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こないだ、「あけましておめでとうございます」という挨拶をしたばかりのような気がするが…。確かにカレンダーを見ると、何回見ても1月31日。もう1ヶ月経っちゃったんだよ、今年になって!何という「時の流れ」の速さ!!小さい時はこんなに1ヶ月間って速くなかったよ、確か。そういえば書いてて思い出したが、こないだ、この現象をフジテレビの「トリビア」でやっていた。現象の名前は忘れちゃったけど…(苦笑)。ま、とにかく、人間は年をとればとるほど、時間の流れはより速くなるように感じるらしい。7年しか生きてない子供と、27年生きてきた私とじゃ1年の流れは違うわけだ。7分の1と、27分の1じゃ大違いだからね。さて、明日から2月か…22日が来ると、私も27歳ね…。小さい時ゃ、27歳って完全な大人だと思ってたけど、なってみると…意識(中身)が中学1年くらいから全然変わってない!どうしよう…こうして年を取っていくのか…(溜息)。
2006年01月31日
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昨日はお江戸日本橋亭に「昔昔亭桃太郎トークショー」に出かけた。どうだい、客席通い4日連続!ますます世間からの目が痛い…。開口一番が、何故か市馬師匠のお弟子さんの市丸さん。この芸名を見ても、市馬師匠がいかに懐メロファンかが判ると思う(笑)。桃太郎師匠は、「古典はやりたくない」とか「この間やっと覚えた」とか、さんざん愚痴った後「片棒」を…。一体どういうクスグリ入れるのか?と、期待半分・不安半分で見ていた。案の定と言うか何と言うか…懐メロ(60年代の)をやたらに歌って凄かった(笑)。石原裕次郎、山下敬二郎、クレージーに弘田三枝子、…もうこれ以上は活字で説明できないような凄さだった。己の文才の無さを恨むぞっ(涙)!後半のトークショーの内容は、高座でも打ち上げの席でも「ネットで書くな」と言われてっから書きません。そのトークショーでも話が出たのだが、やはり落語芸術協会はローカル岡師匠の急逝で、かなりの大打撃らしい。その岡師匠が、今日の笑点に出ていた。倒れる2週間前に収録された高座だという。「追悼」の文字が出ても、イマイチ亡くなったという実感が湧かなかった。いつも通りの高座で、いつも通りの漫談だから…ネタがホントに最新のネタだっただけに。寂しさは、これから徐々に大きくなってくるのかもしれない、自分の中で。
2006年01月29日
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一昨日は第16回東西落語研鑽会(よみうりホール)…。昨日は上野鈴本演芸場の夜席(市馬師匠がトリだったから)…。そして、今日は下北沢にある「シネマアートン下北沢」で映画を2本鑑賞…。こういう生活状況どうなんだろね?これじゃ完全に遊んで暮らしてる人間みたい。まあ、土日が休みじゃない仕事をしているから、土日には遊べないが、平日に色々動けて、嬉しいったらありゃしない(爆笑)。趣味に生きてる訳じゃないが、体調不十分なのに色々出かけちゃう、自分も自分だ。昨日の鈴本は、途中から見たのだが結構良かった。出演者と演目は次の通り。敬称略。文左衛門「桃太郎」、扇遊「一目上がり」、中入りを挟んで喜多八「だくだく」、正楽「紙切り(鏡獅子・竹に鶯・節分)」、そしてトリは市馬「堪忍袋」。自分が見たのは、ホール落語並みの人数だったから一人一人ゆっくりと見られて非常に良かった。こう書くと失礼かもしれないが、「研鑽会」みたいに肩肘張らず、リラックスして見られるから、寄席は好きだ。トリの市馬師匠。「堪忍袋」を聴いたのは3度目くらいだったと思うが、やはりいい。オーソドックスな、正統派中の正統派落語。声も良いし、的確な笑いの取り方は、非常に心地よくネタを聴かせてもらえるような気がする。そんな市馬師匠と親しくさせて頂いている私…やっぱし凄いラッキー人間なんだろうな。この場を借りて御礼申し上げます。話は変わって…今日は「シネマアートン下北沢」で映画を2本鑑賞。ホントは3本見たかったのだが、時間が無かった。森繁久弥主演の「縞の背広の親分衆」(昭和36年1月公開)と、榎本健一主演の「初笑い底抜け旅日記」(昭和30年1月公開)。前から見るチャンスの無かった映画だったんで、どうしても見たくて出かけてしまった。平日の午後なのに、結構な人出で驚いてしまった。昨年ここで「駅前シリーズ」の特集上映があったときにも毎週行ったんだが、そのときは閑散としてたんで…。森繁の「縞の~」は、あの川島雄三監督作品。なんでもこの映画は、元々は森繁・フランキー・伴淳のトリオで「駅前」とは違う新シリーズを作る予定だったらしい。ところが、伴淳三郎が急に出演できなくなり、作った台本がパーになってしまった。そこで脚本の柳沢類寿がその日撮影分の部分を書いて、その場で川島監督がアドリブのように演出したのが、この映画だと聞いている。よほど急に伴淳は出演不能になったんだろう。そうじゃなかったらこんな凄まじい作り方しなかっただろうし。だからなんだろうけど、結構荒っぽいというか、話が何となく繋がってないような部分があったりして、イマイチ全体のノリが悪かった。ただ出演メンバーは豪華で、森繁・フランキー・淡島・団令子・桂小金治・藤間紫・有島一郎・西村晃・ジェリー藤尾・渥美清…つわもの揃いで…いや~凄かった。出演クレジットに「愛川欽也」の名前があって「おっ!」と思って見ていたのだが、最後までどこに出てたか判んなかった(笑)。ネットで調べたら「和吉」という役で出てたらしいんだが…どこに出没してたんだ、キンキンは!?私が気付かなかっただけ?エノケンの映画は、もうすでに足が悪くなりつつあったころの作品だったのだが、思ったより面白かった。完全なミュージカルで音楽の選曲も良く…いつも意外に思うのだが、本当にこのころの映画は今の映画の数億倍もモダンで、演出が洒落ている。今のドラマや映画のほうがよっぽど古臭い。エノケン・金語楼・トニー谷・如月寛多・旭輝子・柳沢真一・三木のり平・中村是好・森川信と、こちらも喜劇人のオールスターキャスト。そして何と、エノケンの長男がいい役で出ているのに驚いた。親の仇討ち相手を探す若侍なのだが、まあ芝居の上手くないこと(苦笑)。ただ、その上手くなさを逆手に取って、周囲が笑いに変えていたのが流石だと思った。特に仇討ち相手を見つけて、名乗る時につっかえるところが大笑いだった。この映画は結構オススメですヨ。来週もまた出かけないと…。私の本職は一体何なんでしょう?明日もまた落語行ってくるし…。
2006年01月27日
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私は何度か、この「東西落語研鑽会」に足を運んでいる。東京にいると、なかなか上方落語を聴くチャンスは無いし、そういう意味では、非常に有難い落語会だと思う。だから毎回毎回プラチナチケットになるんだろうなあ…。しかし、今回のは今まで行った中で、一番凄い会だったと思った。正真正銘の東西オールスターが5人揃ったようなメンバーだもの。それに今回もまた、やたらに有名人を客席で多く見かけた。私の1列後ろの4つ隣は、高田文夫センセイだった。トップバッターは、昨年11月、惜しくも早世した桂吉朝師匠の弟子である吉弥さんで「ふぐ鍋」。米朝一門だけあって、大変聞きやすい声で、端正な感じの高座だった。リズムのよい関西弁は、聴いていてとても心地いいものだ。聴いた事あるような無いような、自分の中では微妙な記憶の噺だったが、面白かった。続いては小朝師匠で「試し酒」。今は亡き柳家小さん師匠の十八番だった噺。全体的な雰囲気で言うと、小さん師匠に、やや古今亭志ん朝師匠のテイストが入った感じだったと思う。人物描写に少々迫力が無かったような気もしたが、ここぞという時に、見事に爆笑をさらっていた。中入り前は、上方の大御所・桂春団治師匠で「お玉牛」。最初「あんまり体調が良くないのかな?」と、一瞬思ったりしたのだが、噺に入ったら全然!あんまり素晴らしいのと面白いので、心底感動してしまった。中入り前の3人、全員素晴らしい高座だった。しかし!中入り後の春風亭昇太師匠の「時そば」。前々から好きな噺家だったが、こんなにこの人が凄まじい力を持っているとは思わなかった。凄かった、とにかく凄かった!!マクラで、見事にズレの無い「現代」を語り、何故かフィギュアスケートを観に行ったという話になり、浅田真央選手のジャンプを高座で立って説明していた(笑)。「そばの話を喋りだすと、ネタに入るって分かるから恥ずかしい」と言って、本題に入ったのだが…。題は「時そば」だが、噺の内容は上方の「時うどん」で、食べ物がそばになっただけ。最初に蕎麦屋をごまかす時に、後で失敗する奴が、だます奴の隣に一緒にいるのが東京との大きな違い。昇太師匠は、登場人物を全員、相当エキセントリックに描きながら「古典落語の世界」を忠実に守っている(余計な事しない)のは流石としか言いようがない。私は何度も「研鑽会」に行ってるが、天井が落ちるんじゃ?と思うほどの大爆笑が何度も起きたのは初めてだった(前の笑いがおさまらないうちに次の爆笑が来るため、全員笑いっぱなし)。最後は場内大喝采。あんなに凄い拍手を落語会で聴いたことはいまだかつて無い。トリは上方落語協会会長の三枝師匠。新作落語の「くもんもん式学習塾」という噺。やくざの事務所が不景気で、学習塾経営に乗り出すという凄い噺(笑)。英語の授業で、和訳が全部「指をつめる」とか「ドタマかち割ったるぞ、ワレ!」になるのが笑った。5人の高座、全員気合入れて聴いてしまったので、すんごい疲れた(苦笑)。
2006年01月25日
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ライブドア騒動。一言で言やあ「ざ○あ○ろ」しかない。(円の中は、想像つきますでしょう?)私は正直、ホリエモンを最初に見た時から、全くいい印象を受けなかった。誰だってそうだろうが。とにかく、あ奴は(だんだん談志師匠みたいになってきた)目つきも嫌だし、口調も冷たい。全てに関して「情」みたいなもんがまったく感じられなかった。そんな奴が選挙に出たとき、応援した自民党も困ったもんだと思うけど。ホントに受からなくて良かった。今度の東京地検の強制捜査の原因は「風説の流布」というやつらしい。さんざん会社の名や自分の名を売るだけ売ったとき(例の近鉄の買収問題とか)、決算内容を公開するときに、利益が無くて赤字だったのを、黒字だとウソついたってことらしい(粉飾決算ってやつ)。その上、側近中の側近と言われた人が沖縄で自殺…死者が出てしまったということは、もはや「全て終わり」だと思う。私もあんまり株式詳しくないから、よくわからないが…。わからないで偉そうな事を書く私も相当な困り者だな、こら。それはさておき、法律の裏をくぐって金儲けして(ホントは法律違反してたんだが)、六本木ヒルズにいる「あの会社」の連中に、一斉に批判の目が集中している状況だ。あれだけ若くて、世の中かき回して、全て「カネ」というドライな考え方が、「情」の前に崩れ去ったという感じが、個人的には嬉しくて堪らない(笑)。普通の企業が「渋滞中の車」だとしたら、ライブドアは、走っちゃいけない路肩を、先にスイスイ行ってしまうような感じ…と見事な比喩を、テレビのワイドショーで聞いたが…。あの傲慢な口調の堀江社長も、いよいよ年貢の納め時。驕れるものは久しからず、ただ春の夜の夢の如し…。*追記(06年1月23日・月曜夜8時15分記)ニュース速報がさっき出た。思ったよりかなり早く逮捕された。「倫理観」のかけらも持たない人間には、やっぱりキチンと天罰が下るシステムになってんのかなあ??世の中って。
2006年01月22日
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先日、WOWOWで放送された「伊東四朗一座」を、知り合いにDVDで録画してもらって、やっと観ることが出来た。とは言っても、昨年夏に池袋サンシャイン劇場で上演されたこの舞台、私は2回観に行ってる(笑)。心の底から感動した、大変素晴らしい舞台だった。この舞台は「急遽再結成公演・喜劇芸人誕生物語」。出演は伊東四朗を筆頭に三宅裕司、小倉久寛、渡辺正行、春風亭昇太、東貴博という豪華絢爛な布陣。また伊東四朗の娘役は、日替りの女性ゲストという内容。舞台が収録されたときのゲストは、女優の須藤理彩だった。私が観に行ったときは、1回目がはしのえみ、2回目が磯野貴理子だった。けっこういい回に当たったと思う(そうかいな?)。須藤理彩もDVDで見た限り、非常に上手かったが、ややアドリブに弱い(全体的に硬い)部分があったように感じた。やっぱし「笑い」の呼吸が微妙に掴めなかったんだろうか?ストーリーがあって無きが如し、という感じだったのは賛否両論あったかもしれないが、私は断じて支持にまわる。かつての東宝喜劇の「社長シリーズ」「駅前シリーズ」だってストーリーなかったんだから、これでベストだったと思う。あとのストーリーは…DVDで改めて観るまで、実は殆ど忘れてた(爆笑)。殆ど俳優のパーソナリティーに任せてるのが、ホントに見事としか言いようがない。2時間の上演時間中、客席は爆笑の渦で、時たま舞台上の声が聞き取れないこともあったくらいだ。懐メロネタはたっぷりあるし、劇中コントもふんだんにあり、大満足のステージだった。私が1つ感心したのが、お客さん全体のレベルの高さであった。「お前、何を偉そうなこと書きゃがって」と怒られそうだが、素直に「すごいな~」と思ったことがあったのだ。劇中コントの場面があったとき(伊東&渡辺の漫才)、キチンと客席全体が「劇中コントの客」になって、劇中コントを見ていたのだ。この客席の「姿勢の変え方」はとても素晴らしかった。あと、音楽が鳴ったときに、むやみに手拍子をしなかったり、ここぞというときに一斉に拍手したりと、客のレベルの高さが、より一層の爆笑を生む効果があったように思った。ちょっと笑ったのが、上記の漫才のとこで、「ジャンガジャンガ~」(アンガールズ)や「あるある探検隊!」(レギュラー)のギャグを伊東四朗が披露したあと「これの何が面白いのか、全然わかんない」と言って、場内大喝采になったとこ(笑)。やっぱり、こういう「正しい笑い」を愛好する人は、今のスットコな、レベルの低~い笑いを徹底的に嫌ってるんだなあ、というのがよ~く解った(苦笑)。関西弁の一切無い、江戸前の笑いをもっと見たい。東京人としては。
2006年01月21日
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昨日の続き。「笑点」の40周年記念DVDは、昨年の発売日に買った(笑)。銀座の「山野楽器」で買ったのだが、ケースが派手な上に5枚組ででっかいので、かなり買うのが恥ずかしかった…。でも!これはやっぱし買ってよかった。地上波で全然昔のVTRをやってくんないんだから、昔のVTRはこうでもしてくれなきゃ観られないんだからね。5枚とも見どころ満載だったが、1枚目の三波伸介時代のものと、3巻目に収録されていた昭和53年正月の「鶴亀大喜利」と、54年正月の「師弟大喜利」は、腹抱えて転げまわった。メンバー全体の平均年齢が、今より25歳くらい若いわけだから、大喜利自体にもテンポがある。つまらない答えでも、許される「何か」があるような気がしたくらい面白い。私がリアルタイムで見られなかった歌丸VS小円遊の罵倒合戦も勿論入っていたし、圓窓師匠も落語しか聴いたことが無かったんで大喜利メンバーの姿は新鮮に映った。小円遊師匠は私が1歳半の時に急死してしまったので、覚えてるわけがない。そして三波伸介の司会の抜群の上手さ。これに驚く。メンバーの捌き方も、コメントも、全体のテンポも全て計算してるとしか思えないほど、鮮やかで素晴らしかった。もし急死しなかったら、もっと司会を(今でも)続けられただろう。返す返すも惜しい人を亡くしたんだと思った。VTRが全て完パケではなく、編集が多かったのが残念だったが、こういうDVDが出ただけでも感謝!なのかもしれない。話は変わって…。昨日、職場の新年会で、漫談と声帯模写(東海林太郎)をやった。周囲が若い人ばっかしだったので、受けなかった(当たり前)。それはともかく、聴いてて「つまらない」と思うんなら、それはしょうがないと思うのだが、全く聞かないで大声でしゃべってる馬鹿が多いのには閉口した。マナーも何もあったもんじゃない。人が死に物狂いで…客観的に見れば、半ば気違いじみた感じだっただろうと思ったけど、一生懸命やったんだ!こっちは。ああいうスットコドッコイどもは、ホントにげん骨で張り倒してやりたくなった。あの野郎ども…覚えとけよ!!大体、準備期間が少なすぎた。月曜日にいきなり言われて木曜夜に披露なんて、無茶すぎる。私はこういうことに関しては「完璧主義」だから、準備がいい加減なのが絶対に許せない。…って、こう書いてると、これって完全なバカじゃん、私(号泣)。え?何で怒ってるかって?…受けなかったからよ!2度と職場のメンバーの前で芸なんかやるもんか!
2006年01月20日
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前々回に、ちょこっとだけ触れたが、私がお笑い好きになっちゃったキッカケは「笑点」。この番組は私の中でかなり重要な位置にあるテレビ番組だ。その笑点が今年放送40年を迎える、泡沫番組の多いテレビ界で、40年間続いてるというのは、半ば奇跡に近い(笑)。そして、この番組が「落語」というものの灯を、何とか消さずに残してる役割を担ってるといっても過言ではない。そんな私だから(何がそんななんだか知らんが)、勿論DVDも買ったし、40周年記念の本も迷わず買った。本の方は、とっても面白いのだが、出来ればかつてのメンバーのコメントとかあったらもっと良かったと思った。でも、DVDを観た感想なのだが…やはり初代司会で、この番組の生みの親の立川談志師匠のときの映像から、昭和49年ごろまでの映像が何にも残っていないのが痛い。とにかく惜しい。現存する最古が、昭和48年の浅草での「笑点まつり」ってのは…。それに後楽園ホールでの最古映像は昭和50年2月放送分というんだから…もう少し、古いときのが観たかった。本の方には、初期のスチール写真なんかがふんだんに載っていて、その写真を見るにつけ「惜しいなあ…映像がありゃなあ」と、つい思ってしまう。放送100回記念での、談志師匠と歌丸師匠の漫才だとか、2代目の前田武彦時代のチーム対抗戦の大喜利だとか。映像が残っていればテレビでも、演芸界でも最重要資料(??)となったはずなのに…。これを書くと、さも自慢大会になってしまって嫌なのだが、私は昨年、とある方を通じて立川談志師匠と知り合う事が出来た。で、談志師匠と昭和の流行歌の話で盛り上がった時、家元が私にこんな話をしてくださった。「昔、俺が『笑点』やってたとき、『死ぬ前に一言』っていう問題があって、こういう解答があった。『ハイ!東海林太郎。一度でいいから踊りながら歌ってみたかった』『上手い!座布団一枚!』ってのがあったよ」そういう話を聞くにつけ、談志師匠時代の「笑点」が観てみたくなるのである。無理な話にゃ違いないのだが…。それはともかく、放送40周年。おめでたいことである。はやいこと圓楽師匠に戻ってきてもらいたい気持ちがある一方で、若手噺家のフレッシュな顔ぶれで、新生「笑点」も見てみたい気もする。だから、たい平師匠が入ったのは、面白いつまらないは別にして、とてもいいことだと個人的には思う。DVDの感想も書こうかと思ったのだが、これ以上書けないんでまた次回。
2006年01月19日
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芸人さんの訃報を聞くと、その芸が無性に恋しくなり、聴きたくなるのはどうしてなんだろう?ローカル岡師匠、急死…。昨日はライブドア家宅捜索に、ヒューザーの小嶋の証人喚問、宮崎勤の死刑判決、阪神淡路大震災から11年…。あまりにビッグニュースが多すぎたので、その陰にこのニュースが完全に隠れてしまっていた。私は入院している事も、危篤状態だったことも全く知らなかった。訃報を知ったのは、ネット上の某掲示板で、最初は「ま~た、こういう酷い冗談を書くのがいるなあ」と思って見たら、本当の話だった。心底驚いた。昨日のニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」を聴いた。それによると、昨年のクリスマス過ぎに、自宅で吐血して緊急入院し、集中治療室に入っていたようだ。結局、一般病棟に移れることなく、そのまま息を引き取ったらしい。お酒が好きで、それで飲み過ぎで肝硬変になってしまったようだ…。その高田先生に発掘され(?)、知名度がグッと上がったのは確か3年位前だったか。その後、寄席もそうだが「笑点」などテレビにも出演し、寄席でも色物として的確に笑いを取り、確固たる地位を築きだした矢先の62歳での急死…全てが「これから」なのに、ただただ悲しい。正直言うと、ネタ自体はそんなに面白くなかったと思う。ただ、あの茨城訛りの口調で淡々と語られると、何だか知らないがもうおかしくて堪らない。でも、その日のニュースを即ネタにするのは、たとえそれで駄洒落を考えるだけだって、結構至難の業だったろう。昨年発売された岡師匠の本を持っているが、ホントにどのページ開いても、くっだらないネタしか書いてない(笑)。衣装だって趣味悪いし、顔も地方のヤ○ザみたいだし、どうにもイカさない人だなあ…と思って、この師匠を見ていた。でも…いなくなると…2度と生で見られないかと思うと…本当に淋しい。無性にその「芸」が恋しくなる。だから「芸」は素晴らしいのかもしれない。私は、柳家小さん師匠や、上方の桂文枝師匠の生前の高座にバッチリ間に合っている。これは自分の中で、今でも非常に大きな財産になっている。ローカル岡師匠の芸を見られたのも、いつか大きな財産になる日が来るのかもしれない。こちらはお客として、楽しませてもらったんだから、あまりしんみりせず、「お疲れさまです!」と笑って送り出した方がいいんだろう。岡師匠のご冥福をお祈りいたします。
2006年01月18日
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一昨年くらいからだろうか、こんなにお笑いがもてはやされるようになったのは…。ブームというものは、当たり前だが一過性のもの。キチンと印象に残る芸を、私はハナっから期待しちゃいない。ただ、ここ最近「ネタ」を披露する番組は、なるべくチェックするようにしてる。歌にせよ映画にせよ、昔のものを愛好する人間なら、キチンと「現代」を見ておかなければいけない、という考え方だからだ。今を知らずに今の芸人や歌手を貶すのは、ルール違反のような気がするが…私だけだろうか?でも…私も今の流行の歌は全然知らない。歌手の顔は知ってても、全然わかんない。話が横にそれたが、思えば私が幼稚園の頃、まだ三波伸介が司会だった「笑点」で私はお笑いに目覚め、毎週TBSの「全員集合」を見て、月一のフジ「ドリフ大爆笑」も欠かさず見て、ひょんなことから小学校2年でクレージーキャッツにはまり、映画に落語に漫才に舞台に、「本物の面白い芸」を追っかけてきた。これからも追っかけ続けていくだろう。そういう私の目には、今のお笑いは…月並みな言い方だが、ただの悪ふざけとトークで、全く満足できない酷いものとしか映ってくれない。確かに一部の若手の人達には、素晴らしいコンビもいる。あえて名前は言わないが…。しかし、それ以外はもうどうしようもない。下らないとかいうレベルにも引っかからない。どうして今のお笑いがつまらないか、それはその芸人自体が「物事を知らない」からに過ぎない。一般常識の無い人間は、基本的に人を笑わせるのは相当困難だと思う。特にお笑いなら様々な事を知らないと、漫才にせよコントにせよ、作るのは難しいだろう。人間的にどうか、私は一視聴者だからわからないが、やはり常識のある人・様々な物事…たとえ、それが雑学だろうとサブカルだろうと、色々な事を知ってて話術が巧みな芸人にはいい印象を持つ。こりゃ当然ではないだろうか?その当人のパーソナリティ(落語で言うところのフラってやつ)で笑わせるのなら、話は別だが…。今の芸人にゃ、作る才能が無いから、流行語大賞に「感嘆詞」がノミネートされてしまうんだと思う。それに、ネタを作ったとしても質の低いパロディー(CMやドラマのネタ)になってしまうからなあ…。だからといって、流行を追わない「お笑い」もダメだ。いや、むしろ若手より、そういう芸人の方がダメとも言える。まったく今の流行が分からなくて、7~8年前の流行を(例えば「ルーズソックス」とかそういうの)を、堂々と舞台で言ってる名も無い漫談の人を、浅草で見たことがあった。あれは聴いてるこっちが恥ずかしかった…。落語と違うからね、漫談は。…とまあ、こんな話を職場でしてたら、「君はお笑いに求めるハードルが高すぎるんじゃないの?」と言われた(苦笑)。げに、ごもっともです…。
2006年01月15日
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妙なタイトルだが、別に妙な新興宗教にハマった訳じゃないですよ(笑)。昨日、家に帰って母親にナベプロの展示会のことを話したら、普段はそんな話に興味を持たない母が「私も行ってみたい」と言い出した。よくよく聞いたら何のこたあない、新しい丸ビルに行った事がないから連れて行け!ということだった(苦笑)。昼メシをご馳走しろ!とも言うし…でも、ま、別にいいかと思って、2日続けて、また丸ビルに行った。昼食は5階の「グリル満天星」で…麻布十番に本店がある有名な洋食屋。値段がメチャクチャ高くて有名でもあるが(苦笑)、ここはハズレが無い。何を食べても抜群に美味い!…ついついグルメリポートが始まってしまいそうなんで、ここまで。そこで食べながら「せっかくのナベプロのイベントなんだから、クレージーのメンバーが来てるといいのに」みたいな話を、2人で冗談半分でパーパー喋ってた。そして、食事して7階ホール前に行った。そしたら…神がいた。エスカレーターを降りて、フッと展示ホール前のロビーに私は目をやった。そしたら、奥から薄いブルーグレーのコートにマフラー、そして黒い帽子をかぶった年配の人がゆっくり出てきた。背は私より若干低いが、その人には普通の人と全然違う、神々しいオーラがあった。母と2人で、思わず「アッ!」と息を飲んだ…。その人こそ、植木等その人だった。明後日でイベントが終了だし、自分の所属する会社のイベントだから、お出でになったのであろう。私は前々から「植木等に会えたら、多分泣くだろうね」と周囲によく言っていた。その通りになった。神様だっ!と分かった瞬間、膝がいきなりガクガク震え、何だか知らないけど涙が止まらなくなった…。母は「2ショット写真撮ってもらえ」とか「サイン貰え」とか色々私に言ったが、とてもじゃないけど、おそれ多くて近づくことが出来ない。声をかける事もなんにも出来ず、ただ遠くからお姿を見るだけにとどまった。何か、全身の力が抜けたような、パワーを貰ったような、妙な心地がまだしてる。それくらい感動したってことなんだろうね。こないだ、NHKハイビジョンのドキュメンタリー番組で、入院して「もうダメかもと思った」というようなことを仰っておられたし、正月のフジ「かくし芸大会」も谷啓氏が審査員だったので、私も非常に心配していた。でも今日、丸ビルまでお出でになったということは、体調もそれなりに良かったからなんだろうと思うと嬉しかった。とにかく、人間感動しすぎると何だかよく分からない心持になる。これホント。今年になってまだ2週間足らずだけど、今年の幸運を今日で全部使い果たしたような気がしてしまった(笑)。
2006年01月13日
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今日は非常に充実した休日を送る事ができた。まず昼過ぎに、東京駅前の丸ビル内で開かれている渡辺プロの展示会「抱えきれない夢・日本のエンターテイメント50年」にお笑い好きの友人(と言っても私の9つ先輩)と行って来た。まず3階の回廊に、ナベプロのスターの大きな写真がたくさん飾ってあった。我らが神様軍団・ハナ肇とクレージーキャッツを筆頭に、錚々たるスターの写真が並んでいた。そこをざっと見て、いよいよ本展示会場の7階ホールへ。渡邊晋・美佐夫妻が作り上げた芸能プロダクションの歴史、は即ち、戦後の日本の芸能史・文化史である、ということを認識せざるを得ない、とても充実した、貴重な展示物ばかりだった。「渡邊晋とシックス・ジョーズ」で渡邊晋が使用していたベース、ジャズ喫茶のプログラム(何か形態が寄席のプログラムみたいだった)などから始まり、ウエスタン・カーニバルに、テレビのバラエティー番組史…私はリアルタイムで知らないが、周囲で一緒に見ていた年配の方々は「懐かしい!」を連発してた(笑)。さてさて、友人も私も熱烈なクレージーファンなので、期待しつつクレージーのコーナーへ…。そこには、神様・植木等大先生のギター、そして谷啓先生のトロンボーンが飾ってあり、日劇や宝塚劇場などでの舞台のパンフレットが整然と並んでいた。私は今日ほど、展示物をガラス叩き割って持って帰りたいと思ったことはなかった(苦笑)。他にもピーナッツ、タイガース、ドリフターズ…まさに日本のテレビ・映画黄金時代の立役者の展示物が大体9割を占めていて心から感動してしまうことばかりだった。それにひきかえ、今のテレビの酷でえことったらねえなあ…俺ぁ悲しい。ま、それはさておき、食事を取って丸ビルを出た後、そのまま中央線で新宿に。友人と喫茶店で休憩したあと別れ、一人で末広亭へ行き、正月二ノ席(夜席)を楽しんできた。平日だってのに2階も開いて、非常に盛況だった。出演者及び演目は次の通り、一応敬称略。三三「しの字嫌い」、正楽「紙切り(藤娘・フィギュアスケート・ウルトラマン)」、扇遊「手紙無筆」、志ん五「うなぎや」、川柳「ガーコン短縮版」、小雪「太神楽」、〆治「看板のピン」、権太楼「芝居の喧嘩」、金馬「長短」、のいる・こいる「漫才」、圓弥「鼻ほしい」、圓蔵「無精床」、太神楽社中「寿獅子」、花緑「時そば」、小袁治「金名竹?」、志ん駒「ヨイショ野球とゴルフの極意&手旗信号」、元九郎「津軽三味線で世界の音楽」、トリが小三治「小言幸兵衛」。いや~満足満足。正月初席だと、顔見せだけで次から次へと人が出てくるんでせわしないが、二ノ席はやや人数が減る分、少しだけ長く一人一人芸人さんを観ることが出来た。円蔵師匠のノリがややイマイチだったように感じたが、他は比較的よい高座だったと思う。特に金馬師匠は良かった。三三さんも、2つ目の中ではいいと思う。声が落語のトーンによくはまっていて、高座も光っていた。花緑師の「時そば」も良い。この人は…偉そうな事書いてクレームが来そうで怖いんだが、こういう軽い噺だと良いなと思う。これは現正蔵師にも言える事だが、大きい噺に無理に取り組む必要はないように思う。誰でも知ってるこういう軽い噺をもっと取り組んで高座でかけて欲しい(私が個人的に、大ネタの人情噺が嫌いというのもあるが)。不思議…というか貴重な姿だったのが、のいるこいる両師匠。こいる師匠(へーへーホーホーの方)は背広姿なのに、のいる師匠が何故か普段着(赤いセーター姿)!普段着だと、近所のおじさんにしか見えなかった…(苦笑)。多分衣装を忘れたか、間違えたかだと思うんだけども…でもまあいいや、面白かったから。非常に貴重なお姿だった。来週の休みはどこの寄席に行こうか、考えながら寝よう。
2006年01月12日
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一年間のご無沙汰でした。久しぶりだなァ…コラム書くの。ま、大分仕事も落ち着いてきたし、ここらで再開させてもいいかしらん?と思って再開させることに決めました。賛否両論…というよりゃ、殆どの人が私の意見に対して「否」なんだろうけれども…。敵は幾万ありとても!の精神で行こうかな、と考えている次第です。かと言って、過激な事ばっかし書いて敵増やすよりは、おだやかな視点で、物事を見られれば…と思っても、この過激な性格だもん、多分この考えは1日足らずで打ち消されるだろうね、アッハッハ!!てなわけで、これからも宜しくお願い致します。
2006年01月11日
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