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私は、野球観戦が好きです。(野球から入っていますが、勉強の話です。)毎年最低10試合は野球場に足を運びます。たぶん、20試合は野球場で見ていると思います。さて、高校野球を見ていると、試合も終盤にさしかかり3点差以上あっても「送りバント」をするケースがあります。その状況を見ていると、ある生徒の勉強の仕方を思い出します。送りバントをすれば、通常一点をとる確率が高まるといわていいます。まあ、確かに単純計算ならば・・・そうなります。しかし、目標は一点なので、3点差の場合は、さらに2点ぐらいは何とか・・・との目算が立つ場合の作戦ということになるはずです。残りの2点の目算がなければ「送りバント」は愚かな作戦ということに・・・つまり、タイミングとして遅いのではないか・・・さて、本題です。昔の私の受け持った高校生の中に、高2の秋になってもひたすら「白チャート」を解き続けていた生徒がいました。東大生中心の家庭教師センターが「白チャート」から始めるべきだと言っていたからだそうです。その生徒は「東大」を目指したいと言っていました。確かに「白チャート」は基本中の基本からの本なので「基礎固め」には最高だと思います。しかし、私ならば中2・3ぐらいの生徒に「先取りの教材」としてやらせる本です。受験生が受験対策として使うなんて正気の沙汰とは思えません。何度説得しても、「現役東大生の言うことを信じる」と言って聞かないので、私は見捨てることにしました。まあ、結果は言うまでもありません。東大はおろか、旧帝大もおろか、六大学・関関同立すべてダメ。完璧な予想通りです。まあ、受験を高飛びに例えた場合、バーの黙秘用の高さが2メートルなのに、直前までずーっとフォーム固め用の50センチの練習をしてきたようなものです。飛べないのは当然です。今日のポイントとしては、教材の選択には「タイミング」が非常に重要だということです。もし、彼が中2の段階で「白チャート」と言ってきたならば、諸手を挙げて賛成し、彼はもしかしたら念願を果たしたかもしれません。これは、先取りをした場合、時間的な余裕があるために教材選択の幅が大幅に広がることを意味します。時間的な余裕があればあるほど、ショートステップを刻むことができます。ショートステップを刻めるのであれば、より理解できる可能性も高まります。つまり、序盤からこつこつ点差を広げる、往年の中京野球であり、広島商業の野球です。練度の高い基礎的技術をもとに、着実に得点を重ねる野球です。しかも、確率の高い作戦の反復は、ビックチャンスも生み出します。まあ、いつも通りの結論ということで・・・
2009.04.08
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よく○○模試の偏差値は信頼できますか?との質問を受けます。「偏差値」という概念自体がそもそも大きな誤差を含んでいます。 さらに、「範囲指定」があると信頼性が損なわれます。「範囲指定」は「一夜漬け」による得点力向上の原因となるからです。 となると、「範囲指定」の科目が多ければ多いほど信頼性は損なわれます。 5年生まではどこの塾でも「範囲指定」は「一夜漬け」でもやらないよりはましなので、勉強をさせるための材料として使われます。 しかし、6年生になると「偏差値」は「志望校合格」の「目安」としての役割が大きくなります。 そうなると、割り切りが必要になってきます。 浜学園でいえば、公開は塾内でのクラス分けの材料という役割が第1のテストと割り切りましょう。 毎年、全範囲を試験範囲とした他塾の模試を受けたときに、普段の公開の偏差値とのあまりの乖離に驚く父兄がいます。 まあ、驚かれる気持ちは理解できるのですが・・・ そもそも、「範囲指定」のテストと「全範囲」のテストでは結果が違ってくるのはよくあること。 特に「一夜漬け」が得意な生徒であれば、当然です。 しかし、この当然の事態ではあるものの、「悪い」結果が出てくる以上、ショッキングであることは間違いありません。 普段から「反復練習」により「定着」を図ることが大切だという「お題目」の重要性をその時になってはじめて気がつく・・・ そんなことにならないように、普段の勉強習慣を見直しましょう。 また、万が一そんな事態になったとき、どうするか・・・ 6年生の秋も深まってそんな事態になったら・・・ 普通は対処するのはなかなか困難です。 どうにも対処不能となったら相談して下さい。 そこは、プロの腕の見せ所でもあります。 また、周辺にそういった危機に強い先生がいるかどうかはあらかじめよく調べておいた方がいいでしょう。 決して多くはないですよ。そういったノウハウを持った人は。
2009.04.06
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公立中学生用の進学塾の大半は、1~2ヶ月程度の先取りでカリキュラムを組むことが多い。それは、以下のような効能があるからです。(私感ではありますが・・・)1 学校での授業を受ける際には、既に学習済みであるため もともと一定以上理解しているところから始められる。 そのため、当然高い理解に到達する可能性が高い。2 学校での授業が「復習」の役割を果たす。3 他の生徒よりも高い理解は、「優越感」を導き出す。4 最初の説明を「塾」の講師により行う。 (塾の講師は、アンケートや不適格者の排除の論理があり より質の高いものになりやすい・・・塾側の理屈ですが・・)以上のような理由があり、進学塾に通う生徒の成績の平均値は通わない生徒の平均値よりも当然のように高くなります。 この実態・理屈は、私立中学受験の世界においても応用が効きます。 事前にある程度学習しておけば、塾での授業は「復習」の側面を持ってくれます。 そうすると、意識していなくても必然的に「復習」ができます。 管理することなく「復習」がシステム化されるのです。 しかも、高い理解は、宿題に要する時間の短縮化という効果をもたらします。従って、その空き時間は更なる「先取りの学習」の時間をうみだします。 結局、「先取りの学習」をしても、トータルの時間はそんなに増えない訳です。 時間がさほど増えないのに、効果はハッキリ。 しかし、問題もあります。 そう、その先取りを「誰がやるか」です。 その問題の解決は簡単ではありませんね・・・
2009.04.01
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