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ハリケーン・カトリーナの事はこの地を舞台にする限り、常に忘れてはいけないことでしょうね。あれから20年以上経つのに、受けた被害は未だに残って、出て行く事ができない人々が忘れ去られたような存在になってしまった。ニューオーリンズは異国情緒の魅力的な街ではあるが、彼らのことを忘れてはならない。遅れている復興も必ずやり遂げなくてはならない。これは、よその国のドラマの中の話だとは思えません。ストリップバーの個室で、上陸休暇中のピーター・カープ3等兵曹が射殺遺体で見つかった。小型の銃で胸を撃たれており、遺体の側には特徴的な足跡があった。目撃者は見つからなかったが、裏口のオートロックが無効になるようにしてあり、犯人は内部に協力者がいたようだ。ブロディにかつての婚約者ジェームズが現れ、ラサールが何かと詮索する。カープは同僚2名と一緒に外出し、途中でいなくなったという。カープの上官は、カープの勤務態度に問題があり、そもそもなぜ海軍に入隊したのかも判らないという。遺体から採取された繊維は、ダンサーが身につけている飾りの羽と判った。ダンサーのペギーは、カープと個室で2人だけになったことを認める。カープは酷く酔っており、元は医学生で医者になるつもりだったと言っていたという。そして、無理な要求をしてきたので他の女の子を呼んでくると言って一人にしたという。調べるとカープは確かに医学部に通っていたが、退学の経緯についての資料がなくなっていた。セバスチャンが取り出された銃弾の破片を復元し、2発同時に発射されていた事を掴む。恐らく、古い銃が高温高湿の屋外にあったものと思われ、さらに、線状痕から過去2件の未解決殺人事件でも使われていた事がわかった。殺されたのはどちらも一般人で、トッド・フォーリーと、ライアン・キャッシュだった。ラサールの古巣の警察で事件について調べると、キャッシュは麻薬関係の抗争で殺人を犯し、逮捕されたが結局起訴されなかった。ブロディはしつこく連絡を取ってくるジェームズと会い、今は友人として近況報告をするつもりだったが、一夜を共にしてしまう。カープが医学部を退学したのは、同級生から性的暴行で訴えられたからだった。しかし、相手が訴えを取り下げたため、海軍に入るときにはそのことは知られなかった。セバスチャンは、現場の足跡に特定のコケが付着していたとして、その生育場所を絞り込む。そこはハリケーン・カトリーナで酷く被害を受け、未だに復興しておらず、生活に困った住民らやホームレスらがママTと呼ばれる女性の食事の炊き出しを受けていた。現場を見たラサールは、建物の壁に殺されたトッド・フォーリー、ライアン・キャッシュ、ピーター・カープの名前が書き込まれているのを見つける。それらは別の人物によって書かれたと見られ、殺しのターゲットのように思われる。もう一人ケヴィン・ヘラーという名前を見つけ、これから狙われるかもしれないので、身柄の確保を急ぐ。殺されたフォーリーやキャッシュの経歴が判明し、いずれも犯罪を犯しているのに証拠の不備や取引などによって、起訴されていなかった。これはカープと同じ状況で、犯人は自らの手で正義を行ったように見える。ヘラーについては、女性問題で男を殴り殺したという疑いが持たれていた。しかし、ヘラーは自分は犯人ではなく、人違いだと言い、NCISの保護を必要ないと断る。プライドはヘラーが殺したと言われる被害者がママTの息子、テレンス・コームズだと気づき、再度会いに行く。ママTは、息子の事件を警察がまともに捜査せず、地域は荒れ、犯罪が起きても誰も来てくれないという。人々は自分の身を守しかなく、いつしか壁に書かれた名前の人物が死んだという。ヘラーは目撃者が特定したものの、証拠不十分で釈放された。その名前を壁に書いたのは自分だという。ヘラーが疑いを持たれたフェド・バーを再度調べると、屋根裏に「アンダーカバー・クラブ」の入店タグが見つかる。そこはゲイクラブで、ヘラーは来店していたことを公にできなかったという。ヘラーはママTにアリバイがあることを説明し、ママTは暗殺者の名前を明かす。人々の痛みを知り、正義を下していたのはホームレスのブギ・ダウン・ボブだった。カープについては、ストリップクラブに現れたのを地元の女の子が情報を回し、ボブまで届いたらしい。凶器の銃も見つかり、地元警察も今後、ママTの息子を殺した犯人を捜すのに本腰を入れるという。ブロディの元婚約者ジェームズはジャーナリストで、結婚式の直前に電話一本で戦場に飛んで行ってしまった。ブロディも仕事が大事だった。久しぶりに会いに来たジェームズは次はドバイに行くという。ブロディは今は精神科医ウィルキンスとのデートを楽しんでいる。ブロディやりますな~元彼はイギリス人ですね。セクシーだ。一方で、花を贈りデザートを作ってくれる知的な男性ともデート。NCISシリーズの女性キャラでここまで恋愛模様を見せてくれるのは彼女だけかな。ロレッタもそうでしょうし、ニューオーリンズは男性よりも女性が積極的なイメージですね。事件の方は多少無理がありましたが、復興が遅れている現状を描く点では意味があったかな。犯人は義侠心で殺しをしているのかな。そこは必殺仕事人ではありませんでした。ところで個人的に受けたのは、セバスチャンに「コミコン行ったことないでしょ」と言われたプライドですね。スコット・バクラは「Quantum Leap」やスタートレックの関係でコミコンには参加していますって。本当はセバスチャンよりも、ずっとずっとその分野には詳しいというか、モノホンなんだぞというところでにやりとさせられました。
February 29, 2016
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『仮面夫婦』マクギーとビショップが?!というので視聴者を引きつけたかったのでしょうが、まあ他意はないでしょうね。ごくごく普通のエピソードだったと思います。撮影場所は「デスパレートな妻たち」のあの町並みでしょうか。ギブスは2年前に武器庫盗難事件で関わったことのある、ニュートン少佐から要請があったため会いに行くという。ニュートン少佐はレジューンで勤務していたとき、犯人には共犯がいると主張しており、個人的に捜査を続けていた。NCISには働きたいという希望を伝えてきていた。たまたまクアンティコに来ているというので出向いてみると、死亡したという。現場ではジョギングの途中に転落死したように見えるが、ギブスは慎重に捜査する事にする。レジューンからクアンティコに異動した者を探すと、ニュートンが共犯者として追っていた、ラムジー・ディロン特務曹長がいた。現在はクアンティコの武器庫で勤務しているというので話を聞くことにする。しかし、昨夜はアリバイがあった。ニュートンのジョギング用ブレスレットの記録を調べると、ニュートンはジョギング途中で450メートル離れた場所で見つかっていた。やはり転落死に見せかけた殺人事件と思われる。ニュートンが宿泊していたホテルで見つかった、証拠と思われるプラスティックのナイフからは、ローレン・ハドソンという女性の指紋が検出された。ローレンの夫はクアンティコの兵站部で働くディーン・ハドソン大尉で、ハドソンは2年前にレジューンで勤務していた。ギブスとトニーがハドソン夫妻の自宅を訪ねると、ニュートンとはしばらく会っていないという。ギブスは2人の様子に、「何か隠している」という。マクギーはハドソン夫妻が事件当日に、基地のレストランでニュートンと出会っていた事実を掴む。ニュートンは何かを察して、ローレンの使ったナイフを持ち帰っていた。ギブスはハドソン夫妻の家の向かいに、マクギーとビショップを夫婦として潜入させることにする。ローレンは、ベセスダの裕福な家庭の出身で、ディーンとは5年前に結婚、父親が死亡し、多額の遺産を相続していた。マクギーは自宅で仕事をしているシステムエンジニアとしてローレンに接し、ビショップはディーンと同じ兵站部に転勤してきたという事になっていた。ディーンは早速ビショップに声をかける。ギブスはローレンの実家の弁護士を呼び話を聞く。ローレンの父親は2人の結婚に反対だったようだ。潜入中のビショップは、マクギーが内緒にしていたサプライズ旅行の事をジェイクにばらした事で、マクギーに立腹していた。夫婦は問題を抱えているという。アビーは、ローレンが引っ越しで運転免許を書き換えた事に注目し、その写真が別人であることに気づく。指紋も一致せず、別人がローレンになりすましているという。さらに、ディーンはまもなく除隊し、ハドソン夫妻は海外に逃亡しようとしているという。マクギーが外出したローレンを追っている間に、ビショップは留守宅となったハドソンの家に侵入する。ビショップは、ローレンの本名がリタ・アップルゲイトという事を掴むが、マクギーは自分がNCIS捜査官であることを「ローレン」に知られてしまった。ビショップが送りつけられた段ボール箱の中から、真空パックで梱包された遺体を見つけた頃、ディーンが帰宅してビショップを襲う。ビショップが必死に抵抗する中、現場に急行したギブスとトニーがハドソンを捕らえる。ハドソンはリタと出会い、遺産を相続したローレンを殺してホルムアルデヒドで処理して遺体を運んだ。リタは取引に応じるという。ビショップは、サプライズ旅行はキャンセルしたという。どうせ、ジェイクはアジアのどこかに出張だったので、行くことはできなかった。トニーは急に思い立ち、自分のルーツ探しのために、DNAによる祖先捜しを行った。その結果、イギリスのアーチボルド・ドラモンド伯爵だというが、その人物は詐欺師で切り裂きジャックだという話もあると知り、イギリスを訪れるのはやめたという。トニーが自分のツール探しを行った事は、ちょっと寂しさを感じましたね。切なかった。身内は高齢のシニアだけ、これから子供を持つことも無理、ゾーイとは上手く行っていない。母方のいとこがイギリスにいるものの、自分が何者かを知りたいという気持ちは理解できます。この手のビジネスは眉唾ですね。それにしても、ディノッゾ家のルーツが詐欺師であれば、しゃれになりません。これ以上知りたければもっと金を払えということでは、詐欺まがいでしょう。ダッキーに聞きに行ったのは良かったが、できればもう一ひねりして欲しかったです。悲しいかな、私にはトニーのイギリスアクセントが判らなかった。「そんなしゃべり方をするなら、撃ってやるぞ」勉強不足です。(汗)ビショップとジェイクの関係がうまく行っていないというのは、伏線なのかな。マクギーとくっつけるのは辞めて欲しいですが、ジェイミー・バンバーを出演させるのが難しいというなら残念ですね。か細いビショップがハドソンと互角に戦って、ハサミで撃退するというのは、いくらなんでもできすぎですね。ただまあ、幸せそうな隣人に秘密が!という「デス妻」のパロディは面白いので、もっとふくらませても良かったと思います。
February 27, 2016
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調子に乗ってきた、という感じですね。ストーリーはガンガン先に進んでいきます。リズとレッドのクライム・デュオも痛快というと語弊がありますが、魅力たっぷりですね。レッドはリズに、ウェンディゴという殺し屋がやってくるので逃げろと告げる。ウェンディゴは正体不明の暗殺者で、結社に雇われたのではなく、正義を行う自警団的な存在として、社会の悪を制裁する。どうやらリズはその標的にされたようだ。レッドはレスラーに情報を渡して、リズを守ってくれと頼む。レスラーはアラムらに捜査を命じ、自らはリズを巡るFBIとCIAに対する聴聞会に出かけていく。逃亡のため車に乗り込もうとしたリズが狙撃され、間一髪逃げ延びる。ウェンディゴを調べたアラムは、ウェンディゴの使う銃の制作者がザッカリー・オトゥールこと、ゼッドだとレッドに告げる。聴聞会を取り仕切る委員長は国家安全保障アドバイザーのローレル・ヒッチンで、結社の存在やフルクラムなどについてレスラーに尋ねる。元パートナーのリズが無実かどうかを問われて、レスラーは彼女がテロリストでないことは裁判を行えば明白だと答える。CIAのコツィオパロス局長は、フルクラムは史上最悪の偽造文書だと切って捨て、リズはロシアの潜入スパイで、ロシアが新たな冷戦を引き起こすためにテロを行ったと答える。リズは自分が狙撃された現場を調べるナヴァービに連絡し、ウェンディゴが使う手作りの弾丸を見つけさせる。今すぐ出頭しなさいというナヴァービに、リズは人の罪は被らないと答える。レッドとリズはゼッドを訪ね、ウェンディゴの居場所を聞き出す。奇襲を受けたウェンディゴは脱出し、ビルの屋上から飛び移る。ビルの壁にしがみつくウェンディゴは自分でなくても、他にもっと殺しにやってくると言ってレッドに突き落とされる。ウェンディゴのパソコンはアラムの元に届けられ、リズの殺人広告を調べる。闇サイトでは、リズには70万ドルの賞金がかけられ、殺して証拠を示せば誰でも賞金を得られるという。誰かが殺人依頼を掲載すると、それに同調した人々がクラウドファンディングで、賞金が寄付される。そのサイトを閉じる事も難しいという。依頼したのは「アリオク・ケイン」と名乗っていた。レッドはデンベから連絡があったというが、現れたのはヴァルガス一人だった。ヴァルガスはデンベが死んだと嘘をつき、レッドは逃亡のために飛行機を用意するように命じる。リズはゼッドが闇サイトを見ていたと思いだし、レッドとゼッドの所へ戻る。レッドたちがウェンディゴを始末すれば、ライバルが減ると思って情報を漏らしたのだろう。ゼッドはサイトを作った人物の名をあげる。その情報をすぐにアラムに伝えたところ、ギャビン・デルガドというわかりFBIが逮捕する。アラムはナヴァービに代わって、ギャヴィンを尋問し、リズの殺人依頼を削除するヒントを得る。リズとレッドが飛行場に到着すると、ヴァルガスに呼び出されたマティアスが待ち構えていた。マティアスはリズを殺すとナイフを押しつけてレッドを脅す。その時、傷を負ったデンベが現れ2人を救う。レッドはヴァルガスを撃ち殺す。マティアスは逃亡し、レッドはデンベを手当てするために医療施設に送る。アラムはギャヴィンから情報を得たものの、サイト削除までは行かず、アリオク・ケインも見つからない。どうしてもリズの名前を削除するなら、死ぬしかないと言われ、レッドはミスター・キャプランを呼び、リズの死を偽装し、メディアに情報を流す。アラムが殺したのはウェンディゴであると情報をアップすると、ウェンディゴの口座に金が支払われる。その時のメールで、アリオク・ケインの情報がわかり、レッドとリズはその家を訪ねる。アリオク・ケインは、まだティーンズのブレアで、母親がCIA爆破事件の時に死亡して、リズを恨んでいたという。リズは自分は無関係で殺していないと訴え、自分の名前をサイトから消してくれなければ母親の真犯人捜しができないという。ブレアはリズの頼みを受け入れる。委員会から戻ってきたレスラーは、アラムらの独断を認め、一刻も早くリズを逮捕しなければ危険だという。ヒッチン委員長は、コツィオパロス局長を伴いレスラーのオフィスに現れる。リズの調査は続行されるが、今後はFBIとCIAでリズとレッドに関する情報を共有するようにと念を押す。レスラーはCIAに情報を提供するつもりはないというが、大統領も望んでいるという。トムはすっかりサットンに取り入り、パーティに参加する。サットンにつきまとう男を追い返したトムは、サットンが闇ボクシングで約束を破り八百長をしなかったため、脅されているという話を聞き出す。相手はロシアのギャングが絡んでいてサットンにはどうにもならない。トムはこれからは自分が話をつけてやると言い、脅した男を殺して、サットンを驚かせる。ヒッチンはHawaii Five-Oのマクギャレット・ママでしたね。姿を消している間に、こちらにいたか。いろいろ突っ込みたくなりますが、アクションはさすがでした。あのビルに飛び移るシーンとか、落ちるシーンとかどうやって撮影したんだろう。容赦なくバンバン殺していくレッドもいつも通りで、その反面デンベに愛情を注ぐシーン、レスラーにリズを守ってくれと哀願するシーンなど、レッドのしたい放題なのが良いです。(笑)デンベどうやって戻ってきたのか、不屈の精神力でしたね。ヴァルガスは詰めが甘かったということか。レスラーが委員会で堂々とリズに対する信頼を述べるシーンも良かった。うさんくさいネズミのようなコツィオパロス局長との対比が際立ちます。といっても、デイヴィッド・ストラットハイムは大ベテランの俳優さんですけどね。今後はネズミ局長からどうやってリズを守るのか、レスラーの内なる葛藤が見物です。アラムにハグされたのは秀逸。「もうハグするなよ」って、最高です。とにかく、アラムはおいしい役所ですね。トムは本当に得意中の得意の仕事を得て、カラクルトを追う手がかりを掴んだ。最初はそういう風にリズに近づいたのでしょうね。リズへの愛は間違いないのでしょうが、やはりダークサイドが自分の居場所と考えるのかどうか、今後の2人の関係にも関わってくるように思いました。
February 24, 2016
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今シーズンの本筋エピで、しっかりしたこういう展開は好きです。暴走するキング?さて、DEAの捜査官はBONESのウェンデル君の彼女ですね。なかなかの存在感じゃないでしょうか。プライドは、チャールストンで殺されたフレディ・バーロウ医師の捜査現場に単独で現れる。明らかに捜査管轄外だが、プライドは執念で追っているポール・ジェンクスとの繋がりを察したからだった。現地警察は連続している押し入り強盗の犯行だろうというが、プライドはジェンクスがそれを真似てバーロウと同宿者を殺しているという。バーロウの携帯のSIMカードを密かに持ち帰ったプライドは、パットンに分析を頼む。プライドは心配していたラサールとブロディに、捜査の進捗状況を初めて話す。ジェンクスは、犯罪シンジケート、ブルサードの関係者2人を殺しながら逃亡していると思われる。それらの関係者はジェンクスをかくまったり、逃亡を助けたりしていたらしい。殺された一人の保険金がバーロウに支払われていた事から、プライドは注目したが、バーロウは無期限の休暇に出ていた。それらの犯行が全てジェンクスによるのかどうか、証拠は確実ではなく、ラサールとブロディは捜査に加わる事になった。ロレッタは、チャールストンの検死官から情報を得て、バーロウを撃った弾の線状痕をジェンクスの関わったと思われる2件の弾と比べるが、一致しなかった。バーロウの携帯から、殺された朝に7回通話があった無料診療所にラサールらが向かうが、バーロウと犯罪を結びつける証言は得られなかった。パットンはSIMカードを調べ、ルイジアナ州スライデル刑務所からメールが送られている事を突き止める。内容は「ジェンクスは怪しい。2人とも手を引け。」というものだった。携帯を持っていたのは、海軍関係者の爆破事件で犯人として逮捕されたフランク・ブルサードだった。フランクはジェンクスに犯人に陥れられ、来月から裁判が始まろうとしていた。プライドはジェンクスの情報を提供する代わりに、薬物関係の容疑を取り下げるという取引を要求される。ブルサード一家から距離を置き、真っ当に暮らしたいと言っていたサーシャ・ブルサードは、フランクが出所したら自分が襲われるかも知れないという。プライドは身の安全を図ると約束するが、サーシャは拒否する。バーロウの遺体を引き取って調べたところ、喉や肺の内部に化学やけどのようなものがあるという。その成分はオキシコドンで、バーロウが依存症だったというよりも、長時間気体を吸い込んだようだ。ということは、バーロウは麻薬製造に関係していたのか。フランクが刑務所で殺されたという知らせが入り、ブロディが犯人だという男の話を聞くが、誰かに雇われて犯人になりすましている疑いがあった。男は口を割らない。パットンは無料診療所に届くオキシコドンが、患者の数をはるかに上回っていたという証拠をつかみ、プライドらが再度診療所に向かうともぬけの殻だった。NCISはそこで、資料を持ち出そうとしている女性を逮捕する。しかし女性は、ATFの潜入捜査官のソーニャ・パーシーだった。半年以上潜入して、ギャングが扱う薬物を追っていたが、NCISの関与で診療所は消えた。ジェンクスの事は知っているという。バーロウ自身は、診療所を隠れ蓑にしてオキシコドンを流していた事を数日前に知り、姿を消したという。ブルサードが消滅した後、ジェンクスは闇ビジネスを自分が牛耳ろうとし、フランクがそれを取り戻そうとしたのか。NCISはソーニャの協力を求める。ジェンクスには「レオーネ」という資金提供者がいたらしい。バーロウから検出された薬物は、市内に出回っており、6カ所の無料診療所が取引に使われたようだ。ソーニャの資料を見ていたブロディは、フランクを殺したという男と一緒にいた看守ローナが共犯者だと気づく。すぐさまローナの自宅を調べたところ、家を出た直後だった。プライドは客を装ってローナに薬物を買いたいと申し込む事にする。そのころ、ローナはサーシャの家に侵入し、サーシャを殺そうとしていた。プライドはサーシャが反撃してローナを撃ち殺したところに到着し、事情を聞く。ローナの携帯には「終わったか?」というメッセージがあり、プライドはローナに代わって返事を送る。薬物取引に使われた無料診療所は全て引き払われ、背後にラテンデール・グループというダミー会社が関与していることが判る。この事件の背後には大金が動いている。ローナの携帯に返信があり、NCISは埠頭ちかくの倉庫に向かう。そこではオキシコドンの運び出しが行われており、ジェンクスの姿は見えなかった。NCISが突撃して男たちを逮捕し、プライドは逃げる輸送車を追うが、車の運転席にいたのはソーニャだった。ギャングの命令で運転することになり、ジェンクスは姿を消したという。こちらの捜査状況は漏れていたようだ。ソーニャの頼みで、プライドはそのままソーニャを行かせる。プライドは「レオーネ」がラテンデール・グループの社章のライオンの事だと気づく。その会社こそ、サーシャ・ブルサードの持ち会社だった。ソーニャはサーシャが関与しているという証拠を手に入れるために、まだ待つことが必要だとプライドに話す。サーシャについては、まあそんなものだろうと言う気もしました。最初から怪しかったですものね。ただ、屈強な看守を一人で倒したのはちょっと違和感がありましたね。日頃から修羅場をくぐっていたということかな。あるいは、ローナがサーシャを襲うのは、サーシャは事前に判っていたとか。そうすれば、サーシャがジェンクスのターゲットになっていると見せかけることができますからね。生き残ったブルサード兄弟たちの間で、やはり縄張り争いがあって、サーシャはジェンクスを雇って兄たちを次々と陥れ、薬物で支配権を取り戻そうとした。でも、ジェンクスにプライドの手が及んだので、捕まるとこちらの情報を話してしまうので、逃亡させた。ローナのような、証人になる人物は自ら手を下して処分。空恐ろしい女です。ラストでサーシャが会っていた男は、何者か、というのは、シーズンフィナーレあたりで明かされるのでしょうね。本当の黒幕とか?意外な人、実はこれまでに出てきた人だったら面白いですね。ピアノを弾きながら考え事をするプライドはとてもすてきです。(笑)
February 22, 2016
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『長年の借り』テーマとしては目新しくなかったですが、ギブスの感情と彼を心配するチームの感情には納得できるものがありました。過去にけじめを付けて前に進むとか、新しい人生とか言っても、人間はそんなに柔軟でないのかも。最後はしんみりしました。ギブスはチームにDEAのミッチェル捜査官を連れてくる。ミッチェルはコール・グリーソン三等軍曹を捜していると言い、グリー村は長年追っている麻薬密売人のベンソン・ロングの逮捕について証拠を渡してくれるはずだったという。ロングはカリフォルニアから、いとこが住むDCに来ており、クアンティコ近くで新たに商売を始める様子を見せていた。軍人は様々な技術や経験をもっていることから、グリーソンもロングの勧誘を受けたようだ。しかし、約束をした日にグリーソンはミッチェルの前に現れなかった。ギブスはトニーにオフィスに残れと命じ、ミッチェルとロングのいとこロイの家に向かう。ロイの家では男たちが違法カードゲームをしているという話だったが、グリーソンは先週出ていたという。グリーソン自身は3週間の休暇を取り、旅行に行くと届け出ていた。マクギーはなれなれしいミッチェルの態度が気に入らず、トニーにギブスの行動に疑問を持つ。ロイから押収した銃からは薬物関係で服役したフィッシャー・ハイランドの指紋が出た。ハイランドはロイの家でカードに負け、自分の銃を渡しただけだという。ロングは薬物をさばくため、学校で行われるレイブの情報をハイランドに聞いたというので、現場を探すと、グリーソンの遺体が見つかる。トニーはミッチェルの経歴を調べ、ギブスの妻子がヘルナンデスに殺された時に、護衛をしていたNIS捜査官カート・ミッチェルだと気づく。トニーはギブスに、個人的な借りを返すためにミッチェルに協力しているのかと問いただし、俺にかまうなと拒否される。グリーソンを撃った銃はハイランドの銃とは一致せず、殺されたのはミッチェルと約束していた日よりも前で、死後3日だった。トニーはギブスがミッチェルを守るために自分の命も危険にさらすと考え、何とかギブスを現場から離れさせようとするが、ギブスは「我々の捜査だ」と言って聞かない。トニーとビショップは、ハイランドにもう一度ロイの家に行かせ、ある物を置いてくるように頼む。グリーソンの体に付着していた繊維は、アフガニスタン製の絨毯の繊維で、DCではロイが扱っている事がわかる。見つかったグリーソンの車からも、繊維が見つかり、グリーソンは車で絨毯を運ぼうとしていたのか。早速ミッチェルらが店に行き、ロイを問い詰めるが、ロイは引き出しから銃を取り出そうとしてマクギーに撃たれる。ロイはその後死亡し、ミッチェルはロイだけがロングを捕らえる手がかりだったのにと、マクギーを責める。アビーとダッキーは店の絨毯を調べ、薬物が巧妙に隠されているのを見つける。ロイはこうしてドラッグを密輸していたようだが、グリーソンが持ち出そうとした絨毯は見つかっていない。トニーはマクギーとビショップに、ミッチェルに関して秘密を打ち明ける。マクギーが調べたところ、ロングはギブスの妻子が住んでいたカリフォルニアのペンドルトン基地の近くで商売を始めており、ミッチェルの父を射殺したヘルナンデスはロングの手下だった事がわかる。トニーはギブスに、ロングも撃ち殺すつもりかと問い詰める。ギブスは今度は証拠を得て、公正に裁くつもりだと答えるが、ミッチェルは今にも暴走しそうな様子だった。ギブスはロイの家に向かったミッチェルを追い、ロングを殺しても何の結末も得られないと説得する。アビーは、ハイランドの持ち込んだカメラが電波妨害されているのを、解除しようとする。戻ってきたロングと対面したミッチェルは、ロングに銃を向ける。ロングはNCISもDEAも、逮捕に結びつける証拠を持っていないと高をくくり、俺を殺せるなら殺してみろと挑発する。ロングはグリーソンを殺した事も、ミッチェルの父親を殺すよう命令した事も認める。ミッチェルが銃をおろし、逮捕を諦めた時、トニーらが飛び込んできてロングを逮捕する。先ほどのロングの自白をカメラが録音していたのが証拠となり得る。ギブスは休みを取ってカリフォルニアに行くという。トニーは未だに自分に何も話してくれないギブスに向き合うが、ギブスは「お前はなぜここにいるのか」と問う。リーダーになれるチャンスがあったのに、トニーはDCに残った。ギブスは、NISに入ったのはシャノンとケリーの死があったからで、その理由は消えることはないという。ミッチェルの父親の散骨につきあった後、ギブスはかつて一家が住んでいた家を訪れる。そこには、親子の幸せな日々を物語る手形が残っていた。トニーがギブスの元を去らないのは、ドラマの都合だと思いますが(笑)、ああいわれると、本当に出て行く伏線みたいに見えますね。ちなみに、新スタートレックで、優秀なライカー副長がピカード艦長の元を去らなかった事を思い出します。伝説の艦長を尊敬し、その近くで仕えることは確かに本人は本望かも知れないが、組織全体の事を考えると、素直にキャリアを積んでいってくれる方が有益でしょう。ギブスは何度も赤毛の女性と結婚しましたが、結局最愛のシャノンとケリーを忘れることはなく、その責めをずっと負い続けてきた。ミッチェルの父親が殺されたことも責任を感じているが、復讐心に燃えて敵を討つだけでは結局何も得られなかったということは、自分の経験で判っており、ミッチェルを正しく導く事で自分のつとめを果たしたいと思っていた。死線を彷徨ってギブスは変わったと言うけれど、やはりよって立つところは変わらず、それがあるからこそ、心の痛みから立ち直る事ができるのではないでしょうか。トニーがギブスの心を知らないわけはないですが、あえてトニーを突き放すのは自分の人生を歩めという事なのでしょうね。ギブスの影響力が大きすぎる事の良し悪しかな。ロバート・ネッパーという個性的なゲストだったのに、あまり生かされていなかったのは残念です。それに、隠しカメラの存在がなくても、ギブスらがワイヤを着けている可能性もあるし、今ひとつロングのキャラクターが不明瞭でしたね。過去あれだけレイノサ・カルテルを追及したのに、今になってとってつけた存在だからかな。
February 20, 2016
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リズの周りに頼れる男たちが一杯。でも、リズ本人は我が道を行く。レッドがだんだん骨抜きになっていくような気がします。やはりデンベがいないとだめなのかな。デンベがマティアス・ソロモンに誘拐されたと知ったレッドはコールにデンベの行方を捜すよう頼む。マティアスは元々CIAの下請けとしてエチオピアとエリトリアの国境紛争で暗躍したが、あまりの残虐行為を行ったため、CIAもマティアスを見限ったという。レッドとリズはアラムの家に上がり込み、「ジン」という女を捜して欲しいと頼む。ジンはクライアントの深い闇の欲望をや妄想を実現させる仕事を請け負っており、リズが殺人罪で無実であることを証明するために必要だという。アラムはレスラーにそのことを報告し、FBIはリズらの目的を探るためにジンについて捜査を始める。ジンは客が復讐を行うのを手伝っていた。クーパーはトムにカラクルトを探すようにいう。アラムは、ジンのクライアントがらみで、アゼリ・ファイナンシャルという会社が関わっている事を突き止める。しかも、そのオーナーでCEOのバフラム・バカーシュが2時間前から誘拐されたという。カラクルトは顔を整形して、国内に留まり、東部の犯罪組織にかくまわれているという。クーパーはトムに組織に潜入するよう求める。レッドによると、ジンのクライアントのうち、少なくとも2名は「結社」のメンバーで、その名前をジンから手に入れるという。レスラーに近づいたトムには、こちらから連絡してはいけないという。レスラーとナヴァービは、バフラムの息子で後継者のハミッドと会うが、現在ニューキャッスルという会社に買収される問題で話し合っており、誘拐される理由がわからないという。しかも、身代金の要求もまだなかった。ハミッドはレスラーに父を見つけて欲しいと頼む。アラムの協力でジンと会う約束を取り付けたリズは、見守っているレッドの目の前から連れ去られる。ジンは慎重にリズを扱い、要求を聞く。自分をはめた奴らに復讐したいというリズに、ジンは本気で望んでいないと見抜き、リズが望む別の人生をかなえるのなら協力するという。FBIはハミッドの姉ナシームに話を聞くが、ナシームは父と仕事の話はしないという。しかし、バフラムを捕らえていたのはナシームだった。ナシームは父への深い恨みを晴らそうとしていた。リズは別れ際にジンの靴に発信器を付けており、行き先を追う。リズはレッドに自分の望む人生について話す。愛する夫と娘の穏やかな生活。デンベは共に捕らわれていたヴァルガスと協力し、監禁場所から脱出する。しかしレッドの連絡先を手にしたデンベを、ヴァルガスが撃ち連絡先を奪って逃げる。ヴァルガスはマティアスの手下だった。ジンだと思われた女性は、幼い子供がいるアリスと判る。アリスは人の心を読む力に長けていて、ジンと知り合ってからは、「顔」として商売を行っていた。レッドはジンのバックアップがなくとも、独り立ちしてもっと儲けられるよう援助しようという。その代わり、ジンの情報をくれという。一方、ナシームは弟に会社を任せた父を酷く恨み、ジンとして闇の仕事で金を貯めて、父の会社を奪った。ニューキャッスルというのは、ナシームの会社だった。アラムはニューキャッスルとナシームの関係を突き止め、ナシームの豪邸にレスラーとナヴァービが急行する。トムはクーパーに潜入する事を承諾する。セレブな青年アッシャー・サットンが闇カジノに入り浸っている事から、自分もパーティ好きの派手な男になって近づくという。リズとレッドはFBIよりも先にナシームの家に到着し、貼り付けにされていたバフラムを助ける。レッドが911に連絡したことはレスラーらにも伝えられ、ナシームの家は地元警察とSWATが取り囲んだ。ナシームは実は男で、ゲイであることを父親に嫌われて無理矢理局部を切断され女の格好をさせられた。会社は本来自分が継ぐはずだったのに、弟が後継者となった。レッドはナシームに追っ手が近づいている事を告げ、顧客リストを手渡せばこの場から脱出させてやると申し出る。アリスがヘリで豪邸に到着すると、レッドとリズはナシームを置き去りにして飛び立つ。レスラーらは、レッドとリズが逃げようとしているのを察し後を追うが、レッドはナシームから受け取った革の手帳をレスラーに投げて寄こす。手帳からは1ページが破りとられていた。レスラーはリズが逃げているのではなく、何かを追っている事を気遣う。コールの知らせでデンベが捕らわれていた場所に赴いたレッドは、デンベの安否を心配する。トムは調子の良いサミュエルになりきり、アッシャーの目にとまり、行動を共にすることになった。リズはトムに電話し、一線を越えた自分には関わらないで欲しいという。トムは、リズを助けたいと言い、リズはまだ昔のままだと答える。レッドはデンベの事が心配で、リズに嘘をつかれても判らなくなってしまったのかな。リズが口にした別の人生とは、トムとリズがシーズン1の最初の頃に夢見ていた生活だったのでしょうね。レッドはそれを全面的に守りたかったが、犯罪のコンシェルジュ、レディントンとつるんでいればそれは夢のまた夢となるのは当然か。でも、トムは本気でそれを取り戻そうとしていますよね。さしあたっては、お得意の潜入捜査で腕を振るう。まるで水を得た魚のようです。クーパーはそれを判ってトムを利用しているのでしょうね。腹黒い奴。(笑)リズはそのことを知ったら、どう思うのかなあ。「やめて」と言っても、動き出したトムには逆効果ですね。純粋にリズを信じて崇める(笑)アラムがすばらしいです。レスラーは法律の枠内で自分の道を進んでいますが、結局はレッドとリズに守られているようで、このお互いに支え合う人間関係が堪りません。(笑)ヴァルガスは裏切ると思いました。デンベもやわになりましたね。
February 17, 2016
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2つの兄弟のそれぞれの辛い状況が心に染みいりました。まとまった感じのエピソードでしたね。幼いCJ少年の涙に、思わずもらい泣きしそうになりました。新兵募集官のマギー・バリンジャー兵曹が職場を出たところでひき逃げされた。どうやら、狙って轢いた可能性がある。マギーはCJとダニーの2人の里子を育てるシングルマザーで、慎ましい生活をしていた。ソーシャルワーカーのセントクロイが兄弟を迎えに来るが、規則で兄のダニーは施設へ、弟のCJは臨時の里親に引き取られる事になった。2人の母親は蒸発し、父親は不明。ダニーは少年院から出所した後、CJを預かっていたマギーに引き取られた。ラサールは兄弟が別れ別れにしないでほしいという。マギーは殺された日の朝、1時間遅刻し、動揺した様子だったという。セバスチャンが現場の証拠などから、加害者の車はグレーのセダンだと断定する。ロレッタはダニーと話し、プライドにやり直すチャンスを与えれば立ち直れる子だという。マギーの携帯の履歴から、地域の里親組合に対して強い不満を持っていたことがわかった。里親仲間によると、市から事業を請け負っている民間の福祉会社は、市から受け取った金を子供のために使わず、そのしわ寄せが子供たちに及んでいるという。その会社の窓口をしているのがセントクロイで、NCISは詐欺容疑でセントクロイを追及する。他の市からすでに起訴され、裁判手続き中のセントクロイは必要書類を処分していたが、マギーを殺してはいないという。しかし、身柄を拘束しようとするNCISの前でセントクロイは飛び降り自殺をしてしまう。その後セントクロイの昨夜のアリバイも確認された。ラサールは、同居している兄のケイドに誘われて、グループセラピーの施設に向かう。ケイドは調子が良いと言って、医師の診療を受けようとしない。ケイドは昔ラサールが恋心を抱いていたサヴァンナをラサールに引き合わせる。サヴァンナは今は施設でセラピストをしていた。ロレッタは、マギーの腕に1ヶ月ほど前に受けた防御創を見つける。プライドはキレやすいダニーに疑いの目を向けるが、ロレッタは自ら施設に同行しダニーからマギーの交際関係について尋ねる。ダニーはプライドの存在にかっとなって、逃げ出してしまう。マギーはダニーが働いているサンドイッチ店の店長と交際していたことが判る。まだ真剣ではないという事だったが、店長はマギーが里子たちのことを考えていたのではないかという。ブロディは、その店でセバスチャンが突き止めたグレーの車を前にしたダニーの写真を見つける。ダニーが配達のために乗り始めた車だったが、ダニーが施設から姿を消したという知らせが入る。ダニーのロッカーからは、ドラッグのPCPの密売人が使うロビン・フッドのスタンプが見つかった。ダニーはマギーに隠れて悪い仲間をつきあい始めたのか。セバスチャンは現場に落ちていたヘッドライトの破片に、車のタイヤの成分が付いていたという。市内にタイヤのリサイクル工場があり、ダニーの車の写真を見て、オーナーは従業員のブルの車だという。ブルは、薬物で刑務所に入り、3ヶ月前に出所していた。PCPも扱っていたという。ラサールの情報提供者の情報で、ロビン・フッドの拠点が判り突入すると、そこにダニーがいた。ダニーはドラッグの製造で働いていたが、ブルの居場所を吐こうとしない。何とブルは自分たち兄弟の実の父親だという。ブルはある日マギーの家に現れ、2人を連れ去ろうとした。マギーは争ったようだ。その後、父親はマギーの目を盗んで兄弟を訪れ、小遣いを渡したりしていたが、ダニーも金に困っているマギーのために助けたかったのだという。CJが学校からいなくなったという知らせが入り、プライドはダニーにブルの居場所を聞き出す。ブルは幼いCJにドラッグの運び屋をさせ、バス乗り場から州外に持ち出すつもりだった。バス乗り場で張り込んでいたNCISの前に、ブル親子が現れ、CJに銃を向ける。プライドの制止を無視してダニーが父親に命令されて車を横付けすると、ダニーはCJを乗せてブルを置き去りにして走り去る。ブルは逮捕され、プライドの尽力でダニーの薬物絡みの犯行は不起訴となった。マギーは本気で2人を養子にしようとしていたようだ。殺される日の朝、ブルに親権放棄の書類に署名してもらおうとしていた。ダニーはあと2週間で18才になり、その後はCJの法定後見人になるつもりだという。ロレッタはそれまで自分の家で兄弟を引き取るという。化学の知識に興味のあるダニーにモルグで働いてもらうつもりだ。ケイドの躁状態が酷くなり、やがて鬱がくる。心配したサヴァンナは病院に収容しなければならないという。幼い弟のために生きていくためには、違法なことに手を出さざるを得ないダニー。マギーの大きな愛を失って、ロレッタの助けがあるとはいえ、これからは心を入れ替えてがんばっていかなければならない。ラサールは機嫌の良い兄に不安を感じながらも、もしかしたら大丈夫かもと期待する。でもその期待はあっけなく裏切られて、また同じ事の繰り返しとなる。どちらもとても辛いし、2人の心情が判るような気がしました。どちらも、幸せが訪れるように祈るばかりです。サヴァンナ役の人、見覚えがありましたが、NCIS:LAでスピンオフをやろうとしたときに新チームのメンバーとして出てきた人でした。結局、成立しませんでしたが、ラサールとは兄を通じてこれからも接触があるだろうし、関係を深められそうですね。少なくとも相談できる相手ができたのは良かったと思いました。プライドは今回ダニーから憎まれる側でしたが、キャストの役割分担が上手く機能してドラマを掘り下げていたと思います。セントクロイの顛末は意外でした。
February 15, 2016
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『死の淵から』シーズンプレミア。とんでもない終わり方のその後を知りたいので、期待は高まりますが、予想通りの展開かな。今後の伏線みたいなものもあって、まあまあ、というところでしょうか。いずれにせよ、マイケル・ウェザリーの最後のシーズンとなりますし、注目したいですね。ルーク少年に撃たれたギブスは、戦艦ダニエル・ウェブスターの外科部門に搬送され緊急手術を受ける。胸に受けた銃弾が破裂して出血が多く危険な状態で、湾岸戦争を経験したベテラン外科医シリル・タフトが腕を振るう。ギブスの意識に、またフランクスが現れ語りかける。ギブスはまた過去を思い起こす。ヴァンス局長はトニーにコーリングのイラクで姿を消したダニエル・バッドを追えと命じる。生死の境を漂うギブスの前に、幼くして死んだ娘ケリーが現れ、過去を振り返ってばかりするのではなく、未来を見なければならない、チームの仲間は皆パパを頼りにしている、という。時代の変化を感じ、もうどうすればよいのか判らなくなったというギブスに、ケリーは悪い人はまだたくさんいる、戦ってと諭され、ギブスは安定を取り戻す。その後、トニーはドーニゲットの母親であるティーグ局員とバッドを追って、上海にいた。バッドの手下として働かせられていた子供たちもイラクから姿を消していた。上海の現地捜査官によると、コーリングは古いパソコン工場に拠点を置き、活動しているという。ギブスは退院すると予定よりも早く本部に顔を出す。その間、ヴァンスらはギブスに捜査状況を知らせないように気を遣っていた。ヴァンスはギブスにデスクワークで、チームをサポートしろと命じる。何も出来ないギブスは、刑務所に捕らえられているマシュー・ルソーを訪ね、情報を引き出そうとする。しかし、相変わらずルソーは応じないためギブスはその手にペンを突き刺して脅す。国防総省の局長から連絡があり、核弾頭を装備した北朝鮮の潜水艦が日本海に入ったという警報を得たという。詳細は確認中だが、すでに太平洋艦隊は戦闘準備を整えており、第3次世界大戦へ一触即発の危機だ、しかし、ドーニゲットのパソコンが北朝鮮と繋がっているという情報があったため、マクギーたちが急遽真相を調べる事になった。ドーニゲットのパソコンは、死後4ヶ月間、進行中の捜査に関連するタスクについては、現在も稼働中で、ドーニゲット本人によるセキュリティでハードディスクの中身を調べるのは難しい。ヴァンスはギブスに、ルソーが刑務所で自殺したと告げ、ギブスの行動を牽制する。トニーらは上海のCIAと協力して、パソコン工場に突入するつもりだったが間に合わず、3人で侵入する。そこにいたのは、ハッキングをしている若いメンバーでルークも含まれていた。NCISの突入に一味は自爆システムを稼働し、ルークは逃亡する。北朝鮮の潜水艦に対して、今や大統領の攻撃命令待ちとなっている。NCISでは、北朝鮮の信号が漏れ続けることに疑問を抱き、わざと信号を出しているのではないかという。ルソーを検視したダッキーは、自殺ではなく、刑務所内で殺され自殺を装ったらしいという。コーリングの協力者は刑務所にもいるということか。トニーは屋上から飛び降りようとしているルークを説得し、ギブスはまだ死んでいないという。ルークは信じず、罪悪感を持っていた。直接ギブスと話したルークは謝罪し、バッドが破壊した拠点以外に2カ所から、ハッキングを行い、中国人と会うといっていたと話す。北朝鮮は核弾頭の発射指示をだしていないと声明を出しているが、現場では真偽がわからず困惑している。マクギーは、ドーニゲットが国防総省のチャットルームを監視しており、犯人はそこから逆にNCISの入り口を見つけたという。ハッキングして警告システムに間違った信号を送ったようだ。北朝鮮が核弾頭を搭載したミサイルを発射したという信号が上がるが、それは中国人に売り込むための脅しだろう。2つめの発射信号がマクギーは逆にハッキングし、それを阻止することに成功する。携帯体制も解かれる。トニーはバッドを追い詰め、撃ち殺す。ティーグは他の任務に就くため、本部を去る。マクギーらは、息子の形見のパソコンをティーグに手渡す。ルークは少年院に入り、いずれ厚生施設を経て里親に引き取られるだろう。話し合おうというトニーに、ギブスは何も無いと言い、タフト医師に会いに行く。タフトも昇進するチャンスをあえて断り、開業も断念し、厳しい現場に戻ったという。息子を病気で失い立ち直るためだったというが、ギブスは「時代は変わった」という。このタフト医師のシーンが強調されていたので、戦艦の医療部門を宣伝したかったのか、あるいは役者さんとマーク・ハーモンが昔「シカゴ・ホープ」で競演したのか、と思いましたが、そうではなさそうですね。チームに背を向け、今のギブスは相談相手が欲しかったという事なのかな。ただ、このドクターは「M*A*S*H」のイメージらしい。ちなみに、ギブスは脚を撃たれたのだからせめて杖くらい突いていても良さそうでしたね。無理している感があまりなくて、この後予想される鎮痛剤依存になるとか、そういうものなさそう。さて、フランクスの上にケリーまで出てきて、いつまでも過去に死なせた人々へのこだわりを引きずるのはもう辞めた方が善いなと思います。あるいは潔く現場を去るか、チームリーダーとしての立場を変えるかですが、ショービジネスとするとそういう訳にもいかないのでしょうね。ただ、どういう形か知りませんが、当てにしていたトニーが去るとなると、これもまた難しそうですね。いずれにせよ、コーリングが完全に消えたわけでもなさそうですし、テロ組織は潰しても次々生まれてくるので、NCISの敵には困ることはありません。ネタとして北朝鮮を持ち出されたのは、そういうこともあるかも知れないという事だと思いますが、ミサイル発射騒ぎとなった昨今の状況では、ドラマだと言えない感じもしました。本当に核弾頭を積んだ潜水艦が日本海をうろうろしていたら、どうするのだろうか。ルークのこの先は、とても心配ですね。子供には罪はないという描き方は、いかにもアメリカのドラマだなと思いました。
February 13, 2016
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今週も見応えがあったな。やはり、それぞれのキャラクターが際だっていて、役割がはっきりしていました。ドラマ性が増しましたね。レッドは船の行き先を変更し、アメリカに戻るという。結社の局長は、レッドがフルクラムを持っていないと嘘をつき、結社のメンバーもいずれ公表されるだろう。局長のリーダーシップがあやしくなってきたところで、一気に攻めに回るという。そのことで、リズの潔白を証明させるつもりだ。レッドは巨大アグリビジネスを行っているヴァーディアント産業に攻撃をかけている「ロス・セガドレス」という、過激派農民グループをアイオワに訪ねる。ヴァーディアントは、遺伝子操作を行った穀物の種を世界中に供給して経済の基礎を押さえ、零細農民の生活を圧迫した。セガドレスはそのコーンのDNAゲノムデータを盗んだ。数十億ドルの価値のあるデータで、レッドはそれを横取りするという。実は、ヴァーディアントは結社の資金洗浄を行う手下でもあった。レスラーにトムが接触し、リズを助けたいと申し出る。レスラーはトムを信じられず、追い返す。FBIは、レッドとリズの行方を追い、2人が隠れていたコンテナの行き先を探る。レッドは落ち合うはずの場所にデンベがいない事から、人捜しのグレンにデンベを見つけるよう頼む。セガドレスのメンバーから、シルバーリッジの倉庫を爆破したイーライ・マチェットの行き先を尋ねたレッドは、ヴァーディアント社の社員、ガブリエル・コスタがマチェットに情報を流していた事を知る。レスラーらも、レッドの逃亡先とヴァーディアント産業の爆破事件との関連性を疑い、会社幹部に話を聞く。アラムがレッドの過去の記録と照合すると、スーザン・ハノーヴァーというCTOが関わりがあるという。フルクラムに彼女の名前があった。今回の爆破事件は、職員を殺しDNAデータを盗むなど、セガドレスの犯行手口とは異なるという。FBIは死亡した職員の中で、コスタの姿がないことから内部協力者ではないかと考える。リズとレッドはコスタの自宅を捜索して、証拠となる文書を手に入れる。リズはレスラーらがすぐ近くに迫っているのを知って、手を引くように電話する。レスラーはリズに出頭するように言うが、リズは自ら殺人の無実を晴らしたいという。コスタが社内文書の「ジェネシス計画」について、キャピタルフィードという研究所に送っていたことから、そちらにむかう。研究所中では、コスタやその仲間たちが殺されており、マチェットの姿はなかった。レッドはラボに遺されたDNAデータをコピーするようにリズに言うが、レッドたちを追ったレスラーたちが、一足遅れで研究所に近づいてきた。コピーは完了せず、2人はラボを後にするが、FBIはその研究所を借りていたのがマチェットで、マチェットがヴァーディアント産業と特許権侵害の裁判中であることを見つけ出す。ラボでは、ヴァーディアント産業が遺伝子操作したコーンを駆逐するウィルスを開発していた。アメリカでは9割がヴァーディアント産業のコーンの種を使っており、虫を使ってウィルスを蔓延させれば、あっという間に食糧難が起こり全世界に広がる。リズとレッドがレストランで作戦失敗について話をしていると、2人を捕まえようとする男が銃を向ける。リズはとっさに男を撃つが、そのままでは死んでしまうと、病院に送り届ける。男は潜入中の警官だった。FBIがマチェットを指名手配し、検問で引っかかったマチェットをレスラーとナヴァービが追う。コーン畑に逃げ込んだマチェットをレスラーが倒し、ウィルスの拡散は防がれた。リズはコスタから奪った資料をFBIに送り、シルバーリッジの倉庫を調べるように伝える。レスラーはスーザン・ハノーヴァーを訪ね、マチェットにセガドレスの犯行に見せかけてデータを奪っただけでなく、その後ウィルスを作って全世界のコーンを全滅させるつもりだったのでは、という。実はヴァーディアント産業は、その後のコーンの種をすでに開発しており、より高い値段で種を売り出すつもりだった。それが「ジェネシス計画」で、FBIにはすでに知らせてある。すぐにもシルバーリッジに家宅捜索が入るだろう。レッドは、結社の存続を望むなら、リズの潔白を証明して局長を引き渡せ、これは宣戦布告だとハノーヴァーに告げる。リズは、警官を撃ち罪を重ねて、一線を越えてしまったという。レッドは良い人間にも悪いことは起きると、現実を受け入れるようにいう。レスラーは左遷されたクーパーにトムと会った事を話す。クーパーは、レスラーが直感に従って、トムを信じなかった事を評価する一方、自らトムに会いに行く。クーパーはカタクルトのファイルをトムに手渡す。デンベのところに連れてこられたのは、ミスター・ヴァルガスですかね。シーズン2で闇臓器移植したコヴィントン医師のエピソードに出てきた人。マティアスもデンベの口を割らせたければ、それこそ娘や孫を連れてくれば良いのに、ずいぶん手間をかけますね。レッドが苦手なグレンが大活躍してデンベの行方を捜すのは楽しかったけれど、デンベについては心配です。レッドが自らデンベを奪還する事になるのか、その前にレッドの宣戦布告がマティアスにどう受け取られるのか、早く見たいですね。リズがどんどんダークサイドに落ちて、レッド側の人間になっていくというのは興味深かったです。必死でそうなりたくないと、警官を助けたり、レスラーに情報を渡したり。アラムもリズはそういう人じゃないと信じているし、元悪党で今はすっかり善い人の顔をしているトムまでも、レスラーに「君だってリズがロシアのスパイだなんて信じていないだろう。君はリズのことが気にかかるのだな。」とまで言うし、おいしい台詞が一杯です。クーパーは閑職で甘んじるのかと思ったら、こちらもダークサイドからの復活を狙っているのかな。高潔なレスラーの手を汚すことはさせないが、トムのような極悪人なら何でもさせようという。今のトムは、リズへの愛だけは本物ですからね、彼女のためなら何でもするでしょう。必死で汗を流す若手の裏に、腹黒いおじさん2人という感じですね。(笑)ただ、シーズン1の頃のレッドとはずいぶん印象が変わりましたけど。
February 10, 2016
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ニューオーリンズらしさが楽しめる、マルディグラ。フランス語で「太った火曜日」を意味するカーニバルの最終日まで、3週間の間パーティやパレードが行われ…という事など、wikiを読んでいると、代表的な要素は今回のエピソードの中に描かれているようですね。あのビースを投げるのは、USJのカーニバルパレードの元ネタなのかな。マルディグラで盛り上がる深夜の路地で、トゥーサン・パトリース兵曹が殺された。腹と胸を刺されているが、物取りの犯行ではなさそうだ。酔った観光客が、道化仮面の男に追われていたところを目撃していた。腕に仮面パーティが行われているクラブのスタンプがあったことから聞き込みを行うと、兵曹が2階のVIPルームから出てきて、男とけんかしていたという。VIPルームには、血痕がありここで刺されたと見られる。NCISはガラスの破片も回収する。トゥーサンの妻がクラブに現れ、最近不規則な外出が多くなった夫を心配し、携帯のアプリで行き先を追跡したという。トゥーサンは、イラクから戻って薬物依存となり、薬を絶って3年経っていた。それなのに、こういう場にいたと知り、さらに殺されたと聞いて肩を落とす。プライドはトゥーサンが家から乗っていった車の行方を捜す。検視で、死亡時間は真夜中で、最初に腹を刺され、路地で胸にとどめをさされたことが判る。プライドはこの時期、刑務所に入っている父カシアスの保釈申し立てについて、厳しい態度を取っている。自分が口添えすれば、有利になるからだ。娘のローレルが戻ってきて、友人を訪ねるというが、プライドはローレルが嘘をついていると考える。トゥーサンがけんかした相手は、かつてマリファナをさばいていたというラッセルと判るが、ラッセルはトゥーサンとぶつかってけんかしたが、争った時にはすでに血が流れていたという。SNSなどにアップされた画像を探すと、確かに証言通りトゥーサンは血を流していて、手にガスマスクを持っていた。トゥーサンの車が乗り捨てられているのが見つかるが、トランクの中からは大量のガスボンベが見つかった。爆発物ではなく、医療用の麻酔イソフランと判る。それらは、前日に倉庫から盗まれたもので、NCISは使用目的を考える。トゥーサンの妻は、苦しい生活の中、夫は断薬施設でボランティアを始めていたという。そこで、結局また悪い人間に引き込まれ、薬を始めたようだという。イソフランは、他の倉庫でも盗まれており、大量に使うと人命を奪うという。ただ、他に高値で売れる薬をなぜ盗まなかったのか不思議だという。プライドはローレルが祖父を訪ねていたということを知り、二度と接触してはいけないという。ローレルは父が祖父のことを何も教えてくれないので、自分で調べて文通を始め、今は時々訪れていた。いくら禁止されても、父の命令には従わないという。ガスが盗まれた倉庫の防犯カメラに写っていた犯人の手の血管の映像などから、犯人は銀行強盗で服役していたシド・ローソンと判る。彼はトゥーサンと同じ断薬施設に通っていた。シドの自宅に向かうと、そこで覚醒剤を製造しており、ナイフを持って現れた。すぐさま捕らえようとするが、シドは「殺せと言われた」、「明日、強盗」と言い残し、急死してしまう。覚醒剤の過剰摂取による脳卒中が起こり、持っていたナイフはトゥーサンを殺した凶器と一致した。シドの関係者の中に、犯罪歴のあるマーヴ・ウィリアムズがいたため、プライドは刑務所に父を訪ねる。カシアスはマーヴが宝石強盗をすると言っていたという。VIPルームで見つかったガラス片は、スマホの望遠レンズの一部と判る。トゥーサンはシドを怪しみ、クラブまで追ったところ、シドはそこで何かを下見していたため争ったのだろう。シドがクラブの2階から覗いていたのは、向かいの商工会議所の建物で、そこでは美術館が寄付金集めのパーティをしていた。おそらく、マーヴらは着飾って集まるゲストが身につけている宝石などを麻酔を使って奪うつもりなのだろう。NCISはガスマスクを装備してパーティ会場に突入する。マーヴらは、犯行を行い逃亡しようとするが、パレードの人混みの中でNCISに捕らえられる。祖父と面会していたローレルに、プライドは子供の頃の楽しかったマルディグラの話を聞かせる。カシアスはカーニバルのキング、レックスになってくれと頼まれた事もあった。メインの捜査に関しては大味なところはいつもながらですが、やっとプライドの父カシアスが登場しましたね。相当な悪事を働いた父親らしく、娘に会わせたくない、というのも理解できるし、父の反対を押し切っても、祖父に会って話を聞きたいという娘の気持ちもわかります。彼は汚職警官だったのかな、自宅に金が届いたり、女性関係が派手で、妻は弱り果てて地球の裏側まで逃げていった。自宅に届いたキングケーキの中には切断された指が入っていた。(字幕で『キンケード』とありましたが、意味の上からもマルディグラのキングケーキの事じゃないでしょうか)だから、刑務所にいる方が父親のためだ、しかし数々の恐ろしい話もあるが、普通の父親らしいところもあった。娘に聞かせるなら、人間としての良い点も伝えてやりたい。父親役は大物、ステイシー・キーチでしたね。プライドの愛称が「キング」なのは、何となく判ったような気がしました。「レックス(Rex)」という最大のクルー(団体)があって、毎年一人が団体のモナークとして選ばれる。それはとても名誉なことで、レックスはラテン語の王の意味があり、「キング・オブ・カーニバル」として君臨する。プライド一家がニューオーリンズで特別な存在だった、という事が想像できますね。
February 8, 2016
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シーズンオープナーは前後編として見たら良いですね。2話とも力が入った、見応えのあるエピソードでした。レスラーがかっこよかったのは言うまでもなく、キャラクターがそれぞれ際立ってきて、ストーリーも骨太になってきたように思います。場を仕切るレッドも、今回は特にしゃべりまくりましたね。前話の続き。ロシア大使館に駆け込んだリズは、潜入捜査中のマーシャ・ロストヴァだと主張するが、リズが大使館側もFBI捜査官であることを知っていて、まともに受け取ろうとしない。レスラーはロシア大使館に突入する勢いだが、国務省からは撤退命令が出る。それでもレスラーは動かない。レッドはロシア大使の女性スキャンダルをネタに脅しながら、CIA分析部の爆破や、司法長官暗殺などにロシアが絡んでいるという憶測があるという。レッドはリズの処分について担当する者の名前を教えるように要求する。リズもカタクルトがロシアを裏切り、ロシア政府に「結社」が濡れ衣を着せて、アメリカとの間に再び冷戦を引き起こそうとしていると話す。クレムリンの上層部の命令が下り、リズはロシアへ移動されることになったというが、リズは国を出たら亡命扱いとなると拒む。受け入れなければ、リズはFBIに逮捕される。リズを乗せた車列が大使館を出ようとするが、その命令を下したのは結社の一員で、カタクルトが入国できるように手配したウラジミール・ヴィツィンであると知ったレッドは、車の前に立ちはだかるレスラーに電話する。リズは空港に向かう途中で結社の手下に連れ去られるはずだ。レスラーは車列を追いかけ、リズの車に自分の車をぶつけて止める。護衛の男たちと撃ち合いになり、リズは男を撃ってレスラーを助け、レスラーが戦っている間にその場から去る。クーパーは、副長官の温情で起訴を取り下げ、穏便に退職することを勧められるが、あえて裁判を選び、閑職に追いやられる事を選ぶ。レッドはリズをなじみのチューイの店に呼び出し、店内の客を人質に取って立てこもる。通報により駆けつけたレスラーらに、レッドは脱出するための手段とマーヴィン・ジェラードを寄こせと要求する。ジェラードは優秀な弁護士だったが、息子を巡る問題で道を誤りやみ社会の悪徳弁護士となった。今は刑務所に入っており、レスラーは呼び出したジェラードにマイクを付けて店内に送り込む。レッドは時間稼ぎをしてジェラードにフルクラムを見せ法律の穴を探すようにいう。外では、店内に突入するべきか判断が求められていたが、レスラーは通報がレッド本人が行った事に気づき、すぐに突入するように決断する。その頃、レッドは客を安全な場所に集め、自分たちはチューイの秘密のエレベーターを使って地下から逃亡する。人質を取ったのは、ジェラードを脱獄させるためで、ジェラードの婚約者を伴い、タヒチのレッドの隠れ場所に行くようにいう。リズはチューイの店で襲われそうになって、男に逆ギレしてしまい、反省する。2人は船でアメリカを出る。レスラーはジェラードの役割に注目する。リズの車の運転手は病院で手当を受けていたが、マティアスに殺された。マティアスは捕らえていたデンベを拷問し、レッドの行き先を問う。レスラーの前に逃亡していたトムが現れ、話があるという。もー、とにかくレスラーがかっこいい。FBI捜査官が、ロシア大使館の意味を知らないはずはないでしょうが、猪突猛進の勢いで踏み込もうとするところ、出てきた車の前で銃を構えるところ、野獣のように戦うところ、チームにリーダーシップを見せるところetc.、やっとまともに扱ってもらえてうれしいです。最後のトムはお約束でしょうね。トムもレスラーのターゲットの一人ですが、敵味方がリズのために協力するという場面も今後見られるのでしょうね。一方、リズがどんどんダークサイドに入っていく(追い込まれていく)描写は、ヒロインとして見応えがあります。レッドもそんなリズを導こうとしていますが、今回は特にロマンチックでしたね。「あれはポラリス。船乗りが家に戻るのに目印にする。私も君を見ると、戻るべき場所への目印にする。ホームが見える。」犯罪のコンシェルジュであるレッドにとって、FBIに追われることなど、何でもない。逃げ道はいくらでも用意してあるが、リズを伴うことでレッドなりの「大義」を見失うことはない、ということですね。結社側(マティアス)の反撃に遭い、レッドも苦しい立場に立たされたようですが、この先、同情を寄せるジェラードを使って次の作戦を練るのでしょうか。それにしても、デンベと連絡が取れない事を気にしないのかな。デンベがいなくても、彼一人で相当なことができるという事ですが、やはり彼の腹心ですからね。マティアスは律儀に孫に解毒剤を与えたのですね。デンベが拷問に屈するとは思わないですが、さて、レッドにマティアスの魔の手は届くのかどうか。デンベは早く助かって欲しいです。クーパーはもうこのままフェイドアウトでも良いけれど、刑事司法情報サービスで事態を打開するヒントを手に入れるのかな。
February 3, 2016
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やっと、ブロディの過去が触れられるのですね。いつも背筋を伸ばして、弱点などなさそうなブロディですが、彼女には言いたくない過去があった。シーズン1の半ばを過ぎて、意外と早く取り上げられたなという印象です。ところで、タイトルはよく見かける言い回し「願い事をするときは気をつけろ。(それが本当になるかも知れないから)」というものですが、これは誰の願い事だったのか。パック将軍が裁判所に出廷するのを警護する任務についていたブロディは、裁判所の前で抗議活動をしている人々に神経を尖らせる。気になる男に注意を向けた直後、一緒に警護任務についていたオースティン・ハケット捜査官が何者かに狙撃された。現場は混乱したが、将軍は無事だった。集まっていたのは、造船所の従業員たちが所属する労働組合のメンバーで、海軍が事業移転でニューオーリンズを引き払う事で仕事を失う事を抗議していた。パットンは、組合員たちのメールをチェックし、パック将軍の写真にターゲットを書き込んだメールを見つける。組合本部から発信されており、狙撃があったときに、組合長は裁判所内にいた。さっそく捜査にあたろうとするブロディを、警護チームのリーダー、アンソンが止め、事後面接が必要だという。アンソンは、ヴァンス局長から命令を受け、ブロディの経歴、過去についてチェックすると要求する。ブロディがUSSモールトリーに乗船勤務していたとき、5人の死者を出した自爆事件を止められなかった事を重視していたのだった。アンソンはその時の事件で戦友2人を失っており、ブロディは爆弾を身につけた犯人を至近距離で向き合ったのに撃つことができなかった。ブロディはアンソンにかたくなな態度を取る。組合長がメールの存在は知っていたが、単なる鬱憤晴らしだと思い、放って置いたという。検視で、銃弾は狩猟用ライフルの弾であることがわかる。狙撃した場所はかなり離れた場所で、相当腕が立つ者でないと狙えない。パットンは組合員のメール分析を続け、20年以上狩猟免許を持っているシェイン・タッシュという男を見つけ出す。タッシュは将軍に良くない感情を持っていたが、殺してはいないという。アリバイも確認された。セバスチャンが犯行現場を再現して、改めて狙撃者が狙ったのは将軍ではなく、ハケット捜査官本人であることが判る。ハケット本人には、疑わしい過去はないが、今回の任務は出身地のニューオーリーンズに自ら志願したという。携帯の履歴から、前日の通話相手が判ってくる。ハケットと学生時代からの友人であるクレイン上院議員に話を聞く。クレインは、幼なじみのモークがハケットを恨んでいるかも知れないという。モークは札付きの悪で、ギャングに入ってからは、密輸業者に武器を流し、逮捕されたときにハケットが検察側の証人として証言した。それは構成を期待しての事だったが、現在仮出所しているモークは、ハケットが自分に足の付かない銃を手に入れてくれと頼まれたという。ハケットは同窓生で仲が良かったレーガン・ハリスのために銃を欲しがった。レーガンとハケットが同じ店でカードを使った事がわかったため店で情報を求めると、2日前に2人が来店し良い雰囲気だったという。監視ビデオには、店を出た2人に男がつかみかかっているところが映っていた。男はレーガンの夫アレックで、狩猟ライセンスを取得していた。ハリスの家に向かうと、慌てて出て行った様子で誰もいなかった。レーガンとアレックにはディランという息子がいるが、ディランは肝臓移植が必要な重い病気にかかっていた。ウェイドは遺された時間はあまりないという。レーガンが夫に気づかれないように別の携帯の番号を持っていたことが判り、パットンはその位置情報からレーガンの居場所を割り出す。モーテルの部屋に急行すると、すでに部屋が空で片付いていた。しかし、チェストの陰に血液反応があり、近くのゴミ箱の中からレーガンの遺体が見つかった。ハケットが用意したと見られる銃はバッグの中にあり、発砲していなかった。死亡時刻は48時間前で、顔を殴られて倒れたところで頭を打ったのが死因だった。ウェイドはディランが夫妻の子供ではない事に気づく。検死官オフィスにアレックがディランを伴って現れ、自分は妻を殺していないという。ディランの病気で移植をしようとしたが、血液型が一致せず妻の不倫を疑ったという。ハケットが実の父親だと知り憎しみも湧くが、息子の命を救ってくれる事になるハケットを殺すはずがない。妻とはもめて、その後ディランとキャンプに行っている間に事件が起こり、戻ってきてニュースで妻の死を知ったという。ところが、ハケットとディランの親子関係も否定された。ということは、ディランの真の父親が口封じに2人を殺したのか。レーガンの携帯から、実の父親はクレイン上院議員と判る。レーガンはクレインと不倫をしており、その後アレックと結婚、ディランが生まれた。その後、病気のディランのためにクレインに肝臓を提供して欲しいと頼んだが、知事選に出馬予定のクレインは断った。ハケットは2人の間に入って、クレインを説得しようとしたが、組合員がパック将軍を狙った事件に見せかけてハケットを殺し、邪魔なレーガンも殺した。プライドはクレインに移植適合テストを受けるように求める。ブロディはついに過去に向き合う事を決意し、アンソンに話し始める。モールトリーで犯人のフーバーと向き合ったとき、フーバーの目が愛していた人の目にそっくりだったのでほんのわずかな瞬間、撃つことをためらった。それで犯人は司令室に飛び込むことができた。ブロディが愛した人はその日の数日前に失ったばかりだったという。ブロディは、亡くなった5人、ハケット捜査官、そして交通事故で死亡した双子の妹のためにも、真実を全て話すという。ニューオーリンズは嫌みな上院議員が多いですね。同じ高校の遊び仲間がかたや、政治家で、かたや連邦捜査官、そして不倫があって、ギャングになって刑務所に入った奴もいる。すごい人生模様だなあ。ディラン君がもし病気にならなければ、ハケットもレーガンも死ぬことはなかっただろう。でも、そのせいでクレインは逮捕され、移植が行われるかもしれない。そのあたりが「it might just come true」、あるいは「you might get it」の部分だったのかな。始めの方で、ハケットもブロディに言い寄るのかと思いましたが、確かに彼女の近くで人が死ぬと言われてもしかたないですね。そういう巡り合わせなのか。ウェイドから、ここは安心だから心の奥に押し込んでいるものをはき出してみなさいと言われて、やっと思い扉が開いたような感じですね。プライドも、また逃げるのか、早く移動願いを出せとあおるし、今度こそ、ブロディも素直にならなくてはだめだった。アントンに洗いざらい胸の内をぶちまけて、プライド自身はそれを全部聞こうとはしなかった。ものすごくプライベートな話ですから、プライドもそこまでは立ち入る事はできないでしょうね。アンソンもヴァンス局長にどういう報告をするのだろう。本来、アンソンが個人的な要望から取り調べを行ったのですから、納得すればそれで捜査は終わりでしょうね。それでも思い物を追い続ける事には代わりありません。
February 1, 2016
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