音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2019年03月30日
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カテゴリ: 映画


普通だったらそのまま終わりになるところだが、アカデミー賞助演女優賞をレジーナ・キングが受賞したので、観に行った。
公開2日目だったが、盛岡アート・フォーラムの上映で、不人気だろうという予想からから、上映は1日1回,それもお昼という、冷遇?ぶり。
公開2日目だが、劇場側の予想通り?入りはかなり悪い。
10人もいただろうか。
若い人は皆無で、映画好きの中高年の人たちが観に行った感じがする。
背景に人種差別の問題が横たわっているため、甘さも控えめといったところ。
作者のジェームズ・ボールドウィンによると、題名のビール・ストリートはニューオーリンズにある架空の通りで、黒人の故郷とされている。
実際はメンフィスにあるそうだ。

ティッシュ(キキ・レイン)の恋人のファニー(ステファン・ジェームズ)が、無実の罪を着せられて。刑務所に入れられてしまう。
恋人たちの家族が奮闘して、プエルトリコにいる被害者を探して、ティッシュの母親が会いに行くというのが粗筋。
途中でいろいろな出来事が発生するが、その都度人種差別の障害が嫌でも意識させられ、それが重苦しい雰囲気を出している。
黒人のささやかな幸せが人種差別により、破壊される様には心が痛む。
白人の警察官が悪役というのはありきたりだが、そうさせているのは実は社会だということを訴えかけているような気がした。
レコードをかけるシーンが何回も出てきて、舞台が70年代ということを教えられる。
音楽は「ムーンライト」も担当したニコラス・ブリテル。
音楽は弦中心のクラシックとサックスやミュート・トランペットがつかわれたジャズが、混じっている。
はっきりとした旋律は聞かれないが、映画のストーリにあった音楽というか、この映画の雰囲気を支配している。
ただ、音楽単独で聞いてもあまり面白くないだろう。
最近こういった傾向の音楽が多くなった気がする。

重要なシーンで黄金のコルトレーン・カルテットの「It's easy Remember」が使われていて、見事にはまっていた。
また、マイルス・セクステットの「Blue in Green 」がエコーのように遠くから聞こえるシーンも印象深かった。
主役のキキ・レイン、ステファン・ジェームズ(ファニー)はケレン味のない演技で好演。
映画では初出演のキキ・レインは大変な美人で、今後人気が出るだろう。
ティッシュの親のリヴァース夫妻もいい演技だった。

ファニーをしょっ引くベル巡査(エド・スクライン)は痩せて弱々しい感じの男で、逆上すると何をしでかすか分からないような狂気を持った人間の恐ろしさを表現している。
出番は少ないが、ファニーの偏見に満ちた母親役のアーンジャニュー・エリスの小憎らしさも見事。
結末が描かれていないところがいい、というか描けなかったのかもしれない。
監督は「ムーライト」のバリー・ジェンキンス。
「ムーンライト」では、ゲイの匂いがプンプンした展開に辟易してしまった。
今回はゲイの映画ではないが、黒人の濃厚な愛が描かれていて、当ブログの好みではなかった。
ところで、予告を見ていたらNETFLIXの「ローマ」のトレーラーが流れていた。
お試しで入ろうかと思っていたので有難い。
映画界の圧力が凄かったのだろうか。

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Last updated  2019年03月30日 16時30分46秒
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