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2026.02.21
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カテゴリ: 映画/SF
【 エイリアン・ロムルス 】



『貨物船コーベランの航海日誌。目的地はユヴァーガだが、無事に辿り着けるのか、どんな運命が待ち受けているのか不明だ。でも、何があろうと立ち向かう覚悟がある。唯一の生存者、レイン・キャラディン。報告、以上』

明けて新年、吟遊ブログは映画レビューから始めようと考えていた。
年始にamazonプライムで『エイリアン・ロムルス』を見たからだ。
ところがいざレビューを書こうと思ったら、なかなか書けないものである。
『エイリアン』シリーズには、ものすごく熱い(?)ファンがガードしているから、下手な感想は書けない。



冷静かつ客観的に捉えて、真摯にレビューしなくてはと思ったのだ。
そうこうしているうちに、ロムルスを見てからひと月以上が過ぎてしまった。
まずは記憶を呼び起こすためにも、簡単なあらすじを紹介しておこう。



西暦2142年。

ところがユタニ社の都合で、労働者の契約期間が延長されてしまい、レインはユヴァーガへの移住が叶わなくなってしまう。
そんな折、友人のタイラーから連絡があり、相談があるというので会うことにする。
タイラーの目的は、ユタニ社から飼い殺しのように鉱山で働かされることからの脱出で、惑星ユヴァーガへの逃亡を果たすことだった。
それには軌道上に放棄されたユタニ社の宇宙船から冷凍休眠装置を盗み、宇宙貨物船コーベランでユヴァーガへ逃亡するという計画。



メンバーは、タイラー、ケイ(タイラーの妹)、ビヨン(タイラーの従弟)、ナヴァロ(ビヨンの彼女)、アンディ(旧型アンドロイド)そしてレインの6人である。
レインは姉弟のように寄り添って生きてきたアンディを利用するような形になり、計画には乗り気ではなかったが、ユヴァーガへ行きたい一心で計画を実行することにした。
最初は簡単そうに思えた計画だったが、ユタニ社の宇宙船が小惑星と衝突することが判明。
慌てて冷凍休眠装置を貨物船に運び出そうとするものの、無人であるはずの宇宙船内に、何か動く気配がある。
その原因と助かる手段を知るための手掛かりとして、無惨な姿で横たわるアンドロイド(人造人間)のアッシュを起動させることにした。



私はこれまで見て来た『エイリアン』シリーズでは、『エイリアン3』が本命である。
つまり、『エイリアン』は最初の3作品までが王道の叙事詩であり、あとは番外編的なものとして捉えるというのが私のホンネである。




とは言え、この作品の全体から漂う退廃的な雰囲気は、何ともやりきれないものがある。
相変わらずの日系企業ユタニ社の、労働者を人とも思わない過酷な労働環境と、そこから脱出したい若者。
相手が誰かも分からず身ごもる少女。
都合が悪くなると旧型アンドロイドののんびりとした優しさを求める人間のエゴ。(通常ならアップデートされるのを良しとするのに)
もともとウェイランド・ユタニ社の植民地にも志しを持って移住したのだろうが、理想と現実は違い、現状から逃げ出したくなったのだろう。

おそらくはユヴァーガへ移住したところで、姉弟のように生きて来たアンディとは一緒に暮らせなかったであろう。(アンドロイドの移住は認められていない法律があるらしい)
そんな行くも地獄、止まるも地獄という状況で、エイリアンに対する恐怖なんて、霞んでしまいそうに感じた。



この重くのし掛かるような圧迫感、言いようのない虚無感は、他の『エイリアン』にはなかった。
旧型アンドロイドのアンディ(アップデートされる前の状態)を懐かしむ様子なんて、まるで古き良き昭和のアナログ時代を懐かしむそれに似ていて、何とも言えない気持ちにさせられた。



『ロムルス』は、見る季節も真夏の暑苦しいときや、日常生活に刺激が不足しているときなど、自身の状況を鑑みた方が良さそうだ。

それにしても、リプリーのような、知性と勇気に溢れる女戦士が出て来ないものなのか・・・嗚呼!

2024年公開
【監督】フェデ・アルバレス
【出演】ケイリー・スピーニー、デヴィッド・ジョンソン他



※映画の「スケッチ」も、近年は「備忘録」になってたりして(^^;)



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最終更新日  2026.02.21 08:00:07
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