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ひとつの時代が おわったのなら そっと 時代を 手ばなそう つぎくる人に わたして そっと 去るのが いい それが いちばん いい
2023.09.29
朽ちゆくもの 木からはなれた 葉っぱ 生きた という 証拠 あなた という 記憶 あらゆるもの 大地にかえり 風だけが のこる
2023.09.28
ひつじ雲 やってきた あきを つれて やってきた もうすぐ 秋雨 おちてくる 林のなかで 鳴くセミよ きみは もう いってしまうんだろな なつのなごりを ひきつれて いってしまうんだろな
2023.09.27
あなたまでの キョリ 途方もなく とおく なかなか たどりつけない こころの中では たった一歩のキョリなのに たどりつけそうにない 望月の夜、100万の流れ星に ねがいをこめる
2023.09.26
うらみ つらみに しがみつかれた 熱帯夜 こころに 赤潮ひろがりて さかなのごと 口あける 息をすうため 浮上して 月光みながら 呼吸する かすかにきこえる 鈴虫の音 きよらで すんだ そのなき声 赤潮 しだいに きえゆきて 心海のなみ しずまりぬ
2023.09.25
ゆっくりと おうちに帰る 道すがら わたしはね、 ちいさく ちいさく なりました 自分サイズに なりました しばらくは、 このまま このまま このままです
2023.09.23
風 やむ日 まちわびて お空を ずっと みつめてる けれど、いまだ 風 やまず とうとう お空に 穴 あいた
2023.09.22
森のまもり神 ちいさき神さんに 手をあわす むねの まんなかに みちみちるものは なんぞ 森のわらい声 ひびき 至福のとき きたる
2023.09.19
たった ひとこと きみに 伝えたいことが あった もはや、それは かなわない 未来永劫、かなうことが ないんなら その ひとこと わが身の 血と肉に かえてしまおう
2023.09.18
とまっていた風 ふき たましい しずまる 一瞬の風に われ 醒めて せかいは また 視界に はいらん
2023.09.15
みえない星を みあげて 問う きみは そこに いるのかい はるか かなたの 宇宙から 返事がとどく そのころには われは とっくに 地球の いちぶ
2023.09.14
硬質なるものに かこまれて たましい 鋭利にとがってく いつしか 世界に紅ひろがり だあれの声も とどかない それでも 季節は われ つつみ しずかに しずかに まっている 季節の中に いることを いつか 気づくの まっている
2023.09.13
かたくつないだ 両の手を ひと手 ひと手 しずかにはなし きみは 背すじをのばしてさ 仙人のふりして あるきさる けれど、わたしは 見たんだよ あの角をまがった そのとたん うずくまる 影 きみの ちいさな その影を
2023.09.12
羽がはえたか 心根は 色なき風に のせられて ぴゅーんと とんで いっちゃった こんどは だれに くっつくか きみに 幸あれ われにも 幸あれ 風よ おだやかで あれ
2023.09.11
原子となった わたしは 原子となった あなたに いつか また めぐりあうのだろうか こんどは ひとつの 生命体として このほしで 生きるのだろうか
2023.09.10
星をみながら 涙する きみに かけることば みつからず きっと 旅立つであろう きみを ひきとめる すべも なし ならば、 この一瞬を ともに すごそう
2023.09.08
土のにおいに わたしを みつけ 水のにおいを たどりて やっと 帰還す
2023.09.07
真剣に ボーッと していたら それは ポッと うまれてきた みていた ワタリガラス すぐさま やってきて ついばんだ ああ これで かれの住む かの地に やっと ゆけるんだろ
2023.09.04
けっして のがれられないと いうんなら あまんじて うけとめることに しよう こころ、きまれば 海波 しずか 九月よ、こんにちは
2023.09.03
やっと根づいた きみに おしみない愛を そそぐ やがて おとずれる わかれの日まで 愛は きみだけのもの
2023.09.02
さようなら わたしの八月 さようなら 八月の 光 おなごりおしや なごりおし きせつの ひびき その残像
2023.09.01
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