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いつもと違う雰囲気に無理に持っていこうとしているのが見え見えで、間も持たなかったし、予測通りの展開で退屈でした。時期的に、次のシーズンへの伏線を張ったということなのでしょう。まあ、不満が出てもしかたないかな。長く続くシリーズならではの事でしょうね。海軍の輸送船を利用して禁制品を密輸をしている疑いで、NCISのポール・アンジェロ捜査官が19ヶ月の潜入捜査に入っていた。アンジェロは首謀者のタイラー・ブランソンの腹心になり、ブランソンの妻オリビアの警護を担当していたが、この3週間ハンドラーに連絡がないという。サムとGは車強盗を装い、アンジェロとオリビアを襲い、アンジェロが撃たれて誘拐されたように見せかける。ブランソンは輸送船ウォータータウンの積み荷目録を偽装して、ジャカルタから運んだ1トンのコンテナを引き取ったばかりで、NCISはコンテナの中身とその買い手を突き止めることになった。グレンジャーとヘティの取り調べに、アンジェロはのらりくらりと質問をかわす。ヘティはコンビ復活したケンジーとディークスに尋問を担当させる。アンジェロはなかなか本心を現さず、同じ潜入捜査官として、ディークスがケンジーに見せるべきではない、本当の心を見せたのではないかと逆に揺さぶる。ケンジーはアンジェロがオリビアと深い関係になった事が原因ではないかと言う。サムとGがブランソンの自宅に侵入すると、椅子に縛られた男が死んでいた。皮膚が酷く荒れていて、エリックは「クロコダイル」と呼ばれるドラッグを大量に打たれたのではないかという。予想していた化学兵器ではなく、危険なドラッグを大量に密輸したとなると、ゆゆしい問題となる。ケンジーとディークスはでたらめなアンジェロの話に翻弄されつつも、アンジェロはやっとオリビアに潜入捜査官であることを知らせて、オリビアは夫を裏切って証言するだろうと話し出す。さらに650万ドル相当のクロコダイルを手に入れ、自分が仲介者として買い手を探していると明かす。ブランソンは不安定で自分がいなくなり何をするかわからないという。ではオリビアを確保しようというと、アンジェロはオリビアは自分の言葉しか信用せず、不用意に行動するとオリビアは動揺してブランソンに告げるだろうという。アンジェロがアライグマのつがいは一生続くという話をすると、ケンジーはそんな事は信じないと答える。聴取を終えて、ケンジーはヘティになぜ私たちに担当させたのかと問う。ディークスはアンジェロに心の中に踏み込まれ、アンジェロが任務でオリビアと親しくなった姿に自分を重ね合わせたという。ケンジーはそれがアンジェロの狙いだし、私はそんなことはさせないと言うが、ディークスは複雑な心境を語る。サムはクロコダイルの売人を装い、ブランソンの家に乗り込む。アンジェロは取引の上前をはねていたと告げ、身柄を預かっていると告げると、ブランソンは興奮し、信用できないという。とりあえず、25万ドル分のクロコダイルを預けてくれればさばいてみせるというと、ブランソンはオリビアを連れて、マリナ・デル・レイで会う事を約束する。Gは買い手として金を持っていく役で、ケンジーとディークスが援護と狙撃の位置に就く。ブランソンは金とアンジェロを要求し、緊迫した状況に、アンジェロはやっとヘティに、自分はNCISの仲間で、ウォータータウンの下士官が密輸に手を貸していると明かす。さらに、オリビアの命を助けて欲しいので、2人の間の合い言葉「フリント、ミシガン」を言えば、オリビアはNCIS捜査官に従うという。アンジェロの言葉を信じたヘティはGに合い言葉を伝えるが、その言葉を言った瞬間、オリビアの顔色が変わり、サムとGに銃を向ける。アンジェロが言ったのは危険を知らせる合い言葉で、全てをコントロールしているのはオリビアだった。アンジェロはやはりNCISを裏切っていたのだった。サムとGは反撃し、ケンジーがブランソンを狙撃してNCISは部下たちを制圧する。ケンジーはオリビアを逮捕した。グレンジャーはアンジェロを釈放すると、ヘティがアンジェロにお前の本名も公式の記録は全て抹消され、闇の存在となって、いつか私の命令のために動くことになると告げる。ケンジーがディークスに3番目の心は何と言っているのと問うと、ディークスはケンジーから預かったナイフを返す。ディークスは、アライグマのつがいは一生つがうと信じると答える。ケンジーは気になっていた謎の大きな箱をディークスに渡すと、封を切る。ディークスは箱を開けて、中からもう一つの封をした箱を取り出し「やられた」と言う。「終わりの始まり」、「始まりの終わり」何が違うんだろうと思いますが、結論、元に戻ったということでしょうね。ディークスが心配したように、結局アンジェロはプロフェッショナルになれずに、オリビアに取り込まれて捜査官の人生を失ったということですよね。さらに、オリビアとも一生会えなくなった。ディークスは仕事を失うのが怖いのではなく、関係を失うのを恐れたと解釈します。それがアライグマは一生つがうという話で、第3の心もアライグマの話も信じないケンジーは、箱を渡して答えて見せた。中に何が入っているのか本当の事は判らない、あるいは私は私のままよという意味にも取れます。要は、やはりくっつきそうでくっつかないという王道に戻ったんじゃないかなあと思いました。それはそれで良いと思います。まあ、ヘティの言うように初期段階は終了で、仕事面で仲間としても次のステップに入ったとも言えますね。可能性は残されていると思います。さて、長身イケメンのアンジェロ捜査官ですが、不信感を最後まで引っ張るほどの存在感はなかったですね。キャラ作りの面でかなり苦しかったかな。ケンジーとディークスの関係を言い当てて、心理戦を展開するというためにずっと尋問させたんでしょう。そうでなければ、ブランソンの元に戻して虚々実々の二重スパイストーリーもできたでしょうが。エピソードとしたらフィルム・ノワールの雰囲気なのに、オリビアも視聴者を騙すためでしょうが、そんな悪女には見えなかった。それでも、ヘティのダークサイドを見たような感じはちょっと怖かったです。パペットマスターは操るだけでなく、糸を切るというところに、ヘティのヘティたるところもあるし、次の大きな山でアンジェロがどうやって借りを返すのか、待ちたいと思います。
December 26, 2014
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ついに本国放送に追いついた。このエピソードなどは放送されたのは、何と2週間前ですよ。そういうことをちっとも宣伝しないCrimeも凄いなと思いますが、この後は、再放送などで少し間が空くのかも知れませんね。気になるのは、男性刑事は2名までをどうしてそこまで厳格に守るかなということ。マリスカ夫の登場もあるかも知れませんけど、人手が足らなくて警視正から尻を叩かれているのに、ニックはどうしたくらいの説明があっても良いはずでしょう。早朝に若い女性を背後から狙い、頸動脈を締めて失神させるレイプ事件が発生し、SVUが捜査を始める。被害者は犯人の顔を見ていなかったが、犯人は教会の歌のようなものをハミングしていたという。医療用の手袋をしていたという証言もあり、周辺を探す。レイプキットからは犯人のDNAは検出されなかった。カリシはViCAPのデータベースで類似の犯行を探す。アマンダはアトランタで2008年に同じ手口の事件があったことを思い出す。また同手口の事件が起こり、高校生が被害に遭った。やはり顔を見ていないが、ハミングは賛美歌だったという。アマンダは古巣のアトランタ警察に確認し、3件の事件がきちんとDNA検査されずに放置されているという報告を得る。オリビアはフィンとアマンダにアトランタへ行くよう命じる。ノアの健康問題で児童保護局がオリビアに対して聴聞会を開くという。ノアの骨折は以前の里親に預かられていた頃に起こったと思われるが、代理人のトレバーは無視することはできないという。アトランタ警察の証拠保管室は整理がなされておらず、アマンダとフィンは証拠捜しに手こずるが、アマンダの元上司、パットン署長が現れ、すでに見つけておいたという。3件の被害者のうち一人だけ所在が確認でき、話を聞くが、被害を警察に訴えた時、まともに取り合って貰えなかったという。この被害者は賛美歌の題名まで覚えていたが、調書の中に犯人がポケベルを持っていたという事が抜け落ちていると指摘する。急遽検査に回されたサンプルからは、同一人物のDNAが検出された。カリシはデータベースから、ベガスとミルウォーキーでも同手口の犯行を見つけ、全部で17件になるという。しかし、ベガスもミルウォーキーも証拠の扱いが杜撰で使い物にならない。ドッズ警視正はオリビアに捜査を急がせ、明日の犯罪戦略会議で報告するように命じる。すでにマスコミでは連続レイプ犯として騒がれているが、オリビアはNYでの犯行では手がかりが何も得らていないと追及される。新たな犯行が起こるが、12歳の被害者が犬を連れていたため、犯人を噛んで未遂に終わる。犯人は車の中に被害者を連れ込もうとして、少女は身に付けていたイヤホンを座席の隙間に押し込んできたという。車の種類とナンバープレートに関する手がかりが得られたことから、犯人の車が特定できた。マーシー病院の医師コンクリンと判り、令状を取って車を捜索すると、少女のイヤホンが見つかった。トランクには大量の薬があり、コンクリンは薬を欲しがる女性たちと合意の上でセックスしたという。しかし、面通しでNYの被害者たちはコンクリンを特定できず、犬から検出された血液型もコンクリンとは一致しなかった。誰かがコンクリンの車を使って犯行を行ったと考え、駐車場で預かっているキーにアクセスできる人物を絞っていくと、救命士のアルバート・ベックがコンクリンの車を盗んで少女を襲っていたことが判る。ベックは救命士としてアトランタにもミルウォーキーにもいたことがあり、NYに来てからはこの4年間犯行がなかった。オリビアは家庭裁判所の聴聞会に出席し、仕事の関係でノアの育児がおろそかになっていると責められる。SVUがベックの住所を尋ねると、ローレンとベスの母娘が同居していたが、1ヶ月前にベックを追い出したという。15歳の娘ベスに手を出すようになったからだという。ベスはベックのことをかばう発言を繰り返すが、説得してベックを呼び出してもらう。ベックには犬の噛み痕もあり、DNAも一致した。レイプ未遂事件で逮捕できる。ベックは黙秘するというが、ベスのヌード写真も所持していたことから、児童ポルノ所持でも重罪となる。その他の16件のレイプ事件を起訴するのは証拠の観点からも難しく思われたが、フィンとカリシが連係プレイで、上手く全件自白を引き出す事ができた。オリビアは家庭裁判所の裁定の前に判事に呼び出され、ノアの養育を最優先にすると誓えるかどうか、覚悟を求められる。犯罪戦略会議で連続レイプ事件の解決を報告するオリビアは、問われて、アメリカの他州では、女性の性犯罪被害があまり重く扱われず、犯人のDNAをデータベース化することも、進んでいない事が問題だと発言する。アマンダは事件解決をアトランタ警察に報告するが、パットン署長は1月にNYに行くので一緒に酒でも飲もうという。冒頭のアマンダの遅刻は、やはりニックからみでしょうか。あるいはギャンブル?問題児アマンダですが、セクハラが堂々とまかり通るアトランタでは辛い立場だったのですね。何だかNYC以外は人権も価値観も旧世界みたいな描き方ですが、きっとあの署長は特に問題がある堕落警官なのでしょうね。NYに出てきて、一体どういうことになるのか、パートナーのフィンが助けるのか、あるいはオリビアが部下を守るのか、見物です。もちろん、ノアの親権がオリビアから奪われるかどうかというのも気になるところですが、「『がんばってみましたが、結局だめでした』というのは決して恥ではありません」て、あなたがノアを養子にしろと言ったんじゃないですか。里親をたらい回しにされて、オリビアがやっと安定した家庭を提供できているのに、また取り上げるのでしょうか。何のための児童保護局なのでしょうね。一応トレバーが法的代理人ということで、オリビアの味方になってくれそうですが、高圧的なドッズには締め上げられ、家裁からは責められ、本当にオリビアは気の毒。これ以上、シングル・マムにどうしろというのか。艱難辛苦が続きますね。
December 25, 2014
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タイトルは、デニスが買ってきたパキスタンのお菓子のことをドーナツの出来損ないみたいなものと表現したものですね。あなたが「どっちつかず」なんだよね。本編については、とにかく最後まで緊張して見ました。すごいわ~ますます盛り上がってきましたね。キャリーが目覚めると、そこはカーンの自宅だった。カーンは、キャリーが錯乱して暴れ、警察に捕まったと聞いて助け出したという。キャリーはまだ混乱していて、カーンの言葉を信じることができない。大使館では、パキスタン外交団が情報を伝えにやってくる。同席したカーンはタスニームから、なぜキャリーの事に介入するのかという。キャリーは精神的な病気があり、カーンが助け出さなければ今頃帰国の途に就いていたはずだという。カーンは計画があるのなら事前に言ってくれという。パキスタン外交団は、捕らえられているソールの映像を見せる。ソールはカメラに向かって、交渉に乗ってはいけない、何もするなと叫ぶ。その後、ハッカニが現れ、刑務所に収容されているテロリスト6人を解放せよと要求する。これに対して、ロックハートは自分たちの同胞を殺したテロリストをなぜ釈放するのだと問う。外務大臣は「彼ら」の要求だと答える。ソールとテロリストの人質交換は論外だとして、ロックハートは席を立つ。次第に落ち着いてきたキャリーは、薬がすり替えられた事に気付く。戻ってきたカーンに、薬の件を問い詰めるが、カーンは君を助けただけだと答える。大使館に戻ったキャリーは、ロックハートとクィンに、大使館内に裏切り者がいると伝える。ハッカニの要求については、それを飲むとカブールまでの地域がタリバンに支配されることとなるので、到底認める事はできない。何か策を出せというロックハートに、キャリーは何とかすると答える。ロックハートはボイド大使に大使館内に、キャリーの薬をすり替えた者がいると伝える。デニスは妻から、大使館内に裏切り者がいるらしいので、外には出歩かないでくれと言われる。ソールは脱出を試み、成功する。すぐにキャリーに電話をし、救出を求める。GPSで現在場所が判るが、救出部隊を投入するには時間がかかる。クィンとキャリーは、近くのマキーンという村に協力者がいるので、そこで迎えを待つように話す。ソールはキャリーだけに、二度と捕まりたくないので、もしダメなときは始末してくれという。自分が人質交換の駒にされることは許されず、ハッカニのゲームに乗ることはできないという。「逃げるか死ぬか」約束してくれと言われ、キャリーは約束する。翌朝、ソールが村に近づいていたころ、再びパキスタン外交団が大使館に現れ、交渉の続きを行う。大使はソールの身柄を確保するまでは、時間稼ぎの姿勢で会議を長引かせる。しかし、キャリーはソールが逃げた事は知っているはずなのに、タスニームの様子が妙に落ち着いている事に気付く。席を立ったキャリーは、作戦室に戻り、タリバン側はソールの向かう先も、援護がやってくる方角も全て知っているという。地上部隊に警告をしようとするが、電波状況が悪く、上手く伝わらない。その行く手をタリバンの武装した男たちが立ちふさがった。その頃、ソールは協力者の家で迎えを待っていた。村には続々とタリバンの手下が到着し、ソールを探し始める。キャリーはソールに電話を入れ、ドローンで確認しながら逃げるように誘導する。しかし、ソールは袋のネズミ状態となり、ついにソールは自ら銃を向けた。キャリーは必死でソールを説得し、まだ道はあるとソールに銃を下ろすよう叫ぶ。キャリーの言葉を信じたソールは、また逃げ始めるが、出たところはタリバンの追っ手が待ち構えていた。ソールは自分を騙したと、キャリーを激しく非難する。状況を知ったロックハートは、パキスタン側に要求を呑むと伝える。キャリーは死に導かず、生かそうと初めて正しい事をしたと思ったが、そもそもこの腐った世の中には正しい選択肢などないとクィンにこぼす。クィンは君は正しい事をしたと言い、とにかく一旦寝ようという。その後、カーンに呼び出されたキャリーは、薬をすり替えたのは自分ではない、信じて欲しいと言われる。信じると言ったキャリーに、カーンは薬をすり替えたのはデニスだと告げる。マキーンの協力者の話は、現実的だと思いました。彼らだって、現状を良いと思っていない。だから命の危険を賭けてアメリカに協力しようとしている。ドローンの映像で、動いているタリバン兵士をタグ付して見分けるというのは、新鮮でした。実際にああやって、作戦を実行しているのでしょうか。ISIのカーンは良い奴でしたね。始めにソールが「話せる奴」と要求して出てきた人なので、気骨のある人物だったのでしょう。ロックハートじゃないけれど、パキスタン政府はタリバンの言いなりで、主導権を取れない状態。アメリカにも頼らざるを得ず、混沌としている。始めはISIがキャリーを陥れて、アメリカの介入を阻止しようとしているのかと思っていましたが、カーンは違うようです。ブロディになりすまして、キャリーからあれこれ聞き出そうとしたと思わせたのは、幻覚のせいでした。カーンの存在がソール救出の力になると良いのですが。それにしても、今回はソールの回でしたね。さすが、元CIA、脱出するのも相手を倒すのも、手慣れたものです。また捕まって人質交換に利用されるくらいなら、国のために死なせてくれというのもソールらしい。あんな激しいソールは初めてでしたね。ソールはキャリーにとって恩人で恩師。ハッカニを見つけたときは、ソールごと殺せと命令したキャリーも、今回はソールの命を守ることを最優先とした。この変化が象徴的ですよね。クィンが人の道から外れようとしたキャリーを止めたからですよね。(笑)クィンが俺たち2日間寝ていないから、とにかく寝ようと言った時はちょっと萌えました。ロックハートは何とかしろの一点張りですが、とにかく、キャリーに知恵を出せということなのでしょう。いろいろ経験したキャリーだからこそ、一発逆転の秘策を絞り出してくれそうです。もちろん、絶対的に信頼できるクィンが側にいるから可能なのでしょう。国家の敵デニスとタスニームをぎゃふんと言わせて欲しいです。デニスへの「次のお願い」て何でしょうね。
December 24, 2014
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お帰り、ケンジー。焦らなくても、じっくりゆっくり、元に戻れば良いのよ~と、みんなの思いが溢れている感じですね。ダニエラの産後、見事なスタイルに感動。そして、ラストのケンジー/ディークスは完全に別世界だったな。元海兵で除隊後は警備会社を興し、イラクで運搬業務についていたエイドリアン・デイヴィスが、現地で復興資金を横領して逮捕され、先週出所した。そのデイヴィスの車の中でアルカイダの支持者が殺されているのが見つかる。デイヴィスが盗んだ金は65億ドルにのぼると言われ、現金をアメリカに密輸入しようとして捕まった。アルカイダの男は、デイヴィスから金を奪い返そうとしたのではないか。監視ビデオにはもう一人、アルカイダの支持者タリクが映っていて、NCISは現場から姿を消したデイヴィスとタリクを追う事になった。デイヴィスはまだ金を隠しもっていると思われる。ヘティはアフガニスタンから復帰したケンジーに、すぐに現場に出るのではなく、ネルと交代して作戦室でエリックと組むように命じる。デイヴィスは警備会社をガブリエル・スタンフィルと経営していたが、デイヴィスの逮捕で警備会社は解散することになり、スタンフィルは現在ワインの卸会社をしている。スタンフィルはデイヴィスとはもう7年も連絡を取っていないと言い、デイヴィスのおかげで会社を閉めることになったという。盗んだ金がワイン倉庫にあるのではないかと聞くと、令状を見せろと協力的ではない。サムとGがデイヴィスの家に行くと、怪しい男たちと鉢合わせし、攻撃される。一味の一人が、アルカイダと繋がりのあるコトロ・カルテルのメンバーと判り、ディークスは旧知の情報提供者リトル・ディップに探りを入れるよう頼む。一方、スタンフィルの言葉には事実と異なる点があり、デイヴィスの逮捕後ワイン会社は一気に黒字になっていた。サムとGはワインの生産者を装ってスタンフィルに取引を持ちかけ、倉庫に入る。しかし、巨大な倉庫には大量のワインがあり、その中から現金の箱を見つけるのは困難だ。エリックはデイヴィスが刑務所に居るときにスタンフィルに電話をしているのを掴み、サムとGが改めてスタンフィルの自宅を訪ねると、すでにスタンフィルは殺されていた。例のアルカイダ関係者が現金の在処を聞き出そうとしたようだ。Gは床下の金庫から若干の金を見つけるが、もっと盗んだ金があるはずだ。倉庫を管理するマネージャーに問いただすと、スタンフィルが特別に扱うワインの場所があり、月に一度スタンフィルがメールをすると女性が箱を取りに来るという。箱の中には若干の金が入っていた。スタンフィルの名前でメールをすると、やはり女性が現れ、尾行するとフォスターという男の家に入っていった。女性は看護師で、怪我で重い障害を負ったフォスターの世話をしているという。フォスターは金の件について多くを語ろうとしないが、家の中にスニーカーがあり、デイヴィスが隠れていた。逃げようとしたところを捕らえ、ボートハウスで話を聞くと、デイヴィスとスタンフィル、フォスターは共に軍人仲間で、イラクで輸送作業中に爆弾事故にあい、フォスターは酷い怪我を負ってしまった。現地では復興資金は誰でも盗めるような状態にあり、十分な手当の貰えないフォスターに金を渡したかったという。結局、盗んだ金は数十万ドルに及んだという。本部に戻ったネルは、フォスターの名前でジュークボックス・バーの店を買っている事を突き止める。バーテンダーは、スタンフィルが月に一度、ジュークボックスの修理業者として来店しているという。Gとサムがジュークボックスの中を改めると、金はなかったが、金封の一部は残っていた。すでに誰かが金を持ち出したようだ。NCISはデイヴィスを説得し、実際に盗んだ金を取り戻すために協力を求める。ヘティはそのために司法省にも手を回す。金を追うアルカイダ関係者に、デイヴィスが釈放されたという情報をリトル・ディップの口を借りて流し、倉庫で待ち構えていると、男たちがデイヴィスを尾行して現れた。容疑者たちは倒され、サムが見つけたワインの瓶の中から「ピノを探せ」というメモが出てきた。本当に盗んだ4200万ドルは、ワイン卸会社の入り口に設置されている大きなワインボトルの飾りの中に隠されていたのだった。デイヴィスは捜査に協力して金が回収できたということで、刑期終了となった。誰もがケンジーの現場復帰を望み、グレンジャーはディークスとの関係を心配する。ディークスはヘティに、ケンジーを戻してくれと直訴する。ヘティはケンジーに、辛い体験の後、正しい判断ができるかどうか、現場に出てから答えを出して欲しいと告げる。結局、帰国してから、ケンジーとディークスはまだ十分に話をしていないのですね。このストイックなところが良いなあ。グレンジャーから「特別な関係、単なる同僚以上」とはっきり言われているけれど、それが任務に差し障るようでもないし、ケンジーの困難を誰が支えられるかと言ったら、やはりディークスしかいないので、現場に戻して様子を見るしかないですね。ドラマの性質上、2人がこのままずんずん関係を深めていくという事もないでしょうし。単なる恋愛関係を越えたソウルメイトみたいな、関係を望みます。実際、産後初めての撮影でダニエラに無理をさせない配慮だったのかも知れないですが、どうせなら、ネイトでも呼んできて、セラピーでも受けさせれば良いのにと思いました。あの体型はやる気満々だったのでしょう。ネルは今でも十分に捜査官で通用しそうですね。指揮官としても能力を発揮できますし、本当に対したものです。
December 19, 2014
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確かにSVUの仕事はおせっかいかも知れませんね。一般家庭の話ならここまで大騒ぎにはならないだろうし、セレブなので一罰百戒的に扱うという魂胆も感じられます。でも、それがニックとアマンダの微妙な関係に反映しているところは上手かったなと思いました。AJ役は「ウォーキング・デッド」のタイリース役の人ですね。元アメフト・スター選手のAJマーティンが、ガールフレンドのポーラに乱暴な態度を取っているところがゴシップサイトに流れ、オリビアはDVの疑いがあるとして捜査を始める事にする。ニックはマリアと娘の事で電話で大げんかとなり、職場にもかかわらず、声を荒げて八つ当たりしてしまう。動画を見ると、AJとポーラは言い争いをしていたようで、AJがポーラを駐車場に引きずってきたところで警察官が来て、その後2人は警察署で話を聞かれていた。地元警察では、AJが有名人だということで、事を荒立てたくないようで、ポーラも病院での診察を拒んだ。2人は酔った上での単なる痴話げんかのもつれだと主張し、「遵守事項付き猶予」で釈放されたという。取引で社会奉仕をするという申し出も拒否したのは、起訴に至らないという腹づもりがあったからだろう。オリビアは捜査の続行を指示し、動画が流出した経緯を調べ、ポーラに話を聞く事にする。AJとポーラの自宅を訪問すると、2人は酔って口論となり、ポーラは会談から墜ちただけだと繰り返す。しかし、AJはポーラが一人でSVUと話す事を嫌い、ポーラもAJを恐れているような態度だった。AJは息子にも厳しい言葉を投げかけ、オリビアはAJが家族を恐怖で支配していると感じる。この件については、SVUの中でもDVなのか、しつけの範囲なのか意見が分かれる。しかし、流れたビデオの後の映像が見つかって、そこでははっきりと、AJがポーラを殴るところが映っていた。しかも、それがマスコミに流れてしまった事で、SVUは事件として扱わざるを得なくなる。ポーラはAJがファンの女性と親しくすることに腹が立ち、酔って暴言を吐いたという。口論となりAJに殴りかかってきたので、AJは自己防衛でポーラを殴ったと説明する。ポーラは明らかにAJをかばっているが、バーバはこれで取引に応じるのではないかと考える。しかし、弁護側は裁判を望む。オリビアは再度ポーラに接触して、DVは今後も続くと説得を試みる。ポーラはAJを愛しているし、家族だから乗り越えると揺るぎない。その後、AJとポーラはテレビインタビューに応じて、結婚を発表する。裁判が始まり、オリビアも証言を行うが、弁護側はAJが怒りをコントロールする訓練をしても効果がないのかと問い、オリビアの部下が被疑者に暴力を振るったりした後、訓練後すぐにバッジと銃を取り戻したではないかという。アマンダはバーでニックに、オリビアの独善を批判する。AJの件については、SVUはやりすぎだと思うというと、父親に暴力を振るわれて育ったニックはいかなる事があっても、女性に暴力を振るうことは許されないと答える。アマンダは酔ってニックにからみ、ポーラのように被害者だと思いたくない女性もいる、マリアもあなたの助けを望んでいない、イライラさせられて殴りたくなる事もあるんじゃないの挑発する。ニックは散々侮辱されて、それでもアマンダを遠ざけ席を立つ。プロフットボールのリーグは、AJの騒動を受けて、正式にいかなるDVも児童虐待も許さないとのコメントを出す。フィンはアマンダの様子を察して、「家に仕事を持ち帰るな、職場から人を持ち帰るな」と釘を刺す。裁判ではAJが反省の言葉を口にし、妻への感謝を述べる。バーバは愛しているのになぜ殴られて意識を失ったポーラのために救急車を呼ばなかったのかと迫る。弁護側は予定になかったポーラの証言を求める。ポーラはどれだけAJを愛しているかを証言するが、バーバはAJのために人生を全て捧げている状態を指摘する。ポーラはAJと別れたくないし、裁判で息子が父親を失う事になるのは嫌だと主張する。自分たちの幸せを奪う権利が検察にあるのかという。最終弁論では、バーバは我々の社会では女性は所有物ではなく、DVや児童虐待を見て見ぬ振りをするのも同罪であり、人に対する身体的暴力はいかなる場合も犯罪であると訴える。評決はAJが故意による危害で有罪となった。ポーラはオリビアに、何が幸せかを決めるのは自分の判断だと激しく非難する。バーバはオリビアに君は正しい事をしたという。元々、家庭内暴力には厳しい国ですので、「これは家族の問題だから放っておいて」と言っても、検察の意向で起訴することはしかたないのじゃないでしょうか。今回は目に見える身体的暴力が争点となっていましたが、言葉の暴力やいじめみたいなものも本当は深刻なのだと思います。プロスポーツ選手による暴力だけでなく、女性が男性に暴力を振るうケースもあるでしょう。やはりそういうところを取り上げていこうというのは、このドラマらしくて良かったと思います。でもあまりにストレートな裁判だったので、ちょっと物足りなかったかな。金にものをいわせて陪審員を買収するとか、セレブだからこそ、裁判の行方が不透明になるとか、捻りがあっても良かったかな。セレブの自撮り写真が流出しているという話題も、今年の話でしたね。SVUて、暇なのねと思われそうですが、いつもいつもレイプ犯罪ばかりではないのも仕方ないかな。ところで、ニックは職場で妻との電話をあんな風にさらけ出してはダメですね。せっかく復帰しても、やはり精神的に不安定だという印象になり、足を引っ張られそう。アマンダはオリビアを煙たく思っているのでしょうか。自分は弱い女じゃないから、世話を焼かれたくないとか、酒を飲んで殴ってみなさいよと、ニックに絡むところなどは、非常に困ったものです。マリアのことを嫉妬しているのかと言われるところを見ると、この2人もグダグダの関係ですね。フィンもパートナーだから見かねてアドバイスしていましたけど、一体制作側は2人をどうするつもりなんでしょう。仕事に影響があるわけでもなく、お互いを必要としていないのなら、ストーリー上カップルにしておく意味がないですね。あるいは、伏線なのかな。ところで、本国は12月の放送を終わっていますから、こちらでも次週の放送後はちょっとお休みになるのかと思っていたら、どうやら11話以降は当分お休みで1話からの再放送のようです。
December 18, 2014
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ああ、もう最高!今ひとつ、薄いとかブツブツ言っていましたが、今シーズンも良いですね。この盛り上げ方を見ると、やはり「Homeland」はドラマ好きにはたまらないです。そして悔しいけれど、クレア・デインズ、あなたは凄いわ。ところで実際には、不幸にもパキスタンでタリバンが軍関係者の子供が通う学校で殺戮を行いましたが、今までよくわからなかったアフガニスタンとパキスタンの武装勢力についての事情が、ニュースの解説などを聞いて少しずつわかるようになりました。その上で「Homeland」を見ていると、これまで以上に理解できるような気がします。イスラマバードの大使館にロックハートがやってきた。さっそくレドモンドとクィンが、ソールの誘拐の経過や、キャリーの命令にクィンが反対した事などを報告する。クィンは、ソールを巻き添えにしてでもハッカニを暗殺するという、キャリーの判断自体は感情に流されたものではないという。むしろ、感情を押し殺した判断だったという。キャリーはそのころ、行方をくらましたハッカニを追うため、アーヤンが薬を入手していた看護師を見つけ出そうと秘密基地にいた。クィンはキャリーに大使館に戻るよう、連絡する。デニスはキャリーの精神薬をタスニームに渡された薬に入れ替える。大使館に戻ったキャリーは、すでにハッカニの有力な手がかりを追っているとロックハートに告げる。パキスタンの外交団が大使館に現れ、元CIA長官の誘拐について情報交換を行う。パキスタンとの友好関係を強調するボイド大使に対して、ロックハートはソールの誘拐には政府がタリバンと通じているのではないかと言い、ソールを連れ戻さないと年間10億ドルの援助を見直す事になると強気に出る。大使は自分の頭越しに大統領がロックハートに権限を与えたことに憤慨する。帰り際、キャリーは外交団のアーサル・カンに、面会したソールがサンディの死に関わるガージについて情報を与えた事を覚えていないのかと詰め寄る。空港の警備はパキスタンの軍とISIが責任があるはずだという。とぼけるカンは、空港の監視ビデオを見せて欲しいというキャリーに、今から空港に行って一緒に見ようと答える。キャリーは部屋に戻ってすり替えられた薬を飲むと、クィンと空港に向かう。途中、クィンは自分が攻撃を止めたことについて、話をしようという。心配しているのはソールの事ではないというと、キャリーは幸いにも私は良心というものを持ち合わせていないと答える。ボイド大使は4年間の努力を無視された事で、大使を辞任すると言う。それを聞いたデニスは、意外にもまた頑張って人脈を作れば良いと辞職に反対する。大使は考え直す。間違った薬を飲んだキャリーは次第に調子を崩し、カンが空港の監視ビデオの必要な部分を隠しているのではないかと、食ってかかる。アーヤンに薬を渡していた看護師はこの2日間行方不明だという。すでに、ハッカニ側に殺された可能性があり、キャリーはアーヤンの元恋人キランなら薬を知っているかもしれないとマックスに言う。ハッカニはソールを神が与えてくれた「人の楯」として扱い、白昼堂々と本拠地に戻る。家族にも、ソールに勝手に出を出すなと命じ、もてなす。ハッカニの動向はCIA支局の知るところとなるが、その地域は守りが堅くて責めにくく、地上部隊は近くにはおらず、救出作戦では多くの犠牲者が見込まれる。薬のせいで興奮気味のキャリーは今夜にも特殊部隊を投入すべきというが、クィンは準備には何週間もかかるという。ロックハートはカブールの特殊部隊に協力を要請することにする。キャリーはキランが見つかったという知らせで、更に薬を飲み、病院に向かう。光や音の刺激に敏感になったキャリーは、キランに掴みかかり、ハッカニの薬の事を聞き出そうとするが、自分をコントロールできなくなって暴れ、身柄を拘束しようとした警備員がクィンに見えてしまう。幻覚に脅えながら、病院から往来に出たキャリーは、完全に正気を失い、追って来た男たちに捕らえられしまう。ボイド大使は、パキスタンの外務大臣から何か、良い情報が入りそうだとロックハートに告げる。ソールを連れたハッカニは、国境近くの隠れ家に連れて行く。ハッカニはソールと引き替えにアメリカ政府に多くの捕虜交換を求めるつもりらしい。ハッカニはアフガニスタンを手に入れるという野望があった。ソールは自分には価値はなくアメリカは取引はしないというが、ハッカニはすでに大統領の命令でロックハートがイスラマバードに入ったと答える。拘束されていたキャリーは意識を取り戻し、とある邸宅へ連れて行かれる。そこで出会ったのは死んだはずのブロディだった。始めは信じられないというキャリーだったが、ブロディは優しく「俺は生きている。信じたければ信じればよい」と抱きしめる。すっかり信じ切ったキャリーは「ブロディ」と名を呼ぶが…いやいや、最後はびっくりでした。クィンの姿をしていたのが警備員だというのははっきりしていたので、こちらもまさか、とは思いましたけど、2人の迫真の演技で最後の最後まで「どっちだろう」と思って見ていました。ソールがISIで話せる奴と会いたいと言ったとき、それほどのできる人物だとは思わなかったです。相手も諜報部の人なのですね。タスニームは彼の部下で、タリバンとはどう繋がっているのかは知りませんが、多分パキスタン政府とは別の勢力なのでしょう。アメリカの情報を引き出すためか、統合失調症の薬をさらに症状を酷くするようにすり替えて、キャリーを完全にコントロールしてしまった。薬で症状が収まっている時でも、多少、興奮したりするのでクィンでさえ見抜けなかったのでしょう。次第に正気を失っていく描写は、リアルで納得しました。ということで、あのクィンとの車の中での会話自身、ちょっと怪しくなってきましたね。(笑)シーズン1~3で、ブロディが洗脳されたことで苦しんでいたのを思い出すと、今後はキャリーが苦しめられる番なのかな。もちろん、親身になって救おうとするのはクィンで決まりです。キャリーもそのことは判っているみたい。だから、幻覚も見る。ファラに対しては、アーヤンのことで「言いたければ言いなさいよ」と突っかかるところなど、キャリーのもろさが出ていましたね。いちいち善悪の問題を持ち出していたら、あんな仕事はできませんよね。一方、ソールとハッカニの会話が今回、制作者の一番言いたかったことではないでしょうか。アメリカが長く居座りすぎたとか、911はタリバンではなく、アルカイダの引き起こしたとか、家族や無抵抗の者を犠牲にする宗教があるか、とか。家族の姿を見せて、人間味を描こうとしたのも印象的でした。ハッカニがソールを乱暴に扱わないのは良かったと思いますね。ソール自身は自分が犠牲になる事くらい、覚悟できていると思いますが、こんな時こそハッカニの心を動かして事態を変えていくのを期待したいですね。多分、ドローン攻撃でリーダーを殺しても、次のリーダーが現れるだけなのでしょう。しかし、師弟コンビそれぞれが捕らわれてしまい、ロックハートはどうするつもりなのでしょうね。キャリーは薬漬けだから、自分から逃げるというのも難しそうにみえますが。せめて、ボイド大使の情報が頼りになると良いのだけれど。憎たらしい、大使の夫。あー気になる。
December 17, 2014
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「ホワイト・ゴースト」アークのクライマックス。これまでいろいろあったストーリーの中でも、今回は文字通りNo.1じゃないですか?アクションあり、エモーショナルな場面あり、ちょうど今世界で話題になっている事も盛り込まれて、本当に見応えがありました。結構リアルで今見ている「Homeland」とも被りますし、とても心に迫りました。ケンジーが行方不明になっている事態がLAにも伝えられ、ヘティはチームを緊急召集し、いますぐにG、サム、ディークスにアフガンへ向かうよう命じる。ヘティはかき集めた50万ドルが入ったスーツケース2つを渡すと、これをどういう目的で使っても良いのでケンジーを救出しろという。ヘティはサムだけに、ディークスとケンジーとの間の個人的な関係を重視して、ディークスを守るのではなく、ケンジーの救出のみに神経を注ぐよう注意する。チャップマン基地に到着した3人は、現地のマカール軍曹から、CIAや現地の情報将校らとは一切話をするなと言われ、待つように言われる。そこに現れたのはケンジーを追って行方不明になっているはずのグレンジャーで、CIAのサバティーノがホワイトゴーストを殺すために追っており、ケンジーがなぜホワイトゴーストの狙いを外したのか、事情がわかるまでは隠密作戦で行くという。グレンジャーはケンジーを拉致したと思われるタリバンの使者を監視しており、ディークスとマカールは使者が訪れた家を探るように命じ、自分たちは使者を追って山岳地帯へと向かう。そのころ、時間を設定してケンジーが送ったビデオメッセージがNCISに届く。ケンジーは知人のジャック・サイモンを調べに行くと言い、このメッセージを見るときは自分は残念な状況になっているだろうという。ディークスとマカールは、タリバンの関係者の家にいた盲目の聖職者を取り調べる。男は戒律を重んじ、ディークスの説得や持ってきた50万ドルにも揺るぎない。ディークスは拷問はしないと言っていたが、次第に尋問の方法を厳しくしていく。ヘティは、ついにチームにジャック・サイモンとの関係について説明する。ジャックはヘティの友人でCIAで働いていた。しかし、アフガンで結婚して家族をもつようになり、CIAがそれを協力者として取り込もうとしたが、ジャックが拒否し、CIAはジャックの命を狙うようになった。ホワイトゴーストの存在はCIAの作り話で、ヘティはジャックから助けを求められてケンジーを送り込んだと認める。ケンジーならジャックを撃ち殺すことはないだろうと考えたからだ。その隙にジャックが逃げれば良いと思ったが、ケンジーを犠牲にするつもりはないという。使者を追っていたグレンジャーらは、徒歩でタリバンのアジトを見つける。すでに空で、現場には血痕と地図などが残されていた。一味は国境を越えてパキスタンへ向かったらしい。残されていた荷物の中にPCがあり、開けてみるとそこにケンジーが血を流して倒れている写真があった。ケンジーはすでに殺されたのか。ヘティもカレンも、あくまで写真が事実だとは決めつけず、作戦を続行するという。近くでCIAの動きも察知され、グレンジャーは後を追う。ヘティはディークスにケンジーの写真が見つかった事を告げ、ディークスは感情的になって、男を拷問しようとする。グレンジャーらは、近くで倒れているサバティーノを発見する。サバティーノは、ジャックが現地の協力者の名前を知った以上、ここに残る事は許されず、CIAが暗殺するためにホワイトゴーストの話をでっちあげたと認める。自分はジャックに働きかけて、アメリカに戻るよう説得するつもりだったという。そこに、様子をうかがっていたタリバン兵士らが銃撃を行い、カレンは少女のスナイパーを捕まえる。カティアは親をアメリカ軍に殺され孤児だという。すでに彼らの仲間は国境を越えた可能性がある。水も応援もない状況で、タリバンを追うのに少女を連れて行くのは足手まといとなるというサバティーノ、グレンジャーに対して、カレンとサムは、子供を殺す事はできないと連れて行く事にする。タリバンの一団を発見すると、人数の差からグレンジャーは攻撃するのは危険だという。ケンジーの生存を信じ、彼らに国境を越えさせないために、カレンは持ってきた50万ドルをカティアに見せ、捕虜を金と交換するよう、オファーを持ち帰らせる。ディークスの尋問は次第に激しくなり、マカールは何度も戦争は人を変える、とディークスの行為を止めようとする。落ち着いたディークスに、マカールは男の息子がタリバンの幹部なのではないかという。カレンが狙ったように、タリバンの一団は引き返し、交渉のためにカティアを立て、カレンらに近づいてくる。交渉できるかと思われたが、銃撃戦となって、カレンらは装備も薄く厳しい闘いを強いられる。弾も尽きたと思われたとき、ヘリでディークスとマカールが救助に現れ、聖職者とアメリカ人の捕虜を交換すると告げる。捕虜交換は成功し、傷付いたジャックとケンジーが戻ってくる。カレンは、今更戻っても殺されるだけなのでカティアを連れて帰ることにする。グレンジャーは軍に連絡し、タリバンの一味を空爆するよう要請する。ケンジーとジャックは、辛い別れをする。カレンはカティアをジャックに託す。ディークスは極限状態を耐え抜いたケンジーを抱きしめる。出来の良いエピソードについては、あれこれ語る事は無用なのですが、とにかくシリアスになりすぎず、かといってご都合主義でもなくバランスが良かったし、アクションシーンにリアリティがありましたね。本当にこれ「Homeland」と重ね合わすと、思い当たる事がいっぱいあります。ディークスの拷問を止めようとしたアフガンの軍曹の言葉は、まるで現在話題になっているCIAの拷問の行きすぎの事ですし、戒律うんぬんでマララさんの事を持ち出したのも偶然とはいえ、タイムリー。ディークスは本当にケンジーが死んだと思ったのでしょうか。喉を切られた写真は何のために?追っ手を諦めさせるため?逆に攻撃材料を与えるような気もしますが。とにかく、ディークスは珍しく良いところで活躍しましたね。殺し合うのではなく、交渉で解決しようとした。その後のグレンジャーの選択も、いかにも戦争だなという感じでした。CIAなら容赦なくやるでしょうね。ジャックはCIAにこれからも命を狙われるのでしょう。彼には彼の闘いがあり、そこにはもう、ケンジーの存在する場所はなさそうです。自分ならジャックを助け出せると思ったケンジーも、あそこまで決然とされると、立つ瀬もない。ディークスがその支えとなっているのが本当に感動的で、とてもとても良かったです。「辛かった」のはケンジーもダニエラもでしょうね。本当にご苦労様でした。グレンジャーはますます株を下げましたね。
December 12, 2014
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ちょっと雰囲気が違うと思ったら、タイトル通り、3つのドラマのクロスオーバーエピソードなのですね。日本ではまだ公開されていない「Chicago Fire」、「Chicago P.D.」がSVUの前後にあるので、このエピソードでは結末は見られません。ちなみに「Chicago Fire」は「HOUSE,M.D.」のチェイス役ジェシー・スペンサーが出演していて、今回ゲスト出演した、ヴォイト、リンジー、ハルステッドの3人は「Chicago P.D.」の登場人物。第1話では、アマンダがシカゴに行って、ハルステッドに口説かれたようです。(笑)というと、昔「ER」と「サードウォッチ」がクロスオーバーしていたのを思い出します。あれもシカゴとNYだったっけ。今回の3作はDick Wolfのフランチャイズですが、3話連続というと、ブラッカイマーのCSIのクロスオーバーが懐かしいですね。よくぞ、やりましたよね。クロスオーバーって、なかなかできるものではないですよね。続きのエピソード「シカゴP.D.」はこちらへ。シカゴの火災現場で児童ポルノを所持していた男が捕まり、その中にエリン・リンジー刑事の弟テディの写真があった。テディは10年前に家出をして、今はNYCにいるらしいというので、シカゴからリンジー刑事とハルステッド刑事の2人がやってくる。見つかった児童ポルノは、10年以上前からある児童人身売買の組織のもので、今は映像をライブ配信している。問い合わせ先のN.C.M.E.C.(失踪・非搾取児童センター)によると、「チェス&チェッカーズ」という組織が10年前に配信した映像で、オンラインで世界中の会員から子供たちへのリクエストが届くという。今のところどこで配信しているのか特定できていない。NYCでは、テディが17歳の時に売春で逮捕されていることが判った。テディはその後更正施設に入ったが、逃亡していた。実はテディが施設に入ったのは2回あり、一度目は13歳で、脱走したあと性犯罪の被害者となっていた。施設の責任者は、同じ頃に中が良かったジョセリンならテディの居場所を知っているのではないかという。ジョスリンは売春で捕まったが、更生し、今は教師になるためにがんばっている。しかし、ジョセリンはテディとは親しくなかったと、SVUには話をしようとしない。ただ、今も売春目的の男が集まる埠頭にいるらしいというので、捜しに行くと、男娼となったテディを発見し、薬物所持で逮捕する。テディは姉と体面するも、もう昔のテディではないと心を閉ざす。リンジーの家族は母親に問題があり、姿を消したテディを捜すことができなかった。それでもオリビアは、捕らわれて大人の餌食になっている「ヘンリー」を助け出したいので協力して欲しいと頼む。テディの口が堅いため、再度ジョセリンにテディについて話を聞くと、激しく動揺する。実はジョセリンもチェス&チェッカーズの映像配信でレイプされているのを撮影されており、その相手はテディだったことが判る。テディは大人に酷い事をされるくらいなら、仲が良い自分が相手役をした方が良いと思い、自ら進んでセックスしたと答える。その後、テディは組織から追い出され、路上生活となったが、施設でまたジョセリンと再会したという。捜査に協力しろと言われても、当時は子供で、薬漬けにされた上、組織の関係者の名前も撮影場所も定かではないという。ただ、少しずつ心を開いて思い出しはじめる。更正施設では、警備員のジョージから仕事を受けた事があるという。映像のヘンリーは1週間前に施設から脱走していたという事実を掴み、様子を察して逃げようとした警備員のジョージを逮捕する。ジョージも口を割らなかったが、リンジーとハルステッドの上司、ヴォイト巡査部長の厳しい取り調べで、グレーのSUVに乗った男から依頼があり、ヘンリーを1000ドルで売り渡したと認める。その男に関する情報は得られなかったため、SVUはもう一度ジョセリンに協力を乞うため、オリビアとヴォイトがヘンリーの両親に扮して、警察に連れて行く。ジョセリンはテディと再会してショックを受けるが、事情の説明を受け、撮影された場所がヘンリーのいる場所と同じだと指摘する。ジョージの話などと併せて、おそらくスタテン島ではないかという。テディは少年に命令する男の声が、ボブ・クリントンだったと思い出し、SVUは捜査の範囲を絞る。そのころ、配信映像ではボブがリクエストに応えてヘンリーに迫っていたが、場所を突き止めた捜査班が撮影現場に突入し、ヘンリーを救い出す。これで終わりかと思われたが、何と別の女の子が配信映像で新たに餌食にされることが判った。黒幕がいるのかと問われても、ボブは取り調べに動じることもなく、取引を持ち出す。ヘンリーは両親の元に戻ったが、刑務所内でボブが受刑者デービスに殺されてしまう。何者かの指示を受けたようだ。シカゴに戻ったリンジーからは、火災現場でポルノ写真を持っていた男と警官が射殺されたという連絡が入る。黒幕はシカゴにいて、NYのボブに暗殺命令を出して、シカゴの関係者を殺したようだ。いきなり知り合いらしい他部署の刑事や巡査部長が出てきて、「これがシカゴ流だ」とかやられてもピンと来ませんね。どうやらシカゴはNYCよりも旧式の捜査が許されるようで、オリビアの口からは久しぶりに元パートナー、ステイブラーの言及がありました。彼のおかげで随分迷惑したという感じでしたね。(笑)強面に捜査しても、裁判でプラスにはならず、かえって犯人を自由にしてしまうということが、骨身にしみたのでしょう。それでも、オリビアは警備員相手に投げ技を披露して、お見事でした。クロスオーバーものの特徴で、全体的に話がゆっくり進み、歯がゆかったです。ヴォイトはリンジーの母親と関係があって、リンジーは親子みたいな存在なのでしょう。テディはヴォイトに複雑な思いがあり、そういったあちらの入り組んだストーリーも、間延びして感じてしまう。それにしても、NYCのサイバー専門部署をしても、違法サイトを突き止めることはできないのでしょうか。かつては鑑識が居ましたよね。最近は検視局も出てこないし。シカゴの黒幕は相当の悪者のようで、捕まるところが見られないのは残念です。
December 11, 2014
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話が動き出して、キャラクターの役割も明白になり、一気に面白くなってきました。数話先を放送中の本国では、最新エピソードが最高の視聴率を出したという事なので、今後の盛り上がりが大いに期待できますね。キャリーはアーヤンに偽のパスポートを渡し、ロンドン行きは今夜だと告げる。アーヤンは大学の寮に残した私物を取りに戻りたいと言い出し、キャリーは危険なので注意するように言う。大使館に戻ったキャリーは、クィンに2~3人のチームを用意して欲しいと頼むが、クィンはキャリーがアーヤンにかまけて連絡を絶ったせいで、「聖職者」の車を見失ったと責める。クィンは手配中のガージがヨハネスブルグ便に乗っていなかったと報告を受ける。大学に戻ったアーヤンはガールフレンドのキランに追及されて、ついロンドンに発つと話してしまう。セーフハウスに戻る途中にアーヤンは尾行に気付き、追っ手を巻く。そのことをキャリーに伝えると、キャリーは危険なのでロンドン行きを延期すると話す。アーヤンは、キランに口を滑らせて話してしまった事も打ち明け、どうしても今夜には国を出ると言い出す。それならばアフガニスタンにいるハッカニが助けてくれるかもしれないという。そこに、アーヤンを尾行してきた男たちがセーフハウスになだれ込み、2人を襲う。アーヤンは上手くその場を逃げ出し、キャリーが代わりに連れ去られるのを目撃する。しかし、その男たちは今朝レドモンドに依頼したCIAの関係者だった。キャリーは新たな作戦を開始し、マックスを加えて、アーヤンに渡したパスポートに仕込んだ発信器でドローンでアーヤンを追跡するという。ハッカニが見つかれば、その場で暗殺する。ファラはその場合、アーヤンが死ぬかも知れないと作戦に不服を言う。キャリーはアーヤンもテロリストに協力した身内の一人だとし、ファラの尻ぬぐいを自分がしたのだという。キャリーはファラにセーフハウスの後片付けを命じ、酷く叱られたファラはハッカニが生存しているのを突き止めたのは私だと言い返す。その様子をデニスが目撃し、ファラを尾行する。アーヤンはバスに乗り、ハッカニの本拠地へ向かって移動する。途中、危機を機転で切り抜け、アーヤンはハッカニに電話をかける。アーヤンはキャリーにも電話をかけ、「あなたのことを愛している」と告げる。キャリーは自分は無事で「私も愛している」と答える。クィンはソールがDCに到着しておらず、所在がわからなくなっていると報告受け、キャリーとは接触できないことから、ミラの様子を探るように命じる。ファラを尾行していたデニスは、セーフハウスでゴミ袋の中からアーヤンの写真などを見つけ、ISIのタスニームに報告する。タスニームはキャリーがアーヤンと動いている事をすぐに連絡する。アーヤンの待ち合わせ場所に車が3台現れ、ハッカニが姿を現す。キャリーは目視で確認の上、攻撃命令を出すが、ハッカニは車の中から人質のソールを連れ出した。アーヤンはやっと自分が騙されたと知るが、ハッカニは容赦なくアーヤンを殺す。興奮したキャリーは今すぐ撃てと叫ぶ。そこにソールが行方不明だと告げにクィンが現れ、元CIA長官のソールを撃つことはできないと作戦命令の中止を命じる。3台の車は3方に別れて走り去り、クィンは攻撃命令を出せずに見送る。現場を外されたキャリーは怒りに震える。見せ場がたくさんありましたね。何といっても「君ならキャリーに話せるだろう」と言われたクィンが、キャリーを止めたシーン。「ケイン号の叛乱」じゃないけれど、副長のクィンが常軌を逸したキャリー艦長を解任したようなものです。デニスから「あの女どう思う?」探りを入れられて、適当にあしらっていたクィンですが、いざと言うときはやっぱり男だわ~確かにあそこでキャリーを止められるのはクィンだけ。ソールを守るだけでなく、キャリーも守った。指揮系統ではなく、対等の立場として動いたんだから、あの後の周囲のクィンの見方も随分変わるでしょうね。もう一つ、「あの子のこと知っているから、大丈夫よ」と自信に溢れていたキャリーが、マジに「愛している」と言われて、気まずい雰囲気が作戦室に漂ったとき。これも、良かったですね。さすがにいたいけな青年の心をもてあそんだみたいで、気まずかったのか、レドモンドに「どう思う?」と聞いて見る。こういう時にレドモンドも的確に答えて、さすがにできる人間ですね。多分、キャリーはクィンには聞けなかったでしょう。本音で批判されるから。(笑)ファラに関しては、そこまで叱るのはどうかと思いましたが、彼女の甘いところも多々ありましたね。あんな、警戒心ゼロではこの先が思いやられる。もちろん、彼女も経験を積んでプロのCIAになっていくのでしょうけど。女同士はきついな。ダメ夫のデニスは、誰からも褒められないからといって、敵にスパイ行為をして褒められて得意になっている。自分が有能だと認められたいのでしょう。やはり、こういう人は危険地域には置いておけない。ISI側を見ていても、キャリーは相当な脅威として警戒されているようですね。一匹狼のキャリーを倒そうと、ハッカニ始めテロリストたちは研究し、爪を研いでいる。でも、そこでクィンですよね。(笑)優秀なNumber One(副長)がいる、ということはまだ知られていないかな。悪役を一手に引き受けてくれるデニスのその後が見物。そして、捕らわれたソールをどうやって取り戻すのか。楽しみ、楽しみ。
December 10, 2014
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同じスリルでも、アフガニスタンのケンジーの置かれた状況と、LAで頑張るエリックたちとはかなり違いますね。ちょっと分けて考えよう。ネルとエリックにもShipがありますから、こうしてメインで取り上げるのはうれしいです。今回は大いに盛り上がりましたね。今後の2人も楽しみです。追加ケンジーの元彼ジャックの話はこれでした。(Disorder)我ながら恥ずかしい~エリックは、大学時代の友人アイラ・ウェルズと通話しながらゲームをしていたが、途中でアイラが銃撃された様子で連絡が取れなくなっため、心配して様子を見に行った。アイラの部屋が警察が封鎖中で、血痕を伸してアイラは行方不明。エリックは捜査妨害で逮捕されてしまった。アイラは国防総省に雇われ、システムの欠陥「ゼロ・デイ」を探し出す仕事をしているプロのハッカーだった。NCISはプロの殺し屋ならばアイラを生きて逃すはずはないと考え、欲しがっている「ゼロ・デイ」が手に入らなかったのではないかという。その通り、アイラは現場に戻ってきて、PCの重要なデータ中身は消去して逃げたという。サムはアイラからゼロ・デイの中身を聞き出そうとするが、アイラは用心して口を閉じる。代わりにネルがエリックをサイバーテロリストだと言ってアイラを騙し、情報を聞き出す。アイラによると、ロシアの位置情報衛星システム「グロナス」の欠陥を探していたという。ハッキングしてグロナスのGPS情報を書き換えると、都市の位置が間違って表示され、核ミサイルも標的を変えて誘導できるという。しかし、雇ったはずの国防総省はそのことを知らず、アイラはゼロ・デイを欲しがる別の客に雇われていた事が判る。アイラは、ゼロ・デイをすでに情報の買い手とハッカーを仲介するナイドラ社に納品していた。ナイドラ社には、ゼロ・デイを発注して闇に売る人物がいるのかも知れない。ナイドラ社のサーバーをハッキングするのは難しく、カレンはそれを逆手にとって潜入するという。高飛車な態度で社長に面会したカレンは、カードを渡して社長の指紋を採る。その頃、地下のサーバー室では、カレンが手に入れた指紋を受け取って管理エリアに入り込み、電源を落とす。副電源が立ち上がるまでの25秒の間に、レーザーグリッドの警報システムをオフにすると、基板に光タップを取り付ける。それによってサーバーにハッキングしたところ、顧客サービス部のジェフリー・テイラーがゼロ・デイをダウンロードしていることが判った。テイラーは大きな借金があり、行方を追ったところ、駐車場で買い手に情報を売っているところを見つける。しかし、客はUSBを奪うとテイラーを殺して、NCISと銃撃戦の末逃亡してしまった。買い手はチェチェン分離独立派、チェチェン・イチケリア共和国の関係者で、幹部のルーマン・タミエフが7週間前からアメリカに入国していることが判った。彼らはロシア軍がカフカスから撤退することを求めている。そのために、ロシアの衛星システムを乗っ取ろうとしているのか。エリックがグロナスの欠陥を修正しようとしたが、すでにチェチェン側はシステムを修正してコントロールしていた。カレンがロシア側にそのことを知らせようとするが、領事は全く意に介さず、冷戦はまだ終わっていないが、今日からは新しい世界が始まるとほのめかす。実はロシアが長距離ミサイルの開発を行い、明日実験をすることになっていたという。ヘティは急遽クレムリンと連絡を取ったが、すでにミサイルは発射された後だった。本来北極海に墜ちるはずのミサイルが、31分後にサンフランシスコに向かっているという。核ミサイルではないが、着弾すると大変な被害となる。独立分離派はアメリカ攻撃を使ってロシアを動かそうとしていた。ミサイルは無線で自爆されることはできないが、エリックがアメリカのGPS地上局をグロナスの一部に見せかけることで、ターゲットを外す事ができるという。エリック、サムらは最寄りのビルの屋上にある装置を書き換えようとするが、手伝おうとして着いてきたアイラを尾行していたチェチェンの手下も屋上に向かってきた。銃撃戦で弾が飛び交う中、エリックとアイラは作業を続ける。エリックは残りわずかの時間で、コードを書き換えミサイルを反らせ海中に落とすことに成功する。武装勢力に捕らわれたケンジーは、昔の恋人ジャックと再会する。ジャックもまた暴行を受けアジトに捕らわれた。「あなたはホワイトゴーストか」というケンジーに、ジャックは村人を助けているだけで暴力とは無関係だという。9年前、ジャックは思い悩む事がありプロポーズまでしたケンジーの元を去り、アフガニスタンでイスラムに改宗し受け入れられたという。そこで現地の女性と結婚して子供を設けたが、妻はアメリカの爆撃で殺されたという。そのことをアメリカ当局に警告したところ、CIAは自分を組織に取り込もうとした。しかし、自分は村を守るために協力しただけで、復讐するつもりもないという。ケンジーは「もう昔の自分ではない」というジャックにショックを受けながらも、共に逃げだそうと説得するが、今夜2人とも殺されると言われ、ジャックは先に連れられてしまった。グレンジャーはケンジーが自分から姿を消し、連絡に使っていた無線電話も捨てているのを発見する。ヘティはグレンジャーからケンジーがわざと命令に背いて狙いを外し、失踪したと聞かされ驚く。グレンジャーは「俺に何を隠しているのか」とヘティに問う。エリックは友人がいるんだ。(笑)お互いの技能を認め合って、毎日のようにゲームをしているのでしょうね。ただ、仕事の事は言えないのでアイラはエリックを軽く見ていたかも知れない。NCISでも尊敬されていないんじゃないの?と言われて、少し考えたエリックは、一緒に組んで何か大もうけしようという提案に多少心を動かされたかも知れない。でも、国を守る一員だという自覚がエリックを引き戻した。無我夢中だったのでしょう。途中、ネルに言い寄るアイラにジェラシーを感じていたようですが、ネルだってエリックのことをちゃんと見ていますよね。ネルのちょっとした言葉が、エリックを成長させたと言っても良いかも知れませんね。恋愛関係とは違いますけど、お互いを尊敬して認め合う関係もまた尊いし、この先関係が変化していくかもしれませんから。さてさて、ケンジーの元彼ジャック。以前のエピソードでどこで出てきたっけ、とエピガイを読み返してもはっきりせず。とにかく、プロポーズされていたのに、はっきりした理由もわからずいなくなった。行き先も知らなかったのでしょうね。ケンジーとしては相当な傷を負ったままで仕事に打ち込んできたはず。母親と不仲だった問題や、父親を殺した相手を突き止める事とか、とにかく彼女の人生は辛い事が多かった。ディークスとは少しずつだけれども、信頼して将来を考える事もできるようになった、今、なぜこの時に、また過去の傷手と向き合わなければならないのか。ディークスとの関係も、これで後戻りするのか。と、先走った事を考えてしまいますけど、とりあえず、今は逃げないと殺されてしまう。サバティーノがそこにどう絡んでくるのか判りませんが、まだまだ判らない事だらけですね。そもそもホワイトゴーストはおらず、グレンジャーの思い込みだったのか、あるいはCIAがジャックをコントロールしたいために、ホワイトゴーストの噂を流して身柄を追っていたのか。だとすると、NCISは馬鹿を見た感じですよね。ヘティの次の手は?来週が待たれます。
December 7, 2014
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定番のハロウィーン・エピソードではありますが、繰り返しこういったテーマを取り上げるのは、警鐘を鳴らすというのか、SVUらしくて良いと思います。思春期の心の闇というのも、決して小説の中の出来事ではないですからね。ハロウィーンの後の日曜日、公園の森で意識不明の少女が倒れているのが見つかる。少女は頭を殴られ、複数箇所刺されており、目撃者によると大柄な男がのぞき込んでいたという。病院に少女の両親が駆けつけ、10歳のゾーイ・ハリスと判るが、ゾーイと姉のミアがミアの友人ペリー・ギルバートの家に泊まりに行っていたと言い、ミアの行方が判らないという。両親がペリーの家に行っても留守だったというのでSVUが向かうと、ペリーの母親が戻ってきて、娘はミアの家に泊まるというメールがあったと答える。3人の携帯電話はペリーの部屋に残されており、SVUは公園で大がかりな捜索を行う。その頃、意識を取り戻したゾーイは公園にいるという「グラスゴーマン」という化け物を撮影するため、ミアとペリーに連れられて深夜の公園に行ったという。森でその男に出会い追いかけられて、ゾーイは捕まってしまった。ゾーイは男に刺された記憶はないという。森の捜索で、SVUはホームレスのチャーリー・ドーシーを見つけ身柄を拘束する。チャーリーは州立の精神病院に入っていたが、閉鎖されたため薬を飲まなくなり、反社会的な行動を繰り返すようになり服役後、仮釈放となって失踪していた。SVUに対して、チャーリーは監視されていると主張し、意思の疎通が難しい。しかし、カリシは興奮させないようにして、少女たちの写真を見せ、聴取を続ける。チャーリーはゾーイが倒れていたので助けただけだという。他の2人は見ておらず、現場でビデオカメラを見つけたというので、SVUはチャーリーのねぐらを探す。ねぐらには確かにカメラがあったが、血の付いたナイフもあった。撮影されたビデオでは、ペリーとミアがグラスゴーマンの屋敷に行く地図があると言っており、ゾーイに確認する。ゾーイはしゃべると殺されると言われていたと言い、ペリーらが秘密の屋敷に行くための地図を子守りのレスリーから受け取っていたと話す。レスリーはアーティストで、怖い話を好むペリーのために、チャーリーをグラスゴーマンに見立てて、話を膨らませただけだという。屋敷に至るポータルがある場所が判り、SVUが向かうと、廃墟に倒れているペリーとミアが見つかった。ペリーは刺されて怪我をしており、ミアは縛られていた。詳しく話を聞くと、グラスゴーマンにゾーイが襲われ、自分たちもナイフで脅されてここまで来たという。チャーリーの写真を見せると、犯人はこの男だという。しかし、2人の話には数々の矛盾があり、ペリーの傷も2時間ほど前に受けたものと判る。SVUはペリーとミアが非常に親しく、2人だけの世界を作っていた事に注目し、改めてゾーイから話を聞く。ゾーイは時々姉たちに邪険にされることはあったとしながらも、姉をかばう発言をする。一方、鑑識からは2人の発見場所で見つかったナイフから検出された指紋はペリーのもので、自分で刺した可能性が高まった。また、チャーリーのねぐらで見つかったナイフの柄からは、チャーリーとペリーのDNAが見つかり、ペリーがゾーイを刺して、チャーリーはそれを拾っただけという事態が浮かび上がった。ペリーとミアは14歳以下なので、慎重に話を聞いたところ、ペリーには現実と妄想を混同する傾向が見られ、ゾーイをグラスゴーマンの生け贄にしたとか、グラスゴーマンが猫に姿を変えて命令してきたので自分が猫を殺したなどと言う。ペリーに精神鑑定を行った結果、家庭裁判所では、ペリーには第一級暴行罪の判決を下すと共に、精神病院で治療する事で服役に変え、ミアは命令されただけなのでセラピーを受ける事で許された。カリシはチャーリーに再び治療を受けるように勧める。最後のシーンが印象的でしたね。ペリーが主犯であるという事はわかりましたが、ミアとの間に密接な繋がりがあって、お互いに依存しているというのか、ミアもペリーに命令されたと言いつつ、ペリーから逃れられないでいるような感じですね。ゾーイがかわいそうでしたね。彼女もまた姉たちにいじめられながらも、そういうものだと思い込んで、言われた通り着いていく。説明はありませんでしたが、両親はゲイのカップルだったのかな、別にそれが原因とは関係ないでしょうが、日頃から娘たちと話し合う場があったのか、気になりました。友達の家に泊まりに行くは定番ですね。彼女たち特有な精神世界が、最悪の事態を引き起こす可能性もあったわけで、十分に目を配って成長を見守らなければならないと感じました。魔物じゃなくても、深夜の公園をうろうろしていたら危ないでしょう。ペリーが治療によって現実に戻って来られると良いですが。ところで、カリシは登場時よりも更に「良い奴」になってきましたね。ニックにはできない技でした。今回も男性刑事2人で、バーバの代わりにコックス検事補が登場。この先も出て来るようです。
December 4, 2014
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いよいよ、ドラマが動いてきましたね。優秀で誰にも止められない、自信過剰なキャリーが策に溺れてミスを犯し、精神的に不安定なところがあるから、仕事に暗雲が垂れ込めることになる。だからこそ、ソールやクィンのような人たちが必要となる訳ですね。特にクィンは単なるボディガードではなく、運命共同体、しかも良心の部分も兼ねる(というと、褒め過ぎか)ので、存在感がますます高まってきました。ハッカニの生存を確認するため、クィンとファラは部屋を借り監視を始める。ファラはアーヤンを騙して真実を引き出そうとするキャリーのやり方に、動揺する。クィンはファラの熱心さが成果を得たとし、暗殺のため武器を準備する。キャリーはアーヤンからロンドン行きを疑われるまで、3日間でハッカニが生きているという証言を得るよう、セーフハウスに籠もりきりで懐柔に務める。キャリーはハッカニ生存の情報はソールからロックハートへ伝えて欲しいと頼む。ISI本部では、監視中のソールが帰国を2日送らせた理由を不審に思う。ボイド大使の夫デニスは、タスニームから命じられキャリーの部屋を探ろうとするが、勇気がでずできない。帰国のため空港に到着したソールは、ガージが飛行機に乗ろうとしているのを目撃し、追跡する。ヨハネスブルグ行きの飛行機に乗ると知り、連絡が取れないキャリーに替わり、クィンに連絡する。クィンはCIAの南アフリカ支局に対応を頼むと答える。なかなか口を開かないアーヤンに、キャリーは自分には娘がいて、その父親は自分の命令で死ぬことになったと話し、アーヤンは次第にキャリーに同情していく。今度は主導権をアーヤンに渡し、キャリーは涙を流す。ボイド大使は夫がバーで荒れているので連れ帰って欲しいとレドモンドに頼む。デニスは酒で気が緩んだのか、困ったことになったと話始める。そこに突如、タスニームが現れたため、デニスは慌てて席を立つ。帰宅後、大使は酔っぱらった夫が聞いているとも知らず、レドモンドに夫の愚痴をこぼす。それを聞いたデニスは、決心してキャリーの部屋に侵入し身辺を探る。ソールはガージと怪しい男たちがトイレに入ったのを見て、見極めようと後に付いていく。しかし、逆に男たちに身柄を拘束され、空港から誘拐されてしまう。クィンとファラは、ハッカニの関係者に動きがあったのを追い、尾行する。しかし、山岳地帯へ向かった車は検問を受ける。検問を通過できないため、クィンはキャリーにドローンを飛ばしてくれと連絡をするが、キャリーは未だに連絡が取れない。やむなく引き返すが、関係者の車のトランクにはソール乗せられていた。クィンは翌朝セーフハウスを訪ね、なぜ連絡が取れなかったのかとキャリーを責める。重要なポイントを見逃すことになり、クィンはさすがに「ここで子供とやっているだけだろう」と捨て台詞を吐く。アーヤンはついに、キャリーにハッカニが生きていて、これまで病気なので薬を渡してきたと話始める。正直言うと、今シーズンに入って内容が浅くなったように感じますね。いくら子供だからといって、セックスするだけアーヤンを思い通りにできるのかというのもあるし、彼は曲がりなりにも医学生で、それなりに知性もあるだろうし、何だかイージーすぎます。彼にとってハッカニは唯一の家族なのですから、その秘密を明かすというのは大変な事でしょう。真剣交際になりそうだから、僕は嘘は嫌だなんて、たったあれだけの関係でそういう展開になるなんて、ちょっと飛躍しすぎ。でも、「守るべき一線というものはあんたにはないのか」とクィンに噛みつかれ、「それがあんたに関係ある?」と言い返すところは、いろいろと妄想できる部分があってよろしい。(笑)ファラの前でもクィンはキャリーを尋問のプロとして褒めていましたからね。まだ染まっていないファラの視点から、クィンもキャリーと同じジャンルの人間なのねと言われるところも良かったです。それにしても、ソールも民間人になって、警戒心がなくなってしまったのか。この話、政府に持っていっても、多分テロリストとは交渉しないという事になるでしょうね。やはり、救出するのはキャリーとクィンということになりそうだな。ダメ夫のデニスは、シーズン3までのデイナのキャラクターですね。アメリカ大使館の人間の中では唯一素人で、人間の弱さを持った存在。ちなみに、レドモンドは相変わらず怪しい。キャリーに子供がいて、治療薬を飲んでいることがISIに知られたら、一体どういう事になるのか。彼らはキャリーを恐れていて、何としても弱みを握りたいのでしょうが、まさか、本国で娘がさらわれるとか、姉が殺されるとかだと嫌ですね。アメリカ国内では誰も守ってくれそうにないですから心配です。かつては諜報員だったソールは自らのみを守れるのか。不死身のヘティじゃないですが、今までとは違うソールが見てみたいです。
December 3, 2014
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