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2017.03.19
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カテゴリ: 映画/ホラー
【ヴィジット】
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「現実を見なきゃ。僕は間違ってない。この家はなんだか変だよ。きっと地下に何かあるんだ」

せっかくの三連休をどうやって過ごそうかとあれこれ悩んでみたものの、やはり私は家でのんびり過ごすのが一番性に合っていることに気が付いた。
TSUTAYAで洋画コーナーをざっと見渡したあと、深く考えるまでもなく『ヴィジット』を手に取った。
私の大・大・大好きなM・ナイト・シャマラン監督作品である。
代表作として『シックス・センス』や『サイン』などがある。
それらを単なるホラーやサスペンスというカテゴリに括ってしまうのは早計である。
シャマラン監督の表現世界観は、一貫して人間の再生ドラマであるからだ。
主人公が過去に背負った心の傷とかトラウマのようなものから、いかにして立ち直るのか、いかにして向き合うのか。
そういう精神的ダメージからの復活を描いているものがほとんどなのだ。
そのテーマを演出するための装飾がたまたま「ホラー」という形を取ったに過ぎない、と私は考察している。


離婚し、シングルマザーとして2人の子どもを育てている中、娘のベッカ(15歳)と息子のタイラー(13歳)は、休暇を利用して祖父母のもとへ遊びに行きたいと言う。
2人のママは、実は19歳で家出して以来、ずっと実家とは連絡を取っていなかったため悩むのだが、子どもたちのたっての願いだったのでそれを受け入れる。
姉のベッカは記録映画の撮影に夢中で、道中カメラを回すことを忘れず、一部始終を撮影した。
長い列車の旅を終え、駅に到着すると、2人を祖父母があたたかく出迎えてくれた。
駅からさらにへんぴな田舎まで車を走らせると、やっとママの実家である祖父母の屋敷に到着。
姉弟は、祖母の美味しい料理やお菓子に大喜びするものの、何か言いようのない違和感を覚える。
さらに深夜になると、不気味な物音が響き渡り、人が徘徊するような気配がした。
2人の恐怖心はピークに達するのだった。

ネットで『ヴィジット』のレビューをいくつかチェックしてみたところ、だいぶ私の感想とは異なっていた。
私は申しぶんなく見事な作品だと思う。
これこそ正にシャマラン・ワールドだと言っても過言ではない。

だとしたら残念ながらそれは望めない。
注目すべきはそこではないのだから!
この作品の見どころは、心の傷を負った十代の姉弟が一週間の祖父母宅での恐怖体験から、さまざまなことを学び、勇気を出し、過去のトラウマから再生するドラマなのである。
祖父母だと思っていた2人が認知症だろうが統合失調症だろうが、それは映画として完成させるための単なる装飾であり、テーマは「克服」あるいは「再生」なのだ。
人は様々な過去のあやまちを悔やみ、絶望するが、それらは許されるものなのである。

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幼いころ、グリム童話を読んだ記憶のある人などは、「この設定はもしかして・・・」と思ったかもしれない。
私は「おかしの家」でくり広げられる恐怖の連続を通して得られる成長を、この作品に見た気がする。
そう言えば無名の子役に演技力の有無を問うようなレビューもあったが、そのB級的雰囲気こそが『ヴィジット』をシュールレアリズム作品に押し上げていると思う。
賛否両論あるが、私は大好きな作品だ。

2015年公開
【監督】M・ナイト・シャマラン
【出演】オリビア・デヨング、エド・オクセンボールド


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最終更新日  2017.03.19 06:42:56
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