吟遊映人 【創作室 Y】

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2008.03.10
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カテゴリ: 映画/TVドラマ

「アハハハ・・・!」
「吉之助・・・?」
「もちろん、正義の陰謀ごわす。そいどん、なんとしてもやり遂げんいけもはん。」
「じゃどん、土佐があくまでも反対したらどげんしますか?」
「・・・そん時は、短刀一本あれば足り申す。」

いみじくも今年は、作家司馬遼太郎の13回忌。
その年に「翔ぶが如く」をDVD鑑賞とは言え、楽しく視聴できるのは非常に嬉しい。


幕末の動乱をもっと深く探究するには、司馬先生の著書である「坂の上の雲」や「竜馬がゆく」なども併せて拝読しなければ堪能できないかもしれない。

歴史の概要がわかったら、その中でくり広げられるドラマ(限りなくフィクションに近い世界だとしても)に酔わされようではないか。

総集編第一部後編は、「維新成る」と題される。

幕末も大詰め、日本は大きく揺れていた。
薩摩藩と長州藩が薩長同盟を結び、倒幕運動を展開した。
そのため、江戸幕府第15代征夷大将軍徳川慶喜は、討幕の名分を失わせるため先手を打ち、天皇に対して統治権の返上を行った。(大政奉還)
その後、岩倉具視、大久保利通らの働きかけにより、朝廷の秩序を一新し、徳川主体の政治を抜本的に変革しようとする動きが出て来た。
それは正に、薩長が主導する新政府の樹立を意味した。(王政復古の大号令)
これにより旧幕府陣営では、薩摩藩に対しての猛烈な反発が強まる。
さらに、西郷隆盛の冷酷な命令により、江戸において藩士に強盗や狼藉をわざと行わせることで、旧幕府側に戦端を開かせるという戦略に出た。
その結果、旧幕府側は薩摩打倒の機運が高まり、会津藩を始めとする旧幕府軍と薩長軍とが、鳥羽・伏見において衝突した。(鳥羽・伏見の戦い)

こうして江戸幕府は倒れ、明治新政府が樹立するのだが、これを成功に導いたのは他でもない、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)の3名である。(明治維新の三傑)

作中でも感じられることだが、大久保は西郷のようなカリスマ性や雄弁さを持たない。

しかし粘り強さ、強靭な精神力において、右に出る者はいなかった。
そのため、ベストを尽くすことが敵わない戦況においては、二の手、三の手を臨機応変に進め、耐え難きを耐え忍ぶという忍耐の人であった。

そんな大久保は、維新の三傑中でも一度として政治の中心からは離れなかったのだ。

1990年TV放送

【脚本】小山内美江子
【出演】西田敏行、鹿賀丈史

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.03.10 06:26:00 コメントを書く


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