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『先発同様、脆弱も状況次第では駒は足りるか』 今年はトレードで菊地原、戦力外通告を受けた豊田らを獲得してリリーフ陣底上げを図りましたが、既存の主力投手である横山や永川らが故障や不振、菊地原が度重なる故障で戦力にならず、結局年間通して活躍したのは青木だけでしたが、その青木も平均防御率を下回る成績でそこまでの大きな貢献をしたとは言えませんでした。そんな中、台頭してきたのが今村と岸本の二人です。今村は先発としてはもうひとつでリリーフに廻ると、150キロを叩き出すなど球速が復活してセットアッパーとして投げました。岸本はK/BBにようやく成長が見られ、一時は防御率が良い時期があるなど期待が持てるようになりました。ただし、二人とも結局は4点台に終わって今村はRSAAがチームワースト2位で実力不足を露呈、岸本は体力不足といった課題が浮き彫りになるなど安心感はまだありません。梅津も防御率は良いですが、23試合と少なく、故障がちで安定感に欠け、他にも今年32試合に登板した豊田も引退するなど計算が立つ投手が一人抜けるなど先発陣同様脆弱さが否めません。 ただし、駒数はミコライオの加入や横山や永川の復活などが見込めれば足りてくるだけに故障させないように頻繁に休養を取らせ、入れ替えしていけばシーズンを乗り切る計算は立ちます。期待の若手として挙がるのは中田、Fリーグでは貫録の投球を見せるなど非常に楽しみな投手です。唯一駒数が少ないのが中継ぎ左腕、金丸や大島、相澤らを次々とサイドへと転向させていますが、戦力外の林を獲得できないかと思いますが、まあこの球団のことですからないでしょうね。また、中継ぎ投手として活躍した許がFA宣言しました。年俸も格安の超お買い得選手なCランク選手だけに是非とも獲得に向かって欲しいのですが、まあないでしょうねぇ・・・。この投手を獲得できれば今村や中田も無茶遣いせずに楽な場面から登板させてじっくりステップアップさせることができるのですが・・・。 後ろはサファテが鉄壁ですが、ヘルニアを発症しました。実はこのヘルニア、シュルツも発症して完治したものの、球速が大きく下がっていました。なので、サファテも同じことが起きる可能性があるだけに予断を許さない状況です。万全なら大丈夫ですが・・・。【送料無料】マネー・ボール価格:798円(税込、送料別)
2011.11.30
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『先発二枚以外は計算できず、脆弱』 続いては投手陣についてみていきたいと思います。今年の先発陣は前田健太、バリントン、福井の三人は一年間ローテを務めましたが、後はジオや大竹、篠田、ソリアーノらが流動的に登板しました。まず、先発の前田健太は昨年運に恵まれたこともあって若干成績を落としたものの、投球自体は昨年よりも進化しており、今年は逆に単に運がなかっただけでしょう。バリントンは予想を覆してチームの勝ち頭となり、K/BB自体も3を越えるなど活躍しましたが終盤に失速してしまい、やや成績を落とすかもしれないという懸念があります。しかし、それでもチームを支える一人であることは間違いありません。 問題は三番手以降です。三番手の福井は8勝したものの、RSAAは-21.18とかなりの損失を叩き出しており、K/BBは1.76とかなり低く、二年目のジンクスに陥る可能性は十分にあります。新しい指標であるtERAも5点台とやはり今年は運に恵まれたと言わざるをえません。当然先発には入ってくるでしょうが、成長が見られない場合は不振に陥ると見ています。かつての柱、大竹も右肩の状態が未だ思わしくない状態で来年はどうなるのかが分からず、彼を見込んでの計算は厳しい状況です。篠田も未だに投球の成長が見られず、先発のチャンスはあるでしょうが、一二軍を行き来するエレベーターという位置づけになりそうです。そうなると、やはり三本柱に入ってくるのは新人の野村ということになりそうです。大学時代のK/BBは澤村をも上回る破格の数字を叩き出しており、あまり無理はさせたくありませんが、活躍してくれるだろうと考えています。 とりあえず三本柱は前田健太、バリントン、野村の三人が務め、後に続くのが篠田、大竹、福井ということになりそうですが、後ろの三人は色々な意味でかなり脆弱と言わざるをえません。後に続く投手も故障明けの斎藤くらいで新星といえばFリーグで先発としての可能性を残した岩見くらいです。今村もセットアッパーになりそうですし、ジオやソリアーノもミコライオの加入で退団ということになり、一人でも故障したら一気にガタガタになりそうですね。確かにリリーフ陣も脆弱ではありますが、先発とリリーフどちらが大事かといわれると、やはり先発だと思うだけにある程度の計算が立つジオを解雇して『7回』を投げるだけに獲得したミコライオを加入させた人事は正直、疑問符がつく次第です。【送料無料】マネー・ボール価格:798円(税込、送料別)
2011.11.29
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『誰が即戦力となり得るか』 これまでは過去のドラフト選手を中心に取り上げさせてもらいましたが、やはり後付けであることや結果論であることが否めません。それでは最後に今年指名されたドラフト選手の中で誰が即戦力として活躍することができるかを見ていきたいと思います。 <ドラフト指名選手短評> 五段階評定(S~D)、不明な選手は除外します。また、評価の基準は所属チームのチーム構成なども考慮します。『中日』田島 D 最後で頭角現すもまだまだ本格化しておらず、二部相手なので。辻 D 一年だけ良かったものの、通算K/BBは2.65と低い。『ヤクルト』中根 C 本格化し始めたが、4回春から故障の兆候あったか?『日本ハム』菅野 S K/BBは6.92、4回秋は9.80と破格の投手、数年後はメジャーか。森内 B K/BBは3.26、統一球効果続けば大原のような活躍も『巨人』高木 D 貴重な左腕も2.65と低い。江柄子D 投球の完成度がかなり低い完全素材型。『西武』十亀 D 2.00とかなり低く、1イニングでも即戦力とは考えづらい。小石 D K/BBが低水準で、厳しい『阪神』伊藤 B 長打、選球眼高いもミート力が低い。ただ、チーム構成上出番はありそう。『オリックス』安達 C 長打魅力で出番ありそうだがミート力低く、伊藤に比べて選球眼が致命的。縞田 C 選球眼に成長もミート力に成長見られず。また、特徴が見えづらい。佐藤 D 江柄子と同じく完全素材型海田 D 嫌らしさだけのみを買った危険な指名小島 D ミート力がまずまずも選球眼が.313と低い。川端 A 07年から選球眼の成長が目覚ましい。ミート力も高く、今が旬か。『広島』野村 S K/BB5.26が物語るようにかなりの高レベル投手。土生 C 選球眼に長け、ミートもまずまずだが特徴に欠け、外野陣も豊富なのが。『楽天』島内 D この秋急成長もまだまだ本格化していない。『千葉ロッテ』藤岡 B 3.47と低く、菅野、野村より劣る。ただチャンスはあるか。中後 D 3.00にも満たない完全素材型。鈴木 B 10.3と高く、選球眼も1.3と高水準だが、特徴のなさがどうでるか。益田 D 上昇曲線は見えるが、まだまだか。 以上が個人的な評価となります。結構、確認できない選手が多く(特に社会人)、やはりアマチュア野球の成績がないのがつらいところです。一般的なドラフトの評価法や野球小僧と比べて食い違う部分が結構あったのではないでしょうか。さて、来季は誰が活躍するのか注目していきたいと思います。【送料無料】野村の見立て価格:1,200円(税込、送料別)
2011.11.26
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『本当に本格化したのかを見極める必要性あり!』 それでは、反対に指標が良いのに活躍しなかった選手を挙げてみたいと思います。まずは横浜の加賀美からいきたいと思います。2008年から急成長を遂げてK/BBは3.50以上を維持し、最終学年では4.08を記録するなど澤村と同じく上昇曲線を描いてプロ入りを果たしました。では何故活躍できなかったのか・・・当然です。どうやら彼は故障していたようで、ファームでも6試合にしか登板しておらず、これでは実力は発揮できませんよね。非常に残念な一年でしたが、終盤に一軍に昇格して6回を投げて6奪三振無四球とその片鱗を見せる投球で勝利投手になっています。万全なら来季は一軍ローテーションに入ってくるのではないでしょうか。また、中日に入った大野も4回生の秋は肩痛で投げられず、満足に過ごせませんでしたね。 続いては西武の林崎という選手です。最後の秋のシーズンではミート力が20.5、選球眼は3.5という伊志嶺以上の数字を残した選手ですが、ファームでも打率が.236に終わっています。何故このような成績になったのか?実は彼、優秀な成績を残したのがこのシーズンのみであり、この秋のシーズンを抜いた場合のミート力では3.21とかなりの低水準、選球眼も.421とかなりの低水準です。つまり、投手野手の違いこそあれ澤村のように着実に上昇曲線を描いてきたわけではなく、突然急騰しただけで、本当の意味での本格化をしたわけではなかったことが分かります。 データ分析をする場合、FX取引と同じように急騰や暴落に注意する必要があります。為替の世界では値段が急激に変化する場合、円安方向へは急騰、円高方向へは暴落と言われています。しかし、このような一方向への尋常ではない変化は現状の欧州危機やリーマンショックなど世界経済を大きく揺るがすような情勢ではない場合、必ず一旦利食いのために戻すのです。これはドラフト選手を分析する場合も同様ではないのかと思えるふしがあります。これに該当する選手として大場が挙げられます。大場はビッグ3の中心的存在としてソフトバンクに入団しましたが、実質戦力になったのは今年が初めてです。大学4回生秋の数字は5.37と素晴らしい成績を収めたものの、大学3回生の成績は2.51とかなりの低水準であり、4回生の時だけいきなり急騰していることが分かります。また、彼の場合は2回生の春の時点で5.63と急成長していますが、ここでもやはり戻しがかかり、2.03、1.32と一気に急降下しています。そして、再び3.50、3.83と再び戻してきて最終学年で一気に急騰するなど澤村と違って上昇曲線を描いておらず、寧ろ波のような曲線を描いています。これを見れば一旦戻しがかかる頃合いであろう一年目の成績が不振だったのも頷けます。 つまり、一年だけ突出したとしてもそれは本格化したとは言えず、きっちりと上昇曲線を描いてきたかが重要であることが判明したのではないでしょうか。今年大場は防御率2.55、7勝を記録しましたが、来季戻しがかかりそうな気がするのは私だけでしょうか・・・。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)
2011.11.26
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『K/BBを覆し活躍した選手!』 さて、ここからは予想外に活躍した選手、予想外に活躍しなかった選手を紹介していきたいと思います。まずは横浜の大原から見ていきたいと思います。社会人時代の大原は2009年からK/BBが引き上がっていき、2010年のK/BBは3.28を記録した者の、基準である3.50をやや下回る水準です。しかし、大原は一年目から活躍して71試合に登板、防御率は3.05と中継ぎとして素晴らしい成績を残しています。ただし、3.28と基準をやや下回る数字ではありますが、僅か0.22ほど足りないだけである程度はやれるという見方もでき、実際セリーグ平均防御率である3.00よりもやや下回る防御率を記録しているということは、案外K/BBの数字通りといった見方もできなくはありません。それでも横浜という苦しい台所事情でこの数字は立派な成績だと思います。一年目ながら山口とともにリリーフ陣を支えた働きは、個人的には福井よりも貢献度が高かったと思います。 続いて阪神の榎田、皆さまもご存知の通りセットアッパーとして62試合に登板し、2.27と好成績を収めました。ところが社会人時代のK/BB(2009年)は2.69と基準を下回る数値を記録しています。ひょっとすると、大学時代はこれよりも低く、2010年に数字を伸ばすなど上昇曲線を描いたのかもしれませんが、残念ながらデータが見当たりませんでした。ただ気になる点は、唯一成績が見つかった2009年は主に先発として投げていたことです。ところが今年はリリーフとして投げています。ということは彼の場合、先発からリリーフに配置転換したからこそ持ち味が発揮できたのではないかといった見方もできます。来年、阪神は彼を先発へと転換させるそうですが、果たしてどうなるのか注目してみていきたいと思います。 実はK/BBを覆して活躍した選手はこの二人しかおらず、選球眼やミート力の低さを覆した野手は一人もいませんでした。やはりプロで活躍する選手は球速や制球、変化球、長打力、走力、肩力、守備力といった一つ一つのパーツが突出している素材の魅力よりも実戦力が備わっているかがカギとなりそうですね。【送料無料】勝てる組織づくりの教科書価格:920円(税込、送料別)
2011.11.26
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『廣瀬残留も故障禍で、流動的に』 大分間が空いてしまいましたが、今年の右翼手事情を振り返り、今後の構想を考えてみたいと思います。今年のレギュラーはFA権を行使せずに残留した廣瀬、昨年は3割を記録してゴールデングラブ賞を記録するなど華々しい活躍を見せました。今年も序盤こそ打線を牽引する存在になったものの梵と同じく戦線離脱となり、復帰するも打率は.271、2本塁打と不満の残る成績となりました。元々故障がちの選手で、これまでもチャンスを掴みかけたと思った戦線離脱というパターンが多く、どうしても不動のレギュラーの位置には辿りつけず、昨年が初めての規定打席到達でした。RCAAも高く、UZRも高い選手なだけに十分レギュラーとして考えたい選手ですが、いつ故障するのか分からず、本人自体もそろそろ脚力や守備範囲などに衰えが出始める年齢なだけにそろそろ後釜を考えても良い頃合いかなと個人的には思います。守備が売りの選手にもかかわらず、故障がちということを考慮して途中交代を考えた方が良いという何とも矛盾した選手であり、正直扱いにくい選手ですね。 また、今年は最初から廣瀬一本だったのか?他に守った選手が岩本や松山など守備力に難のある選手ばかりが務めています。なので、廣瀬が故障した場合の緊急措置として丸や赤松などに右翼守備の練習をしておく必要があるのではないでしょうか。【送料無料】勝てる組織づくりの教科書価格:920円(税込、送料別)
2011.11.25
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『K/BBが示した未熟さ』 さて、前回まではK/BB通りに活躍した選手たちを挙げさせていただきましたが、今度はK/BBが示す通り即戦力にはなりえなかった選手たちを紹介していきたいと思います。 まずは横浜の須田、ドラフト一巡目で指名されて投手不足の横浜として先発ロー手の一角として期待されましたが、期待通りの成績は残せずに終わりました。野球小僧やドラフトサイトなどでは新人王候補の一人とまで言われた須田、何故活躍できなかったのかを見ていきたいと思います。残念ながら2010年の通算成績は見当たりませんでしたが、直近の2009年の成績を見ていきたいと思います。2009年は49回を投げて24奪三振13与四死球、防御率こそ2.20と良い数字ですが、K/BBは2.00にも満たないかなりの低水準だったことが分かります。また、大学時代の通算成績でもK/BBは2.62ということを考えると、上昇曲線を描いたわけではないことが分かります。つまり投球の完成度自体は低く、本格化したわけではなかったことが分かり、データを見た限りでは到底即戦力とは呼べないと言わざるをえません。 もう一人は日本ハムの乾、大学時代で最もK/BBが高かった数値で3.60と大学レベルを考えると、やや低めの数値で通算では2.08と低水準を記録しています。これでは即戦力とは呼べないでしょう。近年、球の出所が見難さが売りの左腕が青田買いされている傾向がありますが、それだけでプロで通用するわけではなさそうですね。他にも南や中村恭平といった速球派投手もK/BBの水準が低く、やはり一年目から活躍という訳にはいきませんでした。やはり大学レベルでは投球の完成度が未熟であったとしてもスピードボールや見難さといった部分で誤魔化すことができるものの、やはりプロでは厳しいということですね。中村恭平はDIPSの数値は高く、こういった手法の前の見解ではやるのではと思っていましたが、完全予見が外れてしまいました。フェニックスリーグでの迷走ぶりなどを考えると、将来がやや不安ですね・・・。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)
2011.11.24
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『話題性の男の活躍と素材型投手の評価を覆した男!』 それでは引き続き、活躍した選手を見ていきたいと思います。牧田は西武から2巡目での指名を受けて入団、一年目から先発に守護神にと大活躍して結果的には55試合、防御率は2.61と素晴らしい成績をあげ、新人王候補に名を連ねています。これほどまでに活躍した牧田、社会人を経験した投手だけにK/BBはプロでも3.44と素晴らしい数字を記録しています。それでは社会人での成績を見てみたいと思います。 まず、本格化しだしたのは2008年で、この年からK/BBが3.00を越え、翌年は故障なのかやや登板数が少ないですが、それでも3.00を越え、2010年には4.35と確かな数字を記録しています。話題性で注目された牧田でしたが、プロで通用する下地は十分にできていたことがデータ上では分かり、やはりプロはスピードでも制球力でもない事が分かります。例えば2009年に指名された加賀、特別スピードも速くないサイドスローでしかも高齢、というだけあって2巡目での指名にはかなりの非難を浴びた投手で、ドラフトサイトでの評価もかなり厳しいものでした。しかし、K/BBは3.85と基準を満たす数字(大学ならば4.00、社会人ならば3.50あたりを期待したいです)を記録しており、プロでもまずまずは活躍できる下地があったことが分かります。やはり、自分の軸となる投球が如何に完成されているかが、プロでの明暗を分けるのではないでしょうか。 もう一人一年目から活躍した投手といえば、楽天から1巡目指名された塩見という左腕投手。実はこの投手、即戦力ではなく、素材型の投手として期待と殆どのドラフトサイトや雑誌などで評価されていただけでなく、心ない週刊誌からはがっかりとまで揶揄されていました。しかし、データ上では地方リーグとは言え、『通算での』K/BBが7.83と今年の菅野レベルの数字を叩き出しており、これほどまでに投球が完成されている投手が一年目から活躍できないわけがありません。その数字が証明するように塩見は一年目から活躍し、防御率は2.85、9勝をあげるなど素晴らしい活躍を見せ、牧田とともに新人王候補の一人として名を連ねています。ちなみにK/BBも3.13と3.00を越えるなどやはり投球の完成度の高さを物語っています。課題としては14本の本塁打を浴びた球威ですが、それでもこの数字を記録できるのです。塩見という投手はちっとも素材型ではなく、寧ろ即戦力タイプだったと同時にどういった選手が『素材型』と呼ばれるべきなのかを教えてくれた選手ではないでしょうか。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)
2011.11.22
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『伊志嶺、牧田』 それではここからは澤村、大石以外にもこのK/BBという投球の完成度を示す指標で昨年のドラフト分析をしていきたいと思います。また、野手に関しての分析ですが、個人的に重要視しているのはミート力と選球眼です。長打力を示すISOPや走力、守備力なども重要ですが、それはあくまでも奪三振率や与四死球率などと同じく、選手の特徴を示すものであり、やはり重要なのはプロの球に慣れていけるだけの土壌があるかだと思いますので、投手に関してはK/BBを野手に関してはミート力、選球眼を重要視していきたいと思います。また、項目としては『数字に通りに活躍編』や『予想外に活躍した選手』など分けていきたいと思います。 まずは千葉ロッテに1巡目指名された伊志嶺選手から行きたいと思います。元来、野手の場合は大卒、社会人といえども中々一年目から活躍していくのは難しいと言われていますが、打率は.261 32盗塁を記録するなど十分な活躍を見せました。大学時代での成績を見てみますと、本格的に出場し始めた最初の年から選球眼に優れ、通算でも1.18とかなりの高水準を示しています。そして、ミート力も最初のシーズンは6.32でしたが年々引き上がって行き、最終的には12.7とこちらもかなりの高水準を示しており、プロでやって行けるだけの土壌があったと見ます。ただしそこはプロ、これほどの高水準を示した選手でもプロ一年目のミート力は5.48、選球眼は.390と低い数字を記録しています。やはり野手は一年目から活躍することの難しさを物語っているのではないでしょうか。ただ、こういったタイプの選手は非力に見えるからなのでしょうか?スイングスピードに課題があるなど言われて、あまりプロが積極的に一巡目入札するタイプではありません。実はこの年の前年に指名された荻野もドラフト関連を取り扱っているサイトや書籍などはあまり高評価されておらず、同じことを指摘されて数年はかかると言われていましたが、故障はあったものの一年目から活躍するなど評価を覆しましたが、実はこの選手もミート力や選球眼に優れており、社会人一年目のミート力の高さが更に進化して、最終的にミート力は16.5に選球眼は0.83とかなり高い水準を記録しており、一年目からやれる土壌があったことがデータ分析上では分かります。また、荻野に至っては大学時代からもこの数字に優れており、大学からプロに行くべき選手だったのではないかと思うほどです。 ところが、この二人は外れ一巡目と単独指名(オリックスは2巡目で考えたほど)とスカウトにはあまり高評価されなかったのが面白い結果ですね。【送料無料】野村の見立て価格:1,200円(税込、送料別)
2011.11.22
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『赤松に成長見られず、丸が座るか?』 今年、中堅手のレギュラーとして目されたのは昨年ホームラン性の打球を見事にキャッチした赤松です。俊足巧打の外野手で、盗塁も20前後を記録できるだけに今年こそは盗塁王を争える活躍をと期待されましたが、故障なども相まってレギュラー定着には至りませんでした。それでも80試合の出場ながら盗塁数は19個と異常に少なかったセリーグの中で2番目の数を記録しました。来季は梵が不透明、東出はリードオフマンとしては物足りないものがあるだけに赤松にかかる期待は大きいものがあります。 しかし、赤松の長年の課題として選球眼の悪さがあります。今年も選球眼は.138とかなりの低水準であり、1番打者として起用するにはやはり出塁率の低さが目につきます。出塁率は盗塁よりも重要な要素なだけに出塁率の低さは致命的なものであり、リードオフマンとしては不適格と言わざるをえません。ただし、以前はここまで選球眼が酷いというわけではなく、原因は打撃改造にあるのではないでしょうか。元々パンチ力がある選手でしたが、野村監督に代わってからはよりミート重視の打撃を心掛けるようになりましたが、それが悪い方向に出ているのかもしれません。更に追い打ちをかけるように秋季キャンプではバットを短く持つ打撃を心掛けているようですが、早く自分を取り戻すことが先決だと思われます。 その赤松の故障中に台頭してきたのが丸です。丸は統一球においても9本塁打を記録し、SIOPが軒並み下がった中で.118を記録するなど典型的な中距離打者で、守備得点もプラスを計上しており、出塁率こそさほど高くはないものの、選球眼は.419とまあ許容範囲であり、尚且つ長打力を秘めているだけに寧ろこちらの方をと起用した方が得点しやすいのではないでしょうか。ただし、ミート力、選球眼共にさほど高い数字ではなく、来季は不透明な存在なだけにこちらもレギュラー頭角とはいかず、中堅手争いを繰り広げることとなるでしょう。 中堅手争いはこの二人の争いということになりそうですが、丸は別のポジションでも出場できるだけに守備力重視で二人を起用ということになり得るかもしれませんね。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)
2011.11.19
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『独立リーグの実力が問われる?』 それでは、広島から育成枠で指名された冨永と中村選手らをデータ分析していきたいと思います。 まずは冨永一投手、徳島インディゴソックスの守護神として活躍しました。成績は以下の通りです。27試合 17S 27回 14被安打 50奪三振 9与四死球 4自責点 1.33 この成績を見た限り、誰がどう見ても独立リーグでは別格の存在だったようですね。投球回数を遥かに越える奪三振率に被安打の少なさ、そして何より高いのは投球の完成度と、戦力としての計算を見込めるK/BBが5.55とかなりの高水準を記録しています。これは即ち、被安打の少なさは単なる運手ではなく、完全に打者を圧倒していたことが窺い知れます。 もう一人、香川オリーブガイナーズに所属していた中村選手について見ていきたいと思います。61試合 .343 9本塁打 46打点 27三振 32四球 5盗塁 成績を見た限りでは、この選手も別格の存在だったことが窺い知れます。打率が裏付けるようにミート力が7.44、選球眼に至っては1.185と打撃内容も素晴らしい数字を記録しています。また、ISOPも.224と長距離打者としての資質をも持ち、正に即戦力野手として評価されても不思議ではありません。 では何故二人とも育成枠での指名なのか?これは推測ですが、プロのスカウトらは独立リーグのレベルに対して懐疑的な見方をしているのかもしれません。確かに四国独立リーグからプロへと入った選手たちはあまり活躍できていない印象があります。こういった経緯からプロが二の足を踏んでいるのかもしれません。しかし、彼ら二人が圧倒的な成績を残してきただけに彼らの明暗によって、独立リーグの実力が問われるのかもしれませんね。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)
2011.11.17
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『8勝あげるも課題は山積み』 昨年のドラフト一巡目に指名された福井、完成度は大石や斎藤らよりもかなり低く、大学生時代のK/BBはかなりの低水準で3.00に満たしませんでしたが、それでも徐々にではありますが引き上げてきたことと、先発不足の広島とあって一年目からローテーションを任されました。その結果一年間ローテを守り切り、規定投球回数にも到達して8勝をあげるなど新人としては合格点の数字を残しました。 しかし、問題なのは来季も計算できるローテ投手でいることができるかどうかです。細かい成績を見ていくと、やはり目につくのは被本塁打の多さです。14本という数字はワースト3位を記録し、統一球に加えて広いマツダスタジアムを本拠地にしながらでのこの数字は、やはり球威のなさが特徴としてあげられます。また、K/BBは1.58とかなりの低水準を記録しており、やはり投球の完成度は著しく低く、広島の守備陣や一年目でのデータ不足によって実力以上にかなり助けられた印象があります。また、勝ち星も殆どが最下位横浜相手のもので、他球団相手にはあまり勝ち星をあげられていないところも不安の種です。従って来年も同じようにローテーションを守りきれるかどうかは微妙だと言わざるをえません。 やはり現状ではデータを見た限りではリリーフの方が良い気がするのですが、台所事情がそれを許さないのでしょう。個人的には二年目のジンクスが心配ではありますが、何とかコマンド能力の向上に努めてほしいなと思います。【送料無料】戦術眼価格:798円(税込、送料別)
2011.11.16
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『澤村と大石、明暗を分けたものとは?』 一年目は不調に終わった大石に反して同じ速球派投手で先発の柱として活躍した澤村はどうだったのかを見てみたいと思います。澤村のアマチュア時代の評価としての特徴は、157キロを計測するものの直球にキレがない大石と同じノビシロがある素材型といった評価だったことを覚えています。ただ、そういった評価は抽象的なものであり、データ派にはあまり届かないものがあります。それではデータ分析をしていきたいと思います。 まず澤村の特徴として、下級生の頃はK/BBが低く、典型的な素材型の投手だった印象があります。特に二部時代のK/BBは芳しくなく、2.54を記録しています。ただでさえ3.00を下回る水準であり、しかも二部リーグのチーム相手にこの数字ですからドラフト候補としてかなり物足りない数字を記録しています。しかし、一部に昇格してからというもの、何か心境の変化があったのかは分かりませんが徐々に引き上がっていきます。2回生秋から3回生秋までのK/BBは一部相手に2.70と微妙にではありますが、二部時代に比べて徐々に引き上げていき、確かな成長を感じさせます。ただ、それでもまだまだ物足りな数字で、ここまでの時点では特に騒がれている印象はありませんでした。 しかし、4回生での目覚ましい成長が大きく注目されるきっかけとなりました。4回生の通算K/BBは4.14とここに来て大きく跳ね上がり、特に秋のシーズンではK/BBが4.92と高いレベルを記録し、防御率は0点台と投手としての完成度という面で大きく、確かな成長を感じさせました。つまり、澤村の場合は大石とは違ってホップ・ステップ・ジャンプと順調な上昇曲線を描き、『今正に旬を迎えた投手』だということがデータ上では分かります。ちなみにデータ上では澤村の直球は特別打たれやすいというわけではないことが分かりました。これだけ理想的な成長曲線を描いてきたのならば私もスカウトならば彼を推しただろうと思います。今世間を騒がしている?清武GMが『何故斎藤ではなく、澤村か』といった論文?をデータを用いて執筆されていましたが、そのデータが正しかったことを今シーズン証明したのではないでしょうか。 と、今回有望視された選手の明と暗を分けて評してみましたが、やはり後出しじゃんけんな印象が否めなかったと思います。ただ、下級生のころから評価が極めて高かった大石と急成長してきた澤村で明暗分かれたことが、今回実験的に今年のドラフト候補を対象にデータ分析を行ってみようと思うきっかけとなりました。次回からは広島に入団した富永、中村といった育成選手をデータ分析してみたいと思います。また、余裕があれば他球団の1巡目指名選手も評してみたいと思います。【送料無料】プロ野球スカウトの眼はすべて「節穴」である価格:840円(税込、送料別)
2011.11.15
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『澤村と大石、明暗を分けたものとは?』 今年のドラフト会議が終了し、残すは日本シリーズとアジアシリーズのみとなりました。それが終わると、トライアウトやFA補強などストーブリーグへの本格突入となります。 今回は昨年のドラフトを検証してみたいと思います。昨年のドラフトと言えば、やはりハンカチ世代と呼ばれる逸材が揃った注目のドラフトでした。斎藤、大石といった選手らが競合されるなど非常に熱いドラフト会議となりました。そんなドラフト会議から一年、新人投手たちの1年目のシーズンが終わりました。一番に活躍したと言えるのは澤村、200イニングを達成して二桁勝利を挙げるなど素晴らしい活躍で、恐らく新人王は確実でしょう。ハンカチ王子である斎藤もまずまずの投球を見せ、新人投手としては合格点といえる成績を残し、福井も他球団ならばそこまでチャンスを与えられたか微妙ではありましたが、何とかシーズンを乗り切りました。しかし、そんな中で一人一度も一軍に昇格することなく、シーズンを終えた投手がいます。そう、最も多くの球団から一巡目指名された大石です。同じ速球派の澤村と大石、一体何が明暗を分けたのかを検証してみたいと思います。 まず大石から見てみますと、下級生のころは圧巻の数字を残しています。本格的に起用された最初の年を除けばK/BBは7.24と圧巻の数字を記録しています。ところが、3回生の頃から被安打率が徐々に引き上がっていっていることが分かります。これはただの運の悪さだったのかと言われるとどうもそういう訳ではないようです。この年を境にK/BBの水準が下がって行き、最終年の頃にはついにプロの基準である3.00を切る結果となっています。これは即ち、コマンド能力の低下であり、即ち自分の投球の骨格となっていたボールの威力の低下を示すものです。大石と言えば直球の威力ですが、実はその直球が既に陰りを見せ始めていたのではないかと思われます。ただし、下降し始めた年からのK/BB自体は4.03であり、問題ないのではと思われますが、彼の場合はリリーフ専門であるということを考慮に入れなければいけません。大学生打者相手に1イニングのみの投球ならばもっと圧巻の投球をしなければいけません。それを考慮した場合、155キロをも記録する投手にしてはやはり物足りなさを感じてしまいます。即ち、彼はスランプではなく、純粋にパフォーマンスを落とし始めてきた投手であり、明らかに下降曲線を描いてきただけでなく、『典型的な下り坂の投手』だっということになります。更に西武に入団してからは追い打ちをかけるように未体験の先発への転向があり、これで完全に狂ってしまったのではないでしょうか。今年の二軍での成績は30奪三振に24四死球、K/BBは危険水準の1.25とやはり球の威力の陰りが顕著に見えます。 結論を言いますと、今更言うのは正直結果論かもしれませんが、もし私がスカウトだったならば西武ファンの方には大変失礼な話ですが、「彼だけは止めた方が良い」と言ったかもしれません。ただのスランプや不調ならばともかく、大石の場合は大学時代から既に力の衰えが見え始めていただけに今後活躍する可能性はかなり低いのではないでしょうか。大石をデータ的視点から分析した場合はこのような結論になりました。さて、次回は今年の新人選手たちを牽引してきた澤村についてみてみたいと思います。【送料無料】プロ野球スカウトの眼はすべて「節穴」である価格:840円(税込、送料別)
2011.11.14
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『岩本定着ならず、流動的』 最も失望の大きな出来事があったといえるのが左翼手です。当初、レギュラーとして起用されたのは、昨年長打力を発揮して台頭してきた岩本、ところが今年は不振で成績が奮わず、左翼手でありながら-4.57と損失を出す結果となりました。また、これが単なる不振だったというわけではなく、何と開幕前に左膝を痛めていた事実が発覚し、無理して出場した結果ひざを手術するという最悪の事態にまで発展してしまいました。こういうことが一番困ります。せっかく掴んだチャンスを手放したくない気持ちは分かりますが、その痛みがチームに、そして自分自身の野球人生に大きく悪い方向へと影響するのです。やはり痛いのならば痛いとはっきり言うべきです。この故障により、来年の開幕に間に合うのかどうかも不透明な状況になっています。 岩本離脱後、代わりに出場したのが松山や嶋、天谷といった選手です。松山は二軍での成績通り、ミート力は9.00とアベレージヒッターぶりを見せ、打率も.270とまずまずの数字を見せましたが、長打力に決定的に欠けており、0.47とさほどレギュラーとしての旨みを感じません。天谷は2009に3割を記録しましたが、実はその数字の割に打撃内容を表す指標が芳しくなく、危険な状態にありましたが、悪い予感が当たって打撃にあまり改善が見られないことが原因で、成績不振な状態が続いています。また、守備もさほど貢献できる選手ではなく、正直微妙な選手です。そうなると、若手の積極起用によって割を食った嶋か今年ブレイクした丸を起用するのがベストではないかと思います。故障で離脱しましたが、RCAAは4.54と高い数字を記録し、一定の長打力を持ち、ミート力はまずまず、選球眼も高い数字を記録し、昨年の守備得点も高い数字を記録しており、普通に考えればレギュラーとして起用しても十分な選手です。丸はRCAAは7.21を記録し、9本塁打を打つなど中距離打者ぶりを見せましたが、ミート力や選球眼はまだまだな印象で、来年も同じように打つかは少し微妙なところではありますが、期待したい選手の一人です。ただ、やはり個人的には嶋との競争に勝ってレギュラーをつかんでほしいところです。 やはりこのチームの悪いところとして、少し若手が出てくれば徹底的にその選手を起用し、他の選手を排除したがる傾向があります。しかし、それでは若手にもベテランにもチームにもプラスにはなりません。来年は岩本という期待株が離脱しただけに左翼手というポジションは有力候補者が今年当初の構想から大きく違ったものへと変わったのではないでしょうか。【送料無料】勝てる組織づくりの教科書価格:920円(税込、送料別)
2011.11.13
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『今年順位を左右したのは投手力と長打力!』 今年は中日とソフトバンクが優勝を果たしました。勿論2チームは投手力が優れており、統一球は追い風になりましたが、それでは攻撃の方ではどうだったのでしょうか?よく評論家の方々の話を聞いた限りでは小技などで、確実に点を取っていったという論調が多いですが、チーム成績での犠打や盗塁などの数字とチームの順位には関連が見受けられません。つまり、チームの順位を左右したのは小技ではない事が分かります。それではマネーボールを見出したビリー・ビーンが推奨する出塁率ではどうでしょうか?これも実はあまり関連がありませんでした。そう、実は長打力が一番左右したというデータが出ました。 長打力を計るISOPという指標において観てみると、あれほど低打率だった中日が実はISOPにおいてセリーグ2位の.102を記録し、ソフトバンクもパリーグ1位の.117を記録しており、共に長打力があったことが挙げられます。更に調べてみると、実は今年シーズン2位だったヤクルトもISOPでは3位の.099を記録し、3位の巨人は1位を記録し、パリーグにおいても3位の西武が.113を記録し、2位の日本ハムが3位の.105を記録しており、何と今年Aクラスのチームは長打力部門においても上位を占めているのです。これは明らかに長打力というものが如何に重要であるかを再認識することができる結果となったのではないでしょうか。 今年、統一球によって投手力が重要になりましたが、それ以上に重要だったのは実は長打力だったのではないでしょうか。広島も犠打や盗塁、などではなく一発長打を秘めた選手の獲得が必須だといえるでしょう。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)
2011.11.12
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『勝敗を分けたのは1回裏の攻撃』 本日、中日とソフトバンクの日本シリーズが開幕して2-1で中日が勝利しました。和田の前に手が出ませんでしたが、ひたすら我慢して本塁打2本で勝ちましたね。やはりウィーバー式野球を地で行く形での勝利を見た限り、やはり落合野球は長打力を重視した野球なのかなと感じます。 そんな中、やはり勝敗を分けたシーンといえば1回裏の本多の犠打でしょう。川崎が安打で出塁し、カウントは2-0とボール先行している中、明らかに固まっていたチェンに対してあっさりと犠打をしてしまいました。投手はまず、1アウトが欲しいと言いますが、それを粘ることも揺さぶることもせずに簡単に渡してしまったのです。結局目先の1点に拘りすぎてしまい、目先のアウトが欲しい投手に対して目先のアウトをやってしまったことがその後の展開に大きく影響したと思われます。結局、あそこでチェンを落ち着かせてしまったことが後々大きく響いたのではないでしょうか。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)
2011.11.12
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日本シリーズが始まる前に映画『マネーボール』を鑑賞してきました。皆さんもご存知の通り、貧乏球団アスレチックスがジオンビやデイモンら大物が抜けて骨抜きになってしまったチームをビリー・ビーンGMとピーターの手法によって少ない資金力でヤンキースと同じ勝ち数を記録し、20連勝するなど快進撃を遂げていく話です。ちなみに今もアスレチックスのGMを務めています。やはり資金力のない球団でも常勝軍団になれる可能性があることを改めて強く実感しました。後はこれだと決めたものを最後まで貫きとおした姿勢にも感銘を受けた次第です。 アスレチックスは年俸と釣り合わないベテラン選手などを容赦なく放出し、目立たないですが安い年俸で貢献度の高い選手を獲得するという手法が特徴的でした。同じ貧乏球団広島は寧ろ逆で、力が衰えてもベテランを大切に扱い、トレードには消極的且つ連続Bクラスの記録を更新中と全く真逆の状態ですね。 この映画を見ると、やはり広島の球団運営は間違っていることを再認識できました。FA選手の話に戻しますが、栗原はともかくとして廣瀬に9000万円払う必要があるのでしょうか?外野陣は豊富ですし、規定打席にも一度しか到達していません。やはりちょっと甘すぎるのではないかなと思います。ひょっとするとビリー・ビーン氏ならばトレードで放出かもしれませんよ。【送料無料】マネー・ボール価格:798円(税込、送料別)
2011.11.12
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『カム・ミコライオ』 来季の新外国人投手として、Dバックスのカム・ミコライオ投手の獲得を目指しているということをスポーツ新聞が一斉に報じました。ミコライオは最近広島が良く指名する長身投手で、150キロを投げるリリーフタイプの投手です。右打者にとっては打ち難い投手とのことなので、リリーフタイプで球の速いジオと想像してしまいますね。そこで、どんな投手なのかデータ分析していきたいと思います。http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=9513&position=P まず気になるのが3Aでも防御率が4.97と芳しくないという点、3Aよりはレベルが高い日本で果たして結果を残せるのかが不安だという声がありますが、実はDIPSでは3.13と好成績を残しているなど非常に面白い投手ですね。特徴としてはK/BBも2.52とまずまずの成績を残していることやGB/FBが軒並み1を切っていてフライ型であることが挙げられますね。恐らく防御率が悪い理由は彼の場合運の悪さではなく、3Aでも外野を越す二塁打を多く打たれていたのかなという印象を受けますね。150キロを投げる投手ですが、意外に被安打が多くなるタイプではないかなと感じますね。ただ、今のプロ野球は統一球で打撃成績が軒並み低下していることや広島の外野守備は他球団と比べて良いことを考えると、そこそこの成績は残せるのではないかなと感じています。ただし、やはり不安定さは隠せず、統一球においても終盤は徐々に打者が慣れ始めてきた印象があるので、どう転ぶかはやはり不透明であることは拭えず、セットアッパーなど重要な役割を最初から期待する場合、データ分析においては正直微妙である印象が否めません。ただ、以前の数字予想でもこちらの予想を上回る活躍をバリントン、サファテの二人がした(統一球の影響かもしれませんが)だけに日本にはいないタイプの投手であるという強みが猛威を奮うことを期待したいと思います。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:2,930円(税込、送料別)
2011.11.11
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『補強ポイントの穴埋め候補か』 続いて投手成績を記載したいと思います。武内 1試合 1回 1被安打 2奪三振 0与四死球 0自責点 0.00斉藤 3試合15回11被安打10奪三振 1与四死球 0自責点 0.60中村 3試合14回16被安打10奪三振 9与四死球11自責点 7.07岩見 4試合13回 8被安打12奪三振 3与四死球 3自責点 2.08金丸 6試合 6回 9被安打 2奪三振 5与四死球 5自責点 7.50中田 7試合11回 4被安打15奪三振 3与四死球 0自責点 0.00池内 9試合10回 5被安打 9奪三振 6与四死球 6自責点 5.40中崎 4試合21回16被安打16奪三振 7与四死球 6自責点 2.57伊東 5試合 5回 4被安打 3奪三振 4与四死球 0自責点 0.00弦本 6試合 6回 8被安打 1奪三振 5与四死球 3自責点 4.50永川 6試合 6回 8被安打 3奪三振 3与四死球 1自責点 1.50河内 4試合 4回 3被安打 6奪三振 0与四死球 2自責点 4.50山野 5試合 9回 8被安打 2奪三振 4与四死球 3自責点 3.00 まず、広島の補強ポイントとして挙げられるのが、サファテに繋ぐまでのセットアッパーの育成、次に左腕不足解消です。今回のフェニックスリーグではそれを解消できる候補が活躍した印象があります。まず、セットアッパー候補として育成できそうな投手の中で、一番に挙げられるのは中田です。一軍で登板した時は球速が全く出ず、ファームでもめっきりと登板機会がなかったので心配でしたが、フェニックスリーグではMAX145キロを計測して防御率は0.00、K/BBでも5.00とかなりの好成績を収めています。フェニックスリーグでは殆どがリリーフ登板でしたが、やはり彼はリリーフとして育成するべきではないでしょうか。豊田が抜けてしまって横山や永川も不透明な状態が続き、7回を任せられる投手が不在の状況です。ただ、今村が来季もリリーフとして起用されるそうなので、二人をセットアッパーとして育成していけば、将来的にはセットアッパーとストッパーコンビとしての青写真も見えてきます。 次に左腕不足解消の一手として挙げられそうなのが、斉藤と岩見の二人。斉藤は怪我で一軍に昇格することなくフェニックスリーグへ突入しましたが、10奪三振1与四死球とようやくK/BBに改善の兆しが見えています。今まではただ投げているだけの印象があった斉藤、被安打は相変わらず多いですが、ここに来て自分の持ち味を再確認出来たことは収穫だったのではないでしょうか。岩見はリリーフとして起用されましたが、フェニックスリーグでは主に先発として投げました。被安打はしっかりと投球回数の7割に抑え込み、奪三振も12奪三振と相変わらずの奪三振能力を保ち、K/BBも4.00と高い数字を記録しています。以前新人選手紹介の時に指摘しましたが、やはり彼はリリーフとして投げると力んでセーブが効かなくなるのではないでしょうか。やはりペース配分を考えて投げる先発の方が力みも消えて、良い投球ができるタイプなのかなと思うだけに来季は先発として投げてもらいたいです。 他に気になる選手と言えば池ノ内と中崎です。どうやら中崎はフェニックスリーグ期間では調子があまり良くなかったというものの、以前取り上げた通り、一年目にしては安定した投球を披露しています。悪ければ悪いなりの投球ができる一年目はそうはいません。池ノ内は2試合ほど試合を壊したものの、力で圧倒して被安打僅か5本、9奪三振と球の力を見せつけました。ただこれは首脳陣に言いたいですが、あまり急かさないで欲しいと思います。特に池ノ内はシーズンでの登板がほとんどなく、自信などが全くない状態でのフェニックスリーグでの登板です。そこで少し好投したからといっていきなり一軍相手に投げさせるのは無謀だと言わざるをえません。最終登板で何とか無失点に抑えたから良かったものの、この一件でせっかくの良い感触が崩れてしまう可能性も十分にあります。以前からそうですが、育成球団だと言っておきながらまだまだな状態でありながら無理にチャンスを与えてダメにしてしまった例が数多くあります。やはり育成はメジャーのようにもっとじっくり確実に育て上げるべきではないでしょうか。勿論、秋季キャンプ参加を否定しているわけではなく、それだけ彼らに対する期待が大きいことが本人にも伝わるでしょうし、投手陣が手薄なだけに早期での台頭を期待したいですが、あまり無理をさせて急かさず、まずはじっくりとファームで経験を積んでほしいところです。 来季は野村が加入したものの、ジオやシュルツ、豊田が抜けてかなり投手陣のレベルが下がっただけに大いにチャンスがあります(外国人を切って育成選手を大量に指名、再契約には大いに疑問を持ちましたが)。この中の何人かが一軍へと昇格して飛躍してくれることを願うばかりです。【送料無料】野村の見立て価格:1,200円(税込、送料別)
2011.11.08
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『藤井は救世主だったか?』 正捕手に中軸という大黒柱である城島が抜け、代わりに正捕手に座った藤井。打撃ではセリーグワースト10位に入るほどの損失を出してしまった藤井ですが、投手陣からは城島より藤井の方が良いという声もチラホラ聞こえるといったコメントもあり、野村克也さんの本にもそのエピソードが紹介されてました。そんな藤井のリードの方はどうだったのか検証してみたいと思います。投手陣DIPS :3.10 年間予想失点:447点藤井失点抑止率 :2.84 年間予想失点:410点 リード得点: 37点小宮山失点抑止率:3.08 年間予想失点:444点 リード得点: 3点城島失点抑止率 :3.27 年間予想失点:471点 リード得点:-24点 一時期はマイナスでしたが、盛り返してリード得点は37点と素晴らしい成績ですね。盗塁阻止率も.310とまずまず高く、打撃では精彩を欠いたもののこれならば正捕手として起用しても良いのではないでしょうか。年俸も1億円以内に収まっており、石原と違ってトータルではプラスなので、この補強は成功と言えそうですね。それに反して城島はマイナスを記録、打撃でも今年は精彩を欠いてマイナスとなっています。また、小宮山がプラスを記録しており、とりあえずは二番手捕手としての目処が立ちそうなだけに立場的には危ういですね。膝も思わしくないだけに去就が微妙なブラゼルの代わりに一塁手への転向なども現実味を帯びてきそうです。【送料無料】野村の見立て価格:1,200円(税込、送料別)
2011.11.07
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『栄光と挫折を繰り返すか』 随分と空いてしまいましたが、再び今季を振り返って来季の陣容を考えてみたいと思います。今回は遊撃手です。 今年のレギュラー遊撃手は梵でした。しかし、梵は打撃不振に陥り、そのまま戦線を離脱してしまい、その穴は昨年終盤に結果を残した木村が務めました。その木村は守備こそ前半戦時点で検証した守備得点ではプラスを計上し、守備面においては梵の穴を埋めることに成功しました。しかし、打撃では打率こそまずまずの成績を記録したものの、長打力や機動力、TAにおいては梵に比べて大きく見劣りし、かといって選球眼も特別良いわけではく、RCAAはチームワースト2位の-6.45を記録しており、選球眼やミート力の悪い東出がもう一人いる印象を持ちます。その東出と木村が1、2番を組んでいたのですから当然得点は生みにくくなったといっても過言ではないでしょう。ただ、梵は素晴らしい成績を残したかと思えばさっぱりなシーズンも見受けられ、非常にムラのあるタイプなので、来季はどう転ぶかが不透明感が漂います。また、現在でも膝の状態が思わしくなく、来年プレーできるのかすらも危うい状態です。過去に尾形佳紀がレギュラーを掴みながら膝の故障で野球人生を終わってしまっただけに個人的には外野や三塁手への転向を勧めた方が良いのではないかと思います。 そうなると、やはり木村がレギュラー一番手ですが、安定した得点力を身につけるにはやはりもう少し盗塁や選球眼を磨いてほしいところです。しかし、元々打撃に課題のある選手であり、しかも東出と同い年なだけに磨くことができるか疑問に感じます。できれば他の選手が台頭して木村がバックアップ要員という形が一番良い布陣だと思われますが、他に遊撃手候補は実力不足でまだまだレギュラーを張れるだけのものを備えていません。ですが、梵の状態次第では一軍に呼ばれる可能性が高くなるでしょう。 ファンの間では、二遊間のメンバーは候補が多く、安泰であると思われがちですが、実は結構多くの課題を抱えているポジションなのではないでしょうか。【送料無料】プロ野球解説者の嘘価格:714円(税込、送料別)
2011.11.05
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『待望の期待の右打者台頭の兆し』 フェニックスリーグの全日程が終了しました。まずは野手の成績を綴りたいと思います。名前 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 三振 四死球 盗塁 打率安部 9 38 12 1 3 3 1 1 .316井生 8 23 6 1 5 1 4 .261磯村 13 36 10 3 1 4 4 7 1 .278庄司 14 49 12 1 3 1 3 .245白濱 2 8 1 3 .125申 13 40 7 1 3 10 2 .175鈴木 14 58 20 5 5 7 5 3 .345堂林 14 47 18 1 1 10 7 10 2 .383中谷 12 46 14 2 9 10 1 .304中村捕12 39 6 1 5 7 6 .154中村外14 43 12 1 4 10 5 1 .279山本 9 26 4 1 5 2 .154 まず目立った選手と言えば何と言っても鈴木、打率は.345を越えているだけでなく、二塁打や三塁打を5本ずつ放つなど本塁打こそないものの、ISOPは.258と長打力も見せています。この長打力の目覚めぶりは昨年シーズン成績は大したことなかったものの、フェニックスリーグで本塁打を連発した丸と同じような印象を抱かせるだけに来年は期待したいと思います。走力も三塁打を5本放てるだけのものがあり、元々強肩外野手として入団してきた選手だけに広島の野球に合致している面もあり、この打撃が本物ならば来年はチャンスが与えられるでしょう。 次に期待したいのが磯村、開始当初はあまり打てなかったものの、徐々に打撃の調子を取り戻して一年目ながら最終的に.278をマークしました。磯村も二塁打3本と本塁打を放ち、ISOPも.166と非凡なところを見せています。また、彼の良い部分として挙げられるのは選球眼の良さにあり、四死球が三振を上回るなど球をしっかりと見極められているところにあります。まだ高卒の体なだけに今後身体を大きくしていけばもっと長打力は増すでしょうし、選球眼もあります。また、捕手のレベルがそれほど高くなく、世代交代が確実に迫っている状況なだけに早い段階での活躍を期待したいですね。 もう一人高打率をマークしている堂林は打率は.383とチームトップの打率を記録しています。しかし、長打は二塁打、三塁打それぞれ1本に留まり、ISOPは.064と長打力のなさが特徴としてあげられます。しかし、これまで悪かった選球眼は四死球10と三振数を上回り、初めて良いところを見せました。やはり彼の打撃の根本は長打力を期待するのではなく、安打を積み重ねるアベレージタイプなのでしょう。しかし、チームとして長打力不足なだけに堂林に長打を期待しすぎてしまい、本人も本来の打撃スタイルを崩していたのではないかと思われます。それだけに今回の結果は堂林本人も自分の打撃スタイルを見つめ直すよい機会になったのではないでしょうか。本来の打撃スタイルで、一軍に昇格できるように頑張ってほしいですね。 一方の左打者ですが、安部は流石の打撃ですね。もうそろそろ遊撃手争いに割って入ってもらたいですが、盗塁が1つと貪欲さが足りない面があり、そこら辺は松本と被りますね。中谷は打率.304ですが、ミート力と選球眼が極端に悪く、気になりますね。一軍となると、スピードについていけないのではないかといった面があるのかなと感じますね。中村憲は打率こそまずまずですが、ミート力と選球眼が悪く、まだまだ時間がかかりそうですね。ただ、何か特徴があれば良いですが、特にそういったものもないので球団がどこまで面倒を見てくれるかですね。 今年のフェニックスリーグは右打者3人が入団当初に評されたそれぞれの持ち味を発揮し始めているのではないかなと感じます。この三人が一軍へと割って入ることを期待したいと思います。【送料無料】プロ野球解説者の嘘価格:714円(税込、送料別)
2011.11.04
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『防御率は捕手の功績か?』 中日といえばやはり優秀な投手陣を連想させますが、実は中日の先発陣はチェンや吉見、ネルソンと絶対的な存在こそいるものの、それ以外の投手はシーズンによって浮き沈みが激しく、リリーフ陣も浅尾と岩瀬という連想は誰しもが持ちます(高橋は故障)が、それ以外の投手のネームバリューは薄く、防御率が良くても何かあまりパッとしないなという印象があり、意外に脆い印象を受けます。ならばこれは捕手のリードによる助けがあるのではないでしょうか。早速検証してみたいと思います投手陣DIPS:3.33 年間予想失点:480点谷繁失点抑止率:3.37 年間予想失点:485点 リード得点:-5点小山失点抑止率:3.13 年間予想失点:451点 リード得点:29点小田失点抑止率:2.98 年間予想失点:429点 リード得点:51点 谷繁こそ僅かにマイナスなものの、それ以外の捕手はプラスを計上しており、総合計では75点もの失点を防止するリード能力を持っていることになります。横浜の総合計は-139失点を余計に垂れ流しているだけにやはり捕手の実力の差も防御率に表れるのかもしれませんね。ただ、谷繁がマイナスなのは意外ですね。何となくですが、やはり打撃力に長けた選手は自然とリードも良いという風潮になっていくのかもしれませんね。かつては野村、古田、現在は阿部、城島、谷繁、里崎あたりが名捕手と呼ばれていますが、やはり打撃力が全面的に出るタイプですね。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:3,276円(税込、送料別)
2011.11.02
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『細山田の特徴』 続いて横浜のリード得点を発表していきたいと思います。横浜の捕手陣といえば正捕手が存在せず、実に4人が一時期正捕手として試されています。それでは結果発表です。投手陣DIPS :3.95 年間予想失点:569点細山田失点抑止率:3.41 年間予想失点:486点 リード得点: 83点武山 失点抑止率:5.15 年間予想失点:731点 リード得点:-162点黒羽根失点抑止率:3.73 年間予想失点:537点 リード得点: 32点新沼 失点抑止率:4.66 年間予想失点:661点 リード得点: -92点 良い悪いがはっきりした形になりましたね。最も皮肉なのはプロ経験年数を買われて起用されたであろう武山、新沼の数字が極端に悪く、細山田や黒羽根など若い捕手の方が良いということでしょうか。何故これほどまでに明暗が分かれたのか考えられる点としては一つあります。それは武山にしても新沼にしても一発を打たれる割合が二人に比べて極端に高いところと、明らかに捉えられた打球であるライナーの数が武山の場合は極端に多い点が挙げられますね。細山田はともかく、せめて黒羽根にもそういったデータが出れば横浜の投手陣にも問題があるのではないかといった論調もできますが、特にそういった部分はライナー性の安打が多いくらいで、他には見受けられませんでした。同じ投手陣を受けている中で、そういった共通項が殆ど見受けられないということは武山の配球に問題があるのではないでしょうか。 そして細山田の特徴ですが、それは他の捕手に比べて三振が多いところやゴロによる安打の打球が多いところです。基本的に安打の打球というものはフライが大半ですが、彼の場合はゴロが多いところが特徴的です。具体例を挙げるために黒羽根と比べてみたいと思います(黒羽根は後半戦からの出場なので細山田も条件を同じにするために後半戦に設定します)。細山田: ゴロ80 フライ68 ライナー46 内F:2黒羽根: ゴロ81 フライ93 ライナー74 内F:2 通常は黒羽根のようにフライがゴロを上回ることこそ一般的なケースです。しかし、細山田の場合はゴロが多く、それが抑止率を良くしている要因でしょう。よく野球では転がせ!と指導する者も多いですが、実はゴロという打球が最も安打になる確率が低く、長打も生まれにくいことからセイバーメトリクスの分析によれば最も安全な打球なのです。つまり、三振が多く、ゴロを打たせているということは大量得点も生まれにくく、安定していると評価されるのです。 細山田の他にもゴロの方が多い捕手はいるので、そういった捕手こそリードが上手と評されるべき捕手なのかもしれませんね。今年は全く固定できなかった捕手ですが、若い捕手二人のリードは良いだけに横浜の捕手の未来は意外に明るいかもしれません。後は二人とも打撃の向上が重要課題と言えそうです。そう考えると、2巡目でわざわざ高卒捕手を獲得した意味合いも薄く、疑問符がつくのですが・・・、弱い理由はやはりフロントに問題があるのでしょうか?【送料無料】プロ野球解説者の嘘価格:714円(税込、送料別)
2011.11.01
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