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昨日の夕方に聞いた、いきなりの訃報。本当に耳を疑った。デビュー当初は、清純派として『こんにちは赤ちゃん』でレコード大賞を獲得。その後ガラリとイメチェンし、大人の女性の雰囲気で『二人でお酒を』『メランコリー』などなど、数々の大ヒットを飛ばした、歌手の梓みちよさんが先月末に急逝されていたという。享年76。29日、2月1日の通販番組生出演のための打ち合わせをしにマネジャーが自宅に行ったところ、梓さんはベッドの上で覚めない眠りについていたという。死因は心不全とのこと。昨今、通販番組でご自身がプロデュースした化粧品の宣伝で見ることはあったが、肝心の歌番組では姿を見なかった。近年は膝を悪くされていたようで、杖なしでは歩けなかったと訃報で初めて知った。----------------------------------------------------------------私の母親は「清純派時代のほうがよかった。大人の歌を歌うようになってからは嫌だった」と先ほど言っていた。…本当は、もっと”身も蓋もない言い方”をしていたのだが、故人にあまりに悪いので、オブラートに包んで書くことにしたんだけど(苦笑)。かく言う私も、近年の顔は「嫌な歳の取り方をしたなぁ…」としばしば思っていた。同格の中尾ミエ(取っ組み合いの喧嘩をよくしていた天敵)・伊東ゆかり・園まり・九重佑三子という面々に比べて、目つきや喋り方、態度に「嫌な奴オーラ」が出まくっていると感じられた。個人的に。ベテラン歌手の中で最も「近くに寄りたくない、そば寄ったら何ィ言われるか分からないオーラ全開」というか…ね。早い話が「怖い」。これに尽きる(苦笑)。30年以上前だが『さんまのまんま』で、浮気疑惑をさんま師が聞いた瞬間、シャンパンをぶっかけたという人だもの。今ならネットが大炎上で、芸能界追放になっていたに違いない。まあ、もっとも、この『まんま』の一件で第一線から徐々に退いていった…という印象も、あるにはある。それにしても、あのときのさんま師の対応は、本当に大人の対応で偉かったとつくづく思う。私だったら、まず間違いなく殴りかかってたヨ。そらぁもう、気ィ短いから(笑)。------------------------------------------------------------------でもね…歌手としては、超一流。上に書いたこととは真逆になるけども、大人の歌を歌うようになってからの、あの声音。あの雰囲気。ゴージャスな立居振舞い。歌の巧さ。今の音楽界から、ほぼ絶滅したと言ってもいい「大人の歌手」。その最後であり、最右翼だったのが梓さんだったと思う。『二人でお酒を』は平尾先生。『メランコリー』は吉田拓郎の作曲だった。この2曲は好いヤネ。あと『よろしかったら』も良かった。これは筒美先生だったか。------------------------------------------------------------------よく、林家たけ平師と「往年の歌謡番組」の話をするのだが、何故か頻繁に出てくるのが「いつの『紅白』のどういう場面が好きか?」って話。たけ平師、昭和48年「第24回」が好きなようで…だいぶ前に歌ブログでも書いていたが、初出場の八代亜紀『なみだ恋』のときに、当時八代さんが住んでいた近所の商店街の皆さんが、各々いろんな物を持ってNHKホールに駆けつけるところで感動するらしい…。まあ、その気持ちは分かる(笑)。私が選ぶ「紅白名場面」も勿論いくつかあるのだが、その中でどうしても外せないのが昭和49年の第25回大会の、梓みちよ『二人でお酒を』なんである。https://www.youtube.com/watch?v=rLjvhOfY4vgゴージャスな衣装に身を包んで、佐良直美の名司会に乗って紅組全員を応援に従えて歌った、この場面の素晴らしさったらない。特に2番は、紅組全員が舞台に胡座をかいて手拍子して応援するのだ。梓さんのことを嫌いな人もたくさんいただろう。特にね……「某ゴッド姐ちゃん」が梓さんを大嫌いなのは有名な話。でも、全員が「紅組勝利のために」個人的感情を一時だけ忘れ(本音は忘れてないだろうが!)一生懸命になる、あの場面に胸を打たれるのヨ。今の『紅白』から完全に無くなった光景。昨今の”歌手もどき”がいる『紅白』ではない。舞台上に居並ぶ面々の凄さ!島倉千代子とザ・ピーナッツが大御所、その他が水前寺清子・都はるみ・青江三奈・ちあきなおみ・由紀さおり・いしだあゆみ・和田アキ子・高橋真梨子・森山良子…。アイドル勢だと山口百恵・森昌子・桜田淳子の中三トリオに、小柳ルミ子・天地真理・南沙織…あとアグネス・チャンとか、八代亜紀とか…とにかく、まだこの時代は「本物」勢揃い!梓さんの声の艶・伸び・迫力。そしてバンド演奏も見事の一言。『二人でお酒を』のベストは、間違いなくこのテークだと思う。---------------------------------------------------------------上では悪く書いたけど(それじゃ悪く書くな!ってツッコミを受けそうだが)こんな大人の雰囲気を出せる歌手はもう出ない。二度と出ないと思う。子供対象という意味ではなく「ガキの歌」が氾濫しまくってるこの時代だもの…そりゃ難しいだろう。そういう風潮に嫌気が差して、誰にも看取られずにスパッ!とあの世へ逝ってしまったのだろうか……。だとしたら、とても素晴らしくて、非常に悲しい。またひとつ、これで昭和が遠くなった。本当に寂しいことだが時の流れは残酷なもんだから、グダグダ言っても仕方ない。それこそウジウジしてたらさ、梓さんにシャンパンを頭っからぶっかけられるかもしれん(苦笑)!梓みちよさんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。長い間、本当にお疲れさまでした。
2020年02月04日
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昨晩、お江戸日本橋亭で開催いたしました、超豪華落語会「出囃子と物真似で綴る戦後落語黄金時代」!当方で予測していたよりは、やや少なめ…のお客さまではありましたが、大入りと言っていいお客さまの数!たくさんのご来場、本当にありがとうございます!客席には我らが保田武宏先生を筆頭に、私も親しくさせていただいている放送作家の和田尚久さん。そしてなんと!!大阪から小佐田定雄先生もお出でになるという超豪華さ!そして有難さ!その割には、ちゃんと構成つくらないで、ぶっつけ本番でやっちゃったもんだから、いろいろグダグダの会になってしまったもんで…見にくかった点もあったかと思います。そこら辺は、圓満師匠・たけ平師匠・三朝師匠・夏丸師匠・松尾あさ師匠、そしてお客さまに、多々ご迷惑をおかけしたような気が…。その点は(いつになるかは分かりませんが)次回開催時の改善点としてキッチリ構成をつくり、段取りよくタイトな時間で再演?できればと考えております!ただまあ…昨日は赤字だったので、本業の社会人のほうでまたお金を貯めて、来年後半か再来年の今頃(凄い未来…)あたりに第3回目ができればと!!圓満師匠・たけ平師匠・三朝師匠・夏丸師匠・あさ師匠!本当にありがとうございます!昨日はグダグダでしたけど、またよろしくお願いいたします!--------------------------------------------------------------そして!本当は昨日、仮チラシを刷っておけばよかったかと思うのですが…お江戸日本橋亭では、今度は初夏に!吉例の豪華公演がございます!「第21回・歌で綴る昭和&平成の時代」開催日…6月2日(火)会場…お江戸日本橋亭http://www.ntgp.co.jp/engei/nihonbasi/index.html開場…18時 開演…18時30分 終演…20時45分頃(予定) 料金…(予約)2,500円 (当日)2,800円 出演…林家たけ平、桂夏丸、神田真紅、桂しん乃 (歌謡ショー司会&構成)林田雄一ここから先は、ま~だ何にも打ち合わせしておりませんので(当然か…)まだ書けません!…もしかしたら、入場料金も変わるかもしれませんが(苦笑)。今のうちから、スマホか手帳などにメモしておいていただき、是非ともご来場いただければと存じます!こちらの会も今までどおり、ご贔屓のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます!
2020年02月03日
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