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2010.08.13
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カテゴリ: 映画/戦争・史実

「“真夏のオリオンが・・・見える。オリオンよ、愛する人を・・・導け。帰り道を・・・見失わないように”」

戦争をテーマにした映画は、視聴者によって好き嫌いがはっきりと二分されるジャンルかもしれない。
どれほど格好良い航空機や戦艦が登場したところで、人が次々と殺されていくシーンなど、好んで見る視聴者は少ないからだ。
本作はそういう点で、反戦に関する訴求力にはやや弱いかもしれないが、残酷なシーンもなく、安心して観ることのできる戦争映画なのだ。
本作が日本海軍をモチーフにした作品であるので、参考程度に語っておきたいことがある。
日本列島は四方を海に囲まれた島国であるため、敵戦力を本土に近付けないことを基本的な戦略として来た。
それこそが日本海軍の本来の防衛のあり方なのである。
また、英国海軍を倣った組織構成で、陸軍とは違い、いまだ海上自衛隊にも日本海軍の伝統が脈々と受け継がれているのだ。【参照:ウィキペディア】

そういったプロセスを踏まえて「真夏のオリオン」を鑑賞すると、さらに日本海軍の重厚さと紳士的な立ち居振る舞いに魅了されるに違いない。

1945年、終戦直前の夏。
沖縄南東海域では、本土決戦を阻止するべく日本海軍潜水艦イー77他3隻が防衛任務に就いていた。
イー77の前を行くイー81の艦長は有沢と言い、イー77の艦長・倉本の親友であった。
イー81は米海軍の侵攻を防ぐために猛攻するが、米軍の駆逐艦によって撃沈される。

最後の力を振り絞って有沢はモールス信号により親友の倉本に米軍攻撃のヒントを託す。


主人公の倉本役を、細身の玉木宏が実に紳士的で冷静なキャラクターとして熱演している。
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また、チョイ役ではあるが、烹炊長の秋山役をドランクドラゴンの鈴木が演じている。

ややもすれば飯炊き係は地味な役回りに思われがちだが、乗組員の命の糧を担っているという意味で、最も重要なポジションなのだ。
我々は食べることを疎かにしてしまったら明日を生きることはできない。
いつ、いかなる時も、明るさとユーモアを忘れず、食事を楽しみ、平和な世の中を守り抜こうではないか。


2009年公開
【監督】篠原哲雄
【出演】玉木宏、北川景子、益岡徹

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2010.08.13 11:21:27 コメントを書く
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