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突風はしずまって やわらかなジャズの風がふく たとえ、 見知らぬ大地を愛し 見知らぬ空にこがれたとしても いつか この街に帰ってくるんだろ あなたがねむる ジャズの風ふく この街に
2023.02.28
ねむっていた根っこが 目をさます ぐーんと のびをして のたまう お水を少々いただけませんか もうすぐ春がきますから のびなければならないんです
2023.02.27
どんどん道はできてゆき タヌキもムクドリも おひっこし 地にもぐり 100万年先を 夢みているのは、だれ
2023.02.26
あつまりはじめた雨雲を 見あげる水をまつものたち 黒く大地をぬらしつつ 水のカーテン ちかづいてくる ねむっていた川 目をさまし また いのちの水をはこんでゆく
2023.02.24
するどく翔ぶのは いつものカラス とこりとこりと歩くのは いつもの野バト 春告鳥はあらわれず あかるい陽射しが いっそうカラスを光らせる 狭すぎる空道を滑空し 失速寸前で ひとはばたき ヤツは 大空にむかう
2023.02.23
さくらの花がさくまえに ピリオドをうたなければ 水仙はとっくにさいていて 白梅もみごろをむかえている もうすぐ沈丁花の匂いもただようんだろ そのまえに リアルジェットにはこばれて あの場所にいかなければ 往きて帰らぬ あのひとを みつけださなければ ことしのさくらが さくまえに
2023.02.22
その輪郭をにじませて 空と海はつながる どこまでが、 どこまでが、 みえているのは とけあう青だけ こんなふうに生きるのも いいのかもしれない
2023.02.18
きょうも 北方から風がふく つめたき水で米をとぎ ごはんを炊くとしよう 春風がふいてきたら ぬくき水で米をとぎ また、ごはんを炊くんだ 瑞穂のくにの お気にいりの充電器
2023.02.17
あなたのせかいが 光をうしなっても わたしが あなたを照らすから うろたえることは ないんだよ
2023.02.16
空の果てよりきたりし 船にのり 地核をめざす 熱さ まし、熱さ まし 生きている このほしに 生かされている われら
2023.02.15
かえりゆく白鳥に わかれをつげる もう会うこともないであろう ノーミソをふきぬける 確信に なみだ ながれる さようなら ふたたび 会うことのない きみ
2023.02.14
カタンと音がして やつは やってきた こそこそ ごそごそ うごきまわる 丑三つどきの十分間 ガタンと音がして やつは でていった ガチャン ガチャン ガチャンと ロックす
2023.02.13
あたたかな ねどこのなかで みたゆめ おもたくて あおい おそらに はばたけない ノーミソ かってに うごきだし つむいだ おはなし まさゆめ さかゆめ しんじるものは すくわれん
2023.02.12
雪は しんしんふりつもり こころは どんどんうもれゆく もう なんにもきこえない 宙のこえも 大地のこえも 風のこえさえ きこえない 白のベールが つつんでゆく
2023.02.10
あなたが みえる もやは きえさり あなたが また みえる きみが みえる やっと きみが みえる
2023.02.09
ここは生きものたちの ひなんばしょ あちこちから めん玉のぞき ときおり ぐるりとまわってる 月夜のなかで あか きん みどり ちょっとホラーな このばしょを ひとは 楽園とよんでいる
2023.02.08
八朔の汁が服にとび まあるくシミをつくる あせって水場にいくが 天はのたまう 八朔の匂いをまといて きたる春をまて
2023.02.07
とっくに 空風はやんでいるというのに 身は空蝉の心地して 虚空をさまようばかり ダイヤモンドダストのなか さまようばかり
2023.02.02
おちてしまった黄の海で ふっとお空をみあげると 青がわたしに微笑みかける ふたつは まざりあって あわい緑がかおをだす 焦がれるそれ でもないけれど ああ、これで ひと安心
2023.02.01
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