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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト東山植物園 合掌造りの家東山植物園の合掌造りの家が気になる。白川郷で見たことがあるが、やっぱり合掌造りは落ち着いて良い。縁側のある家に住みたい。茅葺き屋根は5年ごとの葺き替えをするという。合掌造りの家の玄関である。養蚕をしながら使用人も含めて15名ぐらい住んでいたという。15名だから囲炉裏も二つある。こんな囲炉裏がほしい。家長の部屋は畳張りだが、使用人の部屋は板張りである。こんな古時計もこの家には似合う。狸の置物は元々あった物ではなさそうだが、結構よく似合う。症例報告知り合いからの紹介で来院された。独居生活をされている。幻視、夢の続き、歩行不安定、振戦、歯車様固縮、髪ぼさぼさ、語義失語からレビースコア:5.5 ピックコア:7。頭部CTでは右>左脳室拡大、右>左前頭葉萎縮、右>左側頭葉萎縮の所見が見られた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始し、 NewフェルガードLA2包を勧めた。幻視および夢の続きに抑肝散、パーキンソニズムにネオドパストン、脳血流低下にプレタールおよびサアミオンを開始した。1ヶ月後、夢の続き以外周辺症状はすべて消失して、歩行は安定して、身だしなみも整い、若返って美しくなっていた。夢の続きに対して、シチコリン1000mg静注するとともに、独居生活が長く続くようにリバスタッチパッチ4.5mgから9mgの増量して様子を見ることとした。知り合いからの紹介である。独居生活をされている。暴言、物とられ妄想、介護抵抗、食欲低下、病識欠如、火の不始末からレビースコア:0.5 ピックコア:5。頭部CTでは左>右大脳半球萎縮、左>右前頭葉萎縮、ナイフの刃の所見が見られた。内服薬には拒否的であり、フェルガード100M2包を勧めた。1ヶ月後、物とられ妄想以外の周辺症状はなくなり、比較的穏やかに過ごされていた。独居であり区分変更してデイサービス週3回およびヘルパー週2回の利用を勧めた。独居生活が長く続くようにフェルガード100M2包から3包への増量して様子を見ることとした。保健婦からの紹介である。昼間独居をされている。精神科の開業医からジプレキサ10mgが処方されていた。幻視、幻聴、妄想、悪夢、夢の続き、歩行不安定からレビースコア:6 ピックコア:0。頭部CTでは右硬膜下水腫以外明かな所見は見られなかった。精神科からのジプレキサは妄想に対する間違った処方であり直ちに中止した。4年前であり、リバスタッチパッチはなく、旧レビーセットであるアリセプト少量投与まずは1mgを開始して、フェルガード100M2包を勧めた。幻視に抑肝散およびアスパラK(抑肝散に含まれる甘草が低K血症を引き起こすため)、パーキンソニズムにネオドパストン100mgを開始した。1ヶ月後、すべての周辺症状は消失、歩行は安定した。中核症状は改訂長谷川式:14/30、近時記憶0/6から改訂長谷川式:28/30(+14)、近時記憶6/6(+6)へ著明改善した。驚くべきことに4年間治癒状態が続いており、4年後、周辺症状はなく、なんと改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)であった。レビー小体型認知症(DLB)は治るのである。知り合いからの紹介である。老老介護されていた。1週間前からドネペジル10mgを自己中止されており、抑肝散5gのみ内服されていた。幻聴、夢の続き、物とられ妄想、 寒気、 小刻み歩行からレビースコア:4 ピックコア:1。頭部CTでは多発性脳梗塞以外明らかな所見はなく、所見がないのが所見であった。1週間前からドネペジル10mgを自己中止されており、認知機能低下に対してリバスタッチパッチ4.5mgを開始して、フェルガード100M2包を勧めた。幻聴および夢の続きには抑肝散5g維持、脳梗塞にサアミオン10mgを開始した。1ヶ月後、物とられ妄想が続いており、脳梗塞に対するサアミオンを中止してプロルベインDR4Capを勧めた。中核症状は改訂長谷川式:15/30、近時記憶2/6から改訂長谷川式:20.5/30(+5.5)、近時記憶3/6(+1)へ著明改善した。ケアマネからの紹介である。2ヶ月前から夫と共に長女夫妻と同居されていた。幻視、暴言、物投げ、易興奮、帰宅願望、徘徊、病識欠如、左腰痛からレビースコア:4 ピックコア:4。プチLPCである。頭部CT上、右>左脳室拡大、右>左前頭葉萎縮、右>左側頭葉萎縮、脳血管性認知症(境界領域梗塞)の所見が見られた。ピック症状にウインタミン4-8mg家族天秤法を開始して、フェルガード100M2包を勧めた。脳血管性認知症にプロルベインDR4Capを勧めた。1ヶ月後、暴言、物投げ、易興奮が続いており、ウインタミン8-16mg家族天秤法として、4ヶ月後、症状は改善しており、ウインタミン朝8mg夕12mgで落ち着いた。「グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す(柳澤 厚生著)」を読んで遅ばせながら「グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す(柳澤 厚生著)」を読んだ。グルタチオン点滴は800mgから開始して毎回400mgずつ増やし通常は2000mg前後で維持する。頻度は最初の1ヶ月間は週2回、5日毎、7日毎、10日毎と徐々に間隔を延ばしていく。最初の1ヶ月間で3000mgまで増やしても効果がない場合は諦める。ビタミンB12を1mgまたは/およびビタミンC2-4gを混ぜて点滴すると効果増強が期待される。リポソーム・グルタチオンの併用、ステム・シー・ニュートリションの併用、詳しくは原著を読んで頂きたい。著者はパーキンソン病に対するグルタチオン点滴以外にもガンに対する超高濃度ビタミンC点滴、喘息・慢性疲労に対するマイヤーズ・カクテル、狭心症・心筋梗塞に対するキレーション療法などを行っておられる。早速、今週からシアノコバラミン1mgおよびビタミンC2gをグルタチオン点滴内に入れて点滴を行うことにした。混合診療が出来るようになれば診療日の点滴も胸を張って自費点滴できるのであるが、今のところは診療日は保険診療内で点滴をすることにしている。猪口 寛先生のカスタマーレビュー<猪口 寛先生のカスタマーレビュー>5つ星のうち 4.0 勉強になりました, 2014/6/18 By 猪口 寛 - レビューをすべて見るAmazon.co.jpで購入(詳細) レビュー対象商品: 認知症になったら真っ先に読む本 (単行本(ソフトカバー)) 早速仕事に応用しました。現在は周辺症状とは言わずBPSDといいます。ブログともリンクさせ読んでいます<ドクターイワタのコメント>問題行動というのが人権に関わるからBPSD(認知症に伴う行動・心理症状)というようになった経緯がある。BPSDとは陽性症状のことかと思っていたら、驚くべきことに「鬱病」「アパシー(無気力・無関心)」という陰性症状も入っいる。認知症の鬱状態というべきところを鬱病と言ってしまっている点が間違っているということもある。ともかく、「BPSDには抑制系薬剤」を投与すべきであるという表現が使えない。問題行動を連想させるBPSDという表現には問題があるのである。コウノメソッドでは敢えてBPSDではなく周辺症状と呼び、周辺症状をを陰性症状と陽性症状に分けて定義している。この方がわかりやすく、治療に結びつくからである。陰性症状には無気力、無言、うつ状態、、陽性症状には易怒、妄想、幻覚、不眠、徘徊、暴力、暴言、介護抵抗、過食を含む。陰性症状(陰証)にはサアミオン、シンメトレルなどの興奮系薬剤 または アリセプト、レミニール、リバスタッチパッチ、フェルガード類などの中核薬、陽性症状(陽証)にはグラマリール、抑肝散、コントミン、セレネース、セロクエル、セルシンなどの抑制系薬剤を投与して、中間証に近づける治療をするのである。現代書林の認知症啓蒙図書。YouTUBEでコマーシャルが見られます『症例DVD付 認知症の正しい治し方』河野 和彦:著(現代書林ニュースch.)http://youtu.be/P51tucpr_y8----------------------------『認知症になったら真っ先に読む本』岩田 明:著(現代書林ニュースch.)http://youtu.be/49cCxjU2j80
Jun 22, 2014

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト東山植物園 散歩2東山植物園に地下鉄に乗って出かけた。星ヶ丘駅で降り、星ヶ丘門から植物園に入った。奥池周囲のあじさいが満開だった。茶室宗節庵の庭にはキキョウが咲いていた。湿地園にはノハナショウブが満開だった。宿根草園にはエドムラサキが可憐な花を咲かせていた。温室内には南国の花 ブーゲンビリアが満開だった。奥池の湖畔にはセグロセキレイが飛んできた。父の日にケーキを買ってきてくれた。サプライズである。症例報告親戚からの紹介である。幻視、易興奮、夜間不眠、易転倒、食欲低下、病識欠如、鬱状態、甘い物好き、薬物過敏であり、レビースコア:5.5 ピックコア:4。プチレビー・ピック複合(LPC)の所見である。リバスタッチパッチ4.5mgを開始した。1週間後、食欲低下が見られ、リバスタッチパッチ2.25mgを経由して中止した。脳血管性認知症にプラビックス/サアミオンを出したが、1ヶ月後、自己中止しておりプロルベインDR4Capのみ継続した。改訂長谷川式:20/30(+6.5)、近時記憶2/6(+2)まで改善したが、NewフェルガードLA2包で興奮したためフェルガード100M3包に変更した。6ヶ月後、上記周辺症状はすべて消失し、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+5)、近時記憶6/6(+4)まで更に改善した。地域包括支援センターからの紹介である。被害妄想、暴言、暴力、易興奮、帰宅願望、鬱状態、夜間不眠、感情失禁、尿便失禁、拒食、過食、病識欠如からピックスコア7。レビースコア7。典型的なレビー・ピック複合(LPC)の所見である。頭部CT上、前角拡大軽度、前頭葉の脳溝がやや多い、海馬萎縮の左右差軽度という「ピックっぽさ」が少し見える。ピック症状はピックセットウインタミン朝4mg夕6mgとフェルガード100M2包、妄想にはセレネース0.2mg夕をで落ち着いた。半年後、悪夢 夜間大声に対して抑肝散、鬱症状に対してジェイゾロフトを開始した。興奮性が治まるまでジェイゾロフトは我慢していたのである。施設からの紹介である。幻視、物とられ妄想、暴言、暴力、介護抵抗、易転倒であり、レビースコア:8 ピックコア:5。典型的なLPCである。94歳と御高齢であり、暴言および暴力に対してウインタミン10-18mgで施設天秤法とした。幻視に対して抑肝散、物とられ妄想にセレネース0.2-0.4mgで施設天秤法とした。14日後、幻視以外全く改善が見られず、施設退去勧告をされた。思い切って、ウインタミン36-72mgで施設天秤法、セレネース0.4mgから1mgに増量した。28日後、すべての周辺症状は消失して、施設退去を免れた。ほっとした。ケアマネからの紹介である。幻視、幻聴、歩行不安定、小刻み歩行からレビースコア:4 ピックコア:2。認知機能改善のため、リバスタッチパッチ4.5mgを開始して、歩行不安定もありNewフェルガードLA1包を勧めた。幻視および幻聴には抑肝散に加えて、シチコリン1000mg静注を行った。1ヶ月後、周辺症状である幻視や幻聴が消失して、歩行も安定、中核症状も改訂長谷川式:24/30(+6.)、近時記憶5/6(+4)と著明改善した。一発改善である。6ヶ月後、周辺症状は消失したままで、中核症状は更に改訂長谷川式:25/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と改善が見られた。開業医からの紹介である。万引き(2回目)、甘い物好き、頭部CT上、前頭葉萎縮、左>右側頭葉および海馬萎縮からレビースコア: 1 ピックコア:6。ピック病に対してウインタミン4mg夕とフェルガード100M3包朝2包夕1包を、脳血管性認知症に対してプロルベインDR4Capを勧めた。1ヶ月後、万引きはなくなり、時計描写テスト:8.5/9(+6)、改訂長谷川式:28/30(+6)、近時記憶6/6(+-)と中核症状の著明改善も見られた。一発改善である。札幌のvanillaさんからのメール<以下引用>岩田先生へ札幌のvanillaで夫がPSPです。ブログを書いています。私のブログを見て、岩田先生にかかっている患者さんの娘さん患者さんからメール来ています。グルタチオン1400ミリで落ち着いてきたと。ありがとうございます。私のブログに詳しく書きました。河野先生にもお伝えしました。http://vanilla2984.blog26.fc2.com/blog-entry-454.html札幌のvanillaより<以上引用><以下返事>札幌のvanillaさん、メールをありがとう御座います。良くなって頂けて良かったです。この方の場合は、訪問点滴指示を書いて毎週1回グルタチオン1400mg点滴しております。訪問点滴の場合は診療日と違うため自費点滴とすることが可能でありグルタチオンの量に関わらず1080円/回としています。グルタチオン1000mgまでは赤字覚悟で保険適応としていましたが、グルタチオン1400mg点滴を希望されたため自費点滴を初めて開始しました。外来では点滴手技料がとれるので保険適応としてグルタチオン200mg以上の部分は当方が負担しています。従って、一律グルタチオン1000mgで行っています。これが保険適応でグルタチオンを点滴する場合の限界と考えていました。でも、1000mgで無効で1400mgで有効ということがあるとすると赤字覚悟で試す必要がありますね。外来でグルタチオンの適量を決定して希望されたら訪問点滴に移行して、毎週自費点滴するというのが良いのかも知れません。来週のブログに記事を載せさせて頂きます。長久手南クリニック 岩田 明<以上返事>菫ホームクリニック 小田 行一郎先生からのメール<以下引用>長久手南クリニック岩田 明 先生 御机下いつもお世話になっております。今週号の先生のブログで教えていただきたいことがあります。デパスについてですが,今まで力価が強く短時間作用型のため依存性が生じやすいとの認識でしたのでデパスが処方されていたら,セルシンに変更したりしていたのですが,セルシン(2)1T≒デパス(0.5)1/2T位の感じで使用すればよろしいのでしょうか。この用量であれば,依存性はほとんど問題にならないと考えてよろしいでしょうか?また,なにかコツのようなもの有ればご教示いただけば幸いです。 先生の先週号のブログを見て東山動物園のことを思い出しました。中略今後ともご教示お願い申し上げます。菫ホームクリニック 小田 行一郎 拝 <以上引用><以下返事>小田 行一郎先生、メールをありがとう御座います。東山動植物園、懐かしく見て頂き、ありがとう御座います。東山植物園を歩いたのは初めてで植物の種類の多さもさることながら白川郷から移築した合掌造りの家が大層気に入り、今日も行って参りました。また、ブログで報告いたします。さて本題に入ります。デパスをピック病患者さんに応用したのは以前ブログに載せた7年間定期往診で診ているピック病の患者さんがデパス(0.5)1錠寝る前およびデパス(0.5)0.5錠頓不穏時1日0-2回でピッタリであったという経験に基づいています。セルシンがピック病の第2選択に決まる前の話です。今回のブログの患者さんは頚椎損傷に伴う嚥下困難や歩行不安定が元々あり、グラマリールでも嚥下困難が出ていたため、セルシンでは強すぎるのではないかという予想からデパス(0.5)0.5錠を1日1-3回の施設天秤法を試したわけです。案の定、デパス(0.5)1.5錠1日3回毎食後では強すぎて一旦3日間中止して、デパス(0.5)0.5錠1日1回朝食後で落ち着いたという経緯があります。セルシンでは強すぎで誤嚥や転倒が心配な患者さんにはデパス(0.5)0.5錠を試してみてはいかがかという提案です。デパス添付文書に高齢者には1.5mgまでという記載があります。確かに依存性があることは存じておりますが、我々が投与するデパス1.5mgまでというレベルでは依存性については余り考えなくては良いのではないかと思います。長久手南クリニック 岩田 明<以上返事>
Jun 18, 2014

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト家庭菜園今年は両親の助けもあり、家庭菜園を始めた。ミニトマトをプランターに植えて貰い、それを貰った。何の努力もしていない。順調に花が咲いて実をつけた。しばらくしたら、どんどん食べることが出来そう。付録で貰ったミニトマトセットで種から育てた苗。3個種を植えて2個発芽した。イタリアンパセリ(写真上中央左)をプランターに植えて貰い、それを貰った。種から育てたミニトマト2本の植え替え用である。写真の両端に3本ずつ、青紫蘇(大葉)を植えた。昨年、クリニックに植えた青紫蘇(大葉)の種が飛び散り、発芽したものを移植したのである。レモンバーム(写真上中央右)もクリニックに自生していたものを1本のみ植えた。素人の欲張り植えである。プランター左側の拡大写真である。右3本は青紫蘇(大葉)、中央に種から育てたミニトマト、右奥にイタリアンパセリ。プランター右側の拡大写真である。左2本は青紫蘇(大葉)、中央に種から育てたミニトマト、中央奥にレモンバーム、左奥にイタリアンパセリ。なすが一本植えで丸いプランターに植えてある。往診先で夫を介護しているお婆ちゃんが、「いっぱいあるから1鉢あげようか」と言われ「ありがとう。嬉しい。」と言って貰ってきた。貰ってばっかりだ。なすの花がもうすぐ咲きそうだ。症例報告インターネット検索で来院された。幻視、夜間大声、易興奮、尿便失禁、鬱状態、意識消失発作、甘い物好きからレビースコア:5.5 ピックコア:4。頭部CT上、前頭葉萎縮、左>右側頭葉萎縮、左>右海馬萎縮。以上からプチLPCとして治療を開始した。幻視および夜間大声には抑肝散、認知機能回復のためにフェルガード100M2包、意識消失発作にシチコリン1000mg静注、鬱状態にジェイゾロフト開始、脳梗塞にプラビックスおよびサアミオンを開始した。3ヶ月して易興奮が酷くなりサアミオンを中止して、フェルガード100M2包から1包へ減量した。8ヶ月後、上記周辺症状はすべて消失し、中核症状も初診時の改訂長谷川式:12/30、近時記憶2/6から改訂長谷川式:24/30(+12)、近時記憶5/6(+3)と著明改善した。諦めないで治療していると奇跡が起こるのである。施設からの紹介である。幻視、妄想、暴言、暴力、介護拒否、徘徊、甘い物好き、収集癖、嚥下困難、歩行不安定であり、頭部CT上、前頭葉萎縮および左右差がある。6年前にはフロンタールレビーと呼んでいた、今で言う典型的LPCである。コウノメソッドのすごいところはLPCの概念がなくても、症状に合わせて治療が出来ることである。幻視および妄想は抑肝散で改善した。暴言/暴力に対する抑制系薬剤は、高齢でもありグラマリールから開始したところ嚥下困難が出現したため中止、ウインタミンで肝機能障害が出現して中止、セロクエルで傾きが出現して37.5mg(max)とした。5年後、暴言、徘徊、他者攻撃、他室侵入が酷くなり、デパス(0.5)1.5錠1日3回毎食後で施設天秤法としたところ、デパス(0.5)0.5錠1日1回朝食後で上記周辺症状は消失した。ベンゾジアゼピン系は6時間以内デパス/リーゼ、24時間以内ワイパックス/ソラナックス、24時間以上セルシンなどがある。御存知のようにピック病の抑制系薬剤は、第1選択ウインタミン、第2選択セルシンである。セルシンでは嚥下困難や歩行不安定が心配な場合、デパス(0.5)0.5錠は便利な存在である。ケアマネからの紹介である。暴言、暴力、易興奮、被害妄想、帰宅願望、介護抵抗、徘徊であり、レビースコア:3 ピックコア:4。前医(某医科大学神経内科名誉教授)からパニック処方(アリセプト5mg、グラマリール50mg)が出ていたため直ちに中止した。頭部CTでも、前頭葉萎縮と左右差があり、プチLPCとして治療を開始した。アリセプト5mgを飲まされていたのだからハイテンションは仕方ない。ともかく、ピックセット(ウインタミン朝4mg夕6mgおよびフェルガード100M2包)を開始した。1ヶ月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+7)、近時記憶3/6(+2)と改善したものの苛つきが残っており、ウインタミン朝6mg昼6mg夕6mgおよびフェルガード100M3包とした。6ヶ月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+8)、近時記憶6/6(+3)と更に改善して、上記周辺症状は消失したが、夫に対してのみ暴言/暴力が残っており、ウインタミン朝12.5mg昼12.5mg夕12.5mgおよびフェルガード100M3包とした。9ヶ月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(-2)、近時記憶3/6(-3)とやや悪化したものの、夫に対しての暴言/暴力もなくなり穏やかに過ごして頂けるようになった。友人からの紹介で来院された。暴言、暴力、金銭浪費、万引き、収集癖、 甘い物好きから、レビースコア:2 ピックコア:5。I病院精神科からデパケン600mg、グラマリール75mgが出ていたが、直ちに中止した。ともかく、ピックセット(ウインタミン朝6mg昼6mg夕6mgおよびフェルガード100M2包)を開始した。1ヶ月後、いらいらが続いており、ウインタミン(12.5)を5錠渡して家族天秤法とした。49日後、ウインタミン(12.5)3-4錠で落ち着いていたが、ピック症状が徐々に強くなりウインタミン(12.5)6錠=75mgまで増量してセルシン(2)3錠=6mgも加えた。10ヶ月後、一段と暴言/暴力が酷くなり、セロクエル150mgを渡して家族天秤法とし、危険分散のためウインタミンを75mgから36mgに減らした。12ヶ月後、上記周辺症状はすべて消失し、中核症状も初診時の改訂長谷川式:22/30、近時記憶5/6から改訂長谷川式:26/30(+4)、近時記憶6/6(+1)と改善した。一時はI病院精神科入院も選択枝に入れる程、周辺症状が酷くなったが、結果的にハッピーエンドになった。家族が地域包括支援センターに相談され、紹介されて来院された。悪夢、夜間大声、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、嚥下困難、食欲低下、薬物過敏、鬱状態から典型的なDLBである。前医(某病院神経内科)はDLBにも関わらずアリセプト3mgを処方して筋肉痛となり中止、メマリー5mg~10mg~15mgと規定通りに1週間毎に増量してせん妄/食欲低下となり中止されていた。前医でとんでもない目にあって藁をも掴む思いで地域包括支援センターに相談され、当クリニックを紹介されたのである。私はただ典型的DLBにリバスタッチパッチ4.5mgを開始しただけである。アパシーが見られたため、サアミオンと共にシチコリン1000mg静注を開始、興奮系のNewフェルガードLA2包を勧めた。6ヶ月後、上記周辺症状はすべて消失して、中核症状も改訂長谷川式:26/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と改善した。施設長の判断でフェルガード類が中止今年3月、ある患者さんがベネッセ系列の高級介護付有料老人ホームに入居された。その後も3ヶ月に一度、リフトタクシーで来院されているのであるが、入居後3ヶ月間で食事が食べられなくなったというのである。本人は動かせる状態ではないため、施設嘱託医からの診療情報を持って家族のみ来院された。嘱託医からの診療情報提供書にはせん妄と嚥下困難のため食事量が減り末梢点滴をしていると記載されており、来院の理由は今後の方針について施設看取りまたは胃瘻造設の判断をしてほしいというのである。在宅療養中は、訪問看護に依頼して毎週シチコリン1000mg静注を行い、嚥下困難に対してNewフェルガード0.5包朝食前/Newフェルガード0.5包昼食前/フェルガード100M1包夕食前としていた。入居後はシチコリン1000mg静注をしていないまでは嘱託医の判断なので仕方ないのかも知れないが、家族がフェルガード類を飲ませてほしいと頼んだにも関わらず、施設看護師から処方箋薬剤以外のサプリメントは施設では管理しないと言われたというのである。私は頭に血が上り、外来中にも関わらず、その老人ホームに電話して施設看護師にフェルガード類を中止したから嚥下が悪化したことを説明して再開するように指示した。施設看護師は「施設の方針なので施設長と話をしないと一存では決められない」というのである。施設長から連絡をするように伝えるも外来が終わっても連絡がなく、再度、施設に連絡すると施設長は外出中であるというのですぐに携帯電話に連絡するように伝えた。しばらくして電話があり、フェルガード類を止めたから嚥下困難となっていることを説明して、施設の方針でフェルガード類を中止するのであれば殺人行為であることも伝えた。すぐに施設に戻って、家族にフェルガード類再開する旨を伝えるように指示した。再開が遅れたら、患者の命に関わるのである。施設嘱託医には末梢点滴内に毎日シチコリン1000mgを入れ、今後は毎週または隔週シチコリン1000mg静注するように指示した。往診から戻ると施設長から翌朝からフェルガード類再開のFAXが届いていた。すぐに飲ませてほしいので明日からでも遅いのであるが、ぐっとこらえて「なんとかOOOOさんを助けてあげてください。奥様にとって大切な御主人です。」と返事を書いておいた。他のベネッセ系列の高級介護付有料老人ホームではフェルガード類を飲ませてくれているので、会社の方針ではなく施設長の判断で中止したのだと思う。重要性を知らない人にとってはたかがサプリメントかも知れないが、そのサプリメントが命を繋いであることがあるのである。特に嚥下改善のためのNewフェルガードLA(グロービア)、不安定狭心症改善のためのプロルベインDR(カイン)は止めたら死ぬかも知れない程大切なサプリメントである。知らないでは済まされない。
Jun 13, 2014

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト東山動物園&植物園 散歩東山動物園に地下鉄に乗って出かけた。新アジアゾウ舎。親子のアジアゾウが仲むつまじく食事をとっていた。アミメキリンの食事タイム。高いエサ籠からおいしそうにかしの樹のはっぱを食べていた。インドサイ。大きな置物のようだ。寝ていたライオンがタイミング良く歩いてくれた。ラッコのようなペンギン。ピンク色が美しいフラミンゴ達。上池に浮かぶボートと東山スカイタワー。ここまでが東山動物園。ここから東山植物園。バラ園。ジャルダン ドゥ フランスという薔薇。ピンク色がまぶしい。私が通っていた東海中学・高校の近くから移築された旧兼松家武家屋敷門。茶道家が寄付してつくった宗節庵というお茶室。奥池に咲く蓮の花。白川郷から移築された合掌造りの家。ダム工事の業者に移築費用は出させたらしい。縁側が懐かしい。茅葺き屋根の断端が見える。これぞ合掌造り。こんな家を移築するのが夢。症例報告施設からの紹介である。幻視、易興奮、帰宅願望、昼間傾眠、夜間不眠、徘徊、感情失禁、尿便失禁、膝組み、使用行動、甘い物好き、収集癖のためレビースコア:4 ピックコア:11。頭部CT上、前頭葉と側頭葉が萎縮しており、側頭葉ではやや左右差が見られた。以上から、レビー・ピック複合と診断して治療を開始した。嘱託医からリスパダール2mg、抑肝散7.5g、メマリー5mgが処方されていた。リスパダール2mgという悪魔の処方がされていた。周辺症状で周囲を困らせていたが、運良くドーパミン減少がなく歩行が安定していた。リスパダールを直ちに中止して、コントミン(12.5)1-5錠を施設天秤法で投薬調節してコントミン(12.5)2錠1日2回朝夕食後で維持した。フェルガード100M2包を勧めた。前医からの抑肝散7.5gとメマリー5mgは維持した。12日後、周辺症状はすべて消失して、満面笑みになっていた。ケアマネからの紹介である。幻視、幻聴、被害妄想、易興奮、暴言、せん妄、アパシー、昼間傾眠、独語、鬱状態、甘い物好き、収集癖のためレビースコア:5、ピックコア:5。頭部CTでは所見がないのが所見であった。ピック症状にはピックセット(ウインタミン朝2mg夕4mgおよびフェルガード100M1包)、レビー症状にはレビーセット(抑肝散2.5g、アスパラK300mg、セレネース0.2mg)を開始した。28日後、周辺症状は改善しながらも、被害妄想から興奮が見られたためセレネース0.4mgへ増量、ウインタミン朝4mg昼4mg夕4mgへ増量した。せん妄・アパシーが改善したため車椅子レベルから一本杖歩行に改善した。ケアマネからの紹介である。幻視(1回のみ)、せん妄、易転倒、小刻み歩行、歯車様固縮のためレビースコア:6 ピックコア:0。レビー症状にレビーセット(リバスタッチ4.5mgおよびネオドパストン100mg)、境界領域梗塞に脳血管セット(プレタール100mg サアミオン10mg、プロルベインDR4Cap)、せん妄にシチコリン1000mg静注を開始した。認知機能改善のためNewフェルガードLA2包を勧めた。24日後、周辺症状の改善が見られたものの、中核症状は改訂長谷川式: 16/30(-6)、近時記憶5/6(-1)と逆に悪化した。歩行は改善したものの不安定さは残っており、ネオドパストン100mgから200mgへ増量した。49日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+9)、近時記憶6/6(+1)と著明改善がみられ、歩行も安定化した。ほっとすると共に、信じて付いてきてくれた御家族と御本人に感謝した。知り合いからの紹介である。鬱状態(独居時)、食欲低下(独居時)、甘い物好き、語義失語軽度のためレビースコア:1 ピックコア:7。頭部CT上、右>左前頭葉萎縮軽度、右>左側頭葉萎縮軽度、右>左海馬萎縮軽度が見られた。前頭側頭葉変性症(意味性認知症)と診断して、失語セット(レミニール4mg/ナウゼリン10mgおよびフェルガードB2包)を開始した。21日後、改訂長谷川式:16/30(+1)、近時記憶1/6(-1)とほぼ同じであったが、レミニール8mgに増量すると、49日後、改訂長谷川式: 18/30(+2)、近時記憶3/6(+2)と改善が見られた。ゆっくりであるが、改善傾向が見られ、レミニール8mgおよびフェルガードB2包を継続することとした。現在、95%が認知症患者であるが、脳神経外科の看板を上げており、5%程度、頭痛、めまい、頭部外傷患者も診ている。最近、副鼻腔炎(前頭洞炎・蝶形骨洞炎)に伴う頭痛を2例経験したのでここに報告する。1例目(32歳女性)は、38.5℃以上の発熱が続いており急性副鼻腔炎の状態であり、頭部CT上、左前頭洞炎・蝶形骨洞炎、臨床上、左前頭部痛(左三叉神経第1枝痛)を認めた。授乳中であるが、緊急性のある状態であった。授乳中に投与可能なロセフィン点滴を5日間、同時にサワシリンおよびムコダイン内服を開始した。数日で解熱したが、2週間後も頭痛が続いており、更に2週間内服継続した。2例目は、慢性副鼻腔炎の状態であり、頭部CT上、右前頭洞炎・蝶形骨洞炎、臨床上、右>左側頭部痛を認めた。クラリスおよびムコダイン内服を開始した。28日後に再診予定である。京都の講演会中止のお知らせ諸般の事情により、平成26年6月15日京都で行う予定だった講演会を中止したのでここに御報告する。参加を希望されていた方々、司会を御願いした方、スポンサーを御願いした方々には、大変御迷惑をおかけした。今回のことは良い人生勉強になった。次に講演会を行う場合の教訓にしたい。
Jun 3, 2014
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