鈴木 セイヤ 0
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずはじめに、ホッカイドウ競馬からのお知らせ! 始まりました! シーズンラスト・道営記念のファン投票。 レース当日だけでなく、レースを皆さんの力で作り上げ、盛り上げていくファン投票は、毎年恒例。このお知らせが出ると、いよいよクライマックスが近づいてきたと実感させられます。 是非とも多くの皆さんにファン投票ご参加いただき、道営記念を盛り上げていただければと思っております。 こちらをクリックすれば、ファン投票の案内画面が現れます。 ページ下の方に、ファン投票の受付ページやファン投票対象の番組賞金上位馬のリストへのリンクが張られていますので、そちらをご覧になってご参加下さい。 ファン投票された方の中から抽選で、素敵な賞品もプレゼントされます。 画像が小さくてすみません…。 A賞は、大井競馬場へのペアご招待。 新千歳空港からの往復航空券と東京での宿泊つきということで、明らかに北海道在住のお客様向けのプレゼントですが…(苦笑) それでも、大井競馬場では、11月1日にオープン予定の新スタンド『G-FRONT』の指定席でレースを楽しむことが出来ますよ!これは素晴らしい!! 絶賛工事中の大井競馬場『G-FRONT』(9月28日撮影) おお、工事現場の中で少しずつその姿を現し始めた『G-FRONT』。楽しみですね。 話を元に戻しますが、道営記念のファン投票は、10月15日まで。 多くの皆さまのご投票をお待ち申し上げております。 その大井競馬場ですが、一昨日久しぶりに出かけてきました。 今日からRoad to JBC、大舞台に向けての最終ステップも始まります。いよいよ盛り上がってきますね。 (ご注意)今年のJBCは昼間開催です JBCが行われる11月3日は、門別グランシャリオナイターも開催日。門別の開催日にJBCが重なるのは何年ぶりかの相当久しぶりのことのようです。 門別でも、今年のJBC当日は、JBCを中心に朝から晩まで一日中競馬をお楽しみ頂けるよう、恐らく今競馬場の関係の方々が鋭意検討中と思われます。 北海道の皆さまにとってもJBCデーが楽しみに溢れる一日になるよう、私たちも準備していきます。今はこの日を迎えるのが本当に楽しみ。素晴らしい競馬の一日になればと思っています。 もうJBCも間近なんですね。その2日後が北海道2歳優駿。そしてその1週間後がもう道営記念です。 最後に、今更見つけた(笑)門別競馬場グルメ。 毎度おなじみ、ポラリススタンド内にある『いずみそば』 この日は、おそばではなくショーケースの中に目が行きました! 『いずみ風たこやき』 見た目はよく見る「揚げタコ」なんですが、いずみ風は中身が違う!! たこ焼きの粉にそば粉を一部使用。そして美味しいたこはもちろんのこと、いずみそばオリジナルのあの「縮れ麺」も 入れてあるという、まさに「そば屋のたこ焼き」とはこれのことです。 実際に口に含んで噛みしめると、そばの香りが口の中にふわっと広がって独特の風味を醸し出します。食感も、ふわふわなのに食べ応えあり。 上からかけてあるのは、薬味とそばのつゆをベースにしたタレ。この味も独特のうまさがあります。 店主に話を聞いたところ、「すでに仕込んである分がなくなったら、販売終了です。シーズン最後までにはたぶんなくなってしまうと思います」…とのこと。 これは早く食べてみるしかありません! 機会があれば是非ご賞味下さい。 では、皆さんとは今週も水木と残り2日の門別グランシャリオナイターの開催でお目に掛かりましょう。
2015年09月30日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 シルバーウィークも、今日で終了。 暦のうえでは十何年かに一回というこの時期の大型連休。皆さんはどのようにお楽しみになりましたでしょうか? 私は、今週も門別はお休みさせていただき、関西方面へ別の仕事に来ています。 一昨日の連休真っ只中に伊丹の空港に降り、そこからバスで目的地に向かったのですが… 高速道路で渋滞 (>_<) しかも、しばらくの間微動だにしない渋滞で、わずか30分弱の空港バスの道のりに、3倍近くの時間を要しました。 普段、北海道の渋滞など無縁の場所でしか車を運転していませんので、こうした渋滞はむしろ景色として新鮮(笑)。事故か何かと思っていたのですが、あとから詳しい方に伺ったところこの界隈は合流などの関係で渋滞することが多い箇所だそうで。 まあ急ぎの移動でもありませんでしたし、連休らしい風景に出会ったと思えばこれもいいかなと。 空港バスが着いた先は、こちらでした。 甲子園球場!! いまからン十年前の、まだ子どもだった頃、どういうきっかけかわかりませんが父に連れられて甲子園に行ったことがあるような気が…それすらも定かでないぐらい。 今こうしてやって来てみると、「テレビで見るあの風景だ~」という感覚しかないんですよね。これまたとても新鮮でした。 昼前に着いた時には、丁度デーゲームの阪神戦の開始間近で、観戦のお客さん方が電車が到着する度に大勢降りてきて、球場に向かうところでした。 休日らしい賑わい 大人も子どもも一緒に夢中になっているのが、このガチャ。 ファンクラブ会員向けのイベント。中に入っているのは… このような選手グッズだそうです。 実際、しばらく見ていたら、狙いの選手のものが出てきて「やったー」と喜んでいる大人の方もいらっしゃいました。そうした様子を見ると、ガチャももはや子どもの遊びの範疇は超えているのかなと。 JRAでは場内イベントとして一時大はやりしましたし、大井なんかにもあるんでしょうか… 出てくるカプセルの中身を何にするかが問題ですが、小さいレース場でも十分出来て、十分盛り上がりそうなイベントですよね、これって。 さて、ここも目的地ではございません。 球場前の様子だけ見てすぐに阪神電車に乗って移動。 塗装は綺麗に塗り直してあるんですが、いかにも古そうな車両に遭遇。 34年前に作られた車両と言うことですよね、これって。 銘板にも、いい年季が入っています。 車両毎の端と端。このように祝日であることを示す国旗が掲げられていました。 東京では、都営バスが今でもバスの前面に国旗を出していると思うのですが、電車の、それも車両毎にこうして掲げてあるのは見たことがありませんでした。 近畿方面では、皆こうなんでしょうか? 新鮮でした。 この連休は、どこの公営競技もかき入れ時。 今週は、別競技の仕事なんですが、盛り上がっております。 競馬の場合は「開催日程」でたまたま当たるかどうか、ということにも左右されますが、やはり連休ともなればそれぞれに創意工夫をして、より多くのお客様方に券を買ってレースに参加して頂けるよう、頑張って行きたいところ。 門別でも、連休最後の今日と言わず、明日まで皆さま方に楽しんで頂くべく、奮闘しております。 昨日は、2歳牝馬の重賞・フローラルカップが行われ、タイニーダンサーがライバルを大差ちぎる圧勝劇を演じました。 調教師とジョッキーのインタビューの模様は、いつものように『ホッカイドウ競馬もりあげ隊』でご覧下さい。 直リンクはこちら。 牝馬のエーデルワイス賞だけでなく、先に向かっての大きな夢が更に膨らんだ、この日の勝利。レース振りを見れば、楽しみにせずにはいられません。 シルバーウィークも、もう残り半日。 最後まで、楽しんで下さいね。 門別グランシャリオナイターは、今日だけでなく明日もレースがあります。 こちらも、よろしくお願いいたします。
2015年09月23日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 夏競馬が終わって、JRAの競馬シーンは中山と阪神に移りました。 土曜日の中山競馬場 東京地方は概ね8月一杯が学校の夏休み。 まだ夏休みが終わったばかりでもありますし、このあといわゆるシルバーウィークがあるということも関係しているんでしょう。 秋の中山開幕初日は、まだお客様の出足は「これから」という感じでしたね。 最後にG1・スプリンターズSもありますので、きっとこれから盛り上がっていくのではないでしょうか。 このスプリンターズSのPRバナー 私は気に入ったんですけど…。 夕方まで中山競馬場で仕事をさせて頂いたあと、久しぶりにJR西船橋駅までの道、通称「オケラ街道」を歩きました。 周囲には一般住宅が多い中山競馬場。いまは最寄り駅のJR船橋法典駅から地下道を歩いたり、駅からバスを利用したりするのが一般的。この「オケラ街道」を歩いて帰る人は、ほんの僅かになりました。 この写真でご覧頂くような狭い路地が人の波で埋め尽くされるほどだったんです、往時は。 そして、左側の赤い長屋のような建物が当時は酒屋で、その前に簡単なテーブルとビールケースが置かれていて…おでんやがんもどきとお酒でみんな盛り上がっていたものです。 懐かしい…。 近隣住民の方々にとっては、確かに迷惑な話だったかも知れません。 週末のたびにぞろぞろと人の波が、このような路地に押し寄せるのですから。 良きにつけ悪しきにつけ、競馬場がバーチャルでは勿論なくて「とある場所に存在する」ことは間違いなく、そうしたこととともに競馬場があり続けることが、競馬にとってはとても大切なことなのではないかと。 中山だけではなく、競馬場近隣の「場所」を訪れるといつもそのようなことを感じます。競馬場毎に、その「場所」の「顔」とでも言うべき雰囲気がありますから。 こんな感じの路地が延々続きます。 あっ!電車通った!! 東京から千葉方面に延びる京成電鉄です。 小さい踏切なんですが、電車も車も往来はけっこうあって、以前は競馬のあとは人もぎっしりでした。 馬券で勝てば颯爽と駅まで歩いて行けるんでしょうが、大抵の場合は負けているので(笑)、この道を進む歩みもとぼとぼとしたもの。30分弱歩くと、ようやく西船橋駅が見えてきます。 駅の基本的な作りは変わらないのですが、建屋は綺麗で立派になって、商業施設も増えました。 競馬場の周囲の風景も、時代なんですよね、やはり。 ご覧頂いた路地裏の住宅地、家々の庭に本当に多くのキンモクセイが植えられています。がある家が多いんですよね。あともう少し季節が進むと、この「オケラ街道」を歩いている間中ずーっと、甘く芳しい香りを楽しむことが出来ます。 毎年、そのキンモクセイの香りが恋しくて、中山競馬場へ向かうのにこの「オケラ街道」を歩くぐらい。 この日は、キンモクセイが運ぶ秋の気配は「まだ」でしたね。 それこそ、本当に秋深まる感じがするのはスプリンターズSの頃でしょうか?
2015年09月16日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は珍しく(?)開催の3日間とも門別競馬場におります。 昨日の夕方の門別競馬場。 雲が多くて夕日が垣間見える程度ではありますが、やはり夕暮れ時の色合いは明らかに秋のものに変わってきた感じがありますね。日も大分短くなって、レースが半分終わる頃にはもう暗くなってきていますし。 北海道、ここからの季節の進みが早いんですよね。 まだ寒さはそれほどでもありません。東京から朝晩に着くと多少ひんやりする程度。しかしまもなくジャケットなしでは過ごせぬようになり、そのうちコートも必要になってきて…ぼちぼちこの流れにも慣れてきました。 北海道・日高からお送りしている(当たり前)門別グランシャリオナイターの中継放送も、最近はずいぶん全国的な存在になってきているようでして、昨夜は… 何と、静岡県からJA静岡中央会がレースを協賛して下さり、場内や中継放送でPRイベントを実施しました。 静岡茶を口にする、高倉解説委員 勿論、仕事をさぼっているわけではなく、中継放送の演出でお飲みいただきました。 私が持っているこのお茶の入ったボトル。これが、手軽に水出し茶を淹れることが出来るという、今流行のアイテムだとか。 ボトルの中にお茶のはっぱを入れて、水を注いでそのまま何時間か置くと、ボトルの中に美味しい水出し茶が出来上がる、というもの。 ボトルの注ぎ口の奥にフィルターがついているというのがミソで、注いでもボトルの中の茶葉がそこでカットされるという仕組みなんですね。 いま静岡では、皆これで水出し茶を飲んでいると、そういう話でした。 お茶の世界も、立ち止まることなく様々な工夫がされているようです。 テレビで競馬中継を日々放送するというのは要するにそういうことで、影響力は競馬場がある「その場所」に留まらず、それを見て下さる可能性のある方全てに向けて発信されるということ。 いま、どうやらホッカイドウ競馬は「そういうこと」も意識しながら競馬以外の周囲の様々な人々や組織と手を携えていこうとしているようです。もしかしたら、門別グランシャリオナイターの映像で、日本中の様々な情報を楽しんでいただくようになるかも知れませんね。 競馬は競馬でしっかり。しかし競馬に付帯する楽しみというのは、幅広い可能性があるということなんだと私は思っています。 さて、競馬の話題としては、私もやはりJRA北海道シリーズの終了でしょうか。 最終週は欠席してしまいましたが、門別からの帰りの土曜日に立ち寄る形で、12週のうち半分函館と札幌に通いました。 函館競馬場。ゴール板の向こうに函館山 札幌競馬場のパドック側の風景。意外と見落としがちですが、天気がいいとこのように大変気持ちいい景色を楽しめます。 仕事柄、やはりホッカイドウ競馬勢の遠征の記録とともに、私の今年の北海道シリーズも過ぎていきました。 レースは日曜日にあることも多く、他の用事と重なったりもしてライブではあまり見ることが出来ませんでした。しかし、中間の最終調整は丁度門別の開催が行われている週の半ばに行われていますので、その取材で早朝の競馬場に通ったのも、いい夏の思い出です。 北海道シリーズは短くなりましたが、ホッカイドウ競馬からのJRAへの挑戦意欲はそれに反して実に旺盛でした。 昨年、古馬も含めてのべ19頭だった函館・札幌への遠征馬が、今年は31頭。 勝利こそ得ることが出来なかったものの、2歳馬ではタイニーダンサーが函館2歳Sで4着と好走したり、リッジマンがクローバー賞2着で権利を取って札幌2歳Sに出走するなど、昨年以上の大きな戦果を得ました。 また、北海道シリーズ冒頭に活躍したユヅルノオンガエシやノボリクリーン、最後のタイムビヨンドといった3歳馬たちの活躍も見逃すことは出来ません。どうしてもこの時期手薄になりがちなホッカイドウ競馬の3歳馬ですが、このような方法で活躍の機会は十分にあるということが、証明されたと言えるでしょう。 ダート重賞のエルムSに、ホッカイドウ競馬のチャンピオンホース2頭、ウルトラカイザーとアウヤンテプイが遠征したことも、印象に残る出来事でした。 さすがに結果には結びつきませんでしたが、トップ級の馬たちがこういう形で活躍の道を模索できるということも、またホッカイドウ競馬の可能性を示す挑戦だったと思います。 昨日は、ノボリクリーンとミラクルフラワーが地元戦に出走。それぞれ自己条件で他馬を寄せ付けない強さを見せての快勝でした。 秋から冬のシーズンラストに向かっては、去って行った夏に価値ある挑戦をした馬たちの実りの季節。どんな形で成果を出すか、目が離せません。 今週も、門別グランシャリオナイターは今日明日の残り2日間。 是非とも馬券に参加しながら、レースをお楽しみ下さい。
2015年09月09日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 9月になりました。 昨日だけ門別で喋らせていただき、今朝東京に帰ってきました。 東京の天気が良かっただけに、季節の移り変わる速度の差を改めて感じています。 JRAの北海道開催は、月をまたいで残り1週間となりました。 太田アナのエントリにもあったように、先週は人の方が主役のワールドオールスタージョッキーズ。春からずっと楽しみにしていたイベントが終わり、大きな節目を過ぎたなという感じがしています。画像提供:ホッカイドウ競馬企画広報室 ホッカイドウ競馬から参戦した岩橋ジョッキー。結果は残念でした。 しかし、この2日間を過ごして思うところはあった様子。 今後に期待しましょう。 表彰式で喜びをアピールする、ジョアン・モレイラ この人の活躍を、皆さんはどのように感じられたでしょうか? 香港ではすでに天下を取っているわけですし、ドバイなど世界の舞台での活躍も知られているジョアン・モレイラ。 日本ではまだ「いかがなものか?」と思われていたのか、今回の来日初戦となった土曜日の1レースでは、馬券的にそこまで買われた感じもなかったのですが…そこでいきなり1着。そのあとは、有力馬も多かったとは言えオッズを見ればジョッキーの名前でも馬券が売れているという感じがありました。 スタートの出し方、道中の馬の御し方、騎乗姿勢、直線の裁き方。 勿論全てがうまくいっていたわけではなさそうですが、見ていて素人の私たちにもわかることは、いくつかあったと思います。 世界で活躍するというのは、そういうことなのだと。 そういうことを、否応なしに感じさせられたような気がします。 モレイラ騎手だけでなく、他のジョッキーたちのプレーも含めて、それを取り巻く日本のプレイヤーたちがどのように感じていたのか。それもまた、これからのプレーの中でそれぞれが表現してくれるものなのだろうと期待します。 さて、人の挑戦のあとは、馬もまた挑戦。 ホッカイドウ競馬から、芝の舞台を目指しての挑戦も、一つの節目を迎えるこの週末・札幌最終週です。 札幌2歳ステークスに出走予定のリッジマン 追い切りの様子 クローバー賞で2着と奮闘。出走権をつかみ取った札幌2歳ステークスでまた新たに挑むリッジマン。 更なる強敵相手になりますが、どのような戦い振りを見せてくれるのか注目していきたいですね。 リッジマンの追い切りの模様は、田中淳司調教師のインタビューとともにYoutube「ホッカイドウ競馬もりあげ隊」にアップロードされています。 直リンクはこちら ワールドオールスタージョッキーズの岩橋ジョッキーのレース後インタビューの模様などもアップされていますので、ご覧下さい。 その他、札幌最終週恒例のすずらん賞には6頭が参戦。 前哨戦のメイショウボーラー賞を勝ってすずらん賞に臨む、ジャーニーマン(齊藤正弘厩舎)。 最終追い切りのあとの姿。 その他土曜日の500万条件の平場戦には3歳馬タイムビヨンドが出走予定です。 北海道シリーズ自体が短くなって、挑戦のチャンスも縮小傾向にある中、それでも函館札幌に挑戦し続けたホッカイドウ競馬の馬たち。そして人々。一応その今季最後の見せ場ということになります。 こちらの方も是非ご声援いただければと思います。 さて、門別本場のレースの方は、重賞戦線たけなわの秋。 明日木曜日には、エーデルワイス賞に繋がる2歳重賞・リリーカップが行われます。 函館での活躍が記憶に新しい栄冠賞馬・タイニーダンサー、ウィナーズチャレンジでいいレースを見せて連勝のマックスガーデン、フルールカップで重賞を制覇したモダンウーマン。 まさにエーデルワイス賞に繋がる組み合わせになりました。 明日も、そしてシーズン終盤に続く秋の門別グランシャリオナイターも、是非とも引き続きご注目下さい。
2015年09月02日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週日曜日、JRA札幌競馬場で行われたクローバー賞には、先週ご紹介したとおりホッカイドウ競馬から6頭が参戦。 そして、ついに「結果」が出ました! リッジマン(田中淳司厩舎)が、果敢な先行策から粘りに粘って、2着!!写真提供:ホッカイドウ競馬支援室 神谷健介 まずは、惜しい2着。大きいハナ差…。 並ばれても下がらず、本当にあと一歩だったのですが…… 夢を見ました。でも勝ちきれなかった。残念です。 と同時に、本当に価値ある2着。この「同着」は勝ち負けの同着に匹敵するもの。 ほんの僅かでも負けていれば、次に向かっての権利が発生せず、リッジマンで見る「夢」もここでおしまいでした。 同着で2着に残ったことにより、リッジマンの夢は札幌2歳S(9月5日)に繋がりました。出走権利を獲得し、陣営は挑戦の意向を表明しています。 一戦一戦の勝ち負けだけでなく、こうして夢が先へと繋がる。これがまさに競馬という競技の醍醐味。一戦一戦を経ながら、その馬の歴史を紡ぎ、それが競馬の歴史として続いていくということ。それがあるから、競馬は面白く、そして長く続けて見続け、楽しんで行くことが出来るのではないでしょうか。 札幌2歳Sは、恐らく生半可な相手にはなりません。 何せJRAの来春のクラシックに繋がるレースの一つですから。 昨年も、出走馬からクラシックホースが出ました。 そのぐらいのレースです。 それでも、レースに行かなければ、何も生まれない。 それが「挑戦」というものでしょう。 リッジマンの健闘を期待しつつ、動向に注目していただくべくまた取り上げていければと思います。 どうかご声援下さい。 その札幌2歳Sの前にも、ホッカイドウ競馬からの遠征予定があります。 矛先は、8月31日(月)の水沢。ビューチフルドリーマーカップ。 サンバビーン(田中淳司厩舎)(グランダムジャパン古馬シーズン・ポイント12点2位)ジュエルクイーン(田中正二厩舎)(同・ポイント4点 現在圏外) 前者は地元の交流重賞・ブリーダーズGCからこの水沢へと、グランダムジャパン優勝を目指して予定のローテーション。 後者はブリーダーズGCをパスしてここに照準を合わせての遠征。勿論勝てば、昨年の2歳シーズンに続いての2年連続タイトル奪取の目も出てきます。 この遠征もまた、たやすい道のりではありません。 かつて話を伺ったときに、田中淳司調教師は言いました。 「水沢なら行き慣れてはいても、やはり輸送時間はかかるから…。遠征は難しいですよ。」 また別の方は、このように言いました。「車だけならともかく、船に乗るのは馬にとっては大変なのではないだろうか。人間だって、船に乗るとなったら構えるでしょ、やはり」 遠征に連れて行く馬だって、毎年毎回の遠征で同じではないのです。 そんな中でも、絶えずどこかに出かけ続ける、ホッカイドウ競馬の馬たち。 水沢でも頑張って欲しいと、心から応援します。 時期は前後しますが、馬だけでなく人も大いなる挑戦。 29~30日にJRA札幌競馬場で行われる、ワールドオールスタージョッキーズ。大会を盛り上げられるために「特別な1枠」が与えられたホッカイドウ競馬からは、岩橋勇二ジョッキーが出場します。 今年前半の勝利数厳しい勝ち鞍争いを戦い抜いて、出場権を掴みました。 写真提供:山下広貴 出場に寄せての岩橋ジョッキーのメッセージは、いつものようにYoutube『ホッカイドウ競馬もりあげ隊』にてご覧頂けます。 映像への直リンクはこちら。https://youtu.be/0vr2EMyQObY 昨年初めて獲ったリーディング。 そして今年はまたそれとは別の意味での重責となる、ワールドオールスタージョッキーズの代表。 技術や騎乗振り、そして実際のレースがどうと言うこと以上に、そういう「状況」がスポーツプレイヤーとして一つの「重荷」になり得ることは、想像に難くありません。 恐らくそれは、「その場所」にたどり着いたスポーツプレイヤーしか味わうことの出来ない苦悩や、葛藤や、あるときには恐れとか…そうしたものが全て混ざり合った、極めて複雑で極めて特別な心の持ちようなのではないかと、私は推察します。 そういう「特別な心持ち」と果敢に向き合いながら、岩橋ジョッキーがこれから見ることになる「境地」には、一体何があるのか。そういうことを岩橋ジョッキーが、きっとこのあとこれからのプレーの中で表現して私たちに見せてくれるはずだと、私は信じています。 まずは、この週末の札幌で何が出来るか。 皆さんも是非とも岩橋ジョッキーへの大きな声援で後押しをお願いします。
2015年08月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週ご紹介した、ホッカイドウ競馬所属馬のJRA遠征。レースの結果は大変残念なものでした。 写真提供:門別競馬場広報 2歳馬のコスモス賞が下位6頭、古馬のエルムSも2頭出てともに二桁着順と大敗。いずれもレースにはきちんと参加した上での着順だったとは言え、それぞれの課題が多々顕れたレースでした。 門別の競馬中継放送では、遠征する予定を期待感とともにお伝えする一方、レースが終わればこうした残念な結果も含めてお伝えしなければなりません。そしてそれと同時に、また次のチャンスに向けての挑戦に取り組む姿も、伝え続けております。 今度の週末には、古馬500万条件の小樽特別に2頭。そして2歳オープンのクローバー賞に6頭。それぞれに臨戦態勢が整ってきております。 門別競馬場の坂路調教の様子 門別本馬場での併せ馬での追い切り。右がクローバー賞出走予定のキーパンチャー。 こうして門別の馬の挑戦の姿をテレビで、そして自ら取材してインターネット上の映像等でお伝えしていると、その思いは仕事の上での別の経験とオーバーラップしてきます。 それは、長らく担当させていただいてきている海外競馬の中継番組における役割とか、気持ちとか、そういうものととても似ているなと感じるのです。 負けても負けても、ずっと注目し、応援し続けること。 続けていないと、勝つシーンに巡り会うことも出来ないはずですから。 そして、負け続けていても、その過程で勝利には必ず近づいているということ。 挑戦するプレイヤーたちの尽力が、次の挑戦への糧としてしっかりと受け継がれているということ。 JRAの北海道シリーズの期間が短縮され、例えば函館2歳Sの前に芝のレースを経験できないといったいわば「新たなルール」の中での挑戦となってからは、ホッカイドウ競馬の2歳馬は以前ほど成果を上げることが出来ていません。ハッピースプリントですら、そこそこの着順止まりでした。 しかしそのような状況の中でも、馬の仕上げや遠征の中での様々な手法において経験を生かし工夫を施し、 また次の挑戦へと向かう人々、そして馬たち。彼らが挑戦を続ける限り、そこに注目し続けることには価値があると思うのです。 JRAの馬だって、凱旋門賞に挑戦し続け、敗戦を繰り返すうちに「恐らくいつかは勝てるだろう」というところまで前進してきました。 まだ凱旋門賞は勝っていません。でも、いずれ勝つだろうと。 そこまでの歩みにこそ価値があるということは、誰も疑うことはないでしょう。 ホッカイドウ競馬の馬たちが敗れても敗れても、チャンスがある限り函館に札幌に挑み続けるこのプレーも、同じような価値があるはずだと信じて、中継放送やYouTubeを使ってその姿をお伝えし続けているのです。 昨日18日。ターフチャレンジを勝ってすずらん賞へと向かうジャーニーマン(父サウスヴィグラス)。 そのような挑戦には、夢があります。 現在、地方競馬所属の2歳馬で最も賞金を稼いでいるのは、函館2歳Sで4着に入ったタイニーダンサー(本日現在940万円)です。 門別よりも賞金水準の高い南関東が2歳馬戦の開始を早める傾向にあり、そこで勝った馬たちが順当に賞金を積み上げる中でも、トップはホッカイドウ競馬の馬。それもダントツ。これも、ホッカイドウ競馬の2歳馬戦に「JRAへの挑戦」という他場の所属馬では見ることの出来ない「夢」があるからです。 夢を実現するのは大変な苦労が必要です。 夢を更に花開かせることは、並大抵の努力では出来ないのかも知れません。 だからこそ、こうして毎週のようにホッカイドウ競馬には挑戦がある。数多くの残念な結果を積み重ねながら、皆いつかはその向こうの結果をつかみ取ろうとしています。 ホッカイドウ競馬の2歳馬戦に独特の面白さがあり、そして馬をホッカイドウ競馬に預けるオーナーにとっても、特別な価値があるというのは、そういうことなんだと思います。 今年は、若い2歳馬だけでなく、古馬も頑張ってJRAに遠征し、夢を追い求めています。 この週末もクローバー賞だけでなく、土曜日の古馬500万条件小樽特別に、先般函館で好走を果たしたユヅルノオンガエシ・ノボリクリーンの2頭が挑戦します。ノボリクリーンは間でもう一戦していましたので、今年のJRA北海道シリーズで芝が3戦目。 このような挑戦の仕方も、今後に向けてまた新たな展望を拓いてくれることでしょう。 土曜日の小樽特別に、日曜日のクローバー賞。 また是非とも皆様の応援をよろしくお願いいたします。 さて、今週の門別グランシャリオナイターは、明日行われる古馬の短距離重賞・エトワール賞がメイン。秋の道営スプリントへと繋がる路線が整備され、エトワール賞は夏のこの季節の開催となりました。 昨年は5月に行われたこのエトワール賞を制したのが、グランヴァン。変則的な形で連覇達成なるかどうか。勝てば新たな道を進もうとしているアウヤンテプイにかわって、短距離の王者として名乗りを上げることになりますが…。 戦いの行方にご注目ください。 また明日も、門別グランシャリオナイターでお目にかかりましょう!
2015年08月19日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 門別グランシャリオナイター、お盆の開催も絶賛開催中! 大分日も短くなり、暗くなる時刻も早くなりました。 そろそろ門別の夕暮れ時も、こうして夜空と、微かに残る夕日の名残が醸し出す風景が美しくなる頃。 このブログでも、同じような角度の写真を何枚かご覧頂いてきましたが、その度に違う風景をご覧頂いていると思います。コンデジ撮影なのでそこまでの写真は…でも、秋にはもっと綺麗な風景に出会うことが出来るかも知れません。 お盆開催ということもあり、日中の競馬場の賑わいはやはりいつもと違うもの。 とねっこ広場はポニーだらけ。子どもたち大喜び。 缶バッジを作りの体験が出来る場所もありました。 へ~ うまく出来るものですね~~ 背景人口が少なく、元々来場客が少ない競馬場ではありますが、こう言うときこそ競馬場が存在感を示すとき。例えば子どもたちに「競馬場は楽しい場所」という風に思ってもらうチャンスは、実はそれほど多くはありません。 貴重な機会にきちんとアピールすることが出来ていれば、競馬場もそこにあり続けることを周囲も認めてくれるはず。売上げを得る活動とは全く別次元の競馬場の取り組みが問われるのが、このような時なのでしょう。 今年は日程的に地方に人々が集まるタイミングよりは少し早い競馬開催日だったためか、お客様方がお越し下さるピークはやはり明日になりそう。ブリーダーズゴールドカップもあることですし、競馬場が「ハレ」の日の賑わいに包まれて開催が盛り上がることを、楽しみにしています。 競馬そのものの話題もいくつか。 この後ろ姿は…… 今週から復帰。石川倭ジョッキー。 このブログでは「また骨折?長期離脱??」とお伝えしたのですが、2週間の休みで戦列に復帰することが出来ました。 冬のシーズンオフと同じ手の小指に繋がる骨の部分、はじめは骨折と診断されたようですが、精密に調べたところ打撲で済んでいたとのこと。今日の最終レースでは復帰後初勝利も上がり、ホッとした表情を見せていました。「とにかく、怪我をせずにシーズン最後まで走りたい」 石川倭ジョッキーのこの言葉に、実感がこもっていました。 そして、こちらのジョッキーも今週復帰。 写真提供:山下広貴 岩橋勇二ジョッキー。こちらも2週間の休養で戦列に戻ってきました。 落馬して、首の いわゆるむち打ち症。負傷した直後は体調不良も著しく、本人も具合が悪いと同時に「乗れるのだろうか…」とかなり心配になったとのこと。しかしいまはすっかり良くなったと、笑顔で話してくれました。 「痛めた場所が場所だけに…あと数ミリ何かがズレていたら、もっと厳しいことになっていたかもと、医者に言われました」 良くなったいまだから話せるわけですが、そう聞くとこうして復帰した姿を見るのが、何かとても貴重なことに感じられました。 岩橋ジョッキーにとっては、やはりこのあと札幌競馬場で行われるワールドオールスタージョッキーズへの出場は、最大のハイライト。しかし恐らく今週は、また馬に乗って活躍することが出来るというシンプルな喜びを噛みしめての騎乗なのだと思います。 昨日今日ですでに復帰後2勝。しっかりとした感触を掴んで、札幌の大舞台に向かって欲しいと思います。 最後に、札幌の大舞台繋がりで、今週末のJRAへの遠征馬情報。 2歳のコスモス賞(15日土曜日)に大挙6頭が参戦するほか、古馬のダートの重賞エルムSには、ホッカイドウ競馬が誇るチャンピオン2頭が揃って参戦します。 [コスモス賞]コパノディール・ロンリーウーマン(角川秀樹厩舎)トッケンドーナ・ミトノグラス・ラプレシオーサ(田中淳司厩舎)タービランス(若松平厩舎) [エルムS]アウヤンテプイ(原孝明厩舎)ウルトラカイザー(林和弘調教師) 12日早朝、門別坂路にて単走で追い切られたウルトラカイザー 遠征馬の追い切り映像も含め、直前の様子、調教師の談話などは、いつものようにYoutube『ホッカイドウ競馬もりあげ隊』にてご覧頂くことが出来ます。 エルムSのアウヤンテプイの最終調整が、明日13日の朝。そこで全馬臨戦態勢が整います。 各馬の健闘を期待して、応援したいと思います。 さあ、いよいよ明日はブリーダーズゴールドカップ。 多くのお客様方と門別グランシャリオナイターでお目にかかるのを、楽しみにしております。皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げます。
2015年08月12日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 更新が遅くなり、申し訳ございませんm(_ _)m 今週は、門別競馬場を巡る近況の話題をいくつか。 レース場であまり写真を撮る機会がなくて…ビジュアル的には今回はごめんなさいです。 ★ 区切りの勝利 次々 宮崎光行ジョッキー 1800勝 本日8月5日達成佐々木国明ジョッキー 900勝 本日8月5日達成原孝明調教師 1300勝 先週7月30日達成兵庫・川原正一ジョッキー 重賞100勝 先週7月30日達成亀井洋司ジョッキー 200勝 先週7月29日達成黒川智貴調教師 開業初勝利 先週7月29日達成 それぞれのポジションでの、それぞれでの「道標」通過。ここまで競馬という仕事を続けてこられた思いも様々。 取材させていただいてそんな表情に触れることが出来るのも、私たちの仕事の楽しみでもあります。 900勝達成直後、インタビューに応じる佐々木国明ジョッキー 昨年は怪我で長い我慢の期間を過ごしただけに、その思いも…。 インタビュー映像はいつものように、Youtube『ホッカイドウ競馬もりあげ隊』で。これからも、貴重なプレイヤーの表情を可能な限り追っていければと思っています。 ★ リーディング戦線、異常あり!? 【ジョッキー部門】8月5日終了時点1位 五十嵐冬樹 39勝2位 桑村真明 34勝3位 松井伸也 33勝4位 服部茂史 32勝5位 石川倭 32勝6位 阿部龍 30勝7位 宮崎光行 30勝 先週お伝えしたように、リーディングトップに立っていた石川倭ジョッキーが、手の骨折のため戦線離脱。昨年リーディングの岩橋勇二ジョッキーも先週に続き今週も騎乗を見合わせたことで、あっという間に上位の混戦模様に拍車がかかりました(汗)。 上位がそれぞれに固め勝ちするような状況。逆にチャンスのあるレースを取りこぼすと、それが他のジョッキーの利に働く結果となり… まだシーズン半分以上の日程が残されていますが、これはシーズンラストにはとんでもない混戦になっているかもわかりません。お客様方にとっては、いまから注目しておいても十分楽しめる状況と言えるでしょう。 【トレーナー部門】1位 田中淳司調教師 49勝(勝率23%)2位 原孝明調教師 39勝(勝率14%)3位 角川秀樹調教師 38勝(勝率20%) 田中淳司厩舎が依然好調に勝ち星を重ねています。 厩舎前で取材に応じる、田中淳司調教師 堂々の重賞勝ちもあれば、昨日のターフチャレンジを勝ったナイスヴィグラスのように「ミラクルな」勝利もあって、レース内容としては様々。 しかし、大きく見ればやはり、厩舎のスタッフの皆さん一丸となってのレースに向けての取り組みが、今年はしっかりと結果に結びついていると言うことでしょう。 話を聞くと、リーディングよりも『遠征で、強い相手に対して結果を出したい』…と常々語る田中淳司調教師ではありますが、今年は門別のレースでもこの流れですから、自ずと周囲の期待は高まるところ。 今後の成り行きから目が離せません。 ★ 門別所属馬 JRAへの遠征ラッシュ! 8月8日(土) JRA新潟 ダリア賞(2歳OP)予定 ウッディタイガー (田中淳司厩舎) 8月8日(土) JRA札幌 HBC勝(1000万下)予定 ミラクルフラワー (齋藤正弘厩舎) 8月15日(土) JRA札幌 コスモス賞(2歳OP)予定 コパノディール (角川秀樹厩舎) タービランス (若松平厩舎) トッケンドーナ (田中淳司厩舎) ミトノグラス (田中淳司厩舎) ラプレシオーサ (田中淳司厩舎) ロンリーウーマン (角川秀樹厩舎) 8月16日(日) JRA札幌 エルムS(G3)予定 アウヤンテプイ (原孝明厩舎) ウルトラカイザー (林和弘厩舎) 例年通りの2歳OPへの遠征も楽しみなのですが、それ以上に注目されるのが重賞のエルムステークスへの遠征。ホッカイドウ競馬が誇る古馬のチャンピオン2頭が、揃って出走することになりました。 いずれも、「単に出走する」だけではない意欲の遠征。いずれの馬にとっても「適鞍」と言えるレースだけに、遠征の困難を克服していい結果が出ることを期待したいと思います。 ★ お盆開催 8月12日『ポニーサイクルレース』出場者募集! 来週水曜日・8月12日のレース開始前の午後の時間、門別競馬場にてアトラクションとして『ポニーサイクルレース』を実施します。 体の上下動で前へ進んでいく「ポニーサイクル」3頭立てのレース。大人の部と子どもの部で各9名の方の出場を募り、予選と決勝で優勝者を決めます。 受付時刻 8月12日開催当日 12時~12時40分 受付場所 門別競馬場 とねっこ広場テント 当日その場での受付、早い時刻ではありますけれども、「我こそ!」と思われる方は是非とも奮ってご参加いただければと存じます。 ポッカサッポロ北海道様ご提供の賞品も用意されております。 興味も話題も尽きない門別競馬場も、来週はお盆開催。シーズン中盤の一つの大きなハイライトを迎えます。 近隣の方は是非とも門別本場へ、遠方の方もTVやインターネット中継で、引き続き門別グランシャリオナイターにご参加いただきますように。 ブリーダーズゴールドジュニア当日の8月6日も、皆さまのご参加を心からお待ち申し上げております m(_ _)m
2015年08月06日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨夜の門別競馬場は、また霧が出てしまい12Rの2歳馬戦が取りやめに… もう、あまりにもがっかりで写真も撮りませんでしたが、写真を撮っても恐らく霧しか写らないぐらいの視界不良。仕方がありません。 昨日の競馬場界隈は朝から濃い霧が立ちこめ、「これは夜になったらまた…」と心配していたところ、やはり予想通りに。 しかしながら、今朝は視界は晴れていて昨日とは違う様子。 とにかく、今日は最後まで全部レースが出来ることを祈りながら、午後になったら競馬場に出勤してみます。 さて、ここからは今週の話題。 日曜日にJRA函館競馬場で行われた函館2歳ステークスでは、ホッカイドウ競馬から3頭が遠征し、タイニーダンサーが4着に入る奮闘を見せました。 写真提供:ホッカイドウ競馬支援室 神谷健介氏 外を回して追い上げようとする勢いは、「これは、あるか!?」と思わせるものでした。距離ロスがあったせいか直線半ばからはその勢いを失い加減でしたが、それでも着はしっかり粘っての好走。 改めてホッカイドウ競馬の2歳馬の質の高さを印象づける走りだったと言えるでしょう。 こうした馬の頑張りが、より一層ホッカイドウ競馬の存在感をもり立ててくれることは間違いありません。 伝える私たちにも、馬の頑張りがいいプレッシャーをかけてくれています。 とりわけこういう「特別な舞台」に向かう馬たちの姿を、しっかりと伝えていかなければと改めて思っているところです。 次の話題。 先週までで、開幕から騎乗していた藤原幹生ジョッキーの騎乗期間が終了しました。 門別で乗り始めた当初から、その騎乗振りは目を惹くものがありました。 取材に行くと決して大きなことを言う人ではないのですが、「全てはレースを見て!」と言わんばかりの、素晴らしい姿、そして活躍振り。 騎乗期間の残りが少なくなるにつれ、厩舎周りの関係者中心に「帰るな!」という声が各方面から出ていたと聞いています。短い期間の中でそれだけの信頼を集めていたということでしょうし、レースを見る私たちの立場からも何だか名残惜しい感じがしました。 藤原幹生ジョッキーの、門別での騎乗終了に寄せてのインタビューの模様は、いつものようにYoutube『ホッカイドウ競馬もりあげ隊』にてリリースされていますので、是非ご覧下さい。 直リンクはこちら。https://youtu.be/17H6OzJwf2w さて一方、今週からは丁度入れ替わる形で、船橋から山本聡紀ジョッキーが短期移籍で門別へ。昨日の10Rで門別での初騎乗を果たしました。 一年の半分は東京にいながら、私、恥ずかしながら山本聡紀ジョッキーに直接お目にかかるのは初めてでした。ちゃんと南関東も取材に行かないと…(汗)。 デビュー4年目と、これから歩んでいく道がとても大切になるこの時期に、南関東とは馬も環境も全く異なる門別で過ごす時間は、意味のあるものになることでしょう。 こちらも3ヶ月の短い間ではありますが、しっかりと注目していきたいですし、皆さまにも是非ご声援いただければと思っております。 山本聡紀ジョッキーにも、門別での騎乗開始に際してお話を伺いました。インタビュー映像はこちらからご覧下さい。https://youtu.be/ACFLnL7gVHc 実は、昨日になって「石川・岩橋、二人とも乗れないらしいよ」…と聞き、大変驚きました。 また公式に発表されると思いますが、実況室で非公式に聞き及んだところでは、岩橋勇二ジョッキーは調教での落馬で頸部の負傷、石川倭ジョッキーはどうも手首の骨折とのこと。 事実ですと、石川倭ジョッキーは長く戦列を離れることを余儀なくされるのでしょうか…。リーディングトップにいただけに、大変残念です。 また、岩橋ジョッキーは、先週「ワールドオールスタージョッキーズ」の代表に決まったばかり、こちらの様子も心配です。 いずれにせよ、お二人の一日も早い快癒をお祈りしております。 では、このあとまた今日と明日、門別グランシャリオナイターでお目にかかりましょう!
2015年07月29日
水曜日の担当は、坂田博昭@今日は門別競馬場です。 山中さんも書いておられたように、月曜日は地方競馬で楽しいレースがいっぱい! 3連休の最後と言うことで、目一杯楽しまれた方も多かったのではないでしょうか。 私は、その日北海道に飛んでおりまして、出かけた先は札幌の隣の石狩市。Aiba石狩でイベントの仕事をさせて頂いておりました。 実は、イベントのメインは競馬じゃなかったんですよね…この場所、競馬の他にも色々な券を売っているので。 ガールズケイリントークライブ。おっさんらしく、女子とのトークを多少よろこびつつ司会を務める筆者 選手は、左から奈良岡彩子選手、明珍裕子選手、小坂知子選手。 他競技のトークライブでしたので、詳報は避けますが、興味深いお話でした。 女性がこうした職業スポーツを志し、そしてその中で頑張るメンタリティの、ほんの一端ではありますが結構大切なところに、触れることが出来たような気がします。 なかなか女性の進出が、目に見えるプレイヤーの世界では進まないのが日本の競馬。しかし、周囲ではヒントになるような動きがハッキリと産まれています。競馬だけが「後進」にならないためには、私たちのようにプレイヤーのことを伝える立場からもっと取り組まなければならないこともあるようにも思いました。 トークライブのあとには、競馬の話も… 冷や汗をかきながら、当たらない予想を披露する筆者 いやいや…私、予想自体を生業にしているわけではありませんから…(言い訳) そうは言っても、競馬のレースが目の前で実際進行している間には、お客様方と一番接点を持って盛り上がれるのは、やはりレースの予想。友達同士で競馬場に行けば、互いに「ああでもないこうでもない」とやりあえる、あの感じですね。 …実際、岩手も船橋もメインレースの予想は散々な結果。私もひとりのファンですから、予想として喋ったとおりに普通に馬券を買っているんですが、勿論サッパリ。 意気消沈しつつ、そして周囲のお客様方に励まされつつ、最後の力を振り絞ってお客さん方と一緒に考えた船橋の最終レースで、何とかお客様方と一緒に当たりを引くことが出来ました。 レースのあと、「自分も当たったよ」とわざわざ声をかけて下さったお客様方と喜びを分かち合ったことは、素直に嬉しかったですね、馬券が当たったことよりも。 私にとっても、楽しい連休最終日でした。 さて、ここからは本題で、門別グランシャリオナイターのこと。 実は、今日は若干寝不足気味でして… 今朝4時半の門別競馬場 早朝から、珍しく門別競馬場に調教の取材に出かけました。 取材はトラックではなく、門別競馬場の調教坂路の方でした。 今朝は、今度の日曜日26日にJRA函館競馬場で行われる函館2歳ステークスに出走する3頭の馬が、最終追い切りに臨みました。 チャレンジするのはリンダリンダ タイニーダンサー (角川秀樹厩舎)ラプレシオーサ (田中淳司厩舎) いずれも、門別でのステップレース(上級認定競走)に勝って権利を取り、函館へと向かっていきます。 かつてラベンダー賞があった時代とは異なり、芝でのレースは初めての経験。その中で、結果を出すことが出来るのか!? 難しいレースになると思います。 それでも、期待して下さる門別のお客様方の気持ちは、皆さん同じではないでしょうか。「若駒よ!芝の舞台を目指せ!!」 果敢なる挑戦に、結果も伴うことを期待したいと思います。 3頭の最終追い切りの様子と、調教師のインタビューの模様は、いつものようにYoutubeのチャンネル『ホッカイドウ競馬もりあげ隊』にてリリースされています。 角川・田中淳両調教師の期待感や意気込みも、映像を見て感じ取っていただければと思います。 インタビュー映像はこちら。https://youtu.be/HDFApfzfK2w さて、ここまで書いたところで、もうすぐ今日のメインレース・ノースクイーンCが始まる時刻となりました。 例年になく興味深いメンバーの対戦になったこのレース。楽しみでなりません。 もうこの稿をアップしてからレースまで30分ぐらいしかないんですが…たまたまご覧下さった方、間に合えば是非楽天競馬で馬券を買ってレースにご参加下さいね!
2015年07月22日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 すみません…今週は、門別をお休み中なので、競馬のネタが今ひとつ…… と、思っていたら、担当の太田アナウンサーから新鮮な話題が届きました! 短期免許で騎乗中の藤井勘一郎ジョッキーが、日本初勝利!! 素晴らしい笑顔が出ました! ここまでたまたま勝利には恵まれませんでしたが、乗り方・馬の御し方を見ている一部調教師からは「やはり彼は違う!」と賞賛の声が上がっているという話も聞いていました。 ようやくそれが形として現れた格好。良かったです。 初勝利に寄せてのインタビューは、いつものように『Youtubeホッカイドウ競馬もりあげ隊』にてリリースされています。http://youtu.be/eUShJuYi_-E 是非ご覧下さいね!https://youtu.be/kaPK9YZerZs 門別の開催は、明日16日木曜日まで。 明日はいよいよスーパーフレッシュチャレンジ2(2は本当はローマ数字です。機種依存文字のため自粛)が行われます。 このときを待っていたという2歳馬たち。内回り1600mの舞台でどんな走りを見せるのか、楽しみです。 明日も門別グランシャリオナイターをお楽しみ下さい。 さて…この1週間の競馬ネタと言えば、太田アナとかぶりますがやはり函館の話でしょうか…。 漁火通から見える漁り火。写真右のシルエットが、太田アナが行ったという立待岬です。 そして今年もやってしまいました! おっさんひとりで函館山に登る会(笑) 毎年こうして写真を撮るんですが、誰が撮っても、そして普通のコンデジで撮っても「それらしく」映ってくれるのが、函館山の夜景の素晴らしさではないでしょうか。 競馬場から見える函館山。左端が立待岬。写真のずっと右の方に、私たちが普通「函館山」と言うときに登って行く展望台があります。 牛が横たわるような形の山であることから、「臥牛山(がぎゅうざん)」とも呼ばれるこの函館山。函館競馬場にいても、このように存在感たっぷりにその姿を見せています。 後ろの白タイツの方々が「函館はやぶさPR隊」。商工会青年部の活動らしく、いま話題沸騰中。 白い怪しい?キャラクターが、北斗市の観光宣伝キャラ「ずーしーほっきー」。 一緒に記念撮影をされているのが、七飯の施設から来られたというお年寄りの皆さま方。このように、皆さん楽しそうに写真に収まっておられました。 介助の方にお話を伺ったところ、「少し遠いので(函館から車で1時間ぐらい)、なかなか気軽には来られないのですが…」と。それでもこうして競馬場で、気持ちのいい天候の中いい時間を過ごして頂ける。有り難いことです。 やはり競馬場は、様々な人たちが利用し、そして様々な人たちが集まる場所であってほしい。こうした風景に触れるにつけ、そのように思います。 そんな楽しい函館開催も、あと2週間。 早い…早すぎる……。 来週はもう、函館2歳ステークス。 ホッカイドウ競馬で権利を取った3頭はいずれも出走を予定しているとのこと。どんな競馬を見せてくれるか楽しみです。
2015年07月15日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 はい、先月また一つ、年をとりましたよ。 もう「いいお年頃」です。 不思議なもので、最近はいつまで経っても「いいお年頃」から感覚が変わりません。目は衰えて、体は動かなくなってきているので、それさえ意識から外してしまえば…ですが(苦笑)。 年を経ていく感覚というのは、人生の中で2度味わうことはない。 だからいいのかもしれませんね。 頑張ります。マジで(笑)。 先週敢えてスルーしたセルフネタではありましたが…このぐらい触れておけばいいでしょうか?太田さん??(笑) さて、本題。 先週土曜日のJRA函館競馬に、ホッカイドウ競馬から2頭の3歳馬が遠征。8Rの500万条件・芝1200mに出走しました。(以下馬の写真は、ホッカイドウ競馬支援室・神谷健介さんからご提供頂きました) ノボリクリーン 昨年5月に、キタイノホシ・マイカラー・ステファニーランなどを破ってフレッシュチャレンジ(新馬)勝ち。その後ダートでは先行してあと一歩の競馬を続け勝利がありません。芝は昨年2歳時のクローバー賞で1回経験。 騎乗するのは、阪野学ジョッキー 函館初登場! ユヅルノオンガエシ フィギュアスケートの羽生結弦にちなんで命名され、話題にもなった馬。 昨年4月にデビューしたものの勝利が遠く、9月にようやく初勝利。10月に平場で2勝目をあげたあと、シーズン最終日の重賞・ブロッサムカップを人気薄ながら快勝し、一発逆転でJRA認定獲得となりました。 芝は初めて。しかし遠征は水沢や大井に計3回と慣れっこです。 騎乗するのは、服部茂史ジョッキー 函館では「あの」単勝249.2倍のカツマサケンで大番狂わせを演じた美利河特別(もう13年前…)など、2勝の実績があります。 結果は…勝負所から両馬ともものすごい見せ場。 好位から進出を図ったユヅルノオンガエシ(写真中のピンクの帽子16番)は3着。 一方ノボリクリーン(写真右端のオレンジの帽子14番)は、中団待機から長く脚を使ういままでとは全く異なるレース振りで追い上げ、4着。 素晴らしいレースでした。 遠征としても、馬の新境地を開き、そしてキッチリ賞金も稼いでくる、素晴らしい成果だったのではないでしょうか。 今回の遠征の詳報は、YouTube『ホッカイドウ競馬もりあげ隊』の映像にアップロードされていますので、ご覧下さい。★2頭の遠征馬の函館到着の様子ドキュメントhttps://youtu.be/Rymopfhnv0s★レース当日のドキュメント(調教師やジョッキーインタビュー)https://youtu.be/_tMt3LuKrdM もう既に多くの方々にご覧頂いていますが、まだの方は是非ご覧下さい。 ホッカイドウ競馬の場合、2歳馬の芝への挑戦は、デビューの時から掲げるべき一つの大きな目標になっています。しかし、かつては盛んだった古馬のJRA北海道シリーズへの遠征では、とりわけ芝のレースでは最近成果を見るに至っていませんでした。 古馬の芝への挑戦で、馬券に絡む3着内の活躍をしたのは、8年前・2007年のファインドロップ以来のことでした。 ファインドロップは3歳夏のJRA北海道シリーズを3回走って、函館500万条件で2着1着、更に札幌に転じて1000万条件を2着と活躍しました。ついでに言うと、翌年JRAに転出し、降級して500万条件を函館にてもう一度勝っています。 なかなか結果が出ないと、芝の舞台を求めての遠征の難しさが際立ってしまうところで、今回このような成果。勿論何でもかんでも行けばいいというわけでもありませんが、「可能性」という意味では改めて道を示してくれたのではないかと思います。 その意味で、今回の遠征に携わった関係者の方々に敬意を表し、そしてそのようなレースを見せてくれたことに深い感謝の念を捧げたいと思います。 このようなことを繰り返していくことで、また更に大きな舞台が見えてくる。恐らく関係者の皆さんも、そのような手応えを感じているのではないでしょうか。 実は、JRA北海道シリーズの縮小傾向につれて、ホッカイドウ競馬からの古馬の挑戦数も激減しています。2007年11頭2008年20頭2009年15頭2010年18頭2011年18頭2012年11頭…と来ていたものが……2013年 3頭2014年 2頭(いずれものべ出走頭数です) 出走機会=挑戦機会の減少が、遠征への意欲の低減と、現実問題としての遠征の難しさにつながっていることが窺えます。 実際、今回好走した2頭もこのあと函館には適鞍がなく、札幌で次の機会を窺うことになりました。番組を見たところ、その札幌も適鞍はピンポイントで1鞍か、多少距離等に目をつぶって2回使えるかどうか、といったところのようです。 それでも、「新たな何か」を求めての果敢な挑戦が、今後も続いていくことを、競馬ファンのひとりとして期待し、応援していきたいと思います。 だって今回、レースを見ていて本当にワクワクしましたから。 さて、今週の門別グランシャリオナイターの開催も近づいてきました。 今週は今日水曜日と明日木曜日の2日間の開催。今週も、ファンの皆さんとともに頑張って行きましょう! 皆さん、是非とも馬券を買ってレースにご参加下さいね!!
2015年07月08日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 日曜日の宝塚記念。大本命の「あの馬」が「あのような結果」に終わったあと、実は市中で様々な反応に出会いました。 レース当日の日曜日には、町を普通に歩いていて1組、夜ひとり飲みに行ったイングリッシュパブで1組、更に自室のあるマンションのエレベーターの中で1組(笑)、みなさんそれぞれにその日の宝塚記念での「あの馬」の所作について語らっているところを耳にしました。話の内容からすると、毎週競馬に参加するような感じの方々ではなく、この日はそれぞれの経緯で宝塚記念に参加されていた、言わば「ライトファン」の方々でした。 それだけでも相当ビックリする世の中のリアクションなのですが…話の中身がみな一様に楽しげなムードで…「ああいう馬なんだって!…競馬って、色んなことがあるよね。」……こんな感じだったんです。 翌日のスポーツ新聞の競馬面には案の定、「何億円分の馬券がパァ」みたいな文字が躍っていました。しかし、そうした報道が空しくすら感じられるぐらいの、周囲の「理解あふれる」リアクション。 これまで競馬と30年近く接してきた中で数々「同種の事象」に出くわしてきた中、今回は特別な雰囲気を感じました。 もしかしたら、競馬を取り巻く世の中の様子は「中」にいる私たちが感じる以上に、前向きに変化しているのかも知れません。 これはとりもなおさず、「情報」のなせる技だと思っています。 馬やレースに関する報道しかり、主催者側の情報発信に関する情報提供しかり。そして、周囲がそれと意識しなくても、インターネットも含めてあらゆるルートで事実や事実に関する評価が自然と広く流布するいまの状況…。 どちらに転ぶかわからぬ「危うさ」は、きちんとした「情報提供」で前向きな「価値」にすら変わるということ。 競馬の伝え手の一人として、馬やレースを伝えるということの意味を、改めて感じさせられた出来事でした。 それはともかく。 門別グランシャリオナイターは、今週も絶賛開催中!昨夜は、今年最初の2歳重賞栄冠賞が行われ、タイニーダンサーのたくましく力強い走りが感動すら呼ぶ、素晴らしいレースが展開されました。 今の時期の2歳馬たちが、このレース振り。まさに門別でしか触れることの出来ないレースの貴重な体験。仕事をしつつでしたが、レースのあと「本当にいいものを見た」という思いに包まれておりました。 レース後、インタビューに答える角川秀樹調教師 角川調教師のインタビューの模様はこちらからご覧頂けます。 昨日は、その他にも「来客」多数… 浦河から、「ミスシンザン」のお二人。うらかわ馬フェスタのPRにお越し下さいました。 写真中が鎌田結衣さん、右が上山愛美さん。 今年のホッカイドウ競馬のオフィシャルサポーター・ソウルロックバンド「THE TON-UP MOTORS」からおふたり。 写真中がヴォーカルの上杉周大さん、右がギターの井上仁志さん 上杉さんはSTVの人気テレビ番組『ブギウギ専務』でおなじみ。井上さんはご出身の幌延(ほろのべ)町の観光大使にこのほどご就任。元はジョッキーになりたいという夢を持っていたと、競馬への思いをお話し下さいました。 昨日は、記者やカメラマンの方々も本当に大勢お越し下さり、有り難い限り。最近の門別グランシャリオナイターは、千客万来です。 今夜もまた、門別グランシャリオナイターでお目にかかりましょう!
2015年07月01日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 夏に入り、有り難いことに様々活動させていただいていまして、出かけるところもあちこちさまざま。このブログに書きとめておきたいこともいくつもあるのですが、それぞれが細かく分かれてとりとめもなく… まぁ、今回はそんな感じで。個人ブログ的な「備忘録」ですが、おつきあいいただければと。 金曜日。北海道・日高の平取(びらとり)にお邪魔してきました。 毎年行われている、1歳馬の品評会。今年も私は「司会者」としてお手伝いさせていただきました。 平取の牧場数ヶ所を審査員が車でまわり、一頭ずつ審査。 各所それぞれにいる1歳馬がこのように曳き出されて展示され、それをじっくりと見て審査を行います。 審査風景。写真左手前が、我らが古谷剛彦審査員。 立ち姿を審査するだけでなく、こうして曳いて歩く姿も、審査員の皆さまはじっくりとチェックします。 馬の横に仁王のように立ち、じっくりと馬を見る古谷審査員。 個別の牧場数カ所を巡って審査をしますので、私のように見るものにとっては、馬の様子だけでなく、それぞれ異なる生産・育成牧場の様子もとても興味深いものがありました。 昨年に続いてお邪魔した場所が、昨年と同じだったり、あるいは昨年と異なる「何か工夫」が見つかったり。それぞれの場所で、多くの方が、馬を作り育てるまさに「現場」なのだということを、こうして美味や場所を見せていただくと実感します。 審査は、平取の地を車で走り、山を越えつつあちらこちらと超忙しく見て回り、午後3時半から始まって2時間強。 審査が終わると、表彰兼懇親会が行われます。 会場は、平取の町の中心部から車で5分ぐらいの所にある、びらとり温泉「ゆから」。十数頭の馬から最優秀賞・金賞・銀賞・銅賞と4頭が表彰され、一頭ずつの審査結果発表のたびに大いに盛り上がりました。 受賞者への賞品の数々。多くが協賛者さまからのご提供です。 競走馬用の飼料などの「現物支給」が多数。これも馬産地の品評会ならでは。 今年はレッツゴードンキというJRAのG1馬が出た平取。毎年こういう形で馬の生産育成の仕事そのものを同じ地域の仲間同士で競い、熱心に技術の向上に努めているからこその成果と言えるのではないでしょうか。 今後もまたこの平取から活躍馬が次々と出ることも、決して夢ではない。 品評会審査の中での参加者の皆さまの真剣な表情と視線。そして懇親会も含めた盛り上がりに触れて、そのように感じました。 さて、金曜日の夜遅くまで日高にいたので、翌日の函館までは移動しきれず。わざわざ用事のない(すすきので飲むことも出来ない)なかで札幌に一度移動し、朝一番の飛行機で行きました。 やはり歌いたくなりますよね。 は~るばる~来たぜ はこだて~~ などと歌っている間に、開門を待つお客様の長蛇の列が… この土曜日も、そして翌日曜日も大変多くのお客様がお越しになったそうで、競馬を楽しむ者としては嬉しい限り。確かに、場内の賑わいには昨年以上のものを感じました。 ターフィーもいかのお面をつけて大はしゃぎ! あまりに楽しいので、また再来週行きます(笑)。 そして、日曜日には東京競馬場。 ユニコーンSのパドック 函館はいいお天気だったのに、こちらはあいにくの雨模様… この日のブチコ様。レースでも頑張りました! 勝ったのはこちら。ノンコノユメ。 大井・JDDでの走りも是非見てみたいものです。 月曜日は、大井競馬場に出かけてきました。 週なかには大抵北海道にいるので、一応東京在住(怪しい)なのに大井に来るのは久しぶり。 この日は取材で訪れたので、滞在時間も1時間程度で… たまには大井で一日中、馬券やりたい!(笑) で、この日の取材は、この方にお願いして話を伺いました。 森下淳平調教師。今日の帝王賞に出走するハッピースプリントのことをホッカイドウ競馬の中継放送で取り上げるために、インタビューをさせて頂きました。 帝王賞に向けての話は、今日の中継放送のなかでお聞き頂けます。 また、いつもの「YouTubeホッカイドウ競馬もりあげ隊」では、もう少し幅を広げて馬のこと、仕事に対する想いなどを伺った部分も含めて収録したものをご覧頂けます。 インタビュー映像へのリンクはこちら 帝王賞発走前のひとときに、是非ご覧下さい! 昨日・火曜日は、別競技の仕事で群馬へ。 大井のメインレースの映像をあとから見る限り、そこまでの雨にはなっていないみたいでしたが、私のいたレース場は… ものすごい雨と雷。選手の皆さん、お疲れ様でした。 この「別競技」にレース場に来ると、選手の皆さんと取材の合間に競馬の話になるのが常。今週は何人の選手に聞かれたか…「宝塚記念、何買います??」…つか、私が、馬券当たらないキャラって、みんな知ってるじゃん! 一応、ヌーヴォレコルトと答えておきました(爆)。 今日の帝王賞デー。私は大井競馬場でもなく、門別競馬場でもなく、北海道石狩市(札幌の隣)にある場外発売所「Aiba石狩」で、お客様方と一緒に観戦します。 一応「場立ちイベント」となっており、予想も披露させて頂きますが…私は「予想家」ではありませんので、当たればたまたま。外れたら「坂田、やっぱり馬券下手だなぁ…」と笑い飛ばして頂ければ幸いです。 お客様方と楽しく帝王賞の一日、競馬の一日を過ごすことが出来ればと思っています。 …ここまで新千歳空港でいま書き終わりましたので、これから楽しみにしながら、石狩に向かいます。多くのお客様方のお越しを、お待ち申し上げております。
2015年06月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 毎週のことで恐縮ですが…門別グランシャリオナイター、今夜も絶賛開催中です! 一日のレースが始まる前、午後3時頃に撮った写真では、このように素晴らしい晴天でした。 ですが…いま午後6時半を過ぎたあたりから…… 1200mの発走地点。森の向こうから、なにやら白いものが… 3コーナー方面。 確かに今日は、昨日よりも夕方から冷えて、霧が出たらイヤだなぁと思っておりました。しかし来るときは本当に急に来るもの。何とかこの辺で踏みとどまって欲しいのですが…。 ということで、この続きは後ほど追記します。 何とか霧が酷くならないよう、祈って下さい。 (以下追記) 霧は8Rでほんの少しだけ視界を遮った程度で、去って行ってくれました。 良かった~(^^) ということで、今日の日記の本題です。 すでにJRAの競馬シーンも夏モードに入りましたが、東京競馬場はG1シリーズの流れでそのまま元気よく開催中。 土日とも、東京競馬場に顔を出してきました。 まずは土曜日。G1シリーズの期間中とはお客様の入り具合も違いますから、自然とそう感じるのかも知れません。 誘導馬に騎乗されている方々が夏服。芦毛の馬に白い服がまぶしい! レース自体はもちろん夏モードに入っていますし、競馬場全体が夏に衣替えしたような感じがします。 私としては久しぶりに、この方に出会うことが出来ました。 宮崎北斗ジョッキー。 大きな怪我から復帰して、気がつけばもう2ヶ月近くが経過していました。 「休養中、自分の『体のこと』を深く考える機会になりました。」 宮崎ジョッキーはこのように話します。 単に怪我をした箇所がどうということではなく、それまでも考えていたプレーの中での体の使い方。日常的に鍛えてはいても、どのような体の働きがプレーにいい影響を与えるのかということ。 きっかけは「故障」という逆のことではありましたが、「考える」ということできっとそれを克服して、また活発なプレーで活躍をしてくれるはずだと信じています。 そのときには、また会心の笑顔でレースを振り返って話をしてくれるのではないでしょうか。 日曜日のエプソムカップ。やはり興味はこの馬でした。 エイシンヒカリ。パドックではやはりチャカチャカとしていて、なかなかこちらに顔を向けてくれない…(苦笑)。 でも、レースのあとの関係者の皆さん方の談話では、「今日はおとなしかった」とのこと。これもまた、馬の個性ということなんでしょう。 馬もよく辛抱しているのでしょうが、パドックで長い間馬を曳いている方も、相当に頑張っているのだと思います。 たまたまのワンショットかも知れませんが…この視線、馬とのコミュニケーションと、馬の様子に対する集中を切らさない視線なのかも知れません。 馬の方も、なかなかの重装備ですし。 もう一方の人気馬であるサトノアラジンとのゴール前の一騎打ちを制して、重賞制覇。人馬の「我慢と頑張り」が実った勝利だったのでしょう。 戦歴を見ればわかるとおり、逃げ馬と言ってもビュンビュンと進んで行くタイプではなく、終いに切れる脚を使って逃げ込むタイプ。いまとっている戦法は、やはり馬の気持ちに合わせたもののようです。 坂口正則調教師も「今のところは、逃げるしかないだろうね…」と。 馬を取り巻く方々も、この馬から目を離せないのでしょうが…個性的な馬だけに、私たちもこのあとの動向からも目が離せませんよね。 迎える夏。それぞれの馬、そして馬を取り巻く人々の奮闘も新たな季節に入ります。 私たち競馬ファンも、この季節独特の雰囲気を楽しんで行きたいですね。
2015年06月17日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週も門別グランシャリオナイター、絶賛開催中! 未明までの雨が上がって、昼過ぎからはこのように青空も出てきました。 向正面の森の向こうには、実況席からですと太平洋の姿もくっきりと見ることが出来ます。本当に気持ちのいい晴天の中で、今日のレースが始まっています。 パドックサイド。あじさいの季節になりました。 放送室の音響設備が、ローランドの新しいものになりました。 ものすごく何かが変わるわけではないのですが、新しい機材というのはテンションが上がりますね、やはり。 今週の門別は、今日明日の開催。明日は今年初の交流重賞・北海道スプリントCが行われます。 最後まで、門別グランシャリオナイターでお楽しみ下さい。 さて、今日の話題。週末・日曜日の東京競馬場。 ダービーのあととは言え、安田記念で盛り上がる場内。 その一角では、このようなイベントも行われておりました。 BOKUJOB(ぼくじょぶ)2015 PRイベントin東京競馬場です。 BOKUJOBとは、競馬場で活躍する競走馬の生産・育成などの仕事への就業支援の取り組みのこと。 この日は、いくつかの牧場や調教施設がブースを設置して、競走馬の生産・育成の仕事に興味をお持ちの方への情報提供を行っていました。 この日は多くの方が訪れ、どのブースも賑わっていたとのこと。 若い方がお一人で相談や情報収集にお見えのケースもありましたし、中には保護者の方と一緒に訪れて、真剣に牧場関係者の方の話に耳を傾けているシーンも目にしました。 私は午後のイベント終わりがけに取材にお邪魔したのですが、イベントを訪れる方が引きも切らない様子でした。 何かのきっかけで、馬の仕事を志したとしても、その仕事に至る道のりは一般にはなかなか知られていないもの。また他の仕事とは全く異なる特殊性もありますから、このような形でガイダンスを受けられる場というのは、これから働こう!と思う方々にとっては強い支えになるはずです。 一方こちらは、人材を求める牧場関係の方々。 北海道の日高・浦河で競走馬の育成調教を手がける、愛知ステーブルのお二人です。 場長の矢野俊介さんにお話を伺いました。「皆さん熱心に話を聞きに来られますし、こちらも話すことで勉強になるという面もあるんですよ。」 これから働こう!という方々の気持ちをどう理解して、どう説明するかと言うこと。働き手を受け入れようという皆さんの側にとっても、単に労働力の確保、という以上の意味がある取り組みになっているようです。「よく言われているように、馬の仕事は外から想像する以上に厳しい仕事。その方の人生に関わることになるので、きちんと仕事の中身を理解して頂くことを念頭に置いています。」 これからともに事に当たっていく「仲間」あるいは「同志」を探していく取り組み。力が入るのもわかります。 こちらは愛知県から、イクタトレーニングファームの生田将功さんです。 滋賀県の栗東から至近にあることから、馬の預託育成の需要も多くなっているとのこと。「馬に乗る人の独特の感覚というものがあるんです。それを大切にして、馬を扱っています。それが(例えばJRAのトレセンの厩舎との間の)信頼関係に繋がっていると思います。」…と話す生田さん。馬の仕事と言うと北海道をイメージしがちですが、以前とは異なり馬に関わる仕事で働くステージは地理的にも広がりを見せているようです。 実はこの日のイベントは、JRAの開催日、それもG1開催日に行うという意欲的なもの。元々はこれまではパークウインズ(実際の競馬の開催なし)の日に行っていたそうで、そのときとは異なる来訪者の集まり方、手応えを、運営サイドの皆さんも感じた様子でした。 このBOKUJOBのイベントなんですが、このあと阪神競馬場でも予定されています。6月27日(土)と28日(日)の2日間 またまたG1開催の日。近畿地区にお住まいの方で興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。 そのあと、10月にはまた東京競馬場でまた「メインフェア」として、より拡充された規模で開催されるそうです。 競馬を支えるのは人。 その人の力を競馬に結集するべく、様々な方の尽力が続いています。 書いているうちに、夜になっちゃいました(汗) 夕暮れの門別競馬場の風景も、最後にお届けしておきます。 明日の北海道スプリントカップは、ご一緒に楽しみましょう!
2015年06月10日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 ダービーウィーク、皆さん楽しんでいますか? 私は日本ダービーが移動中のネット観戦だったため、何となく慌ただしいままにダービーウィークに突入。じっくりとダービーを楽しんだのは、昨日の北海優駿からでした。普通に門別で仕事でしたが(笑)。 皆さんご存じの通り、その北海優駿は、オヤコダカがスタート直後に落馬競走中止。文字通り「思わぬ」成り行きの中で進んだレースではありましたが、そんな波乱を感じさせぬ堂々とした走りでダービー馬になったのが、フジノサムライでした。 勝利ジョッキー石川倭のインタビューは、YouTubeのチャンネル「ホッカイドウ競馬もりあげ隊」でご覧下さい。 弱冠20歳での北海優駿制覇というのは、手元の資料では過去にこれ以上の記録が見当たりませんでした。 ダービージョッキーです!! レースに敗れた他の調教師からも「しっかりよく乗った、大したものだ」との賛辞が聞かれたほど、落ち着いたプレー。そして、石川倭ジョッキー自身が昨年から「この馬で活躍したい」と強く願い、そのように話していたフジノサムライでの勝利は、ゆうべ言葉に表れた以上の喜びがあったに違いありません。 敗れたオヤコダカ。アクシデントのために、勝負にもかかることが出来ませんでした。敗戦という事実以上のものを背負うことになった馬、そして人。まさにここからが「正念場」と言うことなんだと思います。 これが勝負です。そして、ここから何かを起こせるかどうかという挑戦自体が、「スポーツ」なのです。 私たちは、門別の競馬を見守る立場として、今回の出来事に正面から向き合い、そしてプレイヤーたちの思いにも正面から向き合って、そのこと自体をきちんと伝えていきたいと思っています。 ここからが、始まりです。是非注目し、そんな挑戦をご声援下さい。 さて…実況室の業務としては、昨年の例ですとそろそろグルメリポートをやらなきゃいけない頃合い。 昨年、話題沸騰となった「まさに激ウマ」グルメの数々。店舗は昨シーズンからそのまま引き継がれ、そして内容は更に充実しました。 明日の門別2R発売中のスタジオ企画コーナーで「この」お店を取り上げる予定です。レースだけでなく、中継放送の企画コーナーにもご注目下さい。他のグルメショップも、順次取り上げていく予定ですよ。 門別は、今年最初の3日間開催。 今日のレースも絶賛開催中!明日までたっぷりとお楽しみ頂けます。 今週も、門別グランシャリオナイターをよろしくお願い致します。
2015年06月03日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 太田さんも書かれていますが、敢えてもう一度。 声を大に訴えます! 明日28日の門別12R 楽天競馬杯赤レンガ記念 キャンペーンに登録すると 楽天スーパーポイント10%還元!! 明日の門別・赤レンガ記念は、楽天競馬ご利用の方は見逃し厳禁です。 赤レンガ記念の1つ前、11Rの「楽天競馬特別」発売中なんですが…パドック解説前の放送企画のコーナーで、楽天競馬のPRをさせて頂きます。 その中で、門別競馬場実況放送室が独自に入手した秘密映像が放映されます。”ポッ”をおこなう、楽天競馬”ポッ”イントもらっちゃおう大使 いまはここまでしか見せられません……(-_-) (笑) 大使さまの映像を見たい方は、夜の門別グランシャリオナイターに注目するように! 映像は19時30分過ぎに流れます。 さて…かくいう私は、今週も門別は欠席。今日は日帰りで九州に行ってきました。 実は昨日まで北海道にいましたので、気候の違いにはさすがに戸惑います。昨日は午後からは上着か更にもう一枚ないと厳しい冷え込みだったものが、今日出かけた先は半袖でも暑いと感じるぐらいですから。 北海道もこの春は気温が高めの日が続いているみたいですが、東京も含めて、他の地域ではすでに夏か?という陽気。今年はいつもと違う夏がやって来るのか…?と、少々心配になります。 一昨日昨日とお邪魔していた、札幌競馬場です。 2歳馬の競走馬セール・北海道トレーニングセールをお手伝いしてきました。 昨年は(恐らく)1年限りの函館競馬場での開催となったこのセール。今年は新装なった札幌競馬場で華々しく行われました。 札幌競馬場の入場門を入ってすぐの「ファンファーレホール」に、このようにオークション台と上場馬展示エリアが作り上げられました。 広々としたスペースに、実に大きな台。そしてよく見ると、そこにはターフィー君の姿も… オークショニアの側から見た会場風景。壮観でしょ? 私自身がオークショニアとして働いていましたので、写真はここまで(笑)。 オークション当日には、この目前の席に大勢お入りのお客様方の様子を見ながら、一頭一頭のセリを裁いていきます。 初めての場所でのセールでしたが、このような素晴らしい場所で行われるセールにスタッフの一員として参加させて頂いたことは、とてもいい経験でした。 思えば、静内と、もっと奥の浦河に分かれて行われていた2歳馬のトレーニングセールが静内に統合され、そして更に日高を脱して札幌へ移り、場所も整備され、そしてようやくここまで来た格好。ある関係者の方にお話を聞いても、「ようやくここまで来た…」と感慨深げな様子でした。 私も、日高で行われる競走馬セールをオークショニアとしてお手伝いさせて頂くようになってから10年経ちました。 それこそ、かつて日高の育成公社(だったかな?うろおぼえ…)で公開調教を行ってからセリに移行していた時期のことを思えば、いま札幌のこのような場所でセールが行われていること自体隔世の感があります。 お客様が、どうしたら競走馬を求めやすいか。 当たり前と言えばそうなのですが、当たり前のことだから実現するのが簡単だというものでもありません。 携わらせて頂いているだけに、本当に一歩ずつ歩んできてここまできたということもわかりますし、私の短い経験からでも、昨日セールが終わったときにはじーんと来るものがありました。 このような形でセールが行われるようになりました。 しかしこれがゴールでは勿論ないはず。 新たな歴史の1ページを刻んだこのセールが、このあとこの場所でどのように進んで行くのか。そしてセレクションセールやその他夏秋の定期市場にもいい影響として波及していくのかどうか。真価が問われる所なんだと思います。 昨日までの2日間、このセールに様々な立場で参加されている多くの方々の笑顔に触れることも出来ました。 会場の一番奥の席から、熱心にセールの様子を見守る一般観覧のお客様の姿も、本当に印象に残りました。 競走馬セールのシーンで、またそういうことに出会うことが出来ればいいなと心から思った、この2日間でした。 この日取引された馬の健勝と、競走での活躍を、心からお祈り申し上げます。
2015年05月27日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週の門別グランシャリオナイターは、明日木曜日までの2日間で絶賛開催中。 ですが…今週は私は門別の現場はお休みです。 他競技ではありますが、今日はこちらの仕事のお手伝いでした。 スタジオです。時計の時刻わかりますか?朝の8時半過ぎ。ボートレース唐津のモーニングレースの中継放送です。 ボートレースだけでなく、競輪でも始まったモーニングレース。朝、競合する他場他競技が少ない時間帯に開催時刻をずらしてレースを行うというものです。競輪における状況は承知しておりませんが、少なくともボートレースにおいてはこれがかなりの効果がある模様。いまは3つのレース場が記念特別レース以外は全てモーニングの時間割を採用していますが、今日のモーニングレースは唐津1場だけだったので、他場のレースが始まる朝10時頃までは独占状態でした。 私、モーニングレースの仕事に携わるのは初めてでした。朝、家を出る時刻の早いこと早いこと…というのは私の都合なのですが、実際に仕事の中で「1レースの締め切り時刻は、8時何分」とか言っていると、ああ、本当にまだ朝だなぁと実感します。この時刻からレースをやっていて、そして賭けて遊ぶことも出来ると思うと、不思議な感じがしましたね。 競馬は、プレーする側がとてつもなく「早起き」の競技。こういう「早朝」というレースのあり方には向いていると思うんですけどねぇ。勿論、馬券を売るための環境を整えるのには労力もコストもかかります。結局、そこなんでしょうか…? 唐津のモーニングレースは、午後3時前には終わります。今日は仕事が終わったあとダッシュで帰宅して、勿論こちら! 我らが、門別グランシャリオナイター。1Rにはさすがに間に合いませんでしたが、まだ2Rが終わったところでした。 今日は門別グランシャリオナイターの誕生日にあたり、放送企画は「7thDream Anniversary」と題して、過去6年間のグランシャリオナイターでの出来事を写真とともに振り返るコーナーを実施しました。 1年ごとに出来事ネタをピックアップし、それをもとに高倉さん古谷さんが思い出話をあれこれ。用意したネタから派生して、お二人の記憶から引き出されるかつての出来事や様子の話は、今日はテレビを見る立場だった私も楽しませていただきました。 ご覧下さった皆さま、ありがとうございました。皆さま方の思いと、合致する話しも出ましたでしょうか? で、門別のレースが終わり、いまこのブログを書きながら見ているのがこちらです。 左が「あかりん」右が「くっさん」または「おんちゃん」 ミッドナイト競輪in高知。「夜の大人のお楽しみ」ですが、映像を見ていると明るい感じ。ニコニコ動画では、お客さん方の勝手きわまりないコメントが流れてきて、それもまた楽し…(笑)。 ちなみに、放送席の右の方は解説者ではなく、楠瀬さんという大ベテランの実況アナウンサーの方。発売時間中は予想も話し、そして発走5分前の発売〆切後はこの放送席を放棄して実況室に移動。実況が終わるとまた帰ってきて、その度に女性MCの「あかりん」がいちいち「おかえりなさ~い」と言います。 公営競技の中継放送の進行としては、大分ユルくて、面白いです。 他に小倉・前橋・青森で開催しており、8月からは佐世保でもミッドナイトが始まるとのこと。それぞれに中継番組の演出のテイストは異なるのですが、何せレースをやっている本場にはお客様は入れず、こうした放送を見ながらインターネット投票で車券を買うお客様のみで成り立っていることから、そういう集客を目指してそれぞれに工夫していることが窺われます。 この中では、前橋が相当賑やかです。青森は、いいか悪いかは別としてまさに「夜の大人の遊び場」という雰囲気ですね(笑) レースも21時過ぎから23時過ぎの2時間しかありませんから、短期決戦でどれだけお客様方のお金を頂戴出来るかの勝負。並大抵の工夫では、やりきることも難しい勝負を、ミッドナイト競輪はしているということでしょう。 もういまは、こんな感じで夜の公営競技界は「大激戦区」。 そんな中で競馬はナイター場が更に1場増えるわけですから…それぞれに、うかうかしているととんでもないことになるのではないかと、危機感はあります。 今日はたまたま、モーニングに始まって午後から夜にはナイターレース、そしてミッドナイトと、まるまる一日公営競技の中継を見続けて過ごしました。 他競技も、頑張っていますよ。何とか売れる時間帯を見つけて、選んで、売れるように見せながら。 地方競馬は、頑張っているでしょうか…?? 頑張って行かないと… 明日も、門別グランシャリオナイターをよろしくお願いします m(_ _)m
2015年05月20日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週の門別の開催は、今日と明日の2日間。 いま、もうすぐ午後3時になるところ。今日のレースが始まろうとしています。 心配された台風(から変わった低気圧)の影響も殆どなく…と言いたいところ何ですが、どうも天気はハッキリしません。 昼まで晴天に恵まれていたかと思えば、この写真でおわかりのようにまた雲が出てきたりして、時折パラパラと雨も降ったりしています。 今夜はこんな天候が続くのでしょうか…。 まあ、霧さえ出なければいいんですねどね。 今日のメインレースが、6月11日に行われる交流重賞・北海道スプリントのトライアル。明日のメインレースが古馬の上級条件の特別戦なんですが、3歳馬で開幕の北斗盃を制したオヤコダカがエントリーしており、興味深い組み合わせになりました。 2歳新馬のフレッシュチャレンジも、今日が2鞍で明日が3鞍。 既走馬によるアタックチャレンジも明日組まれていまして、番組的には目が離せません。 どうか、今日明日の2日間も、門別グランシャリオナイターをお楽しみ下さい。 さて…実は、来週は水曜木曜ともに、イベントデーとなっておりまして、いまはその準備に大わらわ。一昨日も昨日も、東京の自室に籠もってずっとパソコンを叩いている状況でして…。何とか早くまとめてしまいたいものです、デスクワークなんぞは(苦笑)。 5月20日(水)は、門別グランシャリオナイター「7thDream Anniversary」が開催されます。 門別競馬場をナイター化して、その場所に根を下ろし一場開催としてホッカイドウ競馬が生まれ変わったのが、6年前。初開催が2009年の5月20日でした。 まさにホッカイドウ競馬の歴史が、ここを節目に全く新たな流れに入って行ったのがこのとき。私はその節目の時を詳しく承知しているわけではありませんが、いまここ門別にいてそのときのことに思いを馳せると、その事実自体の「重み」を感じずにはいられません。 実は、その5月20日の門別グランシャリオナイターの中継放送の中で、この6年間を振り返る特集を組みます。一日通じて、企画コーナーで解説者の方々に「昔話」をしていただき、それによって「これから」に思いを致していこうという取り組みです。 その準備のために、競馬場の方に資料や画像を準備していただいているのですが…興味深いものが何点か出てきています。 これ、わかります?門別です。 門別がレース場になる以前、門別トレーニングセンターとして建設されたときの工事の模様の写真だそうです。 上空から見た門別トレセンです。 ホエーッ という感じですよね! 門別トレセンでの調教風景。向こうに厩舎と思われる建物群が見えますので、2コーナーから撮った写真だと思います。 いま、こういう記録に触れ、私自身も「この場所」にいることについての思いを新たにしています。 来週5月20日に綴っていく話は、ここまで古いものはわずかで、この6年間の話題が中心。それでも、お客様方も含めて様々な思い出とか思いをお持ち下さっているのではないかと思います。 そんな気持ちを楽しむ一日になるのではないでしょうか。是非ご期待いただき、Anniversaryの門別競馬場をお楽しみ下さい。 また、翌5月21日は「AIRDOデー」。レースは内回り1600m新設重賞のヒダカソウカップ(牝馬・H3)が中心で、レースの合間ごとに企画として、AIRDOに関する情報もお届けします。 まずは今週のレースを楽しんでいただき、終われば来週。放送上でもイベント満載の来週の門別グランシャリオナイターにもご期待下さい!
2015年05月13日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今年は結構多くの皆さま方が、長い休みに恵まれていらした(らしい)ゴールデンウィーク。そんなお休みの皆さま方に加えて、東京では外国人の観光客の方々もかなり多く、最近にない賑わいになっているように感じます。 巷で言われるような「景気の良さ」を身近で感じることがあまりないのですが、周囲を見ているとちょっと違うムードがあることは感じられ、何だか自分だけ乗り遅れているのではないかと心配にすらなりますが(苦笑)。 ま、レジャーに関する仕事をしているわけですから、周囲のムードが良くなることは、私たちにとってもいいことです、はい。 ホッカイドウ競馬・門別グランシャリオナイターも、今週はGWということで、昨日から今日6日(水祝)までの2日間開催。昨日5日は2千人を超えるお客様方が競馬場の本場にお越し下さり、私たちの方がビックリするぐらいの賑わいになりました。 レースの開始が午後2時過ぎ。それに対して開門時刻が12時と早かったのですが…何と!開門前には100人を超えるお客様方がすでにおみえでした。 美唄焼き鳥 門別競馬場の定番 バケツジンギスカン 日高特産市 場内の様子を見ると… 道営記念の時と同じか、一時的にはそれを超えるようなお客様の入り。 まさに立錐の余地もなし! しばらくこの場所に立ってお客様方のご案内をしていたのですが、馬券を買うのが初めて、またはほぼ初めてという方々が多くお越しで、馬券の買い方やマークシートの書き方についてのお尋ねもたくさん頂戴しました。 私たちにとっては当たり前のことだし、馬産地の真ん中にある競馬場なので、競馬に縁のある方々がお越しなのかと思っていましたが、そういうものでもなさそう。苦労して、券売機から出てきた馬券を手にして嬉しそうな表情をされているお客様を目にすると、凝り固まっていた頭の中がすっと解きほぐされるような感覚を得ました。 そもそも、いくら馬産地・日高という場所柄であっても、競馬に全く縁のない方も大勢おられるわけですからね。 レースが始まると、周囲ののどかさを破るような大歓声。 門別の場合、お客様が入っていると言ってもこのぐらいのボリュームではあるのですが…でもこの場所だから、この場所だけに、プレイヤーたちには他場以上にこの盛り上がりや熱気が伝わっていたのは、間違いありません。 それは勿論、私たちにも…。 私自身が門別では映像制作に携わっていて、その立場上、そして現実の問題としても「馬券営業は映像でこそ」と声高に主張している立場ではあるのですが… このブログにも何度も書いてきましたが、実は私はそれとは対照的に「リアルな場所作り」を協力に信奉する者の一人でもあります。それは、売上げ云々と言うこととはまた全く別の、競馬場や場外発売所が「人が集まることのできる場所」として「その場所にあり続けること」の意味と価値によるもの。 こうして、人々が集まってエネルギーが生まれる場を見るにつけ、そして一方そうしたことがもうなくなってしまった場所にこれまで何度も立ち会い、見てきた経験からも、そのことの大切さをいうものは私の骨身にまでしみ込んでおります。 昨日は、門別にいることが出来て本当に良かったと、そう心から思える一日でした。またこんな好日に出会うことが出来ればと思います。 そのために、競馬の仕事を続けているようなものですしね。 門別グランシャリオナイターは、今日も開催。 今日はメインレースも「北海優駿トライアル」で盛り上がると思います。多くの方々のご参加を、お待ち申し上げております。
2015年05月06日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 いま、門別・コスモバルク記念が終わった直後。日付が変わろうとするところでこの稿を書いています。久しぶりに、門別の開催の終わったあとの投稿になりました。 今日一日、門別のレースをお楽しみ下さった皆さま、ありがとうございました。 一昨日の猛暑とは一転して、昨日の夜に新千歳空港に降りたときにかなり肌寒く感じられたので、嫌な予感はしていたのですが…今日は日中の少し気温が上がったのが更に災いして、夜になったら早くも今季最初の濃霧発生! 霧とは、上手におつきあいしていくしかない競馬場。 霧がやってくると恨むよりも、霧が出てもしもレースの進行に何かが起きるような場合に、どのように対処するかという気持ちになる方が前向きというものです。実際「中の人」でいると、すぐにそういう気持ちになれるものです。お客様方にご迷惑もおかけできませんから。 今日のところは、何とか最後のレースまで出来て本当に良かったです。 この日の恒例行事になった、コスモバルクの門別競馬場でのお披露目も、レース開始前のお昼の時間に無事に行われました。 ファンクラブの方々から毎年贈られているという馬服を着て登場したコスモバルク。パドックサイドに集まったお客様方は早くも目がハートマークに。 で、何周かしたところで、素晴らしいことが起きました。 馬服を、脱ぐ! 馬服の下から現れた、年令を感じさせない馬体。 はじめからこの姿で登場するよりも、ある意味印象深いものがありました。 コスモバルクがパドックを周回している間には、ゲストとしてお越しの競馬コラムニスト・河村清明さんが、コスモバルクの思い出話を熱く語って下さいました。 また今年もこの日に、コスモバルクに出会えたということを、門別にお越しのお客様方がその時の流れとともに噛みしめているようにも感じられました。そのぐらい熱い視線がずっと注がれていたコスモバルクの姿。私もそれを見ながら心の中でつぶやいておりました。 今年もありがとう、コスモバルク お互いにまた来年も、この日この場所で会うことが出来たら、本当に幸せなことだと思います。 さて、レースシーンでは、昨年の道営記念の覇者・ウルトラカイザーがコスモバルク記念を勝利。 林和弘調教師と井上俊彦ジョッキーは、これでコスモバルク記念3年連続制覇となりました。しかもそれが、3頭とも異なる馬(一昨年ショウリダバンザイ、昨年バルーン)での達成というのは、大変な偉業と言えるのではないでしょうか。 林和弘調教師 昨年に続いて誕生日に重賞制覇 井上俊彦ジョッキー 接戦を制した騎乗振りも見事 霧は出たけれど、お客様方も大勢お見えになり、レース場全体が休日らしいいい盛り上がりとなったいい一日でした。 来週は、ゴールデンウィーク後半。門別の開催は5月5日(火祝),6日(水祝)の2日間です。 来週は、霧は来ないでお客様だけ大勢お越しになるよう(笑)、行いを良くして過ごしたいと思います。 また来週も、門別グランシャリオナイター2015でお目にかかりましょう。
2015年04月29日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 いよいよ、ホッカイドウ競馬・門別グランシャリオナイター2015の開幕の日がやって来ました。(写真はイメージです) 私自身は、昨年から引き続き門別の実況室を担当させていただき、今年は「引き続き」の形。自ら担当するのは初だった昨年とは異なり、前年の経緯経過を踏まえてシーズンオフを過ごしつつ、いま改めて開幕の時を迎えようとしています。 シーズンのおよそ半年間を過ごすために、残りの半年間をどう過ごすかが問われるという、毎週毎日「そのこと」があるのとは全く異なる流れ。「こういうことなのか」といままさに実感しているところです。 2歳馬能力検査風景 「本番」のない間に何を考え、何をしてきたか。 「結果」が半年間に凝縮されてしまうだけに、シーズンが始まってしまうとやり直しは難しいもの。 恐らく、馬を駆り、競馬に挑む人々はそのように感じているはずです。 私を含めて、競馬を取り巻く人々が、そうした馬の周囲の人々の思いに負けていてはいけない。そんな気持ちでやって来ました。 実はもう、仕事の答えは出ている。 そう感じながら、いままさに開幕の時を迎えようとしています。 昨日、札幌の隣町・石狩市にあるサテライト石狩で、「ホッカイドウ競馬・開幕大前夜祭」と題したイベントのお手伝いをさせて頂いてきました。 トークイベント風景 岸根正朋アナウンサー(左)は、今シーズンはホッカイドウ競馬の実況アナウンサーとして活躍されます。 私は今回は自ら裏方に徹することにし、イベントのお手伝いの傍ら、来場された方々に開催日程を記したパンフレットを配りつつ、お客様方とお喋りしながらの様子・反応を伺っておりました。 パンフレットを差し出すと、まずはほぼ皆さま一様に「何かしらん」と怪訝そうな顔。それを見た私が「門別、明日から始まります!」と申し上げると「ああ、そうか…」という表情に変わり、パンフレットを受け取って下さいます。 はじめから「知ってる」…などというお客様は、正直殆どいらっしゃいません。 よく考えたら、当たり前ですよね。 私も含めた競馬場にいる人々にとっては、春になったらまた競馬が始まるというのは明確な「予定」。この時期が来れば当たり前に競馬が再開するわけですし、その間の過ごし方もまた競馬が始まることを前提としたものです。。 しかしお客様方にとってはそうではありません。毎週毎日「競馬」そのものは他場で続いていて、それを楽しんでおられる側から見れば、ホッカイドウ競馬は昨年秋に一度「終了」したもの。もっと言えば、自分たちが楽しむ競馬の世界から一度「なくなったもの」でしかありません。 そこから「再開」と理解し、認識して、ホッカイドウ競馬に戻ってきて頂くこと。お客様方の反応に直接触れれば、それが容易ならないことであるのはすぐにわかります。 門別で競馬に携わる全ての人々が、そういうことに思いを致してシーズンオフを過ごしてきたかどうか。 ほんとうは、実際に競馬を行うプレイヤーたち以上に様々なことが問われているのに違いありません。 さて、本日開幕初日のお楽しみレースは、ひとつ前のエントリで太田アナも書いておられるように、夕方に集中しています。4R スーパーフレッシュチャレンジ競走 16:10発走 2013年生まれの競走馬の、日本で最初のレース 前日予想のYouTube映像はこちら 5R 新生・門別競馬場内回りコース「こけらおとし」 16:40発走 1600m戦。いきなり頭数12頭で、どんなレースになるか… 6R 開幕日恒例の重賞・北斗盃(H2) 17:15発走 こちらも1600mで実施 前日予想のYouTube映像はこちら なお、上記2つのレースの展望映像は、昨夜のサテライト石狩でのイベントで予想トークとして行われたものを収録しています。 YouTubeのチャンネル「ホッカイドウ競馬もりあげ隊」ではそのほかにも、「初日のお楽しみレースのご案内」もお届けしています。 このYouTubeを利用しての映像配信も、何とかまるまる1ヶ月にわたって続けてくることが出来ました。おかげさまで、まだ競馬が始まる前であるにもかかわらず、昨シーズンに競馬が行われている時を遙かに上回る反応を頂戴しました。 皆さま方が注目して下さっているということが、こうして「仕事以前」のシーズン開幕前に頑張るための大きな力になったことは間違いありません。実況室スタッフ一同、心よりお礼を申し上げます。 勿論、シーズン開幕後も取材に努め、ホッカイドウ競馬の話題や魅力、プレイヤーの表情などを真摯に、そしてときにはおもしろおかしく(苦笑)、お伝えしていければと思っています。 引き続き、開催日のレースだけでなく、「ホッカイドウ競馬もりあげ隊」の映像もあわせてお楽しみ下さい。 さて、門別グランシャリオナイター開幕日、最初のレースは、14時40分発走です! 皆さま遅れないように集合(笑)していただきますよう、お願い致します。 お仕事などで昼間から集合できない方は、夜になったら必ず合流して下さいね(^^)/ それでは、門別競馬場で皆さま方のご参加を心よりお待ちしております。
2015年04月22日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 JRAでは、クラシック第一弾の桜花賞が終了。 前哨戦チューリップ賞当日のレッツゴードンキ チューリップ賞の時、あれだけ「本番に繋がらないレースになってしまった」と評されていたレッツゴードンキでしたが、蓋を開けてみれば本番では前哨戦での「経験」が生きた格好でした。 勝負というのは、本当にわからないもので…。 結果は、チューリップ賞で何らかの理由でレースがうまくいかなかった馬が3着まで独占。「前哨戦」という言葉の意味を改めて考えさせられるレースでした。 皐月賞ではまた同じような勝負の流れが展開されるのか、それとも今度は土つかずでここまで来た馬が力を出すんでしょうか…?? 桜花賞の結果が結果だけに、興味深いものがありますね。 さて、ここからはホッカイドウ競馬の話。 門別グランシャリオナイター2015の開幕が、ついに!あと1週間と迫りました。 直前のこの時期を迎えて、馬たちの調整だけでなく周囲の様々な準備も急ピッチで進められ、追い込みの時期に入っております。 まずは、ずっと完成が延び延びになっていた、新生・内回りコース。一昨日20日月曜日に、ようやく竣工式実施の運びとなりました。 ポラリスドーム内での神事の様子 斎主は外に出て、馬場に向かってお清め 神事の後には、3頭の馬と3人のジョッキーによる試走会も行われました。 ゆっくりとしたキャンターでの試走会でしたが、馬が走るところを見ていると、何となく雰囲気が湧いてきました。 開幕日の来週水曜日21日、メインレースの北斗盃は夕方の時間にこの新生・内回りコースの1600mで行われます。 どういうレースになるのか、初日のレースから目が離せませんね。 この竣工式の日の模様は、試走会に参加した阿部龍ジョッキーの談話も含めて、いつものようにYouTubeのチャンネル『ホッカイドウ競馬もりあげ隊』に映像をアップロードしてあります。すでに多くの方にご覧頂いているようですが…まだの方は是非一度ご覧ください。 先週の『能検ドキュメント』もアップロードされていますし、明日行われる今週の能検の模様も出来るだけ早くアップロードしていくつもりです。 昨日は、こちらの様子を見に行ってまいりました。 一足先に20日月曜日にオープンとなる場外発売所・Aiba滝川。 従来から場所を変えて、こちらも新生・オープンとなります。 最後の仕上げの作業が急ピッチで進められているようですね。 滝川駅の、駅前中心部とは線路の反対側に当たるのですが、面する道路は車の往来が結構多い場所。短時間訪れて馬券をまとめて買うもよし、じっくり一日を過ごすもよしの場所に育って言ってくれればと思います。 開幕前の能検もいよいよ明日で最後。そこからはもう開幕に向かって一気に時が経っていくことでしょう。 もう待ち遠しいとも言ってはいられませんね! 来週水曜日には、門別グランシャリオナイターの中継の中で皆さま方とお目にかかることになります。昨年以上に、皆さま方とともにレースを楽しんでいければと、楽しみにしています。 どうか初日から多くの皆さま方のご参加を賜りますよう、よろしくお願い致します。 最後にイベントのお知らせ。 開幕の前日にあたる4月21日火曜日の17時から、北海道石狩市にある場外発売場・Aiba石狩で、「開幕大前夜祭」と銘打って場立ちトークイベントを開催します。 競馬場サイドの参加が得られず、Aibaの独自イベントという形にはなりましたが、皆さんとともに前夜の大井の馬券を楽しみながら、映像などを使って今シーズンの門別グランシャリオナイターの魅力を語り、そして翌日の重賞北斗盃や2歳新馬のスーパーフレッシュチャレンジ、更には羽田盃の大展望を行い、盛り上がっていければと思っています。 出演は古谷剛彦さんに岸根正朋アナウンサー。 私は、イベントには出演しませんが会場にはいます(笑)。 こちらの「開幕大前夜祭」にも、多くの方々にお運びいただきますよう、楽しみにお待ちしております。
2015年04月15日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 いま、別競技の仕事で、山口県・下関に来ております。 かつては結構マメに仕事で訪れていたこの場所ですが、今回は2年ぶり。それでもいい意味で余り変わらぬ風景に出会い、心癒やされております。 関門海峡 関門橋を下関側から臨む 関門海峡の景色って、本当に独特の雰囲気があります。向こう側に「陸続きでない」九州が見えたりしますし、関門橋の姿もご覧のように壮観。海峡を行き交う船をじっと見ているだけで「海の向こうへの憬れ」みたいな気持ちが湧いてきますし、そもそも海峡自体結構潮が流れていて、自然の力というものも感じ取ることが出来て興味深いものです。 壇ノ浦の合戦で、幼くして関門の海に散った安徳天皇を祀った、赤間神宮。海峡に向かって建つ独特の佇まいが印象的です。 門別の開催も近づき、来週以降はこうして他の場所に出かける機会もなくなりますので、仕事だけではなくてこうしてしばしの散策も楽しんだりして過ごしています。 何かと慌ただしくなりますからね、門別のレースが始まれば。秋まであっという間だと思います。 そうは言っても、週末は週末で仕事も含めて競馬に向き合っておりました。 先週の日曜日は、久しぶりにウインズで馬券を買いながらレース観戦。 ウインズ汐留。新橋駅から歩いて7~8分の所にあり、週末ごとに賑わっています。 大井開催の日にはofft汐留として大井の馬券を売っていて、これまた結構な賑わい。大井競馬場が目と鼻の先にあるだけに、競馬場に行けばいいのではとも思われるのですが…それはまた違うみたい…。 G1の谷間だったんですけれども、やはり日曜メインレースの頃にはこうしてお客様方がモニターとにらめっこしながら馬券検討しています。 あちらこちらでレースの予想を口にしあう人々の声を耳にするにつけ、かつて学生時代に先輩後輩集ってウインズ後楽園でレースを楽しんでいた頃のワクワクするような楽しみを思い出していました。 いまは仕事もあるので、とかく取材と称して一般のお客さまがいないエリアに入り浸ることも多くなっていますが…こうして雑踏の中に身を置くと、改めて感じるものがありますね。たまにはこういう活動をしないとと、少しだけ反省…。 あ、馬券はひとつも当たらずサッパリでした(汗)。 最後に。門別の開幕まであと2週間。毎週木曜日に行われてきた能検も、シーズン前あと残り2回となりました。 明日の能検は、2歳馬の出走予定数74頭と今季最大頭数。いよいよ開幕に向けての臨戦態勢が、どの厩舎の馬も整ってきたとう印象です。 YouTubeのチャンネル「ホッカイドウ競馬もりあげ隊」の実況室映像では、先週の能検の「ドキュメント映像」(少し大げさ?)もアップロードされていますし、また明日の分も翌日ぐらいまでにはご覧頂けるようになる予定です。 それとは別に、門別競馬場での2歳馬の集団調教の興味深い映像もアップロードされました。 開幕前のひととき、その開幕近しを感じることが出来る門別の風景を、お楽しみ頂ければと思っております。 来週月曜日には、いよいよ新しい内回りコースの竣工式。私も2週間ほど門別を空けているので、本格的に春を迎えた(はずの?)競馬場を訪れるのが、とても楽しみです。 またその様子は、来週お伝えしますね!
2015年04月08日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週土曜日の深夜、ドバイワールドカップミーティングの放送、ご覧頂けましたでしょうか。 資料画像 ドバイ・メイダン競馬場 日本調教馬の結果については、色々感想があってしかるべしというものでした。翌朝のスポーツ紙の中に「日本馬全滅」なんて書き方をしているものを目にすると、なんだかなぁ~という気持ちにもさせられますが…まあ、それも見ている側の感想ですから。そう思うお客様もいるのだろうなと思いつつ、レースシーンを何度も頭に思い浮かべ、思いを巡らせておりました。 特に、UAEダービーに出走した3歳馬3頭は、凄く頑張ったと思うんですよ。着順はそれぞれでしたが、それぞれにやったことは明確でしたし、その中で2頭は賞金がもらえる圏内の結果(3着と5着)を残したことを前向きに評価しても、おかしくないのではないでしょうか。 私自身は、担当場の門別で北海道2歳優駿を勝ったという縁でディアドムスへの思い入れを持ちながらレースを見ていました。着順は残念でしたが、レース序盤に内側から張るように外に出てきた馬(有力馬)に対して人馬ともに怯むことなく挑み、押さえ込んで前のポジションを取ったプレーには感動させられました。ともするとレースに行っての走り振りの線の細さが目立っていた日本の馬も、いまではこういう力強いプレーが出来るようになっているのかと。 ものすごく、可能性を感じさせるプレーだったと思います。 3歳ダート路線を歩む彼らが、これだけの競馬をしてくれた。それはとりもなおさず、地方競馬中心に立ち上がっていく2歳から3歳にかけての日本のダート競馬の質が上がっているからだと私は思います。 古馬になればまた話は別なのかも知れませんが、3歳夏まで門別を2歳馬戦の出発点として南関東を中心に展開していくダート路線では、JRA所属の馬とて半端な馬では活躍は難しい状況。そんな状況こそが、JRA所属馬も含めたこの路線の底上げに繋がっていると確信しました。 次は、地方所属の馬がこの時期までトップの座を守り、ドバイのような超大きな舞台に挑戦するところが見られるのではないかと、期待しているところです。 さて話は変わって週明け。実は私もばんえい帯広のシーズン最終日に、観戦に行っておりました。 六花亭本店喫茶室で頂けるホットケーキ ふっくらしたケーキと、たっぷりバター&メイプルシロップの味わいが絶品 競馬場近くの豚丼専門店「ぶたいち」 特上バラロースミックスに、お茶漬けセットを付けて豪華ランチ ……全然競馬が出てきませんね…(苦笑) 競馬場に隣接する「とかちむら」 喫茶と物販のお店が入った「スイーツ&セレクト」 中は洗練された雰囲気で、居心地もすこぶる良好 生いちごジュース ストローで吸えないぐらい濃厚ないちごのジュースで、美味。 食べてばっかだ…さすが!食の大地・十勝!! いやいや~競馬も行きますよ。見ますよ。買いますよ!! 楽しいよね。ばんば。 またすぐに新しいシーズン。遊びに来ますよ! 一方、門別の方はと言うと、2歳馬の能力検査も2週目が終わり、明日は早くも3週目です。 Youtube上でご覧頂いている門別実況室映像も今シーズン2週目に入り、いまは最新映像として、今年2年目となる水野翔ジョッキーのインタビューをお届けしています。 今後も開幕まで、皆さま方に興味を持って頂けるような映像をお届けしていきます。 開幕を間近に控えた門別グランシャリオナイターにも、ご注目下さい!
2015年04月01日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週木曜日19日に行われた、今年最初の2歳馬能力検査。古谷さんがすでに伝えられている通り、やはりこの日を迎えての競馬場の盛り上がりはひとしおのものがありました。とても暖かかった陽気も含めて、門別競馬場に春近し!と思わせる一日でしたね。 この能力検査初日の競馬場の様子を、YouTubeのチャンネル「ホッカイドウ競馬もりあげ隊」にてリリースしました。 昨年ご好評を頂いた門別競馬場実況室制作の映像も、今シーズンこの能検初日の映像からスタート。開幕までの間も、競馬場の様子やプレイヤーたちの表情を可能な限りお届けできればと思っています。勿論、開幕後は昨年同様「各種」映像でお楽しみ頂く予定。昨シーズンの映像も保存されていますので、是非一度アクセスしてみて下さい。 実は、翌日20日金曜日も、門別に居残ってお仕事でした。 翌日のトラックでは、いつもの調教風景。 とは言え、まだ慣れない様子の2歳馬が多数いて、調教シーンを見ているとちょっとドキドキするときもあります。 「真っ直ぐ走る」と言うことは、人間がきちんと教えてあげないと馬もなかなか憶えていかないのだなということは、こういう調教シーンを見ているとわかります。 鞍上は、山口竜一調教師。厩舎周りを乗られている2歳馬なのですが、何となくそわそわ、キョロキョロ……。見ていて、緊張感も伝わってくる騎乗風景でした。 これからしっかりと、様々なことを憶えていくのでしょうね。 こんな感じで3頭で走っていても… こうなっちゃう。 まだまだ、これからなんです。叱られながら、上手に走れるようになっていくんです。 そうかと思うと…… 数多くの馬が、集団で入ってきた!! その数10頭。まさに「馬群」! これ、全部2歳馬です。この時期の2歳馬が、これだけ整然と乗られているのですから、これは本当に凄いこと。馬も、そして乗り手の皆さんも、ですね。 さて、調教を見ているだけではなくて、お仕事もしないと行けません。 この日のお仕事は……。 ……いやいや…遊んでいるわけじゃないんですって……。 この成果は、近日中に公開されると思います。乞うご期待!? 翌日21日土曜日は、札幌から車で30分ぐらいのところにある、ここに行ってきました。 建物に、他競技のマークがでっかく入ってますが…ご心配なく。 中ではちゃんと競馬をやっています。場所の名称としては「サテライト石狩」ですが、Aiba石狩として元気よく営業中。 週末は大抵JRAの競馬場に取材に出かけてしまうので、こうして場外発売所に来るのは私としては新鮮な経験。J-PLACEとしてJRAの馬券も売っていて、大型ビジョンではグリーンチャンネルが放映され、レースを見ることが出来るようになっています。 翌日には、私がこの大型ビジョンに大写しになっているわけだ…(汗) 勿論地方競馬も売っていますから、競馬場だけでこれだけ買える。すげー! で、同じフロアの反対側の壁は、ご覧のように色が異なるエリア。 左の橙色の方が、今月発売開始となったオートレース。右奥の青色のエリアが競輪です。 オートレースの発売も始めたことにより、このサテライト石狩では公営競技のうち3種目(競馬を中央地方別と捉えれば4種目)がいっぺんに楽しめるわけです。まさに「夢のような場所」(担当者の方談)。それがサテライト石狩です。 私もこの日、中山と京王閣と山陽と帯広と松戸の券を買いました。凄いでしょ? こうして人の方は人の方で、公営競技を通じて何が出来るかという「挑戦」。まだまだこの場所も、色んな意味で前進していくことでしょう。 私たちも、馬や、そして周囲の人々の歩みに後れを取らないように頑張らないと。 また明日は門別競馬場で2回目の能検が行われます。新たな馬や人との出会いがきっとあると、楽しみにしています。 面白いものがあったら、またお伝えしますね。
2015年03月25日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 京浜盃のオウマタイム。凄かったっすね……。 ホッカイドウ競馬ではいよいよ明日から、2歳馬の能力検査が行われます。(いずれも昨年の能力検査初日の模様) 早い馬では1歳の昨年秋から競馬場にやってきて、馴致から調教、ゲート練習などレースに出るための心身両面の様々な鍛錬を経て、最後競走馬としての「資格」を得ることが出来るかどうかという最後の関門。馬たちがそのことをどう捉えているかはわかりませんが、馬を取り巻く人々にとってはやはり緊張感のある、とても気の揉めるイベントと言えるでしょう。 とりわけその年の最初の能検は、シーズン開幕が近いことを知らせてくれるひとつの重要な節目と言えます。これから始まる新たなシーズンでの門別での活躍を期して、更にはそこから羽ばたいて全国区での飛躍を夢見つつ、トラックを駆ける馬たちを見守る姿調教師や厩舎スタッフの皆さん、そして生産育成関係や馬主の方々が馬たちに熱い視線を送るのも、やはり「これから、いよいよ」という気持ちからのものと言えるでしょう。 広く日本の競馬ファンの皆さま方には、能力検査を門別まで見にいらっしゃることは難しいかも知れませんが…明日から毎週木曜日には場内が開放されて、2歳馬たちの走る姿を生でご覧頂くことが出来ます。3月19日(木)3月26日(木)4月2日(木)4月9日(木)4月16日(木) インターネットでもライブ中継されるはずですし、勿論あとからオンデマンドでもご覧頂けるようになるはずです。オフィシャルのHPですとバナーを探さなければならないので、インターネット上のその場所に少々行き着きづらいかも知れませんが…その辺は、ここをご覧の皆さまにはうまくご案内していければと思っています。 さて、今週は別競技の仕事でつい先ほどまで兵庫・尼崎にいました。 今週は、いま私がお邪魔しているボートレースだけでなく、競輪も週末までのビッグレースの開催。尼崎にはお客様も集まり、大きな盛り上がりの中にあります。京王閣も映像を見たところいいレースをしていたので、競輪ファンの皆さん方にとってはたまらない一週間になるのではないでしょうか。 尼崎の昨日一日の売上げは、12億円あまり。それでも「目標には届かなかった」と、私が参加させて頂いているテレビの制作スタッフの間では少々がっかりしたムードも漂っておりました。 12億で、皆さんがっかりしています。そういう勝負を、このレース場はこれからあと5日間やっていくわけです。レース場側も真剣ですから、お手伝いさせて頂く私たちも気合いも入るし、緊張感も漂います。 競輪も昨日初日は17億弱。こちらはどんな手応えだったのでしょうか。 そんな周囲の状況を見れば…地方競馬がこれまで通りのあり方でやっていけると思える要素は、正直申し上げて何一つありません。数字だけ見ても、オーダーが全く違う。公営競技はどこも存亡を賭けてやっている、という現状を見れば、そのぐらいのオーダーのビジネスにしなければ生き残ってはいけないということだと。そうは思いませんか? 地方競馬だけが、誤解を恐れずに言えば「牧歌的な」経営にしがみついている状況。これでやっていけるとは、私は全く思いません。 考えている、と口で言う前に、自ら行動すること。 私たちも含めて、一人ひとりの主体性が問われているのだと思います。 例えば、ホッカイドウ競馬は本当に「やれるのか」。また新たに来る挑戦の季節に、きちんと挑戦し続けることが、求められているのでしょう。 そんな季節は、もう間近に迫っています。 待ち遠しい、などとばかりは、言っていられませんね。
2015年03月18日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 門別の話をせねばと、先週末あけに出かけてきたのですが…何せ日帰りで、そこまでのネタがゲットできず(-_-) 今シーズンの門別グランシャリオナイターの目玉のひとつが、内回りコースの運用開始。 これまで、1200mと1700mの間の中間距離のレースが設定できなかった門別競馬場のトラックなのですが、内回りコースが出来ることで1500mと1600mの設定が可能になります。 まだ番組を承知していないのですが、とりわけ2歳馬戦のバリエーションにはいい影響が出るのではないでしょうか。 写真をご覧のようにまだ重機がトラック内に残っており、工事はシーズン開始目前のラストスパート。 しかし…この写真は月曜日に撮影したものなのですが、昨日火曜日は日高地方もどか雪だったとのこと。昨日だけで30センチ積もった(競馬場広報担当者談)と言いますから、この写真との比較ではちょっと想像を絶する状況になっているものと想像されます。この時期の日高としてはかなりの大雪だったみたいです。 昨日の雪で、最終段階の工事の進捗も心配されるのですが……そこは頑張ってもらいましょう!!3月27日には竣工式&試走会が行われる予定になっており、そのときがいまから楽しみです。(3月12日追記) 10日の大雪の影響を受けて工事が遅れ、竣工式は延期となりました。 やはり自然には勝てませんね…。 さて。週末は珍しく、土日ともJRAの競馬場に取材に出かけることが出来ました。 土曜日は、年に1度恒例の阪神競馬場遠征。桜花賞トライアルのチューリップ賞を見に行きました。 阪急・仁川駅から競馬場入り口への地下道にある馬の像? 縁起物らしく、道行く人たちがこのようにタッチしていきます。 ちなみに、近寄るとなぜか武豊ジョッキーが「今日も一日頑張って下さい」と挨拶してくれます。 どこに行っても、ターフィーの人気振りは鉄板。いまの人気を見ると、もはや「不滅のキャラクター」とまで思えます。 今となっては、初代のターフィーの姿形が思い出せません(苦笑)。 さすがに、桜の木はつぼみすらもまだ。この枝ごとに花咲く季節が待ち遠しいですねぇ。 朝から天気が悪く、メインレースの頃には本降りの雨になったのですが、お客様は対照的にメインレースに向けてヒートアップ。 お目当てはやっぱり… ブチコ。ようやく生で見ることが出来ました。 パドック周回中には、馬の名前を呼ぶ声援が響き渡るぐらいの人気振りでした。 ブチコを曳く担当者の方のファッションが話題になっているみたいですが、この日私の目を引いたのはむしろこちらでした。 お尻にチューリップの花が咲いている!! レースは、いつものように後方からの競馬になったココロノアイが、勝負所からひとまくりで快勝。強い競馬でした。 笑顔で馬を出迎える尾関知人調教師。 このあと、検量室のモニターで中山競馬場のオーシャンSの映像をじっと見つめていた尾関調教師。そちらでも管理馬・サクラゴスペルが先頭でゴールすると、更に笑顔がはじけました。 パドックでの、ココロノアイさまご近影。 桜花賞本番も楽しみですね。 さて、翌日曜日は中山競馬場で弥生賞。 こちらもどんよりとハッキリしない天候だったのですが、さすがにそれなりのお客様の入りでした。 実は、映像でレースを見ても気になっていたのですが…レースの最中にやたらと鳥の群れが飛んでいるなと。 で、現認してきました。鳥の群れ。 芝コースの上で、何かをついばんでいるんでしょうか…。 さすがに、係の方々が折に触れて群れに接近し、追い払おうとするわけですが、ちょっと飛んで行ったかと思うとまた場所を変えてこんな感じ。 当然、レースが始まれば馬もやってくるわけでして……。 飛び立って馬を一旦避けると、また場所を変えて芝コースの上へ。 鳥たちには彼らなりの事情もあるのでしょうが、せめて競馬をやっている間だけはよそで待っていて頂けるといいのですが。 弥生賞のパドック。やはりお客様も集まり賑わっています。 ゴール前。後続を寄せ付けず! サトノクラウン、これまた強い競馬でした。 ブライトエンブレムが、久しぶりに良さを見せてくれました。 あの札幌2Sで見せた頑張りを彷彿とさせる活躍。 結局、この週末に行われた重賞は、全て関東馬が制覇。 レースシーンでは、一足先に「新たな時の流れ」を感じました。 地方競馬でも、来週はもう京浜杯ですか。 きっと大舞台への飛躍をイメージさせる馬たちの活躍が見られるのではないでしょうか。いまからとても楽しみです。 (以下追記) あの日から丁度4年となる今日。有り難いことに公営競技のレース場で仕事をして過ごすことが出来ました。 あの日と、それに続く一連のこと。目にしたこと耳にしたこと、そして肌で感じてきたことは、この仕事に携わっている以上、決して忘れることはありません。 公営競技とは何か。人の楽しみとは一体何なのか。それ以前から考えてきたことが、4年前のことで完全に一生のテーマとなりました。これからも、お客様方や周囲の皆さま方に助けて頂きながら、体と心の続く限り公営競技としっかりと向き合っていこうと、改めて心に誓いました。
2015年03月11日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 よりにもよって、弥生賞の週にアドマイヤオーラの訃報が…。本当に残念です。 今年の優駿スタリオンステーション種牡馬展示会にて(2月) 昨年5月、コンドルダンスの門別・アタックチャレンジでの勝利が、アドマイヤオーラにとっても産駒の初勝利。2歳時には色々な意味で「若さ溢れる」レース振りで、当時から走るという印象も強かったコンドルダンスは、いま南関東でクラシックを目指しているはずです。 JRAをよくご覧の皆さま方にも、先日クロスクリーガーがヒヤシンスSで3着と活躍し、印象に残っているのではないでしょうか。 産駒数が少ない中でもインパクトのある馬が何頭も出ていて、私たちのような素人目にも気になる存在だったアドマイヤオーラ。今年は多くの種付けが予定されていたそうで、関係者の皆さま方の心中は、察するに余りあるもの。 いまはただ、残された産駒の活躍を期待するばかりです。 さて、先週末の日曜日には、中山競馬場に出かけてきました。 残念すぎる天気だ… 昨年、芝コースの馬場は技術的なリニューアルが行われたようですが…そうは言っても皐月賞まで1ヶ月半のロングラン開催。開幕週からこの天気では、馬場の様子は少々心配になります。 さて、中山記念。注目されていたのは、クラシックホース3頭。 ヌーヴォレコルト 強い馬なんですが、体は牝馬らしいシルエットにも感じられます。 ロゴタイプ。 毛色のせいもあるんでしょうが、ガッチリとして見栄えがするタイプ こちらは、一昨年の皐月賞を勝ったときのロゴタイプの姿です。ひとつ前のいまの写真の方が、ずっと垢抜けて見えませんか? イスラボニータ。この日は全体的に丸みを帯びてころんとした感じ、という印象を受けたのですが… 昨年の皐月賞の時の姿。 結果を知って言うわけではないのですが、何となくこちらの方がシャープな感じに体に見えるような気も… 中山記念 ゴール前 ゴール前、うちをこじ開けるように伸びてきたヌーヴォレコルト。 レースで走る馬だとは皆わかっていたわけですが、ここまで精神面も強さを持っている馬とは…この馬にはまた驚かされました。 レース後、ヌーヴォレコルトを管理する斎藤誠調教師から、この一年のこの馬の目標として次のような話が出ました。「今年一年、ずっと負けないと言うこと。男馬相手でも。自信はあります。」 古馬になり、更に強さを見せたヌーヴォレコルト。斎藤調教師の話もあながち大きすぎるようにも思えませんでした。 これから大きな舞台だけでなく、それぞれの馬にとって重要な舞台を控える、春の季節。昨日よりも今日という「前進」が見えるかどうか。それぞれにとっての挑戦の季節とも言えるかも知れませんね。 来週は門別に行くので、また競馬場の様子もお伝えしますね。 門別における「様々なこと」もそろそろ動き出し、皆さま方にお伝えできる「形」が生まれつつあります。この日替わりブログでも、開幕前から門別の様子や楽しみをお伝えしていければと思っています。 私たちも、今シーズンは更に「挑戦」していくつもりです。皆さま方には門別の開幕を心待ちにしていただければ幸いです。
2015年03月04日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 すっかり春めく、今日この頃。ひとつ前で太田さんが書いておられるように北海道でもこれだけ暖かいのですから…この週末の東京も勿論、陽気は春近しを思わせるものでした。 おなじみ、東京競馬場近くの大國魂神社。 3週間前には雪が積もっていたこの場所も、春の明るい日差しに包まれておりました。 東京競馬場のパドック 冬場のどんよりとした雰囲気と比べると、空の色からして全然違うと思いませんか? 先週までで、冬の東京開催は終了。今度この場所で競馬を見るのは4月の終わりになります。 その頃はもう新緑の季節。またこの場所で新たな季節感を味わうことが出来る日が楽しみ。そうしたことがストレートに感じられるぐらい、東京競馬場というのは東京の中でも特別な場所だと思います。 さて、選手日曜日の東京競馬場は、フェブラリーSのG1デー。しかし、私がそれ以上に注目していたのは、2歳ダートのオープン・ヒヤシンスSでした。 ドバイを目指す、全日本2歳優駿1,2着馬が揃って参戦。その他にも500万条件を鮮やかに勝ち上がってきた馬も注目を集め、更には門別デビューからここまでそれぞれの道のりを歩んでJRAの大舞台にやって来た馬たちも3頭。 資料を整理していたら、このような写真が出てきました。 昨年6月26日の門別8R。5頭立て(結果1頭取り消して4頭立て)だったウィナーズチャレンジは、やはりいまから見ても重要な組み合わせだったと言うことでしょう。 当時のパーティメーカー。このあと秋には盛岡のジュニアGPを制覇。 当時のタケルオウジ。このウィナーズchを勝ったあと、秋には門別でサンライズCを制覇。 残念ながら、オウマタイムを含めてヒヤシンスSで結果を出すには至りませんでした。 引き上げてきたオウマタイム。この日のレースは必ず今後に繋がるはず…そう思わせる内容でした。 敗れて強しと感じさせた、ディアドムス。門別・北海道2歳優駿から川崎・全日本2歳優駿を制しチャンピオンとなったこの馬が、ドバイでどんな走りを魅せるのか楽しみでなりません。 こうして、3歳馬のダート最高峰への道は門別の2歳馬戦から始まり、または門別を通って王道へと繋がっているんです。王道を自ら行く昨年のハッピースプリントのような馬しかり。ライバルとして他場プロパーの馬たちの前に立ちはだかるような門別出身馬たちは、今年も数え切れないほど現れ全国で活躍しています。 全ての出発点は、春の門別です。 あと3週間、3月19日には2歳馬の能力検査が始まり、レースまでももう2ヶ月を切りました。 昨年・3月19日の能検風景 今シーズンも、私と私のチームで門別競馬場の実況・中継放送制作の業務を担当させていただくことになりました。 今年も様々な形で、門別での馬たちの姿、人々の表情や言葉をお伝えしていくことになると思います。実は仕事として楽しみと言うより、私たち自身がそういう人馬の姿に触れることが出来るのが何よりの楽しみなのです。 私は今度北海道に行くのは再来週になりますが、その頃には様々な物事が動き始めているのではないかと、いまからワクワクしているところです。 勿論、このブログでも折に触れてお伝えしていきますね。 最後に、フェブラリーSのサービスショット 優勝記者会見での武豊ジョッキー やっぱり、こういう「場」へのハマり方が半端ない…。経験を重ねてきても、やはりスーパースターなんだということですよね、きっと。
2015年02月25日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週カーリングの仕事でお邪魔していた北海道のオホーツク海側、北見・常呂。週末は大変な悪天候に見舞われました。 私は仕事の都合で、一日早く土曜日に帰京の途についたのですが、それでもすでに辺り一帯は吹雪。そして行く道々は雪が吹きだまって通行止め…。 女満別空港まで普通なら車で1時間の道のりを、行き止まりを避けようと右往左往しながら、途中の雪道では車が何度もスピンして雪の壁に突っ込みながら、結局網走まで迂回し直してようやく空港までたどり着くという、まさに這々の体で撤収してきた感じでした。何とか羽田から来て折り返しとなる飛行機が女満別にやって来て、無事とは言えないながらも東京まで帰ることが出来ました。 翌日日曜日はもっと酷くて、カーリング日本選手権の決勝はいわゆる「無観客試合」となった旨報じられて話題になりました。実は現地は昼の時点で道路寸断のため孤立状態。昼に、北見市の除雪車が会場にやって来て、取り残されたお客さんらを北見まで先導して脱出させたそうです。 私は更に次の日、月曜日には日高に行っておりました。 新冠・優駿スタリオンステーション付近の様子 種牡馬展示会の風景 競馬場のある富川と新冠や静内と丁度中間地点ぐらい、大狩部という場所の丘の上にポツンとたたずむ「カフェ椿」 おしゃれな雰囲気の店内で食事。心からホッと出来る場所、そして時間…。 丘から臨む太平洋の姿は絶景! 同じ北海道とは思えぬ位穏やかな、日高の陽気。流氷漂うオホーツクの海とは対照的な太平洋の風景に触れると、北海道という場所の懐の深さを感じずにはいられません。 たまたま寒さも大いに緩んだタイミングではありましたが、前の週に荒々しい北海道の自然に揉まれていただけに、ホッと心も和む感じがしました。 門別競馬場も春近し。 今シーズン話題の内回りコース(1500m、1600m設定)の工事も こうして、ハッキリ進捗がわかるところまで来ました。 となれば、馬たちの様子も気になるところ… 駐車場の壁の向こうは厩舎エリア。 昼前の時間に、乗られている馬も多数…。 ウォーキングマシンの中でも、馬たちがぐるぐると運動を頑張っています! まさに春近しと感じさせられた、今回の滞在でした。 先日、例年よりも早くホッカイドウ競馬の今年度の開催日程が発表されました。 4月22日から始まり、11月12日までの開催日80日間。今年も主力の2歳馬戦を中心に、半年間の熱戦。待ち遠しさは募るばかりです。 馬も、そして周囲の人々も、新たな季節に向けてこうして少しずつ具体的に動き始めています。 私たちも、そろそろ動き始めなければ…。新たな挑戦のときを、楽しみにしているところです。
2015年02月18日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日は建国記念日の祝日。開催のある競馬場は重賞レースも含めて盛り上がったようですが…私は競馬とは全く別の仕事に来ています。 場所は、いつものように北海道。ですが、来ている先は南の日高とは正反対の北のオホーツク海側です。 オホーツク海に接する湖 能取湖(のとろこ)の明け方。 湖面は雪と氷に閉ざされている 車で移動中、森の向こうに垣間見えるのはオホーツク海 りゅ、流氷だーー!! マイナス10何度という寒さは今ではもう慣れてしまいましたが、さすがに遠くの海に漂う流氷の姿を目にすると、またひと味違う寒さを改めて感じます。 北海道・北見にやってくる用事は、かつてはばんえい競馬。競馬がなくなってからは、私の場合にはカーリング。今週は北見市・常呂にあるアドヴィックス常呂カーリングホールで、カーリングの日本選手権が開催されています。 日本ではこの常呂から本格的に始まったとされるカーリングの歴史は、まだ30年あまり。その中でも脈々と、そしてしっかりと受け継がれてきたものがいまに至ってこのようにひとつの注目される競技にまでなってきたという事実。「カーリングの聖地」と言われる常呂で、日本選手権という最高の舞台に向かうと、外から見ているだけでもその重みがひしひしと感じられます。 祝日の今日は満場のお客様の入り 私たちが実況しているインターネット中継 写真中は、実況中の我らが太田裕士アナ いまはブラシを使っていますが、あけぼのの時代はこういったブルーム(ほうき)を使っていました。 常呂でカーリングが始まった頃に使っていたという手製のストーン。初めは使い終わりの油缶やビール樽などにコンクリートを詰めて使っていたそうです。 常呂で本格的にカーリングが始まった頃の風景 それぞれの競技にとって、本当に大切な場所、かけがえのないところというものがあります。 この場所で週末まで、そんな雰囲気を全身に感じ取ってきます。 というわけで、競馬の情報の乏しい場所にいるので、馬の話題がなくて申し訳ありません。週末には競馬に戻ってきます。東京にも戻るし、日高にもまた行くでしょう。その頃には、もう少し春の気配を感じられるようになっているでしょうか……。フェブラリーSも近いことですし、楽しみにしたいと思います。
2015年02月11日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 節分を過ぎて、今日は立春。暦の上ではもう春… 恵方巻き。昨日、別競技の中継放送に出演中になぜか1本だけ差し入れ… 私は東京出身東京育ちですので、恵方巻きというのはコンビニがバレンタインデーやホワイトデーと同じように商品戦略で世の中に流行らせようとしてうまくいった事例、位の認識しか持ち合わせておりませんでした。 しかし…たまたま居合わせた関西出身の女性キャスターの方と恵方巻きの話になり、彼女曰く「節分に恵方巻きを食べないなんて、信じられない!!」 えーっと、すみません…私、もう半世紀近く生きてきて、↑の写真の恵方巻きが生まれて初めて食べる1本でございますが…。 ネット上で調べてみると、どうも近畿方面ではそういう習慣があったものを、コンビニが全国的なものにしようと広めた、というのがひとつの説だと見受けられるのですが、果たしてどうなんでしょう。 いまここまで読んで下さった近畿方面出身の皆さんがどういうリアクションなのか、ちょっと怖い感じがします(笑)。 そんなことはともかく。 暦の上では春が来たとは言え、まだまだ寒い日も続き、大雪の知らせも毎週届き、そんなムードとはほど遠い感じがする今日この頃。 週末、今週から開催変わりで東京競馬場を訪れたのですが… 恒例の大國魂神社参拝 前日は東京でも積雪があり、都心から離れたこの界隈では朝までこのように雪が残っておりました。屋根に残った雪を下ろす作業も大変…。 東京競馬場は、この大國魂神社から歩いて10分ぐらいのところにあります。参拝を終えてテクテクと競馬場まで歩いていったのですが、実は競馬場に行くまでコースが大変なことになっているとは全く知りませんでした。 昨年は、毎週大雪に見舞われて大きな影響を受けた冬の東京開催。今年も開催初日からレースは少々滞ってしまいましたが、それでも昨年の事を考えればこのぐらいで済んで良かった、とも言えるかもわかりません。 パドックサイド。スタンドの影で日陰になっている部分では、雪が中途半端に溶けて、そして凍って、とても足を踏み入れられない状態に…スタッフの方の「氷かき作業」がとても大変そうでした。 スタンドから見える山々の姿は、冬の東京開催ならではという美しさ しかし、また明日はまた「南岸低気圧」の影響で東京は雪予報。 都内でNARグランプリの授賞式があるんですけど…石川倭ジョッキー、東京まで無事に来ることが出来るだろうか??心配です。 その北海道・門別競馬場の方では、雪の積もり具合は …この程度。どか雪に見舞われている地域に比べれば、やはり日高の雪の降り具合積もり具合は穏やかです。 馴致を受けている2歳馬を発見 トラック(内側の角馬場)でも乗られて調教を受けている馬を発見しました。 すでに開幕に向けて動き出している馬たち。彼らの姿を見ると、この場所で彼らが蹄の音を響かせる「本当の春」が、とても待ち遠しく感じられます。 カメラ向けたら、こっち向いた! かわいい!! 最後にお知らせ。 来週2月9日から、東京スポーツ様のご厚意により私の拙文が東京スポーツ系各紙(大スポ、九スポ、中京スポ、かな?)に掲載されます。私と競馬の関わりなど極めて個人的な文章で、皆さま方にどこまで楽しんでいただけるかどうかはわかりませんが、初めは「かつてを懐かしむ」感じで振り返りながら書いていますので、「あの頃」に思いを馳せる感じでお読みいただければ、感じて頂けるものもあるかなと思って書き始めております。 たぶん、テレビ欄の脇ぐらいに掲載されると思います。連載は月曜日から木曜日まで(祝日は休載)で、4週間にわたって続きます。 よろしければ是非東スポ系各紙ををお買い求め頂き、お読み下されば幸甚です。
2015年02月04日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先日日曜日、中山競馬場で行われたアメリカジョッキークラブカップ。ゴールドシップの登場により、現地は多いに盛り上がっておりました。 ご覧下さい!柵のこちら側にこぼれ落ちんばかりに身を乗り出して、ゴールドシップの姿を見、写真に収めようとするお客様方の姿。スタンドの中も「普通の日曜日」としては明らかに多いお客様の入りで、ゴールドシップという馬がお客様方にとってどういう馬なんだということを、当日の競馬場の様子が饒舌に語っておりました。 しかし……競馬というものは難しい…… 最初の1コーナーを通過する馬群 7着…このメンバーの中にあってのゴールドシップとしては、誰の目から見ても「大敗」と言うべき成績。こういうこともあるんです、競馬というものは。そんなことは、関係者は勿論、お客様方は関係者以上に知っている。ゴールドシップがどういう馬か、ということ以前に「これが競馬だ」ということを改めて思い知らされた結果でした。 ゴールドシップがこうして検量前に上がってきたとき、通路の向こう側に集まった大勢のお客様方から、いわゆる「野次」が上がりました。それも群衆となったお客様方のあちこちから、そして次々と。 昭和の公営競技情では珍しいことではありませんでしたし、他の公営競技では(特に関西方面に行くと)いまでも目にする光景。しかし、JRAの競馬場でお客さんがレースの結果を受けてこれだけの野次を飛ばす光景は、久しぶりに見ました。 集まったお客様方は、わかっているのです。スポーツのプレーのことなのだから、そして馬も介在する競技なのだから、岩田ジョッキーを責めても仕方がない。それでもこうして負けて帰ってくるゴールドシップの姿を一目見て、声を上げたい。「どうしたんだ!僕らのゴールドシップに何が起きたんだ!」 お客様方の自然な気持ちが行動として顕れたものでしょう。 スポーツには、それを見て楽しむお客様方の存在は実は不可欠です。ましてや、競馬はお客様方がレースにお金を投じる「賭け」によって成り立つ競技。お客様方がこうしたシーンに接して、普段は示したくても示すことができない存在感をこのように誇示することも、当たり前と言えるでしょう。 最終レースの騎乗に向かう直前で、岩田ジョッキーは記者の皆さん方が囲む中、絞り出すような苦しそうな声で、レース中の様子を語っていました。 苦しいけれど、これがスポーツ。その岩田ジョッキーの表情は、むしろスポーツらしくていいシーンでした。 しかし……ゴールドシップについて伝えられたのは、それだけでした。 あのレースのあとで中山競馬場に響いたお客様の「声」は、運営サイドも含めた競馬関係者の胸に、どのように届いているのでしょうか……。 同じ日。最終レースが終わったあと、中舘英二ジョッキーの引退セレモニーが行われました。 寒い中、ウィナーズサークルの回りだけでなく、遠くのスタンド前のひな壇も埋め尽くすお客様方。最終騎乗となった6Rでゴールしたあとも、実況マイクが拾うぐらい大きな拍手を中館ジョッキーに送ったお客様方は、このときも口々に声援、そして別れを惜しむ声を投げかけておりました。 とりわけ、そこそこ年配と思われる男性ファンが次々と野太い声で「中館さーん」と叫ぶのが、印象的でした。いままさに競馬を支えているのは、こういうお客様方なのだと…。 決してG1をバシバシと勝つような活躍をしたわけではありません。しかし、彼の積み重ねてきた騎乗振りは、こうしてお客様方の心にしっかりと根を下ろす何かを伝えてきたということでしょう。 私はそれを「『ジョッキーとしてのありよう』と常に向かい合ってきた(姿勢)」とテレビに出演したときに申し上げました。 恐らく、こうして中館ジョッキーとの別れを惜しむお客様方の心の中に、それぞれの思いがあるはずです。 ジョッキーとしての彼の最後の姿に触れたい。そして一声かけたい。これもまた、お客様方が普段滅多に見せない「存在感」の発露ではないでしょうか。 私たちのように報道に携わる者も含め、競馬に携わる一人ひとりが誰のために、そして何のためにそれぞれの「プレー」をしているのか。誰のために、何のために「プレー」すべきなのか。 そんなことを改めた考えさせられた、この日の経験でした。
2015年01月28日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、週末にJRAの開催が終わったあと、月曜日の夕方から北海道に来ています。 1ヶ月ぶりの北海道。この間東京で随分「大荒れの天候」などと報じられているのに触れ、どうなることかと案じつつまずは日高にある自室へ。天気もそれほど悪くなく、雪の積もり方もまあ想定の範囲内でしたので、少し安心しつつ翌日を迎えたのですが…昨日の札幌の天候はひどかった! 札幌市内某所の様子。 現地の方に伺うと、風はないものの雪の降り方は先週末よりも激しいとのこと。この写真の場所からの移動にはタクシーを使ったのですが、一瞬視界はほぼなし。風が吹くと地吹雪もあいまっていわゆる「ホワイトアウト」の状態に容易になってしまうと聞きますけれども、風が舞い上げるでもなく空から降る雪で前が見えなくなるほど視界が悪くなるのも、何だか恐ろしい感じがします。 何せ、こういう天候に慣れていませんから。 で、そんな大雪をついて出かけたのがこちら。 雪がひどかった外観写真なし(爆) Aiba石狩。平時なら札幌市内から車で30分強と行ったところでしょうか。札幌に隣接し、札幌のベッドタウンとして人口も集積するこの場所。常日頃から賑わっていると聞き、お邪魔した次第です。 冬の間は、平日には南関東中心。週末はJ-PLACEとしてJRAの馬券を発売しています。 インフォメーション。専門紙もずらりと売られています。 2階特別観覧席。400円(JRA発売日は800円) 1階の大型ビジョンを、バルコニーのような2階席から観覧する形になっています。レースを見る環境としては快適。 2階の一角に設けられたロイヤルルーム。 1000円(JRA開催日は1800円)とお値打ち。 各席に映像を見ることが出来るモニターと、オッズなどの情報を見ることが出来るタブレットパソコンが配備されています。 戦い疲れたら(?)マッサージチェアでリラックス 1階フロアの競馬エリアの反対側には、競輪の発売エリア。 同じフロアに居ながらにして両方楽しむことが出来るのは、私のような他種目プレイヤー(爆)にはとても便利。 改めて感じるのは、こうした施設は居心地の良さ、とりわけ施設の清潔感が大切だということです。フロア全体が明るい雰囲気で、長くいても余計なことで疲れない。そんな雰囲気の良さがこの場所にはありました。 とは言え…この日は最初の写真にあるように大変な雪が降り、そもそも街中での移動もままならない状況。さすがにお客様の来場も少ない一日でした。 私、こういう用事もあってこの場所を訪れたのですが…… この日、一日の来場が全部で50人に満たなかったらしいです(泣)。 ま、お客様の数がどうあれ、やることに変わりはないので。 私は伝え手であって専門家ではないので、普段仕事で予想をすることはあまりないんですが、予想自体を提供すると言うよりもお客様方がこの場所に滞在するにあたっての楽しみを少しでも増やせればと思い、こういうこともやらせてもらっています。 レース毎に馬の話やレースの話をひとしきりやって、あとは自分も馬券(時に車券)を買ってお客様方と一緒にレースを観戦。お客様方にとっては、私が話すことを参考にして下さってもいいですし、予想は別として単なる退屈しのぎと思っていただけるならそれでも十分。レース場でのお客様方どうしの時間の過ごし方というのは、そもそもそういうものですから。ま、結果的には予想もポツポツいいところ突いていたんですけど、それはたまたまということで(笑)。 時たま常連のお客様方この会場前を通りかかるときに声をかけて構って下さり、有り難い限りです。 イベント終了後、スタッフの方々のお話も伺う機会がありました。 ホッカイドウ競馬には、道内に多くの場外発売所があります。立地や背景人口、訪れる年齢層はそれぞれに異なるでしょうし、施設の現状もそれぞれ。これらの場所の存在について考え、なにがしかの手当てをしようと思えば、そうしたことを考えずに行うことは出来ません。 売上げに占める割合がどれだけかということもさることながら、北海道をよりどころとしているホッカイドウ競馬が、北海道のいくつもの街に点在するこれらの拠点をどのように大切に取り扱っていくのかということは、常に問われ続けられなければならないことは間違いありません。 こういう場所を訪れて、確かに昨日は数は少なかったけれど、実際にレースを見て券を買って遊んで下さるお客様方の姿を見れば、そこから感じること「だけ」がヒントになるということがすぐにわかります。 門別の本場にいて、いくつかの場外発売所の宣伝を、その場所を全く訪れたことがない状態で行わなければならない状態に少々ストレスも感じていたところで、今回こういう機会に恵まれました。 またここでも、時間を作ってやらなければならないことが見つかったみたいです。 今日は競馬とは全く別の用事で、旭川までやって来ました。 かつては年に1度は必ず訪れていた旭川。競馬の開催がなくなってしまったいまでは、この土地との縁も遠いものになってしまいました。平和通り商店街の景色も、何となくおぼろげに記憶にはあるのですが、雪が積もっていることもあってどうもハッキリしない感じです レース場もそう。場外発売所もそう。その場所に、人が集まる場所があり続けることのかけがえのなさ。そういう場所を、レース場として力を尽くして保ち続けることの大切さ。 レース場自体がなくなることなく続いていくために、是非とも突き詰めていって欲しい大きなテーマと言えます。
2015年01月21日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日、NARグランプリの各部門賞を受賞する人馬が発表されました。(ホッカイドウ競馬もりあげ隊映像より) 私たちのホッカイドウ競馬からは、石川倭ジョッキーが優秀新人騎手賞を受賞。2年前の阿部龍ジョッキーに続いて、またも若手ホープから表彰者が出ました。 元々シーズンが半年しかなく、数字を競う表彰にはなかなか縁がないホッカイドウ競馬ですが、こうして活躍の内容が評価されての表彰者が出たことは、そういう人材が輩出されているホッカイドウ競馬自体の内容への評価としても大きな成果であると言えると思います。 半年間門別で取材にも当たってきた私としても、このニュースは本当に嬉しいものでした。(ホッカイドウ競馬もりあげ隊映像より) 先の写真が、シーズン終盤の10月にコールサインゼロで2つめの重賞「サッポロクラシックカップを勝ったときのもの。そしてあとの写真はシーズン序盤の6月に話を聞いたときのものです。 「前年(デビュー年)の勝ち鞍24を超えたい」 と語って始まった2014シーズン。その目標は夏の時点で早々とクリアしてしまい、そこから先は石川ジョッキーにとってはまだ経験したことのない新たなる道のりを行く挑戦でした。 その後は「具体的な数字はあまり意識しない」と話しながら前年の倍以上の57の勝ち鞍をマークし、コールサインゼロとの出会いにより重賞2勝。期待以上の成果をつかみ取っての堂々の受賞と言えるでしょう。 馬の仕上げ、とりわけまだ「相当」若い2歳馬の仕上げという、馬乗りとして大変難しい仕事に取り組みながら、実践でもその育てた馬で結果を出し続けると言うことの難しさは、シーズン期間こそ短くても他場に勝るとも劣らぬものがあります。その中での活躍の価値を、今回の受賞をきっかけに少しでも多くの皆さんに理解していただければと思っています。 上の2枚の写真、この表情だけ比較しても「人は半年間でこれだけ変わり、そして成長できるのか」という風に感じずにはいられません。 単に髪型の違い、という話もありますが(笑)。 実際にはそれだけではないと思いますよ。 それぞれの写真をクリックすると、当時のインタビューのYouTube映像に飛ぶことが出来ます。当時の語り振りを比較して聞いてみて下さい。 そのほか、昨シーズン門別で収録したインタビューなどの映像は全てYouTube上に残されています。もしよろしければ、新たな春を迎えるための準備としてお時間のあるときに改めてご覧頂ければと思います。 石川倭ジョッキーの映像は、検索してみたら4本ありました(^^) さて、この1週間の競馬活動のハイライトは、水沢最終週への訪問。 土曜日に、東京から日帰りで行ってきました。 雪の中での熱戦。 2年連続でこの時期、年明けイコールシーズン終了ギリギリの訪問となりました。 雪も降り、確かに寒いには寒いのですが…この時期この場所という雰囲気、レースは静かに、いつも通りに進んでいても、やはりシーズンラストという思いを持ってこの場所を訪れる心持ちが、いいんですよね、何となく。 レース関係の様子は、後に続く方々が詳しく紹介して下さるでしょうから、私はひとりの客らしく、レース場の食べ物で今日の稿を締めたいと思います。 水沢食堂名物・ホルモン定食 いもの子汁スペシャル メニューにはなかったのですが、特別にお願いしてこのようにセットしてもらいました。 いもの子汁って、東北地方では「定番」なんですか…申し訳ないことですが、全く知りませんでした。 里芋のようなお芋が豪快にごろごろと大振りに切られ、きのこと一緒に煮込まれたもの。汁はとろっとして口にするとホッと暖まる感じ。味はあっさりしてて、本当に食べやすいお椀でした。 馬に出会い、人とまた巡り会い、そして食事も含めて楽しいレースの時間。 また春になったら、この場所に来たい。 心からそんな風に思える、楽しい一日でした。
2015年01月14日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 皆さま、新年明けましておめでとうございます。 皆さま方の2015年に幸多いことを、とりわけ競馬における幸せが皆さま方に訪れますよう、心よりお祈り申し上げます。 私の新年は帯広であけ、3日まで帯広。馬のおかげ、関係者の皆さま方のおかげ、そして何よりもばんえい十勝を楽しんで下さった多くのお客様方のおかげで、例年になく楽しいお正月を過ごすことが出来ました。 競技の理解、レースの見方、お客様方への伝え方…あらゆることにおいて、ばんえい競馬というものを知るいい機会になりました。 客の一人としては馬券を買って楽しみ続けてきましたが、それとはまた別に仕事として携わることによって生まれる「興味」というものは、いずれそれがまたお客様方にとっての興味として伝わって行くことになるのだと思います。 本当にいい経験をさせて頂きました。 さて、昨日、JRAの年間表彰であるJRA賞の受賞馬が発表されました。 年度代表馬は、やはりこの馬。 ジェンティルドンナ。 有馬記念の優勝記者会見の中で管理していた石坂調教師は、秋2走の敗戦について「『こんな馬ではない』と思っていた」と繰り返し述べていました。 有馬記念のレース後の会見で語る石坂正調教師 最大目標だったジャパンカップの直後に、予定になかった秋3走目の有馬記念への出走を直ちに決め、そしてそこに向けての渾身の仕上げ。馬の頑張りを、周囲の人々の勝利への強烈な執念が後押ししたものでしょう。 馬は勝ち、馬も馬の周囲の人々も最大級の栄誉を手に入れました。 これこそ、心技体全てを注いで競う「スポーツ」の真骨頂を体現したものと言えるのではないでしょうか。ジェンティルドンナの勝利に際して広く共有された「感動」は、まさにこの点に由来するものだと私は思います。 年度代表馬争いは投票で決められますから、どうしてもシーズンのあとの方、とりわけ有馬記念で活躍した馬が印象として有利になる面は否めません。レーティングでは上位を守り、世界ナンバーワンの馬として2014年を終えるジャスタウェイも、年度代表馬としての資格は十分あったと思われますが、いかにせんシーズン後半の戦歴にはインパクトを欠きましたよね。 一昨年、天皇賞秋を勝ったときのジャスタウェイの姿 投票結果は231対51。私はこのジャスタウェイに入った51票にも敬意を表したいと思います。 これはよく言われていることですが、もしもジャスタウェイがこの秋、凱旋門賞ではなくヨーロッパの中距離戦線を戦っていたら……勝つか負けるかは相手もあることですし、いわゆる「時の運」にも左右されるところではあって何とも言えません。しかし、世界的な話題性としては勝っても負けてもプラスの影響の大きいものがあったのではないでしょうか。 このような馬が再び現れるまでに、どれだけの歳月が必要なのかと考えたとき、外野の立場からは少々勿体ないように思えてなりません。 ジャスタウェイも引退し、繁殖生活に入ります。恐らくそこでは、牝馬のジェンティルドンナよりも厳しい戦いが待っていることでしょう。ドバイでの勝利を上回る栄誉を追加することが出来ずに引退するジャスタウェイが、引退後どのような歩みを辿るのか。私は非常に強い興味を持っています。 さて、2015年。どんな競馬が待っているのか。 馬だけでなく、人々がどれだけの英知を結集してコトに当たることが出来るかと言うことにも注目しながら、ファンの一人として注目し、楽しんで行ければと思っています。 まず、ダビスタに凱旋門賞やアーリントンミリオン以外の海外レースを収録して挑戦できるようにしてもらうところからスタートじゃないですかね(笑)。 もう随分前のメルボルンカップの風景(フレミントン競馬場) 今年は、何とか時間を作ってあちこち見に出かけたいなと思っています。 そのときにはまた、ここでご紹介できるようなネタを仕入れてきますね。 皆さま、今年もどうぞよろしくお願い致します。
2015年01月07日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 いよいよ、2014年も最後の日となりました。 現在午後11時過ぎ。傍らのTVでは、紅白歌合戦が絶賛放映中となっていますが…いる場所は東京の自室ではありません。 とかち帯広空港名物 ばん馬の像 大井で取材を終えてから、最終の飛行機で帯広まで来てしまいました。 大井競馬場の気温が12度。帯広についたときの気温がマイナス7度…。 ま、覚悟はしていましたから。札幌に比べればまだ、雪の積もり方もマシだったんですが、さすがに寒いには寒いですね。 昨年に続いて、今年も年またぎで出張有り難い限りです。 出張先では、年越しそばの調達に難儀することもしばしばあるのですが、今日は3件目に立ち寄った帯広駅構内のコンビニでそばを発見。しかもエビ天付きで大満足です。明日からの仕事の景気づけに、スパークリングワインで酒盛り。この取り合わせ、合うかどうかは微妙ですけど(笑)。 そんなことはともかく。 年末、競馬シーンは大いに盛り上がりましたね。 私も、週末を挟んで競馬にどっぷり浸かり、大満足。馬券の成果はともかくとして、年末のこの時期らしい雰囲気を楽しみました。 有馬記念の前、26日金曜日には日高から札幌へ移動して、有馬記念のイベントの取材に出かけました。 どか雪の札幌に集結したのは、地元FM局のAIR-G’のリスナーの皆さん。札幌市電が誇る新鋭電車「ポラリス」に次々と乗り込んでいきます。 皆が揃ったところで、電車は出発!有馬記念前々夜祭のスタートです。 パーソナリティのトークや、ミニビンゴゲーム(何と!有馬記念購入資金プレゼント!!)、解説者との有馬記念展望などで盛り上がりました。 大通りからぐるっと回って、すすきのまでの1時間の市電の旅。盛り上げたのはこの方々。右から、AIR-G’パーソナリティの龍太さん、林唯衣さん、そしておなじみ競馬ライターの村本浩平さん。楽しい競馬の話に興味と笑いの尽きない時間を提供してくれました。 市電を利用してのイベントだけに、一度に参加できるのは20人程度なんですけど、こうした特別な場所、そして互いに同じラジオリスナーという雰囲気が、独特の楽しさを醸し出していたような気がします。 参加者の方も、競馬に詳しい方もいらっしゃれば、ラジオのイベントと言うことで参加された競馬初心者の方もいらして、それぞれの反応も興味深いものがありましたね。 有馬記念という国民的行事を前にして、札幌には競馬がある。そして競馬には有馬記念がある。そんなことを改めて印象づけてくれる貴重な体験でした。 翌27日土曜日には、札幌競馬場へ。 前日の雪が降る前からだったかどうかはわかりませんが、ご覧の通り白銀の世界と化した札幌競馬場。こんな景色も、普段はなかなか見られません。 そして、いよいよ28日日曜日は有馬記念当日。グリーンチャンネルの仕事が終わってすぐに、中山競馬場に駆けつけました。 昨年よりも若干お客様の入りは少なかったようですが、それでもこの熱狂。これが有馬記念ですよね、やはり。 勝って引き上げてきたジェンティルドンナと戸崎圭太ジョッキー。 G1勝利がなく、リーディングジョッキーとは言っても今ひとつ強い印象には欠けていた今年の戸崎ジョッキーですが、最後の最後に文句なしのMVPとうならせる好プレーで勝利を取りました。 2014年は、戸崎圭太の年として記憶されることでしょう。 しかし、有馬記念の翌日に東京大賞典とは、あまりに忙しすぎる…。 でもこちらも、午前中雨降りだったことを考えれば、本当に多くのお客様が集まってくれました。 ホッコータルマエ、凄かったですね! そして、今日大晦日は東京2歳優駿牝馬。 見事2歳女王に輝いたのはこちら。 ホッカイドウ競馬出身のこちらは、惜しかった…… ティーズアライズ。日本で最も早く行われる2歳の重賞・栄冠賞を門別で勝ったこの馬が、年の最後にまた存在感を示したことも、とても印象的でした。 また来年、馬たちが私たちを楽しませてくれることでしょう。 馬と、人々と、そしてレースとの出会いがとても楽しみです。 ここまで書いたところで、ぼちぼち2014年が暮れようとしています。 このブログをご覧下さってきた皆さま方に深く感謝申し上げながら、パソコンを閉じようと思います。 皆さま、良い年をお迎え下さい。
2014年12月31日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 クリスマスイブ。東京にいれば、それぞれに賑やかで楽しい夜を過ごしているのでしょうが…私はひとりで、北海道に来てしまいました。 シーズンオフの門別競馬場。 厩舎風景。色合いがこの時期独特のもの。 午後の時刻だったので、馬の姿も人の姿も殆どなく、シーズン中とは全く異なる静かな時が流れていました。 そんな中、厩舎作業に精を出すこの人の姿を発見!! 今年の門別リーディング。岩橋勇二ジョッキーです。 「最後のリーディング争いは、緊張感がありましたね。自分も凄くピリピリしていました。(勝ち鞍が)大きく離れていればまだ気持ちも楽なんでしょうけど、ずっと僅差でしたから……。いままで、外から見てその緊張感を感じていたつもりでしたが、実際に自分がそこで初めてリーディングを争ってみて、どういうものなのかがわかりました。いい経験が出来ました。」 まだその争いの最中にいては、後ろを振り返ることも、そして自らを省みることも難しいもの。戦いが終わり、少し時間が経って色々と思うところもあるようです。 「もっと色んな舞台に挑戦したいですね。チャンスさえあれば…」 様々な状況はともかく、リーディングを取ったところで視点が更に高まった感じの岩橋ジョッキー。取ったからこそ、一層大切になる次のシーズン。岩橋ジョッキーの春はひとつの「勝負の季節(とき)」になるのかもわかりません。 そんな風に岩橋ジョッキーと話をしていると、向こうから馬の姿が見えてきました。 1歳馬の乗り慣らし風景。後ろから促されるようにして、ゆっくりと歩いて来ました。 世間の競馬シーンでは、丁度2歳馬の年末最高峰レースが一通り終わり、来たるべき春の3歳クラシック戦線が強く意識される時期。しかしここ門別では、いまの主役はひとつ下の世代、1歳馬たちです。 日本で最も早い2歳馬戦まで、あと4ヶ月。同じ年に生まれたライバルたちの中でいち早く活躍の道を進まんとする1歳馬たちがすでに続々入厩しており、「乗り馴らし」と言われる馴致が日々行われています。 おお!笑顔の井上幹太ジョッキー(右)。元気そうですね。 着々と進んでいると言えば、来年春から使われる内回りコースの工事も、最終段階にさしかかっているようです。 内回り4コーナー出口。内側の調教用コースを横切って本馬場へと合流していく地点です。 これからの季節は工事にも厳しく、竣工は春になってからが予定されているようです。その春になれば、このことも大きな注目を集めることは間違いありません。 メインスタンド内では、兵庫ゴールドトロフィの園田と今年最終開催の浦和の馬券を発売していました。さすがに満場のお客様の入り、とは行きませんが、競馬を楽しみながら流れるそれぞれの時間。集まって言葉を交わし合う輪がこうして出来ていく場所というのは、小さな場所でもとても貴重なもののように思えます。 またすぐに、この場所が大いに賑わう季節がやってくるでしょう。 本当に待ち遠しいです。 さて、このブログも書き終わりますので、ここからは一人クリスマスイブと行きますか!(笑) 苫小牧でスパークリングワインを、日高までやってきて競馬場近くの洋菓子の名店「パサパ」でケーキも買ってきました。 で、自室近くのスーパーでチキンもゲット すみません…しょぼいクリスマス風景で(泣)。 川崎・全日本2歳優駿当日。サンタバージョンのコスプレ誘導馬 皆さんは、いいクリスマスイブの夜をお過ごし下さいね。
2014年12月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週日曜日に行われた香港国際競走。ご覧になりましたでしょうか。 4つのレースそれぞれに、改めて「世の中には、随分強い馬がいるものだ」ということを強烈に印象づけられたレース。勝ち馬たちの見せた圧巻のパフォーマンスには、背筋がぞくっとする快感すら覚えさせられました。 レース前の水曜日 フリントシャーの調教風景(香港ヴァーズ) 9頭が出走した日本からの遠征馬は、ストレイトガール(香港スプリント)とグランプリボス(香港マイル)のそれぞれ3着が最高。ゴール前に死力を振り絞って脚を使った健闘振りには、これまた胸が熱くなるような感銘を禁じ得ませんでした。 勝てなかったけど、本当にいいものを見せてもらいました。広い世界にあまたいる強い馬たち、そして面白いレース。凱旋門賞のような話題性もさることながら、今回のようなレースが楽しめるところが海外競馬の醍醐味と言えるでしょう。 さて。今夜は川崎で、全日本2歳優駿が行われました。いま、川崎から帰ってきてさんざん忘年会で飲み食いしたあとこの稿を書いています。 秋までは門別の開催で北海道にいたので、川崎に来るのも本当に久しぶり。こんな風にスタンドがあったところがすでに工事現場になっているとは知りませんでした。 競馬場に隣接する形で商業施設を建てるというニュースに触れてからしばらく経ちますが、こんな風に作業は進んでいたんですね。 入場門も仮設 僅かに残った新しいスタンドの脇に、入場ゲートが出来ようとしていました。 暗くてわかりづらいですが、白を基調とした建物に清潔感のある構えは好感が持てます。 一部は工事現場と化している競馬場内ですが、ゴール板に近いエリアに足を運べば 盛り上がっています。ちゃんとね! 発券機に向かうと、こんな広告もあり。 この時期のナイターというのは、さすがに寒い……。 それでも熱心なお客様方が、レース前には外に出てスタートを心待ちにしています。 全日本2歳優駿のパドック風景。 今回はホッカイドウ競馬所属馬3頭も出走。昨年のハッピースプリントに続けとばかりに、果敢な挑戦です。 タケルオウジと井上俊彦ジョッキー クラバズーカーと宮崎光行ジョッキー ハイランドグラスと松井伸也ジョッキー 遠征馬がいたので、秋まで門別でじかに目にしていた馬や人々に、川崎でお目にかかることが出来ました。 レースの方も期待してみていたのですが…さすがにこの時期になると、JRA勢が強い! 競り合いながら先行していたタップザットを、4コーナーから自ら動いて攻め込んでいったディアドムスが競り落とさんとするゴール前の攻防。 ディアドムスが競り勝ち、見事Jpn1制覇。 あぁ…この馬も北海道2歳優駿の勝ち馬で、馴染みのある馬だー。 高橋裕調教師 三浦皇成ジョッキー 門別での喜びに触れたこの2人の、新たなる、そして大きな喜びの表情に接することが出来たのも、何かの縁でしょうか。 今夜もまた、川崎でいい競馬との出会いに恵まれました。 来週は、久しぶりに北海道に帰ります。競馬場にも寄るのですが…今日のようにまた天候が荒れないかどうか心配。関東も寒いと言っても、北海道とはレベルが違うでしょうから…日高の界隈がどんな冬の景色になっているのか、来週のこの稿で出来ればお伝えしますね。 今年も残り2週間。雨や雪にも、風にも負けず、頑張って行きましょう!
2014年12月17日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 私にとっての年末恒例行事、香港・取材旅行に出かけております。 今度の日曜日に行われる、香港国際競走。日本からの遠征馬を中心に、各馬の様子や陣営の様子を見に来た次第。 色々騒動のあった香港ではありますが、いまはもうごく一部の地区を除いてはその痕跡も感じられません。ま、いつも通りの香港の風景ですね。 今朝のシャティン競馬場。日本は相当寒いらしいですが、こちらは一昨日月曜日の朝にはかなりの寒さが来たあと、昨日からはほどよい陽気。 調教の取材前に、これも毎回恒例の芝コースのチェック。 相変わらず、草丈はそれほどの長さではないのですが、ビッシリと、そしてしっかりと草が生えている感じ。踏み入れると足にまとわりつくような感触もいつもの香港のそれですね。 そうこうしているうちに、日本調教馬が次々と馬場へ出てきます。 リトルゲルダには、ミルコ・デムーロが騎乗。今朝の調教にも乗っていました。 彼は現在香港で騎乗中。シーズン途中からの参戦ながら活躍を見せているようです。 ワールドエース。このあとこのまま芝コースで追い切られ、かなりの脚色でかっ飛んで行きました。なかなか好調な様子が窺われます。 そのほか、各馬思い思いの調教で、順調さをアピール。すでに1頭こちらでの故障のため戦線離脱を余儀なくされていますから、あとの9頭にはとにかく日曜日の本番まで順調に行ってもらいたいものです。 ところで…香港にも、猫軍団の一員と思われる馬が遠征してきておりました。 イギリスからの遠征馬・キャプテンキャット。 この馬の、中国語名が… 見えますか? 「猫隊長」 香港マイルに出走予定です。 日本調教馬の何頭かは、今朝パドックでのスクーリングを消化。 調教終了後の取材風景。3頭遠征の藤原英昭調教師(左)は、「この競走へ選ばれたへの責任」という言葉で、レースまでの仕事に向けての緊張感を表現し、管理場の活躍を誓っていました。 さて、香港国際競走の直前の水曜日には、ハッピーバレー競馬場でこれまた恒例の国際騎手招待競走が行われます。勿論、そちらの方も「取材」と称して突撃! 香港の半島側の郊外にあり、山や水路に囲まれたシャティンとは異なり、ハッピーバレーは香港島の中心部にあり、ごらんのように周囲を高層ビルに囲まれています。こうした風景も、香港競馬ならでは。 国際騎手招待競走の開会式。芝コースの上にこのように仮設のステージを作ってしまって、大々的に行われます。 何が凄いって… 街のど真ん中にある競馬場なのに、ごらんのような花火がドッカンドッカン上がります。 この花火を見るために、毎年香港まで通っているようなものですわ(ウソ)。 さて、今年の日本からの代表は、この人です。 この国際騎手招待には今年で3度目の出場。元々エイシンプレストンでの活躍などで香港には縁のある福永祐一ジョッキーです。 4つのレースでのポイント制で競うこの大会。ご覧頂いているのは福永ジョッキーの勝利のシーンです。 2戦目にひとつ勝った時点で、周囲の日本からの取材の皆さん方と「これはあるかも!」と言い合っていたのですが…何と!3戦目にも見事勝利を掴み取り、総合優勝に輝きました。 巨大な優勝カップの贈呈 大会スポンサー・ロンジンのアンバサダーであるリン・チーリンさんと。ジャパンカップの際にも来日していましたが、勿論ここでもプレゼンターを務めていました。 実はこの表彰式の前に、間近で見てしまいました。美しい……。 毎年、この国際騎手招待を取材に来てはずっと、日本のジョッキーの「残念」談話を聞いてきました。しかし、今年はこのような素晴らしいシーンに立ち会うことが出来、私としては毎年香港に通ってきた甲斐があったというものです。 福永ジョッキー個人としても恐らくそうだし、日本のジョッキーという意味でも同じ事が言えるのではないでしょうか。これまで積み重ねてきたものが、自然な形でこうして結果として現れたと。チャンスがあれば、いつでもこうなる可能性はきっと秘めているということなのでしょう。 ついつい私たちは、一回ごとの勝ち負けに一喜一憂してしまいがち。しかし全体で見て前へと進んでいるならば、結果は自ずとついてくる。そういうことを改めて教えられた気がしました。 きっと、日曜日の香港国際競走でも、日本から挑戦する馬たちが全く同じ事をシャティンのターフの上で表現してくれ、それが素晴らしい結果に結びつくのではないでしょうか。 福永ジョッキーが「いい目」をつけてくれましたから…日曜日のレースも大いに期待していきたいですね。 その日曜日の香港国際競走のレースの模様は、午後5時からグリーンチャンネルにて、香港カップ(日本からはアルキメデス出走)の模様を中心にその他のレースの映像も含めてお届けします。是非ともご一緒に、日本からの人馬の挑戦を応援しましょう
2014年12月10日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 いま、ある新聞から連載の依頼を受けて、原稿執筆に悪戦苦闘しております。 結構長い連載なので、ネタ探しも力を入れてやらねばならず、これが結構大変。手元にある資料や写真をひっくり返して、あれこれと探しているのですが…そんなことをしているうちに、懐かしい物件が色々出てきて、検索作業が進まない(苦笑)。探してばっかりいないで、原稿を書かなければならないのですが、ついつい資料に見入ってしまうんですよね。 手元の写真の中から、9年前に門別で行われた道営記念の日の写真が何枚か見つかりました。 2005年11月10日、道営記念当日。 まだポラリスドームがない頃で、スタンドの向こうの景色が全然違っていますね。 写真左半分は、当時スタンドとトラックの間にあったパドックです。 そのパドックから馬が馬場へと出ていくところ。 バンブーボカ。この日の道営記念の勝ち馬です。 宮崎ジョッキーの表情が若い!? 馬がブレブレですが…たぶん1周目のゴール板前を通過したところだと思います。ゴール板の感じがいかにも歴史を感じさせますね。 レース終了後のジョッキー交歓会の様子。 実は当時のことは、あまり記憶には残っていません。 でもこのように写真が出てくると、私が間違いなくこの日このときこの場所にいたのだなと、感慨深いものがあります。 写真を見ていて、思うところもありました。 先日、門別では道営記念が終わったばかり。この写真からは、9年もの月日が経っているのです。写真に写る景色は、見覚えがあるようで、今から見れば「懐かしさ」も感じられる、不思議なもの。 この9年前から「変わるべきところ」は変わり そしてそれ以上に「変わらず来るべきところ」は変わらずに来たのか。 ……今年の道営記念の一日を思い起こして、そんなことを考えていました。 何かにつけて「変化」と叫べばそれが「正義」、みたいな風潮も見られる昨今、変わらず保ち続けるべき「何か」を忘れないことが、むしろ大切なのではないかとも思えてきます。 この、9年前の風景から、そんなものを改めて思い出すことが出来るかどうか。 このシーズンオフに私に課せられた課題なのかも知れません。 あっという間に、季節は12月に入りました。 門別の開催が終われば、空いた時間であちこちの競馬場に出かけられると思って楽しみにしていたのですが…結局別の仕事で忙しく、週末以外には競馬場には出かけることが出来ておりません。残念ながら、行ったところは東京競馬場の一場だけ。 行けば行ったで季節は少しずつ進み、景色の雰囲気も大分異なります。 東京競馬場の夕暮れ時。同じように写真を撮っているようでも、季節によって色合いが違って見えますよね。 よく見ると、遠景の向こうに…あれ?? 富士山だ~ 夕方の東京競馬場で、こんな風にシルエットがハッキリ見えるのは珍しいのではないでしょうか。こんな風景に出会えるのも、週末にはきちんと競馬場に来ているからの僥倖。 時間を見つけて、もっと色々なところへ出かけていかないとと反省しています。 さしあたり、今度の週末は黙っていても、開催変わりで中山ですか(笑)。 来週は、恒例行事の香港取材です。地方競馬には行かずに、一足飛びにあさっての方角ですが…色々見てきたいと思っています。来週は、もう少し競馬ブログらしい話題に出来るはず。頑張ってネタ探しをしてきますね。 ジャパンカップデーのレース終了後。WSJSの表彰式の最中の風景です。 このままナイターレースをやって欲しいぐらい、いい雰囲気でした。
2014年12月03日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 門別の開催が終わり、私の拠点は東京に戻って、冬の出稼ぎ(笑)時期に入りました。週末は3連休で、JRAの競馬も3日間開催。グリーンチャンネルの出演のある日曜日を挟んで、土曜日と月曜日には東京競馬場へ出かけました。 コンパクトカメラなのでハッキリ見えないのですが、富士山の姿も拝むことが出来ました。 3連休とあって、人出は分散しているような感じもあった東京競馬場。それでも秋のいい季節を惜しみつつ、競馬場の雰囲気を楽しむお客様で賑わっていました。 月曜日。怪我で長く戦列を離れていた後藤浩輝ジョッキーが、復帰後初勝利をマーク。私もレースのあとの彼の表情や言葉に触れておきたくて、レースのあとの検量室に行って様子を窺っていました。 レースが確定したあと地下にある検量室を出て、地下道からウィナーズサークルに向かう彼の手には、すでに赤色のハンドマイクがしっかりと握られていました。そして、通常の口取り写真が終わると、ウィナーズサークルを十重二十重に取り囲むお客様方のすぐ前までつかつかと歩み寄り、手に持っていたハンドマイクでマイクパフォーマンス。目の前の方々だけではなく、スタンドの遙か上の5階とか6階とかにいるお客様方も手を振ってそのパフォーマンスに応えるほど、場内は盛り上がりました。 彼は恐らく、この間の思い、そしてその勝利の喜びを直接自分で伝えたかったのでしょう。しかし、レースはただの新馬戦。段取りを待っていても、インタビューの機会はありません。新聞記者の皆さんは必ず書いてくれるでしょうが、そうではなくて後藤ジョッキーは、彼自身の口から表現したかったのだと思います。 私はその姿を見て、感じました。素晴らしいシーンを目にしたと。この人は、スポーツというものが、スポーツのプレイヤーというものがどういう存在なのかということを考え、そして知っている人なのだろうな、ということを。心に残ったのは、ハンドマイクで叫ぶという泥臭さでもなく、パフォーマンスとしての面白さでもない、ただひたすらにその「伝えている」というシーンの素晴らしさでした。 人には出来ないことをするのが、スポーツのプレーの価値。だからこそ、プレーだけでなく「人間としての表現力」もまた、そのスポーツなりプレイヤーなりの価値を高めるためには大切なのだと言うことを、また現実のシーンの中で思い知らされた感じがしました。 さて、いよいよ今週末はジャパンカップ。 国外勢も含め、英雄がきら星のごとく居並ぶ好メンバー。もう皆さんが狙う馬は決まりましたか? 過ぎゆく秋を感じながら、迫り来る年末に向けてもうラストスパート。 有馬記念や東京大賞典まで、頑張って行きましょうね!
2014年11月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週末、長野県・軽井沢町で開催されていたカーリングの国際大会「アジアパシフィックカーリング選手権」の取材に出かけてきました。 少しずつお客様方の注目度も増してきた、カーリング競技。丁度オリンピックが終わったところで、ウィンタースポーツへの興味が少し薄れる時期ではあるのですが、それでも観戦には関係者以外のお客様もお越しになり、大会終盤の盛り上がりに寄与して下さいました。 観客席の様子 そんな中…たまたま旅行会社の軽井沢観光のツアーに参加されていたの皆さんが、会場の軽井沢アイスパークに立ち寄られました。全部で5~60人はいらしたでしょうか…とにかく結構な人数。皆さん「カーリング場ってどんなところ?」と興味津々でいらしたらしく、わいわいと会場内に入っていらっしゃいました。 テレビでしか見たことにないカーリング。実際に会場に来て実際のゲームが行われている様を見た皆さん方は、目にする全ての物事が新鮮そのものというリアクション。この日の私は単なる取材者の立場だったのですが、丁度そばにいたので「にわか解説員」を担当。お客様方の様々な質問に答えたりしていました。 カーリングのルール、ストーンについて、選手のプレーについて…様々な質問が出る中、ハッとさせられる質問がお客様から、それも複数の方から出ました。 「こちら側から向こう側まで石を全部投げたら、どうやって元の場所まで運んで来るんですか?」 答えは勿論「全部投げたら、次のエンドは反対側から投げる」 普段、映像や喋りでカーリングを伝える立場にいる私としては、胸を槍でひと突きにされるようなショックを受けました。普段私たちが、伝えるということについてどれだけ横着をしているかということを、現実のお客様のリアクションとして突きつけられた思いです。 テレビで見たことはあるという方でも、実際にプレーしている様とのギャップは相当大きいものがあるわけです。同時に、映像を通じて十分お客様に伝わっていると考える私たちの認識は、それを受け取るお客様方のそれとは更に大きなギャップがある。 同じことは、全てのスポーツについて言えるわけで、映像で物事を伝える私たちは、そのことを片時も忘れてはいけないということなのでしょう。 ゲームのあとの取材風景 競馬の世界にも…いまともするとそういう「間違い」が蔓延しているような気がしてなりません。 映像で伝わるものには、限界があると認識すること。そしてその限界に可能な限り迫り、リアルに少しでも近いものを提供する努力をすること。まだまだ私たちが考え、そして取り組まなければならない物事は山と積まれているようです。 道営記念当日 ポラリスドームからの中継に臨む西田アナ 最後に私からも、今シーズンのホッカイドウ競馬に参加し、楽しんで下さった皆さま方に、心から感謝申し上げます。 寒さの中、トラックサイドで道営記念のレースを見守るお客様方 この7ヶ月間、太田アナ、西田アナ、伊藤アナ、そしてゲスト出演者とともに、門別の映像制作業務の一端を担って来ました。まさにいま↑に書いたようなことを強く意識しながら、何か新しい事と言うよりも「きちんとした映像。ストレスなく楽しんで頂ける映像」をどうやったら作れるかということを皆で考え、映像をお届けしてきました。 地方競馬だから、多少アバウトな仕事でもお客様方が楽しんで下さる、といった時代は、もうとっくに過ぎ去りました。 むしろ地方競馬だからこそ、地方競馬らしい緻密で丁寧で、人手がかかったものを提供しなければ、お客様方に選んで楽しんで頂くことは出来ません。 映像然り、イベント然り、そしてレース然り。 来シーズンのホッカイドウ競馬もまた、そのような方向に邁進していくはず。その際には、今年以上のお客様方のご参加とご声援をお願い出来ればと思っております。 前レース終了後のフェアウェルイベント 今年から、単なる握手会でなくイベントの形で行いました この場所でのレースに、また半年巡り会えないのは、毎年のこととは言えとても寂しく感じられます。 でも大丈夫。 またすぐに会えるよ! 門別グランシャリオナイターで!!
2014年11月19日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 私、スポーツと公営競技以外のテレビ番組はほとんど見ないのですが…この週末、なぜかテレビの前に座って、チャンネルをザッピングしていたところで、一つの番組を最初から最後まで見てしまいました。 お笑い芸人が10人集まって、大喜利で笑いを取れるかどうかを競うという趣旨の、季節ものの番組。お笑い番組好きの方なら恐らく誰でもご存じの著名番組らしく、過去何回か放映されたものがDVDとして発売されたりもしているみたいですね。 そうしたタレントの方がただ出ているだけ、という、出ている方もそれが面白いわけではないだろうなぁと思えるようなテレビ番組が世の中に氾濫するなか、私も自然とそうした番組ばかりになった民放のチャンネルからは遠ざかっていました。そこに、この経験。一つのバラエティ番組2時間以上もぶっ続けてみるなんて、いつ以来の経験だろうか…そのぐらい興味を惹かれて、テレビの前に釘付けになり、時に大喜利の回答に腹を抱えて笑い転げておりました。自分の部屋で、ひとりだけで……(汗)。 要するに、ガチで「本芸」を見せられているからなんでしょうね。その番組が面白いのは。「本芸」で、いかに人の心を動かし、笑わせることが出来るかどうかということに苦闘しているさまを、みせられているからと。 笑いを生業とする人たちが、その本芸を携えて競っているから。それも「大喜利の回答」というとてもシンプルな形での笑いを必死になって追い求めているから、その「プレー」の正味の価値以上の「面白さ」が伝わるんじゃないかと思うんです。 本当に面白いものを、そのこと自体に人生を捧げいてる人たちが、必死になって提供しようとするプレーの威力、そして大切さ。私のようにバラエティ番組に嫌悪感すら抱いている者の心も動かされてしまうと、そういうことを考えずにはいられません。 お笑いだろうが、歌だろうが、スポーツだろうが、競馬だろうがアナウンサーの喋りだろうが、同じことはどのようなことについても言えるんでしょうね、恐らく。翻って我が身のことを考えさせられました。 そんなことはともかく。 太田さんも記しているように、ホッカイドウ競馬はシーズン・ラストウィークに突入。 門別の夕日シリーズ。低い雲と水平線のすき間から。 いまのところ、明日の道営記念当日の天気が、大変心配。何とか何もふらずに、降るとしてもちょっとの雨ぐらいで勘弁して頂けないかと…。 てるてる坊主作りますよ、マジで(笑)。 場内も、お客様をお迎えする準備に余念がありません。 スポーツ競技だけでなく、どのような事柄でもシーズンオフへ向けての区切りというのは、携わる人々の中に様々な想いがこみ上げるもの。まずは目の前、これまでの歩みを振り返り、物事とのしばしの別れを惜しむタイミング。その先、次にまたきっとやってくる新たな季節にまでは、なかなか思い至らぬものではあります。 ホッカイドウ競馬は、お客様方に楽しんで頂き、成り立っている「事柄」ですから、やはり単に「終わって寂しい」と思うだけではなく、シーズン最終最後に「良かった、また来たい、また楽しみたい」と思って頂き、シーズンを終わりたい。いまやっていることは、時が来れば自動的に終わりますが、次がやってくるかどうかは「きっと」なわけで、決して当たり前のことではありません。地方競馬のシーンでは、そういうことも数多く見てきました。 幅広くそのように思ってもらうことこそ、先に向けての大きな力になるはずです。 明日一日が、単なる「惜別」ではなく、「次につながる何か」のきっかけとして、ホッカイドウ競馬を楽しんで下さったファンの皆さま方の心に、そして仕事として携わる私たちのチームメンバーの中に、更には競馬場で競馬の運営に携わる全ての方々の心の奥に、深く刻みつけられる日になるよう、私たちは私たちの守備範囲の中で、力を尽くし、その特別な一日を過ごしていければと思っています。 是非、明日の門別シーズンラストを、全部は無理ならせめて道営記念だけでも、お楽しみいただければと思っています。 道営記念は、楽天競馬のキャンペーンにエントリーすれば、ポイント10%還元! キャンペーン協賛のホッカイドウ競馬対策室提供で、楽天競馬スペシャルアドバイザー古谷さんの予想映像も、YouTube上にリリースされています。 そしてホッカイドウ競馬最高の、そして最後の決戦・道営記念。 また明日、その道営記念の舞台で皆さまとお目にかかりましょう。
2014年11月12日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 一昨日から昨日にかけて、ここ門別も荒れた天候に見舞われました。 一昨日、私は盛岡で激しい風に晒されていたのですが、門別はもっと大変だったみたい。風もものすごく、空からは雹が降ったりしていたそうです。その日が開催日だったら、開催できなかったのではないかと言われるぐらいの荒れ模様。 そこから時間も過ぎて……今日は雲一つない快晴! 夕暮れ時には、真っ赤な夕日と美しい風景を楽しむことが出来ました。 太陽の沈んだ直後には、また美しい風景が見られました。 日によって異なる色合い。本当に不思議です。 夜になると、澄んだ空には星が輝き、無数の星座が見えます。 最近では慣れましたが、初めてこの界隈で夜を迎えたときには、東京では見ることの出来ない星空に驚いたものでした。いま時分は、競馬が終わった頃合いに丁度いい高さにオリオン座を見ることが出来ます。スナップ用のカメラしかないので、お見せできないのが残念なのですが。 夕暮れにしても夜空の星にしても、冬が近づき空気が澄んでくると、一層美しさを増すような気がします。今日は冷え込むこともなくいい陽気。 明日の門別は、いよいよ2歳の交流重賞・北海道2歳優駿。今日のようないい陽気の中でレースが行われればいいのですが…。 皆さんも、今季残り2週になった門別グランシャリオナイター。来週の道営記念までお楽しみ下さい! さて、月曜日には私も盛岡JBCに出かけてきました。 寒いのは想定済み。強風には難渋しましたが、それでも予想に反して雨が殆ど降らなかったのは本当に幸い。私も多くお集まりのお客様方と一緒にレースを、そしてJBCの一日を楽しませていただきました。 詳しくは、よこてんさんも古谷さんも書いて下さると思いますので、私はいわゆる「こぼれネタ」を。 一日かけて場内を歩いて、多くの人々にお目にかかり、話もさせて頂きました。 日本一大きいトラックマン。ケイシュウの峯村さんです。岩手に訪れると、いつも大変お世話になっています。 横幅だけでなく縦幅もキングサイズの峯村さんが、記者室で彼専用の秘密兵器を見せてくれました。 この、お酒のケースが頑丈で使える、とのこと。 あたりにパイプ椅子はいくつも余っているのですが……下手に椅子に座ると壊すリスクが高すぎる、とのことで、座るのはこのケースの上。 このあたりは、恐らく経験則もあり…ということは、残念なことになったパイプ椅子が過去には何脚も…(以下略) それはさておき。 場内を歩いていると、「いつも見てます!」と声をかけて下さる方あり。有り難いことです。 声をかけて下ったのは、写真の左のお母さま。長野からいらしたと聞き、少々驚きました。長野は公営競技に縁遠い土地柄だと思っていましたので…。 右側の可愛らしい娘さんが、岩手の大学にいらっしゃるということで、今回一緒にJBC観戦。この娘さん、6歳の時にグラスワンダーのレースを見て「ビビッときて」(お母さま談)以来、そこから「馬や競馬に関わること」を志したといいますから、これまたある意味すごい競馬キャリアです。 結局獣医師を志し、すでに名前をいえば誰でも知っている競走馬関係の組織に来春の就職が決まっているとのこと。頑張って獣医師の資格を取って学校を卒業できれば、晴れて念願の道を歩むことになります。きっと、いつかどこかで仕事の中でお世話になることもあるかも…と思うと、これも縁、巡り合わせと感じます。 本当に楽しそうに馬や競馬のことを話して下さるお二人。私としても素敵な出会いに恵まれました。 大学生の団体の取り組み『復興girls&boys』 沿岸被災地の企業や団体が作っている製品を、イベントなどに持ち込んで販売する形で支援しているそうです。 店先のメンバーの皆さん方も、笑顔でJBCの舞台を盛り上げていました。 こういう取り組みを目にするにつけ、まだまだやらなければならないことはあるんだなぁということに思いを馳せずにはいられません。 そうこうしているうちに、奇妙なノリのキャラクターに つかまり 声をかけられました。 この陽気なキャラ。その名も『マジカル河童ちゃん』 「いまは宇宙に住んでいる」(本人談)とのことで、まさにマジカル。彼女だけでなく、他のキャラクターにも会うことを進められましたので順番に。 座敷わらしの『めんこいワラシ』 座敷わらしが主に岩手由来だとは知りませんでした。 平安貴族。名前は聞くのを忘れました(爆) ここまで来て、岩手の懐の深さに驚嘆せずにはいられませんでした。 これはわかりやすい。北限の海女。名前は『リアス渚』だそうで。 海女の格好をしていますが、本当は人魚らしいです。 さんさの舞姫 『サクラ凛』 最後が一番、岩手来訪促進キャラらしい感じが… これで、『岩手まるごとおもてなし隊』の5人全員コンプリート。 最初に、よくわけもわからないまま『マジカル河童ちゃん』出会ったために、色々なキャラに出会うことが出来ました。これも一つの縁(?) 最近出来たばかりのユニットらしく、これからもっと活動の範囲を広げていくことでしょう。 ……こんな感じで、様々な出会いがあって、 レースも楽しい一日でした。 岩手から、北海道・門別に帰る道すがら、ずっと思っていました。 こういうことが、門別でも出来ればいいなぁと。 何せ、馬産地ですから。JBCのお膝元ですから! そこへの道のりはまだまだ長いのですが、一歩一歩、ですね。頑張らないと。
2014年11月05日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 札幌などでも初雪が観測されたという、昨日の冷え込み。 東京から、カッターシャツ1枚で出かけた私はさすがに無謀(笑)で、空港の建物から外に出た瞬間に身体がキュッと凍り付くような感覚に見舞われました。 東京を出てくるときも、吹く風が少々冷たいなぁと感じていたのですが、北海道に来てみるとまさに木枯らし。日高・門別までやってくる途中の道のりも、こちらにやってきてからの様子も、すでに木々は「色づく」という段階は過ぎて、もう緑の季節はほぼ終了という感じです。 今日はどんより。天気のあまり良くないときの、冬の空。 冬の雰囲気 厩舎エリアの風景 競馬場裏手の丘の木々も、赤く染まっています 競馬場で働くスタッフの方の一人が、取れたばかりの大豆を見せてくれました。 敷地内の片隅に何株か植えたのですが、カラスとおぼしき鳥にやられてしまって生き残ったのはひと株だけ。その残った株からの大豆…。小さくてもこの色つやに、北の大地の力を感じます。 大豆のさや。実りをもたらしてくれたあと。 ホッカイドウ競馬の開催も、今週を入れてあと3週。 まだ「シーズンがもうすぐ終わる」という実感がないのですが…実務の上ではすでにシーズンオーラスの道営記念の準備が建て込んできていて、暦で言えば「師走」の忙しさ。レース場全体が、これから更にそんな雰囲気に包まれてくるでしょう。 最後までいい形で、お客様方をお迎えできればと思っています。 さて、門別競馬場内で着々と準備が進んでいると言えば、こちらも見逃せません。 来年から使われる、内回りコースの工事です。 随分以前から、こうして馬場内に重機が入っています。午前中にはうなりを上げて作業に精を出しており、工事が本格化していることを感じさせます。 コースバリエーションが増えることにより、レースシーンにどんな変化が現れるのか。いまの時点では想定の範囲までではありますが、レースの興趣が一層増すことは大いに期待されますね。 レースシーンとしては、シーズンラストのムードですが、ところによってはこうしてもう、来シーズンの準備がしっかりと進んでいますね。 最後に、今週も門別競馬場自慢のグルメショップのメニューから。 小径カフェの、ハンバーグ。 とん汁もつけたら、豪華ディナーになりました \(^o^)/ こってりと食べ応えのあるソースがからんだお肉。箸休めにピッタリのピクルス風の付け合わせ。小径カフェらしい洋風の味わいが絶品です。 さて、このように書いているうちに、今日の門別グランシャリオナイターも始まりました! 船橋の平和賞も、間もなく発走という段階で丁度この稿も書き上がり、あとは馬たちの走りを応援。ホッカイドウ競馬所属馬や出身馬の活躍が大いに楽しみです。 門別グランシャリオナイターは、今週も明日までの開催。 最後まで、皆さまのご参加を門別でお待ち申し上げております。
2014年10月29日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 本州方面は雨模様だったみたいですが、今日の北海道は概ね素晴らしい晴天。 しかしながら、晴天の一方で冷え込みが厳しく、日陰に入ったり、日が落ちて夜になると寒さが本当に身にしみる陽気。今日は道内78の地点で氷点下を記録したと報じられましたが、門別競馬場界隈も「さもありなん」という寒さです。 そんな寒さの中、そうは言っても門別本場で競馬を楽しみたいという皆さま方に、朗報。 ポラリスドームに暖房設備がつきました\(^o^)/ 空気を攪拌するためのファンも同時に設置。 これから3週間後のシーズンラスト・道営記念に向けて、寒さは一層増してくるはずですが…これならば快適にレースを楽しんでいただけるのではないでしょうか。 さて、今日の門別は、JBC盛岡応援デー。 JBC2014盛岡応援団長のふじポンが門別競馬場に来てくれました。「1600まんえん」(笑)と言いつつ、JBCグッズの団員Tシャツを販売するふじポン。 岩手に管理馬を送り込んでは地元馬をいじめる(笑)田中淳司調教師と対決ご対面。この日は、岩手から転入初戦のヴァイキングを勝利に導き、ふじポンからも感謝の言葉が……。 ポニーのマキちゃんともご対面。 スタジオでは、パドック前のコーナー3回にわたって話をしていただきました。 単にJBC当日の宣伝だけでなく、震災も含めてここに至るまでの岩手競馬を巡る経緯、今回のJBCのテーマなど、それらを踏まえたうえでのJBCにかける現地の皆さんの想いなどをふじポンが代表して話してくれました。 普段は聞くことの出来ない貴重な話。競馬というものがなぜこの世にあって、そしてなくてはならないのかということを、改めて感じさせられたトークの時間でした。 もともとは、競走馬の生産者主導のレースというところから発展してきたJBC。ならば「馬産地競馬」を標榜する門別グランシャリオナイターがむしろ先頭に立って盛り上げていきたいところでもあります。 今回のキャンペーンが、レース当日に向けての盛り上げの一助になっていれば本当に幸い。少なくとも、携わった私たちは11月3日のレース当日に向けてのムードが出来てきた感じがします。 盛岡JBC。きっといい開催になるのではないでしょうか。楽しみです。 最後は、今日の門別競馬場グルメ。 メインスタンドにある「勝馬屋」で販売しているおでん(400円)です。 ダシのにおいだけでも食欲がそそられる感じなのですが、味も絶品。これから冬場に入れば、温かい食べ物が恋しくなる季節。そんな折にこのおでんはもってこいと言えるでしょう。 シーズンラストまでに、是非一度ご賞味を。 明日は、門別のレースもさることながら、名古屋競馬場で行われるスーパージョッキーズトライアル第2ステージも大注目。ホッカイドウ競馬からは、盛岡の第1ステージをギリギリでクリアした、宮崎光行ジョッキーが挑戦します。 得点的には厳しい状況にある宮崎ジョッキー。しかしレースに向けては「まずは最低1つ勝たないと」と、意気込みを露わにしていました。 レース前日にあたる今日、その名古屋に向けての意気込みを語ったインタビューの映像もありますので、ご覧下さい。 明日も、各地でレースを楽しんでいきましょう! 私は、門別グランシャリオナイターで、皆さまのご参加をお待ち申し上げております m(_ _)m
2014年10月22日
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