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近頃ちょこちょこメンテナンスすることの多い私のバイク、
VFR400R(NC24)ですが
この前キャブレターのフロート交換していい感じになったあと
なんか気になるところが出ちゃって。
NC24はもともと5000rpm~6000rpmにかけて
若干のトルクの谷間が存在します。
いや、谷間っていうかやや立ち上がりが鈍いっていうことで
落ちるわけじゃないんです。
ただ、新車当時でもほぼわからないレベルだったと記憶しています。
でもやっぱ古くなってくると、それがだんだん大きくなったような気がしてたんです。
先日キャブいじって調子が良くなったら尚更、それが気になるんです。
で、キャブレターで手を付けていないのが
ニードルジェットを上下させるピストンのダイヤフラム。
スロットルを開けると負圧式のキャブレターなんで
その際に発生する負圧でニードルを引き上げてガソリンを吸い上げる。
そこにあるのがてっぺんのダイヤフラムなんですよね。
こういうゴム部品は、先日からもうとっくに交換時期過ぎてるって感じていたんですが
このダイヤフラムが破れたり、硬化していると動きが悪くなり
エンジンの回転が滑らかに上昇していかないんですよ。
とはいうものの、なんとこのダイヤフラムはすでに
純正部品は・・・・・廃盤!!!ありませ~~~ん!!!
以前この部分をばらした時にはダイヤフラムの破れはなかったんで
ちょっと安心してそのまま再度組み付けているんですが
ゴムが固めになっていたのは把握しておりました。
なので、うまくここが動かないポイントがあって
エンジン回転のトルクの谷間を助長しているんじゃないかなってね。
どうしようかなぁ~~~~~ってネット見ていると
ヤフオクなんかで、このダイヤフラム部分だけを売っているのを見つけました。
だいたい本当はプラスチックパーツに組付けられている一式で販売なんですが
なんと男らしい!薄いゴム、ダイヤフラム部分のみ!!
しかし、どうすんの、これだけで・・・・・こんなん、組付け切らんわ・・・
って思ったら、youtubeには何人か、このダイヤフラム交換を
してる人、いますがな~~~~~~!!
ちょっと研究します・・・・・。
で、なんか行けそうな気がするんで
このヤフオクのダイヤフラム、NC24, NC30用を落札っ!!
なんと4つで2000円っ!!!安いっ!!!
届いたダイヤフラムは・・・・というと
いや、そんな品質は悪くない感じ。
触ってみると・・・・・・極柔らかいっ!!!!
すげ~~わ、この柔らかさは!!
正直言って、一回は練習しないと不安だったんで2セット購入!!
やりかたはシリコンスプレー吹いてダイヤフラムを外して
そのあとまたはめ込むという技。
割ったり、プラスチック部分解とかはやらない方法です。
試しに新品ダイヤフラムをぐいぐい引っ張ってはめ込んでみます。
具合がわかんないんで兎に角、ぐいぐいぐぃ~~~ん!!と引っ張ってみると
やはり最後には破れてしましました・・・・・が!!
極端すぎる引っ張りをわざとやりましたからね。
ぐぃ~~~~~って引っ張っても
全然破れる感じしませんね。結構材質いい感じ。
カーボンスクレーパーも買っていたんで
それも使ってはめ込みます。
まぁ、1個うまくはめ込めればあとは簡単(でもないか??)。
でも破れないことがわかると、ぐいぐい行けるもんです。
若干中央の穴の径がNC24には大きいようで、はめ込むと
中央の穴周辺に波打ってしまいました・・・・・・が
そういうの、少しは関係ないですからね、ここ。
で、出来上がったダイヤフラムを組み込んでいきます。
あ、私はジャンクのキャブレターを持っていたんで
それのダイヤフラム~ピストンを使って先にダイヤフラム部分の交換をしておいて
その交換が済んだものを装着する、という手法をとりました。
今までついていた純正ダイヤフラム一式は念のために保管しておきます。
万が一を考えて・・・・ですね。
ま、こうしたほうが楽ですもんね。
作業は早く済みそうだったので、ちょっと時間をかけて確認してみたんです。
この負圧式キャブの場合、ニードルジェットのピストンを
キャブのベンチュリー側からマイナスドライバーなんかで押し上げてやると
戻りはスプリングで、なんですがダイヤフラムが戻るのにエア経路の抵抗があるので
カチャン!とは戻らないのが普通です。(この外した状態では)
やってみるとわかりますが、ヌヌ・・スコッ!って感じで戻るはずです。
なので4個のキャブでいずれかの戻りが異常に速い場合は
先ほどのダイヤフラムに亀裂があるとか、ダイヤフラム外周のシールがうまくできていないとか
負圧経路に逃げがあるとか・・・・・が考えられます。
そのままでもエンジンはかかりますが
加速するときに、そのキャブだけピストンの上昇が遅くなり
結果として加速時のトルクの段付きとか、加速が鈍いとかが起きます。
アクセル全開にしたときに負圧がダイヤフラムを引っ張り上げるだけの状態になれば
最終的には前回時のパワーは出るとは思いますが、ちょっと2段ロケット的な
加速になるかもしれません(っていうか、そうなりました)。
今まで装着していた純正のダイヤフラムを再度装着しては確認したんですが
この純正をつけると、どうしても1個か2個、
ダイヤフラムのピストンの閉時のスピードが速く
エアが逃げているのがわかるんですが、これが難しい。
古いダイヤフラムなので、外周のシール径が縮んでおり綺麗に入らない。
そして外周縁のシール形状の部分も硬化しており、亀裂が入っているのかもしれない。
・・・・・と、やっぱり古いダイヤフラムは厳しいことが理解できました。
ただこの時に、ダイヤフラムの金属製の蓋にシール面を押さえる箇所の汚れを
ボンスターで擦って綺麗にしてやると、少し改善がみられたので
やはりここら辺の、シール状態はすごくシビアなんだということを実感。
なんどかこういうことを、今回交換したダイヤフラムと付け替えながら実験しました。
なので最終的には全キャブのダイヤフラムの金属蓋のシール面の磨き上げをしてから
リプレイスしたダイヤフラムを装着。
ニードルジェットのピストンの動きは
閉動作のスピードがピタリを合うようになりました。
さて、そうして手間をかけてダイヤフラムを組み込んだキャブを装着してVFRですが、
同調を再度取り直し、アクセルあおってみると
もう回転数低い開け始めから回転がついてくるのがわかります。
軽い軽い!!こりゃぁすごいわ、わかる~~~~~!!
アクセル開けてそれに回転がついて上がってくる、ってプロセスが
私のVFRはわかるって感じだったのが
アクセル開けたと同時に回転が上がるようになって
なんかシュンシュン回る感じで・・・・なんか違和感~~~~
NC24のエンジンってこんな軽かったっけ???
結局もともとはこんな感じだったんでしょうね。
でもダイヤフラムの劣化で硬化したこと、
それにより実はダイヤフラムのシールがうまく出来ていなかったことで
回転のツキが鈍ってきていたみたい。
パワーの谷間ができていたんでしょう。
全部のキャブが同時に
ニードルジェットの開閉、できていなかったんでしょうね。
このと低回転から高回転まで、ぐあぁぁ~~~っと回してみたんですが
なんか、エンジン回してごめんね~~~っていう罪悪感が消えました。
だって・・・・・簡単に回るんですよ、上まで!!!
トルク、パワーの谷間がない。
っていうか、今まで5000回転くらいからトルクの谷間が・・・とか思っていたのに
逆に5000回転くらいからぐあぁぁぁ~~~~っ!って一回り太いトルクで伸びていく。
時速40キロ出ていれば、もうずっと6速にいれていれば事足りる。
なんてラクチンなんだぁ~~~~。
そんでもってきれ~~~~~~いに回る。
あんまり使うことのなかった言葉でいうと
モーターのように回るんですよ、あ~~~変なの
いやぁ‥…目からうろこ・・・・
こういうのやっぱり、交換するのが必要なんだわ。
10年くらい使ったら、1回交換したほうがいいのかもしれない。
ダイヤフラムは動きもだけどシール性も考えて柔軟性、ここ大事よ~~~~~~。
非常にお勧めしたい交換箇所、なんですが
ちょっと気合が必要ですし
練習もした方がいいと思います。
また、このダイヤフラム、きっと中国製なんだと思います。
いや、品質が悪いんじゃないんですよ。
やる気がある人は早めに手に入れておいた方がいいのかも。
日本の業者の人が入手しなくなったり
もしくは作らなくなったら・・・・・・・もう希望が消えちゃう!!
このアクセルのツキの激変加減、すごいんだけど
お勧めしたいんだけど・・・・・・
お勧め…しにくいなぁ~~~~~大変だから!!
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