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2012.12.04
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カテゴリ: 読書案内
20121204b

『文芸家にも議席を与えよ

読書階級の人は菊池寛氏を選べ』



いよいよ本日、衆議院選の公示をむかえました!
何かと騒々しい巷ですが、選挙戦も加わり師走も一層の活況を呈することでしょう。

とはいえ、私はさほどに政治的な人間ではありませんから、選挙に熱を帯びることはありません(笑)
かつてそういう層を称して「ノンポリ」と言ったのですが、それもすでに死語となりました(汗)

ただ人を眺めて観察する事は大好きです♪
だから選挙は少し離れたポジションから人を眺め、独り悦に入るのです(^^)
あれやこれや論評を加え、そして人物評をメモしたり(笑)
(これが結構楽しいのでだ・笑)

さて、上記のアジテーション(これも死語か・汗)は、1928年の第1回普通選挙で 菊池寛 が社会民衆党から立候補した時の選挙ポスターに書かれた文言だそうです。

(こういうところは、毎日新聞の往時を感じます。)

ナントも刺激的で扇情的ではありませんか!
前半の文語と後半の命令調から格調と威厳を感じます。
そして「読書階級」と訴求層を決めウチするあたりは、誠に合理的であり理にかなっていると思います。
いわゆる、マスでないパーソナルな提案は、昨今にも通じる手法です(^o^)
何より、どう見ても実質的な害がなさそうで、そこが実にいい(笑)

はっきり申し上げまして・・・
昨今の有象無象の政党に、菊池寛氏の爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいですねぇ。
このへんをして、芥川賞と直木賞が現代まで続く文壇の大登竜門となったわけなのでしょう。
菊池寛、大知恵者なり!(かな?・笑)

とはいえ、ご本人は選挙に出たといっても別段「憂国の徒」でも「革命の士」でもあるわけがなく、腹に俗一物があっての立候補であったようで(笑)、そこがナントも菊池寛センセイらしくてよろしい。


いわゆる「人のいいおじさん」なのかと(笑)

ちなみに、選挙結果はと申しますと・・・
善戦むなしくセンセイは落選されました、とさ。

それにしても、応援弁士に名だたる文豪を引き連れての演説(かな?)は、さぞや魅力的であったことでしょう。
菊池寛がほえると横光利一を筆頭に川端康成と小林秀雄が「そうだそうだ」を連呼する情景は、是非見てみたいものです(^o^)


別段慌てることなく、かく申したそうな。

『われ、口きかん(クチキカン)!』

アッパレ菊池寛(キクチカン)、なんてね♪


~読書案内~   その他

■No. 1 取り替え子/大江健三郎 伊丹十三の自死の真相を突き止めよ
■No. 2 複雑な彼/三島由紀夫 正統派、青春恋愛小説!
■No. 3 雁の寺/水上勉 犯人の出自が殺人の動機?!
■No. 4 完璧な病室/小川洋子 本物の孤独は精神世界へ到達する
■No. 5 青春の蹉跌/石川達三 他人は皆敵だ、人生の勝利者になるのだ
■No. 6 しろばんば/井上靖 一途な愛情が文豪を育てる
■No. 7 白河夜船/吉本ばなな 孤独な闇が人々を癒す
■No. 8 ミステリーの系譜/松本清張 人は気付かぬうちに誰かを傷つけている
■No. 9 女生徒/太宰治 新感覚でヴィヴィッドな小説
■No.10 或る女/有島武郎 国木田独歩の最初の妻がモデル
■No.11 東京奇譚集/村上春樹 どんな形であれ、あなたにもきっと不思議な体験があるはず
■No.12 お目出たき人/武者小路実篤 片思いが片思いでない人
■No.13 レディ・ジョーカー/高村薫 この社会に、本当の平等は存在するのか?
■No.14 山の音/川端康成 戦後日本の中流家庭を描く
■No.15 佐藤春夫/この三つのもの 細君譲渡事件の真相が語られる
■No.16 角田光代/幸福な遊戯 男二人と女一人の奇妙な同居生活を描く
■No.17 室生犀星/杏っ子 愛娘に対する限りない情愛
■No.18 織田作之助/夫婦善哉 大阪を舞台にした男と女の人情話
■No.19 谷崎潤一郎/痴人の愛 この人物の右に出る者なし。日本の誇る最高の文士。
■No.20 車谷長吉/赤目四十八瀧心中未遂 生への執着は、性への執着でもあるのか
■No.21 松尾スズキ/クワイエットルームにようこそ 平成に新しい文学が登場

◆番外篇.1 新潮日本文学アルバム/太宰 治 パンドラの匣を開け走れメロスを見る!





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最終更新日  2012.12.04 09:30:13


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