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bunakishike

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2019年05月12日
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カテゴリ: ジャズ


今年のグラミー賞ノミネートのカート・エリングの「The Qustion」を聴く。
因みに彼は2010年に「Dedicated To You」(concord)でもグラミー賞を受賞している。
最近のグラミー賞最優秀ジャズヴォーカル賞で目立つのはセシル・マクロン・サルバントで今回の2年連続受賞のほかに2016年にも受賞していて、今の時点では無敵の存在だ。
彼女の場合には、単純に歌がうまいのではなく、人を惹きつけるものがあるからだろう。
特にライブになると彼女の魅力全開になる。
カート・エリングはテクニックは彼女に引けを取らないが、人気が広がらないのはアピール度が低いためだろう。
彼はジャズ界だけではなく、ショー・ビジネスの世界で活躍してもおかしくない存在だけに、惜しい。

リリースは昨年の3月だったが、当ブログが知ったのはグラミー賞のノミネートが発表された後で、この項を書くまであまり聞いていない。
オリジナルは彼らの「A Happy Thought」と「The Enchantress」、ジャズメンのオリジナルはパストリスの「A Secret in Three Views」のみ。
スタンダードも3曲であとはボブ・ディランをはじめとするポピュラーナンバーで構成されている。
全体にさっぱりとした仕上がりで、静けさが印象的な演奏が目立つ。
ポピュラー・ナンバーは全く知らない曲ばかりで、表現も控えめだが、味わいのある演奏で曲の良さが心に沁み入る。
カート・エリングのヴォーカルは泰然として。全く揺るぎがない。
ただ、生真面目で立派すぎるし、生の感情があまり伝わってこないのが物足りない。
無伴奏で始まるボブ・ディランの「A Hard Rain's-a-Gonna Fall」確信に満ちたヴォーカルから惹きつけられる。
バックのタイトなサウンドも魅力がある。
ポール・サイモンの「アメリカの歌」はさっぱりとしたテイストだが、どん底から這い上がろうとする熱い心と力強さが感じられる感動的な演奏。
スタンダードはアレンジが新鮮で聞かせる。

間奏でのスチュ・ミンデマンのしっとりとしたピアノもいい感じだった。
スタンダードの「I Have Dreamed」は最初ひんやりとした肌触りだが、後半盛り上がっていくところはなかなか感動的だ。
バーンスタインの「オン・ザ・タウン」のナンバー「ロンリー・タウン」は、原曲がスローテンポなのに対して、軽快なテンポにしたことで、しゃれた感じになっている。
バックではメロウなマークイス・ヒルのトランペットが目立つが、全体的には騒々しい感じがする。
特にジャコの「A Secret in Three Views」のワッツのドラムスがうるさい上に、後半に加わるスチュ・ミンデマンのオルガンがダメ押ししている感じでうるさいことこの上ない。

Kurt Elling:The Questions


2.Franz Wright, Stu Mindeman:A Happy Thought (featuring Stu Mindeman)
3.Paul Simon:American Tune
4.Peter Gabriel:Washing of the Water
5.Jaco Pastorius, Kurt Elling, Phil Galdston, Rumi:A Secret in Three Views (featuring John McLean/Stu Mindeman)
6.Betty Comden And Adolph Green, Leonard Bernstein:Lonely Town (featuring Joey Calderazzo/Marquis Hill)
7.Carla Bley, Kurt Elling, Sara Teasdale:Endless Lawn(featuring Marquis Hill)
8.Rodgers & Hammerstein:I Have Dreamed(featuring Branford Marsalis)
9.Joey Calderazzo, Kurt Elling, Wallace Stevens:The Enchantress (featuring Joey Calderazzo)
10.Hoagy Carmichael, Johnny Mercer:Skylark(featuring Stu Mindeman)

Kurt Elling(vo)
Marquis Hill(tp,flh)
Branford Marsalis(sax)
John McLean (g)
Stu Mindeman(p,org)
Joey Calderazzo(p track 4,6,9)
Clark Sommers(b)
Jeff "Tain" Watts(ds)

Recorded by Chris Allen, October 5-12, 2017 at Sear Sound, New York, NY





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Last updated  2019年05月12日 20時49分40秒コメント(0) | コメントを書く
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