通る女の背に負われている子供の顔を見る時に、栄一は、自然にも増して、実在の驚異を見た。それかといって、猶奥深く、この実在の奥底に探りを入れる感官を、彼は持たなかった。それで、彼は、実在の驚異と死の間を彷徨した。彼は、魔にさされた様に毎日、ぼんやり室に引籠って泣いた。彼はただ身体が水肥りのように膨れて行くように感じた。手と足が馬鹿に大きくなるように思った。脳と胸が段々小さくなるように――そしてしまいには癩病人のように身体に粉が吹くだろうと考えた。(賀川豊彦さん「死線を越えて」P271)
2019年08月10日
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TWENTY−TWO HITS OF THE CARPENTERS【中古】 TWENTY−TWO HITS OF THE CARPENTERS(青春の輝き〜ベスト・オブ・カーペンターズ) /カーペンターズ 【中古】afb
2019年08月09日
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シーモアの日記を小脇に抱えてバスルームに入ったわたしは、確実にドアの留め金を掛けてから、すぐさま伝言に気が付いた。しかしそれは、シーモアの筆跡ではなくて、間違いなく妹のブーブーが書いたものであった。(中略)「大工よ、屋根の梁を高く上げよ。アレスさながらに、丈高き男の子にまさりて高き花婿きたる。先のパラダイス放送株式会社専属作家アーヴィング・サッフォより、愛をこめて。汝の麗しきミュリエルと何卒、何卒、何卒おしあわせに。これは命令である。予は、このブロックに住む何人よりも上位にあるものなり」この伝言に引用されている専属作家は、詩に対するシーモアの好みがわたしたち全員に計り知れぬ影響を与えたことが主な原因で、我が家の子供たちみんなから――適当な年月の間隔を置いてからではあるが――昔から引き続いて非常に愛好された作家であることを述べておこうと思う。わたしはこの引用を何度も繰り返して読んだ。( J・D・サリンジャー「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモアー序章ー」P90)
2019年08月09日
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ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルーほかガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/パリのアメリカ人/キューバ序曲/キャットフィッシュ・ロウ/ピアノ協奏曲、他全15曲 [ (クラシック) ]
2019年08月08日
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わたしは、シーモアのことをフェダー夫人がなんと言おうと、そんなことは気にかけもしない、と言った。いや、その点ならば、プロのディレッタントであろうが、アマチュアの女狐だろうが、何を言おうと知ったことではない、とそう言った。シーモアは、十歳になってからこのかたというもの、この国のとびきり上等の「思想家」から殿方便所のインテリ番人に至るまで、みんなから、なんとかかんとか言われどおしなんだ。もしも、シーモアが、単に高い知能指数を持ったいやらしい自慢屋にすぎないのならば、話は別かもしれないが、彼は自己顕示症なんてものじゃ絶対にない。毎週水曜日の夜に放送局に出かけていく時なんか、まるで自分の葬式にでも出かけるみたいであった。バスや地下鉄で行く途中、てんで口もききやしない。好意的な四流批評家やコラムニストのうちで、ただの一人だって、シーモアの本当の姿を見てくれた者はいなかった。彼は詩人なんだ。本当の詩人なんだ。たとえ一行も詩を書かないにしても、その気になれば、耳の裏の形一つでも、パッと言いたいことを伝えることのできる男なんだ。( J・D・サリンジャー「大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモアー序章ー」P82)
2019年08月08日
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ラヴェル、ガーシュウィン:ピアノ協奏曲【中古】 ラヴェル、ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 /エレーヌ・グリモー(p),デイヴィッド・ジンマン(cond),ボルティモア交響楽団 【中古】afb
2019年08月07日
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