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黒人指導者であるマンデラに加担する者たちは、謂れのない罪で不当に逮捕され、投獄されるのだった。
そんな中、刑務所の看守として働くグレゴリーはロベン島の刑務所に赴任した。
そこにはマンデラが投獄されていた。
グレゴリーはコーサ語を話すことができたため、黒人たちの会話や文書をチェックし、スパイの役割を果たしていた。
だがマンデラと交流を持つうちにグレゴリーは政府に対するそれまでの思想・概念に疑問を抱き、マンデラに特別な感情を持ち始めるのだった。
一見、本作は白人に虐げられて来た黒人の謂れなき人種差別をテーマにしているかのように思える。
もちろんそれも含まれている、が、それだけではない。
作中、グレゴリーはマンデラから彼の妻にチョコを渡してくれるように頼まれる場面がある。
グレゴリーは躊躇しながらも、クリスマスということでこっそり渡す。
ところがそのことが後に発覚。
問題視されて同僚や上司から総スカンを喰らうのだ。
それはもう差別以外の何ものでもない扱いを受ける。
つまり、人はその時の状況や立場により差別する側にも、差別される側にも成り得るのだというテーマが潜んでいるのだ。
本作は、傍観者になりがちな現代社会を生きる我々に、正しく過去の歴史を把握することを訴えているような気がしてならない。
社会派ヒューマン作品として秀逸の映画なのだ。
2008年公開
【監督】ビレ・アウグスト
【出演】ジョセフ・ファインズ、デニス・ヘイスバード、ダイアン・クルーガー

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