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今年も高校野球が終わりました。自分にとっては高校野球は、夏の最大の楽しみ。これが終わると、仕事に集中する環境が整ってきます。今年は、地元中京が優勝。大いに楽しませていただきました。さて、その中の一コマ。準決勝の対花巻東戦です。念のためですが、一応勉強の話です。大会ナンバーワン左腕の菊池投手対策として中京は160キロの速度にマシンを設定して練習していたと聞きました。強豪校の練習は、勉強の話に置き換えてもスジが通っていることが多い。今回の話もその1つだと思います。菊池投手の速球は最速でも時速153キロ程度です。その一段上の速球の練習とは・・・まあ、考えれば当然です。本番ではタイミング・コントロールなど様々な要因が付け加わります。一段上の速度での練習は当然。しかし、受験の世界はなかなかこれが受け入れてもらえません。多くの受験生は、この「一段上」を大変嫌がります。本番の時に「心に余裕」を持てるかどうかは、この「一段上」の練習が非常に大切です。しかし、この話は、もう1つ大切な点があります。それは、しばらく練習していたらバットの芯で捉えることができたという点です。つまり、その練習は「上滑り」していなかったという点です。中学受験では、ほとんどの保護者が最難関の講座の受講を望みます。それが、レベル的に見て明らかに理解できないものであったとしてもです。四国の池田高校を優勝に導いたことで有名なある監督は、このように言っていました。「入部最初に行う練習は、時速140キロの速度でのバッティング練習だ。かすりもしない子は、あきらめてもらうしかない。」高校野球では、練習時間は有限です。3年の夏までという限られた時間の中で一定のレベルまで引き上げることが必要です。そのためには、入学時である一定以上の水準に達していることが必要だということです。受験の世界でも同様のことが言えます。私のところでは、まず計算力は、不可欠であると考えています。例えば、小五で百マスが4分もかかったり、二千円の8割は?との問に十秒もかかるようでは、もう絶望的です。これは、残念ながらお断りするしかありません。その子に力があるとかないとかではなく、残り時間では間に合わないのです。また、漢字力が極端に低い子も残念ながら間に合いません。高いレベルの練習をするためには、基礎力が絶対に必要です。今お預かりしている子供達が、小五・小六でハイレベルな練習ができるよう頑張ろっと。
2009.08.31
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先週、ある父兄から東海・南山を目指すある塾の教材を見せていただきました。久しぶりに「びっくり」。それは、計算練習用のテキストだったのですが、ほとんど「公立」小学生用かと疑いたくなる内容です。とても、受験を目指す生徒のための計算テキストとは思えませんでした。他のトップレベルの進学塾であれば、おそらく小2のテキストかと思えるような内容が、なんと4年生で・・・その他にも「解法」でも「あれれ・・・」と思う点が何点かあり、東海地方の中学受験が「公立中学生の指導」の「ついで」に行われている現実を改めて思い知ることになりました。これは、「転塾」を勧めた方がいいかな・・・しばらく悩むことになりそうです。
2009.08.25
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まだまだ人数の少ない中1生ですが、後発の女子も数学が中三範囲に突入しました。このスピードは、驚かれることが多いのですが、別に飛ばしているわけでもなく、問題をスキップしている訳でもありません。ただ、無駄なことをしていないだけ。無駄な時間を省いているだけ。無駄に悩んでいないだけ。どうして、早く進行するのか?理由は、簡単です。東海中生も南山女子生も中学範囲でつまずく生徒はほとんどいません。しかし、高校範囲に突入した途端に数学に躓く生徒が続出します。だから、高校範囲を繰り返し繰り返しじっくりやりたい。高校で授業に入る前に、その範囲が二回転ぐらいは・・・・なぜ、高校数学で躓くか?この理由も簡単です。中学受験の準備する段階で、中学範囲の内容に近い勉強を既に終えている生徒が大半なので、多少さぼったぐらいでは何ともないのです。つまり、中学範囲では「貯金」があるのです。しかし、その貯金をたよりにまともな勉強方法・習慣を身につけない生徒が続出します。そして、高校範囲に突入した途端に「貯金」が切れます。しかも、悲しいことに貯金が切れた途端に内容は、難しく・抽象的になっています。ダブルパンチに見舞われるわけです。今年の東海生もベクトルで躓いている生徒の話を聞きます。まあ、起こるべくして起きている現象です。私の生徒がそうならないように高校範囲をじっくりと・・・頑張りましょう。
2009.08.06
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